JPH10247084A - 音源装置 - Google Patents

音源装置

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JPH10247084A
JPH10247084A JP9067382A JP6738297A JPH10247084A JP H10247084 A JPH10247084 A JP H10247084A JP 9067382 A JP9067382 A JP 9067382A JP 6738297 A JP6738297 A JP 6738297A JP H10247084 A JPH10247084 A JP H10247084A
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JP
Japan
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data
tone
arithmetic
waveform signal
band
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JP9067382A
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Takashi Suzuki
隆志 鈴木
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、鍵タッチやその他の要因によって発
生される音色制御情報に応じて微妙に音色を変化させる
ことのできる音源装置を提供する。 【解決手段】各々が周波数データに応じた帯域であっ
て、且つ振幅データに応じた振幅を有する帯域波形信号
を生成する複数の帯域波形信号生成手段1701〜17
nと、各帯域波形信号生成手段からの帯域波形信号を
加算し、以て楽音信号を生成する加算手段171、とを
有する音源装置であって、各帯域波形信号生成手段は、
該振幅データを変数として入力し、所定の演算式に従っ
た演算を行う演算手段200と、該演算手段における演
算結果と該周波数データとに基づき帯域波形信号を生成
する波形生成手段210、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音信号を生成す
る音源装置に関し、特に楽音のスペクトル包絡形状を変
化させることによって音色を変化させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の帯域波形を加算合成して楽
音信号を発生する装置が知られている。帯域波形の代表
的なもとして、例えば正弦波形を挙げることができる。
このような正弦波形を加算合成して楽音信号を生成する
装置として、例えば特開昭54−61514号公報に記
載された電子楽器が知られている。この電子楽器は、操
作された鍵の音高に対応する基本波(基音)及びその高
調波成分(倍音)の各々に対応する正弦波信号を生成
し、これら生成された各正弦波信号に各々所定の振幅係
数を乗算し、各乗算結果を加算することにより楽音信号
を形成し、以て楽音を発生する。そして、楽音信号を形
成する際に、押鍵速度、押鍵圧力、押鍵深さ等の鍵タッ
チに関連して上記振幅係数を相対的に変化させることに
より、生成される楽音の音色を可変制御する。この電子
楽器によれば、発生される楽音の音色が鍵タッチによっ
て微妙に変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電子楽器では、次のような問題がある。即ち、
鍵タッチに関連して振幅係数を相対的に変化させるため
に、鍵タッチに応じた振幅係数を基本波及び高調波成分
毎に記憶した係数メモリが必要である。また、鍵タッチ
に基づく音色変化を木目細かく制御しようとすると、タ
ッチ検出回路から得られるタッチデータの数が増大し、
それに比例して係数メモリに記憶すべき振幅係数の数も
増大する。従って、膨大なメモリ容量が必要になるので
鍵タッチの精度を上げるにも限界がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、少ないメモリ容
量であるにも拘わらず、鍵タッチやその他の要因によっ
て発生される音色制御情報に応じて微妙に音色を変化さ
せることのできる音源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の音源装置は、上
記目的を達成するために、各々が周波数データに応じた
帯域であって、且つ振幅データに応じた振幅を有する帯
域波形信号を生成する複数の帯域波形信号生成手段と、
各帯域波形信号生成手段からの帯域波形信号を加算し、
以て楽音信号を生成する加算手段、とを有する音源装置
であって、各帯域波形信号生成手段は、該振幅データを
変数として入力し、所定の演算式に従った演算を行う演
算手段と、該演算手段における演算結果と該周波数デー
タとに基づき帯域波形信号を生成する波形生成手段、と
を備えている。
【0006】上記各帯域波形信号生成手段で生成される
各帯域波形信号は、周波数データに対応する周波数の正
弦波信号を振幅データに応じて増幅することにより生成
できる。この場合、周波数データとして、基音、2倍
音、3倍音、・・・n倍音に対応するn個のデータを用
いるものとすれば、所謂倍音加算合成法によって楽音信
号が生成されることになる。
【0007】また、上記各帯域波形信号は、周波数デー
タに対応する周波数の正弦波信号(基音)とその整数倍
の周波数の正弦波信号(倍音)とを合成し、これを振幅
データに応じて増幅することにより生成できる。例え
ば、周波数データとして基音、10倍音、20倍音に対
応する3個のデータを用いるものとすれば、第1番目の
周波数データに対応する正弦波信号は、基音、2倍音、
3倍音、・・・8倍音及び9倍音で構成し、第2番目の
周波数データに対応する正弦波信号は10倍音を基音と
して、該基音の2倍音、3倍音、・・・8倍音及び9倍
音で構成し、第3番目の周波数データに対応する正弦波
信号は20倍音を基音として、該基音の2倍音、3倍
音、・・・8倍音及び9倍音で構成できる。なお、周波
数データの数は上記に限定されず任意の数とすることが
できる。また、各正弦波信号を構成する倍音の数及び倍
音の種類も上記に限定されず、任意に組み合わせること
ができる。
【0008】また、上記各帯域波形信号は、サンプリン
グ合成法によって作成できる。例えば、所定の楽音波形
をサンプリングし、量子化し、符号化して波形メモリに
記憶しておき、これを周波数データに応じた速度で読み
出し、振幅データに応じて増幅することにより生成でき
る。更に、上記各帯域波形信号の作成には、周波数デー
タに応じた周波数であって、振幅データに応じた振幅を
有する波形信号を生成できる方法であれば、上記以外の
あらゆる方法を用いることができる。
【0009】上記演算手段で用いられる所定の演算式に
含まれる係数は、音色を制御するための音色制御パラメ
ータに応じて決定されるように構成できる。
【0010】また、上記演算手段は複数の演算式を有
し、音色を制御するための音色制御パラメータに応じて
1つの演算式を選択し、該選択された演算式に従った演
算を行うように構成できる。
【0011】上記複数の帯域波形信号生成手段の数は、
その数が多くなれば音質は向上するが処理量が増える。
逆に、その数が少なくなれば処理量は少なくなるが音質
は劣化する。従って、帯域波形信号生成手段の数は、当
該音源装置に要求される性能、価格等を勘案して任意に
定めることができる。
【0012】上記演算手段で使用される演算式として
は、例えば一次関数、二次関数、対数関数、その他の種
々の関数を用いることができる。この演算式は、各帯域
波形信号生成手段に共通に使用することができる。ま
た、各帯域波形信号生成手段毎、或いは複数の帯域波形
信号生成手段で成るグループ毎に別個の演算式を用いる
こともできる。
【0013】上記音色制御パラメータとしては、例えば
押鍵速度(強度)を表すタッチデータ、押鍵からの経過
時間を表すデータ、押鍵により指定された音域を表すデ
ータ、音色の種類を表すデータ、音色変更操作子から出
力されるデータ等を用いることができる。また、これら
のデータに所定の変換を施したデータを音色制御パラメ
ータとすることもできる。
【0014】また、本音源装置は複数の帯域波形信号生
成手段を備えているが、帯域波形信号生成手段を1個だ
け備え、時分割で複数の帯域波形信号を生成するように
構成できる。この場合、上記加算手段の代わりに、順次
生成される複数の帯域波形信号を累算する累算手段が用
られる。
【0015】本発明においては、複数の帯域波形信号の
夫々の振幅を演算式に従って変更することにより楽音の
スペクトルの包絡形状を変化させ、以て音色を変化させ
る。従って、従来のように、音色制御パラメータの1つ
である例えばタッチデータに応じた振幅係数を係数メモ
リに記憶しておく必要がない。また、タッチ検出回路か
ら得られるタッチデータの数が増加しても係数メモリの
容量が増加するという事態は発生しないので、本発明
は、鍵タッチに基づく音色変化を木目細かく制御する音
源装置に好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の音源装置の実施の
形態につき図面を参照しながら詳細に説明する。以下に
おいては、本音源装置が電子楽器に組み込まれている場
合について説明するが、本音源装置を独立の装置として
構成できることは勿論である。また、以下においては、
帯域波形信号として正弦波信号を用いた場合について説
明するが、これに限定されないことは上述した通りであ
る。
【0017】本音源装置について説明するに先だって、
理解を容易にするために、該音源装置が組み込まれた電
子楽器の概要について図面を参照しながら説明する。図
2は、この電子楽器の構成を示すブロック図である。こ
の電子楽器は、中央処理装置(以下、「CPU」とい
う)10、リードオンリメモリ(以下、「ROM」とい
う)11、ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」
という)12、操作子インタフェース回路14、鍵盤イ
ンタフェース回路16及び音源装置17を有し、これら
の各要素は、システムバス30によって相互に接続され
ている。
【0018】CPU10は、ROM11に格納されてい
る制御プログラムに従って、本電子楽器の全体を制御す
る。例えば、CPU10は、押鍵に応じて発音チャネル
を割り当てるアサイナ処理、音源装置17に発音パラメ
ータを送ることにより楽音を発生させる発音処理等を行
う。
【0019】ROM11は、上記制御プログラムの他
に、CPU10が各種処理に用いる種々の固定データを
記憶している。このROM11の記憶内容は、システム
バス30を介してCPU10により読み出される。即
ち、CPU10は、システムバス30を介してROM1
1から制御プログラム(命令)を読み出して解釈・実行
すると共に、固定データを読み出して演算処理を実行す
る。これにより、電子楽器としての各種機能が実現され
る。
【0020】また、このROM11には、発音パラメー
タが記憶されている。この発音パラメータは、例えば複
数の楽器音のそれぞれについて複数の音域毎に設けられ
ている。発音パラメータには、基本波及び高調波に対応
した周波数データ及び振幅データ、並びに音色制御パラ
メータ等が含まれる。これら周波数データ及び振幅デー
タは、例えば楽器音に対応する信号を高速フーリエ変換
することにより得ることができる。
【0021】RAM12は、制御プログラムの実行に使
用される種々のデータを一時記憶する。このRAM12
には、例えばデータバッファ、レジスタ、フラグ等の領
域が定義されている。このRAM12の内容は、システ
ムバス30を介してCPU10によりアクセスされる。
例えば操作子13から取り込まれるパネルデータ、鍵盤
15から取り込まれるキーデータ等はこのRAM12に
一時的に記憶される。これらのパネルデータ、キーデー
タ等は、必要に応じてCPU10により読み出されて各
種処理に使用される。
【0022】操作子インタフェース回路14には操作子
13が接続されている。操作子13は、各種スイッチ及
び各スイッチのオン/オフ状態を示す例えばLED等で
構成されるインジケータ(何れも図示しない)を備えて
いる。上記各スイッチには、リズム選択スイッチ、音色
選択スイッチ、音響効果選択スイッチ、音量コントロー
ルスイッチ等が含まれる。操作子インタフェース回路1
4は、上記操作子13をスキャンし、このスキャンによ
って得られた各スイッチのオン/オフ状態を示す信号か
らパネルデータを生成し、これをCPU10に送出す
る。CPU10は、このパネルデータに基づき、例えば
リズム選択処理、音色選択処理、音響効果選択処理、音
量コントロール処理等を行う。
【0023】鍵盤インタフェース回路16には鍵盤15
が接続されている。鍵盤15は、複数のキーと、このキ
ーに連動して開閉するキースイッチにより構成される。
キースイッチとしては2接点方式のキースイッチが用い
られており、鍵の押下の強さ(速さ)を検出できるよう
になっている。鍵盤インタフェース回路16は、上記鍵
盤15をスキャンし、このスキャンによって得られた各
鍵のオン/オフ状態を示す信号からキーデータを生成
し、これをCPU10に送出する。CPU10は、この
キーデータに基づいて、イベントのあった鍵を表すキー
ナンバ及び鍵の押下の強さ(速さ)を示すタッチデータ
を生成する。このキーナンバ及びタッチデータは、更に
発音パラメータに変換され、音源装置17に送られる。
【0024】音源装置17はCPU10から送られてく
る発音パラメータに従ってデジタル楽音信号を発生す
る。この音源装置17で発生されたデジタル楽音信号
は、D/A変換器18に送られる。この音源装置17の
詳細については後述する。
【0025】D/A変換器18は、音源装置17から送
られてきたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換
する。このD/A変換器18から出力されるアナログ楽
音信号は増幅器19に供給される。増幅器19は、この
アナログ楽音信号を増幅し、スピーカ20に供給する。
スピーカ20は、この増幅されたアナログ楽音信号を音
響信号に変換する。これにより、鍵盤15の鍵の押下に
対応した楽音が発生される。
【0026】次に、本発明の実施の形態に係る音源装置
17について、図1に示したブロック図を参照しながら
説明する。以下では、本発明の特徴に係る部分を中心に
説明し、倍音加算合成法による音源装置の一般的な説明
は省略する。なお、倍音加算合成方法を用いた音源装置
の一般的な技術内容については、例えば特開昭52−2
7621号公報、従来の技術の欄で示した特開昭54−
61514号公報等を参照されたい。
【0027】音源装置17は、図1に示すように、n個
(nは2以上の自然数)の正弦波信号生成部1701
170n及び加算器171で構成されている。CPU1
0は、正弦波信号生成部1701には基音(1倍音)に
対応する周波数データ1及び振幅データ1を、正弦波信
号生成部1702には2倍音に対応する周波数データ2
及び振幅データ2を、以下同様に、正弦波信号生成部1
70nにはn倍音に対応する周波数データn及び振幅デ
ータnを、それぞれ供給する。これにより、正弦波信号
生成部1701は基本波に対応する正弦波信号の生成を
開始し、正弦波信号生成部1702〜170nは各々高調
波(2倍音、3倍音、・・・n倍音)に対応する正弦波
信号の生成を開始する。
【0028】各正弦波信号生成部1701〜170nの構
成は同じであるので、以下では、正弦波信号生成部17
1を例にとって説明する。正弦波信号生成部170
1は、関数演算部200と波形生成部210とで構成さ
れている。
【0029】関数演算部200は、CPU10から供給
される振幅データ1を変数とし、同様にCPU10から
供給される音色制御パラメータを係数とし、所定の演算
式に従って演算を行う。音色制御パラメータとしては、
本実施の形態では、押鍵速度(強度)を表すタッチデー
タが用いられるものとする。なお、音色制御パラメータ
としては、タッチデータに限定されず、押鍵からの経過
時間を表すデータ、押鍵により指定された音域を表すデ
ータ、音色の種類を表すデータ、音色変更操作子から出
力されるデータ等を用いることができる。
【0030】この実施の形態では、上記所定の演算式の
一例として、一次関数の式『y=a(x−1)+1』を
用いるものとする。この演算式を用いた場合の、関数演
算部200の入出力の関係を図3に示す。この関数演算
部200から出力される振幅データは、波形生成部21
0に供給される。
【0031】波形生成部210は正弦波信号を生成す
る。この正弦波信号は、CPU10から供給された周波
数データに従った周波数を有し、且つ関数演算部200
から出力された振幅データに従った振幅を有する。与え
られた周波数データ及び振幅データに基づいて正弦波信
号を生成する技術は、例えば上述した公報等により周知
であるので、ここでは説明を省略する。この生成された
正弦波信号は加算器171に供給される。
【0032】他の正弦波信号生成部1702〜170
nも、上記と同様にして正弦波信号を生成し、加算器1
71に供給する。加算器171は、全ての正弦波信号生
成部1701〜170nからの正弦波信号を加算する。こ
れにより、基本波及び高調波の全てが混合されたデジタ
ル合成波形信号が生成される。この加算器171から出
力されるデジタル合成波形信号はD/A変換器19(図
2参照)へ供給される。
【0033】次に、上記の構成において、例えば図4に
示すようなスペクトル包絡形状を有する楽音信号を、図
5及び図6に示すようなスペクトル包絡形状を有する楽
音信号に変更する場合について説明する。
【0034】図4に示すn個の正弦波信号生成部170
1〜170nからの正弦波信号は、上記演算式の係数aを
「1」とした場合に生成される楽音信号である。この場
合、上記演算式は『y=x』となるので、各正弦波信号
生成部1701〜170nは、外部から与えられた周波数
データ1〜n及び振幅データ1〜nに従った正弦波信号
を生成する。
【0035】一方、0<a<1の場合、xが小さな値に
なればなるほど出力yの入力値xに対する増分が大きく
なる。従って、図5に示すように、スペクトル包絡線の
傾斜がなだらかになり、該包絡線の山及び谷は目立たな
くなる。また、a>1の場合、xが小さな値になればな
るほど出力yの入力値xに対する増分が小さくなる。従
って、図6に示すように、スペクトル包絡線の傾斜が急
峻になり、該包絡線の山及び谷が強調される。
【0036】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、係数aの値によりスペクトル包絡形状が様々に変化
する。従って、音色制御パラメータとしてタッチデータ
を用いれば、タッチデータに応じて係数aが変化するの
で、鍵タッチに応じて音色を変化させることができる。
また、音色制御パラメータとして押鍵からの経過時間を
表すデータを用いれば、時間経過に連れて音色を変化さ
せることができる。音色制御パラメータとして、上述し
た他のデータを用いた場合も同様である。
【0037】なお、上記の実施の形態では、キーナンバ
に対応したn個の周波数データを音源装置17に与える
構成としたが、基本波の周波数データだけを音源装置1
7に供給し、高調波の周波数データは、音源装置17の
中で生成するように構成できる。この構成によれば、発
音パラメータとしてROM11の中に予め用意するデー
タの量を減らすことができる。
【0038】また、上記の実施の形態では、1つの音色
制御パラメータを全ての正弦波信号生成部1701〜1
70nに供給するように構成したが、各正弦波出力生成
部に別々の音色制御パラメータを供給するように構成す
ることもできる。この構成によれば、更に複雑な音色変
化を実現できる。
【0039】また、上記の実施の形態では、関数演算部
200は1つの演算式『y=a(x−1)+1』に従っ
て振幅データを変換するように構成したが、複数種類の
演算式を有し、外部から与えられた音色制御パラメータ
に応じて何れかの演算式を選択し、その選択された演算
式を用いて振幅データを変換するように構成することも
できる。
【0040】更に、上記実施の形態では、複数の正弦波
信号生成部1701〜170nを備え、これらから出力さ
れる正弦波信号を加算器171で加算することによりデ
ジタル合成波形信号を生成するように構成したが、正弦
波信号生成部を1つだけ備え、時分割で正弦波信号を生
成するように構成してもよい。この場合、周波数データ
及び振幅データは、時分割の各フェーズに同期して順次
正弦波信号生成部に供給される。また、正弦波信号生成
部から出力される正弦波信号は、累算器で順次累算さ
れ、最後のフェーズを累算された後に外部に出力され
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、係数メモリを用いることなく、鍵タッチやその他の
要因によって発生される音色制御情報に応じて微妙に音
色を変化させることのできる音源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音源装置の実施の形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係る音源装置が適用された電子楽器の
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る音源装置の実施の形態で使用され
る関数演算部の動作を説明するための図である。
【図4】本発明に係る音源装置の実施の形態におけるス
ペクトル包絡線形状の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る音源装置の実施の形態におけるス
ペクトル包絡線形状の変換例を示す図である。
【図6】本発明に係る音源装置の実施の形態におけるス
ペクトル包絡線形状の他の変換例を示す図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作子 14 操作子インタフェース回路 15 鍵盤 16 鍵盤インタフェース回路 17 音源装置 18 D/A変換器 19 増幅器 20 スピーカ 30 システムバス 1701〜170n 正弦波信号生成部 171 加算器 200 関数演算部 210 波形生成部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が周波数データに応じた帯域であっ
    て、且つ振幅データに応じた振幅を有する帯域波形信号
    を生成する複数の帯域波形信号生成手段と、 各帯域波形信号生成手段からの帯域波形信号を加算し、
    以て楽音信号を生成する加算手段、とを有する音源装置
    であって、 各帯域波形信号生成手段は、 該振幅データを変数として入力し、所定の演算式に従っ
    た演算を行う演算手段と、 該演算手段における演算結果と該周波数データとに基づ
    き帯域波形信号を生成する波形生成手段、とを備えたこ
    とを特徴とする音源装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段で用いられる所定の演算式に
    含まれる係数は、音色を制御するための2以上の音色制
    御パラメータに応じて決定されることを特徴とする請求
    項1に記載の音源装置。
  3. 【請求項3】前記演算手段は複数の演算式を有し、音色
    を制御するための音色制御パラメータに応じて1つの演
    算式を選択し、該選択された演算式に従った演算を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の音源装置。
  4. 【請求項4】前記帯域波形信号は正弦波信号であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載
    の音源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7468482B2 (en) 2006-06-23 2008-12-23 Sony Corporation Piano sound source apparatus, method and program for piano sound synthesis
JP2009544995A (ja) * 2006-07-28 2009-12-17 モダーット 鍵盤弦楽器の音響を表す信号の生成装置

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