JPH10239524A - 楕円偏光板の製造方法 - Google Patents

楕円偏光板の製造方法

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JPH10239524A
JPH10239524A JP9043980A JP4398097A JPH10239524A JP H10239524 A JPH10239524 A JP H10239524A JP 9043980 A JP9043980 A JP 9043980A JP 4398097 A JP4398097 A JP 4398097A JP H10239524 A JPH10239524 A JP H10239524A
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JP
Japan
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polarizing plate
sensitive adhesive
pressure
phase difference
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9043980A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Sawada
貴彦 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面全体で位相差特性の均一性にすぐれた楕円
偏光板の製造方法を提供する。 【解決手段】 偏光板と位相差板を粘着剤層を介して貼
り合わせる楕円偏光板の製造方法において、該粘着剤の
ゲル分率が50重量%以下のときに0.5〜15×10
-3kg/cm2 の圧力で、貼り合わせ面全体を均一に加
圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面全体が位相差特
性の均一性にすぐれた楕円偏光板の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイ(LCD)には
表示特性の一つとして表示画面内の色の均一性が求めら
れている。色の均一性を達成するには、楕円偏光板の面
内における光学特性即ち楕円偏光板の位相差特性を均一
にすることが必要である。楕円偏光板を作製するには、
一般に偏光板に粘着剤層を設け、該粘着剤層面に位相差
板を貼り合わせることが行われている。
【0003】貼り合わせるために偏光板粘着シートの粘
着剤層面に位相差板を所定の圧力で加圧するのである
が、この加圧応力により位相差板の位相差が部分的に変
化し、そのまま粘着剤によって固定される。その結果楕
円偏光板の面全体で光学特性が不均一となる。
【0004】上記の問題点を解決するものとして、特開
平6−71757号公報に、光学補償用の複合フィルム
を作製するために、粘着層を有する位相差フィルムと偏
光板フィルムとを貼り合わせる場合に、粘着層を上側に
して下部支持部材に載置した位相差フィルムを、上部支
持部材の下面に吸着保持した偏光板フィルムの端部に押
しつけた状態で、下部支持部材を上部支持部材の下面に
沿って移動させて貼り合わせる方法が記載されている。
この発明は2枚のフィルムに不要な応力を与えることな
く貼り合わせようとするものであるが、この方法を実施
するためには、複雑な貼り合わせ装置を必要とするとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消し、面全体で位相差特性の均一性にすぐれ
た楕円偏光板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の楕円偏光板の製
造方法は、偏光板と位相差板を粘着剤層を介して貼り合
わせる楕円偏光板の製造方法において、該粘着剤のゲル
分率が50重量%以下のときに0.5〜15×10-3
g/cm2 の圧力で、貼り合わせ面全体を均一に加圧す
ることを特徴とする。
【0007】本発明における楕円偏光板とは以下に述べ
る偏光板と位相差板との積層体である。偏光板とは液晶
表示セルと共に偏光板として機能する電子部品を指し、
具体的には今日量産されている通常の偏光板であり、偏
光子の構成成分のうち2色性物質は1軸延伸ポリビニル
アルコール−沃素錯体又はPVA−2色性染料であり、
偏光子の両面には保護層として3酢酸セルロースフィル
ム又はメチル(メタ)アクリレート樹脂フィルムが積層
されたものである。
【0008】位相差板とは、液晶の複屈折に起因する液
晶ディスプレイにおける着色を、それ自体が有する複屈
折性を利用して補償し、解消し得るものであれば特に限
定されるものではない。例えば、一般的に用いられてい
るものを挙げれば、ポリカーボネート、ポリサルホン、
ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド、ポ
リアリレート、ポリエチレンテレフタレートなどの透明
性並びに延伸性にすぐれた熱可塑性樹脂フィルムに1軸
延伸を施したものである。
【0009】本発明で使用する粘着剤は耐久性の点でア
クリル系粘着剤が好ましい。本発明でいうゲル分率と
は、粘着剤のテトラヒドロフラン(THF)に不溶な部
分の割合を重量%で表したもので、次式により求める。 ゲル分率(重量%)={(THFに不溶な部分の重量)
/(粘着剤の採取重量)}×100
【0010】上記ゲル分率が50重量%以下の状態は、
粘着剤に配合した架橋剤により乾燥直後から硬化が進行
して塑性変形が起こり易い範囲である。この塑性変形に
より粘着剤を矯正変形させ、貼り合わせにより発生した
粘着剤の残留応力を緩和させてから硬化させると面全体
の位相差特性を均一にすることができる。従って、ゲル
分率が50重量%を超えた状態で加圧しても全面の位相
差特性が均一となる効果は少ない。本発明でさらに好ま
しいゲル分率は30重量%以下である。
【0011】本発明では上記のゲル分率のもとで、0.
5×10-3〜15×10-3kg/cm2 の範囲の圧力で
面全体を均一に加圧する。加圧するには、例えば、楕円
偏光板を両面から平板で挟み、平板の外から加圧するな
どの方法で達成することができる。このときの圧力が
0.5×10-3kg/cm2 未満であると加圧により粘
着剤を矯正変形させる効果が得られず、15×10-3
g/cm2 を超えると位相差特性の均一性は得られる
が、へこみなど外観特性が悪くなる傾向があるので好ま
しくない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。アクリル系粘着剤の調整 アクリル酸ブチル94.8重量部、アクリル酸5重量
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.2重量部
を過酸化ベンゾイル0.3重量部の存在下で酢酸エチル
を溶媒として共重合し、重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.9である
アクリル系ポリマーの酢酸エチル溶液を得た。
【0013】得られたアクリル系ポリマーの酢酸エチル
溶液にトルエンを加えて希釈し、上記アクリル系ポリマ
ーが13重量%であるトルエン溶液として、イソシアネ
ート架橋剤(日本ポリウレタン社製,商品名「コロネー
トL」)を1.2重量部添加して硬化させた。
【0014】偏光板 市販されている偏光板を用いた。
【0015】位相差板 1軸延伸された厚み60μmのポリカーボネート樹脂フ
ィルムを位相差板として用いた。
【0016】楕円偏光板の作製 離型フィルムとしてシリコーン離型処理されたポリエチ
レンテレフタレートフィルムの一面に、上記粘着剤を乾
燥後の平均厚みが27μmとなるように塗布し、110
℃のオーブンで5分間乾燥して粘着剤層を形成した。こ
の粘着剤層に偏光板を貼り合わせて偏光板粘着シートと
した。別途上記と同様にして得た粘着剤層を位相差板と
貼り合わせて位相差板粘着シートとした。
【0017】上記偏光板粘着シート及び位相差板粘着シ
ートをそれぞれ21cm×27cmの大きさに切り取
り、偏光板粘着シートのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥がし、露出した粘着剤層を位相差板の粘着剤
層のない面にラミネーターを用いて貼り合わせ、中間製
品の楕円偏光板を得た。この偏光板の吸収軸と位相差板
の遅相軸との角度は45°である。
【0018】(実施例1)図1は本発明による楕円偏光
板の製造方法を示す断面図であり、上記中間製品である
楕円偏光板3を、アクリル系粘着剤のゲル分率が18重
量%のときに表面が平滑な2枚のステンレス板5、5の
間に挟み、楕円偏光板3全面に圧力が均一にかかるよう
に0.7×10-3kg/cm2 の圧力で7日間加圧して
楕円偏光板を得た。図1において、偏光板粘着シート1
は偏光板11と粘着剤層12とからなる。位相差板粘着
シート2は位相差板21と粘着剤層22とからなり、粘
着剤層22は離型フィルム4の離型処理面41に貼り合
わされている。
【0019】(実施例2)圧力を13×10-3kg/c
2 とした以外は実施例1と同様にして楕円偏光板を得
た。
【0020】(実施例3)アクリル系粘着剤のゲル分率
を43重量%とした以外は実施例1と同様にして楕円偏
光板を得た。
【0021】(比較例1)中間製品の楕円偏光板に圧力
をかけずに静置したものを使用した。
【0022】(比較例2)アクリル系粘着剤のゲル分率
が18重量%のときに、25×10-3kg/cm 2 の圧
力で実施例1と同様にして楕円偏光板を得た。
【0023】(比較例3)アクリル系粘着剤のゲル分率
が72重量%のときに、15×10-3kg/cm 2 の圧
力で実施例1と同様にして楕円偏光板を得た。
【0024】性能評価 実施例1〜3及び比較例1〜3で得た楕円偏光板を縦1
88mm、横250mmの大きさに切り取り、それぞれ
について、外観を観察し、位相差特性として面内から2
16ポイントを格子状の交点となるようにとり、各点の
バレイ値を測定した。
【0025】ここでバレイ値とは、楕円偏光板の偏光板
が入射光側に面し、且つ入射光側2枚の偏光板の吸収軸
同士が一致するよう、クロスニコル間に配置した状態で
の分光透過率を測定し、透過率が極小を示す最も長波長
側の波長とする。面内の位相差均一性の評価は、216
ポイントのバレイ値データの範囲(最大値−最小値)を
位相差ばらつきとして表した。以上の結果を表1に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなとおり、実施例1〜3の
ものはいずれも位相差のばらつきが少なく、且つ外観も
問題ない。しかし、比較例1、3のものは位相差のばら
つきが大きく、比較例2のものは位相差のばらつきは少
ないが圧力が高すぎたため外観に欠陥があった。
【0028】
【発明の効果】本発明の楕円偏光板の製造方法は以上の
とおりであるから、平面全体で位相差特性の均一性にす
ぐれ、且つ、外観にもすぐれた楕円偏光板の製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明楕円偏光板の製造方法の実施例を示す断
面図。
【符号の説明】 1 :偏光板粘着シート 2 :位相差板粘着シート 3 :中間製品の楕円偏光板 4 :離型フィルム 5 :ステンレス板 11:偏光板 12,22:粘着剤層 21:位相差板 41:離型処理面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 11:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板と位相差板を粘着剤層を介して貼
    り合わせる楕円偏光板の製造方法において、該粘着剤の
    ゲル分率が50重量%以下のときに0.5〜15×10
    -3kg/cm2 の圧力で、貼り合わせ面全体を均一に加
    圧することを特徴とする楕円偏光板の製造方法。
JP9043980A 1997-02-27 1997-02-27 楕円偏光板の製造方法 Pending JPH10239524A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1862828A1 (en) * 2005-02-03 2007-12-05 Kuraray Co., Ltd. Film pasting device
US7543621B2 (en) * 2002-06-28 2009-06-09 Fujifilm Corporation Method and apparatus for bonding polarizing plate
WO2015141379A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 綜研化学株式会社 偏光板用粘着剤組成物、粘着シートおよび粘着剤層付き偏光板

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