JPH10251524A - 射出成形用熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
射出成形用熱可塑性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH10251524A JPH10251524A JP5300197A JP5300197A JPH10251524A JP H10251524 A JPH10251524 A JP H10251524A JP 5300197 A JP5300197 A JP 5300197A JP 5300197 A JP5300197 A JP 5300197A JP H10251524 A JPH10251524 A JP H10251524A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- injection molding
- resin composition
- resin
- acrylic copolymer
- Prior art date
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 射出成形加工時に、フローマークやバリのな
い、外観が良好な成形品とし得る熱可塑性エンジニアリ
ング樹脂を得ること。 【解決手段】 熱可塑性エンジニアリング樹脂(A)と
50〜95重量%のメチルメタクリレート、5〜50重
量%の炭素数1〜10のアルキル基を有するアルキルア
クリレートおよび0〜45重量%のこれらと共重合可能
な他のビニル単量体とを重合して得られ、かつ還元粘度
が1〜15(25℃で0.1gを100ccのクロロホ
ルムに溶解した溶液で測定)であるアクリル共重合体
(B)とからなる射出成形用熱可塑性樹脂組成物。
い、外観が良好な成形品とし得る熱可塑性エンジニアリ
ング樹脂を得ること。 【解決手段】 熱可塑性エンジニアリング樹脂(A)と
50〜95重量%のメチルメタクリレート、5〜50重
量%の炭素数1〜10のアルキル基を有するアルキルア
クリレートおよび0〜45重量%のこれらと共重合可能
な他のビニル単量体とを重合して得られ、かつ還元粘度
が1〜15(25℃で0.1gを100ccのクロロホ
ルムに溶解した溶液で測定)であるアクリル共重合体
(B)とからなる射出成形用熱可塑性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用熱可塑性
樹脂組成物に関し、特に射出成形加工時のフローマーク
およびバリの発生を著しく抑制でき、外観の優れた射出
成形品を得ることできる射出成形用熱可塑性樹脂組成物
に関する。
樹脂組成物に関し、特に射出成形加工時のフローマーク
およびバリの発生を著しく抑制でき、外観の優れた射出
成形品を得ることできる射出成形用熱可塑性樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性エンジニアリング樹脂は、その
機械的性質、耐熱性、電気的性質、耐薬品性に応じて、
種々の成形方法を用い、繊維、フィルム、ボトル、ハウ
ジングケースや機械部品等の成形品に加工されている。
機械的性質、耐熱性、電気的性質、耐薬品性に応じて、
種々の成形方法を用い、繊維、フィルム、ボトル、ハウ
ジングケースや機械部品等の成形品に加工されている。
【0003】通常ハウジングケースや機械部品等の成形
品は、射出成形法によって得られるが、この射出成形で
は、金型内に溶融樹脂が充填される時、溶融粘度が低い
場合、金型の合わせ目に樹脂が逃げる現象が起こり、バ
リをつけたままの成形品が得られる。このような成形品
は、その物性自体には問題はないが、外観上バリを削り
取らなければならない。
品は、射出成形法によって得られるが、この射出成形で
は、金型内に溶融樹脂が充填される時、溶融粘度が低い
場合、金型の合わせ目に樹脂が逃げる現象が起こり、バ
リをつけたままの成形品が得られる。このような成形品
は、その物性自体には問題はないが、外観上バリを削り
取らなければならない。
【0004】このバリの発生を抑える目的で、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂にグリシジルメタクリレートを
含有するビニル系共重合体を添加する方法が特開昭62
−187756号公報に記載されている。
レンテレフタレート樹脂にグリシジルメタクリレートを
含有するビニル系共重合体を添加する方法が特開昭62
−187756号公報に記載されている。
【0005】しかしながらこのような方法はバリの発生
は抑えるものの、外観不良となるフローマーク等の発生
に関しては効果がない。
は抑えるものの、外観不良となるフローマーク等の発生
に関しては効果がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、射出
成形加工時に、フローマークやバリのない、外観が良好
な成形品とし得る熱可塑性エンジニアリング樹脂を得る
ことである。
成形加工時に、フローマークやバリのない、外観が良好
な成形品とし得る熱可塑性エンジニアリング樹脂を得る
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
とするところは、熱可塑性エンジニアリング樹脂(A)
99〜70重量%と50〜95重量%のメチルメタクリ
レート、5〜50重量%の炭素数1〜10のアルキル基
を有するアルキルアクリレートおよび0〜45重量%の
これらと共重合可能な他のビニル単量体とを重合して得
られ、かつ還元粘度が1〜15(25℃で0.1gを1
00ccのクロロホルムに溶解した溶液で測定)である
アクリル共重合体(B)1〜30重量%とからなる射出
成形用熱可塑性樹脂組成物にある。
とするところは、熱可塑性エンジニアリング樹脂(A)
99〜70重量%と50〜95重量%のメチルメタクリ
レート、5〜50重量%の炭素数1〜10のアルキル基
を有するアルキルアクリレートおよび0〜45重量%の
これらと共重合可能な他のビニル単量体とを重合して得
られ、かつ還元粘度が1〜15(25℃で0.1gを1
00ccのクロロホルムに溶解した溶液で測定)である
アクリル共重合体(B)1〜30重量%とからなる射出
成形用熱可塑性樹脂組成物にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる熱可塑
性エンジニアリング樹脂(A)としては、ポリカーボネ
ート;ポリアルキレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリエーテルケトン;ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルケトンケトンなどのポリ(芳香族ケト
ン);ポリフェニレンエーテル;ポリフェニレンスルフ
ィド;フェノキシ樹脂;ポリエーテルスルホン、ポリア
リールスルホンなどのポリスルホン;ポリエーテルイミ
ド;ポリエーテルイミドエステル;ポリエーテルイミド
エステル;ポリビスフェノールAイソフタレートなどの
ポリアリレート;ポリイミド;ポリアミド、耐衝撃性ポ
リスチレン等のポリスチレン等が挙げられる。
性エンジニアリング樹脂(A)としては、ポリカーボネ
ート;ポリアルキレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリエーテルケトン;ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルケトンケトンなどのポリ(芳香族ケト
ン);ポリフェニレンエーテル;ポリフェニレンスルフ
ィド;フェノキシ樹脂;ポリエーテルスルホン、ポリア
リールスルホンなどのポリスルホン;ポリエーテルイミ
ド;ポリエーテルイミドエステル;ポリエーテルイミド
エステル;ポリビスフェノールAイソフタレートなどの
ポリアリレート;ポリイミド;ポリアミド、耐衝撃性ポ
リスチレン等のポリスチレン等が挙げられる。
【0009】本発明において用いられるアクリル共重合
体(B)は、50〜95重量%のメチルメタクリレー
ト、5〜50重量%の炭素数1〜10のアルキル基を有
するアルキルアクリレートおよび0〜45重量%のこれ
らと共重合可能な他のビニル単量体とを重合して得ら
れ、かつその還元粘度が1〜15(25℃で0.1gを
100ccのクロロホルムに溶解した溶液で測定)であ
るものである。
体(B)は、50〜95重量%のメチルメタクリレー
ト、5〜50重量%の炭素数1〜10のアルキル基を有
するアルキルアクリレートおよび0〜45重量%のこれ
らと共重合可能な他のビニル単量体とを重合して得ら
れ、かつその還元粘度が1〜15(25℃で0.1gを
100ccのクロロホルムに溶解した溶液で測定)であ
るものである。
【0010】還元粘度が1未満では、バリない成形品を
得ることができない。また、還元粘度が15を超える
と、光沢ムラのない、外観良好な成形物を得ることがで
きない。さらに、この還元粘度は、3〜13の範囲がよ
り好ましい。
得ることができない。また、還元粘度が15を超える
と、光沢ムラのない、外観良好な成形物を得ることがで
きない。さらに、この還元粘度は、3〜13の範囲がよ
り好ましい。
【0011】アクリル共重合体(B)中のメチルメタク
リレートの含量は50〜95重量%の範囲であり、さら
には70〜90重量%の範囲が好ましい。50重量%未
満の場合には、バリない成形品を得ることができない。
95重量%を超える場合には、熱可塑性エンジニアリン
グ樹脂中への分散性が悪く、外観の良好な成形品を得る
ことが困難である。
リレートの含量は50〜95重量%の範囲であり、さら
には70〜90重量%の範囲が好ましい。50重量%未
満の場合には、バリない成形品を得ることができない。
95重量%を超える場合には、熱可塑性エンジニアリン
グ樹脂中への分散性が悪く、外観の良好な成形品を得る
ことが困難である。
【0012】アクリル共重合体(B)中の炭素数1〜1
0のアルキル基を有するアルキルアクリレートの含量は
5〜50重量%の範囲であり、さらには10〜30重量
%の範囲が好ましい。5重量%未満では、熱可塑性エン
ジニアリング樹脂中への分散性が悪く、エンジニアリン
グ樹脂の本来の物性を発揮できない。50重量%を超え
ると、アクリル共重合体(B)の乳化共重合後、凝析す
る際、凝固物は凝結し、フレーク状となるため、乾燥後
にクラッシャーにて粉砕する必要がある。
0のアルキル基を有するアルキルアクリレートの含量は
5〜50重量%の範囲であり、さらには10〜30重量
%の範囲が好ましい。5重量%未満では、熱可塑性エン
ジニアリング樹脂中への分散性が悪く、エンジニアリン
グ樹脂の本来の物性を発揮できない。50重量%を超え
ると、アクリル共重合体(B)の乳化共重合後、凝析す
る際、凝固物は凝結し、フレーク状となるため、乾燥後
にクラッシャーにて粉砕する必要がある。
【0013】本発明で使用する炭素数1〜10のアルキ
ル基を有するアルキルアクリレートとしては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、クロロエチルアクリレート等が挙げられ、
これらを単独であるいは2種以上の混合物として用いる
ことができる。特にエチルアクリレート、n−ブチルア
クリレートが好ましい。
ル基を有するアルキルアクリレートとしては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、クロロエチルアクリレート等が挙げられ、
これらを単独であるいは2種以上の混合物として用いる
ことができる。特にエチルアクリレート、n−ブチルア
クリレートが好ましい。
【0014】さらに、第三成分として、上記二成分と共
重合可能な他のビニル単量体が必要に応じて用いられ
る。
重合可能な他のビニル単量体が必要に応じて用いられ
る。
【0015】用いる量の上限は45重量%までで、これ
を超えると本発明の目的であるバリ発生のない、フロー
マークのない成形品を得ることができない。
を超えると本発明の目的であるバリ発生のない、フロー
マークのない成形品を得ることができない。
【0016】このような単量体としては、芳香族ビニ
ル、不飽和ニトリル、ビニルエステル、n−ブチルメタ
クリレート等のメチルメタクリレート以外のメタクリレ
ートエステルが挙げられる。また、ジビニルベンゼン、
エチレングリコールジメタクリレートなどの多官能性単
量体を用いてもよい。
ル、不飽和ニトリル、ビニルエステル、n−ブチルメタ
クリレート等のメチルメタクリレート以外のメタクリレ
ートエステルが挙げられる。また、ジビニルベンゼン、
エチレングリコールジメタクリレートなどの多官能性単
量体を用いてもよい。
【0017】アクリル共重合体(B)の製造は通常の乳
化重合で行われ、乳化剤は通常知られているものが使用
でき、また重合開始剤としては、水溶性、油溶性、レド
ックス系などが用いられる。
化重合で行われ、乳化剤は通常知られているものが使用
でき、また重合開始剤としては、水溶性、油溶性、レド
ックス系などが用いられる。
【0018】アクリル共重合体(B)の還元粘度は、連
鎖移動剤、重合温度などの一般の方法で任意に調節され
る。
鎖移動剤、重合温度などの一般の方法で任意に調節され
る。
【0019】アクリル共重合体(B)は組成物中、1〜
30重量%の範囲で含まれる。さらに、2〜20重量%
の範囲が好ましい。1重量%未満では、バリのない、フ
ローマークのない成形物を得ることができず、また30
重量%を超えると、熱可塑性エンジニアリング樹脂本来
の機械的強度、耐熱性、耐薬品性等の性能が損なわれ
る。
30重量%の範囲で含まれる。さらに、2〜20重量%
の範囲が好ましい。1重量%未満では、バリのない、フ
ローマークのない成形物を得ることができず、また30
重量%を超えると、熱可塑性エンジニアリング樹脂本来
の機械的強度、耐熱性、耐薬品性等の性能が損なわれ
る。
【0020】本発明には、各種の強化材を用いることが
できる。強化材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、
アルミナ繊維、アスベスト繊維、ウオラストナイト、チ
タン酸カリウム繊維、アラミド繊維等強化作用を発現す
るものであれば一般に公知のものを用いることができ
る。強化作用を発現するためには、繊維長(L)と同径
(D)の比の値L/Dが10以上の繊維が好ましい。価
格や強化作用発現の面からガラス繊維やカーボン繊維が
好ましく、ガラス繊維が特に好ましい。
できる。強化材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、
アルミナ繊維、アスベスト繊維、ウオラストナイト、チ
タン酸カリウム繊維、アラミド繊維等強化作用を発現す
るものであれば一般に公知のものを用いることができ
る。強化作用を発現するためには、繊維長(L)と同径
(D)の比の値L/Dが10以上の繊維が好ましい。価
格や強化作用発現の面からガラス繊維やカーボン繊維が
好ましく、ガラス繊維が特に好ましい。
【0021】本発明の樹脂組成物に対する強化材の配合
量は、前記(A)+(B)=100重量部に対し250
重量部以下であり、好ましくは5〜100重量部、さら
に好ましくは10〜80重量部である。本発明の樹脂組
成物には、燃焼性を抑えるのに充分な量の公知のハロゲ
ン化難燃剤またはアンチモン化合物を配合することがで
きる。ハロゲン化難燃剤としては、例えばデカブロモジ
フェニルエーテル、ブロム化ポリスチレン、ブロム化架
橋ポリスチレン、ブロム化ポリカーボネート、ブロム化
エポキシ樹脂、ブロム化フェノキシ樹脂、ブロム化(ビ
スフェノールA/シアヌール酸)ポリマー等が挙げられ
る。またアンチモン化合物としては、例えば三酸化アン
チモン、五酸化アンチモン、トルフェニルアンチモン、
アンチモン酸ソーダ等が挙げられる。
量は、前記(A)+(B)=100重量部に対し250
重量部以下であり、好ましくは5〜100重量部、さら
に好ましくは10〜80重量部である。本発明の樹脂組
成物には、燃焼性を抑えるのに充分な量の公知のハロゲ
ン化難燃剤またはアンチモン化合物を配合することがで
きる。ハロゲン化難燃剤としては、例えばデカブロモジ
フェニルエーテル、ブロム化ポリスチレン、ブロム化架
橋ポリスチレン、ブロム化ポリカーボネート、ブロム化
エポキシ樹脂、ブロム化フェノキシ樹脂、ブロム化(ビ
スフェノールA/シアヌール酸)ポリマー等が挙げられ
る。またアンチモン化合物としては、例えば三酸化アン
チモン、五酸化アンチモン、トルフェニルアンチモン、
アンチモン酸ソーダ等が挙げられる。
【0022】さらに本発明の組成物には、その実用性を
損なわない範囲で、タルクやマイカ等の充填剤紫外線安
定剤、酸化防止剤、熱安定剤、離型剤や着色剤を配合す
ることができる。
損なわない範囲で、タルクやマイカ等の充填剤紫外線安
定剤、酸化防止剤、熱安定剤、離型剤や着色剤を配合す
ることができる。
【0023】本発明の射出成形用熱可塑性樹脂組成物
は、バリ、フローマーク等のない外観の良好な成形品と
することができる。得られる成形品は、自動車等の各種
工業材料、OA機器、家電部材のハウジング用材料とし
て使用され得るものである。
は、バリ、フローマーク等のない外観の良好な成形品と
することができる。得られる成形品は、自動車等の各種
工業材料、OA機器、家電部材のハウジング用材料とし
て使用され得るものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の技術的範囲はこれらの実施例により限定されるも
のではない。例中「部」および「%」は、それぞれ「重
量部」および「重量%」を示す。
発明の技術的範囲はこれらの実施例により限定されるも
のではない。例中「部」および「%」は、それぞれ「重
量部」および「重量%」を示す。
【0025】本発明で使用した熱可塑性エンジニアリン
グ樹脂(A)は以下のものである。ポリカーボネート樹
脂(PC);三菱エンプラ(株)製 NOVALEX
7022 ポリブチレンテレフタレート(PBT);三菱レイヨン
(株) タフペット N−1000 ポリエチレンテレフタレート(PET);三菱レイヨン
(株) ダイヤナイトMA−580 (参考例1〜8)アクリル共重合体(B−1〜8)の製
造 攪拌機および還流冷却器付き反応容器に、蒸留水250
部、ジオクチルスルフォ琥珀酸ソーダ1.5部、過硫酸
アンモニウム0.2部、メチルメタクリレート、ブチル
アクリレートおよびn−オクチルメルカプタンを表1に
示す量仕込み、容器内を表1に示す温度に昇温し、4時
間加熱攪拌する。冷却後、硫酸と塩化アルミニウムを用
いて凝固、固化し、洗浄、脱水、乾燥してアクリル共重
合体(B−1〜B−8)を得た。
グ樹脂(A)は以下のものである。ポリカーボネート樹
脂(PC);三菱エンプラ(株)製 NOVALEX
7022 ポリブチレンテレフタレート(PBT);三菱レイヨン
(株) タフペット N−1000 ポリエチレンテレフタレート(PET);三菱レイヨン
(株) ダイヤナイトMA−580 (参考例1〜8)アクリル共重合体(B−1〜8)の製
造 攪拌機および還流冷却器付き反応容器に、蒸留水250
部、ジオクチルスルフォ琥珀酸ソーダ1.5部、過硫酸
アンモニウム0.2部、メチルメタクリレート、ブチル
アクリレートおよびn−オクチルメルカプタンを表1に
示す量仕込み、容器内を表1に示す温度に昇温し、4時
間加熱攪拌する。冷却後、硫酸と塩化アルミニウムを用
いて凝固、固化し、洗浄、脱水、乾燥してアクリル共重
合体(B−1〜B−8)を得た。
【0026】
【表1】
【0027】MMA;メチルメタクリレート BA;n−ブチルアクリレート 還元粘度;0.1gのポリマーをクロロホルム100c
cに溶解させた溶液で測定(25℃) n−OSH;n−オクチルメルカプタン (実施例1〜9、比較例1〜8)ポリカーボネート樹脂
(PC)、アクリル共重合体(B)およびガラス繊維
(GF;旭ファイバーグラス社製 03MA429)を
表2に示す組成に計量した後、回転式ブレンダーで10
分間混合し、30mmφベント式二軸押出機のホッパー
に投入し、260℃で溶融混練し、ペレット化した。得
られたペレットを120℃で6時間減圧乾燥後、100
×100×1mmの平板金型を用いて射出成形を行った
(260℃)(射出圧力;充てん不足ならない射出圧力
(ショートショット圧=SS圧)にSS圧の5%(重量
%でない)に相当する圧力を加えた圧力)。得られた成
形品のバリ発生状態および表面状態を目視にて評価し
た。評価は次のように3段階で判定した。結果を表2に
示す。
cに溶解させた溶液で測定(25℃) n−OSH;n−オクチルメルカプタン (実施例1〜9、比較例1〜8)ポリカーボネート樹脂
(PC)、アクリル共重合体(B)およびガラス繊維
(GF;旭ファイバーグラス社製 03MA429)を
表2に示す組成に計量した後、回転式ブレンダーで10
分間混合し、30mmφベント式二軸押出機のホッパー
に投入し、260℃で溶融混練し、ペレット化した。得
られたペレットを120℃で6時間減圧乾燥後、100
×100×1mmの平板金型を用いて射出成形を行った
(260℃)(射出圧力;充てん不足ならない射出圧力
(ショートショット圧=SS圧)にSS圧の5%(重量
%でない)に相当する圧力を加えた圧力)。得られた成
形品のバリ発生状態および表面状態を目視にて評価し
た。評価は次のように3段階で判定した。結果を表2に
示す。
【0028】 (バリの状態) A;認められない(良好) B;ゲート周辺に多少認められる C;全周囲に認められる (表面状態) A;フローマーク、ジェッティング、光沢ムラが認められない(良好) B; 〃 〃 〃 が多少認められる C; 〃 〃 〃 が認められる
【0029】
【表2】
【0030】(実施例10〜12)PCに代わりにポリ
ブチレンテレフタレート樹脂(PBT)を使用すること
および溶融混練温度を260℃から240℃に変更する
こと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。評価
結果を表3に示す。
ブチレンテレフタレート樹脂(PBT)を使用すること
および溶融混練温度を260℃から240℃に変更する
こと以外は、実施例1と同様にして評価を行った。評価
結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】(実施例13〜15)PCに代わりにポリ
エチレンテレフタレート樹脂(PET)を使用するこ
と、溶融混練温度を260℃から280に変更すること
および乾燥を120℃から140℃に変更すること以外
は、実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表
4に示す。
エチレンテレフタレート樹脂(PET)を使用するこ
と、溶融混練温度を260℃から280に変更すること
および乾燥を120℃から140℃に変更すること以外
は、実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表
4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】(実施例16〜24)PCに代わりにPC
/PBTを使用すること以外は、実施例1と同様にして
評価を行った。評価結果を表5に示す
/PBTを使用すること以外は、実施例1と同様にして
評価を行った。評価結果を表5に示す
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】本発明の射出成形用熱可塑性樹脂組成物
は、バリ、フローマーク等のない外観の良好な成形品と
することができる。得られる成形品は、自動車等の各種
工業材料、OA機器、家電部材のハウジング用材料とし
て使用され得るものである。
は、バリ、フローマーク等のない外観の良好な成形品と
することができる。得られる成形品は、自動車等の各種
工業材料、OA機器、家電部材のハウジング用材料とし
て使用され得るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川筋 博 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性エンジニアリング樹脂(A)9
9〜70重量%と50〜95重量%のメチルメタクリレ
ート、5〜50重量%の炭素数1〜10のアルキル基を
有するアルキルアクリレートおよび0〜45重量%のこ
れらと共重合可能な他のビニル単量体とを重合して得ら
れ、かつ還元粘度が1〜15(25℃で0.1gを10
0ccのクロロホルムに溶解した溶液で測定)であるア
クリル共重合体(B)1〜30重量%とからなる射出成
形用熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5300197A JPH10251524A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 射出成形用熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5300197A JPH10251524A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 射出成形用熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251524A true JPH10251524A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12930695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5300197A Pending JPH10251524A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 射出成形用熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251524A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170029617A1 (en) * | 2015-07-31 | 2017-02-02 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Thermoplastic Resin Composition and Molded Article Comprising the Same |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP5300197A patent/JPH10251524A/ja active Pending
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