JP2001327711A - パチンコ遊技機の球抜き機構 - Google Patents

パチンコ遊技機の球抜き機構

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JP2001327711A JP2000148547A JP2000148547A JP2001327711A JP 2001327711 A JP2001327711 A JP 2001327711A JP 2000148547 A JP2000148547 A JP 2000148547A JP 2000148547 A JP2000148547 A JP 2000148547A JP 2001327711 A JP2001327711 A JP 2001327711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で製造コストを低廉にし得ると共
に、機裏側の球排出経路に連なる球抜き部の遊技球切換
部材を、不正を目論む悪意な人為的操作では球払出し状
態に保持できないようにして、機前側からの不正な球抜
き行為による貯留球の抜取り獲得を防止する。 【解決手段】 球抜き部28に設けた通孔30a,32
aに摺動可能に挿通されて払出し装置38の開口34a
に臨む規制片44と、該規制片44の適宜位置に開設さ
れ、遊技球を1個ずつ通過させるよう設定した開口部4
4aと、規制片44に押圧変形自在に設けられ、球抜き
部28に形成した係合部30bに係脱自在に係合して第
1位置を確保する係合片50と、球抜き部28の外側に
位置し、押圧操作により係合片を変形させて係合部30
bから離脱させる操作片48とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
の球抜き機構に関し、更に詳しくは、機裏側に貯留した
遊技球を、パチンコゲームの入賞成立に対する賞球とし
て球皿側へ払出し得る一方、球抜き操作により戻し球
(返し球)として機外へ抜出し得るパチンコ遊技機におい
て、貯留球の不正な球抜きを防止すると共に、部品点数
を抑えて製造コストを低廉にするようにしたパチンコ遊
技機の球抜き機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機やアレンジボール機に代
表されるこの種の遊技機では、球送り発射装置の遊技操
作に基づいて開始される1球毎の球送り発射動作によ
り、球皿から発射位置に送込まれた遊技球を遊技盤内に
打出して所要のパチンコゲームを行ない得る。このパチ
ンコ遊技機の裏側には球抜き部が配設され、その内部
に、球排出経路に上部で連通すると共に下部で球皿側に
連通する払出し路が形成されている。またこの払出し路
の途中には開口が開設され、この開口に上部で連通する
と共に下部で機外に開放する球抜き路が形成されてい
る。更に開口には、払出し路に位置して該開口を開閉自
在に制御する遊技球切換部材が配設されており、遊技球
切換部材が、常には遊技球を払出し路に案内するよう開
口を閉成した第1位置にある。従ってゲーム中の入賞条
件(セーフ球の発生や入球による図柄組合わせの得点成
立等)に対しては、機裏側の球排出経路内に貯留された
球が、賞球払出装置の払出し作動毎に所定数の賞球とし
て払出されて、所定の払出し路から上球皿および下球皿
へ給出される。また遊技機の取扱いにより球排出経路内
の相当量の貯留球を抜取る必要がある場合には、遊技球
切換部材を第2位置へ到来させることで開口を開放し、
前記遊技球を前記払出し路から球抜き路を介して機外へ
排出する。この遊技球切換部材の切換えは、一般に前枠
の正面側部に形成された操作孔から操作杆を挿入して機
裏側の球抜き装置を作動させ、該切換部材を球抜き路と
連通する第2位置に保持させることにより、貯留球を球
抜き路から機外の裏側へ放出し得るようになっている。
なお操作杆は、針金状材に摘み部を付けた程度のもので
ホール管理者側で管理されるが、入手容易な直線材でも
充分代用できる。
【0003】このようなパチンコ遊技機にあって、賞球
の払出しとは別に、球抜き操作により全ての貯留球を抜
出し可能にする形態として、一般に前記賞球払出装置で
は、入賞条件毎に対する電動具(ソレノイドやモータ)の
駆動制御により、球経路に臨む球送り体を回転制御させ
ながら賞球を払出してカウント検出する電動タイプが使
用され、また前記球抜き装置では、前述の操作杆で作動
されるスイッチの検出入力に基づく電磁ソレノイドの駆
動制御により、前記遊技球切換部材を第1位置から第2
位置に切換え保持して抜出す電気タイプが使用されてい
る。
【0004】なお前記球抜き装置については、操作杆の
他に外枠から開放された前枠の裏側において、指先操作
によりスイッチを操作検出できるようになっている。ま
た双方の装置では、電子制御装置での球抜き制御処理と
して、前記スイッチの検出入力を1回だけ有効化し、球
抜き作動後には正常な復旧処理として電源再投入または
電子制御装置に係るリセット入力操作を行なう。そして
この処理を行なわない限り、同スイッチの以後の検出入
力を無効として球抜き不能に設定されている。このもと
で前記電動具(ソレノイドやモータ)および電磁ソレノイ
ドが、球抜き用のスイッチの検出入力に対する電子制御
装置でのタイマー設定条件に基づいて、所定時間経過後
に自動復帰するよう設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記パチンコ遊技機で
は、機裏側の貯留球を賞球として払出すことの他に、遊
技用の貸し球として払出すことが一般的になりつつあ
る。この現状において多くの場合、電動タイプの賞球払
出装置が使用され、これに対応して前記球抜き装置が組
み込まれている。このような実施形態にあっては、賞球
と貸し球との区分払出しが容易になり、また全ての貯留
球の抜出しが可能であるとしても、貯留球の不正抜出し
獲得を許してしまう大きな問題があった。すなわち現状
において球抜き用のスイッチは、前記操作杆以外の針金
状材でも簡単に操作検出されてしまい、この検出入力に
基づいて双方の装置が球抜き状態と球払出し解放状態と
に作動される。このため、遊技機の構成ならびに両装置
の形態等を熟知した不正者が、平常の遊技を装う姿勢で
線状の不正物を上球皿に連絡する供給口から前記賞球経
路内に侵入させて、これを巧みに操りながら上方部に位
置する球抜き装置側へ挿入して遊技球切換部材を払出し
位置に拘束保持する。この状態で前記スイッチを不正に
検出作動させた場合には、全ての貯留球が球払出し解放
状態の賞球払出装置から放出された後、遊技球切換部材
により払出し路へ放出されて上球皿または下球皿へ給出
されてしまう。
【0006】従って、前述した電動タイプの賞球払出装
置と球抜き装置とを併用状態で装備している多くのパチ
ンコ遊技機にあっては、正常な球抜き操作により全ての
貯留球を機外に抜出し得る便利な機能を有する反面、前
述したような不正な球抜きによる獲得を許してしまう欠
点を内在しており、これを好適に阻止できなかった。こ
の結果、前記スイッチの1回の有効検出作動による不正
抜出しだけを許すとしても、現実には数百個もの貯留球
が抜出されてしまい、遊技機の台数が多くなれば到底看
過できない数量の貯留球となって、ホール側が大きな損
害を被ることになる。ちなみに不正球抜きは、隣在の遊
技者にも気付かれない程の内に巧みに行なわれてしま
い、ホール側ではコンピュータ管理による各台の可動状
況をチェックした後に異常を察知しているような現状に
ある。
【0007】更に前記遊技球切換部材の作動手段とし
て、リニアタイプの電磁ソレノイドやロータリタイプの
電磁ソレノイドが実施されていた。しかるにこのリニア
タイプのソレノイドでは、ロッドが直線的に往復動する
形態であるため、該ロッドの直動変位を遊技球切換部材
の回動変位に変換する連繋部材を必要とし、遊技球切換
部材の作動系が複雑となって作動不良が発生し易くなる
と共に、装置全体が大型化する欠点がある。またロータ
リタイプの電磁ソレノイドでは、ロッドに前記遊技球切
換部材を直結し得るので該遊技球切換部材の作動系が簡
素となり作動不良等の不具合を防止できる利点がある
が、その反面、円形の外郭体が大型で設置面積を多く要
することにより、却って装置全体の小型化を困難にする
こととなる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、簡易な構成で製造コストを低廉に
し得ると共に、機裏側の球排出経路に連なる球抜き部の
遊技球切換部材を、不正を目論む悪意な人為的操作では
球払出し状態に保持できないようにして、機前側からの
不正な球抜き行為による貯留球の抜取り獲得を防止し得
るようにしたパチンコ遊技機の球抜き機構を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るパチン
コ遊技機の球抜き機構は、パチンコ遊技機の裏側に配設
される球抜き部の内部に形成され、球排出経路に上部で
連通すると共に下部で球払出装置に連通する払出し路
と、この払出し路の途中に開設した開口に上部で連通す
ると共に下部で機外に開放する球抜き路と、前記払出し
路に位置して前記開口を開閉自在に制御する遊技球切換
部材とからなり、この遊技球切換部材は常には第1位置
にあって前記開口を閉成し、該遊技球切換部材を第2位
置へ到来させることで該開口を開放し、前記遊技球を前
記払出し路から球抜き路を介して機外へ排出するよう構
成したパチンコ遊技機の球抜き機構において、前記遊技
球切換部材は、前記球抜き部に設けた通孔に摺動自在に
挿通されて前記払出し路の開口に近接して臨み、前記第
1位置と第2位置との間を移動可能な規制片と、前記規
制片の適宜位置に開設され、前記遊技球を1個ずつ通過
させる寸法に設定した開口部と、前記規制片に押圧変形
自在に設けられ、前記球抜き部に形成した係合部に係脱
自在に係合して前記第1位置を確保する係合片と、前記
規制片を前記球抜き部に挿通した際に該球抜き部の外側
に位置し、押圧操作により前記係合片を変形させて前記
係合部から離脱させる操作片とからなり、前記遊技球切
換部材は常には前記第1位置にあって、その規制片に開
設した開口部と前記払出し路の開口とを部分的にのみ連
通して前記遊技球の球抜き路への通過を阻止し、前記操
作片を押圧操作して前記係合片を前記係合部から離脱さ
せて、前記規制片を前記第2位置へ到来させることで、
前記開口部と前記開口とを全面的に連通させて前記遊技
球を前記球抜き路から機外へ排出するよう構成したこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】遊技球切換部材が球抜き部に設けた通孔に沿っ
て第1位置に移動した際には、該切換部材に設けた開口
部が払出し路の開口を閉成することで、該払出し路を通
過する遊技球が戻し路への通過を阻止されて払出し路か
ら球皿に案内給送される。また遊技球切換部材を第1位
置から第2位置に移動させた際には、該遊技球切換部材
に形成した開口が払出し路の開口を開放することによ
り、該開口を介して遊技球が戻し路に案内給送される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機の球抜き機構について、好適な実施例を挙げて添付図
面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例で
は、遊技球を1個ずつ遊技盤内に打出して遊技球の入賞
ゲーム(アウト球とセーフ球との区分)を展開するタイプ
にあって、機裏側の貯留球を、入賞成立(セーフ球の発
生)に対する賞球と、球貸しシステムを利用した遊技用
の貸し球とに区分排出して球皿側へ供給し得るパチンコ
遊技機の場合を主に例示する。
【0012】先ず、図1に略示するパチンコ遊技機およ
び図2に略示する球処理部について要約説明すると、外
枠Aに組付けられた前枠Bの裏側に、夫々の球処理部を
有する機構セット盤Cが着脱可能にセットされている。
この機構セット盤Cでは、遊技盤点検用の窓口11の周
囲において、アウト球用の排出路とセーフ球用の処理路
(何れも図示せず)が区画形成される一方、賞球用の球排
出経路(賞球貯留排出部)10として、最上端の球タンク
12と整列用の整流樋14および減圧用の送出樋16が
順に連接されて、相当数の遊技球を貯留して送出し得る
ようになっている。また送出樋16の下流端に、払出し
路38を内部に形成した本実施例の球抜き機構20(後
述)が着脱可能にセットされると共に、該球抜き機構2
0の出口下方に球払出装置22が配設されている。なお
球払出装置22については、球排出経路10からの球を
1個ずつ通入出検出するもので、その内部には、図10
に示す如く、球送りに供される回転スプロケット状の球
送り体23と、該球送り体23の回転・停止を制御する
係止片25および該係止片25の切換え作動源としての
電磁ソレノイド(図示せず)等が配設されている。そして
該電磁ソレノイドの通電時に発生された励磁力により係
止片25を所定方向に移動させることで、球送り体23
を回転あるいは停止するよう構成されている。
【0013】このような本実施例のパチンコ遊技機は、
遊技ホール内での設置枠台(通称「島」)の各区画枠内に前
記球貸しシステムと共に設置されて縦向きで遊技に供さ
れる。この状態において、図示しないが、各列毎の設置
枠台の補給設備における配給ユニットから必要時に供給
される相当量の遊技球を、前記球排出経路10の球タン
ク12内に受入れて前記整流樋14および送出樋16に
収容しており、パチンコゲーム中に発生したセーフ球に
対して所定数の賞球を払出すよう構成されている。一方
球貸しシステムでは、前記整流樋14の下流側に配設し
た貯留球検出用のスイッチ(図示せず)の球有り検出条件
において、使用するカードの有効金額内における一定額
単位に対して設定数の貸出し制御をなすもので、カード
リーダ24およびカード挿入口等を有するカードユニッ
ト26が前記外枠Aの外側に装備されて、前枠Bの裏側
下部に設置された中継制御部(インターフェースボード)
27にカードリーダ24と上球皿側の球貸し操作部等が
夫々接続されている。そしてカードリーダ24の球貸し
判読制御処理条件に応答して前記球払出装置22が作動
されることにより、払出しされた貸し球が上球皿へ供給
されるようになっている。
【0014】前記パチンコ遊技機の裏側に配設された前
記機構セット盤Cにおける球払出装置22の上流側に
は、図3〜図5に示すような球抜き機構20が配設され
る。この球抜き機構20は、矩形箱状にユニット化され
た合成樹脂製の球抜き部28を基体とし、その内部に前
後2列の前記払出し路38が形成されるものであって、
図に示す如く、前記機構セット盤Cに配設した状態にお
いて、その表面側に位置する外側ケース体30と該セッ
ト盤Cの取付け側に位置する内側ケース体32の2部材
で構成されている。なおこの球抜き機構20では、賞球
用と貸し球用の払出し路38が2列で形成された例を挙
げて説明するが、該払出し路38としてはこの形成数に
限定されるものではなく、1列あるいは3列以上であっ
ても、それに合わせた同様の構成(後述)であれば好適に
採用できることは勿論である。
【0015】各ケース体30,32が相互に対向する内
側には、前記払出し路38を形成するレール体が一体成
型されている。このうち外側ケース体30に形成された
第1レール34は、図に示すように、遊技球の通過を許
容する幅を保持して形成された一対の案内部位で構成さ
れたものであって、前記送出樋16と連通する上側から
延在する部分が水平方向に略U字状を呈するよう湾曲し
た後、該送出樋16と連通する上流側の払出し路38と
上下方向で略整列する位置で下方に向かって湾曲するよ
う形成されている。また内側ケース体32に形成された
第2レール36は、第1レール34を形成する外側の案
内部と内側の案内部との略中間位置に、所定間隔離間し
て臨み得る形状に形成された案内部で構成されている。
そして、両ケース体30,32を相互に係合させること
により、第1レール34と第2レール36とによって2
列で蛇行する払出し路38が、球抜き部28の内側に画
成されるようになっている。
【0016】この払出し路38を形成する第1レール3
4の途次には、図4に示すように、略U字状の下側湾曲
部に位置する部分に、該払出し路38の一部を切欠く状
態で遊技球の通過を許容する大きさの開口34aが開設
されている。そして、この開口34aから下流側に位置
する払出し路38を通過した賞球が、更にその下流側直
下に配設された球払出装置22に供給されると共に、払
出し路38に対して該開口34aから分岐した部分が、
アウト球用の排出路および処理路に連通する球抜き路4
0となっている。なお、開口34aを略U字状の下側湾
曲部に形成することにより、該開口34aを開放した状
態では、その上流側から流下してU字状の上側湾曲部を
通過した貯留球が、その落下する際の慣性力により該開
口34aを介してそのまま速やかに球抜き路40に案内
されるようになっている。また開口34aが形成される
部分の外側ケース体30には、後述する遊技球切換部材
42が挿入される通孔30aが形成されると共に、内側
ケース体32には、該通孔30aとの対向面に同一形状
の別の通孔32aが形成されている。この各通孔30
a,32aは、開口34aに沿って円弧状を呈するよう
形成されており、遊技球切換部材42が摺動自在に挿通
されるようになっている。
【0017】前記遊技球切換部材42には、図4および
図6に示すように、前記通孔30a,32aに摺動自在
に挿通されて前記払出し路38の開口34aに近接して
臨み、第1位置Xと第2位置Yとの間を移動する規制片
44が形成されている。この規制片44は、開口34a
を閉成し得る寸法の長方形状体を前記払出し路38のU
字状経路部に沿うよう短手方向に湾曲成形されたもので
あって、フランジ状部46(後述)に近接する側と該フラ
ンジ状部46から離間する側に近接した側に、遊技球を
1個ずつ通過させる寸法に設定した開口部44aが湾曲
面に沿って縦長に開設されると共にその上端部から水平
方向に延在する水平片52が一体的に形成されている。
また規制片44には、前記球抜き部28に形成した係合
部30bに係脱自在に係合して第1位置Xを確保する係
合片50が押圧変形自在に設けられると共に、規制片4
4を球抜き部28に挿通した際に該球抜き部28の外側
に位置し、押圧操作により該係合片50を弾性変形させ
て係合部30bから離脱させる操作片48が上下一対で
設けられている。なお係合片50は、該操作片48,4
8と共に規制片44の長手方向一端部側に設けたフラン
ジ状部46において、上側の操作片48から該規制片4
4の延在方向に沿って所定長さで突出するよう成形され
ている。
【0018】前記水平片52には、図6に示すように、
矩形状の切欠52aが形成されており、第2位置Yにお
いて、前記内側ケース体32に突設成形した係止片54
と係止するようになっている。そして前記外側ケース体
30および内側ケース体32の各通孔30a,32aを
介して球抜き部28の内部に規制片44を挿通配置した
遊技球切換部材42は、通常位置である第1位置Xにお
いて、前記上側の操作片48に設けた係合片50が、図
5に示す如く、該通孔30aの僅か上方に開設した前記
係合部30bに係合すると共に、当該水平片52の切欠
部52aが前記係止片54から非係合状態にある(図7
参照)。また後述する所定の動作を経て、遊技球切換部
材42を開口34aに沿って移動させることにより、前
記水平片52に設けた切欠部52aが係止片54に係止
するよう構成されている(図9参照)。
【0019】
【実施例の作用】前述のように構成された本実施例のパ
チンコ遊技機は、遊技ホール内の設置枠台にカードユニ
ット26と共に設置されて遊技に供し得る。そしてカー
ドユニット26に対するカードの挿入ならびに機前側で
の球貸し操作により、前記球排出経路10を構成する球
タンク12、整流樋14および送出樋16を介して貸し
球が上球皿に給出される。このもとで遊技操作(打球発
射操作)を行なうことにより、機内の発射装置に1球ず
つ送込まれた遊技球を遊技盤に打出して所要のゲームを
展開させる。
【0020】この場合、前記球抜き機構20に配設した
遊技球切換部材42は、図7(a)に示すように、常には
前記フランジ状部46が外側ケース体30の外側面に当
接した状態で該ケース体30内への移動が規制されると
共に、前述した如く、前記操作片48に設けられた係合
片50が、外側ケース体30に開設した係合部30bと
係合することで、該ケース体30外への移動が規制され
た第1位置Xに保持されている。このように遊技球切換
部材42が第1位置Xに位置する状態では、規制片44
の開口部44aが払出し路38の開口34aから変移す
ることにより、図7(b)に示す如く、該払出し路38の
開口34aと開口部44aとが部分的にのみ連通して、
遊技球の前記球抜き路40への通過を阻止する。従って
ゲーム開始の貸し球およびセーフ球に対する払出しのた
めに払出し路38を流下する全ての遊技球は、図10
(a)に示すように、全て球払出装置22に案内供給され
る。
【0021】一方貯留球の球抜きをする際には、前記前
枠Bを回動して機構セット盤Cを開放させ、パチンコ機
の裏側を露出させた状態で遊技球切換部材42を前記開
口34aに沿って手前側に引出すようにする。この際に
は、図8(a)に示すように、上側の操作片48を下側の
操作片48に対して手指等で挟持して近接させることに
より前記係合片50を係合部30bから離脱させる。こ
の状態では、図8(b)に示す如く、払出し路38の開口
34aと規制片44の開口部44aとが部分的に連通し
て遊技球の前記球抜き路40への通過が未だ阻止された
状態にある。そしてこの状態から、前述したように、遊
技球切換部材42を開口34aに沿って移動して第2位
置Yに到来させる。これにより遊技球切換部材42は、
図9(a)に示す如く、切欠部52aが内側ケース体32
の前記係止片54に係止されることでそれ以後の移動が
規制されることになる。また遊技球切換部材42を前記
開口34aに沿って該第2位置Yに移動させることで、
前記規制片44の開口部44aが払出し路38の開口3
4aと全面的に連通し、図9(b)に示すように、該開口
34aからの遊技球の通過を許容する状態となる。従っ
て、球抜き時において払出し路38を流下する全ての遊
技球は、図10(b)に示す如く、球抜き路40に案内供
給される。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機の球抜き機構では、電磁ソレノイドや複数の部
材からなる遊技球切換手段等を使用しないため、部品点
数を減少させ得ると共に設置スペースを少なくすること
ができる。また部品点数の減少に伴って製造時の工程数
も減少できることで、製造コストの低廉に寄与し得る。
しかもこの球抜き機構は、遊技機の正面側からの操作が
できないため、針金状材等を使用した不正な球抜きによ
る賞球の獲得を完全に防止することができる、等の利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る球抜き機構を装備したパ
チンコ遊技機の裏側を示す背面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏側に設けた球抜き機構を斜
視状態で示す説明図である。
【図3】球抜き機構の背面図である。
【図4】球抜き機構を分解状態で示す一部切欠斜視図で
ある。
【図5】球抜き機構を図4とは逆の方向から分解状態で
示す斜視図である。
【図6】球抜き機構に配設される遊技球切換部材の斜視
図である。
【図7】球抜き機構に配設される遊技球切換部材の経時
的動作を示す斜視図および一部側面図である。
【図8】球抜き機構に配設される遊技球切換部材の経時
的動作を示す別の斜視図および一部側面図である。
【図9】球抜き機構に配設される遊技球切換部材の経時
的動作を示す更に別の斜視図および一部側面図である。
【図10】球抜き機構の動作を示す背面図である。
【符号の説明】
10 球排出経路 12 球貯留部 28 球抜き部 30a 通孔 30b 係合部 32a 通孔 34a 開口 38 払出し路 40 球抜き路 42 遊技球切換部材 44 規制片 44a 開口部 48 操作片 50 係合片 52a 切欠部 54 係止片 X 第1位置 Y 第2位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土師 正樹 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 (72)発明者 小川 誠 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 Fターム(参考) 2C088 BA37 BA79 BA88 BA89 BB21 BC34 BC39 EA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ遊技機の裏側に配設される球抜
    き部(28)の内部に形成され、球排出経路(10)に上部で連
    通すると共に下部で球払出装置(22)に連通する払出し路
    (38)と、この払出し路(38)の途中に開設した開口(34a)
    に上部で連通すると共に下部で機外に開放する球抜き路
    (40)と、前記払出し路(38)に位置して前記開口(34a)を
    開閉自在に制御する遊技球切換部材(42)とからなり、こ
    の遊技球切換部材(42)は常には第1位置(X)にあって前
    記開口(34a)を閉成し、該遊技球切換部材(42)を第2位
    置(Y)へ到来させることで該開口(34a)を開放し、前記遊
    技球を前記払出し路(38)から球抜き路(40)を介して機外
    へ排出するよう構成したパチンコ遊技機の球抜き機構に
    おいて、 前記遊技球切換部材(42)は、 前記球抜き部(28)に設けた通孔(30a,32a)に摺動自在に
    挿通されて前記払出し路(38)の開口(34a)に近接して臨
    み、前記第1位置(X)と第2位置(Y)との間を移動可能な
    規制片(44)と、 前記規制片(44)の適宜位置に開設され、前記遊技球を1
    個ずつ通過させる寸法に設定した開口部(44a)と、 前記規制片(44)に押圧変形自在に設けられ、前記球抜き
    部(28)に形成した係合部(30b)に係脱自在に係合して前
    記第1位置(X)を確保する係合片(50)と、 前記規制片(44)を前記球抜き部(28)に挿通した際に該球
    抜き部(28)の外側に位置し、押圧操作により前記係合片
    (50)を変形させて前記係合部(30b)から離脱させる操作
    片(48)とからなり、 前記遊技球切換部材(42)は常には前記第1位置(X)にあ
    って、その規制片(44)に開設した開口部(44a)と前記払
    出し路(38)の開口(34a)とを部分的にのみ連通して前記
    遊技球の球抜き路(40)への通過を阻止し、 前記操作片(48)を押圧操作して前記係合片(50)を前記係
    合部(30b)から離脱させて、前記規制片(44)を前記第2
    位置(Y)へ到来させることで、前記開口部(44a)と前記開
    口(34a)とを全面的に連通させて前記遊技球を前記球抜
    き路(40)から機外へ排出するよう構成したことを特徴と
    するパチンコ遊技機の球抜き機構。
  2. 【請求項2】 前記遊技球切換部材(42)は、その規制片
    (44)を前記第2位置(Y)へ到来させた際に、前記球抜き
    部(28)に突設した係止片(54)と前記規制片(44)に設けた
    切欠部(52a)が係合することで位置規制される請求項1
    記載のパチンコ遊技機の球抜き機構。
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JP2014221317A (ja) * 2014-06-18 2014-11-27 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016104245A (ja) * 2016-02-26 2016-06-09 株式会社三洋物産 遊技機

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