JPH10239411A - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置

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JPH10239411A
JPH10239411A JP9040935A JP4093597A JPH10239411A JP H10239411 A JPH10239411 A JP H10239411A JP 9040935 A JP9040935 A JP 9040935A JP 4093597 A JP4093597 A JP 4093597A JP H10239411 A JPH10239411 A JP H10239411A
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circuit
signal
voltage signal
level
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JP9040935A
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Izuru Shinjiyou
出 新條
Yasuyoshi Hatazawa
康善 畑澤
Naoki Hiraoka
直樹 平岡
Yutaka Ohashi
豊 大橋
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
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    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ信号の振幅変動などによらずレベル
シフト回路の電圧シフト量を一定とし、ノイズ信号など
に影響されずに正確な波形処理が可能な磁気検出装置を
得る。 【解決手段】 巨大磁気抵抗素子から検出されたアナロ
グ信号をパルス信号にする波形整形回路は、アナログ信
号A1、A2の増幅電圧V1、電圧V1から上下に異な
る電圧V2、V3を発生するレベルシフト回路4Aと、
電圧V2の最小値、電圧V3の最大値を基準電圧V4と
して交互に保持する回路5Aと、電圧V1にヒステリシ
スを加えた電圧V1bと基準電圧V4とを比較してパル
ス信号Pを出力する比較回路6Aとを含み、レベルシフ
ト回路は、電圧V1の出力端子と電圧V2、V3の各出
力端子との間に挿入された抵抗器R1、R2と、各抵抗
器に直列接続された定電流回路41、42とにより構成
された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大磁気抵抗素
子を用いて磁性体の移動(たとえば、磁性回転体の回転
数)に応じたパルス信号を出力する磁気検出装置に関
し、特に巨大磁気抵抗素子からのアナログ信号のレベル
変動やノイズ重畳などに起因する波形処理回路での誤動
作を防止して、精度および信頼性を向上させた磁気検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性回転体たとえば内燃機関
のクランク軸などの回転を検出する磁気検出装置はよく
知られており、磁気検出ヘッドとして検出感度の高い巨
大磁気抵抗素子を用いることも知られている。
【0003】また、この種の磁気検出装置は、回転数に
応じたパルス信号を出力するために、巨大磁気抵抗素子
から出力されるアナログ信号をパルス信号に波形整形す
るための波形処理回路を備えている。
【0004】図4は一般的な波形処理回路を内蔵した磁
気検出装置たとえば回転検出装置を示す側面図であり、
矢印方向に回転する磁性体100と回転検出装置101
との相対位置関係を概略的に示している。
【0005】図4において、検出対象となる磁性体10
0は、回転軸たとえばクランク軸などに一体に設けられ
ており、その外周部には、凸部100aと凹部100b
とが交互に形成されている。また、回転検出装置101
は、所定の空隙Gを介して、磁性体100に対向するよ
うに設置されている。
【0006】図5は図4内の回転検出装置101の構造
を概略的に示す断面図である。図5において、回転検出
装置101は、磁性体100との対向面側に永久磁石1
03およびIC104からなる磁気検出ヘッドを備えて
いる。
【0007】IC104は、巨大磁気抵抗素子および波
形処理回路(後述する)を一体的に内蔵しており、巨大
磁気抵抗素子は、磁性体100に対向するように配置さ
れ、波形処理回路は、巨大磁気抵抗素子から得られるア
ナログ信号をパルス信号に変換して出力する。永久磁石
103は、IC104の背面側に配置されており、IC
104内の巨大磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加して
いる。
【0008】図6は図4内の磁性体100と回転検出装
置101の磁気検出ヘッドとの相対位置関係を示す斜視
図である。図6において、IC104上に配置された巨
大磁気抵抗素子20は、磁気検出感度を向上させるため
に、二対に分割されたライン状のセグメント20a〜2
0dにより構成されている。
【0009】セグメント20a〜20dのうち、一対の
セグメント20aおよび20bは、磁性体100の回転
方向(矢印参照)に対して前方に位置し、他の一対のセ
グメント20cおよび20dは、磁性体100の回転方
向に対して後方に位置している。
【0010】図7は巨大磁気抵抗素子20を構成する各
セグメント20a〜20dの結線状態を示す回路図であ
る。図7において、各セグメント20a〜20dは、分
割配置された上記二対のうちの各1つのセグメントを含
むように二対の直列回路を構成するとともに、各直列回
路が電源Vccとグランドとの間に並列接続されて、ブ
リッジ回路14を構成している。
【0011】ブリッジ回路14内の一方の直列回路(セ
グメント20aおよび20d)の中点14a、ならびに
他方の直列回路(セグメント20cおよび20b)の中
点14bは、出力端子を構成しており、磁性体100の
回転にともなって、アナログ信号A1およびA2を出力
する。
【0012】図8は巨大磁気抵抗素子20の磁界[エル
ステッド:Oe]の変化に対する抵抗値[オーム:Ω]
の変化を示す特性図である。図8において、巨大磁気抵
抗素子20の抵抗値は、外部磁界が変動した場合に、通
常の磁気抵抗素子と比べて著しく大きく変動し、たとえ
ば、2000Ω程度の抵抗値に対して250Ω程度(1
0%以上)増減する。また、磁界の変化方向に対してヒ
ステリシスを有している。
【0013】このような巨大磁気抵抗素子20は、たと
えば、「人工格子の磁気抵抗効果」(日本応用磁気学会
誌、第15巻、第51991号、第813頁〜第821
頁)に記載されている。
【0014】上記文献によれば、巨大磁気抵抗素子20
は、数Å〜数10Åの厚さの磁性層と非磁性層とを交互
に積層させた積層体(いわゆる、人工格子膜)により構
成することができる。また、巨大磁気抵抗素子20の材
質としては、(Fe/Cr)n、(パーマロイ/Cu/
Co/Cu)n、(Co/Cu)nなどが用いられ得
る。
【0015】図9および図10は磁性体100とアナロ
グ信号A1およびA2の波形との関係を示す説明図であ
り、図9は磁性体100と磁気検出ヘッドとの間の空隙
Gが大きい場合、図10は空隙Gが小さい場合をそれぞ
れ示している。図9および図10において、実線はブリ
ッジ回路14の一方の中点14aから出力されるアナロ
グ信号A1の波形、一点鎖線は他方の中点14bから出
力されるアナログ信号A2の波形である。
【0016】次に、図4〜図10を参照しながら、一般
的な回転検出装置の概略的な動作について説明する。図
4〜図6のように、永久磁石103および磁性体100
は、IC104を挟み込むように配置されており、磁性
体100の回転にともなって、磁性体100の凸部10
0aおよび凹部100bは、交互に永久磁石103に対
向する。
【0017】したがって、IC104に印加される磁界
は、磁性体100の回転にともなって交互に増減する。
すなわち、IC104に印加される磁界は、磁気検出ヘ
ッドに凸部100aが対向したときには、永久磁石10
3と磁性体100とが接近することにより増大し、逆に
磁気検出ヘッドに凹部100bが対向したときには、永
久磁石103と磁性体100とが離間することにより減
少する。
【0018】このとき、IC104上の巨大磁気抵抗素
子20に鎖交する磁束が変化するので、各セグメント2
0a〜20dの抵抗値は、印加される磁界の向きおよび
大きさに対応して、図8のように変化する。
【0019】したがって、ブリッジ回路14(図7参
照)の出力端子すなわち各中点14aおよび14bから
は、磁性体100の回転により、図9または図10のよ
うなアナログ信号A1およびA2が生成される。
【0020】また、アナログ信号A1およびA2の電圧
レベルおよび変動レベルは、図9および図10のよう
に、空隙Gの大きさにより変化するので、磁性体100
および回転検出装置101の形状や回転検出装置101
の取付け部(図示せず)のばらつきなどによって変化す
る。
【0021】図11は巨大磁気抵抗素子20から出力さ
れるアナログ信号Aをパルス信号Pに波形整形するため
の動作を示す波形図である。前述のように、巨大磁気抵
抗素子20はヒステリシス(図8参照)を有しているの
で、アナログ信号A(実線参照)には、磁性体100の
凸部100aの端部に対応して、比較的大きいレベルで
且つ傾斜(変化率)が非常に鋭い山部VHおよび谷部V
Lが発生する。
【0022】したがって、周知の波形処理回路(後述す
る)を用いて、アナログ信号Aを基準電圧信号V14
(破線参照)と比較することにより、2値化されたパル
ス信号Pを得ることができる。パルス信号Pは、凸部1
00aの端部に対応して、電圧レベルがHレベルとLレ
ベルとの間で変化する。
【0023】図12はたとえば特公平5−70191号
公報に記載された従来の波形処理回路を示す回路図であ
り、図13は図12内の各電圧信号を示す波形図であ
る。図12において、増幅回路1は、アナログ信号Aを
増幅してアナログの電圧信号V12を出力する。
【0024】増幅回路1の出力端子に接続されたレベル
シフト回路4は、増幅回路1の出力端子とグランドとの
間に直列に挿入された抵抗器R12、R11およびR1
3からなり、抵抗器R12の一端から最大レベルの電圧
信号V12を出力し、抵抗器R12およびR11の接続
点から中間レベルの電圧信号V11を出力し、抵抗器R
11およびR13の接続点から最小レベルの電圧信号V
13を出力する。
【0025】電圧信号V11は、増幅回路1から出力さ
れる電圧信号V12よりも所定電圧(抵抗器R11〜R
13の抵抗比で決定される)だけ低く、電圧信号V13
は、電圧信号V11よりもさらに所定電圧(抵抗器R1
1〜R13の抵抗比で決定される)だけ低く設定されて
いる。
【0026】電圧信号V12およびV13に基づいて基
準電圧信号V14を生成する電圧保持回路5は、最大レ
ベルの電圧信号V12の最小値を保持するコンパレータ
22と、最小レベルの電圧信号V13の最大値を保持す
るコンパレータ23と、各コンパレータ22および23
の出力端子に挿入されたダイオードD2およびD3と、
各ダイオードD2およびD3の一端とグランドとの間に
挿入されたコンデンサCとを備えている。
【0027】電圧信号V12はコンパレータ22の非反
転入力端子(+)に印加され、コンパレータ22の出力
端子はダイオードD2のカソードに接続され、ダイオー
ドD2のアノードは、コンデンサCの一端およびコンパ
レータ22の反転入力端子(−)に接続されている。
【0028】電圧信号V13はコンパレータ23の非反
転入力端子(+)に印加され、コンパレータ23の出力
端子はダイオードD3のアノードに接続され、ダイオー
ドD3のカソードは、コンデンサCの一端およびコンパ
レータ23の反転入力端子(−)に接続されている。
【0029】コンデンサCの一端は、電圧信号V12の
最小値および電圧信号V13の最大値を交互に保持し、
これを基準電圧信号V14として出力する。比較回路6
は、中間レベルの電圧信号V11と基準電圧信号V14
とを比較して、電圧信号V11を2値化されたパルス信
号Pを出力する。
【0030】このとき、比較回路6の入力端子に設けら
れたヒステリシス発生回路10は、電圧信号V11にヒ
ステリシスを付加して、電圧信号V11bとして比較回
路6の非反転入力端子(+)に印加する。
【0031】ヒステリシス発生回路10は、電圧信号V
11の出力端子と比較回路6の非反転入力端子(+)と
の間に挿入された抵抗器と、比較回路6の出力端子と非
反転入力端子(+)との間に挿入された抵抗器とにより
構成されている。比較回路6の非反転入力端子(+)に
接続された起動回路25は、起動直後の所定期間だけ比
較回路6の動作を禁止する。
【0032】図12に示した従来の波形処理回路を用い
ることにより、電圧保持回路5において、電圧信号V1
2の最小値および電圧信号V13の最大値が交互に保持
されて基準電圧信号V14(図13内の破線参照)が得
られる。また、比較回路6において、電圧信号V11b
が基準電圧信号V14を交差する毎にレベル反転するパ
ルス信号Pが得られる。
【0033】しかしながら、レベルシフト回路4を抵抗
器R11〜R13のみで構成すると、各電圧信号V11
〜V13間の電圧シフト量(所定電圧)は、増幅回路1
から出力されるアナログ信号のレベルにより異なってし
まう。
【0034】すなわち、図13のように、アナログ信号
の振幅レベルが比較的大きい場合には、電圧信号V11
b、V12およびV13の相互間隔から明らかなよう
に、一点鎖線領域Bで示す0V付近側において、電圧シ
フト量が小さくなる領域が発生し、比較回路6の入力端
子間の電圧信号V11bおよび基準電圧信号V14の電
圧差が小さくなってしまう。
【0035】図14は図13内の一点鎖線領域Bを拡大
して示す波形図であり、基準電圧信号V14として電圧
信号V12の最小値を保持している(パルス信号PがL
レベル)区間の波形を示す。
【0036】図14のように、電圧信号V11bと基準
電圧信号V14との電圧差が小さい状態で、両者の電圧
差を越えるレベルのノイズ信号VNが重畳されると、比
較回路6は、ノイズ信号VNに基づく誤動作信号PNを
含むパルス信号Pを出力することになる。
【0037】一方、図15は増幅回路1から出力される
アナログ信号の振幅レベルが小さい場合の波形図であ
り、基準電圧信号V14として電圧信号V13の最大値
を保持している(パルス信号PがHレベル)区間の波形
を示す。この場合、電圧シフト量よりもアナログ信号
(電圧信号V11b)の振幅レベルの方が小さい状態を
示している。
【0038】図15のように、電圧信号V11bと基準
電圧信号V14との間の電圧シフト量に対して、電圧信
号V11bの振幅レベルが小さい場合には、比較回路6
の入力端子間の電圧差が相対的に大きくなるので、電圧
信号V11bが基準電圧信号V14(破線参照)と交差
できなくなり、比較回路6からのパルス信号PをLレベ
ルに立ち下げることができなくなってしまう。
【0039】また、図12のように、ヒステリシス発生
回路10が抵抗器のみで構成された場合、電圧信号V1
1bに付加されるヒステリシス幅は、電圧信号V11お
よびパルス信号Pのレベルに依存し、電圧信号V11お
よびパルス信号Pの抵抗分圧比によって決定される。
【0040】しかしながら、波形処理されたパルス信号
PのレベルはHレベルまたはLレベルの固定値であるの
に対して、アナログ信号Aおよび電圧信号V11のレベ
ルは各種条件によって変化するので、抵抗分圧比で決定
するヒステリシス幅も変化することになる。
【0041】もし、比較回路6に入力される電圧信号V
11bのヒステリシス幅が変化すると、比較回路6は、
図14のように誤動作信号を出力したり、または、図1
5のように波形処理することができなくなるおそれがあ
る。
【0042】さらに、図12に示すように、比較回路6
の反転入力端子(−)からコンデンサC側にリーク電流
I4が流れることから、基準電圧信号V14は、電圧保
持状態が切り替わらない場合に、時間経過につれて上昇
する。
【0043】図16は電圧信号V13の最大値保持区間
における基準電圧信号V14を示す波形図である。図1
6において、電圧保持回路5からの基準電圧信号V14
(破線参照)は、電圧信号V13のレベル一定区間にお
いても、リーク電流I4の影響により上昇し続ける。
【0044】このリーク電流I4の影響は、アナログ信
号Aの周波数が低い場合に無視できなくなり、電圧保持
回路5は正確な基準電圧信号V14を保持することがで
きず、結局、比較回路6の誤動作を招くことになる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気検出装置は
以上のように、レベルシフト回路4が抵抗器R11〜R
13のみで構成されており、アナログ信号のレベルによ
って電圧シフト量が異なるので、図13のように、アナ
ログ信号の振幅が大きい場合に、電圧シフト量が小さく
なる領域Bでノイズ信号VN(図14参照)が重畳する
と、比較回路6が誤動作信号PNを出力するという問題
点があった。
【0046】また、図15のように、アナログ信号のレ
ベルが高く且つ振幅が小さい場合には、電圧シフト量が
大きくなるので、比較回路6が波形処理動作することが
できなくなるという問題点があった。
【0047】また、ヒステリシス発生回路10が抵抗器
のみで構成されているので、電圧信号V11bに付加さ
れるヒステリシス幅が各種条件によって変化し、比較回
路6の誤動作を招くという問題点があった。
【0048】さらに、低い周波数のアナログ信号Aを波
形処理する場合には、図16に示すように、比較回路6
からのリーク電流I4により電圧保持回路5の基準電圧
信号V14が変化してしまい、正確なパルス信号Pを発
生することができなくなるという問題点があった。
【0049】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、アナログ信号のレベルによらず
レベルシフト回路の電圧シフト量を一定とし、ノイズ信
号などに影響されずに正確な波形処理を行うことのでき
る磁気検出装置を得ることを目的とする。
【0050】また、この発明は、ヒステリシス発生回路
のヒステリシス幅を一定として、正確な波形処理を行う
ことのできる磁気検出装置を得ることを目的とする。
【0051】また、この発明は、比較回路からのリーク
電流の影響を抑制して、低周波のアナログ信号に対して
も正確な波形処理を行うことのできる磁気検出装置を得
ることを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気検出
装置は、磁性体に対向配置された巨大磁気抵抗素子と、
巨大磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加する磁石と、磁
性体の移動に応じて巨大磁気抵抗素子から出力されるア
ナログ信号をパルス信号に波形整形する波形処理回路と
を備えた磁気検出装置であって、波形処理回路は、磁性
体の移動に同期して巨大磁気抵抗素子から得られるアナ
ログ信号を増幅する増幅回路と、増幅回路の出力端子に
接続されて、増幅回路から出力される第1の電圧信号
と、第1の電圧信号よりも第1の所定電圧だけ高い第2
の電圧信号と、第1の電圧信号よりも第2の所定電圧だ
け低い第3の電圧信号とを発生するレベルシフト回路
と、第2の電圧信号の最小値および第3の電圧信号の最
大値を基準電圧信号として交互に保持する電圧保持回路
と、第1の電圧信号と基準電圧信号とを比較してパルス
信号を出力する比較回路とを含み、レベルシフト回路
は、第1の電圧信号の出力端子と第2および第3の電圧
信号の各出力端子との間に、第1および第2の所定電圧
に対応するようにそれぞれ挿入された第1および第2の
抵抗器と、第1および第2の抵抗器に直列接続された定
電流回路とにより構成されたものである。
【0053】また、この発明に係る磁気検出装置は、第
1の電圧信号の出力端子と比較回路の入力端子との間に
挿入された抵抗器と、抵抗器の一端とグランドとの間に
挿入された定電流回路と、定電流回路に直列接続された
スイッチング回路とにより構成されたヒステリシス発生
回路を備え、スイッチング回路は、第2の電圧信号の最
小値保持区間に対応した比較回路の出力信号により閉成
され、比較回路に入力される第1の電圧信号の電圧レベ
ルを、第1の電圧信号よりも第3の所定電圧だけ低い電
圧信号に設定し、第3の所定電圧は、第2の所定電圧よ
りも小さいレベル内に設定されたものである。
【0054】また、この発明に係る磁気検出装置は、電
圧保持回路の出力端子とグランドとの間に挿入されたス
イッチング回路と、スイッチング回路に直列接続された
電圧制限手段とにより構成された放電回路を備え、スイ
ッチング回路は、第3の電圧信号の最大値保持区間に対
応した比較回路の出力信号により閉成されるものであ
る。
【0055】また、この発明に係る磁気検出装置の電圧
制限手段は、定電流回路により構成されたものである。
【0056】また、この発明に係る磁気検出装置の電圧
制限手段は、抵抗器により構成されたものである。
【0057】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1の要部
(波形処理回路)を示す回路図であり、図示しない構成
は、図4〜図6に示した通りである。図1において、前
述と同様の構成については、同一符号を付してここでは
詳述を省略する。
【0058】この場合、増幅回路1Aは、2段構成のオ
ペアンプ31および32を含む差動増幅回路からなり、
磁性体100(図4参照)の移動に同期して巨大磁気抵
抗素子20から得られるアナログ信号A1およびA2の
直流電圧および交流電圧を増幅する。
【0059】増幅回路1A内の前段のオペアンプ32
は、ブリッジ回路14の中点14bからのアナログ信号
A2を増幅し、増幅回路1Aの出力端子側に位置する後
段のオペアンプ31は、アナログ信号A1とアナログ信
号A2との電圧差を差動増幅して電圧信号V1として出
力する。
【0060】また、比較回路6Aは、波形処理されたパ
ルス信号Pを出力するとともに、中間増幅段から、パル
ス信号Pとは逆極性のパルス信号PAと、パルス信号P
と同極性のパルス信号PBとを出力する。
【0061】増幅回路1Aの出力端子に接続されたレベ
ルシフト回路4Aは、増幅回路1Aから出力される電圧
信号V1と、電圧信号V1よりも第1の所定電圧だけ高
い電圧信号V2と、電圧信号V1よりも第2の所定電圧
だけ低い電圧信号V3とを生成する。
【0062】レベルシフト回路4Aは、電圧信号V1の
出力端子と電圧信号V2の出力端子との間に挿入された
抵抗器R1と、電圧信号V1の出力端子と電圧信号V3
の出力端子との間に挿入された抵抗器R2と、抵抗器R
1の電源側に直列接続された定電流回路41と、抵抗器
R2のグランド側に直列接続された定電流回路42とを
備えており、グランドに向けて定電流I1を流すことに
より、各電圧信号V1〜V3のレベルを設定する。
【0063】抵抗器R1は、電圧信号V1およびV2間
の電圧シフト量(第1の所定電圧)に対応し、抵抗器R
2は、電圧信号V1およびV3間の電圧シフト量(第2
の所定電圧)に対応している。
【0064】電圧信号V1に対して周期的にヒステリシ
スを付加するヒステリシス発生回路10Aは、電圧信号
V1の出力端子と比較回路6Aの非反転入力端子(+)
との間に挿入された抵抗器R10と、抵抗器R10の一
端とグランドとの間に挿入された定電流回路43と、定
電流回路43に直列接続されたスイッチング回路(アナ
ログスイッチ)S1とを備えている。
【0065】スイッチング回路S1は、電圧信号V2の
最小値保持区間に対応したパルス信号PAにより閉成
(オン)され、グランドに向けて定電流I2を流すこと
により、比較回路6Aに入力される電圧信号V1bの電
圧レベルを電圧信号V1よりも第3の所定電圧(ヒステ
リシス幅)だけ低く設定する。なお、電圧信号V1bの
ヒステリシス幅(第3の所定電圧)は、電圧信号V1お
よびV3間の電圧差(第2の所定電圧)よりも小さいレ
ベル内に設定されている。
【0066】これにより、ヒステリシス発生回路10A
は、スイッチング回路S1の閉成時において、電圧信号
V1よりも所定電圧(ヒステリシス幅)だけ低い電圧信
号V1bを、抵抗器R10の一端から出力するようにな
っている。
【0067】基準電圧信号V4を生成する電圧保持回路
5Aは、最大レベルの電圧信号V2が反転入力端子
(−)に印加されるコンパレータ51と、最小レベルの
電圧信号V3が非反転入力端子(+)に印加されるコン
パレータ52と、コンパレータ51の出力信号をベース
入力とするエミッタ接地のトランジスタT1と、コンパ
レータ52の出力端子をベース入力とし且つ電源をコレ
クタ入力とするトランジスタT2と、トランジスタT1
およびT2の接続点とグランドとの間に挿入されたコン
デンサCとにより構成されている。
【0068】電圧保持回路5Aは、コンデンサCの一端
において、電圧信号V2の最小値および第3の電圧信号
V3の最大値を交互に保持し、これを基準電圧信号V4
として比較回路6Aの反転入力端子に印加する。
【0069】リーク電流I4をグランドに放電するため
の放電回路13Aは、電圧保持回路5Aの出力端子(コ
ンデンサCの一端)とグランドとの間に挿入されたスイ
ッチング回路(アナログスイッチ)S2と、スイッチン
グ回路S2に直列接続された電圧制限手段としての定電
流回路44とを備えている。
【0070】放電回路13A内のスイッチング回路S2
は、電圧信号V3の最大値保持区間に対応したパルス信
号PBにより閉成(オン)され、リーク電流I4を定電
流I3としてグランドに放電し、基準電圧信号V4の上
昇を防止して基準電圧信号V4をほぼ一定値に保持する
ようになっている。なお、定電流I3は、微小なリーク
電流I4に相当する微小電流値に設定されているので、
定電流回路44としては極めて小形のものが用いられ
る。
【0071】したがって、比較回路6Aは、ヒステリシ
ス発生回路10A内の抵抗器R10を介した電圧信号V
1bと、放電回路13Aを介してリーク電流I4の影響
が除去された基準電圧信号V4とを比較して、パルス信
号Pを出力する。
【0072】また、比較回路6Aは、パルス信号Pとは
逆極性のパルス信号PAを、ヒステリシス回路10A内
のスイッチング回路S1に印加するとともに、パルス信
号Pと同極性のパルス信号PBを、放電回路13A内の
スイッチング回路S2に印加する。
【0073】次に、図2の波形図とともに、図4〜図6
および図8〜図10を参照しながら、この発明の実施の
形態1の動作について説明する。まず、磁性体100
(図4、図6参照)が矢印方向に回転すると、ブリッジ
回路14の中点14aおよび14bから、空隙Gの大き
さに応じたアナログ信号A1およびA2(図9、図10
参照)が発生する。
【0074】アナログ信号A1およびA2は、増幅回路
1A内のオペアンプ31および32を介して、所定の増
幅率で直流的に差動増幅され、増幅回路1Aから電圧信
号V1として出力される。
【0075】続いて、電圧信号V1はレベルシフト回路
4Aに入力され、レベルシフト回路4Aは、定電流回路
41および42により発生した定電流I1と、抵抗器R
1およびR2との積で決定する一定直流電圧(所定電
圧)だけ上下にオフセットした新たな電圧信号V2およ
びV3を出力する。
【0076】すなわち、レベルシフト回路4Aにおい
て、直流成分のみが異なる3つの電圧信号(アナログ信
号)V1、V2およびV3が生成されることになる。続
いて、電圧信号V2およびV3は電圧保持回路5Aに入
力され、電圧保持回路5Aは、前述のように、電圧信号
V2の最小値および電圧信号V3の最大値を交互に保持
するように動作する。これにより、電圧保持回路5A
は、電圧信号V1にほぼ追従した基準電圧信号V4を出
力して比較回路6Aの反転入力端子(−)に印加する。
【0077】比較回路6Aは、電圧信号V1にヒステリ
シスを付加した電圧信号V1bと基準電圧信号V4との
大小を比較して、HレベルおよびLレベルに2値化され
たパルス信号Pを出力する。
【0078】このとき、ヒステリシス発生回路10Aに
おいて、電圧信号V1bのヒステリシス幅は、比較回路
6Aからのパルス信号PA(パルス信号Pとは位相反転
された信号)に応答して設定される。
【0079】すなわち、図2のように、パルス信号PA
がHレベル(電圧信号V2の最小値保持区間)のときの
み、ヒステリシス発生回路10A内のスイッチング回路
S1は、閉成(オン)状態となって定電流回路43を動
作させる。
【0080】定電流回路43の動作により、抵抗器R1
0を介してグランドに定電流I2が流れ込むので、比較
回路6Aに入力される電圧信号V1bは、電圧信号V1
よりも一定直流電圧(定電流I2と抵抗器R10の積で
決定する)だけ小さい方向にオフセットされた電圧レベ
ルとなる。
【0081】また、パルス信号PAがLレベル(電圧信
号V3の最大値保持区間)のときには、ヒステリシス発
生回路10A内のスイッチング回路S1が開放(オフ)
状態となるので、定電流I2は流れず、電圧信号V1b
は、電圧信号V1と同一の電圧レベルとなる。
【0082】一方、電圧保持回路5Aの出力端子には放
電回路13Aが設けられており、放電回路13Aは、比
較回路6Aからのパルス信号PB(パルス信号Pと同相
の信号)に応答して駆動される。
【0083】すなわち、図2のように、パルス信号PB
は、電圧信号V2の最小値保持区間においてはLレベル
であり、電圧信号V3の最大値保持区間においてのみH
レベルとなって、放電回路13A内のスイッチング回路
S2を閉成(オン)して定電流回路44を動作させる。
【0084】パルス信号PBがLレベルの期間(電圧信
号V2の最小値保持区間)には、スイッチング回路S2
が開放(オフ)状態であり、定電流回路44による放電
用の定電流I3が流れないので、基準電圧信号V4(図
2内の破線参照)は、比較回路6Aが発生するリーク電
流I4などにより充電されて、パルス信号PBの立ち下
がり後にわずかに上昇する。
【0085】一方、パルス信号PBがHレベルの期間
(電圧信号V3の最大値保持区間)には、スイッチング
回路S2が閉成(オン)されるので、定電流回路44が
動作して、電圧保持回路5Aの出力端子からグランドに
定電流I3が放電される。したがって、基準電圧信号V
4は、リーク電流I4によって上昇することがなく、ほ
ぼ一定値に保持される。
【0086】図2においては、基準電圧信号V4は、パ
ルス信号PBの立ち上がり後に、放電用の定電流I3に
よりわずかに下降しているが、最小レベルの電圧信号V
3に対する最大値保持区間であるから、図16のような
誤動作が発生することはなく、特に支障はない。
【0087】図1のように、抵抗器R1およびR2と定
電流回路41および42とを組み合わせたレベルシフト
回路4Aを用いることにより、巨大磁気抵抗素子20を
用いた場合に特に顕著なアナログ信号A1およびA2の
レベル変動によらず、レベルシフト量が常に一定値に保
持されるので、適正な電圧シフト量に基づく2値化処理
により高精度のパルス信号Pを取得することができる。
【0088】また、抵抗器R10および定電流回路43
を組み合わせたヒステリシス発生回路10Aを用いるこ
とにより、ヒステリシス幅が常に一定値に保たれるの
で、正確な2値化処理により高精度のパルス信号Pを取
得することができる。
【0089】さらに、電圧保持回路5Aの出力端子に放
電回路13Aを設けたので、アナログ信号A1およびA
2の周波数が低い場合でも、比較回路6Aからのリーク
電流I4の影響を抑制して基準電圧信号V4を保持する
ことができ、磁性体100の回転速度によらず凸部10
0aの端部を確実に検出することができる。
【0090】したがって、磁性体100が停止時を含め
て、正確な波形処理に基づく高精度のパルス信号Pを取
得することができる。また、微小なリーク電流I4を放
電する電圧制限手段として定電流回路44を用いたの
で、定電流回路44の電流容量が少なくて済み、放電回
路13Aを小形化することができる。
【0091】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、基準電圧信号V4の電圧上昇を抑制するための電圧
制限手段として定電流回路44を用いたが、高抵抗値の
抵抗器を用いてもよい。
【0092】図3は放電回路内の電圧制限手段として抵
抗器を用いたこの発明の実施の形態2による波形処理回
路を示す回路図である。図3内の放電回路13Bにおい
て、定電流回路44(図1参照)に代えて抵抗器R20
が挿入されたこと以外は、前述の実施の形態1と同一で
ある。
【0093】この場合、スイッチング回路S2に直列接
続された抵抗器R20の抵抗値は、たとえば、1MΩ以
上に設定されており、微小なリーク電流I4を過不足な
くグランドに放電することができる。
【0094】したがって、磁性体100(図4参照)の
回転数が低くアナログ信号A1およびA2の周波数が低
い場合であっても、前述と同様に、リーク電流I4によ
る基準電圧信号V4の上昇を抑制することができ、正確
なパルス信号Pを出力することができる。
【0095】図3のように、抵抗器R20を用いた場
合、高抵抗値が要求されることから大形化するものの、
前述の定電流回路44よりも安価なので、コストダウン
を実現することができる。
【0096】なお、上記各実施の形態では、回転検出装
置101を例にとって説明したが、磁性体100は回転
体に限らず、任意の移動磁性体を検出対象とした磁気検
出装置に適用することができ、同等の作用効果を奏する
ことは言うまでもない。
【0097】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、磁性体に対向配置された巨大磁気抵抗素子と、巨大
磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加する磁石と、磁性体
の移動に応じて巨大磁気抵抗素子から出力されるアナロ
グ信号をパルス信号に波形整形する波形処理回路とを備
えた磁気検出装置であって、波形処理回路は、磁性体の
移動に同期して巨大磁気抵抗素子から得られるアナログ
信号を増幅する増幅回路と、増幅回路の出力端子に接続
されて、増幅回路から出力される第1の電圧信号と、第
1の電圧信号よりも第1の所定電圧だけ高い第2の電圧
信号と、第1の電圧信号よりも第2の所定電圧だけ低い
第3の電圧信号とを発生するレベルシフト回路と、第2
の電圧信号の最小値および第3の電圧信号の最大値を基
準電圧信号として交互に保持する電圧保持回路と、第1
の電圧信号と基準電圧信号とを比較してパルス信号を出
力する比較回路とを含み、レベルシフト回路は、第1の
電圧信号の出力端子と第2および第3の電圧信号の各出
力端子との間に、第1および第2の所定電圧に対応する
ようにそれぞれ挿入された第1および第2の抵抗器と、
第1および第2の抵抗器に直列接続された定電流回路と
により構成され、アナログ信号のレベルによらずレベル
シフト回路の電圧シフト量を一定としたので、ノイズ信
号などに影響されずに正確な波形処理を行うことのでき
る磁気検出装置が得られる効果がある。
【0098】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、第1の電圧信号の出力端子と比較回路の
入力端子との間に挿入された抵抗器と、抵抗器の一端と
グランドとの間に挿入された定電流回路と、定電流回路
に直列接続されたスイッチング回路とにより構成された
ヒステリシス発生回路を備え、スイッチング回路は、第
2の電圧信号の最小値保持区間に対応した比較回路の出
力信号により閉成され、比較回路に入力される第1の電
圧信号の電圧レベルを、第1の電圧信号よりも第3の所
定電圧だけ低い電圧信号に設定し、第3の所定電圧を、
第2の所定電圧よりも小さいレベル内に設定したので、
ヒステリシス発生回路のヒステリシス幅を一定として、
正確な波形処理を行うことのできる磁気検出装置が得ら
れる効果がある。
【0099】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、電圧保持回路の出力端子とグランドとの
間に挿入されたスイッチング回路と、スイッチング回路
に直列接続された電圧制限手段とにより構成された放電
回路を備え、スイッチング回路は、第3の電圧信号の最
大値保持区間に対応した比較回路の出力信号により閉成
されるようにしたので、比較回路からのリーク電流の影
響を抑制して、低周波のアナログ信号に対しても正確な
波形処理を行うことのできる磁気検出装置が得られる効
果がある。
【0100】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、電圧制限手段を定電流回路で構成したの
で、放電回路を小形化した磁気検出装置が得られる効果
がある。
【0101】また、この発明の請求項5によれば、請求
項3において、電圧制限手段を抵抗器で構成されたの
で、コストダウンを実現した磁気検出装置が得られる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の要部を示す回路図
である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明するた
めの電圧信号およびパルス信号を示す波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の要部を示す回路図
である。
【図4】 一般的な磁気検出装置としての回転検出装置
を概略的に示す側面図である。
【図5】 図4内の磁気検出ヘッドの内部構成を概略的
に示す断面図である。
【図6】 図4の回転検出装置の要部を拡大して示す斜
視図である。
【図7】 図6内の巨大磁気抵抗素子によるブリッジ回
路の結線状態を示す回路図である。
【図8】 一般的な巨大磁気抵抗素子の磁界に対する抵
抗値変化を示す特性図である。
【図9】 磁性体との空隙が大きい場合に図7のブリッ
ジ回路の各中点から出力されるアナログ信号を示す波形
図である。
【図10】 磁性体との空隙が小さい場合に図7のブリ
ッジ回路の各中点から出力されるアナログ信号を示す波
形図である。
【図11】 一般的なアナログ信号のパルス波形処理動
作を説明するための波形図である。
【図12】 従来の波形処理回路の一例を示す回路図で
ある。
【図13】 従来の波形処理回路による波形処理動作を
説明するための波形図である。
【図14】 図13内の一点鎖線領域を拡大して示す波
形図である。
【図15】 アナログ信号の振幅レベルが小さい場合で
の従来の磁気検出装置による波形処理動作を説明するた
めの波形図である。
【図16】 アナログ信号の周波数が低い場合での従来
の磁気検出装置による波形処理動作を説明するための波
形図である。
【符号の説明】
1A 増幅回路、41〜44 定電流回路、4A レベ
ルシフト回路、5A電圧保持回路、6A 比較回路、1
0A ヒステリシス発生回路、13A 放電回路、2
0、20a〜20d 巨大磁気抵抗素子、100 磁性
体、101 回転検出装置、103 磁石、A1、A2
アナログ信号、P パルス信号、PA、PB パルス
信号(比較回路の出力信号)、R1、R2、R10 抵
抗器、S1、S2 スイッチング回路、V1〜V3、V
1b 電圧信号(アナログ信号)、V4 基準電圧信
号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体に対向配置された巨大磁気抵抗素
    子と、 前記巨大磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加する磁石
    と、 前記磁性体の移動に応じて前記巨大磁気抵抗素子から出
    力されるアナログ信号をパルス信号に波形整形する波形
    処理回路とを備えた磁気検出装置であって、 前記波形処理回路は、 前記磁性体の移動に同期して前記巨大磁気抵抗素子から
    得られるアナログ信号を増幅する増幅回路と、 前記増幅回路の出力端子に接続されて、前記増幅回路か
    ら出力される第1の電圧信号と、前記第1の電圧信号よ
    りも第1の所定電圧だけ高い第2の電圧信号と、前記第
    1の電圧信号よりも第2の所定電圧だけ低い第3の電圧
    信号とを発生するレベルシフト回路と、 前記第2の電圧信号の最小値および前記第3の電圧信号
    の最大値を基準電圧信号として交互に保持する電圧保持
    回路と、 前記第1の電圧信号と前記基準電圧信号とを比較して前
    記パルス信号を出力する比較回路とを含み、 前記レベルシフト回路は、 前記第1の電圧信号の出力端子と前記第2および第3の
    電圧信号の各出力端子との間に、前記第1および第2の
    所定電圧に対応するようにそれぞれ挿入された第1およ
    び第2の抵抗器と、 前記第1および第2の抵抗器に直列接続された定電流回
    路とにより構成されたことを特徴とする磁気検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電圧信号の出力端子と前記比
    較回路の入力端子との間に挿入された抵抗器と、 前記抵抗器の一端とグランドとの間に挿入された定電流
    回路と、 前記定電流回路に直列接続されたスイッチング回路とに
    より構成されたヒステリシス発生回路を備え、 前記スイッチング回路は、前記第2の電圧信号の最小値
    保持区間に対応した前記比較回路の出力信号により閉成
    され、前記比較回路に入力される前記第1の電圧信号の
    電圧レベルを、前記第1の電圧信号よりも第3の所定電
    圧だけ低い電圧信号に設定し、 前記第3の所定電圧は、前記第2の所定電圧よりも小さ
    いレベル内に設定されたことを特徴とする請求項1に記
    載の磁気検出装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧保持回路の出力端子とグランド
    との間に挿入されたスイッチング回路と、 前記スイッチング回路に直列接続された電圧制限手段と
    により構成された放電回路を備え、 前記スイッチング回路は、前記第3の電圧信号の最大値
    保持区間に対応した前記比較回路の出力信号により閉成
    されることを特徴とする請求項1に記載の磁気検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電圧制限手段は、定電流回路により
    構成されたことを特徴とする請求項3に記載の磁気検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧制限手段は、抵抗器により構成
    されたことを特徴とする請求項3に記載の磁気検出装
    置。
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