JP4110332B2 - 高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体 - Google Patents

高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の高温の炊飯米が充填されたプラスチック容器本体を容器蓋で密封する高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体に関し、更に詳述すれば、高温の炊飯米が密封された容器内で放冷された時に容器本体の側面に変形が生じるのを防ぐとともに、炊飯米の水分の均一性を確保し、ふっくら感を保持することができる高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
加熱処理又は高温殺菌処理等を行った食品を容器にパックする場合、菌類等の混入を防ぐために、処理後、直ちに容器を密封する必要がある。そこで、従来より、このような食品については、例えば図3に示すように高温食品用容器1としてポリプロピレン等の熱溶着性のあるプラスチック材料を使用したプラスチック容器本体2に食品を充填し、容器本体2内で食品に上記処理を施した直後に、又は上記容器本体2に処理直後の高温の食品4を充填した後に、熱溶着性の比較的薄いプラスチックフィルムを容器蓋3としてシールしたものが用いられていた。
【0003】
しかしながら、高温時の食品はほとんどの場合、多量の蒸気を含んでいるため、食品が密封された容器内で放冷されると蒸気が凝縮して水滴となり、それに伴って容器内圧が減圧して、図4に示すように容器蓋3が容器内側に凹むと共に、容器本体2の底面2c及び側面2dが内側に凹み、特に側面2dの凹みによって容器の外観が損なわれて商品価値が下がるという問題があった。この場合、容器本体2の容積と食品4の体積とに大きな違いがなければ、容器の凹みはそれ程目立たないが、例えば御飯のようにふっくら感を要求される食品4については、放冷後に容器本体2と容器蓋3によって御飯(食品)4が押圧されてふっくら感が損なわれないように、食品体積より容器容積がより大きいことが望ましく、そのため、容器内のヘッドスペースが大きくなる傾向があり、上記のような容器の変形が大きくなるために、特に容器本体の側面の変形を防ぐ技術の開発が要望されていた。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、容器本体の側面に凹みが生じるのを防止するとともに、炊飯米の水分の均一性を確保し、ふっくら感を保持することができる高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、水分の均一性とふっくら感が求められる炊飯米に対して加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の蒸気を含む高温の上記炊飯米が充填された有底無蓋のプラスチック容器本体を容器蓋で密封する高温炊飯米用容器において、上記プラスチック容器本体の容積が上記炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面を容器内側に凹ませて、上記容器本体の側面の変形を防止するとともに複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に上記高温の炊飯米の冷却により生じる水分を溜める1〜5mmの間隔を有するように形成してなることを特徴とする高温炊飯米用容器、及び水分の均一性とふっくら感が求められる炊飯米に対して加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の蒸気を含む高温の上記炊飯米を高温炊飯米用容器に密封収容した後に、該容器の内圧が上記炊飯米の放冷によって減圧して上記容器の側面が変形するのを防止する方法において、上記プラスチック容器本体の容積が上記炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面に複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に1〜5mmの間隔を有するように形成してなる高温炊飯米用容器の容器本体を容器蓋で密封した後、上記間隔に前記高温の炊飯米の冷却により生じる水分を溜めて炊飯米中の水分の均一性が損なわれることを防止するとともに、上記容器本体の底面を容器内側に凹ませて上記容器本体の側面の変形を防止することを特徴とする容器側面の変形防止方法を提供する。また、本発明は、加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の水蒸気を含む高温の炊飯米が充填された有底無蓋のプラスチック容器本体を容器蓋で密封した後、冷却してなる高温処理炊飯米の包装体において、上記プラスチック容器本体の容積が上記高温の炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面を容器内側に凹ませて上記容器本体の側面の変形を防止するとともに複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、該一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に前記高温の炊飯米の冷却により生じる水分を溜める1〜5mmの間隔を有するように形成してなることを特徴とする高温処理炊飯米の包装体を提供する。ここで、上記プラスチック容器本体の底面の肉厚が容器側面の肉厚より薄くなるように形成されていると、より好適である。そして、上記炊飯米の品温が80〜90℃である時に容器本体を密封すると、より効果的である。
【0006】
即ち、本発明の高温処理炊飯米用容器は、プラスチック容器本体の底面に複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブが形成されているので、容器内に密封された高温の炊飯米が冷却して容器本体に変形が生じる時に、容器本体の底面に形成された複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブが蛇腹のように機能し、容器内圧の変化による容器の膨張、収縮が底面の上記内リブの蛇腹と同様の伸縮によって行われるため、上記のように容器内圧が減圧されると上記内リブが容器内側に向かって引っ張られて伸びた形となり、容器側面に比べて底面が容器の内側に凹み易くなるために、容器本体の側面が凹んで容器の外観が損なわれるのを防ぐことができる。
【0007】
ここで、容器内の減圧によって容器本体が凹む際に、肉厚が薄いところが凹み易くなるので、容器本体の底面の肉厚が容器側面の肉厚より薄くなるように形成すると、底面がより凹み易くなる。また、容器本体の底面に形成された一の内リブとこれに隣接する内リブとの間隔が1〜5mmであると、高温時の食品に含まれていた蒸気が放冷により凝縮することによって生じた容器内の水滴が内リブと内リブとの間に溜まるので、食品に水滴が接触することを防止できるので、例えば御飯のように容器内の全ての箇所で食品中の水分が均一でなければ食味に差が生じてしまう食品について、その食味の均一性、品質等を維持することができる。更に、容器本体の容積が充填された食品の体積の1.3〜3倍であれば、例えば御飯のようにふっくら感が要求される食品についてそのふっくら感が損なわれることがないのみならず、容器本体の側面の凹みを防止することもできる。
【0008】
本発明の容器側面の変形防止方法によれば、高温の食品が充填された上記高温食品用容器を上記容器蓋で密封した後、上記容器の底面を容器内側に凹ませるので、その凹みに伴って容器の容積が減少して、高温の食品中の蒸気が凝縮して容器内が負圧になるために生じる容器の凹み分に対応することができ、容器本体の側面に変形が生じるのを防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明につき図面を参照して更に詳しく説明する。図1及び図2は本発明の高温炊飯米用容器の一例を説明するものであり、この高温炊飯米用容器1は、プラスチック容器本体2と容器蓋3とからなり、加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の高温の炊飯米4が容器本体2に充填されており、この容器本体2の開口部2aを容器蓋3で覆ってその開口端面2bに熱溶着させることによって密封されている。そして、上記容器本体2の底面2cは円形であり、複数のリング状の内リブ5が同心円状に形成されている。なお、上記複数の内リブ5は、渦巻き状のものであってもよい。
【0010】
ここで、上記容器本体2は、その材質が特に制限されるものではなく、従来より容器内で食品の加熱処理又は高温殺菌処理等を行ったり、又はこれらの処理を行った直後の高温の食品を充填する容器に使用されているものを用いることができ、食品が高温である時、直ぐに密封することを鑑みれば、熱溶着性を有するプラスチック材料が望ましく、このようなプラスチック材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の単層プラスチック材料又はこれらの単層プラスチック材料を2種以上適宜組み合わせて積層した多層プラスチック材料などを挙げることができ、これらの中でも酸素遮断性、水蒸気透過性(防湿性)、耐衝撃性等を考慮すれば、特にPP/EVOH/PPからなる多層プラスチック材料等が好適に使用される。
【0011】
上記容器本体2の大きさは、特に制限されるものではなく、充填される食品の体積によって、適宜選定することができ、例えば食品が御飯であれば、通常1〜2合程度の御飯を充填できる大きさであり、この場合、御飯が冷えた後に容器本体2及び容器蓋3による押圧によって御飯のふっくら感が損なわれないようにするには、容器本体2の容積が充填された高温の食品(御飯)4の体積の1.3〜3倍、特に1.5〜2.5倍であることが望ましい。なお、容器本体2が大きすぎると、かさ張ったり、不経済となる場合がある。
【0012】
更に、本発明の場合、上記容器本体2の底面2cの肉厚が容器側面2dの肉厚より薄くなるように形成されていることが望ましい。ここで、容器本体2の側面2dの平均厚さは通常0.5〜1mm程度であり、この場合、例えば底面2cの肉厚と容器側面2dとの厚さ比率としては、底面2c/容器側面2d(平均厚さ)=1/1.1〜1/2、特に1/1.2〜1/1.5であることが望ましい。
【0013】
また、上記底面2cの内リブ5は、複数が同心円状に形成されたものであり、その形成個数は2個以上であれば特に制限されるものではないが、2〜8個、特に3〜5個とすると好適である。これらの内リブ5は、完全に真円である必要はなく、略円形であってもよい。各内リブ5の大きさは特に制限されるものではなく、底面の大きさ、形成個数によって適宜選定することができるが、通常、内リブ5の高さ(図1のH)としては1〜5mm程度が好適であり、内リブ5の幅としては、最大幅(図1のL1)2〜6mm程度、最小幅(図1のL2)1〜3mm程度が好適である。なお、各内リブの高さ、幅は同一である必要はない。そして、上記高温食品用容器1内で冷めた後の御飯4に容器内の水滴が接触しないようにするには、一の内リブ5とこれに隣接する内リブ5との間隔(図1のL3)が狭いことが望ましく、各間隔(L3)が1〜5mm、特に2〜3mmであることが望ましい。なお、容器本体2の底面2cは円形に限定されるものではなく、例えば長方形、正方形等の種々の形状とすることができる。なお、上記内リブ5が渦巻き状であっても上記同様である。
【0014】
上記容器本体2を成形する方法及び底面2cに内リブ5を形成する方法は、特に制限されるものではなく、容器本体2を成形する際に内リブ5を形成してもよく、容器本体2を成形した後、内リブ5を形成してもよいが、作業効率を考慮すれば、容器本体2の成形時に内リブ5も形成することが望ましく、この場合、真空圧空成形法等の公知の成形方法を採用することができる。
【0015】
上記高温炊飯米用容器1の容器蓋3は、その材質が特に制限されるものではなく、従来より加熱処理又は高温殺菌処理等が行われた直後の高温の炊飯米が充填された容器をシールするために使用されているものを用いることができ、炊飯米が上記処理を施された後、直ぐに容器本体を密封することを鑑みれば、熱溶着性を有するプラスチックフィルムが望ましく、また、容器側面2dの凹みを防ぐという本発明の目的を鑑みれば、比較的延伸性に優れるプラスチックフィルムが望ましく、このようなプラスチックフィルムとしては、例えばPP、EVOH、ポリエチレン等の単層フィルム又はこれらの単層フィルムを2種以上適宜組み合わせて積層した多層フィルムなどを挙げることができ、これらの中でも特にPP単層フィルム等が好適に使用される。ここで、上記容器蓋3のフィルム厚さは、特に制限されるものではないが、上記容器本体2の側面2d,底面2cより薄いことが望ましく、20〜200μm程度であることが望ましい。フィルム厚さが薄すぎると十分な耐久性が得られない場合があり、厚すぎるとシール性が悪くなる上、容器内が減圧した時に内側に凹み難くなって容器側面2dに凹みが生じて本発明の目的を十分に達成することができなくなる場合がある。
【0016】
上記高温炊飯米用容器1は、上述したように容器本体2に炊飯米4(加熱処理の場合は、米と水)を充填して、加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後、又は上記処理を行った直後の高温の炊飯米4を容器本体2に充填した後、直ぐに容器蓋3を容器本体2の開口端部2bにヒートシール等の常法により熱溶着させて密封したものである。この場合、炊飯米が冷えた後に容器本体2及び容器蓋3による押圧によって炊飯米のふっくら感が損なわれないようにするには、上記のように容器本体2の容積が充填された高温の炊飯米4の体積よりも大きいことが望ましいが、炊飯米4の量に対して容器本体2の容積が比較的大きい場合、上記容器蓋3をシールする際に、例えばポリプロピレン製不織布等からなり、通気性を有する除菌フィルター(図示せず)を開口端部2bと容器蓋3との間に介在させ、上記除菌フィルターの介在部分からのみ外気が導入されるように上記容器蓋3をシールし、容器内の炊飯米が冷えた後に上記除菌フィルターの介在部分を熱溶着して完全に密封すると放冷に伴う過剰な内圧の減圧によって、容器本体2の側面2dまで変形してしまうのを防止することができるので、更に好適であり、特に充填時の炊飯米4の量に対する容器本体2の容積が例えば2倍以上、特に2〜3倍である場合に効果的である。
【0017】
容器本体2に充填された高温の食品4は御飯に限定されるものではなく、加熱処理又は高温殺菌処理等を行った後、密封されて流通される食品であればよい。
【0018】
この高温炊飯米用容器1によれば、図1に示すように容器内の炊飯米は複数の内リブ5の上に載置され、容器底から浮いた状態となっており、容器1内の炊飯米4が冷えると図2に示すように炊飯米中の蒸気は水滴となって容器底に溜まるので、炊飯米4が水滴と接触してべとつくことがなく、更に、容器蓋3が容器本体2よりも薄いプラスチックフィルムによって形成されており、底面2cの各内リブ5が蛇腹のように機能すると共に、底面2cが側面2dよりも薄く形成されているので、容器内圧の減圧に伴って底面2cが容器内側に凹んだ状態となるが、側面2dは外観上ほとんど変化しない。
【0019】
従って、上記高温炊飯米用容器1及び該容器を使用した容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体によれば、加熱、殺菌処理された直後の高温の炊飯米4がふっくら感が損なわれないようにヘッドスペース(上部空間)を十分にとって充填された容器本体2を上記容器蓋3で密封した後、容器1内で炊飯米4を放冷すると、容器1内の炊飯米4が冷めて容器1内が減圧されても容器本体2の底面2c及び容器蓋3が容器内側に凹んで容器1の容積が減少するので、容器本体2の側面の凹みを防止することができ、更に十分なヘッドスペースが設けられているので、容器1内の炊飯米4が冷えた後も容器本体2や容器蓋3によって押圧されて、ふっくら感が損なわれることもなく、加熱、殺菌処理等がされた直後の炊飯米を高温状態で密封する必要がある高温炊飯米用容器の容器側面の変形を容易、且つ確実に防止することができる。
【0020】
なお、本発明の高温炊飯米用容器及び容器側面の変形防止方法並びに高温処理炊飯米の包装体は、上記構成に制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支えない。
【0021】
【発明の効果】
本発明の高温炊飯米用容器によれば、高温の炊飯米を容器内に密封収納した後、炊飯米が冷えて容器内圧が減圧しても、側面の凹みを防止することができ、更に炊飯米の冷却に伴って容器内に生じる水滴が炊飯米に接触するのを防止したり、容器内の炊飯米が容器本体や容器蓋によって押圧されてふっくら感などが損なわれないようにすることも可能である。従って、上記高温炊飯米用容器を使用した本発明の容器側面の変形防止方法によれば、加熱、殺菌処理等がされた直後の炊飯米を密封収容する必要がある高温炊飯米用容器の容器本体の側面の変形を容易、且つ確実に防止することができる。更に、上記高温炊飯米用容器を使用し、上記炊飯米側面の変形防止方法を適用した本発明の高温処理炊飯米の包装体によれば、高温の炊飯米を容器内に密封収納した後、炊飯米が冷えて容器内圧が減圧しても、側面の凹みを防止することができ、更に炊飯米の冷却に伴って容器内に生じる水滴が炊飯米に接触するのを防止したり、容器内の炊飯米が容器本体や容器蓋によって押圧されてふっくら感などが損なわれないようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例を説明する高温食品用容器の縦断面図である。
【図2】上記容器内の食品が冷却した時の状態を示す上記容器の縦断面図である。
【図3】従来の高温食品用容器を説明する容器の縦断面図である。
【図4】上記容器内の食品が冷却した時の状態を示す上記容器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 高温食品用容器
2 容器本体
2c 底面
2d 側面
3 容器蓋
4 食品
5 内リブ

Claims (5)

  1. 分の均一性とふっくら感が求められる炊飯米に対して加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の蒸気を含む高温の上記炊飯米が充填された有底無蓋のプラスチック容器本体を容器蓋で密封する高温炊飯米用容器において、上記プラスチック容器本体の容積が上記炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面を容器内側に凹ませて、上記容器本体の側面の変形を防止するとともに複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に上記高温の炊飯米の冷却により生じる水分を溜める1〜5mmの間隔を有するように形成してなることを特徴とする高温炊飯米用容器。
  2. 上記プラスチック容器本体の底面の肉厚が容器側面の肉厚より薄くなるように形成された請求項1記載の高温炊飯米用容器。
  3. 分の均一性とふっくら感が求められる炊飯米に対して加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の蒸気を含む高温の上記炊飯米を高温炊飯米用容器に密封収容した後に、該容器の内圧が上記炊飯米の放冷によって減圧して上記容器の側面が変形するのを防止する方法において、上記プラスチック容器本体の容積が上記炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面に複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に1〜5mmの間隔を有するように形成してなる高温炊飯米用容器の容器本体を容器蓋で密封した後、上記間隔に前記高温の炊飯米の冷却により生じる水分を溜めて炊飯米中の水分の均一性が損なわれることを防止するとともに、上記容器本体の底面を容器内側に凹ませて上記容器本体の側面の変形を防止することを特徴とする容器側面の変形防止方法。
  4. 上記プラスチック容器本体に充填された高温の炊飯米の品温が80〜90℃である時に上記容器蓋で密封する請求項記載の容器側面の変形防止方法。
  5. 分の均一性とふっくら感が求められる炊飯米に対して加熱処理又は高温殺菌処理等を行った直後の多量の蒸気を含む高温の炊飯米が充填された有底無蓋のプラスチック容器本体を容器蓋で密封した後、冷却してなる高温処理炊飯米の包装体において、上記プラスチック容器本体の容積が高温の上記炊飯米の体積の1.3〜3倍であって、かつ上記プラスチック容器本体の底面を容器内側に凹ませて上記容器本体の側面の変形を防止するとともに複数の同心円リング状の内リブ又は渦巻き状の内リブを、一の内リブとこれに隣接する内リブとの間に高温の上記炊飯米の冷却により生じる水分を溜める1〜5mmの間隔を有するように形成してなることを特徴とする高温処理炊飯米の包装体。
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