JPH10245153A - チョッパ折り装置 - Google Patents

チョッパ折り装置

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JPH10245153A
JPH10245153A JP9049241A JP4924197A JPH10245153A JP H10245153 A JPH10245153 A JP H10245153A JP 9049241 A JP9049241 A JP 9049241A JP 4924197 A JP4924197 A JP 4924197A JP H10245153 A JPH10245153 A JP H10245153A
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JP
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chopper
signature
rotation phase
nip
roller
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JP9049241A
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English (en)
Inventor
Tsunetoshi Tejima
恒利 手島
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折丁の紙質や紙厚の如何に拘らず、満足な折
り精度、折り品質のチョッパ折りを行うこと。 【解決手段】 一対のチョッパローラ15、17と、チ
ョッパローラ15、17間に差し込まれるチョッパブレ
ード19とを有し、折丁をチョッパブレード19によっ
てチョッパローラ15、17間に押し込み、このチョッ
パローラ15、17によって折丁をニップしてチョッパ
折りを行うチョッパ折り装置において、チョッパローラ
15、17には、折丁をニップするニップ円周部15
a、17aと、ニップ円周部15a、17aより小径の
逃げ円周部15b、17bとを設け、ニップ円周部15
a、17aの周長を機械仕様により決まる最大折丁寸法
Lmaxより大きくし、チョッパブレード19の差し込
み動作に対するチョッパローラ15、17の回転位相を
回転位相調整手段によって変更調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、輪転印刷機等に
より印刷されたウエブをチョッパ式に二つ折りするチョ
ッパ折り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チョッパ折り装置は、互いに近接する方
向に付勢されて一定隙間をおいて互いに対向する一対の
チョッパローラと、前記一対のチョッパローラ間に差し
込まれるチョッパブレードとを有し、折丁を前記チョッ
パブレードによって前記一対のチョッパローラ間に押し
込み、当該一対のチョッパローラによって折丁(ウエ
ブ)をニップしてチョッパ折りを行う。
【0003】従来のチョッパ折り装置には、チョッパロ
ーラとして、図6に示されているように、折丁をニップ
する大径チップ202がキー状にローラ本体201の外
周面に取り付けられたものを使用するものがあり、この
チョッパ折り装置では、対をなすチョッパローラ200
の大径チップ202により折丁をニップし、チョッパロ
ーラの他の周部は逃げ円周部203となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のチョッパ折り装
置では、チョッパローラ200が折丁をニップする長さ
は、大径チップ202の周長により、例えば30mm程
度の一つの値に決まり、これを変化さることができな
い。このため、折丁の紙質や紙厚に応じてニップ量を適
正値にかえることができない。
【0005】また、従来のチョッパ折り装置では、チョ
ッパローラが比較的小径で、チョッパローラの逃げ円周
部203の周長が折丁の長さより小さいことがあり、こ
の場合には、折丁の吸い込み部分に2周目の大径チップ
がかかり、繰り返しニップが行われ、折丁が不安定にな
ることがある。
【0006】上述のようなことから、従来のチョッパ折
り装置では、折丁の紙質や紙厚によって必要とするニッ
プ量(ニップ長さ)が得られず、また折丁の吸い込み部
分に2周目の大径チップがかかり、折り精度の低下、折
りしわの発生による折り品質(折り姿の良さ)の低下が
あり、満足な折り精度、折り品質のチョッパ折りが行わ
れないことがある。
【0007】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、折丁の紙質や紙厚の如何に拘ら
ず、満足な折り精度、折り品質のチョッパ折りを行うこ
とができ、更には折丁の紙質や紙厚による最適ニップ量
の設定が容易、設定を自動化できるチョッパ折り装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1によるチョッパ折り装置は、一対のチョ
ッパローラと、前記一対のチョッパローラ間に差し込ま
れるチョッパブレードとを有し、折丁を前記チョッパブ
レードによって前記一対のチョッパローラ間に押し込
み、当該一対のチョッパローラによって折丁をニップし
てチョッパ折りを行うチョッパ折り装置において、前記
一対のチョッパローラは折丁をニップするニップ円周部
と前記ニップ円周部より小径の逃げ円周部とを有し、前
記ニップ円周部の周長は機械仕様により決まる最大折丁
寸法より大きく、前記チョッパブレードの差し込み動作
に対する前記チョッパローラの回転位相を変更調整する
回転位相調整手段を有しているものである。
【0009】このチョッパ折り装置では、ニップ円周部
の周長が機械仕様により決まる最大折丁寸法(折丁の吸
い込み長さ)より大きく、回転位相調整手段によりチョ
ッパブレードの差し込み動作に対するチョッパローラの
回転位相が変更調整されることにより、折丁のニップ量
を0〜吸い込み長さ全長の全範囲で可変設定できる。
【0010】請求項2によりチョッパ折り装置は、請求
項1に記載のチョッパ折り装置において、前記回転位相
調整手段は、前記チョッパブレードとの同期回転運動を
前記チョッパローラに伝達する伝達経路の途中に設けら
れたはすば歯車対と、そのはすば歯車対の一方のはすば
歯車を軸線方向に変位させる軸線方向変位手段とにより
構成されているものである。
【0011】この発明によるチョッパ折り装置では、軸
線方向変位手段によってはすば歯車対の一方のはすば歯
車が軸線方向に変位することにより、はすば歯車の傾斜
角(歯のねじれ角)に応じてチョッパローラの回転位相
が連続的に可変設定される。
【0012】請求項3によりチョッパ折り装置は、請求
項1に記載のチョッパ折り装置において、前記回転位相
調整手段は、前記チョッパブレードとの同期回転運動を
前記チョッパローラに伝達する伝達経路の途中に設けら
れた2段の遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構が有して
いる遊星ピニオン連結体を回転可能に支持するキャリア
を前記遊星歯車機構の第1および第2太陽歯車の中心軸
線周りに回転変位させるキャリア回転変位手段とにより
構成され、前記遊星歯車機構は、互いに噛合する第1太
陽歯車と第1遊星ピニオンによる1段目の遊星歯車機構
と、互いに噛合する第2太陽歯車と第2遊星ピニオンに
よる2段目の遊星歯車機構とを有し、前記第1遊星ピニ
オンと前記第2遊星ピニオンとは前記遊星ピニオン連結
体より与えられて互いに同心の一体構造をなし、1段目
の遊星歯車機構の歯数比と2段目の遊星歯車機構の歯数
比とが異なっていて前記第1太陽歯車をチョッパブレー
ドとの同期回転運動源側に接続され、前記第2太陽歯車
を前記チョッパローラに接続されているものである。
【0013】このチョッパ折り装置では、キャリア回転
変位手段によりキャリアが回転変位することにより、1
段目の遊星歯車機構の歯数比と2段目の遊星歯車機構の
歯数比との相違量に応じてチョッパローラの回転位相が
連続的に可変設定される。
【0014】請求項4によるチョッパ折り装置は、請求
項1〜3の何れかに記載のチョッパ折り装置において、
前記逃げ円周部の周長も機械仕様により決まる最大折丁
寸法より大きいものである。
【0015】このチョッパ折り装置では、逃げ円周部の
周長が機械仕様により決まる最大折丁寸法(折丁の吸い
込み長さ)より大きく、長い折丁でも、折丁の非ニップ
量(逃げ量)が適正設定され、繰り返しリップを生じる
ことがない。
【0016】請求項5によるチョッパ折り装置は、請求
項1〜4の何れかに記載のチョッパ折り装置において、
チョッパ折りされるウエブの厚さ、材質に応じて決まる
適正ニップ量が得られるチョッパローラの回転位相値を
ウエブの厚さ、材質を検索キーとして記憶した回転位相
データテーブルを有し、ウエブの厚さ、材質の入力によ
り前記回転位相データテーブルより入力されたウエブの
厚さ、材質に適合するチョッパローラの回転位相値を読
出し、この回転位相値を制御目標値として前記回転位相
調整手段を駆動して前記チョッパローラの回転位相を変
更調整するものである。
【0017】このチョッパ折り装置では、回転位相デー
タテーブルにウエブの厚さ、材質の入力されることによ
り、回転位相データテーブルより入力されたウエブの厚
さ、材質に適合するチョッパローラの回転位相値が読出
され、この回転位相値を制御目標値として回転位相調整
手段が駆動されることにより、チョッパローラの回転位
相がウエブの厚さ、材質に応じた適正値に設定され、折
丁のニップ量がウエブの厚さ、材質に応じた適正値にな
る。
【0018】請求項6によるチョッパ折り装置は、請求
項5に記載のチョッパ折り装置において、ウエブの厚
さ、材質を自動検出する検出手段を有し、前記検出手段
により検出されるウエブの厚さ、材質に適合するチョッ
パローラの回転位相値を前記回転位相データテーブルよ
り読み出すものである。
【0019】このチョッパ折り装置では、検出手段によ
ってウエブの厚さ、材質が自動検出され、この検出手段
により検出されたウエブの厚さ、材質が回転位相データ
テーブルに入力され、回転位相データテーブルより入力
されたウエブの厚さ、材質に適合するチョッパローラの
回転位相値が読出され、この回転位相値を制御目標値と
して回転位相調整手段が駆動されることにより、チョッ
パローラの回転位相がウエブの厚さ、材質に応じた適正
値に自動設定され、折丁のニップ量がウエブの厚さ、材
質に応じた適正値になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0021】図1は輪転印刷機の折り機全体を示してい
る。この折り機は、ウエブWを縦折りするフォーマ1
と、裁断胴3、突込み胴5、咬え胴7とによるシリンダ
式横折り装置9と、シリンダ式横折り装置9によって裁
断されて横折りされた折丁Aを水平搬送する搬送ベルト
装置11と、搬送ベルト装置11によって水平搬送され
てストッパ10により止められた折丁Aをチョッパ折り
するチョッパ折り装置13とにより構成されている。
【0022】チョッパ折り装置13は、一対のチョッパ
ローラ15、17と、一対のチョッパローラ15と17
間に差し込まれるチョッパブレード19とを有してい
る。チョッパブレード19はチョッパ軸23のチョッパ
アーム21より支持されている。
【0023】チョッパ軸23は、クランクアーム25、
リンク27により駆動円盤29と駆動連結され、駆動円
盤29が折り機本体の駆動源により回転駆動されること
で、往復回転する。これにより、チョッパブレード19
は、チョッパ軸23を軸心として比較的大きい円弧を描
いて上下方向に往復動し、一対のチョッパローラ15、
17間に差し込まれる。
【0024】チョッパローラ15、17は各々、自身の
中心軸線周りに回転可能に支持され、図示されていない
伝動機構により駆動円盤29と駆動連結され、駆動円盤
29より回転力を与えられてチョッパブレード19の上
下動に同期して回転駆動される。
【0025】図2に示されているように、チョッパロー
ラ15、17は各々、折丁Aをニップするニップ円周部
15a、17aと、ニップ円周部15a、17aより小
径の逃げ円周部15b、17bとを各々連続して有して
おり、ニップ円周部15a、17aの周長Ln、逃げ円
周部15b、17bの周長Leとが各々機械仕様により
決まる最大折丁寸法Lmaxより大きくなっている。
【0026】この実施の形態では、ニップ円周部15
a、17a、逃げ円周部15b、17bが各々、180
度の回転角範囲に設けられ、全円周長(Ln+Le)が
最大折丁寸法Lmaxの2倍以上になるように、ニップ
円周部15a、17a、逃げ円周部15b、17bの直
径を設定されている。
【0027】なお、対をなしているチョッパローラ1
5、17は同一形状のものであり、チョッパローラ1
5、17に設けられているニップ円周部15a、17
a、逃げ円周部15b、17bの回転位相は、そのチョ
ッパローラ15と17の相互において同位相であり、チ
ョッパローラ15と17が後述の歯車列により1対1の
関係を保って回転駆動されることにより、チョッパロー
ラ15と17との間におけるニップ円周部15aと17
aとの回転位相、および逃げ円周部15bと17bとの
回転位相が変化することない。
【0028】駆動円盤29(図1参照)より回転運動を
チョッパローラ15、17へ伝達する動力伝達路の途中
には、チョッパブレード19の差し込み動作に対するチ
ョッパローラ15、17の回転位相を変更調整する回転
位相調整手段が組み込まれている。
【0029】図3は回転位相調整手段を含むチョッパロ
ーラ駆動系の一つの実施の形態を示している。チョッパ
ローラ15は両端を左右のサイドフレーム31、33よ
り回転可能に支持されている。もう一つのチョッパロー
ラ17は両端を左右の可動軸受箱35、37より回転可
能に支持され、可動軸受箱35、37と共に図示されて
いない弾性機構によりチョッパローラ15の側に付勢さ
れている。
【0030】チョッパローラ15、17には各々同一歯
数の平歯車39、41が取り付けてられており、平歯車
39と41との噛合により、チョッパローラ15と17
とが1対1の関係を保って回転駆動される。
【0031】駆動軸43は、図示されていない動力伝動
機構によって駆動され、駆動円盤29と同期回転駆動さ
れる。駆動軸43には平歯車45が取り付けており、平
歯車45は軸線方向に移動可能なシフト軸47より回転
可能に支持された平歯車49と噛合している。平歯車4
9には回転位相調整手段51のはすば歯車53が同軸上
で一体に設けられており、はすば歯車53は中間軸55
より回転可能に支持されたはすば歯車57が噛合してい
る。はすば歯車57には平歯車59が同軸上に一体に設
けられており、平歯車59が中間歯車61を介してチョ
ッパローラ15の平歯車39と駆動連結されている。
【0032】上述の歯車列により、チョッパローラ1
5、17は、駆動円盤29と1対1の関係で駆動され、
一回の折丁動作毎にチョッパブレード19の差し込み動
作に同期して一回転する。
【0033】はすば歯車53と平歯車49とは一つの歯
車体により構成され、シフト軸47の軸線方向移動によ
り軸線方向に変位する。シフト軸47には送りねじ機構
による軸線方向変位手段63が連結されており、モータ
65により軸線方向変位手段63が回転駆動されること
により、シフト軸47と共にはすば歯車53の軸線方向
位置が定量的に決まる。
【0034】上述のように、はすば歯車53が軸線方向
に変位することにより、はすば歯車53の傾斜角に応じ
てチョッパローラ15、17のチョッパブレード19の
差し込み動作に対する回転位相が連続的に可変設定され
る。
【0035】この回転位相の調整が機械仕様により決ま
る最大折丁寸法Lmaxより長いニップ円周部15a、
17aの全周に亙って行われることにより、チョッパロ
ーラ15、17のニップ円周部15a、17aによる折
丁Aのニップ長さが0から折丁全寸法に亙って可変設定
され、また逃げ円周部15b、17bの周長Leが機械
仕様により決まる最大折丁寸法Lmaxより長いことか
ら、ニップ長さが最少で、折丁Aが最大折丁寸法Lma
xのものであっても繰り返しニップが起こることがな
い。
【0036】これらのことにより、折丁Aの紙質や紙厚
の如何に拘らず、ニップ長さを最適設定することが可能
になり、折丁Aの紙質や紙厚の如何に拘らず、満足な折
り精度、折り品質のチョッパ折りが行われるようにな
る。
【0037】図4はこの発明によるチョッパ折り装置に
組み込まれるニップ長さ自動設定システムの一つの実施
の形態を示している。このニップ長さ自動設定システム
はニップ長さ自動設定制御装置71を有している。
【0038】ニップ長さ自動設定制御装置71は、チョ
ッパ折りされる折丁Aの厚さ、材質に応じて決まる適正
ニップ量が得られるチョッパローラの回転位相値を設定
するデータ設定手段73と、データ設定手段73によっ
て設定されたチョッパローラの回転位相値をウエブの厚
さ、材質を検索キーとして予め記憶した回転位相データ
テーブル記憶装置75と、折丁Aの紙厚、紙質の入力に
より回転位相データテーブル記憶装置75より入力され
た折丁Aの紙厚、紙質に適合するチョッパローラの回転
位相値を読み出すデータ読出し手段77と、データ読出
し手段77が読出した回転位相値を制御目標値として入
力し、この制御目標値とチッパローラ位相検出手段69
により検出される現在のチッパローラ回転位相値との偏
差により指令信号をモータ65の駆動回路67へ出力す
る位置フィードバック演算手段79とを有している。
【0039】チッパローラ位相検出手段69はモータ6
5に設けられたロータリエンコーダあるいはシフト軸4
7の軸線方向位置を直接検出するマグネットスケール等
により構成されている。
【0040】回転位相データの読出しのための折丁Aの
紙厚、紙質の入力は、キーボート等によるマニュアル入
力以外に、折丁Aの紙厚、紙質を自動検出する検出手段
81により検出される折丁Aの紙厚、紙質を自動入力す
ることができる。
【0041】このチョッパ折り装置では、位置フィード
バック演算手段79が出力する指令信号によってモータ
65が回転駆動され、軸線方向変位手段63によっては
すば歯車53が軸線方向に変位し、チョッパローラ1
5、17のチョッパブレード19の差し込み動作に対す
る回転位相が設定されるから、折丁Aの紙厚、紙質の入
力だけで、あるいは全自動で、チョッパ折りされる折丁
Aの厚さ、材質に応じて適正ニップ量が設定されること
になる。
【0042】図5は回転位相調整手段を含むチョッパロ
ーラ駆動系の一つの実施の形態を示している。尚、図5
に於いて、図3に対応する部分は図3に付した符号と同
一の符号により示されている。この実施の形態では、駆
動軸43に1段目の遊星歯車機構の第1太陽歯車91が
取り付けられてあり、第1太陽歯車91はピニオン軸9
7より回転可能に支持された第1遊星ピニオ93と噛合
している。第1遊星ピニオ93には2段目の遊星歯車機
構の第2遊星ピニオン95が同軸上に一体に設けられて
おり、第2遊星ピニオン95は駆動軸43と同一軸線上
に配置された中間軸99に取り付けられた第2太陽歯車
101と噛合している。中間軸99にに出力歯車103
が取り付けられており、出力歯車103は中間歯車61
を介してチョッパローラ15の平歯車39と駆動連結さ
れている。
【0043】第1太陽歯車91と第1遊星ピニオン93
による1段目の遊星歯車機構の歯数比と、第2太陽歯車
101と第2遊星ピニオン95による2段目の遊星歯車
機構の歯数比とは互いに異なっている。
【0044】第1遊星ピニオン93と第2遊星ピニオン
95とは一つの遊星ピニオン連結体により構成され、こ
の遊星ピニオン連結体を回転可能に支持するピニオン軸
97はキャリア105に取り付けられている。キャリア
105は、駆動軸43より回転可能に支持され、第1お
よび第2太陽歯車91、101の中心軸線周りに回転変
位可能になっている。
【0045】キャリア105にはキャリア回転変位用の
歯車107が駆動軸48と同心に一体に設けられてお
り、歯車107には軸113に取り付けられた歯車11
5が噛合している。軸113はカップリング111によ
ってモータ109と駆動連結され、モータ117によっ
て回転駆動される。
【0046】上述の歯車列により、この実施の形態で
も、チョッパローラ15、17は、一回の折丁動作毎に
チョッパブレード19の差し込み動作に同期して一回転
する。
【0047】モータ109によってキャリア105が駆
動軸43の中心軸線周りに回転変位することにより、1
段目の遊星歯車機構の歯数比と2段目の遊星歯車機構の
歯数比との相違量に応じてチョッパローラ15、17の
チョッパブレード19の差し込み動作に対する回転位相
が連続的に可変設定される。
【0048】この回転位相の調整が機械仕様により決ま
る最大折丁寸法Lmaxより長いニップ円周部15a、
17aの全周に亙って行われることにより、チョッパロ
ーラ15、17のニップ円周部15a、17aによる折
丁Aのニップ長さが0から折丁全寸法に亙って可変設定
され、また逃げ円周部15b、17bの周長Leが機械
仕様により決まる最大折丁寸法Lmaxより長いことか
ら、ニップ長さが最少で、折丁Aが最大折丁寸法Lma
xのものであっても繰り返しニップが起こることがな
い。
【0049】これらのことにより、折丁Aの紙質や紙厚
の如何に拘らず、ニップ長さを最適設定することが可能
になり、折丁Aの紙質や紙厚の如何に拘らず、満足な折
り精度、折り品質のチョッパ折りが行われるようにな
る。
【0050】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これらに限
定されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実
施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1によるチョッパ折り装置によれば、ニップ円周部の周
長が機械仕様により決まる最大折丁寸法より大きく、回
転位相調整手段によりチョッパブレードの差し込み動作
に対するチョッパローラの回転位相が変更調整されるこ
とにより、折丁のニップ量を0〜吸い込み長さ全長の全
範囲で可変設定できから、折丁の紙質や紙厚の如何に拘
らず、満足な折り精度、折り品質のチョッパ折りを行う
ことができる。
【0052】請求項2によるチョッパ折り装置によれ
ば、軸線方向変位手段によってはすば歯車対の一方のは
すば歯車が軸線方向に変位することにより、はすば歯車
の傾斜角に応じてチョッパローラの回転位相が連続的に
変化するから、折丁のニップ量を連続的に可変設定で
き、折丁の紙質や紙厚の如何に拘らず、満足な折り精
度、折り品質のチョッパ折りを行うことができる。
【0053】請求項3によるチョッパ折り装置によれ
ば、キャリア回転変位手段によりキャリアが回転変位す
ることにより、1段目の遊星歯車機構の歯数比と2段目
の遊星歯車機構の歯数比との相違量に応じてチョッパロ
ーラの回転位相が連続的に変化するから、折丁のニップ
量を連続的に可変設定でき、折丁の紙質や紙厚の如何に
拘らず、満足な折り精度、折り品質のチョッパ折りを行
うことができる。
【0054】請求項4によるチョッパ折り装置によれ
ば、逃げ円周部の周長が機械仕様により決まる最大折丁
寸法より大きいから、長い折丁でも、折丁の非ニップ量
が適正設定され、繰り返しリップを生じることがなく、
しわがない折りの姿がよい折丁物が得られるようにな
る。
【0055】請求項5によるチョッパ折り装置によれ
ば、回転位相データテーブルにウエブの厚さ、材質の入
力されるだけで、チョッパローラの回転位相がウエブの
厚さ、材質に応じた適正値に設定され、折丁のニップ量
がウエブの厚さ、材質に応じた適正値になるから、折丁
の紙質や紙厚による最適ニップ量の設定が確実に、しか
も容易に行われるようになる。
【0056】請求項6によるチョッパ折り装置によれ
ば、チョッパローラの回転位相が検出手段によって検出
されたウエブの厚さ、材質に応じた適正値に自動設定さ
れ、折丁のニップ量がウエブの厚さ、材質に応じた適正
値になるから、折丁の紙質や紙厚による最適ニップ量の
設定が人手を要することなく自動的に行われるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】輪転印刷機の折り機全体を示す斜視図である。
【図2】この発明によるチョッパ折り装置の一つの実施
の形態を示す正面図である。
【図3】この発明によるチョッパ折り装置の駆動系の一
つの実施の形態を示す平面図である。
【図4】この発明によるチョッパ折り装置の制御系の一
つの実施の形態を示すブロック線図である。
【図5】この発明によるチョッパ折り装置の駆動系の他
の実施の形態を示す平面図である。
【図6】従来のチョッパ折り装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 フォーマ 3 裁断胴 5 突込み胴 7 咬え胴 9 シリンダ式横折り装置 10 ストッパ 11 搬送ベルト装置 13 チョッパ折り装置 15、17 チョッパローラ 15a、17a ニップ円周部 15b、17b 逃げ円周部 19 チョッパブレード 21 チョッパアーム 23 チョッパ軸 25 クランクアーム 27 リンク 29 駆動円盤 31、33 サイドフレーム 35、37 可動軸受箱 39、41 平歯車 43 駆動軸 45 平歯車 47 シフト軸 49 平歯車 51 回転位相調整手段 53 はすば歯車 55 中間軸 57 はすば歯車 59 平歯車 61 中間歯車 63 軸線方向変位手段 65 モータ 67 駆動回路 69 チョッパローラ位相検出手段 71 ニップ長さ自動設定制御装置 73 データ設定手段 75 回転位相データテーブル記憶装置 77 データ読出し手段 79 位置フィードバック演算手段 81 検出手段 91 第1太陽歯車 93 第1遊星ピニオン 95 第2遊星ピニオン 97 ピニオン軸 99 中間軸 101 第2太陽歯車 103 出力歯車 105 キャリア 107 歯車 109 モータ 111 カップリング 113 軸 115 歯車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のチョッパローラと、前記一対のチ
    ョッパローラ間に差し込まれるチョッパブレードとを有
    し、折丁を前記チョッパブレードによって前記一対のチ
    ョッパローラ間に押し込み、当該一対のチョッパローラ
    によって折丁をニップしてチョッパ折りを行うチョッパ
    折り装置において、 前記一対のチョッパローラは折丁をニップするニップ円
    周部と前記ニップ円周部より小径の逃げ円周部とを有
    し、前記ニップ円周部の周長は機械仕様により決まる最
    大折丁寸法より大きく、前記チョッパブレードの差し込
    み動作に対する前記チョッパローラの回転位相を変更調
    整する回転位相調整手段を有していることを特徴とする
    チョッパ折り装置。
  2. 【請求項2】 前記回転位相調整手段は、前記チョッパ
    ブレードとの同期回転運動を前記チョッパローラに伝達
    する伝達経路の途中に設けられたはすば歯車対と、その
    はすば歯車対の一方のはすば歯車を軸線方向に変位させ
    る軸線方向変位手段とにより構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のチョッパ折り装置。
  3. 【請求項3】 前記回転位相調整手段は、前記チョッパ
    ブレードとの同期回転運動を前記チョッパローラに伝達
    する伝達経路の途中に設けられた2段の遊星歯車機構
    と、前記遊星歯車機構が有している遊星ピニオン連結体
    を回転可能に支持するキャリアを前記遊星歯車機構の第
    1および第2太陽歯車の中心軸線周りに回転変位させる
    キャリア回転変位手段とにより構成され、前記遊星歯車
    機構は、互いに噛合する第1太陽歯車と第1遊星ピニオ
    ンによる1段目の遊星歯車機構と、互いに噛合する第2
    太陽歯車と第2遊星ピニオンによる2段目の遊星歯車機
    構とを有し、前記第1遊星ピニオンと前記第2遊星ピニ
    オンとは前記遊星ピニオン連結体より与えられて互いに
    同心の一体構造をなし、1段目の遊星歯車機構の歯数比
    と2段目の遊星歯車機構の歯数比とが異なっていて前記
    第1太陽歯車をチョッパブレードとの同期回転運動源側
    に接続され、前記第2太陽歯車を前記チョッパローラに
    接続されていることを特徴とする請求項2に記載のチョ
    ッパ折り装置。
  4. 【請求項4】 前記逃げ円周部の周長も機械仕様により
    決まる最大折丁寸法より大きいことを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載のチョッパ折り装置。
  5. 【請求項5】 チョッパ折りされるウエブの厚さ、材質
    に応じて決まる適正ニップ量が得られるチョッパローラ
    の回転位相値をウエブの厚さ、材質を検索キーとして記
    憶した回転位相データテーブルを有し、ウエブの厚さ、
    材質の入力により前記回転位相データテーブルより入力
    されたウエブの厚さ、材質に適合するチョッパローラの
    回転位相値を読出し、この回転位相値を制御目標値とし
    て前記回転位相調整手段を駆動して前記チョッパローラ
    の回転位相を変更調整することを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載のチョッパ折り装置。
  6. 【請求項6】 ウエブの厚さ、材質を自動検出する検出
    手段を有し、前記検出手段により検出されるウエブの厚
    さ、材質に適合するチョッパローラの回転位相値を前記
    回転位相データテーブルより読み出すことを特徴とする
    請求項5に記載のチョッパ折り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7087007B2 (en) 2002-05-28 2006-08-08 Nisca Corporation Sheet post-processing device and image forming apparatus

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