JPH10249935A - 受像体基材用フイルム - Google Patents
受像体基材用フイルムInfo
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- JPH10249935A JPH10249935A JP9070502A JP7050297A JPH10249935A JP H10249935 A JPH10249935 A JP H10249935A JP 9070502 A JP9070502 A JP 9070502A JP 7050297 A JP7050297 A JP 7050297A JP H10249935 A JPH10249935 A JP H10249935A
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- JP
- Japan
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた印字品質、カール防止性、加工性、ハ
ンドリング性を有する受像体基材用フイルムを提供す
る。 【解決手段】 2軸に延伸されてなるポリエステル系フ
イルムであって、湿度膨張係数が18×10-3cm/c
m/%RH以下、白度が60〜130%の範囲、面粗度
が0.001〜0.25μmの範囲、比重が1.35〜
0.6の範囲にあることを特徴とする受像体基材用フイ
ルム。
ンドリング性を有する受像体基材用フイルムを提供す
る。 【解決手段】 2軸に延伸されてなるポリエステル系フ
イルムであって、湿度膨張係数が18×10-3cm/c
m/%RH以下、白度が60〜130%の範囲、面粗度
が0.001〜0.25μmの範囲、比重が1.35〜
0.6の範囲にあることを特徴とする受像体基材用フイ
ルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像体基材用フイ
ルムに関し、とくに熱転写、昇華型、インクジェット、
プレンペイパーコピー(ゼロックス等)等のオフィス、
家庭用の各種受像体基材用として好適なポリエステル系
フイルムに関する。
ルムに関し、とくに熱転写、昇華型、インクジェット、
プレンペイパーコピー(ゼロックス等)等のオフィス、
家庭用の各種受像体基材用として好適なポリエステル系
フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような各種受像体用基材として、
各種フイルムが使用されてきたが、未だ、印字濃度が不
足する、カールが大きい、色ボケが発生するといった問
題を完全には解消し切れていないのが現状である。
各種フイルムが使用されてきたが、未だ、印字濃度が不
足する、カールが大きい、色ボケが発生するといった問
題を完全には解消し切れていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような実情に鑑み、十分な印字濃度を達成でき、カール
の問題がなく、優れた印字品質を達成でき、しかも加工
性やハンドリング性に優れた受像体基材用フイルムを提
供することにある。
ような実情に鑑み、十分な印字濃度を達成でき、カール
の問題がなく、優れた印字品質を達成でき、しかも加工
性やハンドリング性に優れた受像体基材用フイルムを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の受像体基材用フイルムは、2軸に延伸され
てなるポリエステル系フイルムであって、湿度膨張係数
が18×10-3cm/cm/%RH以下、白度が60〜
130%の範囲、面粗度が0.001〜0.25μmの
範囲、比重が1.35〜0.6の範囲にあるもので、好
ましくは、少なくとも片面に水系塗料を有し、該水系塗
料層が塗布後に延伸されてなることを特徴とするものか
らなる。
に、本発明の受像体基材用フイルムは、2軸に延伸され
てなるポリエステル系フイルムであって、湿度膨張係数
が18×10-3cm/cm/%RH以下、白度が60〜
130%の範囲、面粗度が0.001〜0.25μmの
範囲、比重が1.35〜0.6の範囲にあるもので、好
ましくは、少なくとも片面に水系塗料を有し、該水系塗
料層が塗布後に延伸されてなることを特徴とするものか
らなる。
【0005】このような受像体基材用フイルムにおいて
は、湿度膨張係数を特定範囲内に制御することによりカ
ールの問題を解消でき、白度を特定範囲内に制御するこ
とによりコスト上昇を抑えつつ優れた印字品質を確保で
き、面粗度を特定範囲内に制御することにより良好な加
工性を確保しつつ優れた印字品質を確保でき、比重を特
定範囲内に制御することにより必要な機械強度を確保し
つつ印字濃度を向上することができる。
は、湿度膨張係数を特定範囲内に制御することによりカ
ールの問題を解消でき、白度を特定範囲内に制御するこ
とによりコスト上昇を抑えつつ優れた印字品質を確保で
き、面粗度を特定範囲内に制御することにより良好な加
工性を確保しつつ優れた印字品質を確保でき、比重を特
定範囲内に制御することにより必要な機械強度を確保し
つつ印字濃度を向上することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の受像体基材用フ
イルムの望ましい実施の形態について説明する。本発明
の受像体基材用フイルムは、2軸に延伸されたポリエス
テル系フイルムからなる。1軸延伸フイルムや未延伸フ
イルムでは、受像体用基材として必要な機械強度を確保
することが困難である。
イルムの望ましい実施の形態について説明する。本発明
の受像体基材用フイルムは、2軸に延伸されたポリエス
テル系フイルムからなる。1軸延伸フイルムや未延伸フ
イルムでは、受像体用基材として必要な機械強度を確保
することが困難である。
【0007】ポリエステル系フイルムはポリエステル系
樹脂よりなるが、該ポリエステル系樹脂としては、たと
えば、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバチン酸、ドデカジオン酸、アゼライン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の
脂環族ジカルボン酸を用いることができ、アルコール成
分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオ
ールを用いることができ、これら各酸成分、アルコール
成分を1種以上を組み合わせたポリマを使用できる。ま
た、必要に応じて2種以上のポリマのブレンド物として
もよい。
樹脂よりなるが、該ポリエステル系樹脂としては、たと
えば、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバチン酸、ドデカジオン酸、アゼライン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の
脂環族ジカルボン酸を用いることができ、アルコール成
分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオ
ールを用いることができ、これら各酸成分、アルコール
成分を1種以上を組み合わせたポリマを使用できる。ま
た、必要に応じて2種以上のポリマのブレンド物として
もよい。
【0008】この樹脂の固有粘度はとくに限定しない
が、製膜性、加工性等を総合的に勘案すると、0.4〜
1.2の範囲にあることが好ましい。
が、製膜性、加工性等を総合的に勘案すると、0.4〜
1.2の範囲にあることが好ましい。
【0009】また、このポリエステル系樹脂には、必要
に応じて各種添加物を添加してもよい。添加物として
は、無機、有機粒子のいずれも可能であり、粒子形状も
真球、凝集、鱗片状、数珠状等各種形状が可能である。
また、各種ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、4メチルペンテン−1、ポリビニルアル
コール、シリコン樹脂等の熱可塑性樹脂や、フッ素樹
脂、イミド樹脂等の非熱可塑性樹脂を添加することもで
き、さらにエチレン−酢酸ビニル、アイオノマー等の各
種変性樹脂を添加することもできる。
に応じて各種添加物を添加してもよい。添加物として
は、無機、有機粒子のいずれも可能であり、粒子形状も
真球、凝集、鱗片状、数珠状等各種形状が可能である。
また、各種ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、4メチルペンテン−1、ポリビニルアル
コール、シリコン樹脂等の熱可塑性樹脂や、フッ素樹
脂、イミド樹脂等の非熱可塑性樹脂を添加することもで
き、さらにエチレン−酢酸ビニル、アイオノマー等の各
種変性樹脂を添加することもできる。
【0010】上記のような2軸延伸ンポリエステル系フ
イルムは、その湿度膨張係数が18×10-3cm/cm
/%RH以下である必要がある。これによって、とくに
カールの問題が解消される。湿度膨張係数が18×10
-3cm/cm/%RHより大きいと、加工品放置時に平
面性が悪化し、カールの問題を生じる。
イルムは、その湿度膨張係数が18×10-3cm/cm
/%RH以下である必要がある。これによって、とくに
カールの問題が解消される。湿度膨張係数が18×10
-3cm/cm/%RHより大きいと、加工品放置時に平
面性が悪化し、カールの問題を生じる。
【0011】また、ポリエステル系フイルムの白度は、
60〜130%の範囲にあることが必要である。白度が
60%未満であると、印字が不鮮明となって印字品質が
低下し、白度が130%を超えると、製造コストが高く
なりすぎ、不必要な過剰品質となる。
60〜130%の範囲にあることが必要である。白度が
60%未満であると、印字が不鮮明となって印字品質が
低下し、白度が130%を超えると、製造コストが高く
なりすぎ、不必要な過剰品質となる。
【0012】また、ポリエステル系フイルムの面粗度
は、0.001〜0.25μmの範囲にある必要があ
る。この特性は、好ましくは両面についてであるが、場
合によっては片面のみをこの範囲に収めるようにしても
よい。面粗度が0.001μm未満であると、表面の摩
擦係数が高くなりすぎて加工性不良となり、傷や蛇行が
発生するおそれがある。面粗度が0.25μmを超える
と、印字品質が悪くなり、とくに印字むらが生じやすく
なる。とくに好ましい面粗度は、加工性、印字外観の面
から0.01〜0.08μmの範囲である。
は、0.001〜0.25μmの範囲にある必要があ
る。この特性は、好ましくは両面についてであるが、場
合によっては片面のみをこの範囲に収めるようにしても
よい。面粗度が0.001μm未満であると、表面の摩
擦係数が高くなりすぎて加工性不良となり、傷や蛇行が
発生するおそれがある。面粗度が0.25μmを超える
と、印字品質が悪くなり、とくに印字むらが生じやすく
なる。とくに好ましい面粗度は、加工性、印字外観の面
から0.01〜0.08μmの範囲である。
【0013】また、ポリエステル系フイルムの比重は、
1.35〜0.6の範囲にある必要がある。つまり、通
常のポリエステルフイルムよりも低比重化する。この低
比重化は、たとえば前述の異種ポリマをフイルム層中に
介在させる方法、それによって含有ポリマ粒子周りにボ
イドを形成する方法、低比重層との複合フイルムとする
方法等によって達成できる。比重が1.35よりも大き
いと、印字濃度不足が生じ、0.6未満であると、機械
強度が不足する。
1.35〜0.6の範囲にある必要がある。つまり、通
常のポリエステルフイルムよりも低比重化する。この低
比重化は、たとえば前述の異種ポリマをフイルム層中に
介在させる方法、それによって含有ポリマ粒子周りにボ
イドを形成する方法、低比重層との複合フイルムとする
方法等によって達成できる。比重が1.35よりも大き
いと、印字濃度不足が生じ、0.6未満であると、機械
強度が不足する。
【0014】さらに、上記の各特性の他に、本発明の受
像体基材用フイルムにおいては以下のような特性に制御
されていることが好ましい。
像体基材用フイルムにおいては以下のような特性に制御
されていることが好ましい。
【0015】2軸延伸フイルムの厚さ188μm当たり
の剛性が15〜3kg・cmの範囲にあることが好まし
い。剛性が15kg・cmを超えると、カール不良の問
題を生じるおそれがあり、3kg・cm未満になると、
腰が弱くなりすぎて加工適性が不良となる。
の剛性が15〜3kg・cmの範囲にあることが好まし
い。剛性が15kg・cmを超えると、カール不良の問
題を生じるおそれがあり、3kg・cm未満になると、
腰が弱くなりすぎて加工適性が不良となる。
【0016】また、フイルムの面内方向における剛性の
ばらつきを1.5kg・cm以下に抑えることが好まし
い。ばらつきが1.5kg・cmより大きくなると、方
向によって取り扱い性が異なりすぎるため、ハンドリン
グ性不良を生じる。
ばらつきを1.5kg・cm以下に抑えることが好まし
い。ばらつきが1.5kg・cmより大きくなると、方
向によって取り扱い性が異なりすぎるため、ハンドリン
グ性不良を生じる。
【0017】また、本発明の低比重の二軸延伸ポリエス
テル系フイルムは、2層以上の複合(積層)構造を有し
ていることが好ましい。この場合、複合層間の比重差が
0.2以上であり、かつ、低比重層の比重が1.0以下
であることが好ましい。このような構成により、フイル
ム自身の断熱性を向上でき、高温ヘッドに対する耐熱性
を向上できる。さらに同時に、少なくとも片面の、とく
にヘッドに接触する側の面の面粗度を容易に0.01〜
0.15μmの範囲とすることが可能となり、ヘッドと
の密着性を向上でき、印字濃度をより向上することがで
きるので好ましい。
テル系フイルムは、2層以上の複合(積層)構造を有し
ていることが好ましい。この場合、複合層間の比重差が
0.2以上であり、かつ、低比重層の比重が1.0以下
であることが好ましい。このような構成により、フイル
ム自身の断熱性を向上でき、高温ヘッドに対する耐熱性
を向上できる。さらに同時に、少なくとも片面の、とく
にヘッドに接触する側の面の面粗度を容易に0.01〜
0.15μmの範囲とすることが可能となり、ヘッドと
の密着性を向上でき、印字濃度をより向上することがで
きるので好ましい。
【0018】上記のように成形される2軸延伸ポリエス
テル系フイルムの少なくとも片面に水系塗料が塗布され
て、本発明に係る受像体基材用フイルムとされる。この
水系塗料は、2軸延伸ポリエステル系フイルムの全ての
延伸が終了する前に、たとえば長手方向に延伸した後幅
方向に延伸する前に塗布され、塗布後にベースフイルム
とともに延伸される。
テル系フイルムの少なくとも片面に水系塗料が塗布され
て、本発明に係る受像体基材用フイルムとされる。この
水系塗料は、2軸延伸ポリエステル系フイルムの全ての
延伸が終了する前に、たとえば長手方向に延伸した後幅
方向に延伸する前に塗布され、塗布後にベースフイルム
とともに延伸される。
【0019】水系塗料としては、とくに限定されず、最
終製品の受像体基材用フイルムの目標特性に応じて選択
すればよい。具体的には、ポリエステル系、アクリル
系、ウレタン系、ビニル系、塩素系、オレフィン系、変
性オレフィン系、フッ素系、シリコン系、フェノール
系、スチレン系の水溶性ないし水分散性の樹脂の単独
物、ブレンド物及びグラフト物を挙げることができる。
必要に応じメラミン系、イソシアネート系、イソシアヌ
レート系、エポキシ系、オキサゾリン系、尿素系の架橋
剤を添加してもよい。また該層中に有機、無機系の鱗片
状、真球状、コンペイトウ状等の各種粒子を0.01〜
5重量%添加してもよい。
終製品の受像体基材用フイルムの目標特性に応じて選択
すればよい。具体的には、ポリエステル系、アクリル
系、ウレタン系、ビニル系、塩素系、オレフィン系、変
性オレフィン系、フッ素系、シリコン系、フェノール
系、スチレン系の水溶性ないし水分散性の樹脂の単独
物、ブレンド物及びグラフト物を挙げることができる。
必要に応じメラミン系、イソシアネート系、イソシアヌ
レート系、エポキシ系、オキサゾリン系、尿素系の架橋
剤を添加してもよい。また該層中に有機、無機系の鱗片
状、真球状、コンペイトウ状等の各種粒子を0.01〜
5重量%添加してもよい。
【0020】上記のような本発明に係る受像体基材用フ
イルムは、たとえば次のような方法によって製造でき
る。水分率150ppm以下に乾燥したポリエステル系
樹脂の所定の添加物質を加え、温度200〜350℃で
溶融、混練してシート状に押し出し、冷却ドラム上で急
冷する。該シートを75〜135℃で長手方向に2.5
〜8倍延伸、その後75〜150℃で幅方向に2.5〜
6倍延伸する。その後180〜255℃で熱処理を施し
0〜10%弛緩処理を行う。必要に応じて、延伸する順
序を逆転させてもよい。水系塗料は1軸延伸したフイル
ムに塗布、乾燥後或いは乾燥しつつ上に述べた条件でベ
ースフイルムとともに1軸目と直角方向に延伸を施す。
イルムは、たとえば次のような方法によって製造でき
る。水分率150ppm以下に乾燥したポリエステル系
樹脂の所定の添加物質を加え、温度200〜350℃で
溶融、混練してシート状に押し出し、冷却ドラム上で急
冷する。該シートを75〜135℃で長手方向に2.5
〜8倍延伸、その後75〜150℃で幅方向に2.5〜
6倍延伸する。その後180〜255℃で熱処理を施し
0〜10%弛緩処理を行う。必要に応じて、延伸する順
序を逆転させてもよい。水系塗料は1軸延伸したフイル
ムに塗布、乾燥後或いは乾燥しつつ上に述べた条件でベ
ースフイルムとともに1軸目と直角方向に延伸を施す。
【0021】[物性の測定法]本発明の説明に用いた各
特性の測定法は以下の通りである。 (1)湿度膨張係数 湿度を40%から65%に変更したときの湿度膨張率か
ら算出した。
特性の測定法は以下の通りである。 (1)湿度膨張係数 湿度を40%から65%に変更したときの湿度膨張率か
ら算出した。
【0022】(2)白度 JIS−L1015に準じて測定した。
【0023】(3)面粗度(Ra) JIS−B0601に準じて中心線平均粗さを測定し
た。
た。
【0024】(4)剛性(度) JIS−P8125に準じて縦方向、横方向、45°、
135°方向の計4方向について測定した。またそのと
きの値の差をばらつきとした。
135°方向の計4方向について測定した。またそのと
きの値の差をばらつきとした。
【0025】(5)加工適性 130℃熱風オーブンを通したとき、加工皺が入った場
合加工適性皺×と、それ以外を○とし、また、冷却、巻
取時皺が入った場合剛性×と、それ以外を○と判定し
た。
合加工適性皺×と、それ以外を○とし、また、冷却、巻
取時皺が入った場合剛性×と、それ以外を○と判定し
た。
【0026】(6)放置平面性 加工後4時間放置した製品の表層を除去後サンプル(m
幅×3m)を取り、平板の上に置く。平面性の崩れが著
しいものを放置平面性×と、それ以外を○と判定した。
幅×3m)を取り、平板の上に置く。平面性の崩れが著
しいものを放置平面性×と、それ以外を○と判定した。
【0027】(7)印字品質 アルプス電気(株)製、MD200を用いて、高精細画
像の出力を行う。画像色むらが大きい場合をむら×と、
それ以外を○とし、また濃度が薄いものを濃度×と、そ
れ以外を○と判定した。また、とくに優れたものを◎と
した。
像の出力を行う。画像色むらが大きい場合をむら×と、
それ以外を○とし、また濃度が薄いものを濃度×と、そ
れ以外を○と判定した。また、とくに優れたものを◎と
した。
【0028】(8)ハンドリング性 A4大カットシートの短い辺を手でとり、その面をみ
る。腰力不足の場合わん曲させつつ保持する。その場
合、折れ込んでしまうまたは変なシワの入る場合を
「×」と、それ以外を「○」と判定した。
る。腰力不足の場合わん曲させつつ保持する。その場
合、折れ込んでしまうまたは変なシワの入る場合を
「×」と、それ以外を「○」と判定した。
【0029】(9)比重 比重は密度勾配管を用いて測定した。複合の場合、フイ
ルムトータルの比重と片側の層単膜での比重、厚み比
(通常PETを1.4とした)より、計算により他層の
比重を求めた。
ルムトータルの比重と片側の層単膜での比重、厚み比
(通常PETを1.4とした)より、計算により他層の
比重を求めた。
【0030】
実施例1〜4、比較例1〜6 表1、表2に示すように、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、4メチルペンテン−1、ポリエチレンテレ
フタレート・イソフタレート共重合体(PET/I)を
原料として、所定の原料を各々水分率20ppmに乾
燥、押出機を用いて290℃で溶融、30℃の冷却ドラ
ムで冷却後、85℃で3.2倍縦方向に延伸を行う。引
き続き横方向に120℃で3.3倍延伸後、230℃で
熱処理を行い、その後3%弛緩処理を施す。得られた厚
さ100μmのフイルムにポリエステル樹脂にワックス
を40%混合した層を0.5μm厚さで塗布して受像体
フイルムとする。複合フイルムの場合、複合層を両面に
6.5μmの厚さで設けるものとする。比較例5は、縦
倍率2.8倍、横倍率3.6倍にて延伸した。比較例6
は、未延伸シートとした。各種単層フイルム、基材層と
複合層との複合フイルムについて表に示す各特性を測定
した。本発明で規定した要件を全て満足するフイルム
は、受像体基材用フイルムとして要求される特性の全て
を満足したが(実施例1〜4)、そうでないもの(比較
例1〜6)は、いずれかの特性を満足できなかった。な
お、比較例5は、フイルム特性として剛性(度)のばら
つき以外は本発明で規定する要件を満たしていたが、剛
性(度)のばらつきが大きくなると目標とする特性が得
られなくなることを示すために、比較例として示してあ
る。
(PET)、4メチルペンテン−1、ポリエチレンテレ
フタレート・イソフタレート共重合体(PET/I)を
原料として、所定の原料を各々水分率20ppmに乾
燥、押出機を用いて290℃で溶融、30℃の冷却ドラ
ムで冷却後、85℃で3.2倍縦方向に延伸を行う。引
き続き横方向に120℃で3.3倍延伸後、230℃で
熱処理を行い、その後3%弛緩処理を施す。得られた厚
さ100μmのフイルムにポリエステル樹脂にワックス
を40%混合した層を0.5μm厚さで塗布して受像体
フイルムとする。複合フイルムの場合、複合層を両面に
6.5μmの厚さで設けるものとする。比較例5は、縦
倍率2.8倍、横倍率3.6倍にて延伸した。比較例6
は、未延伸シートとした。各種単層フイルム、基材層と
複合層との複合フイルムについて表に示す各特性を測定
した。本発明で規定した要件を全て満足するフイルム
は、受像体基材用フイルムとして要求される特性の全て
を満足したが(実施例1〜4)、そうでないもの(比較
例1〜6)は、いずれかの特性を満足できなかった。な
お、比較例5は、フイルム特性として剛性(度)のばら
つき以外は本発明で規定する要件を満たしていたが、剛
性(度)のばらつきが大きくなると目標とする特性が得
られなくなることを示すために、比較例として示してあ
る。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受像体基
材用フイルムによれば、2軸延伸ポリエステル系フイル
ムの各特性を特定範囲内に制御することにより、受像体
基材用フイルムとして優れた加工適性、放置平面性、印
字品質、ハンドリング性を得ることができる。
材用フイルムによれば、2軸延伸ポリエステル系フイル
ムの各特性を特定範囲内に制御することにより、受像体
基材用フイルムとして優れた加工適性、放置平面性、印
字品質、ハンドリング性を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00
Claims (3)
- 【請求項1】 2軸に延伸されてなるポリエステル系フ
イルムであって、湿度膨張係数が18×10-3cm/c
m/%RH以下、白度が60〜130%の範囲、面粗度
が0.001〜0.25μmの範囲、比重が1.35〜
0.6の範囲にあることを特徴とする受像体基材用フイ
ルム。 - 【請求項2】 前記2軸延伸フイルムの厚さ188μm
当たりの剛性が15kg・cm〜3kg・cmの範囲に
あり、かつ、面内方向における剛性のばらつきが1.5
kg・cm以下であり、少なくとも片面に水系塗料を有
し、該水系塗料が塗布後延伸されてなる請求項1の受像
体基材用フイルム。 - 【請求項3】 前記2軸延伸フイルムが2層以上の複合
構造を有しており、複合層間の比重差が0.2以上であ
り、低比重層の比重が1.0以下であり、少なくとも片
面の面粗度が0.01〜0.15μmの範囲にある、請
求項1または2の受像体基材用フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070502A JPH10249935A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 受像体基材用フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070502A JPH10249935A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 受像体基材用フイルム |
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JPH10249935A true JPH10249935A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13433377
Family Applications (1)
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JP9070502A Pending JPH10249935A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 受像体基材用フイルム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2005012403A1 (en) * | 2003-08-05 | 2005-02-10 | Skc Co., Ltd. | Packaging polyester film with easy opening property |
WO2005110768A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Zeon Kasei Co., Ltd. | インクジェット被記録材料 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9070502A patent/JPH10249935A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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