JP3873201B2 - 貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機に係り、更に詳しくは、機裏側に貯留したパチンコ球を、ゲームの入賞成立に対する賞球として遊技者(球皿)側へ排出し得る一方、球抜き操作により戻し球(返し球)として機外へ排出し得る遊技機において、球の排出流路の切換えをなし得ると共に、戻し球として抜出された球の不正な排出を防止するようにした不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、遊技操作に基づいて開始される1球毎の球送り発射制御作動により、球皿から発射位置に送込まれた遊技球を遊技盤内に打出して所要のパチンコゲームを行ない得る。そして、このゲーム中の入賞条件(セーフ球の発生や入球による図柄組合わせの得点成立等)に対して、機裏側の球貯留排出経路部内に貯留された球が、賞球払出装置の払出し作動毎に所定数の賞球として払出されて、所定の賞球経路から上球皿および下球皿へ給出される。一方、遊技機の取扱いにより球貯留排出経路部内の相当量の貯留球を抜取る必要がある場合には、一般に前枠の正面側部に形成された操作孔から操作杆を挿入して機裏側の球抜き装置を作動させることにより、賞球経路と球抜き路との分岐連絡部に設けられた切換え弁を球抜き状態(球戻し位置)に保持したもとで、貯留球を球抜き路から機外の裏側へ放出し得るようになっている。なお操作杆は、針金状材に摘み部を付けた程度のものでホール管理者側で管理されるが、入手容易な直線材でも十分代用できる。
【0003】
このようなパチンコ遊技機にあって、賞球の払出しとは別に、球抜き操作によりすべての貯留球を払出し可能にする形態として、一般に前記賞球払出装置では、入賞条件毎に対する電動具(ソレノイドやモータ)の駆動制御により、球経路に臨む球送り体を回転制御させながら賞球を払出してカウント検出する電動タイプが使用され、また前記球抜き装置では、前述の操作杆で作動されるスイッチの検出入力に基づく電磁ソレノイドの駆動制御により、前記切換え弁を球抜き(戻し)位置に切換え保持して抜出す電気タイプが使用されている。そして双方の装置の実施形態として、遊技盤点検用の窓口を設けた裏側の機構セット盤の側縁部において、賞球払出装置が球貯留排出経路部の下流部に合わせて設置され、また球抜き装置が賞球払出装置の下流に連通する賞球経路と球抜き路との分岐連絡部に設置されて、球抜き操作におけるスイッチの検出入力に基づいて、切換え弁の切換え保持および賞球払出装置の解放条件のもとで、抜出された全ての貯留球を放出し得るようになっている。
【0004】
なお前記球抜き装置については、操作杆の他に、外枠から開放された前枠の裏側において、指先操作によりスイッチを操作検出できるようになっている。また双方の装置では、電子制御装置での球抜き制御処理として、前記スイッチの検出入力を1回だけ有効化し、球抜き作動後には正常な復旧処理として電源再投入または電子制御装置に係るリセット入力操作を行なう。そしてこの処理を行なわない限り、同スイッチの以後の検出入力を無効として球抜き不能に設定されている。このもとで、前記電動具および電磁ソレノイドが、球抜き用のスイッチの検出入力に対する電子制御装置でのタイマー設定条件に基づいて、所定時間経過後に自動復帰するように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年のパチンコ遊技機では、機裏側の貯留球を賞球として払出すことの他に、遊技用の貸し球として払出し得ることが要求されていることに応えて、多くの場合前述した電動タイプの賞球払出装置が使用され、これに対応して前記球抜き装置が下部に組込まれている。このような実施形態にあっては、賞球と貸し球との区分払出しが容易に可能であり、またすべての貯留球の抜出しが可能であるとしても、貯留球の不正抜出し獲得を許してしまう大きな問題があった。すなわち現状において前記球抜き用のスイッチは、前記操作杆以外の針金状材でも簡単に操作検出されてしまい、この検出入力に基づいて双方の装置が球抜き状態と球払出し解放状態とに作動される。このため、遊技機の構成並びに両装置の形態等を熟知した不正者が、平常の遊技を装う姿勢で線状の不正物を上球皿に連絡する供給口から前記賞球経路内に侵入させて、巧みに操りながら上方部に位置する球抜き装置側へ挿入して切換え弁を払出し位置に拘束保持する。このもとで、前記スイッチを不正に検出作動させた場合には、すべての貯留球が球払出し解放状態の賞球払出装置から放出された後、前述の切換え弁により賞球経路へ排出されて上球皿または下球皿へ給出されてしまう。
【0006】
従って、前述した電動タイプの賞球払出装置と球抜き装置とを併用形態で装備している多くのパチンコ遊技機にあっては、正常な球抜き操作により全ての貯留球を機外に抜出し得る便利な機能を有する反面、前述したような不正な球抜きによる獲得を許してしまう欠点を内在しており、これを好適に阻止できなかった。この結果、前記スイッチの1回の有効検出作動による不正抜出しだけを許すとしても、現実には数百個もの貯留球が抜出されてしまい、遊技機の台数が多くなれば到底軽視できない数量(金額分)の貯留球となって、ホール側が大きな被害を受ける問題があった。ちなみに前述した不正球抜きは、隣在の遊技者にも気付かれない程の内に巧みに行なわれしまい、ホール側ではコンピュータ管理による各台の稼働状況をチェックした後に異常を察知しているような現状にある。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく新規に提案されたもので、機裏側の機構セット盤における球払出し部の下部に組付けられる球切換え排出部において、賞球と戻し球との排出の切換えをなし得ると共に、不正な球抜き行為による賞球の抜取り獲得を防止し得るようにした貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、機裏側に装備された機構セット盤の賞球貯留排出部に貯留されたパチンコ球を球払出し部から払出し得るもとで、ゲームの入賞成立に対する賞球として賞球排出路から遊技者側へ排出し得る一方、球抜き操作により戻し球として球抜き路から機外へ排出し得るようにしたパチンコ遊技機において、
前記球払出し部が組付けられて前記機構セット盤に形成された凹室部に対して着脱可能で、前記賞球貯留排出部の球送出路に連通し得る垂下状の球通路を形成したケース体と、
前記ケース体の下方位置で前記凹室部に対して着脱可能に組付けられる別のケース体と、
前記別のケース体に形成され、前記球払出し部の球通路に連通し得る球入路と、
前記別のケース体に形成されて前記球入路の下部から垂下状に延在し、前記賞球排出路側に連通し得る球払出し路と、
前記別のケース体に形成されて前記球入路の下部から分岐されて傾斜状に延在し、前記球抜き路側に連通し得る球戻し路と、
前記別のケース体に横向きに設置され、該別のケース体内に組込まれる方形の外郭体内に励磁力発生部を組込むと共に、同励磁力発生部に挿通されて回動し得る回動軸を支持し、回動軸(54)の一部を支点軸部として外郭体外に延出させたロータリー式の電磁ソレノイドと、
前記電磁ソレノイドの回動軸の支点軸部に連結されて、前記別のケース体の球払出し路と球戻し路との分岐部分に変移可能に位置し、別のケース体内の球流路の切換えをなし得る切換え弁と、
前記別のケース体の所定位置に取着され、前記切換え弁が球抜き可能状態に切換え保持されていることを検出し得る保全スイッチと、
前記機構セット盤における前記凹室部の上方に取着され、指先操作または工具操作により操作して前記ケース体の一部を係脱可能に係止し得る係合盤を有し、該係合盤を一方に変位させる施錠操作により、係合盤が凹室部に突出してケース体の一部を固定セットすると共に、係合盤を他方に変位させる解錠操作により、係合盤が凹室部から退避してケース体を取外し可能とする施錠部材と、
前記機構セット盤における前記凹室部の上方に取着されて前記施錠部材に連繋し、前記球送出樋に対して出没変位して同樋内の球の流出規制および流出許容をなし得る規制弁を有する可動規制部材とを備え、
前記切換え弁に付与される付勢力と、前記電磁ソレノイドで発生される励磁力とを利用して、切換え弁が回動軸を支点として前記球通路および球払出し路を連通して球を遊技者側へ排出し得る第1の状態と、前記球通路および球戻し路を連通して球を機外へ抜出し得る第2の状態とに切換え可能とされ、この切換え弁が第2の状態に切換え保持されている状態で、前記保全スイッチがその検出部で切換え弁の一部を検出することを条件として前記球払出し部が払出し解放作動可能とされるように設定すると共に、
前記球払出し部の組付けセット時においては、前記施錠部材の施錠操作により係合盤をケース体の一部に係止保持することに関連して、前記可動規制部材の規制弁を球送出樋から退出状態にして球の流出を可能とし、
前記球払出し部の取外し時においては、施錠部材の解錠操作により係合盤をケース体の一部から解放することに関連して、可動規制部材の規制弁を球送出樋内に突出して球の流出を不能にするように構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
不正排出防止装置は、ケース体内に組込まれるロータリー式の電磁ソレノイドと、該電磁ソレノイドの回動軸の先端に連結されて球払出し路と球戻し路との分岐部位に位置する切換え弁と、この切換え弁が球抜き可能状態に切換え保持されていることを検出し得る保全スイッチから構成され、一つのケース単位に小型ユニット化される。この不正排出防止装置が設置部に組付けセットされた状態では、ケース体に形成された球入路が球払出し部の球通路に整合連通し、該球入路から分岐した球払出し路が賞球排出路側に整合連通すると共に、該球入路から別に分岐した球戻し路が球抜き路側に整合連通する。そして、前記電磁ソレノイドの非励磁状態においては、切換え弁に付与された付勢力により、該切換え弁は第1の状態、すなわち球入路と球払出し路とを連通させた状態に姿勢保持され、球払出し部から払出されたパチンコ球は、球通路,球入路から球払出し路側へ通出されて賞球排出路を介して賞球として遊技者側へ排出される。また、所要の球抜き操作による前記電磁ソレノイドの励磁状態においては、該ソレノイドの回動軸の回動変位により、前記切換え弁は第2の状態、すなわち球入路と球戻し路とを連通させた状態に姿勢保持され、球払出し部から払出されたパチンコ球は、球通路,球入路から球戻し路側へ通出されて球抜き路を介して戻し球として機外へ排出される。
【0010】
また、切換え弁が第2の状態に変位した場合には保全スイッチが検出(ON)状態となり、該保全スイッチの検出条件下に球払出し部が払出し解放作動状態に制御させて、貯留球の払出しが行なわれる。しかし、切換え弁が第1の状態側へ変位した場合には保全スイッチが非検出(OFF)状態となり、該保全スイッチの非検出条件下に球払出し部が払出し解放作動不能状態に制御されて、貯留球の払出しが停止される。従って、第2の状態に保持されていた切換え弁が、不正操作により第2の状態から第1の状態へ強制的に変位させられたとしても、球払出し部における貯留球の払出しそのものが停止されるから、貯留球が球払出し路側へ不正に抜出されることを阻止する。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお本実施例では、遊技球を1個ずつ遊技盤内に打出して遊技球の入賞ゲーム(アウト球とセーフ球との区分)を展開するタイプにあって、機裏側の貯留球を、入賞成立(セーフ球の発生)に対する賞球と、球貸しシステムを利用した遊技用の貸し球とに区分排出して球皿側へ供給し得るパチンコ機の場合を主に例示する。
【0012】
先ず、図1に略示するパチンコ機および図2に略示する球処理部について要約説明すると、外枠Aに組付けられた前枠Bの裏側に、夫々の球処理部を有する機構セット盤Cが着脱可能にセットされている。このセット盤Cでは、遊技盤点検用の窓口1の周囲において、アウト球用の排出路2とセーフ球用の処理路3が区画形成されている一方、賞球用の球貯留排出経路部(賞球貯留排出部)4として、最上端の球タンク4aと整列用の整流樋4bおよび減圧用の送出樋4cが順に連設されて、相当数のパチンコ球を貯留して送出し得るようになっている。また送出樋4cの下流端に、後述する賞球払出装置Fおよび本実施例の貯留球の不正排出防止装置Gが着脱可能にセットされており、該不正排出防止装置Gの出口下方に、上下の球皿(図示しない)側に連絡される第1,第2の賞球路(賞球排出路)5,7が形成され、第1の賞球路5の上流部から分岐された球抜き路9が下部外側に形成されて、前記排出路2および処理路3に連絡されている。なお、第1の賞球路5は供給口6を介して上球皿の上流部に連絡され、また第2の賞球路7は供給口6の側方から分岐されて前枠Bの下部裏側に取着された容器8を介して下球皿に連絡されている(図1および図2参照)。
【0013】
前述した機構セット盤Cにおけるその余の構成として、図1および図2に略示するように、前記整流樋4bと送出樋4cとの直交連絡部位に、賞球単列化用の球送り整列部10が装備され、また整流樋4bの所定位置に貯留球検出用のスイッチ11が設置され、そして第2の賞球路7の途上に賞球充満検出機構12が組込まれている。一方、送出樋4cの近傍に球抜き操作手段としてのレバー13およびスイッチ14が組付けられており、そして前記処理路3にセーフ球検出処理装置Dが着脱可能にセットされている。この装置Dでは、セーフ球を1個ずつ停留検出して賞球払出し後に解放通出する電動形態であって、図2および図3に例示するように、処理路3と連通する通路16を形成した本体15に、通路16内のセーフ球を1個ずつ通過検出し得るスイッチ17と、このスイッチ17の上,下方に位置するストッパー部18a,18bを形成して、1回毎の処理作動によりセーフ球に対する拘束と解放とによる通入出規制を行なうレバー状の規制処理部材18と、同部材18を各規制状態に交互に切換え操作する電磁ソレノイド19とを組付けて、全体が本体単位で構成・取扱い得るようになっている。なお図1中、20は電源部(AC24V)に接続されるターミナル基板、21はゲーム内容を制御する第1電子制御装置、22はセーフ球検出処理並びに賞球排出(払出しと球抜き)を制御する第2電子制御装置を夫々示す。
【0014】
このような本実施例のパチンコ機は、遊技ホール内の設置枠台(通称「島」)の各区画枠内に前記球貸しシステムと共に設置されて縦向きで遊技に供される。この状態において、図示しないが、各列毎の設置枠台の補給設備における配球ユニットから必要時に供給される相当量のパチンコ球を、前記球貯留排出経路部4の球タンク4a内に受入れて各樋4b,4cに収容しており、パチンコゲーム中に発生したセーフ球に対して所定数の賞球を払出し得る。一方球貸しシステムでは、前記スイッチ11の球有り検出条件において、使用するカードの有効金額内における一定額単位に対して設定数球の貸出し制御をなすもので、カードリーダ23およびカード挿入口等を有するカードユニットEが外枠A外側に装備されて(図1参照)、前枠Bの裏側下部に設置された中継制御部(インターフェースボードともいう)24に、カードリーダ23と上球皿側の球貸し操作部および前記第2電子制御装置22が夫々接続されている。そして、カードリーダ23の球貸し判読制御処理条件に応答して後述の賞球払出装置Fが作動されることにより、払出された貸し球が上球皿へ供給されるようになっている。
【0015】
前述したパチンコ機に実施される賞球払出装置Fは、前記第2電子制御装置22で制御作動されるもとで、セーフ球に対する賞球と遊技用の貸し球との区分排出並びに貯留球の抜出しの制御をなす電子制御作動形態のもので、図1および図2に略示するように、前記機構セット盤Cの設置部内に着脱可能にセットされている。この賞球払出装置Fでは、基本的な構成として図4〜図6に示すように、縦長方形箱状にユニット化された合成樹脂製のケース体26内に球通路を区画形成すると共に、この球通路に臨む部位に電動式の球払出し部30を夫々組付けて、ケース体毎に取扱い得るようになっている。そして機構セット盤Cの設置部、つまり前記球貯留排出経路部4の送出樋4c下端と、前記第1,第2の賞球路5,7および球抜き路9上端との間に形成された凹室部25内にケース体26単位で収容され、球通路を送出樋4cおよび各路5,7,9に整合連絡した状態で後述する所要の係止手段で固定セットされるようになっている。前記ケース体26は、凹室部25内の設置面に密着される1枚のベース板26Aに矩形のカバー26Bが組付けられており、このケース体26内の一側部(図4における右側)に、1列の球通路28を垂下状に形成した樋27が組込まれて、ベース板26Aとカバー26Bとにビス固定されている。
【0016】
そして、前述のケース体26内に組込まれた前記球払出し部30は、球貯留排出経路部4からの球を1個ずつ通入出検出するもので、図4および図5に例示するように、ベース板26Aの支持部31に軸支持された回転スプロケット状の球送り体32と、球送り体32の回転・停止規制をなす規制片36の切換え作動源である電磁ソレノイド34と、第1,第2検出具38,39とを備えている。そして球送り体32は、外周に形成した受け部33(図示6個)を球通路28内に臨ませて、1個ずつの球を受けて回転により放出し得る。また電磁ソレノイド34は、図示のフラッパー形式例において、ベース板26Aに固定された金属製の支枠25にコイルを巻回した磁力発生部(ボビンともいう)34Aを装着し、通電時に発生された励磁力を磁着部34aに集中的に作用し得、これに対して規制片36は、支枠35の一端に傾動可能に支持されてバネ37で付勢され、磁着部34aとバネ37を利用して球送り体32の受け部33を係合停止,離隔解放するようになっている。一方、第1,第2検出具38,39は、互いに1球分の検出間隔で配置されて球通路28に臨み、通入球と通出球とを個々に検出するよう構成される。
【0017】
このような球払出し部30では、電源投入時の作動状態において、電磁ソレノイド34の消磁(OFF)により磁着部34aから解放された垂下状態の規制片36が、球送り体32を拘束した通常状態に付勢保持されている(図4参照)。従ってこの球送り体32が、前記球貯留排出経路部4内に投入されて送出路4cから球通路28に入っている球の最先行(最下端)を、受け部33に受入れた状態で停止されていることにおいて、第1検出具38がこの球を直接有検出する。一方、電磁ソレノイド34の励磁(ON)により磁着部34aに吸着された規制片36が傾動変化して球送り体32を解放すると、同球送り体32が受けた1球の重みで回転して同球を放出することにおいて、第2検出具39が放出球を直接有検出し、電磁ソレノイド34が消磁復帰されるようになっている。なお第1,第2検出具38,39は、ともに光学センサータイプが使用される例において、前記第2の制御回路装置22側に接続される制御基板(図示せず)に配置された発光ダイオードと、回路基板(図示せず)に配置された受光ダイオードとが組とされている。なお、球払出し部30内での球詰り(判定)に対して、払出し用の電磁ソレノイド34の作動により振動を発生させて球詰りを解消する制御として、例えば特願平1−249973号公報に開示の技術を採用可能である。また第2検出具39の払出し球検出不良(故障)の判定処理の制御に関しては、例えば特願平1−249975号公報に開示の技術を採用し得る。更には、賞球(貯留球)の数量(検出間隔時間)に応じて球払出し速度を高速用モードと、低速用モードとに変更する制御に関しては、例えば特願平2−6789号公報や特願平5−285821号公報に開示の技術を採用することができる。
【0018】
本実施例の貯留球の不正排出防止装置Gは、前記第2電子制御装置22で制御作動されるもとで、賞球および貸し球と貯留球とを切換え排出するもので、図1および図2に略示するように、前記機構セット盤Cの設置部内において前記賞球払出装置Fの下方に着脱可能にセットされている。この不正排出防止装置Gでは、基本的な構成として図4,図5,図13および図14に示すように、小型の方形箱体状にユニット化された合成樹脂製のケース体41内に球通路を区画形成すると共に、この球通路に臨む部位に電動式の球切換え排出部47を組付けて、ケース体毎に取扱い得るようになっている。そして機構セット盤Cの設置部、つまり前記凹室部25内において、前記賞球払出装置Fと第1の賞球路5および球抜き路9との間にケース体単位で収容され、球通路を前記球通路28と該第1の賞球路5および球抜き路9に整合連結した状態で後述する所要の係止手段で固定セットされるようになっている。なお前記ケース体41は、前記凹室部25内の設置面に密着されるベース体41Aにコ字形のカバー41Bが組付けられ、このケース体41内の一側部(図4における右側)に球通路が画成されている。
【0019】
そして本実施例の不正排出防止装置Gでは、前記ケース体41の右部に形成された区画壁42と前記カバー41Bにより、前記賞球払出装置Fの球通路28に整合連通される球入路40が形成され、この球入路40の下部から垂下状に延在して前記第1の賞球路5に連通される球払出し路43が形成されると共に、前記球入路40の下部から後方へ分岐されて傾斜状に延在して前記球抜き路9に連通される球戻し路44が形成されており、前記ベース体41Aの略中央で上下に延在する支切り板46と前記カバー41Bの右側壁部とにより各路40,43,44が覆蓋されている。なお、ベース体41Aの各部には組付け用のボスや台座等が配設されており、また球払出し路43と球戻し路44とは、図5に例示するように互いに略逆Vの字状に連通されて、その分岐連絡口部の一端に後述する切換え弁49用の逃し凹部45が形成されている。
【0020】
また、前記ケース体41内に組込まれた前記球切換え排出部47は、図4,図5,図13および図14に示すように、前記ベース体41Aの仕切り板46の左側に設置される電磁ソレノイド48と、仕切り板46の右側で回動可能に支持されるレバー状の切換え弁49と、この切換え弁49が球抜き可能状態に切換え保持されていることを検出し得る保全スイッチ90で構成されている。前記電磁ソレノイド48は、小型で方形の外郭体52を有するロータリー式で、該外郭体52内に組込まれた励磁力発生部53に挿通した回動軸54を回動可能に支持して、その一端部を支点軸部54aとして外郭体52外に延出した状態に構成されている。そして、この小型のロータリー式の電磁ソレノイド48は、前記ベース体41Aに一体成形された支片50により画成された設置部(取着部)51に前記外郭体52を収容し、支点軸部54aを前記球払出し路43と球戻し路44との分岐部位に延出させた状態にセットされる。すなわち、電磁ソレノイド48が横向きにセットされ、球払出し路43および球戻し路44が該ソレノイド48の側方に位置するので、殊にケース体41の前後サイズが小さくなって不正排出防止装置Gが軽量かつ小型に構成されている。なお前記支切り板46には、電磁ソレノイド48の回動軸54の挿通を許容する溝46aが形成されている。これに対して切換え弁49は、図5に示すように、前記電磁ソレノイド48の支点軸部54aに直結固定されて前記球払出し路43と球戻し路44との連絡部分内に位置し、前記回動軸54の回動変位下に切換え保持されるようになっている。また前記支点軸部54aには、各端部を切換え弁49と支切り板46とに係止させて、該切換え弁49に付勢力を付与するねじりばね55が配設されている。
【0021】
また前記保全スイッチ90は、ケース体41におけるカバー41Bの前面に形成した設置部93に、出没式のスイッチボタン(検出部)91を該ケース体26内に指向させた状態に装着されている。また前記切換え弁49の側方には、前記スイッチボタン91を押圧する押圧片(一部)92が一体的に形成されている。この保全スイッチ90は、スイッチボタン91の非押圧状態ではOFF状態に保持され、切換え弁49が傾斜戻し位置(第2の状態)へ回動変位して押圧片92がスイッチボタン91を押圧している間だけON状態とされる「a接点」タイプのもので、第2の電子制御装置22に接続されている(図16参照)。なお、カバー41Bの側面に円弧状の細長通孔94を形成してあり、切換え弁49の側面に形成した操作孔95に該通孔94を介して差込んだ操作杆を係止させて、該切換え弁49を手動で回動操作可能となっている。
【0022】
このように構成した貯留球の不正排出防止装置Gでは、電源投入時の作動前状態において、電磁ソレノイド48の消磁(OFF)により回動軸54がフリー状態にある場合には、前記ねじりばね55による付勢力のもとに、前記切換え弁49が回動軸54を支点として起立払出し位置(第1の状態)に保持され、球入路40と球払出し路43とを連通させて前記賞球払出装置Fから払出された球を該球払出し路43側へ案内する(図15(a)参照)。またこの状態では、前記押圧片92がスイッチボタン91から離間して保全スイッチ90がOFF状態となるから、切換え弁49が傾斜戻し位置に保持されていることを該保全スイッチ90が検出しない条件(非検出条件)となる。一方、電磁ソレノイド48の励磁(ON)により回動軸54が所定方向へ回動変位した場合には、前記切換え弁49が該回動軸54を支点として傾斜戻し位置に保持され、球入路40と球戻し路44とを連通させて前記賞球払出装置Fから払出された球を球戻し路44側へ案内するようになっている(図15(b)参照)。そしてこの状態では、切換え弁49の押圧片92がスイッチボタン91を押圧して保全スイッチ90がON状態となるから、切換え弁49が傾斜戻し位置に保持されていることを該保全スイッチ90が検出している条件(検出条件)となる。なお、球切換え排出部47に関連する操作手段については、図1に略示した前記機構セット盤Cにレバー13およびスイッチ14が配置使用される例において、レバー13の操作によりスイッチ14が検出(ON)することに応答して、前記切換え用の電磁ソレノイド48と払出し用の電磁ソレノイド34とが夫々設定時間に亘り励磁されるようになっている。ちなみにレバー13は、前枠Bに形成された操作孔に挿入された針金状の操作具(共に図示しない)の押込みによる操作と、外枠Aから開放した前枠Bの裏側で指先による操作との何れも可能にされている。
【0023】
そして、前述のように構成された本実施例の貯留球の不正排出防止装置Gにおいて、不正球抜き獲得に係る防止対策技術については、ケース体41内の球切換え排出部47を内蔵して切換え弁49を球通路内に位置させた上で、切換え弁49の揺動による保全スイッチ90のON・OFF状態により、前記払出し用の電磁ソレノイド34の作動制御を行なって貯留球の払出しを制御するようになっている。すなわち、前記切換え弁49が傾斜戻し位置に変位して押圧片92がスイッチボタン91を押圧した場合には、保全スイッチ90がON状態となってこの信号が第2の電子制御装置22に入力され(図16参照)、この保全スイッチ90の検出条件により球払出し部30が払出し解放作動状態に制御されて、払出し用の電磁ソレノイド34の作動下に貯留球の払出しが行なわれる。従って、球払出し部30から払出された貯留球は、切換え弁49が傾斜戻し位置に保持されていることから、球戻し路44側へ案内された後に球抜き路9へ排出される。一方、切換え弁49が起立払出し位置に変位して押圧片92がスイッチボタン91から離間した場合には、保全スイッチ90がOFF状態となってこの信号が第2の電子制御装置22に入力され、この保全スイッチ90の非検出条件により球払出し部30が払出し解放作動不能状態に制御されて、払出し用の電磁ソレノイド34の停止下に貯留球の払出しが中止されるようになっている。従って、傾斜戻し位置に保持されていた切換え弁49が、線状の不正物により不正操作されて戻し位置から適宜揺動変位した場合には、球払出し部30における貯留球の払出しそのものが中止されるから、該切換え弁49を起立払出し位置に強制的に揺動させたとしても、貯留球が球払出し路43側へ払出されることはない。
【0024】
そして、前述のように構成された賞球払出装置Fと貯留球の不正排出防止装置Gとは、前記機構セット盤Cの凹室部25に対して、ビスやボルト等を一切使用せずに、適宜の係止手段または施錠部材を利用したワンタッチ操作で簡単かつ容易に取付けられるようになっている。すなわち不正排出防止装置Gに関しては、図4,図6および図9に示すように、前記ケース体41におけるカバー41Bの左右両端部(外郭部)41aの上下部位に、左右外方へ延出した係止片(係止部)65,65が一体的に成形されており、また凹室部25の下部には、該係止片65,65が上方から係止し得るスライド溝(掛止部)66,66が形成されている。従って、ケース体41単位でユニット化された不正排出防止装置Gは、前記各係止片65,65を各スライド溝66,66の上方に整合させて位置決めし、この状態で下方へスライドさせることで各係止片65がスライド溝66内に嵌入し、該不正排出防止装置Gは凹室部25に固定セットされる。このとき、球払出し路43の出口部が第1賞球路5の入口部に整合すると共に、球戻し路44の出口部が球抜き路9の入口部に整合する(図5参照)。
【0025】
また前記賞球払出装置Fに関しては、図4,図6および図9に示すように、前記ケース体26におけるベース板26Aの下端部に、下方へ延出した係止片67,67が一体的に成形されており、カバー26Bの上面中央には、上方に延出した係合片部68が一体的に成形されている。これら係止片67,67は、前記不正排出防止装置Gのベース体41Aの上面に凹設した係止凹部69,69に整合するようになっており、賞球払出装置Fを上方からセットした際に各係止片67が各係止凹部69に嵌入して、凹室部25に固定セットされた該不正排出防止装置Gにより下部が固定保持されるようになっている。また前記係合片部68には、凹室部25の上方に回動可能に配設された施錠部材70に係合するようになっている。
【0026】
前記施錠部材70は、図4〜図9に示すように、前記凹室部25の上方にビス着されるカバー部材71の外面から水平に延出した支点ボス72に回動可能に配設され、該支点ボス72が嵌挿する係合孔74を形成した摘み部73と、該摘み部73の下端部から側方に延在する扇状の係合盤75とを一体的に成形して構成されている。そして施錠部材70は、前記支点ボス72に対して左回転させると、前記係合盤75が凹室部25の上端部から退避したロック解除位置に変位し(図9参照)、また該ボス72に対して右回転させると、該係合盤75が該凹室部25の上端部に位置したロック係止位置に変位するようになっている(図4参照)。すなわち、施錠部材70をロック解除位置に保持させた状態において、前記不正排出防止装置Gを固定セットした凹室部25の上部に前記賞球払出装置Fを位置決めし、この状態で該施錠部材70をロック係止位置に回動変位させれば、係合盤75が前記係合片部68に係合するようになり、前記係止片67と係止凹部69との係止作用および該係合盤75と係合片部68との係合作用下に、該賞球払出装置Fは凹室部25に固定セットされる。
【0027】
前記係合片部68には、図6に示すように、前記施錠部材70における係合盤75のカム縁75aが摺接する曲面状の係合面68aが形成されると共に、該係合盤75の裏面端部に突設した突片76が整合突入する係合溝77が凹設されている。従って、施錠部材70がロック係止位置に回動変位した際には、前記突片76が係合溝77に突入するようになり、該部材70がロック係止位置に係止保持されてロック解除位置側への容易な回動変位が防止される。また、凹室部25にセットされた前記賞球払出装置Fおよび不正排出防止装置Gは、前記施錠部材70がロック係止位置に保持されている状態においては、前記カム縁75aと係合面68aとが好適に当接することにより、上下方向への移動が好適に規制されている。なお実施例の施錠部材70は、前記摘み部73を把持して回動変位させることの他に、該摘み部73に形成した六角孔78に対応の工具(六角レンチ等)を係止させて回動変位させることも可能となっている。
【0028】
また、前記球貯留排出経路部4における送出樋4cの出口部には、前記施錠部材70の回動変位に連動して作動される球流通規制装置85が配設され、該送出樋4cからのパチンコ球の通出規制を行ない得るようになっている。この球流通規制装置85は、図7および図9〜図12に示すように、送出樋4cの出口部側方に配設された支点ピン86に揺動自在に枢支されて前記施錠部材70に係着しながら姿勢制御される可動規制部材87で構成されている。前記可動規制部材87は、その一端側が前記支点ピン86に枢支されると共に、揺動端側には前方へ延出した連繋ピン88が一体的に形成されている。この連繋ピン88は、図10に示すように、前記施錠部材70の係合盤75に形成された係合口80と前記カム縁75aに係合するようになっており、該施錠部材70がロック係止位置とロック解除位置との間を回動変位する際に、連繋ピン88と係合口80およびカム縁75aの係合作用下に、可動規制部材87の姿勢が制御されるようになっている。
【0029】
例えば、前記施錠部材70がロック解除位置に保持されている状態においては、図11に示すように、前記連繋ピン88が前記カム縁75aに係合するようになり、可動規制部材87は揺動端側が前記送出樋4cへ延出した傾動規制状態に姿勢保持される。これにより送出樋4cに沿って流下するパチンコ球は、傾動規制状態に保持されている可動規制部材87の規制弁89に当接して、該送出樋4cからの流出が規制される。すなわち、前記施錠部材70をロック解除位置に保持して前記賞球払出装置Fを凹室部25から取外す際には、送出樋4cからのパチンコ球の流出が好適に規制されるようになっている。一方、前記施錠部材70をロック係止位置に変位させた際には、図10に示すように、前記連繋ピン88が前記係合口80に係合するようになり、可動規制部材87は揺動端側が前記送出樋4cから退避した規制解除状態に姿勢保持される。これにより送出樋4cに沿って流下するパチンコ球は、前記可動規制部材87に規制されることなく該送出樋4cの出口部から流出する。すなわち、凹室部25にセットした前記賞球払出装置Fをロック係止位置に変位させた前記施錠部材70で係止保持した際には、送出樋4cを流下するパチンコ球が該賞球払出装置Fの球通路28内へ流入するようになる。
【0030】
なお前記カバー部材71には、図6および図7に示すように、施錠部材70がロック係止位置とロック解除位置との間を回動するに際して、前記突片76が移動する軌跡に対応した位置に、円弧状の突部79が形成されている。これにより、施錠部材70が回動変位する際には、前記突片76が前記突部79の上面に接触するようになり、該施錠部材70の容易な回動変位を制御するようになっている。また、施錠部材70がロック解除位置に変位した際には、図12に示すように、前記突片76と突部79との当接が解除されると共に、該突部79の端部に該突片76が位置するようになり、両者76,79の係着により施錠部材70がロック解除位置に保持され、これにより前記可動規制部材87が傾動規制状態に保持される。
【0031】
そして本実施例のパチンコ機のその他の構成として、図2に示すように、前記凹室部25を開放可能に覆蓋する開閉蓋62が、機構セット盤Cに枢着されている。すなわち前記開閉蓋62は、その下端部に機構セット盤Cに枢支される枢支軸63,63を一体的に成形すると共に、上端部には係着片62aが一体的に形成されている。また前記凹室部25の上方には、前記係着片62aに係脱可能なロック部材64が回動可能に配設されている。従って、閉成した前記開閉蓋62により凹室部25内が略完全に覆蓋されるので、該凹室部25に固定セットした賞球払出装置Fおよび不正排出防止装置Gは、当該パチンコ機が遊技に供されている際に塵埃やたばこの煙等から隔離保護され、確実かつ安定した作動を長期間に亘って維持することが可能となる。
【0032】
ここで、本実施例のパチンコ機の各部に配設された電気部品類および前記賞球払出装置Fの電気部品類に係る入出力制御系統について付記すると、図16に略示するように、前記第1の電子制御装置21に遊技盤(図示しない)に配置されたスイッチ等が接続されて、ゲームおよび賞球排出に係る制御処理がなされる。一方、前記第2の電子制御装置22に、前記カードユニットEのカードリーダ23、インターフェースボード24、球貸し操作用のスイッチ59および貸し球用のスイッチ11と、前記セーフ球検出処理装置Dのスイッチ17および電磁ソレノイド19と、前記球払出し部30の電磁ソレノイド34および第1,第2検出具38,39と、前記球切換え排出部47の電磁ソレノイド48および球抜き用のスイッチ14が夫々接続されて、貸し球と賞球との区分払出し、セーフ球検出処理、そして球抜きに係る夫々の制御処理がなされる。なお第2の電子制御装置22では、球抜き用のスイッチ14の1回の検出信号を有効入力して、球抜き指令により切換え用の電磁ソレノイド48、次いで払出し用の電磁ソレノイド34を各々の時間(例えば50秒と45秒)に亘り励磁し、そしてリセットスイッチ60の入力条件で次の球抜き用検出信号を有効入力可能に設定されている。
【0033】
【実施例の作用】
前述のように構成された本実施例のパチンコ機では、該パチンコ機の組立製造時に、貯留球の不正排出防止装置Gおよび賞球払出装置Fとを、機構セット盤Cに形成した凹室部25にワンタッチ操作で固定セットすることができ、極めて簡単かつ容易な組付けが可能となっている。すなわち不正排出防止装置Gは、各係止片65,65を各スライド溝66,66の上方に整合させて位置決めし、この状態で下方へスライド操作するだけでよく、これにより各係止片65がスライド溝66内に嵌入して該不正排出防止装置Gは凹室部25に固定セットされる。また賞球払出装置Fは、前記不正排出防止装置Gを凹室部25に固定セットした状態において、係止片67を該不正排出防止装置Gの係止凹部69に嵌入させると共に、施錠部材70をロック係止位置に回動変位させるだけで凹室部25に固定セットされる。これにより、賞球払出装置Fと不正排出防止装置Gとは、上下方向に連設した状態で凹室部25に固定セットされる。なお、施錠部材70がロック係止位置に変位していることにより、前記可動規制部材87が規制解除状態に姿勢保持されるので、送出樋4cに沿って流下するパチンコ球は、前記賞球払出装置Fの球通路28内に流入して球払出し部30における球送り体32に至る。
【0034】
前述のように構成された本実施例のパチンコ機では、遊技ホール内の設置枠台にカードユニットEと共に設置されて遊技に供し得る。そして、カードユニットEに対するカードの挿入並びに機前側での球貸し操作により、機構セット盤Cの賞球払出装置Fから払出された貸し球を上球皿側へ給出して収容し得る。このもとで遊技操作(打球発射操作)を行なうことにより、機内の発射位置に1球ずつ送込まれた遊技球を遊技盤内に打出して所要のゲームを展開し得る。そうして、ゲーム中に発生したアウト球を機構セット盤Cの排出路2から機外へ排出し、またセーフ球を処理路3からセーフ球検出処理装置Dに導入して1球ずつ停留検出処理した後に機外へ排出する一方、このセーフ球の検出処理に対して賞球払出装置Fから設定数の賞球を払出して上球皿または下球皿へ給出するようになっている。そして、球抜き必要時の操作により球貯留排出経路部4内の貯留球を、賞球払出装置Fの解放状態で抜出して球抜き路9から機外へ排出することができる。
【0035】
そこで、このようなパチンコ機に実施された賞球払出装置Fおよび本実施例の貯留球の不正排出防止装置Gにおける球排出作動状態について、各図を参照しながら説明する。先ず貸し球の払出しについては、貸し球用のスイッチ11の球有り検出入力条件にあって、カードが挿入されて球貸し用のスイッチ59が操作されたことに基づいて球払出し部30が作動される。すなわち、同スイッチ59の操作入力に対するカードリーダ23,インターフェースボード24および第2の電子制御装置22間での制御処理および球貸し指令に基づいて、賞球払出装置Fの球払出し部30が作動されて電磁ソレノイド34の制御作動(励磁と消磁)および規制片36の切換え、第1,第2検出具38,39の球有り検出入力並びに球送り体32のピッチ回動により、所定数の球(例えば球貸し金額100円に対して貸し球25個)が1球ずつ払出され、不正排出防止装置Gにおける球払出し路43から第1賞球路5へ排出され、供給口6から上球皿へ給出される。この貸し球の具体的な排出状態を図5および図15(a)で観ると、全ての貸し球は、球送り体32の受け部33から解放された以降、第2検出具39でカウント検出されて球入路40へ通入し、起立払出し位置に保持されている切換え弁49に沿って球払出し路43側へ通出された後に、第1賞球路5へ排出される。
【0036】
またセーフ球に対する賞球の払出しについては、図2および図3に示す前記セーフ球検出処理装置Dでのセーフ球検出毎に賞球払出装置Fの球払出し部30が作動される。すなわち、前記処理路3から通路16に通入して規制処理部材18のストッパー18bにより検出位置で停留されたセーフ球をスイッチ17が検出した条件にあって、同検出入力に対する第1,第2の電子制御装置21,22間でのセーフ球信号と賞球信号との処理および払出し指令に基づいて、球払出し部30が前述と同様な態様で作動されて(図5および図15(a)参照)、電磁ソレノイド34の制御作動および規制片36の切換えに従う球送り体32のピッチ回動により、所定数の球(例えば5〜15個の賞球)が1球ずつ払出されて、球入路40,球払出し路43から第1賞球路5に通出され、供給口6から上球皿または第2賞球路7から下球皿へ給出される。そして、払出された所定数最後の賞球が第2検出具39でカウント検出された時点に基づいて、当該回の払出し作動が終了されて電磁ソレノイド34の消磁、規制片36の復帰に従い球送り体32が停止保持される。なお、払出し終了後セーフ球検出処理装置Dでは、第2の電子制御装置22からのセーフ球解放指令に基づいて、電磁ソレノイド19が1回作動(励磁と消磁)されることにより、規制処理部材18の切換えに従い検出位置のセーフ球が解放されて機外へ排出され、次のセーフ球が検出位置に入って停止される(図3参照)。
【0037】
一方貯留球の球抜きについては、球抜き操作に基づいて、不正排出防止装置Gの球切換え排出部47と、賞球払出装置Fの球払出し部30が順次作動される。すなわち、前記球抜き用のスイッチ14が操作されたことにより、この検出入力に対する第2の電子制御装置22での制御処理および球抜き指令に基づいて球切換え排出部47が切換え作動されて、電磁ソレノイド48の励磁による回動軸54の回動と共に切換え弁49が傾斜戻し位置に切換え保持される(図5および図15(b)参照)。これに次いで(例えば1.5秒後)球払出し部30が開放作動されて、電磁ソレノイド34の励磁により規制片36が磁着変位されて球送り体32を解放する。この結果、同球送り体32が球通路28内の球を受けながら連続フリー回転するもとで、1球ずつ放出された球貯留排出経路部4内の貯留球が、切換え弁49で変向案内されながら球戻し路44に通出して球抜き路9から機外へ抜出される。そうして、設定時間経過後の球抜き指令終了時に、球払出し部30が元状復帰されてソレノイド34の消磁により、規制片36が変位復帰して球送り体32を停止保持する。これに次いで(例えば3.5秒後)球切換え排出部47が元状復帰されてソレノイド48の消磁により回転軸54がフリーとなり、ねじりばね55の付勢力下に切換え弁49が元の起立払出し位置(図15(a)の位置)に保持される。
【0038】
なお前述の球抜き作動では、球貯留排出経路部4内で多少の球流れ遅れが発生したとしても、双方のソレノイド34,48の励磁時間設定により全球を的確に抜出すことができる。そして球抜き後においては、補給設備の運転により新たな相当量の球が球タンク4a内に投入されることにより、球払出し部30の球通路28内の所定位置(球送り体32の受止め位置)から球貯留排出経路部4内の全体に亘り通入(収容)されて、前述した貸し球,賞球の払出しが可能とされる。ちなみに、本実施例の賞球払出装置Fおよび貯留球の不正排出防止装置Gに係る第2の電子制御装置22での別設定例として、球貸し操作信号は賞球払出し指令の終了後に入力可能とされ、また球抜き操作信号の入力以後は入力不可(無効)とされる。賞球払出し信号は、球貸し指令の終了以後に入力可能とされ、また球抜き操作信号の入力以後は入力不可(無効)とされる。また球抜き操作信号は、貸し球,賞球の払出し指令の終了以後に1回だけ有効入力可能とされる。
【0039】
一方、本実施例の貯留球の不正排出防止装置Gでは、装置特有の機能として球抜き操作により機外へ排出されるベき貯留球の不正獲得(上球皿側への抜出し)を防止し得るもので、この防止対策については、前枠Bの操作孔から挿入した操作杆により前記球抜き用のスイッチ14を検出操作して球切換え操作部47を球抜き状態に保持し得ることにおいて、機前側での不正操作により不正物を供給口6から裏側へ侵入させて巧みに操っても、貯留球が球払出し路43側へ排出されることを好適に阻止するようになっている。なお、賞球払出装置Fの球排出作動前においては、図15(a)に示すように、切換え弁49が起立払出し位置に変位して押圧片92がスイッチボタン91から離間しており、保全スイッチ90がOFF状態となって切換え弁49を検出しない条件が第2の電子制御装置22に入力される。
【0040】
そして、前枠Bの操作孔から挿入した操作杆により前記球抜き用のスイッチ14を操作すると、球切換え排出部47における切換え用の電磁ソレノイド48が励磁して、切換え弁49が傾斜戻し位置へ切換え保持される。そして、押圧片92がスイッチボタン91を押圧することにより、保全スイッチ90がON状態とされて切換え弁49を検出している条件のもとに前記球払出し部30が払出し解放作動状態となり、前記切換え用の電磁ソレノイド48の作動開始から適宜後に払出し用の電磁ソレノイド34が励磁されて貯留球の払出しが開始される(図15(b)参照)。このとき前記切換え弁49は、球払出し路43を閉遮して球戻し路44を開放した傾斜戻し位置に保持されているから、前記球払出し部30から排出された貯留球は、球戻し路44側へ案内された後に球抜き路9へ抜出される(図15(b)参照)。
【0041】
そして、前述した貯留球の抜出し状態において、線状の不正物を供給口6から第1賞球路5内に侵入させ、球払出し路43側に挿入させた該不正物の先端が切換え弁49に当接すると、該切換え弁49が図示時計方向へ揺動される。これにより、傾斜戻し位置に保持されていた切換え弁49が電磁ソレノイド48の励磁力に抗して少しだけ揺動変位し、これによりスイッチボタン91に対する押圧片92の押圧が解除される。すなわち、保全スイッチ90がOFF状態とされるから、切換え弁49を検出しない条件のもとに前記球払出し部30が払出し解放作動不能状態となり、前記払出し用の電磁ソレノイド34が消磁されて貯留球の球払出しが中止される。すなわち、不正物により切換え弁49を起立払出し位置まで強制的に揺動変位させたとしても、払出し用の電磁ソレノイド34が消磁されて規制片36により球送り体32が回転不能状態となり、以後の貯留球の払出しが規制されて球入路40にあった1,2個の球しか抜取ることができない。
【0042】
また、払出し用の電磁ソレノイド34の作動設定条件として、N回(例えば3回)の不正球抜き操作(保全スイッチ90のON→OFF)後に該ソレノイド34を作動停止するように設定してある場合には、不正物による1回目の不正操作が解除されれば、切換え弁49は切換え用の電磁ソレノイド48の作動下に傾斜戻し位置に揺動復帰し、これに伴って押圧片92が保全スイッチ90をON状態とする。すなわち、保全スイッチ90が切換え弁49を検出している条件となるから、前記切換え用の電磁ソレノイド48が作動を再開して、貯留球の球戻し路44および球抜き路9側への球抜きが開始される(図15(b))。また、再び供給口6から第1賞球路5内に侵入された不正物で切換え弁49が再度揺動されると、保全スイッチ90がOFF状態となって切換え弁49を検出しない条件となり、前記払出し用の電磁ソレノイド34が消磁されて貯留球の払出しが中止される。従って、2回目の不正球抜き操作においても、球入路40にあった1,2個の球しか抜取ることができない。同じく、3回目の不正操作においても、1,2個の球しか抜取ることができないから、結局3回の不正操作により抜取り得る貯留球は数個にしかならない。そして、払出し用の電磁ソレノイド34に対して設定した回数の不正操作が行なわれた以後は、保全スイッチ90のON−OFF状態の如何に拘らず電磁ソレノイド34を作動停止状態に保持し、前記リセットスイッチ60の入力条件を前提としてのみ、次の球抜き用検出信号が有効入力可能に設定される。
【0043】
なお、実施例では保全スイッチ90として「a接点」を用いた場合につき説明したが、スイッチボタン91の非押圧状態ではON状態に保持され、押圧片92により該スイッチボタン91を押圧している間だけOFF状態とされる「b接点」を用いることができる。そしてこの場合には、スイッチ90のOFF状態で切換え弁49の傾斜戻し位置を検出するよう設定される。
【0044】
また本実施例のパチンコ機では、前述のように遊技ホール内の設置枠台に設置されて遊技に供されている適時に、前記賞球払出装置Fや貯留球の不正排出防止装置Gを、凹室部25からワンタッチ操作で簡単かつ容易に取外すことが可能である。すなわち、前記施錠部材70をロック解除位置へ回動操作して係合盤75と係合片部68との係合を解除した状態において、賞球払出装置Fを手前上方に引出せば該賞球払出装置Fを簡単に取外すことができる。また、前記賞球払出装置Fを凹室部25から取外した状態において、前記不正排出防止装置Gを上方へ引上げれば、該不正排出防止装置Gも簡単に取外すことが可能である。しかも、前記施錠部材70がロック解除位置に保持されている状態においては、前記球流通規制装置85における可動規制部材87が傾斜規制状態に姿勢保持されるので、例えば球貯留排出経路部4内にパチンコ球が残留していたとしても、該パチンコ球が送出樋4cから流出することはない。
【0045】
更に本実施例のパチンコ機では、前述したように、賞球払出装置Fおよび不正排出防止装置Gの取外しが極めて簡単かつ容易に行ない得るので、例えば当該パチンコ機を廃棄処理するに際し、部品毎の分解作業の迅速化および合理化を図り得る。
【0046】
【変更例】
図17は、貯留球の不正排出防止装置Gにおける球入路40,球払出し路43と球戻し路44を、逆Y字状に形成した変更例を例示したもので、電磁ソレノイド48の回動軸54に配設した切換え弁49が、左右に傾動変位可能に配設されている。そして、貸し球の払出しおよび賞球の払出しに際しては、切換え弁49を右方へ傾動させた球払出し位置に保持させ、パチンコ球を球入路40から球払出し路43側へ通出案内する。また、貯留球の球抜きに際しては、前記電磁ソレノイド48の励磁による回動軸54の回動下に、切換え弁49を左方へ傾動させた球戻し位置に保持させ、貯留球を球入路40から球戻し路44側へ通出案内する。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係る貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機によれば、賞球排出路に連通する球払出し路と球抜き路に連通する球戻し路との分岐部分に配設する切換え弁を、ロータリー式の電磁ソレノイドの回転軸に直結して配設したので該切換え弁の作動系がシンプルとなり、第1の状態と第2の状態とに姿勢変位する該切換え弁の作動が極めてスムーズに行なわれる利点がある。しかも、電磁ソレノイドの励磁力発生部および方形の外郭体が小型に構成されるので、不正排出防止装置自体の小型化および軽量化が図られると共に取扱いが容易となる。更に不正排出防止装置の小型軽量化に伴い、機構セット盤側の設置部位を小さく狭くすることが可能となり、賞球排出経路全体の設計の自由度が高まると共に他の搭載機材の設置も楽になる等の有益な効果を奏する。
【0048】
また、本発明に係る貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機では、球切換え排出部に配設した保全スイッチで第2の状態(球戻し位置)に保持された切換え弁を検出し得るようにし、このスイッチの検出条件を前提として球払出し部を作動制御するよう構成した。すなわち、切換え弁が本来の第2の状態に保持されていることによる保全スイッチの検出条件下では、球払出し部を作動させて貯留球を戻し球として機外に排出し得るが、不正操作により切換え弁が第1の状態(払出し位置)側へ変位されることによる保全スイッチの非検出条件下では、球払出し部を停止させて貯留球を払出し得ないようにすることが可能となる。従って、例えば不正物を上球皿に連絡する供給口から賞球経路内に侵入させて、巧みに操りながら切換え弁を第1の状態に保持し得たとしても、該切換え弁が第2の状態にないから保全スイッチが非検出条件となり、球払出し部の停止により貯留球の不正抜出し獲得を好適に阻止する極めて有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードユニットを併設したパチンコ機の背面図である。
【図2】パチンコ機裏側の機構セット盤に配設した球処理部の背面図である。
【図3】セーフ球検出処理装置を作動変化状態で示す正面図である。
【図4】本実施例の賞球払出装置および貯留球の不正排出防止装置をケースの破断状態で示す正面図である。
【図5】本実施例の賞球排出装置および貯留球の不正排出防止装置を一部断面状態で示す縦断側面図である。
【図6】機構セット盤の凹室部,賞球払出装置,不正排出防止装置,施錠部材および球流通規制装置を示す分解斜視図である。
【図7】施錠部材および球流通規制装置の分解斜視図である。
【図8】施錠部材および球流通規制装置の組付け状態を示す横断平面図である。
【図9】機構セット盤の凹室部に対する賞球払出装置と不正排出防止装置の取付け形態を示す正面図である。
【図10】ロック係止位置に回動変位した施錠部材に連動して球流通規制装置が規制解除状態に姿勢変位した状態を一部破断して示す作動説明図である。
【図11】ロック解除位置に回動変位した施錠部材に連動して球流通規制装置が流通規制状態に姿勢変位した状態を一部破断して示す作動説明図である。
【図12】図11における施錠部材の係合盤と可動規制部材の連繋ピンとの係合状態を拡大して示す説明図である。
【図13】本実施例の貯留球の不正排出防止装置の分解斜視図である。
【図14】凹室部に取付けられた貯留球の不正排出防止装置の横断平面図である。
【図15】切換え弁の起立払出し位置と傾斜戻し位置とで示す貯留球の不正排出防止装置の縦断側面図である。
【図16】制御系統のブロック図である。
【図17】球払出し路および球戻し路の形態変更例を示す側面図である。
【符号の説明】
4 球貯留排出経路部(賞球貯留排出部)
4c 送出樋
5 第1の賞球路(賞球排出路)
7 第2の賞球路(賞球排出路)
9 球抜き路
25 凹室部(設置部)
26 ケース体
28 球通路
30 球払出し部
40 球入路
41 ケース体( 別のケース体 )
43 球払出し路
44 球戻し路
47 球切換え排出部
48 電磁ソレノイド
49 切換え弁
52 外郭体
53 励磁力発生部
54 回動軸
54a 支点軸部
70 施錠部材
75 係合盤
87 可動規制部材
89 規制弁
90 保全スイッチ
91 スイッチボタン(検出部)
92 押圧片(一部)
C 機構セット盤

Claims (1)

  1. 機裏側に装備された機構セット盤(C)の賞球貯留排出部(4)に貯留されたパチンコ球を球払出し部(30)から払出し得るもとで、ゲームの入賞成立に対する賞球として賞球排出路(5,7)から遊技者側へ排出し得る一方、球抜き操作により戻し球として球抜き路(9)から機外へ排出し得るようにしたパチンコ遊技機において、
    前記球払出し部(30)が組付けられて前記機構セット盤(C)に形成された凹室部(25)に対して着脱可能で、前記賞球貯留排出部(4)の送出樋(4c)に連通し得る垂下状の球通路(28)を形成したケース体(26)と、
    前記ケース体(26)の下方位置で前記凹室部(25)に対して着脱可能に組付けられる別のケース体(41)と、
    前記別のケース体(41)に形成され、前記球払出し部(30)の球通路(28)に連通し得る球入路(40)と、
    前記別のケース体(41)に形成されて前記球入路(40)の下部から垂下状に延在し、前記賞球排出路(5,7)側に連通し得る球払出し路(43)と、
    前記別のケース体(41)に形成されて前記球払出し路(43)の前側に位置するよう前記球入路(40)の下部から分岐されて傾斜状に延在し、前記球抜き路(9)側に連通し得る球戻し路(44)と、
    前記別のケース体(41)に横向きに設置され、該別のケース体(41)内に組込まれる方形の外郭体(52)内に励磁力発生部(53)を組込むと共に、同励磁力発生部(53)に挿通されて回動し得る回動軸(54)を支持し、回動軸(54)の一部を支点軸部(54a)として外郭体(52)外に延出させたロータリー式の電磁ソレノイド(48)と、
    前記電磁ソレノイド(48)の回動軸(54)の支点軸部(54a)に連結されて、前記別のケース体(41)の球払出し路(43)と球戻し路(44)との分岐部分に変移可能に位置し、別のケース体(41)内の球流路の切換えをなし得る切換え弁(49)と、
    前記別のケース体(41)の所定位置に取着され、前記切換え弁(49)が球抜き可能状態に切換え保持されていることを検出し得る保全スイッチ(90)と、
    前記機構セット盤(C)における前記凹室部(25)の上方に取着され、指先操作または工具操作により操作して前記ケース体(26)の一部を係脱可能に係止し得る係合盤(75)を有し、該係合盤(75)を一方に変位させる施錠操作により、係合盤(75)が凹室部(25)に突出してケース体(26)の一部を固定セットすると共に、係合盤(75)を他方に変位させる解錠操作により、係合盤(75)が凹室部(25)から退避してケース体(26)を取外し可能とする施錠部材(70)と、
    前記機構セット盤(C)における前記凹室部(25)の上方に取着されて前記施錠部材(70)に連繋し、前記球送出樋(4c)に対して出没変位して同樋(4c)内の球の流出規制および流出許容をなし得る規制弁(89)を有する可動規制部材(87)とを備え、
    前記切換え弁(49)に付与される付勢力と、前記電磁ソレノイド(48)で発生される励磁力とを利用して、切換え弁(49)が回動軸(54)を支点として前記球通路(28)および球払出し路(43)を連通して球を遊技者側へ排出し得る第1の状態と、前記球通路(28)および球戻し路(44)を連通して球を機外へ抜出し得る第2の状態とに切換え可能とされ、この切換え弁(49)が第2の状態に切換え保持されている状態で、前記保全スイッチ(90)がその検出部(91)で切換え弁(49)の一部(92)を検出することを条件として前記球払出し部(30)が払出し解放作動可能とされるように設定すると共に、
    前記球払出し部(30)の組付けセット時においては、前記施錠部材(70)の施錠操作により係合盤(75)をケース体(26)の一部に係止保持することに関連して、前記可動規制部材(87)の規制弁(89)を球送出樋(4c)から退出状態にして球の流出を可能とし、
    前記球払出し部(30)の取外し時においては、施錠部材(70)の解錠操作により係合盤(75)をケース体(26)の一部から解放することに関連して、可動規制部材(87)の規制弁(89)を球送出樋(4c)内に突出して球の流出を不能にするように構成した
    ことを特徴とする貯留球の不正排出防止装置を備えたパチンコ遊技機。
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