JPH10244751A - アブレーション記録材料 - Google Patents
アブレーション記録材料Info
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- JPH10244751A JPH10244751A JP9047687A JP4768797A JPH10244751A JP H10244751 A JPH10244751 A JP H10244751A JP 9047687 A JP9047687 A JP 9047687A JP 4768797 A JP4768797 A JP 4768797A JP H10244751 A JPH10244751 A JP H10244751A
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Abstract
っ掻き性を改良し、取り扱い性に優れ、かつレーザー照
射部のDmin が低いアブレーション記録材料を提供す
る。 【解決手段】レーザーアブレーション記録材料の着色層
表面に、空気中において重量の50%が分解する温度が
300℃以下である非自己酸化性の低温熱分解性ポリマ
ーを含有するオーバーコート層を設ける。
Description
ション記録材料に関するものであり、特にオーバーコー
ト層に低温熱分解性のポリマーを利用したアブレーショ
ン記録材料に関するものである。
ドに与えて、画像形成させる熱転写システムが普及して
きている。一方、サーマルプリントヘッドの代わりにレ
ーザーを用いる方法も開発されており、レーザーの高出
力化に伴って普及していくものと考えられる。このよう
なシステムにおいては、記録材料中にレーザーの波長域
に強く吸収を有する物質が含まれており、吸収物質は光
エネルギーを熱エネルギーに転換してサーマルプリント
ヘッドを用いた場合と同様な効果をもたらす。また、レ
ーザーを使用した場合には、サーマルプリントヘッドに
比べて無接触であるために画像表面にキズが出ないこと
が利点であり、レーザービームが細く絞れるために画像
分解能を向上させることが可能である。
素アブレーションと呼ばれる画像形成方法が開発されて
おり、その記録材料が特開平7−164755号、同−
149063号、同7−149065号等に記載されて
おり、画像形成装置が特開平8−48053号、同8−
72400号に開示されている。このシステムでは、支
持体上に塗布された画像色素、レーザー波長域に吸収を
有する物質(赤外吸収物質)およびバインダーからなる
色素層組成物を有する記録材料を、色素層側からレーザ
ー照射することによって画像記録が行われる。レーザー
によって与えられたエネルギーは、レーザービームが材
料に当たったスポットで画像形成層に急激な局部変化を
起こし、それによって物質を層から追い出す。上記特許
公報によれば、これは完全に物理的な変化(例えば、溶
融、蒸発または昇華)ではなく、ある種の化学変化(例
えば、結合破壊)であり、部分的な画像色素の除去では
なく、完全な除去であるという。
法の有用性は、レーザー露光で画像形成色素を除去する
ことができる効率によって、大きく左右される。この効
率を示す尺度として、レーザー露光部の最小濃度値(D
min)が用いられ、値が小さいほど色素除去効率が高
いことを示す。しかし、これらの色素アブレーション材
料は従来のハロゲン化銀写真材料に比べて耐引掻き性が
劣っていることが指摘されており、その改良が求められ
ている。画像形成層の上にポリテトラフルオロエチレン
ビーズを含有するオーバーコート層を設けることで耐引
掻き性を改良する方法が特開平8−108622号に開
示されている。しかし、この方法では任意のポリマーを
バインダーとして用いているため、アブレーション効率
の低下を起こしてしまう問題があった。
の色素アブレーション記録材料の問題点を解決した新し
いアブレーション記録材料を提供すること、すなわち高
出力レーザーを用いて記録を行うアブレーション記録材
料において、アブレーション効率を低下させることなく
耐引掻き性を改良し、取り扱い性に優れ、かつレーザー
照射部分のDminが低い、アブレーション記録材料を提
供することである。
ーを利用して像様加熱する工程を施すアブレーション記
録材料において、支持体上に少なくとも一層の着色剤層
を有し、該像様加熱工程は該着色層側から行い、該着色
層上に少なくとも一層のオーバーコート層を有し、該オ
ーバーコート層中に空気中において重量の50%が分解
する温度が300℃以下である非自己酸化性の低温熱分
解性ポリマーを含有することを特徴とするアブレーショ
ン記録材料によって達成された。
様が特に好ましい。 1)該オーバーコート層がポリテトラフルオロエチレン
ビーズを含有することを特徴とする上記の解決手段に述
べたアブレーション材料。 2)該着色剤層中に顔料または無機微粒子を含有するこ
とを特徴とする上記の解決手段に述べたアブレーション
材料。 3)該着色剤層中にカーボンブラックを含有することを
特徴とする上記の解決手段に述べたアブレーション材
料。 4)該アブレーション記録材料の支持体と画像形成層と
の間に少なくとも一層の中間層を有することを特徴とす
る上記の解決手段に述べたアブレーション材料。
ーコート層に用いられる高分子バインダーとしては、空
気中で重量の50%が分解する温度が300℃以下(好
ましくは100℃〜300℃)である非自己酸化性ポリ
マーである条件を満たすものであれば特に限定するもの
ではなく、任意のポリマーを使用することができる。オ
ーバーコート層のバインダーの塗布量としては、0.1
〜5g/m2が好ましく、さらには、0.1〜2g/m2が
好ましい。本発明のオーバーコート層に好ましく用いら
れるバインダーの代表例を以下に示すが、これらに限定
されるものではない。
ーコート層にはポリテトラフルオロエチレンビーズが好
ましく用いられ、意図する目的のために有効な任意の濃
度または粒子サイズで使用することができる。本発明に
用いられるビーズの粒子サイズとしては、0.1〜20
μm が好ましく、さらには、0.1〜5μm が好まし
い。ビーズの塗布量は0.005〜5.0g/m2の範囲
で用いることが好ましく、さらには、0.05〜0.5
g/m2の範囲が好ましい。ビーズは球状である必要はな
く、任意の形状のものであってよい。本発明のアブレー
ション記録材料のオーバーコート層におけるポリテトラ
フルオロエチレンビーズの使用は、特開平8−1086
22号に記載されているように、耐引っ掻き性、耐摩耗
性の向上、および指紋付着性、グレア(glare)を減少さ
せるための艶消し仕上げをする上で有効である。
擦係数が0.15以下であることが好ましい。さらには
0.10以下であることが好ましい。本発明における動
摩擦係数(μk)とはJIS K7125に記載の摩擦
係数試験方法と同様の原理で求めることができる。25
℃60%RHの条件下でハロゲン化銀感光材料を1時間
以上放置した後鋼球(例、直径0.5〜5mm)に一定の
荷重(接触力:Fp例、50〜200g)を加え、アブ
レーション記録材料の表面を一定のスピード(例、20
〜100cm/min )で滑らせ、そのときの(接線力)
(Fk)を測定し、下記、数1で求める。
IDON−14型)で、測定することができる。
機微粒子または色素を用いる。好ましく用いることがで
きる顔料、無機微粒子には、アゾ顔料、レーキ顔料、ア
ジン化合物等の有機顔料、カーボンブラック、グラファ
イト、チタンブラック、金属フタロシアニン、酸化チタ
ンなどの金属酸化物、コロイド銀などが含まれる。本発
明の着色剤層に用いる顔料、無機微粒子を塗布した場合
の色としては、印刷製版用途の画像形成の場合はUV領
域に吸収を有することが必要であり、医療用途の場合に
は、黒色であることが必要である。このため、顔料、無
機微粒子の色を与える粒子サイズもさまざまであるが、
5〜500nmの粒子サイズが好ましく、特に5〜250
nmの粒子サイズが好ましい。本発明に用いる顔料、無機
微粒子の塗布量は、レーザー未照射部分で濃度2.5以
上(印刷用途の場合はUV領域の吸収値、医療用途の場
合は可視域の吸収値)の吸収を有する塗布量であればど
の程度でもよく、その量は使用する無機微粒子の種類、
サイズによっても異なる。例えば、カーボンブラック
(粒径24nm)の場合は塗布量0.67g/m2で、UV
濃度4.0、可視濃度2.7であり、コロイド銀(粒径
20nm)の場合は塗布量0.5g/m2で、UV濃度3.
5、可視濃度0.4である。これらの顔料、無機微粒子
でレーザー波長に吸収を有するものは、レーザー波長吸
収物質と、着色剤の両者の役割を兼ねることができるの
で、これ以外のレーザー波長吸収物質が必要なくなる、
もしくは量を低減できる点で好ましい。
は、上記粒子サイズを満たす製法のものであればいずれ
でもよい。例えば、カーボンブラック原料としては、Do
nnel Voet 著の“Carbon Black" Marcel Dekker,Inc.(1
976)に記載されているようなチャンネル法、サーマル
法、およびファーネス法など任意の製法のものが使用で
きる。
素には、レーザーの作用によってアブレーションされる
ことができるならば、いずれの色素でも使用することが
できる。たとえば、米国特許第4,541,830号、
同第4,698,651号、同第4,695,287
号、同第4,701,439号、同第4,757,04
6号、同第4,743,582号、同第4,769,3
60号及び同第4,753,922号明細書に記載され
ている色素を好ましく用いることができる。これらの色
素は、単独で使用しても組み合わせて使用してもよい。
これらの色素は、約0.05〜約1g/m2の塗被量で用
いられることができる。
層に好ましく用いられるバインダーは硝酸セルロース、
カルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類であ
る。
ースの硝酸エステル類とは、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロース等のカルボキシアルキ
ルセルロース類を公知の硝酸エステル化用混酸、例え
ば、硫酸、硝酸、そして水からなる硝酸エステル化用混
酸で反応を行い、カルボキシアルキルセルロース中に含
まれる硝酸エステル基置換度が0.2以上、カルボキシ
アルキルエーテル基置換度が0.05以上であるものを
いい、詳しくは特開平5−39301号公報、特開平5
−39302号公報に示された水性セルロース誘導体を
言う。
ースの硝酸エステル類の硝酸エステル基置換度の好まし
い範囲は0.2以上2.2以下であり、カルボキシアル
キルエーテル基置換度の好ましい範囲は0.05以上
1.5以下である。硝酸エステル基置換度が0.2未満
では顕色剤や染料の分散性及び耐水性が不十分であり、
カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.05未満で
は水への溶解性が不十分になり、実質的に水溶性バイン
ダーとして用いることが困難となる。
えると、水と有機溶剤との混合溶剤に溶解または分散す
るために、有機溶剤の量を増加させる必要を生じる。ま
た、カルボキシアルキルエーテル基置換度が1.5を越
えると、塗布面の耐水性がやや不十分となる傾向があ
る。本発明に用いるカルボキシアルキルセルロースの硝
酸エステル類のカルボキシル基は、一部、あるいは全部
中和されていてもかまわない。中和されることにより水
及び水を主成分とした水溶性有機溶剤への溶解度が上が
る。中和のためにはアルカリ金属イオン、アルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、有機アミン等の陽イ
オンの1種または2種以上を用いることが出来る。この
場合、中和の程度は、目的とする溶液の水、有機溶剤等
の組成に応じて任意に決定されるが、一般的には、含ま
れるカルボキシル基の50%以上が中和されていること
が好ましい。
シアルキルセルロースの硝酸エステル類は、単独で使用
してもよいし、公知のバインダーの少なくとも一種と組
み合わせて用いることもできる。
材料の着色剤層に用いられる高分子バインダーとして
は、米国特許第5330876号に記載されているよう
なサイズ排除クロマトグラフィーで測定したポリスチレ
ン等価分子量が10万以上で、分解性のポリマーが好ま
しい。ここで分解性とは、レーザー画像化の際に得られ
る温度において素早く熱分解して十分量の気体および揮
発性フラグメントを与えるバインダーか、あるいは少量
の酸存在下で分解温度が著しく低下するバインダーを意
味する。
体と着色剤層の間に中間層を設けることが好ましく、さ
らには、該レーザー波長に吸収を有する物質を含有する
ことが好ましい。これは該中間層を設けることによりア
ブレ000000が上がり、前述のレーザー照射部のD
minを低減できるからである。本発明の中間層には、
着色剤層に用いられる他の任意のバインダーを組み合わ
せて用いても良い。中間層のバインダーの塗布量として
は、可能な限りDminが低減できる量ならばいずれで
もよいが、0.05〜2g/m2 が好ましく、更には
0.1〜1.5g/m2 が好ましい。また、中間層を支
持体との密着を兼ねる層、例えば下塗り層としてもよ
く、その場合のバインダーの塗布量としては0.05〜
0.5g/m2 が好ましい。
像形成では、アブレートされた材料が支持体から離れて
周囲の空気中に散らばる。このアブレートされた材料の
中にはレーザー装置の周囲に集まり、レーザーで書き込
まれた部分に堆積するものがある。この堆積物はレーザ
ー光を遮り、前述のDminを許容レベル以上に増加さ
せ、画質を実用に耐えなくさせてしまう場合がある。こ
のアブレートされた材料を空気流により除去することが
望ましく、そのような除去装置が特開平8−72400
号に記載されている。
平8−48053号に開示されているように、レーザー
照射後の最小記録濃度(Dmin)が0.11以下であ
ることが好ましい。これはこの濃度以下であると目に見
えるラスターラインが大幅に削減されるからである。こ
のためにはレーザーダイオードによって発生される書き
込み用レーザー光線の記録材料上での強度が0.1ミリ
ワット/平方ミクロン(mW/μm2 )以上であること
が好ましい。
ション画像を得るためには、700nm以上に発光を有
する赤外域のダイオートレーザーを使用することが好ま
しい。これは、大きさが小さいこと、コストが低いこ
と、安定性が良好であること、信頼性が良好であるこ
と、頑丈であること、変調がしやすいことといった実質
的な利点があるからである。本発明で用いることのでき
るレーザーは市販されている。例えば、スペクトラダイ
オード研究所(Spectra Diode Labs) からのレーザーモ
デルSDL−2420−H2またはソニー株式会社から
のレーザーモデルSLD304V/Wを使用することが
できる。
記録材料の中間層などに赤外吸収物質、例えばカーボン
ブラック、または米国特許4973572号に記載され
ているシアニン赤外吸収色素、または米国特許4948
777号、同4950640号、同4950639号、
同4948776号、同4948778号、同4942
141号、同4952552号、同5036040号、
同4912083号、同5360694号、同5380
635号および特願平8−189817号に記載されて
いる赤外吸収物質を含有させる。本発明に好ましく用い
られる赤外吸収物質の代表例を以下に示すが、これらに
限定されるものではない。
そして内部変換として知られる分子過程によって熱に変
換される。上記の熱変換のための赤外吸収物質は画像形
成層自身に含まれていても、又これと組み合わされた別
の層、すなわち画像形成層の上層や下層に含まれても良
い。本発明の方法におけるレーザー照射はアブレーショ
ン記録材料の画像形成層を通して行われるので、本発明
の画像形成は単シート法(すなわち、別の受容材料を必
要としない方法)であることができる。本発明に用いら
れる赤外吸収物質の塗布量はレーザー波長の吸光度で
0.5以上、更には1.0以上、特に1.5以上を与え
る量が好ましい。
層のベック平滑度は、日本工業規格(JIS)P811
9「紙および板紙のベック試験器による平滑度試験方
法」およびTAPPI標準法T479により容易に求め
ることができる。本発明のアブレーション記録材料のバ
ック層の最外層表面のベック平滑度は、4000秒以下
であり、より好ましくは10秒〜4000秒である。こ
れは記録材料同士の接着性や剥離性、露光用ハードの搬
送性の点から重要である。
含有させるマット剤の平均粒径および添加量を種々変化
させることによってコントロールすることができる。本
発明において好ましいマット剤の平均粒径は、20μm
以下であり、特に0.4〜10μmの範囲である。本発
明において好ましいマット剤の添加量は、5〜400mg
/m2、特に10〜200mg/m2の範囲である。
性の上で悪影響を及ぼさない固体粒子であれば、どのよ
うなものでもよい。無機系のマット剤としては、二酸化
ケイ素、チタンおよびアルミニウムの酸化物、亜鉛およ
びカルシウムの炭酸塩、バリウムおよびカルシウムの硫
酸塩、カルシウムおよびアルミニウムのケイ酸塩など、
有機系のマット剤としては、セルロースエステル類、ポ
リメチルメタクリレート、ポリスチレンまたはポリジビ
ニルベンゼンおよびこれらのコポリマーなどの有機重合
体のマット剤が挙げられる。
報2頁左下欄8行目〜3頁右上欄4行目に記載された多
孔性のマット剤、特開平4−127142号公報3頁右
上欄7行目〜5頁右下欄4行に記載されたアルカリで表
面修飾したマット剤、特願平4−265962号明細書
の段落番号「0005」から「0026」に記載された
有機重合体のマット剤を用いることがより好ましい。
てもよい。例えば、無機系のマット剤と有機系のマット
剤の併用、多孔性のマット剤と非多孔性のマット剤の併
用、不定形のマット剤と球形のマット剤の併用、平均粒
径の異なるマット剤の併用(例えば特願平4−2659
62号に記載されている平均粒径が1.5μm以上のマ
ット剤と平均粒径が1μm以下のマット剤の併用)など
がある。
%RHの雰囲気下で1012Ω以下の層(以下「導電層」
と記す)を付与することが好ましい。導電性物質とし
て、導電性金属酸化物あるいは導電性高分子化合物など
を用いることによって得られる。本発明に用いられる導
電性金属酸化物として好ましいのは結晶性の金属酸化物
粒子であるが、酸素欠陥を含むもの及び用いられる金属
酸化物に対してドナーを形成する異種原子を少量含むも
の等は一般的に言って導電性が高いので特に好ましい。
金属酸化物の例としては、ZnO、TiO2 、Sn
O2 、Al2 O3 、In2 O3 、SiO2 、MgO、B
aO、MoO3 、V2 O5 等、あるいはこれらの複合酸
化物が良く、特にZnO、TiO2 及びSnO2 が好ま
しい。異種原子を含む例としては、例えばZnOに対し
てはAl、In等の添加、SnO2 に対してはSb、N
b、ハロゲン元素等の添加、またTiO2 に対してはN
b、Ta等の添加が効果的である。これら異種原子の添
加量は0.01mol %〜30mol%の範囲が好ましい
が、0.1mol %〜10mol %であれば特に好ましい。
は導電性を有しており、その体積抵抗率は107 Ω-cm
以下、特に105 Ω-cm 以下であることが好ましい。こ
れらの酸化物については特開昭56−143431号、
同56−120519号、同58−62647号などに
記載されている。更に又、特公昭59−6235号に記
載のごとく、他の結晶性金属酸化物粒子あるいは繊維状
物(例えば酸化チタン)に上記の金属酸化物を付着させ
た導電性素材を使用してもよい。利用できる粒子サイズ
は10μ以下が好ましいが、2μ以下であると分散後の
安定性が良く使用し易い。また光散乱性をできるだけ小
さくする為に、0.5μ以下の導電性粒子を利用するこ
とが好ましい。これによって、導電層を設けても支持体
を透明に保つことが可能になるからである。又、導電性
材料が針状あるいは繊維状の場合はその長さは30μm
以下で直径が2μ以下が好ましく、特に好ましいのは長
さが25μm以下で直径0.5μ以下であり長さ/直径
比が3以上である。
しては、例えばポリビニルベンゼンスルホン酸塩類、ポ
リビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、米
国特許第4,108,802号、同4,118,231
号、同4,126,467号、同4,137,217号
に記載の4級塩ポリマー類、米国特許第4,070,1
89号、OLS2,830,767号、特開昭61−2
96352号、同61−62033号等に記載のポリマ
ーラテックス等が好ましい。以下に本発明の導電性高分
子化合物の具体例を示すが、必ずしもこれらに限定され
るものではない。
導電性高分子化合物はバインダー中に分散又は溶解させ
て用いられる。バインダーとしては、フィルム形成能を
有するものであれば特に限定されるものではないが、例
えばゼラチン、カゼイン等の蛋白質、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アセチルセ
ルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロ
ース等のセルロース化合物、デキストラン、寒天、アル
ギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖類、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリ
メタクリル酸エステル、ポリスチレン、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリアクリル酸等の合成ポリマー等を挙
げることができる。特に、ゼラチン(石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチン、酵素分解ゼラチン、フタル化ゼラ
チン、アセチル化ゼラチン等)、アセチルセルロース、
ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ブ
チル、ポリアクリルアミド、デキストラン等が好まし
い。
いは導電性高分子化合物をより効果的に使用して導電層
の抵抗を下げるために、導電層中における導電性物質の
体積含有率は高い方が好ましいが、層としての強度を十
分に持たせるために最低5%程度のバインダーが必要で
あるので、導電性金属酸化物あるいは導電性高分子化合
物の体積含有率は5〜95%の範囲が望ましい。本発明
に用いる導電性金属酸化物あるいは導電性高分子化合物
の使用量は、アブレーション記録材料一平方メートル当
たり0.05〜20gが好ましく、特に0.1〜10g
が好ましい。本発明の導電層の表面抵抗率は25℃30
%RHの雰囲気下で1012Ω以下で、好ましくは1011
Ω以下が良い。これにより良好な帯電防止性が得られ
る。本発明に用いる導電性金属酸化物あるいは導電性高
分子化合物を含有する導電層は、構成層として少なくと
も一層設けることが好ましい。例えば、表面保護層、バ
ック層、下塗層などのいずれでもよいが、必要に応じて
2層以上設けることもできる。
に、更に含フッ素界面活性剤を併用することによって更
に良好な帯電防止性を得ることができる。本発明に用い
られる好ましい含フッ素界面活性剤としては、炭素数4
以上のフルオロ−アルキル基、アルケニル基、又はアリ
ール基を有し、イオン性基としてアニオン基(スルホン
酸(塩)、硫酸(塩)、カルボン酸(塩)、リン酸
(塩))、カチオン基(アミン塩、アンモニウム塩、芳
香族アミン塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩)、ベ
タイン基(カルボキシアミン塩、カルボキシアンモニウ
ム塩、スルホアミン塩、スルホアンモニウム塩、ホスホ
アンモニウム塩)又はノニオン基(置換、無置換のポリ
オキシアルキレン基、ポリグリセリル基またはソルビタ
ン残基)を有する界面活性剤が挙げられる。これらの含
フッ素界面活性剤は特開昭49−10722号、英国特
許第1,330,356号、米国特許第4,335,2
01号、同4,347,308号、英国特許第1,41
7,915号、特開昭55−149938号、同58−
196544号、英国特許第1,439,402号、な
どに記載されている。これらの具体例のいくつかを以下
に記す。
料の支持体には、寸度安定性があり、しかもレーザーの
熱に耐えられるならば、いずれの材料でも使用できる。
このような材料としては、ポリ(エチレンナフタレー
ト)、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエス
テル;ポリアミド;ポリカーボネート;酢酸セルロース
などのセルロースエステル;ポリ(フッ化ビニリデン)
やポリ(テトラフルオロエチレン−共−ヘキサフルオロ
プロピレン)などのフッ素ポリマー;ポリオキシメチレ
ンなどのポリエーテル;ポリアセタール;ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはメチルペン
テンポリマーなどのポリオレフィンおよびポリイミド−
アミドやポリエーテルイミドなどのポリイミドが含まれ
る。支持体の厚さは、一般に約5〜約200μmであ
る。また所望であれば、米国特許4695288号、同
4737486号に記載されているような下塗り層を支
持体に塗布してもよい。好ましい実施態様では支持体は
透明である。
るためにもちいられる、レーザー照射後の画像形成層を
有する側の表面の画像保護の方法に関しては、例えば特
表平5−504008号、特開平6−344676号に
記載されているような画像保護用積層性シートを積層す
ることにより達成される。これらの方法は、耐久性層を
画像に面するようにして、耐久性層と支持体とを含む積
層用シートを画像に積層させることにより行われる。次
に画像が耐久性層で保護されたまま残るように支持体層
は画像から取り外される。該耐久性層は実質的に透明か
つ対磨耗性を有する。特に、特開平6−344676号
に記載される保護方法を採用すれば、印刷において用い
られる強力な接着剤テープの繰り返しの使用および保護
された画像の繰り返しの溶剤洗浄に対しても耐久性層の
剥離がない。
は、特開平6−344676号に記載のシロキサンを含
有する重合有機材料を使用することができる。シロキサ
ン含有重合材料はどのような方法で作成してもよいが、
例えばビニルエーテル機で官能化された有機単量体また
はオリゴマーと、シロキサン単量体またはオリゴマーと
を共重合化することにより作製される。画像上の耐久性
層は30μm以下の厚みを有するが、解像度の望ましく
ない損失を防止するためには、10μm以下の厚みを有
するのが好ましく、より好ましくは、0.5〜6μmの
範囲である。
明するが本発明はこれに限定されるものではない。
たポリエチレンテレフタレート支持体(厚み100μ
m)に下記バック第1層、第2層、第3層を塗布した。
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液を前記
溶液がpH3になるまで滴下し、コロイド状酸化第2ス
ズと酸化アンチモンの共沈澱物を得た。得られた共沈澱
を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を
得た。赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分離し
た。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分離に
よって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオンを
除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱200
重量部を水1500重量部に再分散し、500℃に加熱
した焼成炉に噴霧し、青みがかった平均粒径0.005
μm の酸化第二スズ一酸化アンチモン複合物の微粒子を
得た。この微粒子粉末の抵抗率は25Ω・cmであった。
上記微粉末40重量部と水60重量部の混合液をpH
7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後横型サンドミル
(ダイノミル、Willy A. Backfen AG製)で滞留時間
が30分になるまで分散して、一次粒子が一部凝集して
2次凝集体として0.05μm になる分散液を調製し
た。
るように塗布し、110℃で30秒間乾燥した。 ・上記導電性微粒子分散液(SnO2 /Sb2 O2 、0.15μm ) 100重量部 ・ゼラチン(Ca++を100ppm 含有した石灰処理ゼラチン) 10重量部 ・水 270重量部 ・メタノール 600重量部 ・レゾルシン 20重量部 ・ポリ(重合度10)オキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.1重量部
に、下記処方の液を乾燥膜厚が1.2μm になるように
塗布した。乾燥は110℃で行った。 ・ジアセチルセルロース 100重量部 ・トリメチロールプロパン−3−トルエンジイソシアネート 25重量部 ・メチルエチルケトン 1050重量部 ・シクロヘキサノン 1050重量部
モジナイザーで分散し滑り分散原液とした。 1液 ・滑り剤:C6H13CH(OH)(CH2)10COOC40H61 0.7 g ・滑り剤:n-C17H35COOC40H81 1. 1g ・キシレン 2. 5g(3−2)滑り層第2液の調製 上記滑り層第1液に下記のバインダー、溶液を加え塗布
液とした。 ・プロピレングリコールモノメチルエーテル 34.0g ・ジアセチルセルロース 3.0g ・アセトン 600.0g ・シクロヘキサノン 350.0g ・球形シリカマット剤(平均粒径3.5μm ) 3.0g (3−3)滑り層塗設 上記塗布液を10cc/m2の塗布量でバック層最上層に塗
布した。このバック層のベック平滑度は500秒であっ
た。
コース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が2.
1、カルボキシメチルエーテル基置換度が0.7のカル
ボキシメチルセルロースの硝酸エステルの15%溶液
(このうちアセトン35%、水50%で、アンモニア水
にてpH6.6に調整)をバインダーA液とする。無水
グルコース単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が
2.0、カルボキシメチルエーテル基置換度が0.7の
カルボキシメチルセルロースの硝酸エステルの15%溶
液(このうちエタノール35%、水50%で、アンモニ
ア水にてpH5.7に調整)をバインダーB液とする。
を前記バック層を塗布した100μ厚みのポリエチレン
テレフタレート透明支持体の反対側に塗布し、中間層を
作製した。 中間層1 下記組成の塗布液をカルボキシメチルセルロースの硝酸
エステル塗布量が0.25g/m2となるように塗布し
た。 ・前述のバインダーA液 10.6g ・アセトン 9.4g ・水 13.4g 中間層2 中間層1の塗布液に例示赤外吸収物質(1) を加え、カル
ボキシメチルセルロースの硝酸エステル塗布量が0.2
5g/m2、例示赤外吸収物質(1) の塗布量が0.05g
/m2となるように塗布した。 中間層3 中間層2の赤外吸収物質を例示赤外吸収物質(5) にかえ
た以外は中間層2と同様な中間層を作製した。
た後、カーボンブラックの塗布量が0.67g/m2とな
るように塗布した。 ・硝酸セルロース(RS1/8秒、ダイセル化学工業(株)製) 5g ・イソプロピルアルコール 2.14g ・メチルイソブチルケトン 26.6g ・メチルエチルケトン 62.0g ・ソルスパースS20000(ゼネガ株式会社製) 1.35g ・ソルスパースS12000(ゼネガ株式会社製) 0.23g ・カーボンブラック(粒子径24nm) 5g 着色剤層2 下記組成の混合物をペイントシェーカーで均一に分散し
た後、チタンブラックの塗布量が0.74g/m2となる
ように塗布した。 ・硝酸セルロース(RS1/8秒、ダイセル化学工業(株)製) 5g ・イソプロピルアルコール 2.14g ・メチルイソブチルケトン 26.6g ・メチルエチルケトン 62.0g ・ソルスパースS20000(ゼネガ株式会社製) 1.35g ・ソルスパースS12000(ゼネガ株式会社製) 0.23g ・チタンブラック12S(粒子径58nm、三菱マテリアル(株)製) 5.5g 着色剤層3 下記組成の混合物をペイントシェーカーで均一に分散し
た後、BONTORON N-01の塗布量が1.0g/m2となるよ
うに塗布した。 ・硝酸セルロース(RS1/8秒、ダイセル化学工業(株)製) 5g ・イソプロピルアルコール 2.14g ・メチルイソブチルケトン 26.6g ・メチルエチルケトン 62.0g ・ソルスパースS20000(ゼネガ株式会社製) 1.35g ・ソルスパースS12000(ゼネガ株式会社製) 0.23g ・BONTORON N-01 (ダイセル化学工業(株)製) 7.5g 着色剤層4 着色剤層5のBONTORON N-01 をBONTORON S-34 、ダイセ
ル化学工業(株)製に変更した以外は着色層5と同様に
作製した。 着色剤層5 ・硝酸セルロース(1000S アクアロン社製) 0.60g/m2 ・例示赤外吸収物質(1) 0.22g/m2 ・色素D−1 0.28g/m2 ・色素D−2 0.16g/m2 ・色素D−3 0.13g/m2
ーバーコート層を前記の着色剤層の上に塗布し、試料1
〜24を作製した。 オーバーコート層1 ・例示バインダーB−1 0.25g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層2 ・例示バインダーB−1 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層3 ・例示バインダーB−3 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層4 ・例示バインダーB−4 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層5 ・例示バインダーB−5 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層6 ・ポリメチルメタクリレート 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層7 ・ポリウレタン 0.25g/m2 ・ポリテトラフルオロエチレンのビーズ(粒子サイズ0.2μm ) (ゾニールTLP-10F-1 、三井・デュポンフロロケミカル(株)製) 0.15g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2 オーバーコート層8 ・ポリウレタン 0.25g/m2 ・フローレンTG710(共栄社化学製) 0.03g/m2
ート層の組み合わせは表1に示す通りである。
48053号に記載されているのと同様な画像露光装置
のドラムに各試料をその着色剤層を外側に向けて固定し
た。この装置は、移動ステージに搭載されたレンズ径に
1個のダイオードレーザーが接続されており、焦点を試
料表面に合わせている(但し、レーザー出力を上げたい
場合には、数個のダイオードレーザーを接続合波するこ
と及び書き込み速度を上げられるように数個のレーザー
アレイが可能となるように作製されている)。使用した
ダイオードレーザーはSpectra Diode Labs製SDL−2
430(波長範囲:800〜830nm)であり、上記
レンズ系を通して得られたスポットサイズは10μm
(半値幅:7μm)、焦点面での出力は100mWであ
った。上記画像形成装置の試料を巻き付けたドラムの回
転数を変化させて照射量を変化させ、試料面の照射量を
700mJ/cm2 に設定した。また、横方向の移動に
ついては、移動ステージによってダイオードレーザーを
移動させて、照射ビームの中心間距離が7μmとなるよ
うな速度に設定した。さらに、レーザーによって照射さ
れた表面の物質の除去を効果的に行うために、特開平8
−72400号と同様な装置を用いて、レーザー照射を
しながら空気流を吹き付けて、着色剤やバインダー等を
除去した。
in(最低濃度)の評価>Macbeth 社製の濃度計TD9
04(UVフィルター使用)を用いて、レーザー未照射
部分と照射部分の濃度を測定して、UV領域のDmax
(最高濃度)、Dmin(最低濃度)とした。得られた
結果を表1に示す。
用いたバインダーの熱分解温度はセイコー電子工業
(株)製DTA/TG測定装置(SSC/5200)を
用いて、バインダー10mgについて10℃/min の速度
で昇温して室温〜500℃における重量変化を測定し、
重量が50%減少した温度を熱分解温度とした。
オーバーコート層のバインダーに用いた試料がDmin の
点で優れていることが分かる。また、本発明の中でも中
間層を用いた試料がDmin の点でさらに優れていること
が分かる。その中でもさらに中間層にレーザー波長に吸
収を有する赤外色素を添加した試料のDmin が低いこと
が分かる。
擦係数の測定および膜強度の測定を行った。 <動摩擦係数の測定> 動摩擦係数(μk) 25℃60%RHの環境下にて、1時間放置した後、直
径0.5mmの鋼球で、荷重100g、スピード60cm/
min 、で動摩擦係数を求めた。 <膜強度の測定>試料を25℃、60%RHの環境下に
2時間放置後、半径0.025mmのダイヤ針で着色剤層
を有する側の試料膜面に圧着し、10mm/秒の速さで移
動しながら、針の荷重を連続的に変化させ、膜が破壊す
るときの荷重(g)を測定した。得られた結果を表2に
示す。
インダーとして低熱分解性ポリマーを用いた試料はその
他のポリマーを用いた試料と同等の膜強度を有してお
り、低熱分解性ポリマーを使用しても膜強度の低下は起
こらないことが分かる。また、オーバーコート層にポリ
テトラフルオロエチレンビーズを用いた試料は用いない
試料に比べて膜強度的に非常に優れていることが分か
る。
様が特に好ましい。 1)該オーバーコート層がポリテトラフルオロエチレン
ビーズを含有することを特徴とする上記の解決手段に述
べたアブレーション材料。 2)該着色剤層中に顔料または無機微粒子を含有するこ
とを特徴とする上記の解決手段に述べたアブレーション
材料。 3)該着色剤層中にカーボンブラックを含有することを
特徴とする上記の解決手段に述べたアブレーション材
料。 4)該アブレーション記録材料の支持体と画像形成層と
の間に少なくとも一層の中間層を有することを特徴とす
る上記の解決手段に述べたアブレーション材料。 5)該オーバーコート層の動摩擦係数が0.15以下で
あることを特徴とする上記の解決手段に述べたアブレー
ション材料。
体と着色剤層の間に中間層を設けることが好ましく、さ
らには、該レーザー波長に吸収を有する物質を含有する
ことが好ましい。これは該中間層を設けることによりア
ブレーション効率が上がり、前述のレーザー照射部のD
minを低減できるからである。本発明の中間層には、
着色剤層に用いられる他の任意のバインダーを組み合わ
せて用いても良い。中間層のバインダーの塗布量として
は、可能な限りDminが低減できる量ならばいずれで
もよいが、0.05〜2g/m2 が好ましく、更には
0.1〜1.5g/m2 が好ましい。また、中間層を支
持体との密着を兼ねる層、例えば下塗り層としてもよ
く、その場合のバインダーの塗布量としては0.05〜
0.5g/m2 が好ましい。
方の液を乾燥膜厚が1.2μm になるように塗布した。
乾燥は110℃で行った。 ・ジアセチルセルロース 100重量部 ・トリメチロールプロパン−3−トルエンジイソシアネート 25重量部 ・メチルエチルケトン 1050重量部 ・シクロヘキサノン 1050重量部
インダーとして低熱分解性ポリマーを用いた試料はその
他のポリマーを用いた試料と同等の膜強度を有してお
り、低熱分解性ポリマーを使用しても膜強度の低下は起
こらないことが分かる。また、オーバーコート層にポリ
テトラフルオロエチレンビーズを用いた試料は用いない
試料に比べて動摩擦係数が小さく膜強度的に非常に優れ
ていることが分かる。
Claims (5)
- 【請求項1】 レーザーを利用して像様加熱する工程を
施すアブレーション記録材料において、支持体上に少な
くとも一層の着色剤層を有し、該像様加熱工程は該着色
層側から行い、該着色層上に少なくとも一層のオーバー
コート層を有し、該オーバーコート層中に空気中におい
て重量の50%が分解する温度が300℃以下である非
自己酸化性の低温熱分解性ポリマーを含有することを特
徴とするアブレーション記録材料。 - 【請求項2】 該オーバーコート層がポリテトラフルオ
ロエチレンビーズを含有することを特徴とする請求項1
記載のアブレーション記録材料。 - 【請求項3】 該着色剤層中に顔料または無機微粒子を
含有することを特徴とする請求項1記載のアブレーショ
ン記録材料。 - 【請求項4】 該着色剤層中にカーボンブラックを含有
することを特徴とする請求項1記載のアブレーション記
録材料。 - 【請求項5】 該アブレーション記録材料の支持体と画
像形成層との間に少なくとも一層の中間層を有すること
を特徴とする請求項1記載のアブレーション記録材料。
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