JPH10246273A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

車両のサスペンション装置

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JPH10246273A
JPH10246273A JP5127497A JP5127497A JPH10246273A JP H10246273 A JPH10246273 A JP H10246273A JP 5127497 A JP5127497 A JP 5127497A JP 5127497 A JP5127497 A JP 5127497A JP H10246273 A JPH10246273 A JP H10246273A
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JP
Japan
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cylinder
solenoid
case
magnet
piston rod
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JP5127497A
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English (en)
Inventor
Shigetaka Isotani
谷 成 孝 磯
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ね上部材とばね下部材との相対移動を十分に
抑制することができる車両のサスペンション装置を提供
すること。 【解決手段】 シリンダ4とピストンロッド5とを有
し、減衰力を発生するダンパ装置2と、可撓性を備える
ケース10を有してなり、ケース10内に封入した気体
によりばね作用を付与するエアばね装置3と、ダンパ装
置2の軸方向に向かって配設されるソレノイド20と、
ソレノイド20の内周部に対向して配置される磁石1
8、19と、ソレノイド20への通電を制御する制御手
段22とを具備し、制御手段22は、ケース10の抵抗
力を打ち消すように、ソレノイド20に通電してソレノ
イド20と磁石18、19とに電磁力を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石とソレノイド
とによる電磁力を利用してばね上部材のばね下部材に対
する上下運動を制御する車両のサスペンション装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のサスペンション装置は、作動液を
封入したシリンダと、前記シリンダの上端面から進退可
能に突出させたピストンロッドとを有するととともに、
前記シリンダの下端部をばね下部材に組付け且つピスト
ンロッドの上端部をばね上部材に組付けて成り、前記ば
ね下部材の前記ばね上部材に対する上下動により減衰力
を発生するダンパ装置と、前記シリンダ及び前記ピスト
ンロッドの外周面上に設けられてその下端が前記シリン
ダの外周面に支持されるとともにその上端が前記ばね上
部材に支持され、少なくともその上下方向において可撓
性を備えるケースを有してなり、前記ケース内に封入し
たエアにより前記ばね上部材の前記ばね下部材に対する
上下動に対してばね作用を付与するエアばね装置とを備
えたものであった。
【0003】しかしながらこの従来のサスペンション装
置は、ダンパ装置においてばね上部材とばね下部材との
相対移動に伴う相対速度が十分でないと、ばね上部材と
ばね下部材との相対移動を十分に抑制することができな
いものであり、ケースが撓むのに伴って生じる抵抗力に
よって、ダンパ装置のばね上部材とばね下部材との相対
移動に伴う相対速度が減速され、従って、ばね上部材と
ばね下部材との相対移動を十分に抑制できないものであ
った。
【0004】
【発明が解決するための課題】本発明は、ばね上部材と
ばね下部材との相対移動を十分に抑制可能なサスペンシ
ョン装置を提供することを、その技術的課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明は、請求項1に記載したように、作動
液を封入したシリンダと、前記シリンダの上端面から進
退可能に突出させたピストンロッドとを有するとととも
に、前記シリンダの下端部を車両のばね下部材に組付け
且つピストンロッドの上端部を車両のばね上部材に組付
けて成り、前記ばね上部材と前記ばね下部材との相対移
動により減衰力を発生するダンパ装置と、前記シリンダ
及び前記ピストンロッドの外周面上に設けられてその下
端部が前記シリンダの外周面に支持されるとともにその
上端部が前記ばね上部材に支持され、少なくともその上
下方向において可撓性を備えるケースを有してなり、前
記ケース内に封入したエアにより前記ばね下部材の前記
ばね上部材に対する上下動に対してばね作用を付与する
エアばね装置と、前記ケースの内部であって、前記相対
移動方向をその軸として配設され、前記シリンダ及び前
記ピストンロッドの内の一方と一体的に変位するソレノ
イド群と、前記ケースの内部であって、前記ダンパ装置
の外周側で前記ソレノイド群の内周部又は外周部に対向
して配置されるとともに、前記シリンダ及び前記ピスト
ンロッドの内の他方と一体的に変位する磁石と、前記ソ
レノイド群への通電を制御する制御手段とを具備し、前
記制御手段は、前記ケースが撓むのに伴って生じる抵抗
を打ち消すように、前記ソレノイド群に通電して前記ソ
レノイド群と前記磁石との間に電磁力を生じさせる車両
のサスペンション装置を構成した。
【0006】好ましくは、請求項2に記載したように、
前記ケースは、その下端部において内側に巻き込まれる
ように形成されるとともに少なくともその上下方向にお
いて可撓性を備えた巻き込み部を有し、前記ケースは、
前記巻き込み部の内周部において前記シリンダに支持さ
れ、前記制御手段は、前記巻き込み部が撓むのに伴って
生じる抵抗を打ち消すように、前記ソレノイド群に通電
して前記ソレノイド群と前記磁石との間に電磁力を生じ
させるサスペンション装置が望ましい。
【0007】より好ましくは、請求項3に記載したよう
に、前記ソレノイド群は、前記ダンパ装置の外周側に前
記ダンパ装置と同軸に配設されるサスペンション装置が
望ましい。
【0008】請求項1のサスペンション装置は、例えば
サスペンション装置がケースを撓ませつつ伸縮する際
に、ケースが撓むことに伴って生じる抵抗力は、サスペ
ンション装置の伸縮を妨げる、ひいては、ばね上部材と
ばね下部材との相対移動に伴う相対速度を減速するよう
に作用する。
【0009】このような場合に、ソレノイド群を通電制
御してやることにより、磁石、ひいてはシリンダを移動
させる推進力を発生させる。この推進力によりケースに
おいて生じる抵抗力は打ち消される。
【0010】請求項2のサスペンション装置は、請求項
1の作用に加えて、例えばサスペンション装置がケース
の巻き込み部を撓ませつつ伸縮する際に、特に巻き込み
部が撓むことによって生じる抵抗力がサスペンション装
置の伸長を妨げる、ひいては、ばね上部材とばね下部材
との相対移動に伴う相対速度を減少するように作用す
る。
【0011】請求項3のサスペンション装置は、請求項
1又は請求項2の作用に加えて、サスペンション装置を
小型化可能となる。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0013】図1は、車両のサスペンション装置に用い
られた本発明のサスペンション装置1の断面図である。
図1に示すように、1はサスペンション装置であり、ば
ね上部材としての車体BDと、ばね下部材としての図示
しないロアアームとの間に配設されている。サスペンシ
ョン装置1は、ダンパ装置2とエアばね装置3とを備え
ている。
【0014】ダンパ装置2は、周知のダンパ装置である
ためその詳述は避けるが、作動液を封入したシリンダ4
と、シリンダ4に軸方向に進退可能に組み付けられたピ
ストンロッド5とを備えている。シリンダ4は、その下
端部にてロアアームにブッシュを介して組付けられてい
る。ピストンロッド5は、シリンダ4の上端面から上方
に延出されており、その上端部にて、ネジ6により車体
BDに固定したアッパーサポート7を介して車体BDに
組付けられている。
【0015】エアばね装置3も又、周知のエアばね装置
であるためその詳述は避けるが、ダンパ装置2の外周に
配設されており、上部ケース8と下部ケース9とから成
るケース10を備えている。
【0016】上部ケース8は、その上面にてアッパーサ
ポート11及び支持プレート12を介して車体BDに支
持されるとともに、支持プレート12を介してピストン
ロッド5の上端部外周に気密的に固定されている。
【0017】下部ケース9は、弾性に富む素材、例えば
ゴムを主体としたダイヤフラムにより構成され、その内
側に向けて巻き込むように形成されている。巻き込む部
としての下部ケース9は、その外周端部においてかしめ
リングにより上部ケース8の下端部内周面上に気密的に
固定されるとともに、その内周端部においてシリンダ2
の外周に固定されている筒状部材13を介してシリンダ
2に気密的に固定されている。
【0018】エアばね装置3は、ケース10によりシリ
ンダ4及びピストンロッド5の外周上に空気室15を形
成している。この空気室15には、図示しない電気的に
制御される吸気及び排気装置がインレット16を介して
接続され、空気室15内の空気量が調節されるようにな
っている。
【0019】支持プレート12の下面には、ゴム製のバ
ウンドストッパ17が配設されている。バウンドストッ
パ17は、シリンダ4の上面との当接により車体BDの
バウンドを弾性的に規制する。
【0020】略筒状を呈する筒状部材13はその下端部
においてシリンダ4に気密的に固定されている。シリン
ダ4の上端部分には、支持部材14が配設されている。
支持部材14の外周部には、車体BD側に位置する環状
の第1磁石(永久磁石)18と、ロアアーム側に位置す
る環状の第2磁石(永久磁石)19とがそれぞれ配設さ
れている。第1磁石18と第2磁石19とはダンパ装置
2の軸方向において所定値分離間して配設されている。
【0021】第1磁石18の上端側はN極に、又、下端
側はS極に磁化されている。第2磁石19の上端側はS
極に、又、下端側はN極に磁化されている。
【0022】磁石18、19の外周側には、磁石18、
19の外周面に対向するようにして、ダンパ装置2の軸
方向(図2中上下方向)をその軸方向とする複数のソレ
ノイド20が配設されている。複数のソレノイド20は
全体として筒状を呈するソレノイド群としてのコイルア
ッセンブリ21を形成している。コイルアッセンブリ2
1は上部ケース8に固定されている。
【0023】ソレノイド20のリード線はそれぞれ気密
的に上部ケース8外に取り出され、サスペンション装置
1外に配設される電気制御装置22に電気的に接続され
ている。
【0024】それぞれのソレノイド20は、電気制御装
置22内の不図示の駆動回路によって、電流の通電又は
非通電、及び、その通電方向が切り替えられる制御が行
われる。ソレノイド20に電流が通電されると、磁束が
ソレノイドの軸方向、即ち、図1中の上下方向に通過す
ることになる。ソレノイド20へ通電される電流の方向
が順方向の場合には、磁束はソレノイドを下から上に通
過する。即ち、ソレノイドの上方がN極に、下方がS極
に磁化された磁石と等価となる。逆に、ソレノイドへ通
電される電流の方向が逆方向の場合には、磁束はソレノ
イドを上から下に通過する。即ち、ソレノイドの上方が
S極に、下方がN極に磁化された磁石と等価となる。
【0025】磁石18、19の各長さは、ソレノイド2
0の3個分の幅にほぼ等しく設定されている。
【0026】ソレノイド20をそれぞれ通電制御するこ
とにより、コイルアッセンブリ21と磁石18、19と
により、シリンダ4とピストンロッド5、ひいては車体
BDとロアアームとの相対移動を増長する作用を得るこ
とができる。例えば、第1磁石18に関しては、コイル
アッセンブリ21において第1磁石18の近接上部に位
置するソレノイドを逆方向に通電する。また、第2磁石
19に関しては、ソレノイドアッセンブリ21において
第2磁石19の近接下部に位置するソレノイドを順方向
に通電する。ソレノイドアッセンブリ21のソレノイド
20が駆動回路を介して通電制御されると、通電された
ソレノイド20と第1磁石18との間には反発力が生
じ、通電されたソレノイド20と第2磁石19との間に
は吸引力が生じ、磁石18、19が図1中下方に移動す
る。即ち、シリンダ4とピストンロッド5、ひいては車
体BDとロアアームとが離間しようとする相対移動を増
長する作用を得ることとなる。
【0027】電気制御装置22には、上述した吸気及び
排気装置が電気的に接続され、更に、不図示の舵角セン
サ、車高センサ23、横加速度センサ24、及び不図示
の車速センサがそれぞれ電気的に接続されている。舵角
センサは、不図示の操舵ハンドルの回転角をハンドル舵
角として検出するとともに、ハンドル舵角を表す検出信
号を出力する。車高センサ23は、車体BDとロアアー
ムとの間に設けられてロアアームに対する車体BDの高
さを車高として検出して、車高を表す検出信号を出力す
る。横加速度センサ24は車体BDに組付けられて車体
BDの横方向の加速度を横加速度として検出するととも
に、横加速度を表す検出信号を出力する。車速センサ
は、車速を検出するとともに、車速を表す検出信号を出
力する。
【0028】次に、上記のように構成したサスペンショ
ン装置1の動作を、図を用いて説明する。
【0029】車高調整は、図示しない車高調整プログラ
ムの実行により行われる。電気制御装置のマイクロコン
ピュータは、車高調整プログラムの実行を所定の短時間
毎に実行し、車高センサ23から入力した車高が、予め
決められた基準車高よる高いか低いかを判定して、この
判定結果に基づいて電気制御装置内の駆動回路を介して
吸気及び排気装置を制御する。検出された検出車高が基
準車高よりも高ければ、排気装置はサスペンション装置
1のエアばね装置3の空気室15内の空気を排出する。
この排気によって空気室15内の空気圧は低下し、上部
ケース8及びピストンロッド5が下降して車体BDも下
降する。一方、検出された車高が基準車高よりも低けれ
ば、吸気装置はエアばね装置3の空気室15内に空気を
供給する。この吸気によって空気室15内の空気圧は上
昇し、上部ケース8及びピストンロッド5が上昇して車
体BDも上昇する。その結果、車体BDのロアアームに
対する高さは常にほぼ一定に保たれる。
【0030】一方、路面から車体BDに外力が付与され
ても、空気室15に空気を満たしたエアばね装置3は、
この付与された外力を吸収して車体BDへの衝撃を和ら
げるので、車両の乗り心地が良好となる。
【0031】次に減衰力の切り換え制御について説明す
る。この制御は、図示しない減衰力切り換えプログラム
の実行により行われる。電気制御装置のマイクロコンピ
ュータは、このプログラムを所定の短時間毎に繰り返し
実行し、車速センサにより検出された車速と横加速度セ
ンサにより検出された横加速度とに応じて不図示の減衰
力切り換え装置を駆動制御する。
【0032】この減衰力切り換え制御装置を駆動制御す
ることにより、ダンパ装置2の減衰力が車両の走行状態
に応じてソフトまたはハードに選択的に切り換えられ
る。従って、路面からの入力、車体BDの姿勢変化等に
より、車体BDが上下に振動しても、この振動はダンパ
装置2の減衰力により車両の走行状態に応じて抑制され
る。
【0033】次に、ソレノイド20の通電及び非通電制
御について説明すると、サスペンション装置1において
は、サスペンション装置1の伸縮に伴って下部ケース9
の巻き込みが開放される又は下部ケース9が巻き込まれ
る際に、下部ケース9にサスペンション装置1の伸縮を
妨げるような抵抗力が生じる。例えばサスペンション装
置1が、下部ケース9の巻き込み部分を下方に延ばしつ
つ、図1に示す初期状態、即ち、中立状態から伸長され
ようとする場合、下部ケース9の特に巻き込み部分が撓
むことによって生じる抵抗力がサスペンション装置1の
伸長を妨げるように作用する。従って、このままでは車
体BDとロアアームとの、即ち、ピストンロッド5とシ
リンダ4との相対速度が減少し、ダンパ装置2が十分に
車体BDとロアアームとの相対移動を抑制することがで
きない虞が有る。
【0034】しかしながら、本サスペンション装置1に
おいては、車高センサ23により車体BDとロアアーム
との相対位置、即ち、ソレノイド20と磁石18、19
との相対位置を検出し、この車高センサ23の検出出力
に基づいてソレノイド20を通電制御して、磁石18、
19、ひいてはシリンダ4を図1中下方に移動させる推
進力を発生させる。この推進力の発生により下部ケース
9において生じる抵抗力は打ち消され、サスペンション
装置1はスムースに伸長でき、ひいては、シリンダ4と
ピストンロッド5との相対速度が減じられることがなく
なり、ダンパ装置2は車体BDとロアアームとの相対移
動を十分に抑制することが可能となる。又、例えば、サ
スペンション装置1が縮む場合等において、下部ケース
9には、サスペンション装置1の短縮を妨げようとする
抵抗力が生じる。しかしながら、上述したソレノイド2
0の通電制御により、下部ケース9の抵抗力を打ち消す
ことができる。
【0035】上述したように、本実施の形態のサスペン
ション装置1によれば、ソレノイド20を通電制御する
ことにより、ダンパ装置2は車体BDとロアアームとの
相対移動を十分に抑制することが可能となる。
【0036】更に、ソレノイドアッセンブリ21が、ダ
ンパ装置2の外周側にダンパ装置2と同軸に配設さてい
ることから、サスペンション装置1を小型化することが
可能となる。
【0037】従って、ばね上部材とばね下部材との相対
移動を十分に抑制可能なサスペンション装置1を提供す
ることを可能としている。
【0038】本実施の形態においては、ソレノイド20
をピストンロッド5と一体的に変位するように配設し、
磁石18、19をシリンダ4と一体的に変位するように
配設しているが、特にこの構成に限定するものではな
く、例えば、ソレノイド20をシリンダ4と一体的に変
位するように配設し、磁石18、19をピストンロッド
5と一体的に変位するように配設した本発明のサスペン
ション装置においても、同様の作用効果が得られる。
【0039】又、本実施の形態においては、磁石18、
19の長さは、ソレノイド20の3つ分の幅に相当する
ものであるが、特にこれに限定するものでないことは言
うまでもなく、例えば、磁石18、19の長さは、ソレ
ノイド20の2つ分の幅に相当する本発明のサスペンシ
ョン装置においても、同様の作用効果が得られる。
【0040】又、本実施の形態においては、ケース10
は、上部ケース体8と下部ケース体9とから構成されて
いるが、特にこの構成に限定するものでないことは言う
までもなく、例えば、上部ケース体と、下部ケース体
と、上部ケース体と下部ケース体とを繋ぐ中間ケース体
とを備えたケースを有する本発明のサスペンション装置
においても、同様の作用効果が得られる。
【0041】又、本実施の形態においては、第1磁石1
8は、上端側がN極に下端側がS極に磁化されており、
第1磁石18と電磁力を発生するために、第1磁石18
に対応するソレノイド20には逆方向の電流が流されて
いる。また、第2磁石19は、上端側がS極に下端側が
N極に磁化されており、第2磁石19と電磁力を発生す
るために、第2磁石19に対応するソレノイド20には
順方向の電流が流されている。しかしながら、この構成
に限定するものでないのは言うまでもなく、例えば、そ
の外周側がN極に、その内周側がS極に磁化された第1
磁石と、その外周側がS極に、その内周側がN極に磁化
された第2磁石とを備え、第1磁石に対応するソレノイ
ドには逆方向の電流が流され、第2磁石に対応するソレ
ノイドには逆方向の電流が流される本発明のサスペンシ
ョン装置においても同様の作用効果が得られる。
【0042】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、サスペンショ
ン装置はスムースに伸縮でき、ひいては、ばね上部材と
ばね下部材との相対速度が減じられることがなくなり、
ダンパ装置はばね上部材とばね下部材との相対移動を十
分に抑制可能となる。
【0044】従って、ばね上部材とばね下部材との相対
移動を十分に抑制することができるサスペンション装置
を提供することを可能としている。
【0045】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、特に復元力が大きいケースを備えるサ
スペンション装置においても、ばね上部材とばね下部材
との相対移動を十分に抑制することができる。
【0046】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明の効果に加えて、スペースの有効利用を図
ったサスペンション装置を提供することを可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のサスペンション装置1の断面
図。
【符号の説明】
1 サスペンション装置 2 ダンパ装置 3 エアばね装置 4 シリンダ 5 ピストンロッド 8 上部ケース 9 下部ケース 10 ケース 18 第1磁石 19 第2磁石 20 ソレノイド 21 ソレノイドアッセンブリ BD 車体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液を封入したシリンダと、前記シリ
    ンダの上端面から進退可能に突出させたピストンロッド
    とを有するととともに、前記シリンダの下端部を車両の
    ばね下部材に組付け且つピストンロッドの上端部を車両
    のばね上部材に組付けて成り、前記ばね上部材と前記ば
    ね下部材との相対移動により減衰力を発生するダンパ装
    置と、 前記シリンダ及び前記ピストンロッドの外周面上に設け
    られてその下端部が前記シリンダの外周面に支持される
    とともにその上端部が前記ばね上部材に支持され、少な
    くともその上下方向において可撓性を備えるケースを有
    してなり、前記ケース内に封入したエアにより前記ばね
    下部材の前記ばね上部材に対する上下動に対してばね作
    用を付与するエアばね装置と、 前記ケースの内部であって、前記相対移動方向をその軸
    として配設され、前記シリンダ及び前記ピストンロッド
    の内の一方と一体的に変位するソレノイド群と、 前記ケースの内部であって、前記ダンパ装置の外周側で
    前記ソレノイド群の内周部又は外周部に対向して配置さ
    れるとともに、前記シリンダ及び前記ピストンロッドの
    内の他方と一体的に変位する磁石と、 前記ソレノイド群への通電を制御する制御手段とを具備
    し、 前記制御手段は、前記ケースが撓むのに伴って生じる抵
    抗を打ち消すように、前記ソレノイド群に通電して前記
    ソレノイド群と前記磁石との間に電磁力を生じさせる車
    両のサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースは、その下端部において内側
    に巻き込まれるように形成されるとともに少なくともそ
    の上下方向において可撓性を備えた巻き込み部を有し、
    前記ケースは、前記巻き込み部の内周部において前記シ
    リンダに支持され、前記制御手段は、前記巻き込み部が
    撓むのに伴って生じる抵抗を打ち消すように、前記ソレ
    ノイド群に通電して前記ソレノイド群と前記磁石との間
    に電磁力を生じさせる請求項1記載の車両のサスペンシ
    ョン装置。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイド群は、前記ダンパ装置の
    外周側に前記ダンパ装置と同軸に配設される請求項1又
    は請求項2記載の車両のサスペンション装置。
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