JPH10249047A - 玉計数機能付き台間玉貸機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉計数器が故障しても、パチンコ台を稼働で
きると共に、不正具使用による不正行為を防止でき、か
つパチンコ台の正面扉を開ける際も、場所塞ぎを発生さ
せない玉計数機能付き台間玉貸機を提供する。 【解決手段】 パチンコ台の側方に設置される台間玉貸
機１の下部に配設され、パチンコ玉１４を計数する玉計
数センサー２４、及び玉通路２７を遮断するシャッタ２
８を有する玉計数器１１と、同玉計数器１１の前面と上
記パチンコ台の下玉受皿１２の下方位置間に設けられ、
上記玉計数器１１に対する着脱機構２０、上記玉計数器
１１側が低位となっている玉ガイド１６、同玉ガイド１
６に沿って玉通路１８を形成する玉分離板１７、及び上
記下玉受皿１２の下方に位置する玉受皿１５からなる玉
シュート１３とを備え、上記玉シュート１３を上記玉計
数器１１に対し着脱可能に設けてなる玉計数機能付き台
間玉貸機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ台から出
たパチンコ玉を玉貸機の下部に配設されている玉計数器
に導いて計数することができる玉計数機能付き台間玉貸
機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】玉計数機能付き台間玉貸機の一例として
は、実開平７−２４３９１号公報に記載されたものが知
られている。この玉計数機能付き台間玉貸機は、通常、
玉計数器をパチンコ台の側方に設置された台間玉貸機の
下部に配設しており、玉計数器の前面に突出して設けら
れた連結部に玉案内アームの基端部を回転可能に連結
し、この玉案内アームの他端部に設けられた玉受部を玉
案内アームの回転位置に応じてパチンコ台の下玉受皿の
下方に位置させることができるよう構成されている。

【０００３】また、玉案内アームには、パチンコ玉を２
列の整列状態で案内する第１及び第２の玉案内路が形成
されていると共に、玉計数器との連結部には、第１及び
第２の玉案内路と各々連通する第１及び第２の玉排出路
が形成されており、玉計数器はこの第１及び第２の玉排
出路から２列の整列状態で導かれてくるパチンコ玉を２
列の整列状態で計数するように構成されている。

【０００４】しかしながら、上記した従来の玉計数機能
付き台間玉貸機では、玉計数器のハード又はソフトに何
らかの故障が発生したとき、玉計数が不能となり、ひい
てはパチンコ台自体を稼働できなくなる問題がある。ま
た、玉詰まりなどの故障が発生し、その解消のためにパ
チンコ台の正面扉を開ける場合、玉受部とパチンコ台の
正面扉との干渉を避けるため、玉案内アームを手前に回
動させる必要があり、これが場所塞ぎになる問題を発生
させている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、玉計
数器が故障して玉計数が不能となったときでも、パチン
コ台自体を稼働させることができる玉計数機能付き台間
玉貸機を提供することにある。本発明のもう一つの課題
は、玉計数器に対してパチンコ玉に類似の球を数珠状に
繋いだ不正具を使用し、玉計数を増やす不正行為を防止
できる玉計数機能付き台間玉貸機を提供することにあ
る。本発明の更なる課題は、玉詰まり等の故障発生時に
パチンコ台の正面扉を開ける場合にも、場所塞ぎを生じ
させることのない玉計数機能付き台間玉貸機を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機は、パ
チンコ台の側方に設置される台間玉貸機の下部に配設さ
れ、玉通路を送られてくるパチンコ玉を計数する玉計数
センサー、及び玉通路を遮断可能なシャッタを有する玉
計数器と、同玉計数器の前面と上記パチンコ台の下玉受
皿の下方位置との間に設けられ、上記玉計数器に対する
着脱機構、上記玉計数器側が低位となっている玉ガイ
ド、同玉ガイドに沿って複数列の玉通路を形成する玉分
離板、及び上記下玉受皿の下方に位置するように設けら
れた玉受皿からなる玉シュートとを備え、上記玉シュー
トを上記玉計数器に対し上記着脱機構を介して着脱可能
に設けてなることを特徴とするもので、玉計数器が故障
して玉計数が不能となったとき、シャッタにより玉通路
を遮断すると共に、玉計数器から玉シュートを取り外す
ことによって、パチンコ台の下玉受皿の下にドル箱を置
き、玉計数機能無しのパチンコ台として使用できるよう
にし、玉計数可能な状態に復帰されたとき、玉シュート
を取り付け、シャッタを開くことによって、玉計数機能
付き台間玉貸機としての機能を回復させることができ
る。

【０００７】また、本発明にかかる玉計数機能付き台間
玉貸機は、上記した玉計数機能付き台間玉貸機におい
て、上記玉計数器の玉通路における上記玉計数センサー
の設置位置の上流側に、玉流入方向には回転し、逆方向
には回転不可に構成され、不正具の使用を防止する不正
具使用防止爪を設けてなることを特徴とするもので、こ
のような不正具使用防止爪を設置することによって、パ
チンコ玉に類似の球を数珠状に繋いだ不正具を使用して
不正に遊技しようとする者に対して、そのような不正行
為を防止することができる。

【０００８】更に、本発明にかかる玉計数機能付き台間
玉貸機は、上記した玉計数機能付き台間玉貸機におい
て、上記玉受皿を上記玉シュートに対し回転規制手段を
介して所定角度回転可能に取り付け、同回転位置でその
上面高さが上記玉シュートの上面高さと同等となるよう
構成してなることを特徴とするもので、玉詰まり解消等
のためにパチンコ台の正面扉を開放する際に、玉シュー
トに設けられている玉受皿のみを所定角度回転させるこ
とにより、玉受皿との干渉を回避して、正面扉を開放す
ることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
乃至図１０に基づいて説明する。図１は本発明にかかる
玉計数機能付き台間玉貸機の正面図、図２はその左側面
図、図３は図２中のＡ矢視側面図、図４は玉計数器及び
玉シュート部の平面図、図５はその正面図、図６はその
左側面図、図７は玉受皿の回転機構部を示す平面図、図
８はその正面図、図９はその側面図、図１０は玉受皿回
転機構部の拡大断面図、図１１はその回転規制手段の構
成を示す断面図である。

【００１０】図中において、１はサンドと呼ばれている
台間玉貸機で、パチンコ台に隣接してその側方に設置さ
れる。台間玉貸機１の前面側には、硬貨投入口２やＩＣ
カード挿入口３、玉をパチンコ台に導く玉ノズル４の他
に、各種表示ランプ５、各種表示器６、及び各種操作ボ
タン７等が設けられ、後面側には、硬貨回収コンベア８
やターミナルボックス９、１００ボルトコンセント１０
等が設けられている。

【００１１】また、この台間玉貸機１の下部には、玉計
数器１１が台間玉貸機１の内部に収納されて一体に配設
されている。この玉計数器１１の前面とパチンコ台の下
玉受皿１２の下方位置との間には、玉シュート１３が設
置されており、玉シュート１３は、玉計数器１１に対し
て着脱可能に設けられる。

【００１２】玉シュート１３のパチンコ台側の端部に
は、パチンコ台の下玉受皿１２から落下されるパチンコ
玉１４を一旦受ける玉受皿１５が設けられると共に、こ
の玉受皿１５で受けたパチンコ玉１４を玉計数器１１に
対して２列に分け整列させて送る、玉計数器１１側が低
位となるように傾斜されて設けられた複数列の玉ガイド
１６と、玉ガイド１６の途中から設けられ、パチンコ玉
１４を２列に分離する高さが一定の玉分離板１７が設置
されている。

【００１３】また、この玉シュート１３の玉計数器１１
側の端部近くには、パチンコ玉１４が２段になって玉計
数器１１に供給されるのを防止するため、玉ガイド１６
及び玉分離板１７によって形成される玉通路１８の上部
に、同玉通路１８を横断する方向に玉規制ピン１９が設
けられている。更に、玉シュート１３の玉計数器１１側
の端部には、玉シュート１３を玉計数器１１に対して着
脱可能に取り付ける着脱機構２０が設けられている。

【００１４】この着脱機構２０は、玉計数器１１側の結
合部２１に対し回動して係止される結合片２２と、この
結合片２２を回動する鍵２３とからなり、常時は結合片
２２を玉計数器１１側の結合部２１に係止させることに
より、玉計数器１１に結合されている玉シュート１３
を、玉計数器１１の故障時等に鍵２３の回転により結合
片２２を回動させることによって、玉計数器１１から分
離して取り外すことができるようにするものである。

【００１５】玉計数器１１の一端側には、パチンコ玉１
４を計数する玉計数センサー２４が２列に分けて配設さ
れており、この玉計数センサー２４で計数されたパチン
コ玉１４は、玉計数器１１の後面の排出口２５からパチ
ンコ島内部に排出されるようになっている。

【００１６】玉計数センサー２４は、丸いパチンコ玉１
４のみを計数できるよう構成されている。このような玉
計数センサー２４に対して、パチンコ台で不正に遊技し
ようとする不正者がパチンコ玉１４に類似する球を多数
数珠状に繋いだ不正具を、玉計数センサー２４に通して
計数させた後、引き抜いて計数だけを増加させようとし
ても、それを引き抜くことができないようにして不正行
為を防止する不正具使用防止爪２６が、玉計数センサー
２４の上流側に設置されている。

【００１７】この不正具使用防止爪２６は、パチンコ玉
１４が玉計数センサー２４側に流入する方向に対しては
回転を許容するが、上記のような不正具を入れそれを引
き抜こうとしたとき、逆方向には回転不可に構成されて
いるため、不正者が不正具を使用して不正行為を働こう
としても、それができないよう機能するようになってい
る。

【００１８】なお、この不正具使用防止爪２６を使用し
て、不正具を引き抜こうとしたときに、不正具使用防止
爪２６に作用する逆回転力をセンサーを用いて検知し、
その検知信号をパチンコ遊技場のカウンターに通報する
ように構成すれば、どのパチンコ台で不正行為が行われ
ているかを察知することができ、不正者に対して適切な
対応を取ることができるようになる。

【００１９】また、玉計数器１１のパチンコ玉１４の入
口側には、球通路２７を遮断するためのシャッタ２８
と、シャッタ２８に接続されたスプリング２９と、リミ
ットスイッチ３０が設けられ、一方、中央部には、この
シャッタ２８を開閉するためのＤＣソレノイド３１が設
置されている。このように玉計数器１１の入口にシャッ
タ２８を設けることにより、台間玉貸機１が取り外され
たり、玉計数器１１のハードやソフトが故障して玉計数
不能となったとき、シャッタ２８を閉じ、玉シュート１
３を取り外してパチンコ台の下玉受台１２の下にドル箱
を置いて、玉計数機能無しのパチンコ台として使用する
ことを可能としている。

【００２０】このため、まず鍵２３を回転して結合片２
２を玉計数器１１と玉シュート１３の分離方向に回動さ
せ、リミットスイッチ３０のアクチュエータを押してい
た結合片２２をそのアクチュエータから切り離し、リミ
ットスイッチ３０をオンからオフに切り替える。リミッ
トスイッチ３０がオフになると、ＤＣソレノイド３１が
オンからオフに切り替わりシャッタ２８がスプリング２
９に引かれて玉通路２７を閉じるように構成している。

【００２１】一方、故障が解消され、玉計数が可能にな
ったときには、直ちに玉シュート１３を玉計数器１１に
取り付け、鍵２３を回転して結合片２２を回動させ、こ
の結合片２２を玉計数器１１側の結合部２１に係止する
ことにより、玉シュート１３を玉計数器１１に結合でき
るようになっている。これによって結合片２２がリミッ
トスイッチ３０のアクチュエータを押し、リミットスイ
ッチ３０をオフからオンに切り替え、ＤＣソレノイド３
１を作動させてシャッタ２８を開放し、玉通路２７を開
路するため、玉計数機能付き台間玉貸機としての機能が
回復される。ここで、ドル箱に溜まっているパチンコ玉
１４を玉受皿１５に戻すことにより、計数を開始できる
ようになっている。

【００２２】更に、玉受皿１５には、その上部縁にパチ
ンコ台の下玉受皿１２から落下するパチンコ玉１４が、
その間から外に飛び出さないようにする縁取り３２が設
けられており、その分だけ玉シュート１３の上面より高
くなっている。この玉受皿１５は、玉詰まり等の故障を
解消するためにパチンコ台の正面扉を開くとき、縁取り
３２が正面扉と干渉しないよう玉シュート１３に対して
所定角度回転可能に取り付けられている。

【００２３】玉受皿１５は、図７乃至図１１に示すよう
に玉シュート１３に対して軸３３を中心に回転可能に支
持され、玉シュート１３の端部に円周上９０度で等間隔
に４ケ所に設けられている皿もみ状の凹部３４と、この
凹部３４と係合してクリックにより回転を規制するピン
３５（又はボール）と、ピン３５を凹部３４方向に付勢
するコイルスプリング３６とからなる回転規制手段３７
により、所定角度回転可能に取り付けられており、その
回転位置で上面高さが玉シュート１３の上面と同等高さ
となるよう構成されている。

【００２４】しかして、上記の実施形態によると、台間
玉貸機１の下部に配設されている玉計数器１１の前面と
パチンコ台の下玉受皿１２の下方位置との間に設置され
る玉シュート１３を、玉計数器１１に対し着脱機構２０
を介して着脱可能に設けているため、玉計数器１１の故
障等により玉計数が不能となったとき、玉シュート１３
を取り外してドル箱をパチンコ台の下玉受皿１２の下に
置くことにより、パチンコ台を稼働させて遊技を継続す
ることができる。

【００２５】一方、玉計数が可能になったときには、玉
計数器１１に玉シュート１３を取り付けることによっ
て、直ちに玉計数機能付き台間玉貸機１としての機能を
回復させることができる。また、玉計数器１１には、不
正具使用防止爪２６が設けられているため、不正者によ
る不正具を使用した不正行為を防止することができる。

【００２６】更に、パチンコ台の下玉受皿１２の下方に
位置する、玉シュート１３の端部に設けられる玉受皿１
５を、玉シュート１３に対し回転規制手段３７を介して
所定角度回転可能に取り付け、回転位置で玉受皿１５の
高さが玉シュート１３の上面高さと同じ高さとなるよう
にしているため、パチンコ台の正面扉を開放する際にも
干渉せずに正面扉を開放することができる。従って、玉
シュート１３を回転することによって生ずる場所塞ぎを
解消することができる。

【００２７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
玉計数機能付き台間玉貸機によると、玉計数器が故障し
て玉計数が不能となったときでも、簡単な操作でシャッ
タにより玉通路を遮断すると共に、玉シュートを取り外
すことができるため、パチンコ台の下玉受皿の下にドル
箱を置き、玉計数機能無しのパチンコ台として、パチン
コ台自体を稼働させ、遊技を継続することができる。

【００２８】また、玉計数器に不正具使用防止爪を設け
ているため、不正具を使用した不正行為を防止すること
ができると共に、玉シュート端部の玉受皿を所定角度回
転可能に取り付け、パチンコ台の正面扉開放時に干渉し
ないようにすることができるため、玉シュート自体を回
転させる必要がなく、玉シュートを回転させることによ
って発生していた場所塞ぎの問題を解消することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の正
面図である。

【図２】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の左
側面図である。

【図３】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の図
２中のＡ矢視側面図である。

【図４】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
計数器及び玉シュート部の平面図である。

【図５】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
計数器及び玉シュート部の正面図である。

【図６】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
計数器及び玉シュート部の左側面図である。

【図７】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
受皿の回転機構部を示す平面図である。

【図８】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
受皿の回転機構部を示す正面図である。

【図９】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の玉
受皿の回転機構部を示す側面図である。

【図１０】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の
玉受皿の回転機構部の拡大断面図である。

【図１１】本発明にかかる玉計数機能付き台間玉貸機の
玉受皿の回転機構部の回転規制手段の構成を示す断面図
である。

【符号の説明】

１ 台間玉貸機 １１ 玉計数器 １２ 下玉受皿 １３ 玉シュート １４ パチンコ玉 １５ 玉受皿 １６ 玉ガイド １７ 玉分離板 １８ 玉通路 ２０ 着脱機構 ２４ 玉計数センサー ２６ 不正具使用防止爪 ２７ 玉通路 ２８ シャッタ ３７ 回転規制手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ台の側方に設置される台間玉貸
   機の下部に配設され、玉通路を送られてくるパチンコ玉
   を計数する玉計数センサー、及び玉通路を遮断可能なシ
   ャッタを有する玉計数器と、同玉計数器の前面と上記パ
   チンコ台の下玉受皿の下方位置との間に設けられ、上記
   玉計数器に対する着脱機構、上記玉計数器側が低位とな
   っている玉ガイド、同玉ガイドに沿って複数列の玉通路
   を形成する玉分離板、及び上記下玉受皿の下方に位置す
   るように設けられた玉受皿からなる玉シュートとを備
   え、上記玉シュートを上記玉計数器に対し上記着脱機構
   を介して着脱可能に設けてなることを特徴とする玉計数
   機能付き台間玉貸機。
2. 【請求項２】 上記玉計数器の玉通路における上記玉計
   数センサーの設置位置の上流側に、玉流入方向には回転
   し、逆方向には回転不可に構成され、不正具の使用を防
   止する不正具使用防止爪を設けてなることを特徴とする
   請求項１記載の玉計数機能付き台間玉貸機。
3. 【請求項３】 上記玉受皿を上記玉シュートに対し回転
   規制手段を介して所定角度回転可能に取り付け、同回転
   位置でその上面高さが上記玉シュートの上面高さと同等
   となるよう構成してなることを特徴とする請求項１記載
   の玉計数機能付き台間玉貸機。