JPH10245728A - 紙管把持装置 - Google Patents

紙管把持装置

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JPH10245728A
JPH10245728A JP4754497A JP4754497A JPH10245728A JP H10245728 A JPH10245728 A JP H10245728A JP 4754497 A JP4754497 A JP 4754497A JP 4754497 A JP4754497 A JP 4754497A JP H10245728 A JPH10245728 A JP H10245728A
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JP
Japan
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tube
brake
lever
paper tube
cradle arm
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JP4754497A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamada
博 山田
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、糸条の巻き取りによる振動の発生
を防止し、紙管の側面への糸条の巻き取り性能を向上さ
せる紙管把持装置を提供するものである。 【解決手段】 円筒状の紙管の軸線方向に静止した先端
部を有する1対のクレードルアームと、前記クレードル
アームに前記紙管の軸線方向に移動可能に支持され、前
記紙管に当接して前記紙管を回転自在に保持する当接位
置と前記紙管から離隔する離隔位置との間で移動可能な
1対のチューブエンドとを備えるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条巻取機の紙管
を把持する紙管把持装置および紙管の回転を停止させる
ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、糸条を巻き取る糸条巻取機におい
ては、クレードルアームが糸条巻取位置にあるとき紙管
を回転させて糸条の巻き取り作業を行うものがある。こ
の種の糸条巻取機において紙管を把持する紙管把持装置
は、片側ヒンジ方式のものがある。片側ヒンジ方式の紙
管把持装置は、例えば、紙管の軸線方向に移動可能な揺
動アーム部を有する1対のクレードルアームと、クレー
ドルアームの先端部に支持され、紙管に当接して紙管を
回転自在に把持する把持位置と紙管から離隔する離隔位
置とを移動可能に設けられた1対のチューブエンドと、
を備えている。この片側ヒンジ式紙管把持装置は、該ク
レードルアームの揺動アーム部をその下端を中心に揺動
させることにより該クレードルアームを該把持位置から
該離隔位置に移動して前記チューブエンドから前記紙管
を離隔させて、前記紙管を払い出していた。また、糸条
巻取機において糸条の巻き取り作業が完了すると、側面
に糸条を巻き付けた紙管(以下、パッケージという)
は、クレードルアームにより所定の回転停止位置に移動
させられ、その回転が停止した後、払出位置に移動させ
られ、払い出されるようになっている。パッケージを払
い出すに先立って該パッケージの回転を停止させる手段
としては、従来、複ブロック式のブレーキ装置が用いら
れている。このブレーキ装置は、例えば、紙管の端部と
当接および離隔可能な1対のブレーキシューと、クレー
ドルアームの糸条巻取位置から回転停止位置への移動に
より1対のブレーキシューをチューブエンドの内周面に
当接させるアクチュエータおよび駆動機構と、を備えて
おり、前記クレードルアームを該糸条巻取位置から該回
転停止位置に移動させ、前記アクチュエータおよび前記
駆動機構により前記1対のブレーキシューを前記紙管に
当接させて前記紙管の回転を停止させるようにしている
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の片側ヒンジ方式の紙管把持装置にあって
は、紙管の払い出しのときクレードルアームの揺動アー
ム部でない他方の先端部から紙管が抜け難く、紙管の払
い出しがスムーズに行われないという問題があった。ま
た、クレードルアームの該揺動アーム部と該揺動アーム
部でない他方の先端部の間の距離(以下、アーム間距離
という)およびクレードルアームの両先端部に回転自在
に支持された1対のチューブエンド間距離はともに可変
であるが、紙管の長さとチューブエンド間距離との差が
大きくなると、クレードルアームの揺動アーム部が紙管
の軸線方向に移動して曲げられた状態で該チューブエン
ドにより紙管が把持されるので、前記把持位置における
前記紙管の回転軸と該チューブエンドの中心を結ぶ軸線
とがずれる。このため、該チューブエンドの芯度が粗く
なり、前記紙管の回転により前記紙管の側面への糸条の
巻き取りを行うと振動が発生するという問題があった。
また、上記のような従来の複ブロック式のブレーキ装置
においては、ブレーキを作動させるアクチュエータおよ
び駆動機構のリンケージが複雑なため、ブレーキの作動
不良が発生してブレーキが効かないという問題が生じて
いた。
【0004】そこで本発明は、クレードルアームの両先
端部で紙管を把持し、紙管の長さとチューブエンド間の
距離との差が大きいときでも紙管を把持するチューブエ
ンドの芯度を低下させずに、糸条の巻き取りによる振動
の発生を防止し、紙管の側面への糸条の巻き取り性能を
向上させるとともに、クレードルアームが糸条巻取位置
から回転停止位置に移動してブレーキを作動させ、さら
にクレードルアームが回動して紙管を払い出すときブレ
ーキを確実かつ簡便に作動させてブレーキの保全性を高
め、ブレーキ力を保持したままで小さな力でチューブエ
ンドの開閉を行なうことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記の課題を解決するために、円筒状の紙管を保持する
ことができ、前記紙管の軸線方向に静止した先端部を有
し、前記紙管を糸条巻取可能に保持する糸条巻取位置と
前記紙管を払い出す払出位置との間を回動可能な1対の
クレードルアームと、前記クレードルアームに前記紙管
の軸線方向に移動可能に支持され、前記紙管に当接して
前記紙管を回転自在に保持する当接位置と前記紙管から
離隔する離隔位置との間で移動可能な1対のチューブエ
ンドと、前記チューブエンドを保持し、前記1対のチュ
ーブエンドが互いに接近および離隔するよう前記クレー
ドルアームに回動自在に連結されたチューブエンド開閉
レバーと、前記クレードルアームと前記チューブエンド
開閉レバーとの間に設けられ、前記1対のチューブエン
ドが互いに接近するよう前記チューブエンド開閉レバー
を弾性的に押圧する弾性部材と、前記クレードルアーム
が回動するとき前記チューブエンド開閉レバーに係合
し、前記弾性部材と協働して前記チューブエンドを前記
クレードルアームの回動位置に応じて前記当接位置と前
記離隔位置との間で移動させる規制部材と、を備え、前
記クレードルアームが前記糸条巻取位置から前記払出位
置に回動するとき、前記チューブエンド開閉レバーを介
して前記規制部材により前記チューブエンドを前記当接
位置から前記離隔位置まで移動させて前記紙管を前記チ
ューブエンドから離隔させて払い出すとともに、前記ク
レードルアームが前記払出位置から前記糸条巻取位置に
回動するとき、前記チューブエンド開閉レバーを介して
前記弾性部材により前記チューブエンドを前記離隔位置
から前記当接位置まで移動させて前記チューブエンドを
前記紙管に当接させ、前記紙管を把持することを特徴と
するものである。
【0006】請求項2記載の発明は、上記の課題を解決
するために、請求項1記載の発明において、前記各チュ
ーブエンドが、円筒部と、前記円筒部を閉止するよう前
記円筒部と一体的に形成され互いに対向するキャップ部
と、を有し、前記チューブエンドの前記紙管の軸線まわ
りの回転を制動するブレーキ装置を備え、前記ブレーキ
装置が、前記クレードルアームの先端部に、前記チュー
ブエンドの円筒部の内周面に対向し前記内周面と当接お
よび離隔可能に設けられたブレーキシューと、前記クレ
ードルアームの先端部に設けられ前記ブレーキシューを
前記チューブエンドの円筒部の内周面に当接させる制動
位置と前記ブレーキシューを前記チューブエンドから離
隔させる制動解除位置との間を移動可能なブレーキレバ
ーと、前記クレードルアームの先端部と前記ブレーキレ
バーとの間に設けられ、前記ブレーキレバーを前記制動
位置に保持するよう前記ブレーキレバーを弾性的に付勢
するブレーキ弾性部材と、前記ブレーキレバーと当接お
よび離隔可能に、かつ前記クレードルアームに回動自在
に設けられ、前記ブレーキレバーに当接して前記ブレー
キレバーを前記制動解除位置に保持する解除レバーと、
前記解除レバーを前記ブレーキレバーに当接させるよう
に前記解除レバーを弾性的に押圧する解除弾性部材と、
前記クレードルアームが前記紙管の軸線まわりの回転を
停止させる回転停止位置と前記払出位置との間にあると
き前記解除レバーと当接可能なガイド部材と、を有し、
前記クレードルアームが前記糸条巻取位置から前記回転
停止位置に回動するとき、前記クレードルアームの回動
により前記解除レバーを前記ガイド部材に当接させて、
前記ブレーキ弾性部材により前記解除弾性部材に対抗し
て前記ブレーキレバーを前記解除レバーに当接させなが
ら前記制動解除位置から前記制動位置に移動させること
により、前記紙管の軸線まわりの回転を停止させるとと
もに、前記クレードルアームが前記回転停止位置から前
記糸条巻取位置に回動するとき、前記解除弾性部材によ
り前記解除レバーを前記ブレーキレバーに当接させ、前
記ブレーキレバーを前記制動位置から前記制動解除位置
に移動させて前記紙管を軸線まわりに回転自在に保持す
ることを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、上記の課題を解決
するために、請求項2記載の発明において、前記クレー
ドルアームが前記回転停止位置から前記払出位置に回動
するとき、前記解除レバーが前記ガイド部材に当接しか
つ前記クレードルアームが回動することにより前記解除
弾性部材に対抗して前記解除レバーを前記ブレーキレバ
ーから離隔させ、前記クレードルアームが回動すること
により前記チューブエンド開閉レバーを前記規制部材に
係合させて前記規制部材により前記チューブエンドを前
記当接位置から前記離隔位置まで移動させ、前記紙管を
前記チューブエンドから離隔させて払い出すことを特徴
とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図3は本発明に係る紙管把持装
置およびブレーキ装置の一実施例を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図1(a)および図1(b)は、
本発明に係る紙管把持装置およびブレーキ装置を糸条巻
取機に適用した一実施例の左側面図および正面図であ
る。図2は、図1に示された一実施例の紙管把持装置1
の一部断面正面図であり、図3は、図1に示された一実
施例のブレーキ装置8の左側面図である。図1〜図3に
示された実施例において、1は紙管把持装置であり、紙
管把持装置1は、1対のクレードルアーム2と、1対の
チューブエンド3と、チューブエンド開閉レバー4と、
弾性部材5と、規制部材6と、を備えている。この実施
例において、弾性部材5はチャックスプリング5aから
構成され、規制部材6は開閉カム6aから構成される。
【0009】クレードルアーム2は、円筒状の紙管7を
保持することができ、紙管7の軸線方向に静止した先端
部を有し、紙管7を糸条巻取可能に保持する糸条巻取位
置と紙管7を払い出す払出位置との間を回動可能に設け
られている。チューブエンド3は、クレードルアーム2
に紙管7の軸線方向に移動可能に支持され、紙管7に当
接して紙管7を回転自在に保持する当接位置と紙管7か
ら離隔する離隔位置との間で移動可能に設けられてい
る。チューブエンド開閉レバー4は、チューブエンド3
を保持し、1対のチューブエンド3が互いに接近および
離隔するようクレードルアーム2に回動自在に連結され
ている。チャックスプリング5aは、クレードルアーム
2とチューブエンド開閉レバー4との間に設けられ、1
対のチューブエンド3が互いに接近するようチューブエ
ンド開閉レバー4を弾性的に押圧する。開閉カム6a
は、クレードルアーム2が回動するときチューブエンド
開閉レバー4に係合し、チャックスプリング5aと協働
してチューブエンド3をクレードルアーム2の回動位置
に応じて前記当接位置と前記離隔位置との間で移動させ
るよう設けられている。
【0010】各チューブエンド3は、円筒部3aと、円
筒部3aを閉止するよう円筒部3aと一体的に形成され
互いに対向するキャップ部3bと、を有している。ま
た、紙管把持装置1は、チューブエンド3の紙管7の軸
線まわりの回転を制動するブレーキ装置8を備えてい
る。ブレーキ装置8は、ブレーキシュー9と、ブレーキ
レバー10と、ブレーキ弾性部材11と、解除レバー1
2と、解除弾性部材13と、ガイド部材14と、を備え
ている。図1〜図3に示された実施例において、ブレー
キ弾性部材11はブレーキスプリング11aから構成さ
れ、解除弾性部材13は解除スプリング13aから構成
され、並びにガイド部材14はガイドプレート14aか
ら構成される。
【0011】ブレーキシュー9は、クレードルアーム2
の先端部に、チューブエンド3の円筒部の内周面に対向
し前記内周面と当接および離隔可能に設けられている。
ブレーキレバー10は、クレードルアーム2の先端部に
設けられ、ブレーキシュー9をチューブエンド3の円筒
部の内周面に当接させる制動位置とブレーキシュー9を
チューブエンド3から離隔させる制動解除位置との間を
移動可能になっている。ブレーキスプリング11aは、
クレードルアーム2の先端部とブレーキレバー10との
間に設けられ、ブレーキレバー10を前記制動位置に保
持するようブレーキレバー10を弾性的に付勢する。解
除レバー12は、ブレーキレバー10と当接および離隔
可能に、かつクレードルアーム2に回動自在に設けら
れ、ブレーキレバー10に当接してブレーキレバー10
を前記制動解除位置に保持するものである。解除スプリ
ング13aは、解除レバー12をブレーキレバー10に
当接させるように解除レバー12を弾性的に押圧するよ
うに設けられている。ガイドプレート14aは、クレー
ドルアーム2が紙管7の軸線まわりの回転を停止させる
回転停止位置と前記払出位置との間にあるとき解除レバ
ー12と当接可能に設けられている。
【0012】次に、作用を説明する。図2および図3を
参照しながら図1に示された一実施例の紙管把持装置1
およびブレーキ装置8を適用した糸条巻取機の動作につ
いて以下に説明する。図3に示されるようにチューブエ
ンド開閉レバー4がチャックスプリング5aによりクレ
ードルアーム2と弾性的に結合しているので、クレード
ルアーム2が前記糸条巻取位置にあるとき、チューブエ
ンド開閉レバー4を介してチャックスプリング5aによ
りチューブエンド3を前記離隔位置から前記当接位置に
移動させてチューブエンド3を紙管7に当接させ、紙管
7を把持する。前記当接位置において、解除スプリング
13aによりブレーキスプリング11aに対抗して解除
レバー12はブレーキレバー10に当接させられ、ブレ
ーキレバー10を前記制動解除位置に保持する(図3参
照)。このとき、チューブエンド3は紙管7の軸線まわ
りに回転可能である。フリクションローラ方式の糸条巻
取機では紙管7がフリクションローラに圧接して紙管7
が回転することにより、糸条が紙管7の側面に巻き取ら
れる。この間、糸条の巻き取りの進行に伴いフリクショ
ンローラの設置位置に対する紙管7の相対位置が移動し
てクレードルアーム2が回動する。巻取が完了して駆動
モーターによりクレードルアーム2が前記糸条巻取位置
から前記回転停止位置に向って回動すると、解除レバー
12はガイドプレート14aに当接し、解除レバー12
はクレードルアーム2の回動とともに支点Aを中心に矢
印15の向きに回転する(図3参照)。このとき、ブレ
ーキスプリング11aにより解除スプリング13aに対
抗して、ブレーキレバー10は解除レバー12に当接し
ながら支点Bを中心に矢印16の方向に回転して前記制
動解除位置から前記制動位置に移動する。ブレーキシュ
ー9が支点Cを中心に矢印17の方向に回転してチュー
ブエンド3の内周面に当接して紙管7の軸線まわりの回
転が停止する。さらに前記制動位置にあるブレーキレバ
ー10と当接する解除レバー12がガイドプレート14
aに当接しかつクレードルアーム2が回動することによ
り解除スプリング13aに対抗して解除レバー12をブ
レーキレバー10から離隔させ、クレードルアーム2が
前記回転停止位置から前記払出位置に向って回動する。
クレードルアーム2が回動することによりチューブエン
ド開閉レバー4を開閉カム6aに係合させて開閉カム6
aによりチューブエンド3を前記当接位置から前記離隔
位置まで移動させ、紙管7をチューブエンド3から離隔
させて払い出す。
【0013】クレードルアーム2が前記払出位置から前
記糸条巻取位置に回動するとき、チューブエンド開閉レ
バー4を介してチャックスプリング5aによりチューブ
エンド3を前記離隔位置から前記当接位置まで移動させ
てチューブエンド3を紙管7に当接させ、紙管7を把持
する。また、クレードルアーム2が前記回転停止位置か
ら前記糸条巻取位置に回動するとき、解除スプリング1
3aにより解除レバー12をブレーキレバー10に当接
させ、ブレーキレバー10を前記制動位置から前記制動
解除位置に移動させて紙管7を軸線まわりに回転自在に
保持する。
【0014】上記の紙管把持装置1を用いることによ
り、紙管7の軸線方向に静止した先端部を有する1対の
クレードルアーム2と、クレードルアーム2に紙管7の
軸線方向に移動可能に支持され、紙管7に当接して紙管
7を回転自在に保持する当接位置と紙管7から離隔する
離隔位置との間で移動可能な1対のチューブエンド3と
を備えているので、クレードルアーム2の先端部間距離
を固定しながら1対のチューブエンド3間距離を変化さ
せて、1対のクレードルアーム2の両先端部から紙管7
を払い出すことができ、紙管7の長さと1対のチューブ
エンド3間の距離との差が大きいときでも紙管7を把持
する1対のチューブエンド3の芯度を低下させることが
ないため、糸条の巻き取りによる振動の発生を防止し、
紙管7の側面への糸条の巻き取り性能を向上させること
ができる。
【0015】また、上記のブレーキ装置8を用いること
により、クレードルアーム2が前記糸条巻取位置から前
記回転停止位置に移動すると、解除レバー12が回動し
てブレーキレバー10から離隔し、ブレーキスプリング
11によりブレーキレバー10を前記制動解除位置から
前記制動位置まで移動させて紙管7の軸線まわりの回転
を停止するので、クレードルアーム2の前記糸条巻取位
置から前記回転停止位置への移動によりブレーキを作動
させ、ブレーキを確実かつ簡便に作動させてブレーキ性
能を高めることができ、部品点数が少ないためブレーキ
の保全性を高めることができる。
【0016】上述したようにクレードルアーム2が前記
回転停止位置から前記払出位置に向って移動するとき解
除レバー12がブレーキレバー10から離隔しているの
で、チューブエンド3の開閉に影響することがない。ブ
レーキ力を保持したままチューブエンド3の開閉を行な
うことができ、チューブエンド3の開閉を行なうとき解
除レバー12に連結している部材を同時に移動させる必
要がなく、このため紙管把持装置1の構造が複雑になる
こともなく、また容量の大きいアクチュエータも不要と
なる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、円筒状の
紙管の軸線方向に静止した先端部を有する1対のクレー
ドルアームと、前記紙管の軸線まわりに回転自在に前記
クレードルアームの先端部に支持され、前記紙管に当接
して前記紙管を回転自在に保持する当接位置と前記紙管
から離隔する離隔位置との間を前記紙管の軸線方向に移
動可能に設けられた1対のチューブエンドとを備えてい
るので、前記クレードルアームの先端部間距離を固定し
ながら前記1対のチューブエンド間距離を変化させて、
前記1対のクレードルアームの両先端部から前記紙管を
払い出すことができ、前記紙管の長さが前記1対のチュ
ーブエンド間の距離よりも大きいときでも前記紙管を把
持する前記1対のチューブエンドの芯度を低下させるこ
とがないため、糸条の巻き取りによる振動の発生を防止
し、前記紙管の側面への糸条の巻き取り性能を向上させ
ることができる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加え、前記ブレーキ装置を用いる
ことにより、前記クレードルアームが前記糸条巻取位置
から前記回転停止位置に移動すると、前記解除レバーが
回動して前記ブレーキレバーから離隔し、前記ブレーキ
弾性部材により前記ブレーキレバーを前記制動解除位置
から前記制動位置まで移動させて前記紙管の軸線まわり
の回転を停止するので、前記クレードルアームの前記糸
条巻取位置から前記回転停止位置に移動した状態でブレ
ーキを作動させ、ブレーキを確実かつ簡便に作動させて
ブレーキ性能を高めることができる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明による効果に加え、前記クレードルアームが前
記回転停止位置から前記払出位置に回動するとき、前記
解除レバーが前記ガイド部材に当接しかつ前記クレード
ルアームが回動することにより前記解除弾性部材に対抗
して前記解除レバーを前記ブレーキレバーから離隔さ
せ、前記クレードルアームが回動することにより前記チ
ューブエンド開閉レバーを前記規制部材に係合させて前
記規制部材により前記チューブエンドを前記当接位置か
ら前記離隔位置まで移動させ、前記紙管を前記チューブ
エンドから離隔させて払い出すことにより、前記解除レ
バーが前記チューブエンドの開閉に影響せず、ブレーキ
力を保持したまま前記チューブエンドの開閉を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙管把持装置およびブレーキ装置
を糸条巻取機に適用した一実施例を示す図
【図2】本発明に係る紙管把持装置の一実施例の一部断
面正面図
【図3】本発明に係る紙管把持装置の一実施例の左側面
【符号の説明】
1 紙管把持装置 2 クレードルアーム 3 チューブエンド 4 チューブエンド開閉レバー 5a チャックスプリング(弾性部材) 6a 開閉カム(規制部材) 7 紙管 8 ブレーキ装置 9 ブレーキシュー 10 ブレーキレバー 11 ブレーキスプリング(ブレーキ弾性部材) 12 解除レバー 13a 解除スプリング(解除弾性部材) 14a ガイドプレート(ガイド部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の紙管を保持することができ、前記
    紙管の軸線方向に静止した先端部を有し、前記紙管を糸
    条巻取可能に保持する糸条巻取位置と前記紙管を払い出
    す払出位置との間を回動可能な1対のクレードルアーム
    と、 前記クレードルアームに前記紙管の軸線方向に移動可能
    に支持され、前記紙管に当接して前記紙管を回転自在に
    保持する当接位置と前記紙管から離隔する離隔位置との
    間で移動可能な1対のチューブエンドと、 前記チューブエンドを保持し、前記1対のチューブエン
    ドが互いに接近および離隔するよう前記クレードルアー
    ムに回動自在に連結されたチューブエンド開閉レバー
    と、 前記クレードルアームと前記チューブエンド開閉レバー
    との間に設けられ、前記1対のチューブエンドが互いに
    接近するよう前記チューブエンド開閉レバーを弾性的に
    押圧する弾性部材と、 前記クレードルアームが回動するとき前記チューブエン
    ド開閉レバーに係合し、 前記弾性部材と協働して前記チューブエンドを前記クレ
    ードルアームの回動位置に応じて前記当接位置と前記離
    隔位置との間で移動させる規制部材と、を備え、 前記クレードルアームが前記糸条巻取位置から前記払出
    位置に回動するとき、前記チューブエンド開閉レバーを
    介して前記規制部材により前記チューブエンドを前記当
    接位置から前記離隔位置まで移動させて前記紙管を前記
    チューブエンドから離隔させて払い出すとともに、前記
    クレードルアームが前記払出位置から前記糸条巻取位置
    に回動するとき、前記チューブエンド開閉レバーを介し
    て前記弾性部材により前記チューブエンドを前記離隔位
    置から前記当接位置まで移動させて前記チューブエンド
    を前記紙管に当接させ、前記紙管を把持することを特徴
    とする紙管把持装置。
  2. 【請求項2】前記各チューブエンドが、円筒部と、前記
    円筒部を閉止するよう前記円筒部と一体的に形成され互
    いに対向するキャップ部と、を有し、前記チューブエン
    ドの前記紙管の軸線まわりの回転を制動するブレーキ装
    置を備え、 前記ブレーキ装置が、 前記クレードルアームの先端部に、前記チューブエンド
    の円筒部の内周面に対向し前記内周面と当接および離隔
    可能に設けられたブレーキシューと、 前記クレードルアームの先端部に設けられ前記ブレーキ
    シューを前記チューブエンドの円筒部の内周面に当接さ
    せる制動位置と前記ブレーキシューを前記チューブエン
    ドから離隔させる制動解除位置との間を移動可能なブレ
    ーキレバーと、 前記クレードルアームの先端部と前記ブレーキレバーと
    の間に設けられ、前記ブレーキレバーを前記制動位置に
    保持するよう前記ブレーキレバーを弾性的に付勢するブ
    レーキ弾性部材と、 前記ブレーキレバーと当接および離隔可能に、かつ前記
    クレードルアームに回動自在に設けられ、前記ブレーキ
    レバーに当接して前記ブレーキレバーを前記制動解除位
    置に保持する解除レバーと、 前記解除レバーを前記ブレーキレバーに当接させるよう
    に前記解除レバーを弾性的に押圧する解除弾性部材と、 前記クレードルアームが前記紙管の軸線まわりの回転を
    停止させる回転停止位置と前記払出位置との間にあると
    き前記解除レバーと当接可能なガイド部材と、を有し、 前記クレードルアームが前記糸条巻取位置から前記回転
    停止位置に回動するとき、前記クレードルアームの回動
    により前記解除レバーを前記ガイド部材に当接させて、
    前記ブレーキ弾性部材により前記解除弾性部材に対抗し
    て前記ブレーキレバーを前記解除レバーに当接させなが
    ら前記制動解除位置から前記制動位置に移動させること
    により、前記紙管の軸線まわりの回転を停止させるとと
    もに、前記クレードルアームが前記回転停止位置から前
    記糸条巻取位置に回動するとき、前記解除弾性部材によ
    り前記解除レバーを前記ブレーキレバーに当接させ、前
    記ブレーキレバーを前記制動位置から前記制動解除位置
    に移動させて前記紙管を軸線まわりに回転自在に保持す
    ることを特徴とする請求項1記載の紙管把持装置。
  3. 【請求項3】前記クレードルアームが前記回転停止位置
    から前記払出位置に回動するとき、前記解除レバーが前
    記ガイド部材に当接しかつ前記クレードルアームが回動
    することにより前記解除弾性部材に対抗して前記解除レ
    バーを前記ブレーキレバーから離隔させ、前記クレード
    ルアームが回動することにより前記チューブエンド開閉
    レバーを前記規制部材に係合させて前記規制部材により
    前記チューブエンドを前記当接位置から前記離隔位置ま
    で移動させ、前記紙管を前記チューブエンドから離隔さ
    せて払い出すことを特徴とする請求項2記載の紙管把持
    装置。
JP4754497A 1997-03-03 1997-03-03 紙管把持装置 Pending JPH10245728A (ja)

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