JPH10250703A - 鉄筋結束機 - Google Patents

鉄筋結束機

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JPH10250703A
JPH10250703A JP9078836A JP7883697A JPH10250703A JP H10250703 A JPH10250703 A JP H10250703A JP 9078836 A JP9078836 A JP 9078836A JP 7883697 A JP7883697 A JP 7883697A JP H10250703 A JPH10250703 A JP H10250703A
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JP
Japan
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gear
rotation
iron wire
rotating shaft
shaft
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JP9078836A
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English (en)
Inventor
Koji Toyoda
廣司 豊田
Michihisa Shinno
通久 新野
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TOYOTA KIHAN KK
Toyota Kihan KK
Original Assignee
TOYOTA KIHAN KK
Toyota Kihan KK
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/12Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
    • E04G21/122Machines for joining reinforcing bars
    • E04G21/123Wire twisting tools

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋結束機自体を鉄筋に対して変位させるこ
となく、鉄筋を強く結束することが可能な鉄筋結束機を
提供することにある。 【構成】 鉄筋結束機は、鉄線を結束部に送り込む鉄線
送り手段と、結束部に送り込まれた鉄線を鉄筋の周りに
案内する案内手段と、案内された鉄線を撚るべく鉄筋と
交差する軸線の周りに回転される撚り手段と、該撚り手
段を駆動させる駆動手段とを含む。撚り手段は、駆動手
段により回転される歯車と、該歯車により回転されかつ
該歯車に回転軸線の方向へ移動可能に結合された回転軸
と、該回転軸の先端に取り付けられ鉄線を係合するヘッ
ドとを備える。歯車および回転軸は、歯車の正転により
回転軸を後退させ、歯車の逆転により回転軸を前進させ
る結合手段により結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄線で複数の鉄筋
を結束部において結束する鉄筋結束機に関し、特に、鉄
筋と鉄線との間に隙間が生じないように鉄線を撚る鉄筋
結束機に関する。
【0002】
【従来技術】鉄筋コンクリート構造物の構築現場、鉄筋
コンクリート管用の鉄筋籠の製作現場等においては、複
数の鉄筋をそれらの交差箇所において鉄線により結束す
る作業が行われる。
【0003】この種の結束作業に用いる装置の1つとし
て、鉄線を結束部に向けて送り込み、送り込まれた鉄線
を結束すべき鉄筋にループ状に巻き掛けるべく弧状の一
対のガイドにより前記鉄線を前記鉄筋の周りの曲線路に
沿って案内して複数巻きの鉄線ループを作り、鉄線のル
ープを撚り手段(捩り手段)により撚り合わせる(捩り
合わせる)携帯式の鉄筋結束機がある(例えば、特公平
2−29409号公報、特開平5−3494号公報)。
【0004】従来の上記鉄筋結束機において、撚り手段
は、鉄線ループの直径方向へ伸びかつ鉄線ループを引掛
けるフックを一端部に有する回転軸を備える。鉄筋の結
束は、鉄筋の周りに形成された鉄線ループをフックで掛
け、その状態で回転軸を鉄線ループの直径方向を回転軸
線として回転させることにより行われる。
【0005】鉄筋の周りに形成される鉄線ループは、鉄
線が鉄筋結束機のガイドに沿って送られるためガイドの
径とほぼ同じ径を有する。したがって、鉄線ループと鉄
筋との間に隙間が生じる。しかし、従来の鉄筋結束機で
は、回転軸が鉄線ループをフックに掛ける位置と同じ位
置において回転される構造を有するので、鉄線ループは
該鉄線ループと鉄筋との間に隙間を残した状態に撚られ
てしまい、その結果鉄筋を強固に結束することができな
い。
【0006】鉄筋を強固に結束するには、鉄筋と鉄線ル
ープとの間に隙間を残さないように鉄線を撚る必要があ
る。しかし、従来の鉄筋結束機を用いて鉄筋を強固に結
束するには、鉄筋と鉄線ループとの間の隙間を無くすよ
うに、回転軸の回転時に鉄筋結束機の使用者が鉄筋結束
機を回転軸の回転軸線の方向へ引張る動作を行わなくて
はならない。
【0007】このように、従来の鉄筋結束機で鉄筋を強
固に結束するためには、回転軸が回転している間、使用
者が適切な引張力を鉄筋結束機に作用させなくてなら
ず、このような動作を適切に行うことは極めて難しい。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、鉄筋結束機
自体を鉄筋に対して変位させることなく、鉄筋を強く結
束可能にすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明の鉄筋結束機は、鉄線
を該鉄線により鉄筋を結束する結束部に送り込む鉄線送
り手段と、結束部に送り込まれた鉄線を鉄筋の周りに案
内する案内手段と、該案内手段により鉄筋の周りに案内
された鉄線を撚るべく鉄筋と交差する軸線の周りに回転
される撚り手段と、該撚り手段を駆動させる駆動手段と
を含む。撚り手段は、駆動手段により回転される歯車
と、該歯車により回転されかつ該歯車にこれの回転軸線
の方向へ移動可能に結合された回転軸と、該回転軸の先
端に取り付けられかつ結束部内において鉄線と係合する
ヘッドと、歯車の回転を回転軸に伝達すべく歯車および
回転軸を結合させる結合手段とを備える。結合手段は、
歯車の正転により回転軸を後退させ、歯車の逆転により
回転軸を前進させる。
【0010】結合手段は、歯車の正転時、回転軸を後退
させた後または後退させつつ回転軸を正転させる。この
ため、鉄線ループは、回転軸が後退されることにより、
回転軸の側へ引き寄せられ、その状態でねじられる。こ
れにより、鉄線ループは鉄筋との間に隙間を形成しない
状態に撚られる。
【0011】これに対し、結束手段は、歯車の逆転時、
回転軸を前進させた後または前進させつつ、回転軸を逆
転させる。これにより、回転軸は初期位置に戻る。逆転
回数は、正転回数より少なくすることが好ましい。撚り
手段と鉄線との係合は、鉄線ループが所定の強さに撚ら
れたことにより自然に、または作業者が結束機を鉄筋か
ら引き離すことにより、解除される。
【0012】本発明によれば、歯車および回転軸を、歯
車が正転されたときに回転軸を後退させ、歯車が逆転さ
れたときに回転軸を前進させる結合手段により結合した
から、鉄筋結束機自体を鉄筋に対して変位させることな
く、鉄筋を強く結束することができる。
【0013】結合手段は、歯車の正転時に回転軸を後退
させた後に回転軸を正転させ、歯車の逆転時に回転軸を
前進させた後に回転軸を逆転させる手段とすることがで
きる。そのような結合手段としては、歯車および回転軸
の一方に設けられた溝であって一端と他端とが回転軸線
の方向に離れるように回転軸線の周りに伸びる溝と、歯
車および回転軸の他方に設けられて溝に滑動可能に受け
入れられた係合部材とを備えることができる。このよう
にすれば、結合手段の構造が簡単になり、それだけ廉価
になる。
【0014】撚り手段は、さらに、回転軸に作用するト
ルクが所定の値に達しないときには、前記回転軸の回転
を阻止するが、前記回転軸線の方向への前記回転軸の移
動を許し、前記回転軸に作用するトルクが所定の値以上
のときには、前記回転軸の回転を許すトルクリミッタを
備えることができる。このようにすれば、所定値以上の
トルクが回転軸に作用しない限り、回転軸の回転が阻止
されるから、歯車の回転開始時に回転軸をその軸線方向
へ確実に移動させることができる。
【0015】結合手段は、歯車の正転時に回転軸を後退
させつつ正転させ、歯車の逆転時に回転軸を前進させつ
つ逆転させる手段とすることができる。そのような結合
手段としては、前記回転軸に形成されたねじ部と、該ね
じ部と螺合するナットと、前記歯車および前記回転軸の
間に設けられて前記回転軸線の方向への前記回転軸の移
動を許すすべりキーとを備えることができる。これによ
り、結合手段の構造が簡単になり、それだけ廉価にな
る。
【0016】撚り手段は、さらに、撚り手段の回転数を
計測するカウントセンサを備えることができる。このよ
うにすれば、撚り手段の回転数が所定の値に達したとき
に鉄線の撚りを中止することにより、鉄線を常に所定の
撚り強さに撚ることができる。
【0017】撚り手段は、さらに、回転軸が逆転されて
初期位置に到達したことを検知する原点確認手段を備え
ることができる。そのような原点確認手段としては、回
転軸およびこれを支持する支持手段の一方に設けられた
被感知体と、回転軸および支持手段の他方に設けられて
被感知体を感知するセンサとを備えることができる。こ
のようにすれば、センサが被感知体を感知したことによ
り、回転軸の回転を停止させることにより、回転軸を初
期位置に正確に戻すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1から図3を参照するに、鉄筋
結束機10は、図1に示す鉄筋12,14をその交差部
において鉄線16により結束する鉄筋結束機として用い
られる。鉄筋12,14は、コンクリートパイル、コン
クリート構造物等のための縦筋およびこれに巻き掛けら
れる螺旋筋やフープ筋であってもよいし、鉄筋コンクリ
ート構造物、鉄筋コンクリートパネル等のための互いに
交差する縦筋および横筋等、他の鉄筋であってもよい。
【0019】鉄筋結束機10は、各種の機構を支持する
支持手段すなわち本体18を含む。本体18は、複数の
ねじにより重ね合わされた状態に連結された2つ割りの
フレーム20により形成されている。両フレーム20
は、互いに共同して、鉄筋結束機10の後述する上記し
た各種の手段を支持するとともに、使用者が握るための
グリップ部22を形成する。鉄筋結束機10は、携帯可
能であり、手動で稼動させることができ、工場、作業現
場等の任意の場所で使用することができる。
【0020】鉄筋結束機10は、両手で操作することが
できるように、把手をグリップ部22に対してほぼ直交
する方向(図1 において、紙面に垂直の方向)へ伸びる
ように取り外し可能に装着するための装着部をフレーム
20の幅方向(厚さ方向)における一方または両方の側
壁部に設けてもよい。
【0021】鉄筋結束機10に電力を供給するためのバ
ッテリ24は、これがグリップ部22から抜け落ちない
ように、フレーム20に取り外し可能に装着されてい
る。鉄筋結束機10の電源は、バッテリに限定されず、
商用電源、発電機等、電線を介して給電する電源であっ
てもよい。
【0022】フレーム20には、さらに、電源スイッチ
26およびトリガ28が配置されている。電源スイッチ
26は、鉄筋結束機10を、作動可能のオン状態または
作動不能のオフ状態に切り替える。鉄筋の結束は、トリ
ガ28を引くことによって開始する。
【0023】鉄筋結束機10は、また、鉄線16を結束
部30に送り込む鉄線送り機構すなわち鉄線送り手段3
2と、該鉄線送り手段を駆動させる第1の駆動機構すな
わち第1の駆動手段34と、結束部30に送り込まれた
鉄線16を鉄筋12,14の周りに案内する案内機構す
なわち案内手段36と、該案内手段により鉄筋12,1
4の周りに案内された鉄線16を撚るべく鉄筋と交差す
る軸線の周りに回転される撚り機構すなわち撚り手段3
8と、該撚り手段を駆動させる第2の駆動機構すなわち
第2の駆動手段40とを含む。
【0024】結束時、鉄筋結束機10は、その電源スイ
ッチ26がオン状態に切り替えられた状態で、鉄筋1
2,14の交差部に向けて移動されて、鉄筋12,14
の交差部を案内手段36の開口部から結束部30内に受
け入れ、鉄筋12,14が棒状の一対の位置決め部材3
1に当接する状態に維持される。位置決め部材31は、
結束部30を介して対向しかつ撚り手段38の先端部付
近となる位置にフレーム20に取り付けられている。
【0025】トリガ28を引くと、先ず、第1の駆動手
段34が駆動される。これにより、鉄線送り手段32が
駆動されて、鉄線16が結束部30に送られる。送られ
た鉄線16が所定の長さに達すると、第1の駆動手段3
4が停止されて、鉄線送り手段32による鉄線16の送
りが停止される。結束部30に送られた鉄線16は、案
内手段36により鉄筋12,14の周りに案内されて、
2巻き以上の複数巻きのループ16a(図12および図
13参照)に形成される。
【0026】次に、第2の駆動手段40が撚り手段38
を正転させるように駆動される。これにより、撚り手段
38は、鉄線16のループを先端に掛けた状態で、鉄線
16のループを撚り手段38の回転軸線の方向へ引き込
んだ後、または引き込みながら回転される。ねじられた
鉄線部分は、鉄線16のループが所定の強さにねじられ
ることにより自然に、または鉄筋結束機が鉄筋12,1
4から引き離されたことにより、撚り手段38から解放
される。
【0027】撚り手段38が所定回数または所定時間正
転されると、第2の駆動手段40が撚り手段32を逆転
させるように駆動される。これにより、撚り手段38が
逆転される。撚り手段38が逆転されて、初期位置に戻
ると、第2の駆動手段40は停止される。
【0028】鉄線16による鉄筋12,14の結束は、
以上の動作を1サイクルとして行われる。
【0029】第1の駆動手段34は、電動機42と、該
電動機の回転を鉄線送り手段32に伝達する複数の歯車
43,44,45と、歯車44の回転数を計数するセン
サ46とにより形成されている。歯車43は、電動機4
2の出力軸に取り付けられている。歯車44,45は、
軸受47によりフレーム20に回転可能に受けられた軸
48に取り付けられている。センサ46は、歯車44に
設けられたマグネット49を感知する磁気センサであ
る。
【0030】図3から図8に示すように、鉄線送り手段
32は、第1の駆動手段34により回転される第1およ
び第2のローラ50,52と、該第1および第2のロー
ラをそれぞれ回転可能に支持する第1および第2のブラ
ケット54,56と、第2のブラケット56を第1のブ
ラケット54に対して第1および第2のローラ42,4
4が鉄線16を挟む位置および挟まない位置に変位させ
る位置切替機構すなわち位置切替手段58とを含む。
【0031】第1および第2のローラ50および52
は、それぞれ、第1および第2のブラケット54および
56に回転可能に受けられた軸51および53の一端部
に取り付けられており、また平行ローレット加工を施さ
れた外周面を有する。第1の駆動手段32の回転は、軸
51の他端部に取り付けられた歯車55に伝達される。
歯車55は、第1の駆動手段34の最終段の歯車45と
噛合しているとともに、軸53の他端部に取り付けられ
た歯車57と噛合している。
【0032】第1のブラケット54は、一対のボルト6
0によりフレーム20に複数のねじ部材により移動不能
に取り付けられている。第2のブラケット56は、一対
のガイドピン62により第1のブラケット54に、第1
および第2のローラ50,52が鉄線16を挟む方向お
よび挟まない方向(第1および第2のブラケット54,
56が相寄り相離れる方向)へ移動可能に取り付けられ
ている。
【0033】位置切替手段58は、フレーム20および
第2のブラケット56を貫通して先端部を第1のブラケ
ット54にねじ込まれたロッド64と、ロッド64と第
2のブラケット56との間に配置された圧縮コイルばね
66と、第1のブラケット56を第1のブラケット54
に対して変位させるノブ68とを備える。
【0034】ばね66は、第2のローラ44が鉄線16
を第1のローラ42に押圧するように、第2のブラケッ
ト56を第1のブラケット54に向けて付勢する。第2
のブラケット54へのばね66の押圧力すなわち付勢力
は、第1のブラケット54へのロッド64のねじ込み量
により調整することができる。
【0035】鉄線16は、図1、図2および図3に示す
ように、フレーム20に装着されたリール70から鉄線
送りガイド72を経て第1および第2のローラ50,5
2間に案内される。リール70およびガイド72は、フ
レーム20に交換可能に装着されている。ガイド72の
鉄線入り口側の部位と鉄線出口側の部位とは、中央部よ
り太くされている。
【0036】両ローラ50,52の鉄線16を挟む力
(挟圧力)ガイド72のガイド穴74(図3参照)の鉄
線入り口側の部分74aは、図3に示すように、直径寸
法が鉄線入り口側ほど大きい円錐形とされている。この
ため、鉄筋結束機10の使用開始時、リール72の交換
時等、鉄線16を結束機10に装着するとき、鉄線16
の先端をガイド穴74に容易に短時間で差し込むことが
できる。
【0037】第1および第2のローラ50,52は、図
3および図5に示すように互いに噛合された歯車55,
57により同期して回転される。これにより、鉄線16
は、両ローラ50,52により結束部30に送り出され
る。
【0038】両ローラ50,52の鉄線16を挟む力
(挟圧力)は、ばね66の弾発力ひいては第1のブラケ
ット64へのロッド64のねじ込み量を調整することに
より、両ローラ50,52と鉄線16との間で滑りが発
生しない値に調整される。それゆえに、ロッド64とば
ね66とは、鉄線16に対する両ローラ50,52の挟
圧力を調整するピンチ圧調整手段として作用する。
【0039】図7に示すように、ノブ68は、ハブ部お
よび該ハブ部の一端にフランジ状に続く把手部を有す
る。ノブ68は、また、ハブ部を貫通して先端部を第2
のブラケット56にねじ込まれたねじロッド78により
第2のブラケット56に、ねじロッド78の軸線の周り
に回転可能に取り付けられている。
【0040】ハブ部およびフレーム20は、それぞれ、
解除可能に突き合わされる複数の突起80および82有
する。突起80および82のそれぞれは、ねじロッド7
8の周りに突起80,82同士が歯車の歯のように噛合
することができる程度の間隔をおいている。図8に、フ
レーム20側に設けられた突起82の一例を示す。ノブ
68側の突起80も同様の形状を有する。
【0041】突起80,82同士が突き合わされない状
態(噛合しない状態)において、図7(A)に示すよう
に、第2のブラケット56はばね66により常に第1の
ブラケット54に押圧されており、したがってノブ68
も常に本体20に押圧されている。この状態において、
第2のブラケット56は第1のブラケット54に対し、
ローラ50,52が鉄線16を挟む位置に変位されてい
る。
【0042】上記の状態で、ノブ68を引っ張り、突起
80,82が対向する位置までノブ68をねじロッド7
8の周りに角度的に回転させた後、ノブ68を離すと、
位置切替手段58は、突起80と82とが突き合わされ
た状態に維持される。このとき、第2のブラケット56
は、図7(B)に示すように、第1のブラケット54に
対し、ローラ50,52が鉄線16を挟まない位置に変
位される。それによりローラ50,52間に隙間が形成
される。
【0043】図7(B)に示す状態において、ノブ68
を引っ張り、突起80,82が対向しない位置までノブ
68をねじロッド78の周りに角度的に回転させた後、
ノブ68を離すと、位置切替手段58は、突起80と8
2とが噛合した状態(突起80,82がロッド78の周
りに隣り合った状態)に維持される。このとき、第2の
ブラケット56は、図7(A)に示すように、第1のブ
ラケット54に対し、ローラ50,52が鉄線16を挟
む位置に変位される。
【0044】したがって、位置切替手段58のノブ68
を図7(B)に示すように変位させた状態で鉄線16を
ガイド72からローラ50,52の間に鉄線16を送り
込むことができるし、ローラ50,52に挟まれていた
鉄線16をローラ50,52から引き抜くことができ
る。また、ノブ68を図7(B)に示す状態から図7
(A)示すように変位させて鉄線16を第1および第2
のローラ50,52間に挟むことができる。
【0045】図9および図10に示すように、案内手段
36は、結束部30を形成する第1および第2のガイド
92,94を備える。第1および第2のガイド92,9
4は、撚り手段38の回転軸線を間にして互いに間隔を
おいて本体18の先端部に組み付けられた支持部材90
に取り外し可能に取り付けられている。
【0046】支持部材90は、鉄線送り手段32から送
り出された鉄線16を結束部30に案内する穴95を有
する。穴95は、支持部材90を鉄線送り手段32の側
から結束部30の側に貫通している。穴95鉄線の入口
側の部分95aは、鉄線16をセットする際に、鉄線1
6の先端を容易に受け入れるように、鉄線入口側ほど広
くなる円錐状に形成されている。鉄線16は、鉄線送り
手段32により、穴95を通過して結束部30に送り込
まれる。
【0047】第1および第2のガイド92および94
は、それぞれ、結束部30を形成するように弧状に伸び
る第1および第2の案内溝96および98を有する。第
1および第2の案内溝96および98は、それぞれ、鉄
線16が送り込まれる入口部分102および104と、
鉄線16が送り出される出口部分106および108と
を有する。第1の案内溝96は、図11に示すように、
少なくとも入口部分102を結束部30側ほど大きいテ
ーパ部とされている。
【0048】第1および第2のガイド92,94は、そ
れぞれ、第1および第2の案内溝96,98を向き合わ
せた状態に、固定ピン100により支持部材90に変位
不能にかつ取り外し可能に取り付けられている。各固定
ピン100は、支持部材90に螺合される雄ねじを有す
るねじ付きピンであることが好ましいが、支持部材90
に嵌合される通常のピンであってもよい。
【0049】結束部30に送り込まれた鉄線16は、先
ず、第1のガイド92に導かれ、第1の案内溝96の入
口部分102において図9に示すように、入口部分10
2に第1の溝96を横切るように設けられたピン110
と第1の案内溝96とにより第1の案内溝96のピン1
10近傍の曲率とほぼ同じ曲率に曲げられつつ、第1の
案内溝96に沿って出口部分106へ移動される。
【0050】第2の案内溝98は、第1の案内溝96に
対し、撚り手段38の回転軸線118の方向における先
端側へ変位した位置に形成されている。このため、第1
の案内溝96内を移動されて両ガイド92,94の先端
部間の開口部分を通過した鉄線16は、第2の案内溝9
8の入口部分104に確実に受け入れられる。
【0051】両ガイド92,94の案内溝の曲率半径
は、同じであってもよいし、異なってもよい。鉄筋結束
機10は、両ガイド92,94間が常時開口しているか
ら、鉄線16を最初に受ける側の第1のガイドの案内溝
96の曲率を第2のガイドの案内溝98の曲率より小さ
くしている。これにより、曲率半径の小さい案内溝96
から送り出される鉄線16は、曲率半径の大きい案内溝
98に確実に受け入れられ、鉄筋12,14の周りのル
ープ16aに確実に変形される。
【0052】また、両ガイド92,94の案内溝の出口
部分106,108の曲率半径は、それぞれ、入口部分
102,104の曲率半径より小さくされている。これ
により、第1の案内溝96から第2の案内溝98に送ら
れる鉄線16は、出口部分106を経ることによりさら
に小さい曲率に曲げられ、曲率の大きい入口部分104
に確実に受け入れられる。
【0053】第2の案内溝98に受け入れられた鉄線1
6は、入口部分104から出口部分108へ移動され、
出口部分108から第1の案内溝96に再び送り出され
る。このときも、鉄線16は、第2の案内溝98が第1
の案内溝96に対し先端側に変位していることと、ピン
110近傍において曲げられた曲率半径よりもさらに小
さい曲率半径に曲げられていることとから、第1の案内
溝96に確実に受け入れられる。
【0054】上記の結果、図12に示すように、複数巻
きの鉄線のループ16aが形成される。鉄筋12,14
の結束部30の周りに形成する鉄線16のループの数
は、2から6程度とすることができ、好ましい値は2ま
たは3である。鉄線のループの数は、結束する鉄筋の太
さ、ループ16aの径、一回の結束時に送り込む鉄線の
長さ等により異なる。鉄線のループ数が多いほど、鉄筋
を強く結束することができるが、その反面鉄線の使用量
が多くなるし、一回の結束に要する時間が長くなる。
【0055】一回の結束で結束部30へ送り込む鉄線の
長さは、鉄線送り手段32の両ローラ50,52の大き
さ、第1の駆動手段34の回転速度、第1の駆動手段3
4の回転時間等により変更することができる。
【0056】鉄筋結束機10は、第1の駆動手段34の
回転速度または回転時間を変更することにより、一回の
結束における鉄線の送り込み速度または送り込み時間を
調節し、所定の長さの鉄線を結束部に供給する手段を備
えることが好ましい。
【0057】このようにするには、たとえば、鉄線の送
り込み速度、送り込み時間等に対応する値を可変抵抗
器、設定器等により設定し、その値に対応した速度また
は時間となるように、制御回路において、第1の駆動手
段34を制御すればよい。
【0058】具体的には、一回の結束で必要な鉄線の送
り込み量を設定する設定器を本体18に設け、第1の駆
動手段34または第1のローラ50の回転数を計測する
センサを本体18に配置し、該センサが所定の回転数を
計測したときに第1の駆動手段34を停止させるように
すればよい。図示の実施例では、図3に示すセンサ46
が前記センサに対応する。このようにすれば、鉄線の送
り込み量を設定値にすることができる。
【0059】両ガイドの案内溝96,98により形成さ
れる鉄線のループ16aの径は、一方または双方のガイ
ドを交換することにより変更することができる。ガイド
92,94は、その一方を交換不能に配置し、他方を交
換可能に配置してもよい。ガイドが交換可能であれば、
結束する鉄筋の大きさに合うガイドを選んで付け替える
ことができる。
【0060】所定の長さの鉄線16が結束部30へ送ら
れて、ガイド92,94によりループ16aが形成され
ると、ローラ50,52の回転を止めるべく第1の駆動
手段34は停止され、その代わりに鉄線16のループ1
6aを撚るための撚り手段38を駆動させる第2の駆動
手段40が駆動される。
【0061】図3に示すように、第2の駆動手段40
は、電動機112と、遊星歯車減速機構114と、出力
歯車116とにより形成されている。減速機構114
は、電動機112の回転を減速して出力歯車116に伝
達する。
【0062】図3に示すように、撚り手段38は、第2
の駆動手段40の出力歯車116に噛合されて歯車11
6により回転される歯車120と、歯車120に回転軸
線118の方向へ移動可能に結合された回転軸122
と、回転軸122の先端部に回転軸線118の方向へ滑
動可能に結合されたスライダ124と、回転軸122の
先端部に配置されたフック126とを備える。
【0063】図10,図11および図12に示すよう
に、歯車120は、軸受127によりフレーム20に受
けられている。回転軸122の先端部は、支持部材90
に設けられた穴95を経て結束部30に送り込まれた鉄
線および第1の案内溝96から第2の案内溝98を経た
鉄線を通すためのスリット128を有する二股状の部材
により形成されている。スリット128は、回転軸12
2の先端側と外周側とに開放するコ字状の形状を有す
る。
【0064】スリット128の、第2の案内溝98の出
口部分から送られてきた鉄線16を受け入れる入口部分
は、鉄線16がスリット128内に受け入れられやすい
ようにテーパ部129(図11参照)とされている。テ
ーパ部129は、先端側から回転軸線118の方向に見
て穴95側ほど広くなるように形成されている。
【0065】撚り手段38は、また、回転軸122の先
端部に、スリット128の開口部を塞ぐように、先端側
から回転軸線118の方向に見てスリット128を横切
ってスリット128の幅方向へ伸びるフック126を備
える。フック126は、基端部の側の部位から先端側に
向けて漸次細くなる形状を有しており、またスリット1
28を開閉可能に図示しないピンにより基端部において
回転軸122の先端に支持されている。
【0066】スライダ124は、回転軸122の周りに
配置された圧縮コイルばね131により常時先端側に付
勢されてフック126の基端部を前方(結束部30の)
側へ押圧している。これにより、フック126は、スリ
ット128を閉鎖する位置に常時付勢されている。ばね
131は、回転軸122に螺合された位置調整用ナット
133とスライダ124との間に配置されている。鉄線
16は、ループ16aに形成されるときにスリット12
8を通過するから、ループ16aは、図12に示すよう
に、鉄筋12,14およびフック126の周りに形成さ
れる。
【0067】歯車120および回転軸122は、歯車1
20が正転されたときに回転軸122を後退させて、歯
車129が逆転されたときに回転軸122を前進させる
結合手段により結合されている。
【0068】そのような結合手段は、図12から図15
に示す例では、回転軸122の後部に設けられた第1の
溝130と、歯車120の内部に設けられかつ第1の溝
130に滑動可能に受け入れられたボール132とから
なる。第1の溝130は、図15に示すように、その一
端と他端とが回転軸線118の方向に離れるように回転
軸122の外周をほぼ一周して設けられている。ボール
132は、歯車120の内部の所定の箇所に回転可能に
設けられている。
【0069】歯車120が第2の駆動手段40により回
転されると、回転軸122とボール132とは、回転軸
線118の方向へ相対的に滑動する。このため、歯車1
20が 正転されると、ボール132は回転軸122を
歯車120に対して回転軸線118方向に後退させる。
これに対し、歯車120が逆転されると、ボール132
は回転軸122を歯車120に対して回転軸線118方
向に前進させる。
【0070】このとき、回転軸122は、歯車120の
回転開始時に歯車120とともに回転しないように、図
16に示すトルクリミッタ134により回転を制限され
る。トリクリミッタ134は、回転軸122が回転可能
に貫通する受け部材136と、受け部材136に形成さ
れたねじ穴138と、ねじ穴138に配置されたボール
140と、ねじ穴138にねじ込まれた止めビス142
と、ねじ穴138内にあってボール140と止めビス1
42との間に配置された圧縮コイルばね144と、回転
軸に形成された第2の溝146とにより形成されてい
る。
【0071】ねじ穴138は、回転軸122が貫通する
穴の部分にまで達している。ボール140は、ばね14
4により第2の溝146に押圧されて、回転軸122と
係合している。第2の溝146は、回転軸線118の方
向へ伸びる直線的な溝であり、またボール140の半径
とほぼ同じ曲率半径の弧状の断面形状を有する。
【0072】トルクリミッタ134は、回転軸122に
作用するトルクがボール140をばね144の力の抗し
てねじ穴138内に退却させる値すなわち設定トルクに
達するまでは回転軸122の回転を許さないが、設定ト
ルクを超えると歯車120による回転軸122の回転を
許す。トルクリミッタ134の設定トルクは、ばね14
4の付勢力であり、したがってねじ穴138への止めビ
ス142のねじ込み量を変更することにより調整するこ
とができる。
【0073】図15に示すように、結合手段のボール1
32が第1の溝130の一端から他端まで一周すると、
回転軸132は、フック126とともに、第1の溝13
0の一端および他端の回転軸線118方向における距離
Hすなわち第1の溝130のリード分だけ後退する。こ
のため、フック126は、図13に示すように、ループ
16aを引掛けた状態で回転軸線118方向へ引き込
む。これにより、ループ16aと鉄筋12,14との間
の隙間を無くすことができる。
【0074】歯車120の正転時、回転軸122に作用
する回転トルクは、ボール132が第1の溝130を一
周する間にまたは一周することにより、トルクリミッタ
134の設定トルクを越える。これにより、歯車120
の回転が回転軸122に伝えられ、回転軸122は回転
される。また、鉄線16は、回転軸122の回転開始時
に、回転軸122のスリット128の入口部分と支持部
材90に形成された鉄線を送るための穴95との共同作
用により、切断される。
【0075】回転軸122が正転されると、フック12
6は、ループ16aに係合した状態で、回転軸線118
の周りに回転されて、鉄線のループを撚る。ループ16
aを撚る間、フック126の先端部は、スリット128
に受け入れられている。このため、ループ16aを確実
に撚ることができる。また、結束時にフック126に作
用する回転モーメントが小さくなるから、フック126
の機械的強度、およびヘッド124へのフック126の
取り付け強度を小さくすることができ、撚り手段の38
の構造を簡単にすることができる。
【0076】図14に示すように、回転軸122が正転
される間、ループ16aの余分な部分が撚られ、撚られ
た部分16bがさらに密に撚られるから、撚られた部分
16bが漸次短くなる。これにより、フック126を鉄
筋12,14の側へ引き寄せる力がフック132に作用
するから、フック126は、スリット128を開放する
ように回転軸122に対し漸次変位され、最終的に鉄線
のねじられた部分16bを解放する。これにより、ルー
プ16aは、従来の鉄筋結束機に比べ、正確かつ確実に
撚り合わされる。
【0077】鉄線16の撚りは、歯車120の回転を感
知するセンサ148により監視される。センサ148
は、図示の例では、歯車120の後面に配置されたマグ
ネット150を感知する磁気センサである。センサ14
8の感知信号は、図示しない制御回路において、歯車1
20の回転数が所定の値に達したか否かを判定する信号
として用いられる。歯車120が所定数正転すると、第
2の駆動手段40の電動機112を停止させる信号を発
生され、電動機112が停止されて回転軸122が停止
される。
【0078】鉄線16の撚りの制御は、歯車120の回
転数をセンサによって計数することだけに限られるもの
ではなく、回転軸122の回転数を計数するものであっ
てもよいし、またたとえば、歯車120または回転軸1
22の回転時間をタイマで設定してもよい。
【0079】電動機112および回転軸122が停止し
た状態において、万一撚られた部分16bがフック12
6に巻き付いている場合は、撚られた部分16bをフッ
ク126から外すように鉄筋結束機10を鉄筋12,1
4から引き離せばよい。
【0080】第2の駆動手段40の電動機112は、次
いで、逆転される。これにより、回転軸122は第1の
溝130とボール140との共同作用により、回転軸線
118方向に前進される。これは、歯車120の逆転に
ともなって、第1の溝130の一方の端部にあったボー
ル132が再び第1の溝130内を回転軸122を1周
して他端部まで滑動するためである。これにより、回転
軸122は、鉄線16の撚りを開始した位置である初期
位置まで前進される。回転軸122を初期位置まで前進
させるには、歯車120を一回逆転させればよい。
【0081】回転軸122とフレーム20との間には、
回転軸122が初期位置に到達したことを検知するため
の原点確認手段が備えられている。原点確認手段は、フ
レーム20に備えられたセンサ152と、回転軸122
に移動不能に取り付けられたマグネット154とを備え
る。
【0082】回転軸122の逆転時にセンサ152がマ
グネット154を感知すると、回転軸122の前進を止
めるべく第2の駆動手段40の電動機112が停止され
る。原点確認手段は、回転軸122にセンサ152を配
置し、撚り手段38の支持部材に磁石154を配置して
もよく、また、原点確認手段は、磁石154および該磁
石の磁力を検知するセンサ152の組み合わせでなくて
もよい。
【0083】歯車120および回転軸122の結合手段
である第1の溝130およびボール132は、歯車12
0に第1の溝130を配置し、回転軸122にボール1
32を配置することができる。第1の溝130の溝の長
さは、鉄線16と鉄筋12,14との間に生じる隙間の
大きさによって変えることができる。また、ボール13
2の代わり、第1の溝130に係合し、該溝に滑動可能
に受け入れられる形状の他の部材を用いてもよい。
【0084】歯車120と回転軸122とを結合する結
合手段の他の実施例として、図17に示すような手段を
用いることができる。この結合手段は、歯車120が正
転したときに回転軸122を後退させつつ正転させ、歯
車120が逆転したときに回転軸122を前進させつつ
逆転させる。回転軸122は、その後端部を歯車120
内に挿入されている。
【0085】図17に示す結合手段は、回転軸線118
方向への回転軸122の移動を許すべく回転軸122に
移動不能に取り付けられたすべりキー170と、このす
べりキー170を受け入れるべく歯車120に形成され
たキー溝172とをそなえる。回転軸122は、フレー
ム20に移動不能に配置されたナット174と螺合する
雄ねじ部176を有する。
【0086】歯車120が第2の駆動手段40により正
転されると、歯車120の回転は回転軸122に伝達さ
れ、回転軸122は回転する。このとき、回転軸122
がその雄ねじ部176をナット174に螺合させた状態
で、ナット174に対し回転するから、回転軸122は
歯車120に対し回転軸線118の方向に後退しつつ正
転する。
【0087】回転軸122が後退しつつ正転されると、
その先端に取り付けられたフック126も同様に後退し
つつ回転されるから、フック126は、鉄線のループを
引掛けて回転軸線118の方向へ引き寄せながら撚る。
したがって、鉄線のループと鉄筋との間の隙間を、鉄線
を撚る間に無くすことができる。
【0088】鉄線の撚りは、歯車120の回転数を計数
するセンサ148により制御される。歯車120の回転
数が予め決められた数に達すると、第2の駆動手段40
は、回転軸122の回転を止めるべく停止される。
【0089】次いで、第2の駆動手段40が逆転される
と、歯車120が逆転されるから、歯車120の回転が
回転軸122に伝達され、回転軸122は正転時と同様
に、回転軸線118の方向に前進されつつ逆転される。
これにより、回転軸122は、初期位置へ戻る。
【0090】本発明は、上記実施例に限定されない。た
とえば、本発明は、携帯式の鉄筋結束機のみならず、工
場等に移動不能に設置して使用する鉄筋結束機、工場等
に移動可能に設置して使用する鉄筋結束機等、他の鉄筋
結束機にも、適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋結束機の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の鉄筋結束機の左側面図。
【図3】図2における3−3線に沿って得た断面の一部
を拡大して示す図。
【図4】鉄線送り手段の一実施例を示す図。
【図5】図4の鉄線送り手段の平面図。
【図6】図4の鉄線送り手段の右側面図。
【図7】図6における7―7線に沿って得た断面図であ
って、(A)は鉄線をローラで挟む位置に第2のブラケ
ットを変位させた状態を示す図、(B)は鉄線をローラ
で挟まない位置に第2のブラケットを変位させた状態を
示す図。
【図8】鉄筋結束機のフレームに形成された突起を示す
図。
【図9】案内手段の一実施例を示す図であって、(A)
は鉄線を送り込む前の状態を示す図、(B)は鉄線を途
中まで送り込んだ状態を示す図、(C)は鉄線をさらに
送り込んだ状態を示す図。
【図10】撚り手段の先端部分と案内手段との一実施例
を示す拡大図であってスリットおよび該スリットに形成
されたテーパ部を示す図。
【図11】図11の右側面図であってガイドを断面して
案内溝の形状を示す図。
【図12】撚り手段の一実施例を示す図であって鉄線の
ループ形成時の状態を示す図。
【図13】図12に示す撚り手段における鉄線の撚りの
開始時の状態を示す図。
【図14】図12に示す撚り手段における鉄線を撚る状
態を示す図。
【図15】歯車と回転軸とを結合する手段の第1の溝の
一実施例を示す図であって、(A)は正面図、(B)は
底面図。
【図16】トルクリミッタの一実施例を示す断面図。
【図17】歯車と回転軸とを結合する手段の他の実施例
を示す図。
【符号の説明】
10 鉄筋結束機 12,14 鉄筋 16 鉄線 18 本体 20 フレーム 30 結束部 32 鉄線送り手段 34 第1の駆動手段 36 案内手段 38 撚り手段 40 第2の駆動手段 42 第1の電動機 50,52 第1および第2のローラ 54,56 第1および第2のブラケット 58 位置切替手段 64 ねじロッド 66 ばね 68 ノブ 92,94 第1および第2のガイド 96,98 第1および第2の案内溝 102,104 第1および第2の案内溝の入口部分 106,108 第1および第2の案内溝の出口部分 120 歯車 122 回転軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄線を該鉄線により鉄筋を結束する結束
    部に送り込む鉄線送り手段と、前記結束部に送り込まれ
    た前記鉄線を前記鉄筋の周りに案内する案内手段と、該
    案内手段により前記鉄筋の周りに案内された前記鉄線を
    撚るべく前記鉄筋と交差する軸線の周りに回転される撚
    り手段と、該撚り手段を駆動させる駆動手段とを含み、
    前記撚り手段は、前記駆動手段により回転される歯車
    と、該歯車により回転されかつ該歯車にこれの回転軸線
    の方向へ移動可能に結合された回転軸と、該回転軸の先
    端に取り付けられかつ前記結束部内において前記鉄線と
    係合するヘッドと、前記歯車の回転を前記回転軸に伝達
    すべく前記歯車および前記回転軸を結合させる結合手段
    とを備え、前記結合手段は、前記歯車の正転により前記
    回転軸を後退させ、前記歯車の逆転により前記回転軸を
    前進させる、鉄筋結束機。
  2. 【請求項2】 前記結合手段は、前記歯車の正転時に前
    記回転軸を後退させた後に前記回転軸を正転させ、前記
    歯車の逆転時に前記回転軸を前進させた後に前記回転軸
    を逆転させる手段である、請求項1に記載の鉄筋結束
    機。
  3. 【請求項3】 前記結合手段は、前記歯車および前記回
    転軸の一方に設けられた溝であって一端と他端とが前記
    回転軸線の方向に離れるように前記回転軸線の周りに伸
    びる溝と、前記歯車および前記回転軸の他方に設けられ
    て前記溝に滑動可能に受け入れられた係合部材とを備え
    る、請求項1または2に記載の鉄筋結束機。
  4. 【請求項4】 前記撚り手段は、さらに、前記回転軸に
    作用するトルクが所定の値に達しないときには、前記回
    転軸の回転を阻止するが、前記回転軸線の方向への前記
    回転軸の移動を許し、前記回転軸に作用するトルクが所
    定の値以上のときには、前記回転軸の回転を許すトルク
    リミッタを備える、請求項3に記載の鉄筋結束機。
  5. 【請求項5】 前記結合手段は、前記歯車の正転時に前
    記回転軸を後退させつつ正転させ、前記歯車の逆転時に
    前記回転軸を前進させつつ逆転させる手段である、請求
    項1に記載の鉄筋結束機。
  6. 【請求項6】 前記結合手段は、前記回転軸に形成され
    たねじ部と、該ねじ部と螺合するナットと、前記歯車お
    よび前記回転軸の間に設けられて前記回転軸線の方向へ
    の前記回転軸の移動を許すすべりキーとを備える、請求
    項1または6に記載の鉄筋結束機。
  7. 【請求項7】 前記撚り手段は、さらに、前記撚り手段
    の回転数を計測するカウントセンサを備える、請求項1
    に記載の鉄筋結束機。
  8. 【請求項8】 前記撚り手段は、さらに、前記回転軸が
    逆転されて初期位置に到達したことを検知する原点確認
    手段を備える、請求項1に記載の鉄筋結束機。
  9. 【請求項9】 前記原点確認手段は、前記回転軸および
    これを支持する支持手段の一方に設けられた被感知体
    と、前記回転軸および前記支持手段の他方に設けられて
    前記被感知体を感知するセンサとを備える、請求項8に
    記載の鉄筋結束機。
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