JPH1024966A - 真空密閉保存容器およびこの容器を用いた生鮮食品の保存方法 - Google Patents

真空密閉保存容器およびこの容器を用いた生鮮食品の保存方法

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JPH1024966A
JPH1024966A JP18255596A JP18255596A JPH1024966A JP H1024966 A JPH1024966 A JP H1024966A JP 18255596 A JP18255596 A JP 18255596A JP 18255596 A JP18255596 A JP 18255596A JP H1024966 A JPH1024966 A JP H1024966A
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JP
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container
lid
storage container
vacuum
packing
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JP18255596A
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Minoru Nomura
實 野村
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HIKARI KINZOKU KOGYO KK
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HIKARI KINZOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主として非加熱食品、乾燥食品、生鮮食品の
保存、又は電子部品、金属部品等の防錆保存のための真
空密閉保存容器を提供する。 【解決手段】 バリヤー性、可撓性かつ復元性を有する
合成樹脂製の容器本体3と蓋1とからなり、蓋1は、ゴ
ム又は軟質樹脂と硬質樹脂とによって形成された逆止弁
4と、蓋の周縁に連設されたパッキングケース2とを備
え、パッキンケース内にはゴム又は軟質樹脂からなるパ
ッキン6が装着され、かつ蓋1の裏面には脱酸素剤を収
納したケース11が嵌着されている真空密閉保存容器。
この容器に、保存対象物を入れ、蓋1に押圧を加えて容
器内の空気の一部を排出して容器を初期密閉すれば、容
器内に併存する脱酸素剤により容器内の酸素は十分に吸
着除去され、酸素の分圧分だけ容器内の減圧が強くな
り、容器はより強力に密閉されてリークすることなく保
存対象物の長期保存が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として食品、金
属、電子部品等を保存する際に、反復して使用できる容
器形状の真空密閉保存容器およびこの容器を用いた保存
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等の保存法としては、特公平
3−8750号公報(加熱調理食品の保存法)、特公平
4−73980号公報(炊飯直後の米飯の保存法)など
に記載の方法があるが、逆止弁を装着した蓋と容器本体
とからなる容器に調理直後の食品または炊飯直後の米飯
を入れて、1〜2分間電子レンジで加熱殺菌した後、蓋
に数回の押圧を加えて膨張した容器内のヘッドスペース
の空気、水蒸気の大部分を排出し、容器内を減圧し、初
期密閉して冷却すれば、残存空気は収縮して極めて稀薄
となり、また水蒸気は凝縮復水してその容積が縮小する
ことから減圧度はさらに強くなって容器内圧力は460
mmHg位になり、米飯の場合、冷蔵を併用すれば1ケ
月間程度保存できる。また、加熱調理食品についても、
食品により多少の相違はあるが、冷蔵の併用により、夫
々相当期間保存が可能である。
【0003】すなわち、これらは、内部加熱→気体の膨
張・水分の蒸発→押圧・排出→減圧・初期密閉→冷却→
空気の収縮・稀薄化→水蒸気の凝縮・復水→減圧・密閉
強化→保存……によるものである。しかるに、この方法
の欠点は、非加熱食品、乾燥食品、生鮮食品等の保存に
は殆ど利用できないということである。これらの場合、
蓋に押圧を加えて脱気しても、精々10〜20mmHg
位しか減圧できないことから、食品の保存機能は殆どな
く、スローリークして容器の密閉は解除されてしまう。
【0004】一方、バリヤー性の袋に脱酸素剤を入れ
て、その開口部をヒートシールして保存する方法が知ら
れているが、電子部品、金属部品等の場合、線状部分の
先鋭な先端部で袋を破る等の不都合が生じる場合があ
る。また、バリヤー性の袋によって真空包装する方法も
あるが、前記と同様な不都合が生じ、また食パンなどの
圧縮を嫌うものの保存には使用できない。
【0005】すなわち、非加熱食品、電子部品、金属部
品等を保存するために、容器形状のものでかつ反復使用
が可能な容器の要求がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非加熱食
品、乾燥食品、食パン類、生鮮食品の保存、または金
属、電子部品等の防錆保存が可能で、かつ反復使用でき
る真空密閉保存容器(以下、単に保存容器という)およ
びこの容器を用いた保存方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、手動ポンプまたは電動真空ポンプを用いて容器を
密閉することは通常よく行われているが、例えば400
mmHg減圧しても容器内には酸素が残存しており、食
品の保存には十分な効果がないし、余分の手間と費用が
かかる。
【0008】本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、前記
特公平4−73980号公報記載の密閉容器を改良し
て、これに脱酸素剤を入れて初期密閉してやれば、脱酸
素剤が働いて容器内の酸素が吸収除去され、酸素の分圧
分だけ容器内の減圧度が強くなることから、容器の密閉
度はさらに強くなり、逆止弁、パッキンの改良と相俟っ
て、長期間の保存が可能となることを見出した。
【0009】すなわち、本発明の要旨とするところは下
記のとおりである。 (1)バリヤー性、可撓性かつ復元性を有する合成樹脂
製の容器本体3と蓋1とからなる保存容器であって、蓋
1は、弁座凹部4′内に容器本体3内の気体を通気孔5
を通じて容器本体外へのみ一方的に抵抗なく流出するよ
うに構成された逆止弁4と、蓋1の周縁に連設されたパ
ッキンケース2とを備え、パッキンケース2内にはバリ
ヤー性を有するゴムまたはゴム状弾性体からなるパッキ
ン6が装着されており、さらに蓋1の裏面には保存容器
内の酸素を十分に吸収除去し得る量の脱酸素剤11aを
収納したケース11が蓋1の裏面に設けた係合手段に着
脱自在に嵌着されており、しかして容器本体3内に保存
物を入れた後、蓋1および容器本体3をパッキン6を介
して気密に接触させた状態で、蓋1の押圧により、保存
容器内の空気の一部を通気孔5を通じて外部に流出さ
せ、次いで蓋1の押圧を解除することで保存容器内が減
圧されて生ずる該容器内外の圧力差により蓋1および容
器本体3をパッキン6を介して気密に密着させると共
に、逆止弁4により通気孔5を閉塞させ、かくして保存
容器が密閉されると前記ケース11内の脱酸素剤により
保存容器内の酸素が実質的に十分に吸収除去され、その
結果保存容器は酸素の分圧相当分だけ強化された減圧度
を以てより強く密閉された状態になり、一方保存容器か
ら保存物を取り出す際は、逆止弁4のつまみ4kを持ち
上げて通気孔5から外気を保存容器内に流入させれば蓋
1が解放されて反復使用できるようにしたことを特徴と
する真空密閉保存容器。
【0010】(2)逆止弁4は硬質樹脂製の軸4gを包
埋して成型した軟質樹脂製の傘部4aからなり、かつ蓋
1に設けた前記軸4gの直径より大なる直径を有する開
口10に蓋1の表より挿入して遊動自在の状態に構成
し、さらに開口10の直径より大なる外径を有する上記
軟質樹脂製の止め輪4hを軸4gの凹部4iに嵌入し
て、開口10よりの軸4gの逸脱を防止し、逆止弁4の
傘部4aの内面側をリング状壁4dにより同心環状区画
室4b、4cに区分し、区画室4cを形成する台座4e
と前記リング状壁4dとによって通気孔5に覆いかぶさ
るとともに、傘部本体4aの周縁先端4fが、弁座とし
て役立つ蓋1の面に、リング状壁4d、台座4eより隙
間4jの分だけ早く気密に接触するように構成し、さら
に蓋1の面に区画室4b、4cを連通させる圧力伝達溝
9を設け、かつ逆止弁4に真空密閉容器の密閉状態を解
除するためのつまみ4kを設けたことを特徴とする前項
1記載の真空密閉保存容器。
【0011】(3)パッキン6は、その全周の長さが蓋
1の周縁に連設されたパッキンケース2の全周の長さよ
り若干短くなるようにチャンネル型に形成され、パッキ
ンケース2の基部2aに形成された二条の凹溝2b、2
b′に、パッキン6の両脚部6a、6a′を均等に伸ば
して嵌入させ、さらに前記パッキンケース2の基部2a
とパッキン6とにより擬似中空部が構成されるように
し、かつパッキンケース2内の一方の凹溝2b′には該
中空部から保存容器内部に通ずる通気溝7を周縁に亘
り数ケ所設けたことを特徴とする前項1記載の真空密閉
保存容器。
【0012】(4)前項1記載の保存容器に生鮮食品を
入れ、蓋1に押圧を加えて該保存容器内の空気の一部を
通気孔5を通じて容器外に排出し、次いで押圧を止め
て、逆止弁4で蓋1の通気孔5を閉塞して保存容器内部
を減圧状態で初期密閉し、さらに保存容器内の残存酸素
を、該酸素を十分に吸収除去し得る量の脱酸素剤を保存
容器内に併存させて吸収除去し、かくして保存容器内の
圧力を、酸素の分圧に相当する分だけ減圧を強化させ
て、該容器をさらに強く密閉した状態となし、この状態
で氷温冷蔵することを特徴とする生鮮食品の保存方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の保存容器につい
て、図面に示す実施例に基づいて説明する。図1に本発
明の保存容器の全体断面図を示す。本発明の保存容器
は、バリヤー性、可撓性かつ復元性を有する合成樹脂製
の容器本体3と蓋1とからなる。蓋1は、弁座凹部4′
内に容器本体3内の気体を通気孔5を通じて容器本体外
へのみ一方的に抵抗なく流出するように構成された逆止
弁4と、蓋1の周縁に連設されたパッキンケース2とを
備え、パッキンケース2内にはバリヤー性を有するゴム
またはゴム状弾性体からなるパッキン6が装着されてお
り、さらに蓋1の裏面には保存容器内の酸素を十分に吸
収除去し得る量の脱酸素剤11aを収納したケース11
が蓋1の裏面に設けた係合手段、例えば突起12に着脱
自在に嵌着されるように構成されている。
【0014】次に、図3、図4に基づいて逆止弁4につ
いて説明する。図3は蓋1に装着した逆止弁4の断面図
を示す。図4は弁座に対応する蓋の部分の平面図であ
り、図3の蓋1の断面は図4のA−B−Cの断面を示し
ている。逆止弁4は硬質樹脂製の軸4gを包埋して成型
した軟質樹脂製の傘部4aからなり、かつ蓋1に設けた
前記軸4gの直径より大なる直径を有する開口10に蓋
1の表より挿入して遊動自在の状態に構成し、さらに開
口10の直径より大なる外径を有する上記軟質樹脂製の
止め輪4hを軸4gの凹部4iに嵌入して、開口10よ
りの軸4gの逸脱を防止している。一方、逆止弁4の傘
部4aの内面側をリング状壁4dにより同心環状区画室
4b、4cに区分し、区画室4cを形成する台座4eと
前記リング状壁4dとによって通気孔5に覆いかぶさる
とともに、傘部本体4aの周縁先端4fが、弁座として
役立つ蓋1の面に、リング状壁4d、台座4eより隙間
4jの分だけ早く気密に接触するように構成し、さらに
蓋1の面に区画室4b、4cを連通させる圧力伝達溝9
を設け、かつ逆止弁4に真空密閉容器の密閉状態を解除
するためのつまみ4kを設ける。
【0015】図6に示す如く、従来の逆止弁14は、バ
リヤー性のゴムまたは軟質樹脂によって一体成形し、開
口15に無理嵌めして構成されているが、軸がゴムまた
は軟質樹脂製であると、蓋の押圧、解除を繰り返す際に
軸が開口15にひっかかり、通気孔16を閉塞しないこ
とがある。本発明においては、軸4gは硬質樹脂製であ
るから滑りやすく、開口10にひっかかることはない。
これは、軟質樹脂製の傘部4aがリング状壁4dによっ
て同心環状区画室4b、4cに区分されており、4個の
通気孔5は区画室4cによって覆われていることから、
蓋に押圧を加えた場合、容器内の気体はこの4個の通気
孔5から均等にふき出し、逆止弁4は垂直に浮き上がる
ためである。
【0016】さらに、周縁先端部4fが蓋1の面に接し
た状態のときは、リング状壁4dおよび台座4eと蓋1
の面との間に隙間4jがあるように形成しているから、
蓋の押圧を解除したとき、周縁先端部4fが隙間4jの
分だけ先に蓋1の面に接するから、速やかに通気孔5を
閉塞し、その後リング状壁4d、台座4eが蓋1の面に
接するようになり、さらに圧力伝達溝9によって容器内
の減圧が薄い周縁先端部4fに伝わり確実に全周に亘り
蓋1の面に密着する。
【0017】この容器を反復使用可能とするために、つ
まみ4kがあり、これを持ち上げて、外気を入れれば、
蓋を解放することができる。次に、図5に基づいてパッ
キン6について説明する。図5はパッキン6をパッキン
ケース2の基部2aに設けられた二条の凹溝2b、2
b′にその脚部を気密に嵌入させた状態を示す図であ
り、パッキン6は容器本体3の先端部13に均一に当接
するように、エンドレスに構成されている。
【0018】パッキン6はバリヤー性のゴムまたは軟質
樹脂で造られ、その全周の長さが前記パッキンケース2
の全周の長さより若干小なる如くチャンネル型に形成さ
れ、パッキンケース2の基部2aに形成された二条の凹
溝2b、2b′に、パッキン6の両脚部6a、6a′を
均等に伸ばして嵌入させ、さらにパッキンケース2の基
部2aとパッキン6とにより擬似中空部が構成される
如くし、かつパッキンケース2内の凹溝2b′には該中
空部から容器内部に通ずる細い通気溝7を周縁に亘り
数ケ所設けてある。
【0019】ここで、蓋1に押圧を加えると、パッキン
6は擬似中空部は容器本体3の先端部13によって、
全周に亘って均一に押し込まれ、その加えられた圧力は
直ちに通気溝7を通じて蓋1の下面に伝わり、また容器
内の空気も押圧により圧縮されて逆止弁下の通気孔5を
通じて容器内の空気が吹き出す。押圧を解除すると、容
器内の減圧によって容器は密閉される。また、パッキン
の脚部6aには外力Pが働きパッキンケース2の凹溝2
bの側部2cに全周に亘り押し付けられ、またパッキン
は均等に伸ばして嵌入させてあるから、その力も加わっ
て、側面からのリークを防ぐことができる。
【0020】以上の如く構成されているから、保存対象
物を容器本体3内に入れ、脱酸素剤11aを入れた容器
11を蓋1の突起12に嵌着し、蓋をした後、蓋に数回
の押圧を加えると、逆止弁4は浮き上がり、容器内の空
気の一部は通気孔5を通じて外部に排出され、押圧を止
めれば、逆止弁4が直ちに通気孔5を閉塞し、容器内は
減圧されて容器は密閉される。容器内の残存酸素を吸収
除去するのに十分な量の脱酸素剤であれば、容器内の酸
素は殆ど除去されて容器内は窒素ガスのみとなり、食品
類の酸化変敗、金属・電子部品の防錆に役立ち、さらに
酸素の分圧相当だけ減圧された容器は強く密閉されて、
長時間リークすることはない。従って、内容物を長期間
保存することができる。
【0021】
【実施例】本発明に従って構成された容器に食パン1斤
を入れ、その余白空間の20.93%(酸素濃度)に相
当する酸素を吸収除去し得るに十分な量の脱酸素剤を入
れて、蓋に押圧を加えて密閉し、25℃にて10日間保
存した後、逆止弁のつまみを持ち上げて開封した。食パ
ンはカビの発生、固化などが全くなく、風味、食味を失
うことなく保存されていた。
【0022】
【発明の効果】本発明の真空密閉保存容器を用い、容器
内のヘッドスペースの空気中の酸素を脱酸素剤により濃
度1%以下に除去することによって、カビ、産膜酵母、
好気性細菌の増殖を抑制することができる(技報堂出版
刊:日本防菌防黴学会:防菌防黴ハンドブック、P−1
77)。また、金属、電子部品の防錆保存にも効果があ
る。
【0023】また、本発明の真空密閉保存容器を氷温冷
蔵と併用すれば、嫌気性細菌の増殖を抑制して生鮮食品
の保存にも効果を発揮する。しかも、蓋に押圧を加えて
生ずる容器の内外圧力差を利用して初期密閉し、脱酸素
剤により酸素の除去によって生じるその分圧分の減圧を
利用して容器の密閉度を高めることにより、長期間の保
存に耐えることができる。
【0024】さらに、本発明の真空密閉保存容器は、逆
止弁を持ち上げて密閉を解除すれば反復使用することが
できるので有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空密閉保存容器の断面を示す説明図
である。
【図2】パッキンを装着した蓋の底面の平面図である。
【図3】逆止弁を装着した蓋の一部断面図であり、図4
のA−B−C線に沿う断面を示す。
【図4】弁座に対応する蓋の部分の平面図である。
【図5】本発明に従いパッキンをパッキンケース基部の
二条の凹溝に装着した状態および容器本体の先端部の断
面を示す蓋と容器本体の係合状態の説明図である。
【図6】従来の逆止弁を装着した蓋の断面図である。
【符号の説明】 1 蓋 2 パッキンケース 2a パッキンケースの基部 2b,2b′ 凹溝 2c 凹溝の側部 3 容器本体 4 逆止弁 4′ 弁座凹部 4a 傘部 4b,4c 区画室 4d リング状壁 4e 台座 4f 周縁先端 4g 軸 4h 止め輪 4i 凹部 4j 隙間 4k つまみ 5 通気孔 6 パッキン 7 通気溝 中空部 9 圧力伝達溝 10 開口 11 ケース 11a 脱酸素剤 12 突起 13 本体の先端部 14 逆止弁 15 開口 16 通気孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリヤー性、可撓性かつ復元性を有する
    合成樹脂製の容器本体3と蓋1とからなる真空密閉保存
    容器であって、蓋1は、弁座凹部4′内に容器本体3内
    の気体を通気孔5を通じて容器本体外へのみ一方的に抵
    抗なく流出するように構成された逆止弁4と、蓋1の周
    縁に連設されたパッキンケース2とを備え、パッキンケ
    ース2内にはバリヤー性を有するゴムまたはゴム状弾性
    体からなるパッキン6が装着されており、さらに蓋1の
    裏面には保存容器内の酸素を十分に吸収除去し得る量の
    脱酸素剤11aを収納したケース11が蓋1の裏面に設
    けた係合手段に着脱自在に嵌着されており、しかして容
    器本体3内に保存物を入れた後、蓋1および容器本体3
    をパッキン6を介して気密に接触させた状態で、蓋1の
    押圧により、真空密閉保存容器内の空気の一部を通気孔
    5を通じて外部に流出させ、次いで蓋1の押圧を解除す
    ることで真空密閉保存容器内が減圧されて生ずる該容器
    内外の圧力差により蓋1および容器本体3をパッキン6
    を介して気密に密着させると共に、逆止弁4により通気
    孔5を閉塞させ、かくして真空密閉保存容器が密閉され
    ると前記ケース11内の脱酸素剤により真空密閉保存容
    器内の酸素が実質的に十分に吸収除去され、その結果真
    空密閉保存容器は酸素の分圧相当分だけ強化された減圧
    度を以てより強く密閉された状態になり、一方真空密閉
    保存容器から保存物を取り出す際は、逆止弁4のつまみ
    4kを持ち上げて通気孔5から外気を保存容器内に流入
    させれば蓋1が解放されて反復使用できるようにしたこ
    とを特徴とする真空密閉保存容器。
  2. 【請求項2】 逆止弁4は硬質樹脂製の軸4gを包埋し
    て成型した軟質樹脂製の傘部4aからなり、かつ蓋1に
    設けた前記軸4gの直径より大なる直径を有する開口1
    0に蓋1の表より挿入して遊動自在の状態に構成し、さ
    らに開口10の直径より大なる外径を有する上記軟質樹
    脂製の止め輪4hを軸4gの凹部4iに嵌入して、開口
    10よりの軸4gの逸脱を防止し、逆止弁4の傘部4a
    の内面側をリング状壁4dにより同心環状区画室4b、
    4cに区分し、区画室4cを形成する台座4eと前記リ
    ング状壁4dとによって通気孔5に覆いかぶさるととも
    に、傘部本体4aの周縁先端4fが、弁座として役立つ
    蓋1の面に、リング状壁4d、台座4eより隙間4jの
    分だけ早く気密に接触するように構成し、さらに蓋1の
    面に区画室4b、4cを連通させる圧力伝達溝9を設
    け、かつ逆止弁4に真空密閉容器の密閉状態を解除する
    ためのつまみ4kを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の真空密閉保存容器。
  3. 【請求項3】 パッキン6は、その全周の長さが蓋1の
    周縁に連設されたパッキンケース2の全周の長さより若
    干短くなるようにチャンネル型に形成され、パッキンケ
    ース2の基部2aに形成された二条の凹溝2b、2b′
    に、パッキン6の両脚部6a、6a′を均等に伸ばして
    嵌入させ、さらに前記パッキンケース2の基部2aとパ
    ッキン6とにより擬似中空部が構成されるようにし、
    かつパッキンケース2内の一方の凹溝2b′には該中空
    から保存容器内部に通ずる通気溝7を周縁に亘り数
    ケ所設けたことを特徴とする請求項1記載の真空密閉保
    存容器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の真空密閉保存容器に生鮮
    食品を入れ、蓋1に押圧を加えて該真空密閉保存容器内
    の空気の一部を通気孔5を通じて容器外に排出し、次い
    で押圧を止めて、逆止弁4で蓋1の通気孔5を閉塞して
    真空密閉保存容器内部を減圧状態で初期密閉し、さらに
    真空密閉保存容器内の残存酸素を、該酸素を十分に吸収
    除去し得る量の脱酸素剤を真空密閉保存容器内に併存さ
    せて吸収除去し、かくして真空密閉保存容器内の圧力
    を、酸素の分圧に相当する分だけ減圧を強化させて、該
    容器をさらに強く密閉した状態となし、この状態で氷温
    冷蔵することを特徴とする生鮮食品の保存方法。
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