JPH10250425A - 自動車用の乗降援助シート - Google Patents
自動車用の乗降援助シートInfo
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- JPH10250425A JPH10250425A JP9063108A JP6310897A JPH10250425A JP H10250425 A JPH10250425 A JP H10250425A JP 9063108 A JP9063108 A JP 9063108A JP 6310897 A JP6310897 A JP 6310897A JP H10250425 A JPH10250425 A JP H10250425A
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- Japan
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- seat
- seat plate
- getting
- automobile
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で製造コストを安価に抑えた上
で、自動車に対する乗降動作が容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 自動車に対する乗降援助用として設けら
れる乗降援助シート3であって、自動車用シートの乗降
口側に設けられた前後方向に延びる支持軸(ボルトB)
回りに回動自在に座板6が設けられ、この座板6は、上
記支持軸から垂下した収納姿勢と、略水平方向に延びる
援助姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている。
で、自動車に対する乗降動作が容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 自動車に対する乗降援助用として設けら
れる乗降援助シート3であって、自動車用シートの乗降
口側に設けられた前後方向に延びる支持軸(ボルトB)
回りに回動自在に座板6が設けられ、この座板6は、上
記支持軸から垂下した収納姿勢と、略水平方向に延びる
援助姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のシートの
乗降口側に設けられ、車室に対する乗降動作を援助する
自動車用の乗降援助シートに関するものである。
乗降口側に設けられ、車室に対する乗降動作を援助する
自動車用の乗降援助シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車はその普及が目覚ましく、
生活に密着した必需品になっている。そして、自動車の
走行性能や運転操作性、さらには安全性について種々改
良が重ねられ、より安全でかつ快適に自動車を利用し得
るようになっているが、自動車への乗降に関しては改善
すべき点が残っている。
生活に密着した必需品になっている。そして、自動車の
走行性能や運転操作性、さらには安全性について種々改
良が重ねられ、より安全でかつ快適に自動車を利用し得
るようになっているが、自動車への乗降に関しては改善
すべき点が残っている。
【0003】すなわち、自動車は、大型バスのような公
共の乗り合い用のものを除いて、シートの両側にドアー
を有しているのが一般的であり、このドアーを開いて乗
降するようになっている。従って、車外から乗降口に対
面すると、シートの側部が眼前に迫り、そのまま直進し
ても搭乗することができない。そこで、まず腰をかがめ
てシートボトムに臀部をあずけ、ついで両足を揃えて車
室内に引き込むという複雑な動作が必要になる。
共の乗り合い用のものを除いて、シートの両側にドアー
を有しているのが一般的であり、このドアーを開いて乗
降するようになっている。従って、車外から乗降口に対
面すると、シートの側部が眼前に迫り、そのまま直進し
ても搭乗することができない。そこで、まず腰をかがめ
てシートボトムに臀部をあずけ、ついで両足を揃えて車
室内に引き込むという複雑な動作が必要になる。
【0004】また、自動車から降りるときは、開いたド
アーの乗降口からまず足を外部に出して地面を踏み、つ
いで両足を踏ん張りながら臀部をシートボトムから浮か
せるようにして下車しなければならず、これについても
複雑な動作が要求される。
アーの乗降口からまず足を外部に出して地面を踏み、つ
いで両足を踏ん張りながら臀部をシートボトムから浮か
せるようにして下車しなければならず、これについても
複雑な動作が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に自動車に対する乗降にたとえ複雑な動作が必要であっ
ても、健常者にとっては上記動作を行うことはさほど困
難ではないが、高齢者や、身体にハンデキャップのある
いわゆる身体障害者にとっては上記乗降動作は非常に困
難であり、単独では自動車の乗り降りを行い得ない場合
があり、このようなときは介添え者による手助けが必要
になるという問題点を有していた。
に自動車に対する乗降にたとえ複雑な動作が必要であっ
ても、健常者にとっては上記動作を行うことはさほど困
難ではないが、高齢者や、身体にハンデキャップのある
いわゆる身体障害者にとっては上記乗降動作は非常に困
難であり、単独では自動車の乗り降りを行い得ない場合
があり、このようなときは介添え者による手助けが必要
になるという問題点を有していた。
【0006】このような問題点を解消するために、シー
トボトムを垂直軸回りに回動可能に構成し、自動車の乗
降時にはシートボトムの正面を乗降口に対向させるよう
にすることが考えられるが、このようにすると自動車の
シートの構造が複雑になり、製造コストの面で不利にな
るという新たな問題点が提起される。
トボトムを垂直軸回りに回動可能に構成し、自動車の乗
降時にはシートボトムの正面を乗降口に対向させるよう
にすることが考えられるが、このようにすると自動車の
シートの構造が複雑になり、製造コストの面で不利にな
るという新たな問題点が提起される。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、簡単な構造で製造コストを
安価に抑えた上で、自動車に対する乗降を行い易くする
ことができる自動車用の乗降援助シートを提供すること
を目的としている。
ためになされたものであり、簡単な構造で製造コストを
安価に抑えた上で、自動車に対する乗降を行い易くする
ことができる自動車用の乗降援助シートを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自動車用の乗降援助シートは、自動車に対する乗降援助
用として設けられる乗降援助シートであって、自動車用
シートの乗降口側の側部に前後方向に延びる支持軸が設
けられ、この支持軸回りに回動自在に座板が取り付けら
れ、この座板は、上記支持軸から下方に延びて上記シー
トの乗降口側の側部に沿う垂直姿勢と、上記支持軸から
外方に向かって突出した水平姿勢との間で姿勢変更可能
に構成されていることを特徴とするものである。
自動車用の乗降援助シートは、自動車に対する乗降援助
用として設けられる乗降援助シートであって、自動車用
シートの乗降口側の側部に前後方向に延びる支持軸が設
けられ、この支持軸回りに回動自在に座板が取り付けら
れ、この座板は、上記支持軸から下方に延びて上記シー
トの乗降口側の側部に沿う垂直姿勢と、上記支持軸から
外方に向かって突出した水平姿勢との間で姿勢変更可能
に構成されていることを特徴とするものである。
【0009】この自動車用の乗降援助シートによれば、
自動車に対する乗降動作時にドアーを開放した状態で座
板を水平姿勢に設定することにより、この座板を介して
乗降動作を行うことが可能になり、従来のような複雑な
乗降動作が不要になるため、身体障害者や高齢者であっ
ても容易に乗降することができるようになる。また、身
体障害者等の乗降のための介添え操作が容易になる。
自動車に対する乗降動作時にドアーを開放した状態で座
板を水平姿勢に設定することにより、この座板を介して
乗降動作を行うことが可能になり、従来のような複雑な
乗降動作が不要になるため、身体障害者や高齢者であっ
ても容易に乗降することができるようになる。また、身
体障害者等の乗降のための介添え操作が容易になる。
【0010】本発明の請求項2記載の自動車用の乗降援
助シートは、請求項1記載の自動車用の乗降援助シート
において、上記自動車用シートの乗降口側の側部に支持
枠体が設けられ、上記支持軸は上記支持枠体に取り付け
られ、上記座板の水平姿勢を上記支持枠体に対してロッ
クするロック手段が設けられていることを特徴とするも
のである。
助シートは、請求項1記載の自動車用の乗降援助シート
において、上記自動車用シートの乗降口側の側部に支持
枠体が設けられ、上記支持軸は上記支持枠体に取り付け
られ、上記座板の水平姿勢を上記支持枠体に対してロッ
クするロック手段が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0011】この自動車用の乗降援助シートによれば、
ロック手段のロック操作で座板の水平姿勢をロックする
ことができ、着座した状態で座板が傾くような不都合が
回避される。
ロック手段のロック操作で座板の水平姿勢をロックする
ことができ、着座した状態で座板が傾くような不都合が
回避される。
【0012】本発明の請求項3記載の自動車用の乗降援
助シートは、請求項2記載の自動車用の乗降援助シート
において、上記ロック手段は、上記座板の底部に前後方
向に延びるように設けられた連結軸と、この連結軸回り
に回動自在に軸支された接続片と、この接続片の先端側
に前後方向に延びるように取り付けられたロックロッド
と、上記座板が水平姿勢に設定された状態で上記ロック
ロッドが着脱自在に嵌まり込むように上記支持枠体に凹
設されロック凹溝とから構成されていることを特徴とす
るものである。
助シートは、請求項2記載の自動車用の乗降援助シート
において、上記ロック手段は、上記座板の底部に前後方
向に延びるように設けられた連結軸と、この連結軸回り
に回動自在に軸支された接続片と、この接続片の先端側
に前後方向に延びるように取り付けられたロックロッド
と、上記座板が水平姿勢に設定された状態で上記ロック
ロッドが着脱自在に嵌まり込むように上記支持枠体に凹
設されロック凹溝とから構成されていることを特徴とす
るものである。
【0013】この自動車用の乗降援助シートによれば、
ロック手段が非常に簡単な構造になり、製造コストの低
減化を図る上で有効である。また、座板を水平姿勢に設
定することによってロックロッドがロック凹溝に嵌まり
込んで座板の水平姿勢がロックされるとともに、ロック
凹溝に嵌まり込んだロックロッドを外すことによって上
記ロック状態が解除される。このようにロックおよびロ
ック解除操作が容易であり、操作性が優れている。
ロック手段が非常に簡単な構造になり、製造コストの低
減化を図る上で有効である。また、座板を水平姿勢に設
定することによってロックロッドがロック凹溝に嵌まり
込んで座板の水平姿勢がロックされるとともに、ロック
凹溝に嵌まり込んだロックロッドを外すことによって上
記ロック状態が解除される。このようにロックおよびロ
ック解除操作が容易であり、操作性が優れている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
乗降援助シートの一実施形態を自動車用シートに付設し
た状態を示す斜視図であり、図1は乗降援助シートの座
板が収納姿勢(垂直姿勢)に設定された状態、図2は同
座板が援助姿勢(水平姿勢)に設定された状態をそれぞ
れ示している。なお、これらの図において、X−X方向
を幅方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方
という。また、Y−Y方向を前後方向といい、特に−Y
方向を前方、+Y方向を後方という。
乗降援助シートの一実施形態を自動車用シートに付設し
た状態を示す斜視図であり、図1は乗降援助シートの座
板が収納姿勢(垂直姿勢)に設定された状態、図2は同
座板が援助姿勢(水平姿勢)に設定された状態をそれぞ
れ示している。なお、これらの図において、X−X方向
を幅方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方
という。また、Y−Y方向を前後方向といい、特に−Y
方向を前方、+Y方向を後方という。
【0015】これらの図に示すように、自動車内のフロ
アーF上には、前後方向に延びる幅方向一対のスライド
レール1が設けられ、この上にスライドレール1に案内
されつつ前後動するシート2が取り付けられている。シ
ート2は、着座部としてのシートボトム21と、このシ
ートボトム21の後方に設けられた背凭れとしてのシー
トバック22とからなっている。
アーF上には、前後方向に延びる幅方向一対のスライド
レール1が設けられ、この上にスライドレール1に案内
されつつ前後動するシート2が取り付けられている。シ
ート2は、着座部としてのシートボトム21と、このシ
ートボトム21の後方に設けられた背凭れとしてのシー
トバック22とからなっている。
【0016】上記スライドレール1は、フロアーFに固
定されたロアレール11と、このロアレール11上をス
ライドして前後動するアッパーレール12とからなり、
図略のロック機構によって任意に設定された前後位置が
ロックされるようになっている。このようなスライドレ
ール1のアッパーレール12上にシートボトム21が固
定されている。従って、上記ロック機構によるロックを
解除した状態で、シート2への着座者が着座したままシ
ートボトム21を前後に動かすことによってシート2の
前後位置を設定し得るようになっている。
定されたロアレール11と、このロアレール11上をス
ライドして前後動するアッパーレール12とからなり、
図略のロック機構によって任意に設定された前後位置が
ロックされるようになっている。このようなスライドレ
ール1のアッパーレール12上にシートボトム21が固
定されている。従って、上記ロック機構によるロックを
解除した状態で、シート2への着座者が着座したままシ
ートボトム21を前後に動かすことによってシート2の
前後位置を設定し得るようになっている。
【0017】そして、本実施形態に係る乗降援助シート
3は、このようなシート2の乗降口側の側部(図1およ
び図2においては右方)において、上記アッパーレール
12に一体に固定され、これによってシート2の前後動
に伴って前後動するようになっている。
3は、このようなシート2の乗降口側の側部(図1およ
び図2においては右方)において、上記アッパーレール
12に一体に固定され、これによってシート2の前後動
に伴って前後動するようになっている。
【0018】図3は、乗降援助シート3の一実施形態を
示す分解斜視図である。また、図4は、図3の乗降援助
シート3の組み立て斜視図であり、(イ)は座板が収納
姿勢に設定された状態、(ロ)は座板が援助姿勢に設定
された状態をそれぞれ示している。これらの図に示すよ
うに、乗降援助シート3は、乗降口側のアッパーレール
12に固定される支持枠体4と、この支持枠体4に姿勢
変更可能に取り付けられる連結板5と、この連結板5に
一体に固定された収納姿勢と援助姿勢との間で姿勢変更
可能な座板6と、この座板6の援助姿勢をロックするロ
ック手段7とを備えて構成されている。
示す分解斜視図である。また、図4は、図3の乗降援助
シート3の組み立て斜視図であり、(イ)は座板が収納
姿勢に設定された状態、(ロ)は座板が援助姿勢に設定
された状態をそれぞれ示している。これらの図に示すよ
うに、乗降援助シート3は、乗降口側のアッパーレール
12に固定される支持枠体4と、この支持枠体4に姿勢
変更可能に取り付けられる連結板5と、この連結板5に
一体に固定された収納姿勢と援助姿勢との間で姿勢変更
可能な座板6と、この座板6の援助姿勢をロックするロ
ック手段7とを備えて構成されている。
【0019】上記支持枠体4は、アッパーレール12に
立設状態で固定される垂直平板部41と、この垂直平板
部41の前後方向両端部がそれぞれ乗降口側(図3の右
方)に向けて直角に折り返されることによって形成され
た一対のブラケット42と、上記垂直平板部41の前後
方向の中央上部が切り起こしによって右方に切り起こさ
れて形成したばね受け突片43とを備えている。
立設状態で固定される垂直平板部41と、この垂直平板
部41の前後方向両端部がそれぞれ乗降口側(図3の右
方)に向けて直角に折り返されることによって形成され
た一対のブラケット42と、上記垂直平板部41の前後
方向の中央上部が切り起こしによって右方に切り起こさ
れて形成したばね受け突片43とを備えている。
【0020】一方、上記アッパーレール12の前方上面
部には、上記支持枠体4を取り付ける枠体取付けベース
13が立設されている。上記支持枠体4は、垂直平板部
41が枠体取付けベース13にボルト止めされることに
よってアッパーレール12に固定されている。
部には、上記支持枠体4を取り付ける枠体取付けベース
13が立設されている。上記支持枠体4は、垂直平板部
41が枠体取付けベース13にボルト止めされることに
よってアッパーレール12に固定されている。
【0021】上記一対のブラケット42の各々には、上
部左方の隅部に前後方向で互いに対向した支持孔44が
穿設されているとともに、この支持孔44を中心として
円弧状に形成された一対の円弧部45が設けられ、これ
らの円弧部45の円弧端縁に円弧ガイド面45aが形成
されている。各円弧ガイド面45aの上端側には左方に
向けて凹設された深いロック凹溝46が設けられている
とともに、同下端側には上方に向けて凹設された浅い節
度溝47が設けられている。また、上記ロック凹溝46
の上部には、円弧ガイド面45aの上端部より右方に突
出したストッパー48が設けられている。
部左方の隅部に前後方向で互いに対向した支持孔44が
穿設されているとともに、この支持孔44を中心として
円弧状に形成された一対の円弧部45が設けられ、これ
らの円弧部45の円弧端縁に円弧ガイド面45aが形成
されている。各円弧ガイド面45aの上端側には左方に
向けて凹設された深いロック凹溝46が設けられている
とともに、同下端側には上方に向けて凹設された浅い節
度溝47が設けられている。また、上記ロック凹溝46
の上部には、円弧ガイド面45aの上端部より右方に突
出したストッパー48が設けられている。
【0022】上記連結板5は、中央部分の平板部51
と、この平板部51が水平姿勢に設定された状態でその
前後方向両端部が下方に向けて折り曲げられて形成した
前後方向一対の舌片52と、上記平板部51の中央部分
に裏面側から表面側に向けて切り起こされて形成した前
後方向一対の軸受片53と、これら軸受片53間で平板
部51に貫設された貫通窓54とを備えて形成されてい
る。
と、この平板部51が水平姿勢に設定された状態でその
前後方向両端部が下方に向けて折り曲げられて形成した
前後方向一対の舌片52と、上記平板部51の中央部分
に裏面側から表面側に向けて切り起こされて形成した前
後方向一対の軸受片53と、これら軸受片53間で平板
部51に貫設された貫通窓54とを備えて形成されてい
る。
【0023】上記平板部51は、舌片52間の距離が上
記支持枠体4のブラケット42間の距離より若干短くな
るように前後長寸法が設定され、これによって連結板5
は一対のブラケット42間に挟持され得るようになって
いる。また、上記各舌片52の左側部には、前後方向に
互いに対向するように挿通孔52aが穿設されている。
そして上記連結板5は、ブラケット42間に挟持された
状態でブッシュ55を介して支持孔44および挿通孔5
2aにボルト(支持軸)Bが差し通され、ナットNで締
結されることによってボルトB回りに回動自在に支持枠
体4に取り付けられている。
記支持枠体4のブラケット42間の距離より若干短くな
るように前後長寸法が設定され、これによって連結板5
は一対のブラケット42間に挟持され得るようになって
いる。また、上記各舌片52の左側部には、前後方向に
互いに対向するように挿通孔52aが穿設されている。
そして上記連結板5は、ブラケット42間に挟持された
状態でブッシュ55を介して支持孔44および挿通孔5
2aにボルト(支持軸)Bが差し通され、ナットNで締
結されることによってボルトB回りに回動自在に支持枠
体4に取り付けられている。
【0024】また、上記一対の軸受片53には、前後方
向で互いに対向した貫通孔53aが穿設されている一
方、各舌片52には、この貫通孔53aを中心とした所
定の曲率半径を有する円弧孔56が穿設されている。さ
らに平板部51の四隅部には、それぞれ上下に貫通した
連結孔57が穿設されている。
向で互いに対向した貫通孔53aが穿設されている一
方、各舌片52には、この貫通孔53aを中心とした所
定の曲率半径を有する円弧孔56が穿設されている。さ
らに平板部51の四隅部には、それぞれ上下に貫通した
連結孔57が穿設されている。
【0025】上記座板6は、中央部に貫通口6aを有す
る下部フレーム板61と、この下部フレーム板61に積
層された環状パイプフレーム62と、この環状パイプフ
レーム62の上にさらに積層された上部フレーム板63
と、これら積層された下部フレーム板61、環状パイプ
フレーム62および上部フレーム板63を一体に覆う被
覆材64とからなっている。上記下部フレーム板61、
環状パイプフレーム62および上部フレーム板63は、
溶接その他で一体に固定されている。このような座板6
の前後方向の長さ寸法は、連結板5の前後方向の長さ寸
法と同一に設定されている。
る下部フレーム板61と、この下部フレーム板61に積
層された環状パイプフレーム62と、この環状パイプフ
レーム62の上にさらに積層された上部フレーム板63
と、これら積層された下部フレーム板61、環状パイプ
フレーム62および上部フレーム板63を一体に覆う被
覆材64とからなっている。上記下部フレーム板61、
環状パイプフレーム62および上部フレーム板63は、
溶接その他で一体に固定されている。このような座板6
の前後方向の長さ寸法は、連結板5の前後方向の長さ寸
法と同一に設定されている。
【0026】上記下部フレーム板61には、上記連結板
5の各連結孔57に対応したねじ孔65が螺設され、座
板6の下部フレーム板61が連結板5の平板部51に重
ねられた状態で連結孔57を通したボルトBを上記ねじ
孔65に螺着して締結することにより、座板6が連結板
5に固定されるようにしている。
5の各連結孔57に対応したねじ孔65が螺設され、座
板6の下部フレーム板61が連結板5の平板部51に重
ねられた状態で連結孔57を通したボルトBを上記ねじ
孔65に螺着して締結することにより、座板6が連結板
5に固定されるようにしている。
【0027】また、上記被覆材64には、その左上部に
前後方向に延びるようにカバートリム66が縫着されて
いる。このカバートリム66は、図1および図2に示す
ように、座板6とシートボトム21との間の隙間を覆う
ものである。このカバートリム66の先端縁部には一方
の係着テープが縫着されているとともに、シートボトム
21の対応面には上記係着テープに対応した他方の係着
テープが縫着され、これらの係着テープを相互に係着さ
せることによって座板6およびシートボトム21間にカ
バートリム66が架橋されるようになっている。こうす
ることによって乗降援助シート3の外観が美麗になると
ともに、上記隙間への異物の挟み込みや指詰め等が防止
される。
前後方向に延びるようにカバートリム66が縫着されて
いる。このカバートリム66は、図1および図2に示す
ように、座板6とシートボトム21との間の隙間を覆う
ものである。このカバートリム66の先端縁部には一方
の係着テープが縫着されているとともに、シートボトム
21の対応面には上記係着テープに対応した他方の係着
テープが縫着され、これらの係着テープを相互に係着さ
せることによって座板6およびシートボトム21間にカ
バートリム66が架橋されるようになっている。こうす
ることによって乗降援助シート3の外観が美麗になると
ともに、上記隙間への異物の挟み込みや指詰め等が防止
される。
【0028】上記ロック手段7は、前後方向に延びるロ
ックロッド71と、このロックロッド71に一体に取り
付けられた前後方向一対の接続片72とを備えて形成さ
れている。上記ロックロッド71は、支持枠体4の一対
のブラケット42間の間隔寸法よりも若干大きめに寸法
設定されているとともに、上記円弧孔56に遊嵌され得
る径寸法に設定されている。また、上記各接続片72
は、ロックロッド71の前端部および後端部からの距離
が同一になるとともに、各接続片72間の外寸法が上記
連結板5の軸受片53間の内寸法よりも若干短めに寸法
設定され、これによって一対の接続片72は、軸受片5
3間に挟持され得るようになっている。
ックロッド71と、このロックロッド71に一体に取り
付けられた前後方向一対の接続片72とを備えて形成さ
れている。上記ロックロッド71は、支持枠体4の一対
のブラケット42間の間隔寸法よりも若干大きめに寸法
設定されているとともに、上記円弧孔56に遊嵌され得
る径寸法に設定されている。また、上記各接続片72
は、ロックロッド71の前端部および後端部からの距離
が同一になるとともに、各接続片72間の外寸法が上記
連結板5の軸受片53間の内寸法よりも若干短めに寸法
設定され、これによって一対の接続片72は、軸受片5
3間に挟持され得るようになっている。
【0029】このような接続片72の上端部には、上記
軸受片53の貫通孔53aに対応した貫通孔72aが穿
設されている。各貫通孔72aの中心と、ロックロッド
71の軸心との間の距離は、連結板5の正面視(連結板
5を前方から見た状態)における貫通孔53aの中心と
円弧孔56の径方向の中間点との間の距離と等しくなる
ように設定されている。
軸受片53の貫通孔53aに対応した貫通孔72aが穿
設されている。各貫通孔72aの中心と、ロックロッド
71の軸心との間の距離は、連結板5の正面視(連結板
5を前方から見た状態)における貫通孔53aの中心と
円弧孔56の径方向の中間点との間の距離と等しくなる
ように設定されている。
【0030】従って、ロックロッド71の両端部を円弧
孔56に遊嵌させた状態で、各接続片72の貫通孔72
aを軸受片53の貫通孔53aに対応させ、両孔72
a,53aに接続ピン(連結軸)73を差し通すことに
より、ロックロッド71は両端部が前後の円弧孔56に
遊嵌した状態で接続ピン73回りに回動自在に軸支され
た状態になる。
孔56に遊嵌させた状態で、各接続片72の貫通孔72
aを軸受片53の貫通孔53aに対応させ、両孔72
a,53aに接続ピン(連結軸)73を差し通すことに
より、ロックロッド71は両端部が前後の円弧孔56に
遊嵌した状態で接続ピン73回りに回動自在に軸支され
た状態になる。
【0031】そして、上記円弧部45の円弧ガイド面4
5aの曲率半径は、ロックロッド71が円弧孔56の右
端縁部に当止した場合のロックロッド71の軸心とブッ
シュ55の軸心との間の距離より若干小さめに寸法設定
されている。また、上記ストッパー48は、その先端部
と上記ブッシュ55の軸心との間の距離が、上記曲率半
径より大きくなるように寸法設定されている。従って、
ブラケット42間にブッシュ55を介して結合された連
結板5は、ロック凹溝46と節度溝47との間でブッシ
ュ55回りに回動自在に軸支されている。
5aの曲率半径は、ロックロッド71が円弧孔56の右
端縁部に当止した場合のロックロッド71の軸心とブッ
シュ55の軸心との間の距離より若干小さめに寸法設定
されている。また、上記ストッパー48は、その先端部
と上記ブッシュ55の軸心との間の距離が、上記曲率半
径より大きくなるように寸法設定されている。従って、
ブラケット42間にブッシュ55を介して結合された連
結板5は、ロック凹溝46と節度溝47との間でブッシ
ュ55回りに回動自在に軸支されている。
【0032】また、ばね受け突片43とロックロッド7
1との間にはコイルばね74が介設され、このコイルば
ね74の圧縮弾性力によってロックロッド71は接続ピ
ン73回りに時計方向に常に付勢されるようにしてい
る。従って、連結板5、すなわち座板6をブッシュ55
回りに回動させると、ロックロッド71が円弧ガイド面
45aに摺接状態になるとともに、座板6がブッシュ5
5から垂下する収納姿勢に設定されたときには、ロック
ロッド71がブラケット42の節度溝47に嵌まり込み
(図4の(イ))、座板6が水平方向に延びる援助姿勢
に設定されたときには、ブラケット42のロック凹溝4
6に嵌まり込む(図4の(ロ))ようになっている。
1との間にはコイルばね74が介設され、このコイルば
ね74の圧縮弾性力によってロックロッド71は接続ピ
ン73回りに時計方向に常に付勢されるようにしてい
る。従って、連結板5、すなわち座板6をブッシュ55
回りに回動させると、ロックロッド71が円弧ガイド面
45aに摺接状態になるとともに、座板6がブッシュ5
5から垂下する収納姿勢に設定されたときには、ロック
ロッド71がブラケット42の節度溝47に嵌まり込み
(図4の(イ))、座板6が水平方向に延びる援助姿勢
に設定されたときには、ブラケット42のロック凹溝4
6に嵌まり込む(図4の(ロ))ようになっている。
【0033】そして、上記節度溝47は、ロックロッド
71が嵌まり込んだ状態で座板6の端縁を右方に引くこ
とにより、上記嵌まり込み状態が解除される程度の溝浅
さに設定されているのに対し、上記ロック凹溝46は、
ロックロッド71が一旦嵌まり込むと、座板6上に着座
しても上記嵌まり込み状態が解除されないように溝深く
されている。
71が嵌まり込んだ状態で座板6の端縁を右方に引くこ
とにより、上記嵌まり込み状態が解除される程度の溝浅
さに設定されているのに対し、上記ロック凹溝46は、
ロックロッド71が一旦嵌まり込むと、座板6上に着座
しても上記嵌まり込み状態が解除されないように溝深く
されている。
【0034】そこで、本実施形態においては、ロックロ
ッド71のロック凹溝46への嵌合状態を解除し得るよ
うに、ロックロッド71にロック解除用のバンド75が
設けられ、このバンド75を右方に引くことによってロ
ックロッド71が接続ピン73回りに反時計方向に回動
し、これによってロックロッド71のロック凹溝46へ
の嵌合状態が解除されるようにしている。
ッド71のロック凹溝46への嵌合状態を解除し得るよ
うに、ロックロッド71にロック解除用のバンド75が
設けられ、このバンド75を右方に引くことによってロ
ックロッド71が接続ピン73回りに反時計方向に回動
し、これによってロックロッド71のロック凹溝46へ
の嵌合状態が解除されるようにしている。
【0035】図5は、本発明の作用を説明するための断
面図であり、(イ)は座板6が収納姿勢に設定された状
態、(ロ)は座板6が援助姿勢に設定された状態、
(ハ)は援助姿勢の座板6においてバンド75が引かれ
た状態をそれぞれ示している。
面図であり、(イ)は座板6が収納姿勢に設定された状
態、(ロ)は座板6が援助姿勢に設定された状態、
(ハ)は援助姿勢の座板6においてバンド75が引かれ
た状態をそれぞれ示している。
【0036】まず、座板6が収納姿勢に設定された状態
では、図5の(イ)に示すように、座板6はボルトBに
支持されて先端部が下方に垂下し、支持枠体4の一対の
ブラケット42間に挾持されているとともに、ロックロ
ッド71の端部が節度溝47に嵌まり込み、これによっ
て自動車の振動によっても収納姿勢が崩れない安定した
状態になっている。
では、図5の(イ)に示すように、座板6はボルトBに
支持されて先端部が下方に垂下し、支持枠体4の一対の
ブラケット42間に挾持されているとともに、ロックロ
ッド71の端部が節度溝47に嵌まり込み、これによっ
て自動車の振動によっても収納姿勢が崩れない安定した
状態になっている。
【0037】この状態において、座板6の下端縁部を手
操作で上方に押し上げると、ロックロッド71がコイル
ばね74の付勢力に抗して接続ピン73回りに反時計方
向に回動して節度溝47から抜け出し、ついでロックロ
ッド71が円弧ガイド面45aに摺接した状態で座板6
がボルトB回りに反時計方向に回動し、これによって、
図5の(ロ)に示すように、座板6は援助姿勢に設定さ
れる。そして、座板6が援助姿勢に設定された状態で、
ロックロッド71がロック凹溝46に嵌まり込むため、
座板6は援助姿勢がロックされた状態になり、着座し得
るようになる(図2参照)。
操作で上方に押し上げると、ロックロッド71がコイル
ばね74の付勢力に抗して接続ピン73回りに反時計方
向に回動して節度溝47から抜け出し、ついでロックロ
ッド71が円弧ガイド面45aに摺接した状態で座板6
がボルトB回りに反時計方向に回動し、これによって、
図5の(ロ)に示すように、座板6は援助姿勢に設定さ
れる。そして、座板6が援助姿勢に設定された状態で、
ロックロッド71がロック凹溝46に嵌まり込むため、
座板6は援助姿勢がロックされた状態になり、着座し得
るようになる(図2参照)。
【0038】従って、自動車に搭乗するに際しては、座
板6を援助姿勢に設定し、この座板6に一旦臀部を載せ
てからシートボトム21に移動するようにすれば、簡単
な搭乗動作でシートボトム21に着座することができ
る。また、自動車から下車するときは、臀部をシートボ
トム21から座板6に一旦移してから降りるようにすれ
ばよい。
板6を援助姿勢に設定し、この座板6に一旦臀部を載せ
てからシートボトム21に移動するようにすれば、簡単
な搭乗動作でシートボトム21に着座することができ
る。また、自動車から下車するときは、臀部をシートボ
トム21から座板6に一旦移してから降りるようにすれ
ばよい。
【0039】そして、一旦援助姿勢に設定された座板6
を元の収納姿勢に姿勢変更するときは、図5の(ハ)に
示すように、バンド75を右方に引く。そうすると、ロ
ックロッド71がコイルばね74の付勢力に抗して接続
ピン73回りに反時計方向に回動し、これによってロッ
クロッド71のロック凹溝46に対する嵌合状態が解除
されるため、座板6の右端部を下方に押圧することによ
って座板6はボルトB回りに時計方向に回動して図5の
(イ)に示す収納姿勢に設定される。
を元の収納姿勢に姿勢変更するときは、図5の(ハ)に
示すように、バンド75を右方に引く。そうすると、ロ
ックロッド71がコイルばね74の付勢力に抗して接続
ピン73回りに反時計方向に回動し、これによってロッ
クロッド71のロック凹溝46に対する嵌合状態が解除
されるため、座板6の右端部を下方に押圧することによ
って座板6はボルトB回りに時計方向に回動して図5の
(イ)に示す収納姿勢に設定される。
【0040】本発明は、以上詳述したように、シート2
の乗降口側に前後方向に延びる支持軸(ボルトB)回り
に回動自在に座板6を設け、この座板6を上記支持軸か
ら垂下した収納姿勢と、略水平方向に延びる援助姿勢と
の間で姿勢変更可能に構成したため、自動車に対する乗
降動作時にドアーを開放した状態で座板6を援助姿勢に
設定することにより、この座板6を介して乗降動作を行
うことが可能になり、従来のような複雑な乗降動作が不
要になり、身体障害者や高齢者であっても容易に乗降す
ることができるようになり、社会福祉上極めて有意義で
ある。
の乗降口側に前後方向に延びる支持軸(ボルトB)回り
に回動自在に座板6を設け、この座板6を上記支持軸か
ら垂下した収納姿勢と、略水平方向に延びる援助姿勢と
の間で姿勢変更可能に構成したため、自動車に対する乗
降動作時にドアーを開放した状態で座板6を援助姿勢に
設定することにより、この座板6を介して乗降動作を行
うことが可能になり、従来のような複雑な乗降動作が不
要になり、身体障害者や高齢者であっても容易に乗降す
ることができるようになり、社会福祉上極めて有意義で
ある。
【0041】また、座板6の援助姿勢をロックするロッ
ク手段7を設け、これによって一旦設定された座板6の
援助姿勢は座板6に外力が加わっても確実に保持される
ようにしたため、着座した状態で座板6が傾くような不
都合は起こらず、安心して座板6を利用することができ
る。
ク手段7を設け、これによって一旦設定された座板6の
援助姿勢は座板6に外力が加わっても確実に保持される
ようにしたため、着座した状態で座板6が傾くような不
都合は起こらず、安心して座板6を利用することができ
る。
【0042】そして、座板6は、シート2に固定された
支持枠体4から乗降口に向かって突設された前後方向一
対のブラケット42に挟持されてボルトB回りに回動自
在に軸支されるようにし、ロック手段7は、座板6の底
部に設けられた前後方向に延びる接続ピン73回りに接
続片72を介して回動自在に軸支された前後方向に延び
るロックロッド71と、上記各ブラケット42に凹設さ
れ、かつ、座板6が援助姿勢に設定された状態で上記ロ
ックロッド71が嵌まり込むロック凹溝46とを備えて
形成したため、まず、ロック手段7が非常に簡単な構造
になり、製造コストの低減化を図る上で有効である。ま
た、座板6を援助姿勢に設定することによってロックロ
ッド71がロック凹溝46に嵌まり込んで座板6の援助
姿勢がロックされるとともに、ロック凹溝46に嵌まり
込んだロックロッド71を外すことによって上記ロック
状態が解除され、ロックおよびロック解除操作が容易で
あり、操作性が優れている。
支持枠体4から乗降口に向かって突設された前後方向一
対のブラケット42に挟持されてボルトB回りに回動自
在に軸支されるようにし、ロック手段7は、座板6の底
部に設けられた前後方向に延びる接続ピン73回りに接
続片72を介して回動自在に軸支された前後方向に延び
るロックロッド71と、上記各ブラケット42に凹設さ
れ、かつ、座板6が援助姿勢に設定された状態で上記ロ
ックロッド71が嵌まり込むロック凹溝46とを備えて
形成したため、まず、ロック手段7が非常に簡単な構造
になり、製造コストの低減化を図る上で有効である。ま
た、座板6を援助姿勢に設定することによってロックロ
ッド71がロック凹溝46に嵌まり込んで座板6の援助
姿勢がロックされるとともに、ロック凹溝46に嵌まり
込んだロックロッド71を外すことによって上記ロック
状態が解除され、ロックおよびロック解除操作が容易で
あり、操作性が優れている。
【0043】本発明は、以上の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0044】(1)上記の実施形態においては、支持枠
体4はスライドレール1のアッパーレール12に固定さ
れているが、本発明は支持枠体4がアッパーレール12
に固定されることに限定されるものではなく、シートボ
トム21のフレームに固定してもよいし、ロアレール1
1に固定してもよい。また、車室内のフロアーF上に固
定してもよい。特に支持枠体4をフロアーF上に固定す
るようにすれば、車種が異なっても後付けで対応するこ
とが可能であり、乗降援助シートを汎用性に富んだもの
にすることができる。
体4はスライドレール1のアッパーレール12に固定さ
れているが、本発明は支持枠体4がアッパーレール12
に固定されることに限定されるものではなく、シートボ
トム21のフレームに固定してもよいし、ロアレール1
1に固定してもよい。また、車室内のフロアーF上に固
定してもよい。特に支持枠体4をフロアーF上に固定す
るようにすれば、車種が異なっても後付けで対応するこ
とが可能であり、乗降援助シートを汎用性に富んだもの
にすることができる。
【0045】(2)上記の実施形態においては、ロック
ロッド71にバンド75を取り付け、このバンド75を
引くことによってロック凹溝46に嵌まり込んでいるロ
ックロッド71をロック凹溝46から外すようにしてい
るが、こうする代わりに、ロックロッド71の前端部を
ロック凹溝46より前方に突出させ、この突出した部分
を把持して操作するようにしてもよい。
ロッド71にバンド75を取り付け、このバンド75を
引くことによってロック凹溝46に嵌まり込んでいるロ
ックロッド71をロック凹溝46から外すようにしてい
るが、こうする代わりに、ロックロッド71の前端部を
ロック凹溝46より前方に突出させ、この突出した部分
を把持して操作するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動車用の乗降
援助シートによれば、自動車用シートの乗降口側に設け
られた前後方向に延びる支持軸回りに回動自在に座板を
設け、この座板を、上記支持軸から垂下した垂直姿勢
と、略水平方向に延びる水平姿勢との間で姿勢変更可能
に構成したため、自動車に対する乗降動作時にドアーを
開放した状態で座板を水平姿勢に設定することにより、
この座板を介して乗降動作を行うことが可能になり、従
来のような複雑な乗降動作が不要になり、これによって
身体障害者や高齢者であっても容易に自動車に対して乗
降することができるようになり、また、たとえ身体障害
者等の乗降に介添えが必要であっても、直接シートに対
するよりも座板を介する方が介添え操作が容易になるな
ど、社会福祉を充実させる上での効果は大きい。
援助シートによれば、自動車用シートの乗降口側に設け
られた前後方向に延びる支持軸回りに回動自在に座板を
設け、この座板を、上記支持軸から垂下した垂直姿勢
と、略水平方向に延びる水平姿勢との間で姿勢変更可能
に構成したため、自動車に対する乗降動作時にドアーを
開放した状態で座板を水平姿勢に設定することにより、
この座板を介して乗降動作を行うことが可能になり、従
来のような複雑な乗降動作が不要になり、これによって
身体障害者や高齢者であっても容易に自動車に対して乗
降することができるようになり、また、たとえ身体障害
者等の乗降に介添えが必要であっても、直接シートに対
するよりも座板を介する方が介添え操作が容易になるな
ど、社会福祉を充実させる上での効果は大きい。
【0047】本発明の請求項2記載の自動車用の乗降援
助シートによれば、支持軸を自動車用シートの乗降口側
の側部に固定された支持枠体に取り付け、座板の水平姿
勢を支持枠体との間でロックするロック手段を設けたた
め、ロック手段のロック操作で座板の水平姿勢をロック
することができ、これによって着座した状態で座板が傾
くような不都合を回避することが可能であり、乗降動作
の確実な援助を行うことができる。
助シートによれば、支持軸を自動車用シートの乗降口側
の側部に固定された支持枠体に取り付け、座板の水平姿
勢を支持枠体との間でロックするロック手段を設けたた
め、ロック手段のロック操作で座板の水平姿勢をロック
することができ、これによって着座した状態で座板が傾
くような不都合を回避することが可能であり、乗降動作
の確実な援助を行うことができる。
【0048】本発明の請求項3記載の自動車用の乗降援
助シートによれば、座板を支持枠体から乗降口に向かっ
て突設された前後方向一対のブラケットに支持軸回りに
回動自在に軸支し、ロック手段は、座板の底部に設けら
れた前後方向に延びる連結軸回りに回転自在に軸支され
た接続片と、この接続片の先端側に設けられた前後方向
に延びるロックロッドと、各ブラケットに凹設され、か
つ、座板が水平姿勢に設定された状態でロックロッドが
嵌まり込むロック凹溝とから構成したため、ロック手段
が非常に簡単な構造になり、製造コストの低減化を図る
ことができる。また、座板を水平姿勢に設定することに
よってロックロッドがロック凹溝に嵌まり込んで座板の
水平姿勢がロックされるとともに、ロック凹溝に嵌まり
込んだロックロッドを外すことによって上記ロック状態
が解除され、ロックおよびロック解除操作が容易であ
り、優れた操作性を得ることができる。
助シートによれば、座板を支持枠体から乗降口に向かっ
て突設された前後方向一対のブラケットに支持軸回りに
回動自在に軸支し、ロック手段は、座板の底部に設けら
れた前後方向に延びる連結軸回りに回転自在に軸支され
た接続片と、この接続片の先端側に設けられた前後方向
に延びるロックロッドと、各ブラケットに凹設され、か
つ、座板が水平姿勢に設定された状態でロックロッドが
嵌まり込むロック凹溝とから構成したため、ロック手段
が非常に簡単な構造になり、製造コストの低減化を図る
ことができる。また、座板を水平姿勢に設定することに
よってロックロッドがロック凹溝に嵌まり込んで座板の
水平姿勢がロックされるとともに、ロック凹溝に嵌まり
込んだロックロッドを外すことによって上記ロック状態
が解除され、ロックおよびロック解除操作が容易であ
り、優れた操作性を得ることができる。
【図1】本発明に係る乗降援助シートの一実施形態が自
動車用シートに付設された状態を示す斜視図であり、乗
降援助シートの座板が収納姿勢に設定された状態を示し
ている。
動車用シートに付設された状態を示す斜視図であり、乗
降援助シートの座板が収納姿勢に設定された状態を示し
ている。
【図2】図1に示す乗降援助シートの座板が水平姿勢に
設定された状態を示す斜視図である。
設定された状態を示す斜視図である。
【図3】乗降援助シートの一実施形態を示す分解斜視図
である。
である。
【図4】図3の乗降援助シートの組み立て斜視図であ
り、(イ)は、座板が収納姿勢に設定された状態、
(ロ)は、座板が援助姿勢に設定された状態をそれぞれ
示している。
り、(イ)は、座板が収納姿勢に設定された状態、
(ロ)は、座板が援助姿勢に設定された状態をそれぞれ
示している。
【図5】本発明の作用を説明するための断面図であり、
(イ)は座板が収納姿勢に設定された状態、(ロ)は座
板が援助姿勢に設定された状態、(ハ)は援助姿勢の座
板においてバンドが引かれた状態をそれぞれ示してい
る。
(イ)は座板が収納姿勢に設定された状態、(ロ)は座
板が援助姿勢に設定された状態、(ハ)は援助姿勢の座
板においてバンドが引かれた状態をそれぞれ示してい
る。
1 スライドレール 11 ロアレール 12 アッパーレール 13 枠体取付けベース 2 シート 21 シートボトム 22 シートバック 3 乗降援助シート 4 支持枠体 41 垂直平板部 42 ブラケット 43 ばね受け突片 44 支持孔 45 円弧部 45a 円弧ガイド面 46 ロック凹溝 47 節度溝 48 ストッパー 5 連結板 51 平板部 52 舌片 52a 挿通孔 53 軸受片 53a 貫通孔 54 貫通窓 55 ブッシュ 56 円弧孔 57 連結孔 6 座板 6a 貫通口 61 下部フレーム板 62 環状パイプフレーム 63 上部フレーム板 64 被覆材 65 ねじ孔 7 ロック手段 71 ロックロッド 72 接続片 72a 貫通孔 73 接続ピン B ボルト N ナット
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車に対する乗降援助用として設けら
れる乗降援助シートであって、自動車用シートの乗降口
側の側部に前後方向に延びる支持軸が設けられ、この支
持軸回りに回動自在に座板が取り付けられ、この座板
は、上記支持軸から下方に延びて上記シートの乗降口側
の側部に沿う垂直姿勢と、上記支持軸から外方に向かっ
て突出した水平姿勢との間で姿勢変更可能に構成されて
いることを特徴とする自動車用の乗降援助シート。 - 【請求項2】 上記自動車用シートの乗降口側の側部に
支持枠体が設けられ、上記支持軸は上記支持枠体に取り
付けられ、上記座板の水平姿勢を上記支持枠体に対して
ロックするロック手段が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の自動車用の乗降援助シート。 - 【請求項3】 上記ロック手段は、上記座板の底部に前
後方向に延びるように設けられた連結軸と、この連結軸
回りに回動自在に軸支された接続片と、この接続片の先
端側に前後方向に延びるように取り付けられたロックロ
ッドと、上記座板が水平姿勢に設定された状態で上記ロ
ックロッドが着脱自在に嵌まり込むように上記支持枠体
に凹設されロック凹溝とから構成されていることを特徴
とする請求項2記載の自動車用の乗降援助シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063108A JPH10250425A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 自動車用の乗降援助シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063108A JPH10250425A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 自動車用の乗降援助シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250425A true JPH10250425A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13219776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9063108A Pending JPH10250425A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 自動車用の乗降援助シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250425A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021159497A (ja) * | 2020-04-01 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 車両用乗降補助装置 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP9063108A patent/JPH10250425A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021159497A (ja) * | 2020-04-01 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 車両用乗降補助装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040218 |
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A977 | Report on retrieval |
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