JP3618946B2 - 車両のサスペンション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石と電磁コイルの電磁力を利用してサスペンションユニットの上下運動を規制する車両のサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の磁石とコイルの電磁力を利用したサスペンション装置は、例えば特開平4−197817号公報において提案されている。図5は特開平4−197817号公報において提案されたサスペンション装置を示しており、このサスペンション装置は、車体側部材1と車輪側部材2からなるサスペンションユニットSの車体側部材1にサスペンションユニットSの半径方向に磁界を形成する磁石1fを設け、この磁石1fにより形成される磁界に交差するようにサスペンションユニットSの車輪側部材2を配置するとともに、この部材2の小ストロークに対応する位置に大抵抗の第1コイル3aと、この部材2の大ストロークに対応する位置に小抵抗の第2コイル3b,3cを巻き付けるようにしている。
【0003】
これによれば、微少な制御が必要な小ストローク時には小さな駆動力・減衰力を得ることができる。一方、大きな力が必要な大ストローク時には大きな駆動力・減衰力を得られるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平4−197817号公報において提案されたサスペンション装置にあっては、サスペンションユニットSへの入力が大きくなると、各コイル3a,3b,3cへの通電電流を増やす必要があり、電力の制御が難しくなるとともに、消費電力も増大するという問題を生じる。また、上記公報において提案されたサスペンション装置にあっては、サスペンションユニットSへの大入力時には、サスペンションユニットSのストローク量も大きくなるため、バウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりが生じることとなって、当該車両の乗り心地が悪くなるという問題も生じる。そして、このバウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりの衝撃力を緩和するようにするためには、各コイル3a,3b,3cへの通電電流をさらに増大させる必要があるとともに、電力の制御も一層難しくなって、消費電力も更に増大するという問題を生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題に対処するため、車体のばね上部材として組付けられる車体側部材と該車体側部材に軸方向に相対移動可能に嵌挿して車体のばね下部材として組付けられる車輪側部材のいずれか一方の部材が有底円筒状の外側筒体の中心に円筒状の間隙を介して円柱状の内柱を一体に形成してなり、他方の部材が前記外側筒体の内部に前記内柱と同心的に嵌挿した有底円筒状の内側筒体として組付けられたサスペンションユニットにおいて、前記一方の部材を構成する前記内柱の外周面に筒状に形成した内側永久磁石を配置し、前記外側筒体の内周面に前記内側永久磁石の外周に対向して位置する筒状の外側永久磁石を配置して、前記円筒状の間隙に径方向の磁界を形成させ、前記他方の部材を構成する内側筒体に前記磁界に交差する向きに巻回した単一の電磁コイルを配設し、前記径方向の磁界の強さが前記両部材の相対移動のストローク中心より上方と下方に向かって強くなるように前記内側永久磁石と外側永久磁石を着磁して、前記電磁コイルに付与した所定電流の流れる方向を前記両部材の相対的な移動方向に応じて制御することにより前記径方向の磁界との電磁作用を変化させるようにしたことを特徴とする車両のサスペンション装置を提供するものである。
【0006】
上記のように構成した本発明による車両のサスペンション装置においては、
前記内側筒体に前記磁界に交差する向きに巻回した単一の電磁コイルに所定の電流を付与してその流れる方向を前記両部材の相対的な移動方向に応じて制御することにより、車体側部材と車輪側部材の相対移動に抗する電磁力が発生して、サスペンションユニットのストロークを小さくすることができるようになるので、バウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりを防止することが可能になる。また、電磁コイルに流す電流の制御は相対移動方向に応じた電流の方向を制御するだけであるので、この種のサスペンション装置の制御が容易になるとともに、一定の電流を流すだけであるのでその消費電力も低減することが可能になって、低消費電力のサスペンション装置を得ることが可能になる。
【0007】
また、上記の内側永久磁石と外側永久磁石の磁力を相対移動のストローク中心より上方と下方に向かって強くなるように着磁したことにより、電磁コイルに流れる電流が一定電流であっても、サスペンションユニットのストロークが大きくなるに伴い、内側永久磁石と外側永久磁石とで形成される磁界とコイルに流れる電流による相対移動方向に抗する電磁力が大きくなる。このため、サスペンションユニットへ加わる外力が大きくなってサスペンションユニットが大きくストロークしても、バウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりを防止することが可能になるとともに、バウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりを生じたとしてもその衝撃力を緩和することが可能になる。
【0008】
本発明の実施にあたっては、上記の内側永久磁石と外側永久磁石の軸方向の長さを前記内側筒体と外側筒体の相対移動の最大ストローク長と等しくし、前記電磁コイルを前記内側筒体のストローク中心近傍に配設するとともに、同電磁コイルの軸心方向の長さを前記両筒体の相対移動の最大ストローク時に同電磁コイルが前記径方向の磁界内に位置する長さにすることが望ましい。
【0009】
上記のように、内側永久磁石と外側永久磁石軸方向の長さを定めると共に電磁コイルの軸心方向の長さを定めた場合には、サスペンションユニットへ加わる外力が最大となってサスペンションユニットへ加わる外力が最大となってサスペンションユニットが大きくストロークしてバウンドストッパ当たりやリバウンドストッパ当たりを生じたとしてもその衝撃力を緩和することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は本実施形態の車両のサスペンション装置の概略構成を示す縦断面図であり、図2は図1のA−A断面を示す図である。このサスペンション装置は、ばね上部材としての車体(図示せず)とばね下部材としてのロアアーム(図示せず)との間に配設されるものであり、車体に組み付けられる車体側部材10と、車輪に組み付けられる車輪側部材20とを相対移動可能に組み付けたサスペンションユニットSを備えている。
【0011】
車体側部材10は、円柱状の内柱11と、この内柱11の上部にて一体的連結されて同内柱11の外周部に円筒状の間隙部gを介在して配設される有底円筒状の外筒12とで構成され、その上端にて車体に固定した図示しないアッパサポートを介して車体に組み付けられている。アッパサポートは、ゴム等の弾性材料を内蔵しており、車体側部材10の車体に対する傾きの若干の変化を許容する。この車体側部材10の上端内周面には環状のゴム等の弾性材料よりなるバウンドストッパ13を配設しており、当該車両がバウンドした場合に後述する車輪側部材20との衝撃を弾性的に規制する。
【0012】
円柱状の内柱11の外周面には、環状の内側永久磁石14を配設している。この内側永久磁石14は、図2に示すように、内柱11の軸方向に4分割された円弧状の磁石片14a,14b,14c,14dをスペーサ14eを介して内柱11の外周面に配設されている。そして、内側永久磁石14の各磁石片14a,14b,14c,14dの磁化方向は内柱11の半径方向であって、その内方は一方の磁極(例えばN極)に、その外方は他方の磁極(例えばS極)になるように磁化されている。
【0013】
また、外筒12の内周面の内側永久磁石14に対向する位置には、環状の外側永久磁石15を配設している。この外側永久磁石15も、図2に示すように、外筒15の軸方向に4分割された円弧状の磁石片15a,15b,15c,15dをスペーサ15eを介して外筒12の内周面に配設されている。そして、外側永久磁石15の磁化方向は外筒12の半径方向であって、その内方は一方の磁極(例えばN極)に、その外方は他方の磁極(例えばS極)になるように磁化されている。
【0014】
したがって、これらの両永久磁石14,15により空隙g内に形成される磁界の方向は、外側永久磁石15から内側永久磁石14に向かう方向となる。なお、両永久磁石14,15の軸方向の長さは、車体側部材10が車輪側部材20に対して相対的に移動する距離の少なくとも半分の長さとなるように形成している。また、両永久磁石14,15の上端面には、それぞれ環状のゴム等の弾性材料よりなるリバウンドストッパ16,17を配設しており、当該車両がリバウンドした場合に後述する車輪側部材20との衝撃を弾性的に規制する。
【0015】
両永久磁石14,15の軸方向の磁力の強さは、図3に示すように、ストローク中心より上方に向かうに伴い強くなるように磁化しているとともに、ストローク中心より下方に向かうに伴い強くなるように磁化している。したがって、後述するコイル30が両永久磁石14,15の最上部あるいは最下部に存在するときに、両永久磁石14,15とコイル30との電磁力は最大になる。
【0016】
一方、車輪側部材20は、円筒部21とフランジ部22と底辺部23とからなる有底円筒状に形成されており、底辺部23の下端にて図示しないロアアームにブッシュを介して組み付けられている。円筒部21は空隙g内に挿入されており、この円筒部21の中間部にはコイル30が内柱11の軸芯に同軸的に巻回されている。フランジ部22の内側下面および外側下面には、それぞれ環状のゴム等の弾性材料よりなるリバウンドストッパ24,25を配設しており、当該車両がリバウンドした場合に上述した車体側部材10との衝撃を弾性的に規制する。
【0017】
円筒部21の中間部に内柱11の軸芯に同軸的に巻回されたコイル30は、車体側部材10が車輪側部材20に対して相対的に移動しても両永久磁石14,15により形成される磁界内に常に存在するように配設されている。したがって、コイル30の移動方向の長さは両永久磁石14,15の軸方向の長さより短くなるように形成されている。
【0018】
図4はコイル30への通電を制御するコイル駆動回路を示す図であって、このコイル駆動回路は4個のトランジスタTr1〜Tr4で構成されている。トランジスタTr1,Tr2はPNP型で構成され、トランジスタTr3,Tr4はNPN型で構成され、電源+Vと接地間に直列接続されてトランジスタTr1とトランジスタTr3の接続点α点と、トランジスタTr2とトランジスタTr4の接続点β点との間にコイル30の両端がそれぞれ接続されている。
【0019】
ここで、トランジスタTr1のベースX1とトランジスタTr4のベースX4に制御電圧を付与して両トランジスタTr1,Tr4を同時にオンさせることにより、図示実線矢印方向に電流(以下、順方向電流という)が流れる。順方向電流(図2においては時計方向に流れる電流)が流れる場合、両永久磁石14,15により形成される磁界は外側永久磁石15から内側永久磁石14に向かう方向であるので、フレミングの左手の法則により、図1の下向きに電磁力が生じる。
【0020】
一方、トランジスタTr2のベースX2とトランジスタTr3のベースX3に制御電圧を付与して両トランジスタTr2,Tr3を同時にオンさせることにより、図示点線矢印方向に電流(以下、逆方向電流という)が流れる。逆方向電流(図2においては反時計方向に流れる電流)が流れる場合、両永久磁石14,15により形成される磁界は外側永久磁石15から内側永久磁石14に向かう方向であるので、フレミングの左手の法則により、図1の上向きに電磁力が生じる。
【0021】
なお、各トランジスタTr1〜Tr4の各ベースX1〜X4に印加される制御電圧は図示しないマイクロコンピュータからなる制御回路から付与される。そして、この制御電圧は制御回路に接続された車高センサの検出値に基づいて制御回路から出力されるようになされている。
【0022】
次に、上記のように構成したサスペンション装置の動作を説明する。まず、ストロークが小さい場合について説明する。ストロークが小さい場合は、図1のA−A線で示すストローク中心(図3参照)近傍を上下動することとなるが、当該車両が小さくバウンドして車輪側部材20が車体側部材10に対して相対的に上方に移動すると、車高センサがこの上方への移動を検出すると制御回路に検出信号を出力する。
【0023】
すると、制御回路はトランジスタTr1のベースX1とトランジスタTr4のベースX4に制御電圧を付与して両トランジスタTr1,Tr4を同時にオン動作させる。これによりコイル30には順方向電流が流れ、両永久磁石14,15により形成される磁界との電磁作用により、コイル30には下向きの力が作用することとなる。この場合の両永久磁石14,15により形成される磁界の強さ(磁力の強さ)は弱いため、この下向きの力は小さいがストローク方向に抗する力となる。
【0024】
一方、当該車両が小さくリバウンドして車輪側部材20が車体側部材10に対して相対的に下方に移動すると、車高センサがこの下方への移動を検出すると制御回路に検出信号を出力する。すると、制御回路はトランジスタTr2のベースX2とトランジスタTr3のベースX3に制御電圧を付与して両トランジスタTr2,Tr3を同時にオン動作させる。これによりコイル30には逆方向電流が流れ、両永久磁石14,15により形成される磁界との電磁作用により、コイル30には上向きの力が作用することとなる。この場合の両永久磁石14,15により形成される磁界の強さ(磁力の強さ)は弱いため、この上向きの力は小さいがストローク方向に抗する力となる。
【0025】
ここで、荒れた路面等を当該車両が走行した場合、路面からサスペンション装置への入力が大きくなり、当該車両が大きくバウンドしたりあるいは大きくリバウンドした場合について説明する。当該車両が大きくバウンドして、図3に示すように、車輪側部材20が車体側部材10に対して最上方に移動すると、車高センサがこの最上方(コイル30の上端が両磁石14、15の最上端に一致する位置)への移動を検出すると制御回路に検出信号を出力する。
【0026】
すると、制御回路はトランジスタTr1のベースX1とトランジスタTr4のベースX4に制御電圧を付与して両トランジスタTr1,Tr4を同時にオン動作させる。これによりコイル30には順方向電流が流れ、両永久磁石14,15により形成される磁界との電磁作用により、コイル30には下向きの力が作用することとなる。この場合の両永久磁石14,15により形成される磁界の強さ(磁力の強さ)は強いため、この下向きの力は大きく、大きなストロークに抗する大きな力となる。
【0027】
また、当該車両が大きくリバウンドして車輪側部材20が車体側部材10に対して最下方に移動すると、車高センサがこの最下方(コイル30の下端が両磁石14、15の最下端に一致する位置)への移動を検出すると制御回路に検出信号を出力する。すると、制御回路はトランジスタTr2のベースX2とトランジスタTr3のベースX3に制御電圧を付与して両トランジスタTr2,Tr3を同時にオン動作させる。これによりコイル30には逆方向電流が流れ、両永久磁石14,15により形成される磁界との電磁作用により、コイル30には上向きの力が作用することとなる。この場合の両永久磁石14,15により形成される磁界の強さ(磁力の強さ)は強いため、この上向きの力は大きく、大きなストロークに抗する大きな力となる。
【0028】
このように、当該車両が大きくバウンドしたりあるいはリバウンドしても、バウンド方向あるいはリバウンド方向の両方向に対してストロークを抑える方向に反発力が生じるため、バウンドストッパ13当たりあるいはリバウンドストッパ16、17および24、25当たりの両方の衝撃力を和らげることが可能になる。
【0029】
上記説明からも理解できるとおり、上記実施形態によれば、内側永久磁石14と外側永久磁石15とで形成される磁界に交差する向きに巻回されたコイル30に所定の方向の電流を流すことにより、サスペンションユニットSの車体側部材10と車輪側部材20との相対移動方向に抗する電磁力が発生して、サスペンションユニットSのストロークを小さくすることができるようになるので、バウンドストッパ13当たりやリバウンドストッパ16、17および24、25当たりを防止することが可能になる。また、コイル30に流す電流の制御は相対移動方向に応じた電流の方向を制御するだけであるので、この種のサスペンション装置の制御が容易になるとともに、一定の電流を流すだけであるのでその消費電力も低減することが可能になって、低消費電力のサスペンション装置を得ることが可能になる。
【0030】
また、内側永久磁石14および外側永久磁石15の磁力を、図3に示すように、相対移動のストローク中心より上方および下方に向かうに伴って強くなるように着磁しているので、コイル30に流れる電流が一定電流であっても、サスペンションユニットSのストロークが大きくなるに伴い、内側永久磁石14と外側永久磁石15とで形成される磁界とコイル30に流れる電流による電磁力が大きくなるため、サスペンションユニットSへ加わる外力が大きくなってサスペンションユニットSが大きくストロークしても、バウンドストッパ13当たりやリバウンドストッパ16、17および24、25当たりを防止することが可能になるとともに、バウンドストッパ13当たりやリバウンドストッパ16、17および24、25当たりを生じたとしてもその衝撃力を緩和することが可能になる。
【0031】
なお、上記実施形態においては、車体側部材10に内柱11と外筒12を設け、内柱11の外表面に内側永久磁石14を配置するとともに、外筒12の内表面に外側永久磁石15を配置する例について説明したが、内側永久磁石と外側永久磁石を車輪側部材に設け、コイルを車体側部材に設けるようにしてもよい。この場合、車体側部材と車輪側部材の構造を逆にして、車輪側部材に内柱と外筒を設けて、内柱の外表面に内側永久磁石を配置するとともに、外筒の内表面に外側永久磁石を配置し、車体側部材の円筒を設けてこの円筒の外表面にコイルを巻回するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサスペンション装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す図である。
【図3】移動位置に対する内側永久磁石および外側永久磁石の磁力の強さを示す図である。
【図4】コイルの駆動回路を示す図である。
【図5】従来の電磁サスペンション装置を示す図である。
【符号の説明】
S…サスペンションユニット、10…車体側部材、11…内柱、12…外筒、13…バウンドストッパ、14…内側永久磁石、14a,14b,14c,14d…磁石片、14e…スペーサ、15…外側永久磁石、15a,15b,15c,15d…磁石片、15e…スペーサ、16,17…リバウンドストッパ、20…車輪側部材、21…円筒部、22…フランジ部、23…底辺部、24,25…リバウンドストッパ、30…コイル
Claims (2)
- 車体のばね上部材として組付けられる車体側部材と該車体側部材に軸方向に相対移動可能に嵌挿して車体のばね下部材として組付けられる車輪側部材のいずれか一方の部材が有底円筒状の外側筒体の中心に円筒状の間隙を介して円柱状の内柱を一体に形成してなり、他方の部材が前記外側筒体の内部に前記内柱と同心的に嵌挿した有底円筒状の内側筒体として組付けられたサスペンションユニットにおいて、前記一方の部材を構成する前記内柱の外周面に筒状に形成した内側永久磁石を配置し、前記外側筒体の内周面に前記内側永久磁石の外周に対向して位置する筒状の外側永久磁石を配置して、前記円筒状の間隙に径方向の磁界を形成させ、前記他方の部材を構成する内側筒体に前記磁界に交差する向きに巻回した単一の電磁コイルを配設し、前記径方向の磁界の強さが前記両部材の相対移動のストローク中心より上方と下方に向かって強くなるように前記内側永久磁石と外側永久磁石を着磁して、前記電磁コイルに付与した所定電流の流れる方向を前記両部材の相対的な移動方向に応じて制御することにより前記径方向の磁界との電磁作用を変化させるようにしたことを特徴とする車両のサスペンション装置。
- 前記内側永久磁石と前記外側永久磁石の軸方向の長さを前記内側筒体と外側筒体の相対移動の最大ストローク長と等しくし、前記電磁コイルを前記内側筒体のストローク中心近傍に配設するとともに、同電磁コイルの軸心方向の長さを前記両筒体の相対移動の最大ストローク時に同電磁コイルが前記径方向の磁界内に位置する長さにしたことを特徴とする請求項1に記載した車両のサスペンション装置。
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