JPH0457762A - 電子レンジ加熱容器と兼用できる食品の眞空密閉保存容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主として家庭における電子レンジ加熱容器と兼
用できる食品の眞空密閉保存容器に関するものであり、
食品の冷蔵に用いたり常温で弁当箱などに用いる。保存
容器としての機能と共に蓋をしたまま、眞空密閉のまま
の状態で電子レンジで再加熱できる電子レンジ加熱容器
としての機能を併せもつ食品の眞空密閉保存容器に関す
るものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする課題）従来の
家庭における冷蔵用容器は夕、ンパーウエア（商品名）
の軟質プラスチック容器或は蓋及び本体をパツキンを介
して通常２ケ所の掛けがねを係合させた角型のプラスチ
ック容器である。

前者は冷、熱両方の食品に使用できるが外界とは遮断で
きない。

後者は熱い食品を充填して、冷却されると容器内が負圧
となって蓋があけられなくなる。

また実開昭５６−１００５０号公報、実公昭６１−２６
２０７号公報記載の如き負圧解除弁をつけた弁当箱は公
知であるが、外気を流入させたのでは雑菌の侵入がある
から食品の保存容器としては不適当である。

これらは共に電子レンジで加熱するときは安全上必ず蓋
をとり、しかも内容物の沸騰によるふきこぼれ等を防ぐ
ためにマイクロ波透過性のフィルム（例えばサランラッ
プ（商品名））などを被せねばなす、面倒な手間を要し
、均一に加熱できないという難点がある。

単なる蓋と本体からなる電子レンジ加熱容器もあるが、
これは全く食品の保存機能はない。

一般に家庭において食品の変敗を防止して品質低下を防
ぐには、低温保持（冷凍、冷蔵）、加熱調理又は処理（
殺菌）、直空などの方法があるが先づ外界と食品とを遮
断しなければならない。即ち密閉容器が必要となる。而
もこの密閉容器をそのまま電子レンジ加熱容器として兼
用できるようにするためには次のような課題を解決しな
ければならない。

（１）外界と完全に遮断できる密閉容器であること。

（２）加熱調理（殺菌）直後の熱い食品を速かに充填し
て密閉できる容器であること。従って内容食品が冷却さ
れると容器内は直空となること。

（３）上記（２）によって保存された食品を取出すとき
は簡単に蓋が解放されること。

（４）簡単な構造で、而も簡単な方法によって密閉され
る容器であること。

このような課題を解決するために、特開昭５７−８６４
６５号公報記載の如く手動ポンプを装着したり、蓋に逆
止弁を設は電動直空ポンプにより容器内を直空にするこ
とは容易に考えられるが、それだけ余分のコストを要す
るし家庭向ではない。

（５）電子レンジで加熱するときには、蓋をとらずに、
即ち真空密閉状態のまま電子レンジにいれて加熱できる
食品保存密閉容器であること。

本発明においては以上述べた課題を解決して、常温の食
品又は熱い食品のいづれかを充填し食品保存容器として
機能すると共に、密閉状態のまま、即ち蓋をしたままの
状態でマイクロ波加熱ができる電子レンジ用容器として
兼用でき、また再加熱をせずに内容食品を取り出すとき
は密閉状態を簡単に解除して蓋を解放できる食品の眞空
密閉保存容器を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本発明の要旨とするところは、耐熱、耐冷性及びマイク
ロ波透過性にして可撓性を有する合成樹脂製容器本体３
と通気孔５を穿設した蓋１とからなり、蓋１は通気孔５
を閉塞する耐熱、耐冷性のゴム又はゴム状弾性体で傘状
に構成された逆止弁４と蓋１の周縁に連設されたパツキ
ンケース２とを備え、パツキンケース２内には耐熱、耐
冷性のゴム又はゴム状弾性体で無端状に形成されたパツ
キン６を装着してなる容器であって、容器本体３内に食
品を充填してＩＥＩ及び容器本体３がパツキン６を介し
て気密に接した状態で蓋１又は容器本体３を押圧するか
、ないしは蓋１及び容器本体３を同時に押圧することに
より、パツキン６が圧縮され同時に容器もその変形能に
応じ圧縮されて容器内の空気が前記通気孔５を通じて外
部に流出し、押圧を解除すれば、パツキン６及び蓋１、
容器本体３が復元せんとする際に、逆止弁４が通気孔５
を閉塞することにより容器内が負圧となり、容器内外の
圧力差によって１１及び容器本体３がパツキン６を介し
て密着し容器は密閉されて食品保存容器として機能し、
容器内に保存された食品を電子レンジによって再加熱す
るときには、眞空密閉のまま加熱できる電子レンジ加熱
容器として機能し、また再加熱せずに、内容食品を取り
出すときにば逆止弁４の周縁部を持ち上げることにより
外気を流入させて容器内の負圧を解除し１、蓋１を解放
することができるように構成したことを特徴とする電子
レンジ加熱容器と兼用できる食品の眞空密閉保存容器に
ある。

そこで本発明に用いる容器について図面に示す実施例に
基づいて説明する。

第１図は本発明の眞空密閉保存容器の断面を示す説明図
、第２図は蓋に嵌着された逆止弁の説明図である。

第１図において１は容器の蓋であり、３は容器本体であ
る。４は耐熱、耐冷性のゴム又はゴム状弾性体によって
形成された逆止弁であり、５は逆止弁下に設けられた通
気孔である。６は耐熱、耐冷性のゴム又はゴム状弾性体
によって無端状に形成されたパツキンである。

逆止弁４の詳細を第２図により説明すれば、図示の実施
例では傘状に形成されており、下部中央部には突起４ａ
を備え、傘の周辺の裏側に当る部分に切欠部４ｂを有す
る。

この逆止弁の突起４ａはＩＩＩの開ロア内に表側から挿
入され、この４ａにより逆止弁４自体は開ロアから外れ
ないようになっている。しがして逆止弁の軸４ｄの径は
開ロアの径より小であり、しかも４ｅの下端より突起４
ａの上端迄の長さは蓋１の厚みより長く、従ってこの軸
自体は開ロア内で遊動自在である。５は切欠部４ｂに対
向して蓋Ｉに設けられた通気孔である。傘状本体の周縁
先端４Ｃは蓋１の面に気密に接触している。なお逆止弁
の構造は公知であり、本実施例に限定されるものではな
い。

本発明は以上の如く構成されているから、第１図の状態
で蓋１をＰｌの力で押圧するとパツキン６は圧縮され同
時に容器もその変形能に応じて変形し容器内の容積は圧
縮されて内部の空気の一部は通気孔５を通じて外部に排
出され、押圧を止めればパツキン６及び蓋１、容器本体
３が復元せんとする際に逆止弁４が働いて外部よりの空
気の流人を閉塞し容器内は負圧となり同時に容器内外の
差Ｐ２の力が蓋１及び容器本体３の外面に働いて蓋１及
び容器本体３がパツキン６を介して密着し容器は密閉さ
れる。

必要に応じて更に押圧を２〜３回繰返せば逆止弁が上下
して容器内の負圧を若干高めることができる。

また内容食品を取り出すときには、逆止弁４を持ち上げ
て外気を流入させれば容器内の負圧は解除され蓋１は解
放される。

さて本発明に用いるパツキン及び逆止弁の構造は公知の
ものと何ら変らないが、逆止弁の一般的な機能は逆止弁
下の通気孔を通じて内部の気体を排出し、逆流を閉塞す
る働きをするのであるが、本発明においては、次の如き
働きをするところに特徴がある。

（イ）容器に押圧を加えた後に押圧を止めることによっ
て容器内の負圧をつくり容器を密閉するときは一般の逆
止弁としての働きである。

（ロ）　（イ）の繰作は容器を密閉するためであると同
時に、食品保存の見地から見た場合は所謂“脱気°゛の
働きをしている。

即ち本発明の容器に食品をヘッドスペースを少なく充填
して容器に押圧を加えれば、容器内の空気の大部分が排
出されて空気密度は稀薄となるから食品保存機能は向上
する。

また加熱調理（殺菌）直後の食品を充填して容器に押圧
を加えれば、熱い食品によって温められて膨張した空気
と食品から発生した１気などが排出されるため、さらに
容器内の空気密度は稀薄となり、冷蔵して温度降下すれ
ば容器内の水蒸気も復水して容器内は高眞空となり、食
品の保存機能はさらに向上する。

即ち加熱調理直後の殆ど無菌状態の食品を充填し容器に
押圧を加えて脱気すると同時に容器内を負圧にして冷蔵
すれば容器内はさらに高眞空となって、食品保存の機能
が向上するところに本発明の重要な特徴がある。

（ハ）　内容物の食品を取り出すときには逆止弁の周縁
部を持ち上げて外気を流入させれば蓋は容易に解放され
る。このとき逆止弁は容器内の負圧解除弁として働く。

（ニ）密閉状態のまま電子レンジで再加熱することがで
きる。加熱によって容器内の直空は自然に解除されて蓋
は解放される。この際逆止弁は安全弁として働き、容器
内がマイナス圧からプラス圧に変わるとき蓋が飛び上が
ることを防ぐ。また直空状態での加熱は常圧下での加熱
に比較して均一に而も短時間で加熱することができる。

本発明における逆止弁が前記の如き働きをすることに本
発明の特徴がある。また蓋と容器本体の保合手段に掛け
がねなどを必要とせず、手動又は電動の直空ポンプなど
も使わず極めて簡単な構成と簡単な方法で食品保存機能
の優れた電子レンジ加熱容器と兼用できる食品の眞空密
閉保存容器を提供できることも本発明の特徴である。

（発明の効果） 本発明は上記の構成であるから、次の如き効果がある。

（１）容器内を負圧にしてパツキンを介して蓋及び本体
を密閉する容器に食品を充填してこれを冷蔵すれば、温
度降下によりさらに負圧は強くなり外界と完全に遮断で
きるから食品を安定的に保存することができ冷蔵庫内の
臭いを吸収することもなく又内容物の水分、臭いなどを
外部に放出することもない。

（ｎ）　　加熱調理（殺菌）した後の高温の食品を充填
して押圧を加えると容器内の気体（膨張した空気と蒸気
など）が排出され、密閉すれば容器内の空気密度は相当
に稀薄となり、冷蔵すれば、温度降下によって容器内は
高直空となって長期間に亘って食品のフレーバーを保存
できる。

次に実施例について述べる。本発明に従って構成された
内容積５００　ｄの容器に炊飯直後の米飯（８２℃）を
熱間充填し、蓋に３回の押圧を加えると一７０ｓ＋ｍ）
Ｉｇだけ減圧され容器内圧力は６９０＋ｗｌｌＨｇ　（
直空計の読み）となる。これを常温（約２５°Ｃ）迄冷
却すると容器内圧力は５００ｍｍ）Ｉｇとなり、これを
冷蔵（５°Ｃ）すれば２時間後に容器内圧力は３８０ｍ
ｍＨｇとなり７日後迄そのままの容器内圧力が保持され
た。これを直空状態のまま、電子レンジによって２分間
再加熱して試食したが、炊飯直後の食味と殆ど変らずに
保存されていた。また褐変などの外観上の変化も見られ
なかった。

実際に家庭においては２〜３日の保存で充分であるから
常に美味な御飯を食べることができ家庭生活上有用であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の眞空密閉保存容器の断面を示す説明図
、第２図は逆止弁の説明図である。 １・・・蓋、２・・・パツキンケース、３・・・容器本
体、４・・・逆止弁、５−・・通気孔、６・・・パツキ
ン、７・・・開口 第１図 第２図 峰杵出願人　を全厘Ｔ番株会会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐熱、耐冷性及びマイクロ波透過性にして可撓性を有す
   る合成樹脂製容器本体３と通気孔５を穿設した蓋１とか
   らなり、蓋１は通気孔５を閉塞する耐熱、耐冷性のゴム
   又はゴム状弾性体で傘状に構成された逆止弁４と蓋１の
   周縁に連設されたパッキンケース２とを備え、パッキン
   ケース２内には耐熱、耐冷性のゴム又はゴム状弾性体で
   無端状に形成されたパッキン６を装着してなる容器であ
   って、容器本体３内に食品を充填して蓋１及び容器本体
   ３がパッキン６を介して気密に接した状態で蓋１又は容
   器本体３を押圧するか、ないしは蓋１及び容器本体３を
   同時に押圧することにより、パッキン６が圧縮され同時
   に容器もその変形能に応じ圧縮されて容器内の空気が前
   記通気孔５を通じて外部に流出し、押圧を解除すれば、
   パッキン６及び蓋１、容器本体３が復元せんとする際に
   、逆止弁４が通気孔５を閉塞することにより容器内が負
   圧となり、容器内外の圧力差によって蓋１及び容器本体
   ３がパッキン６を介して密着し容器は密閉されて食品保
   存容器として機能し、容器内に保存された食品を電子レ
   ンジによって再加熱するときには、眞空密閉のまま加熱
   できる電子レンジ加熱容器として機能し、また再加熱せ
   ずに、内容食品を取り出すときには逆止弁４の周縁部を
   持ち上げることにより外気を流入させて容器内の負圧を
   解除し、蓋１を解放することができるように構成したこ
   とを特徴とする電子レンジ加熱容器と兼用できる食品の
   眞空密閉保存容器。