JP3055286U

JP3055286U - ロール紙加工機における捲きだし、捲き取りの同調装置

Info

Publication number: JP3055286U
Application number: JP1998001306U
Authority: JP
Inventors: 幹夫田中
Original assignee: 株式会社田中技研
Priority date: 1998-02-03
Filing date: 1998-02-03
Publication date: 1999-01-12
Anticipated expiration: 2004-02-03

Abstract

(57)【要約】【目的】ロール紙加工機の、製品の正確さを保つため
に、捲きだしと、加工部の速度に、僅かの速度差を設
け、紙に弛みを持たせ、この弛みを検出して、捲きだし
速度を加減して、捲き取り速度に追随させる。【構成】捲きだしローラーの駆動部分に、遊星歯車を
二組設け、これのサンギヤーから、もう一方のサンギヤ
ーへ、動力を伝えるようにして、一方遊星ギヤー自体
を、サンギヤーの周りに惑星運動ができるように構成
し、これをセンサーで制御して、捲きだし速度を、捲き
取り速度に追随させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ロール紙に印刷、スリット、形抜き等の作業をする際に、紙送りの正確を保ち、併せて蛇行も矯正して、正確な製品を高速回転でできるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置としては、図４に示すように、印刷機本体とは別に減反の捲きだし部分を別に設けて、紙の弛みが少なくなり上のセンサー作動で、捲きだしモータを回し、下のセンサーが作動した時に、モータを止める。これの繰り返しで印刷機の送りとの調節をとっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように、原反を捲きだすには、捲きだし、停止の繰り返しの為、モータの起動、停止を頻繁に行わなければならず、この為に早い作業はできなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、正確な製品をより早く生産するために、二組の遊星歯車装置を介した、捲きだしローラー（１６）の周速を、送りローラー（１）の周速より、僅かに早く（又は遅く）設定して、捲きだしと、実際に作業する間に、弛みを持たせ、この弛みの長さを検出して、遊星歯車の軸（１９）を固着させた、ベースギヤー（１４）を回転させて、送りローラー（１６）の回転を遅く（又は早く）して、送りローラー（１）に、追随出来るようにした、故に捲きだしローラー（１６）は、常に回っているためにセンサー（２５）作動から、センサー（２７）を作動させるまでの時間が長く取れる、又、反対もベースギヤー（１４）の回転速度を適当に設定することにより、時間を長くすることが出来る。以上のことから、時間的に余裕が出来、より高速で運転することが出来る。

【０００５】

【作用】

ロール紙加工機の、捲きだしと、捲き取りの間に紙に弛みをつくり、この弛みの長さを検出して、送りの同調を取る機械において、紙送りより僅かに早く、常に紙を捲きだしているために、下のセンサー（２７）を作動させるまでに時間がかかる、次に、ベースギヤー（１４）を回転させて、弛みを少なくしていくにも、時間をかけてセンサー（２５）を作動させるようにベースギヤー（１４）の速度を決めて、機械を高速で回しても、モータ（１８）は頻繁な起動停止を繰り返すことがないため、高速運転が出来る。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。図１は、捲きだしローラー（１６）の、送りローラー（１）に追随させるための遊星歯車機構の断面の線図である。タイミングベルト（４）で、タイミングプーリ（３）を回し、送りロラー（１）は、他の形抜きなどの送り速度と同一速度に設定されている。送りローラー軸（２）に固着されたタイミングプーリー（５）、タイミングベルト（６）、タイミングプーリー（８）により、入力サンギヤー軸（７）、入力サンギヤー（９）を駆動し、ついで遊星ギヤー（１０）、これと一体に成形された遊星ギヤー（１１）を介し、出力サンギヤー（１２）を駆動する。この間のギヤーの大小の関係は、入力サンギャー（９）と出力サンギヤー（１２）の歯数に少しの差がつけてある。尚、ベースギヤー（１４）は、小形ギヤードモータ（１８）に通電しないと、これらの抵抗で回り出すことはない。以上の歯車装置を駆動するタイミングギヤー（８）と、捲きだしローラー（１６）の外径でこれの周速を、送りローラー（１）の周速とは、僅かに差を付けてある。図２は、本考案を、捲きだしローラー（１６）に載せた、ダイカットロール機の、紙の流れを示した説明図である。図中（２９）は紙の弛んだところを示し、センサー（２５）、（２７）はそれぞれミラー（２６）、（２８）と対向し紙の有無を検出する。ダイカットロール（２４）は形抜きの刃が彫刻してある、アンビルロール（２３）は、ダイカットロール（２４）の刃の受けである。カス捲きロール（１９）は抜きカスや、耳などを巻き上げる。定規（３０）は、図３に示すとおり、左右対になっていて、紙幅と模様に合わせて調整できる。捲きだしローラー（１６）は、送りローラー（１）から動力を得ている。紙の弛みの下端（２９）がセンサー（２７）を作動させると紙の弛み（２９）は上がり始め、センサー（２５）より上がると、下がり始める。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、次に記載されるような効果を奏する。

【０００８】ロール紙加工機の製品の正確さを保ちながら、尚、高速運転が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の歯車装置の断面の線図である。

【図２】本考案の歯車装置を載せた、ロール紙加工機
の、紙の流れを示す正面説明図である。

【図３】紙の定規の部分の斜視図である。

【図４】従来の形抜き機の正面説明図である。

【符号の説明】

１送りローラー２送りローラー軸３タイミングプーリ４タイミングベルト５タイミングプーリ６タイミングベルト７入力サンギヤー軸８タイミングプーリ９入力サンギヤー１０遊星ギヤー１１遊星ギヤー１２出力サンギヤー１３遊星ギヤー軸１４ベースギヤー１５捲きだしローラー軸１５ｂ入力サンギヤーの軸受１６捲きだしローラー１７ピニオン１８小形ギヤドモーター１９カス捲きロール２０架台２１原反ロール２２製品のロール２３アンビルロール２４ダイカットロール２５センサー２６ミラー２７センサー２８ミラー２９紙の弛んだ下端３０定規３１中間ロール３２捲きだしモータ

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年７月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ロール紙加工機の、捲き出しローラー
（１６）の回転を制御する為に、入力プーリ（８）の軸
（７）にサンギヤー（９）を固定し、遊星ギヤー（１
０）を噛み合わせるようにベースギヤー（１４）に植え
込んだ遊星ギヤー軸（１３）に、回転できるように挿入
し、ベースギヤー（１４）と、小形ギヤードモータ（１
８）の軸に固着したピニオン（１７）が噛み合うように
小形ギヤードモータ（１８）を本体（２０）に固定し
て、捲きだしローラー（１６）の軸（１５）の先端には
出力用サンギヤー（１２）を固定し、遊星ギヤー（１
０）と一体に成形された、遊星ギヤー（１１）と噛み合
わせる。このように構成された歯車装置を、別に設ける
センサー２ヶにより、紙の弛みを検知して、小形ギヤー
ドモーター（１８）を起動、停止させ、捲きだしローラ
ー（１６）の速度を、送りローラー（１）の速度に追随
できるようにした、送り速度調整装置。