JPH10246166A - 内燃機関の燃料噴射弁 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射弁

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JPH10246166A
JPH10246166A JP10038950A JP3895098A JPH10246166A JP H10246166 A JPH10246166 A JP H10246166A JP 10038950 A JP10038950 A JP 10038950A JP 3895098 A JP3895098 A JP 3895098A JP H10246166 A JPH10246166 A JP H10246166A
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fuel injection
valve
pressure
fuel
injection valve
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JP10038950A
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Karl Hofmann
ホフマン カール
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Robert Bosch GmbH
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Robert Bosch GmbH
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M43/00Fuel-injection apparatus operating simultaneously on two or more fuels, or on a liquid fuel and another liquid, e.g. the other liquid being an anti-knock additive
    • F02M43/04Injectors peculiar thereto

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 内燃機関の燃料噴射弁であって、燃料高
圧源と接続可能で圧力室17内に開口する圧力通路1
9、及び第2の流入管路39を備えており、第2の流入
管路を介して第2の媒体が燃料噴射弁の噴射横断面に供
給されるようになっている形式のものにおいて、第2の
流入管路が完全に弁本体3内を延びていて、直接に圧力
室内に、若しくは少なくとも圧力室の近傍で弁部材9と
孔7の壁面との間に形成された室内に開口している。 【効果】 第2の媒体、特に水の供給にとって、従来の
燃料噴射弁に対して高い燃料噴射圧力のための付加的な
構成部分が不必要であり、かつ燃料噴射弁は燃料及び水
の噴射のために付加的な変更処置なしに既存の内燃機関
に装着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射弁であって、弁本体の孔内に軸線方向移動可能に案内
された弁部材を備えており、弁部材が燃焼室側の端部に
弁シール面を有し、弁シール面で噴射横断面の制御のた
めに不動の弁座面と協働するようになっていて、かつ弁
部材のシャフトに弁部材の開放方向で作用する圧力肩部
を有しており、圧力肩部が横断面の拡大された圧力室内
に突入しており、圧力室内に燃料高圧源と接続可能な圧
力通路が開口しており、圧力室が、弁部材のシャフトと
孔の壁面との間に形成されて軸線方向に延びるリング通
路を介して弁座面に接続されており、並びに弁本体内に
第2の流入管路を備えており、第2の流入管路を介して
第2の媒体が燃料噴射弁の噴射横断面に供給されるよう
になっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願第39286
11A1号明細書により公知の前記形式の燃料噴射弁に
おいては、有害物質エミッション(Schadstoffemission)
に関連して最適な燃焼のために、ディーゼル燃料と水と
の混合物若しくはエマルジョン(Emulsion)が内燃機関内
に噴射される。このために、公知の燃料噴射弁は弁本体
の孔内に軸線方向移動可能に案内されたプランジャー状
の弁部材を有しており、弁部材が燃焼室側の端部に弁シ
ール面を有しており、弁シール面が噴射横断面若しくは
噴射孔の制御のために弁本体の弁座面と協働するように
なっている。弁部材はシャフトに開放方向で作用する圧
力肩部を有しており、圧力肩部が横断面の拡大された圧
力室内に突入しており、圧力室内には、燃料噴射ポンプ
と接続可能な圧力通路が開口している。この場合、圧力
通路は弁部材と孔との間に形成されて軸線方向に延びる
リング通路を介して噴射横断面に接続されている。第2
の媒体、特に水の供給のために、公知の燃料噴射弁には
第2の流入管路を設けてあり、流入管路がまず軸線方向
で弁本体を貫通して次いで、弁本体と締め付けナットと
の間に形成されたリング室に開口している。そこから水
は、弁本体と締め付けナットとの間に形成されたリング
室を介してリング通路の弁座近傍の端部に達して、そこ
で弁本体内の半径方向孔を通って流れる。
【0003】前記公知の燃料噴射弁は欠点として、水供
給通路を締め付けナットと弁本体との間に設けることに
よって煩雑であって、高い製作費用をかけてしか製作で
きない。さらに、公知の燃料噴射弁は弁本体のシャフト
の壁厚の薄いことに基づき1800バールまでの高い燃
料噴射圧力に適していない。さらに欠点が弁座近傍の領
域内への水の供給にあり、これによって燃料と水との良
好なエマルジョンが達成されない。
【0004】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に基づく燃料噴
射弁においては利点として、第2の媒体、特に水の供給
にとって、従来の燃料噴射弁に対して高い燃料噴射圧力
のための付加的な構成部分が不必要である。従って、本
発明に基づく燃料噴射弁は燃料及び水の噴射のために付
加的な変更処置なしに既存の内燃機関に装着できる。こ
のことは、有利な形式では、水のための第2の流入管路
が完全に弁本体内に統合されていて、弁本体内しか延び
ていないことによって達成される。第2の流入管路は有
利な形式では直接に燃料噴射弁の圧力室内に、若しくは
少なくとも圧力室の近傍で弁部材を案内する孔内に開口
している。これによって、弁本体のもとの壁厚さが維持
され、その結果、燃料・水・噴射弁(Kraftstoff/Wasser
-Einspritzventil)が1800バールまでの燃料噴射圧
力に適している。
【0005】供給される燃料量若しくは燃料圧力が供給
される水量よりも大きいので、燃料供給管路の流過横断
面が水供給管路の流過横断面よりも大きく形成されてい
る。燃料と水との混合物の前に弁座近傍の領域に純然た
る燃料が貯えられていることを保証するために、別の構
成ではスリーブが弁本体と弁部材との間のリング通路内
に差し込まれている。スリーブは横孔(Querbohrung)を
備えており、横孔を介して水が燃料流に混合されるよう
になっており、横孔の大きさ及び配置が、供給された水
をスリーブの基礎部まで流すように構成されており、ス
リーブの下側の室が燃料、有利にはディーゼル燃料で満
たされたままである。スリーブの組み込みを改善するた
めに、スリーブがスリットを備えていてよい。スリーブ
の半径方向内側を通しての燃料流過及びスリーブの半径
方向外側での水の流過を達成するために、スリーブが、
圧力室に突入する端部で水供給管路の方向に傾斜されて
いる。
【0006】本発明の別の構成では、弁部材のシャフト
がリング通路の領域に異なる横断面形状を有しており、
該横断面形状によって燃料と水とが混合されて、燃焼の
特性に良好な影響を及ぼす。水の強制的な案内を達成す
るために、圧力室の横断面が有利には楕円形であり、燃
料圧力管路と水供給管路とが互いに相対して位置し、そ
れぞれ圧力室の楕円形の横断面の最も隔てられた端部で
圧力室内に開口している。この場合に弁座近傍の領域で
の混合されない燃料の貯えを保証するために、有利には
弁座近傍の領域で弁部材のシャフトに狭窄部を設けてあ
り、狭窄部がリング通路内にリング室を形成している。
【0007】第2の流入管路を圧力室内へ開口させるこ
とのほかに、第2の流入管路を弁部材の孔の圧力室近傍
の領域に開口させることも可能である。この場合に有利
には、供給される水が弁部材内の接続通路を介して直接
に圧力室の下側で弁部材の面研削部に導かれ、従って、
燃料と添加媒体、特に水とが分離してリング室に供給可
能である。このような手段は、まず前噴射中にもっぱら
燃料だけを噴射して、第2の噴射中断でもっぱら水だけ
を噴射し、次いで第3、若しくは主噴射段階で再びほぼ
純然たる燃料を噴射したい噴射媒体の層形成のために特
に適している。弁部材内の接続通路は有利には、弁部材
内の互いに交差する斜めの2つの孔によって形成されて
いる。
【0008】燃料及び水を噴射するための本発明に基づ
く燃料噴射弁は、記載の実施例におけるように、いわゆ
る座孔ノズル(Sitzlochduese)若しくは袋孔ノズル(Sack
lochduese)若しくはピンノズル(Zapfenduese)として構
成されていてよい。さらに本発明に基づく燃料噴射弁
は、公知のすべての燃料噴射装置、例えばポンプ・ノズ
ル・装置(Pumpe-Duesen-Einrichtung)、コモン・レール
(Common-Rail)、ポンプ・管路・ノズル式噴射装置(Pump
e-Leitung-Duese-Einspritzeinrichtung)に使用でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】内燃機関のための図1及び図2に
示す本発明に基づく実施例においては、内燃機関、有利
にはシリンダヘッドのケーシング内に差し込まれた弁本
体3は、下側の端部で内燃機関の燃焼室内に突入してい
る。弁本体3内には上側(燃焼室から離れた側)の端面
から出発する軸線方向の袋孔7が設けられており、袋孔
内にプランジャー状の弁部材9が軸線方向移動可能に案
内されている。図2に拡大して示す弁部材9は下側(燃
焼室側)の端部に円錐形に形成された弁シール面11を
有しており、弁シール面が袋孔7の閉じた端部の同じく
円錐形の弁座面13と協働するようになっている。弁部
材9はシャフトに弁部材の開放方向で作用する圧力肩部
(Druckschulter)15を有しており、圧力肩部が圧力室
17内に突入しており、圧力室が袋孔7の横断面拡大部
(Querschnittserweiterung)によって形成されている。
圧力室17には、端面15から出発して斜めに延びる圧
力通路19を開口させてあり、圧力通路は図1に概略的
に示す燃料噴射管路21に接続されており、燃料噴射管
路を介して圧力室17が高圧噴射ポンプ(図示せず)か
ら高圧の燃料を供給される。この場合、圧力室17と弁
座面(弁座)13との間、並びに袋孔7の壁面と弁部材
9のシャフトとの間に軸線方向のリング通路23が形成
されており、リング通路を介して燃料が圧力室17から
弁座面13に達する。弁座面13の、リング通路23と
逆の側を貫通噴射孔の形の噴射口25が延びて、内燃機
関の燃焼室に開口している。
【0010】弁本体3は図1に示すように、締め付けナ
ット27を用いて軸線方向で弁保持本体29に緊定され
ており、この場合、弁本体3と弁保持本体29との間に
中間プレート31が締め込まれている。弁保持本体29
内に弁ばね33を差し込んであり、弁ばねがばね受け3
5及び圧力片37を介して弁部材9を閉鎖方向で弁座面
13に向けて負荷している。
【0011】第2の噴射媒体、特に水の供給のために、
弁本体3が第2の流入管路39を有しており、流入管路
が圧力通路19に相対して配置されていて、端面15か
ら出発して斜めに圧力室17内まで延びている。第2の
流入管路39は、中間プレート31及び弁保持本体29
を軸線方向に貫通する供給管路41を介して接続管片4
3に接続されており、接続管片は水供給装置に接続され
ている。
【0012】接続管片43若しくは供給ポンプの方向で
の水の逆流若しくは圧し戻しを避けるために、噴射口2
5の方向で開く逆止弁45が供給管路41内に、有利に
は中間プレート31の領域にはめ込まれている。
【0013】内燃機関用の本発明に基づく燃料噴射弁は
次に述べるように作動する:噴射開始の前に供給管路4
1及び第2の流入管路39を介して水が燃料の満たされ
た圧力室17内に供給され、水の供給圧力が噴射中断(E
inspritzpause)の間は燃料噴射弁内に残る残留燃料の圧
力よりも大きくなっている。この場合、水の供給圧力は
有利には30バール乃至100バールであるのに対し
て、残留燃料の圧力はほぼ20バール、最大でも70バ
ールである。圧力室17内に圧入された水は、圧力室1
7内に、かつ部分的にリング通路23内に残留する燃料
を圧力通路19内に押し戻す。もっぱら弁座面13の近
傍でのみ、純然たる燃料の所定の残留量がリング通路2
3内に残ったままであるのに対して、残りのリング通路
領域内及び圧力室17の領域内に水若しくは燃料・水エ
マルジョンが集まる。
【0014】燃料噴射弁の燃料噴射の開始に際して、噴
射ポンプから燃料噴射管路21を介して、さらに圧力通
路19を介して燃料が有利には1800バールまでの著
しく高い圧力で圧力室17内に供給される。そこで、燃
料高圧が周知の形式で弁部材9の圧力肩部15に作用し
て、弁部材9を開放圧力の越えられた後に弁ばね33の
戻し力に抗して弁座面(弁座)13から移動させる。こ
の場合、開放横断面(Oeffnungsquerschnitt)の開放制御
に伴って、まず純然たる燃料が噴射口25を通って内燃
機関の燃焼室内に流入して、そこで前噴射に基づき燃焼
を行う。前噴射された純然たる燃料量に続いて、今や、
リング通路23内に存在する燃料・水エマルジョンが噴
射されて、引き続く燃焼を抑制し、次いで純然たる燃料
の主噴射が行われる。燃料・水エマルジョンの中間噴射
(Zwischeneinspritzung)によって、燃料噴射を小さい前
噴射量と主噴射量とに分割することが達成される。この
場合、水を案内する第2の流入管路39は圧力室17内
に流入する燃料の高圧によって液力式に閉じられ、従っ
て主噴射段階中は第2の流入管路39から水が圧力室1
7内へ流入することはない。逆止弁45が接続管片43
若しくは供給ポンプの方向での水の逆流を阻止する。圧
力通路19と第2の流入管路39とが著しく異なる大き
さの流過量を可能にするために、圧力通路19の流過横
断面(Durchstroemquerschnitt)が有利な形式で第2の流
入管路39の流過横断面よりも大きく形成されている。
【0015】燃料噴射の終了時に、燃料噴射管路21内
への燃料高圧供給が中断され、その結果、圧力室17内
の圧力が再び弁部材9の開放圧力を下回り、今や弁ばね
33の閉鎖力が弁部材9を移動させて弁部材の弁シール
面11を再び弁座面13に接触させるために十分であ
り、従って燃料噴射弁が閉じる。この場合、燃料噴射管
路21及び圧力通路19内の燃料圧力が再び、供給され
る水の圧力を下回り、その結果、水が第2の流入管路3
9を通って圧力室17内及びリング通路23の部分内に
流入して、そこに存在する燃料を圧力通路19内へ押し
戻す。従って、再び燃料と水との層が前述の形式で圧力
室17及びリング通路23内に形成される。
【0016】図3に示す第2の実施例は、図2に示す第
1の実施例とスリーブ47を付加的にリング通路23内
に差し込んであることによって異なっており、スリーブ
がリング通路23を半径方向内側の領域49と半径方向
外側の領域51とに仕切っている。この場合、領域49
と領域51とはスリーブ47の多数の孔53によって互
いに接続されている。スリーブ47は噴射口25に向い
た端部に直径の拡大されたリングつば55を有してお
り、リングつばが孔7の壁面に密接に緊定されており、
その結果、外側の領域51が噴射口25の方向で閉じら
れている。スリーブ47は、圧力室17内に突入する上
側の端部で第2の流入管路39の開口の方向に上向きに
傾斜されている。これによって、第2の流入管路39を
通って流入する水がリング通路23の外側の領域51内
に案内され、次いでスリーブ47の孔53を通って弁座
近傍の領域に達する。これに対して、圧力通路19を通
って流入する燃料は、リング通路23の外側の領域51
内へよりも主として内側の領域49内に案内され、従っ
て阻止されずに、可能なかぎり迅速に弁座面13へ流過
する。スリーブ47の孔53の構成及び配置によって燃
料と水との混合に影響を及ぼすことができ、その結果、
できるだけ有利なエマルジョンが形成される。
【0017】図4に示す第3の実施例においては、弁部
材9の、リング通路23内に突入するシャフトに複数
の、有利には6つの縦溝(Laengsnut)57が設けられて
いる。軸線方向の縦溝57は上側の端部で圧力室17内
まで延びていてかつ、噴射口25に向いた下側の端部で
袋孔17の下側のリング室59に開口している。リング
室59は弁部材横断面の狭窄部によって形成されていて
かつ、リングウエブ(Ringsteg)61によって弁座面13
から仕切られている。図4の弁部材のシャフトの構成に
よって、燃料と水とがほぼ分離してリング室59に供給
され、その結果、燃料、水及び燃料の良好な層が得られ
る。
【0018】本発明に基づく燃料噴射弁の図5乃至図7
に示す第4の実施例は、図4に示す第3の実施例に対し
て、弁部材のシャフトの、リング通路23の領域の構造
によって異なっている。この場合、弁部材9のシャフト
がリング通路23の領域に、図6から明らかなように四
角形プロフィール(Vierkantprofil)63を有している。
さらに、圧力室17の横断面(Querschnitt)が、図7か
ら明らかなように、楕円形に構成されており、第2の流
入管路39と圧力通路19とがそれぞれ相対して位置
し、圧力室の楕円形の横断面の最も隔てられた端部で圧
力室17内に開口している。
【0019】本発明に基づく燃料噴射弁の図8及び図9
に示す第5の実施例は、リング通路23の領域で弁部材
9のシャフトに歯プロフィール65を有しており、歯プ
ロフィールは軸線方向で圧力室17からリング室59ま
で延びている。さらに、圧力室17が図9に示してある
ように長孔の形で構成されている。
【0020】図10に示す第6の実施例では、第2の流
入管路39からの水の供給が、前述の実施例と異なっ
て、弁部材9内の接続通路を介して行われ、この場合、
流入する水は圧力室17を通らない。弁本体3内の第2
の流入管路39は圧力室17の上側で袋孔7に開口して
おり、該開口領域でリング室を弁部材9と袋孔7の壁面
との間に設けてあり、該リング室は図示の実施例では弁
部材9のリング溝67によって形成されている。リング
溝67から、2つの傾斜孔によって形成された接続通路
69が弁部材9内を延びて、圧力室17の下側でリング
通路23内に開口している。この場合、リング通路23
の領域に軸線方向の2つの面研削部(Flaechenanschlif
f)を設けてあり、これらのうちの第1の面研削部71が
圧力室17からリング室19内まで延びており、圧力通
路19を通して供給された燃料が前記第1の面研削部を
介して弁座面13に導かれる。第2の面研削部73が圧
力室17の下側で接続通路69の開口の領域で始まっ
て、同じくリング室59内まで延びている。第2の流入
管路39を通って接続通路69内に流入した水が、前記
第2の面研削部73を介してリング室59内へ流れるよ
うになっており、接続通路69が圧力室17に対するバ
イパス管路を形成している。第6の実施例においては利
点として、供給された水が別個にリング通路23内に導
入でき、従って燃料、水、再び燃料の著しく同質(homog
en)な層が得られ、その結果、噴射すべき燃料の前噴射
量と主噴射量との著しく正確な制御が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく燃料噴射弁の第1実施例の断面
【図2】図1の実施例の弁本体及び弁部材の部分の拡大
断面図
【図3】第2実施例の、図2に対応する断面図
【図4】第3実施例の、図2に対応する断面図
【図5】第4実施例の、図2に対応する断面図
【図6】図5の線VI−VIに沿った断面図
【図7】図5の線VII−VIIに沿った断面図
【図8】第5実施例の、図2に対応する断面図
【図9】図8の線IX−IXに沿った断面図
【図10】第6実施例の、図2に対応する断面図
【符号の説明】
1 ケーシング、 3 弁本体、 5 端面、
7 袋孔、 9 弁部材、 11 弁シール面、
13 弁座面、 15 圧力肩部、 17 圧力
室、 19 圧力通路、 21 燃料噴射管路、
23 リング通路、 25 噴射口、 27 締
め付けナット、 29 弁保持本体、31 中間プレ
ート、 33 弁ばね、 35 ばね受け、 3
7圧力片、 39 流入管路、 41 供給管路、
43 接続管片、45 逆止弁、 47 スリー
ブ、 49,51 領域、 53 孔、57 縦
溝、 59 リング室、 63 四角形プロフィー
ル、 65歯プロフィール、 67 リング溝、
69 接続通路、 71,73面研削部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射弁であって、弁本体
    (3)の孔(7)内に軸線方向移動可能に案内された弁
    部材(9)を備えており、弁部材が燃焼室側の端部に弁
    シール面(11)を有し、弁シール面(11)で噴射横
    断面の制御のために不動の弁座面(13)と協働するよ
    うになっていて、かつ弁部材(9)のシャフトに弁部材
    (9)の開放方向で作用する圧力肩部(15)を有して
    おり、圧力肩部が横断面の拡大された圧力室(17)内
    に突入しており、圧力室(17)内に燃料高圧源と接続
    可能な圧力通路(19)が開口しており、圧力室(1
    7)が、弁部材のシャフトと孔の壁面との間に形成され
    て軸線方向に延びるリング通路(23)を介して弁座面
    (13)に接続されており、並びに弁本体(3)内に第
    2の流入管路(39)を備えており、第2の流入管路
    (39)を介して第2の媒体が燃料噴射弁の噴射横断面
    に供給されるようになっている形式のものにおいて、第
    2の流入管路(39)が完全に弁本体(3)内を延びて
    いて、直接に圧力室(17)内に、若しくは少なくとも
    圧力室(17)の近傍で弁部材(9)と孔(7)の壁面
    との間に形成された室内に開口していることを特徴とす
    る、内燃機関の燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 第2の媒体として水が噴射横断面に供給
    されるようになっている請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 第2の流入管路(39)が圧力通路(1
    9)よりも小さな流過横断面を有している請求項1記載
    の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 第2の流入管路(39)が供給管路(4
    1)を介して搬送管路の接続管片(43)に接続されて
    おり、噴射口(25)の方向に開く逆止弁(45)が供
    給管路(41)内に装着されている請求項3項記載の燃
    料噴射弁。
  5. 【請求項5】 圧力通路(19)内の燃料圧力が燃料噴
    射弁の噴射段階の間、第2の流入管路(39)内の第2
    の媒体の圧力よりも大きくなっている請求項1記載の燃
    料噴射弁。
  6. 【請求項6】 第2の流入管路(39)の第2の媒体の
    圧力が噴射中断段階の間、圧力通路(19)の燃料の圧
    力よりも大きくなっている請求項1記載の燃料噴射弁。
  7. 【請求項7】 圧力室(17)が楕円形の横断面を有し
    ており、第2の流入管路(39)と圧力通路(19)と
    が互いに相対して位置し、それぞれ圧力室の楕円形の横
    断面の最も隔てられた端部で圧力室内に開口している請
    求項1記載の燃料噴射弁。
  8. 【請求項8】 スリーブ(47)が軸線方向のリング通
    路(23)内に差し込まれていて、リング通路(23)
    を半径方向内側の領域(49)と半径方向外側の領域
    (51)とに仕切っており、これらの領域(49,5
    1)がスリーブ(47)の多数の孔(53)によって互
    いに接続されている請求項1記載の燃料噴射弁。
  9. 【請求項9】 スリーブ(47)が、弁座(13)に向
    いた端部で孔(7)の壁面に密接に緊定されており、圧
    力室(17)に向いた端部で第2の流入管路(39)の
    開口の方向に上向きに傾斜されている請求項8記載の燃
    料噴射弁。
  10. 【請求項10】 弁部材(9)のシャフトがリング通路
    (23)の領域に複数の、有利には6つの縦溝(57)
    を有している請求項1記載の燃料噴射弁。
  11. 【請求項11】 弁部材(9)のシャフトがリング通路
    23の領域に四角形プロフィール(63)を有している
    請求項1記載の燃料噴射弁。
  12. 【請求項12】 弁部材(9)のシャフトがリング通路
    (23)の領域に歯プロフィール(65)を有している
    請求項1記載の燃料噴射弁。
  13. 【請求項13】 弁部材(9)がリング通路(23)の
    領域に、弁部材のシャフトの成形面(57,63,6
    5)の、弁座側の端部と弁シール面(11)との間の狭
    窄部を有しており、狭窄部がリング通路(23)の横断
    面の拡大されたリング室(59)を形成している請求項
    10から12のいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  14. 【請求項14】 第2の流入管路(39)が圧力室(1
    7)の上側で孔(7)に開口しており、該開口領域でリ
    ング室を弁部材(9)と孔(7)の壁面との間に設けて
    あり、該リング室から接続通路(69)が弁部材(9)
    内を延びて、下流に向かって圧力室(17)の下側でリ
    ング通路(23)内に開口している請求項1記載の燃料
    噴射弁。
  15. 【請求項15】 リング通路(23)の領域で弁部材
    (9)のシャフトに、リング室(59)内へ開口する少
    なくとも2つの面研削部を設けてあり、これらのうちの
    第1の面研削部(71)が上側の端部で圧力室(17)
    に接続されており、かつ第2の面研削部(73)が圧力
    室17の下側で終わっており、弁部材(9)内の接続通
    路(69)が第2の面研削部(73)に開口している請
    求項14記載の燃料噴射弁。
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