JP2000329835A - 磁気検出装置及び磁気検出方法 - Google Patents

磁気検出装置及び磁気検出方法

Info

Publication number
JP2000329835A
JP2000329835A JP11138986A JP13898699A JP2000329835A JP 2000329835 A JP2000329835 A JP 2000329835A JP 11138986 A JP11138986 A JP 11138986A JP 13898699 A JP13898699 A JP 13898699A JP 2000329835 A JP2000329835 A JP 2000329835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
magnetic
exciting current
pulse
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11138986A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Matsumura
恒一 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11138986A priority Critical patent/JP2000329835A/ja
Publication of JP2000329835A publication Critical patent/JP2000329835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部磁界を高感度で検出できると共に、磁気
検出結果の信頼性を向上させることができる磁気検出装
置及び磁気検出方法を提供する。 【解決手段】 リボン状のアモルファスコア14に巻線
12を施した磁気センサ−15と、巻線12にパルス状
の励磁電流IPを供給してアモルファスコア14を励磁
する励磁電流発生部10と、巻線12の両端部12A,
12B間に生ずる誘起電圧VTを復調して検波電圧VO
出力する検波電圧出力部16,17,19,20,22
と、巻線12の両端部12A,12Bと励磁電流発生部
10との間に設けられ巻線12の両端部12A,12B
を交互に入れ替えるスイッチ部25とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地磁気やその他の
外部磁気を検出することができる磁気検出装置及び磁気
検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記地磁気等の外部磁気を検出すること
ができる磁気検出装置としては、例えば、図10に示す
ようなものが考えられる。同図の磁気検出装置におい
て、パルス電流発生器10から供給されたパルス状の励
磁電流IPは巻線12を流れて、アスペクト比(長さ/
幅)の大きなリボン状のアモルファスコア14を励磁す
る。巻線12及びアモルファスコア14は磁気センサ−
15を構成している。
【0003】巻線12の両端に生ずる誘起電圧VTは、
ダイオード16,17、コンデンサー19,20、負荷
抵抗22によって構成された検波回路によって復調さ
れ、検波出力電圧VOとなって出力されるようになって
いる。このような磁気検出装置においては、巻線12の
両端に生ずる誘起電圧VTは、外部磁界Mによって著し
く変調を受けるので、その検波出力電圧VOによりその
外部磁界Mを高感度で検出できるようになっている。
【0004】図11は、地磁気を外部磁界Mとして、図
13に示すように、磁気センサ−15のアモルファスコ
ア14を、その長さが水平になるように配置し、その長
さ及び幅の中心を通る鉛直軸Sの周りに、アモルファス
コア14を水平面に沿って360°回転させた場合に出
力する検波出力電圧VO(検波電圧)の変化を示したグ
ラフである。このような方式の磁気検出装置は、検波出
力電圧VOをベクトル量として検出できるため、アモル
ファスコア14を回転させると、図14に示す、地磁気
の水平分力における磁力線Lに対する回転角度θにおけ
るcosθに比例した出力値となる。
【0005】したがって、地磁気の水平分力における磁
力線Lに対する角度θが0°のときに最大値となり、ア
モルファスコア14が180°回転して上記角度θが1
80°となったときに最小値となるので、地磁気を利用
して磁気検出装置のおおよその検出感度を調べることが
できる。
【0006】図11に示す例においては、特に増幅器を
使うことなく検波積分出力にて0.3VP-P程度の変化
があり、地磁気の水平分力は、例えば、仙台付近では3
0,000(nT)なので、適当な増幅器を組み合わせ
れば地磁気の1/1000、すなわち30(nT)程度
の検出感度を持つ磁気検出装置にすることができる。地
磁気の水平分力における磁力線Lとの角度が90°のと
きに検出出力は0となるので、このときの検波出力電圧
Oが、磁気検出の原点となるオフセット電圧となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の磁気検出装置においては、磁気センサ−15
の巻線12に誘起される誘起電圧VTはアモルファスコ
ア14内の磁束密度に比例し、この磁束密度の温度特性
のため、周囲温度の変化に伴って上記オフセット電圧が
変動してしまう(以下、オフセット電圧の温度ドリフト
という)という問題があった。
【0008】図12は、図10の磁気検出装置におけ
る、オフセット電圧の温度ドリフト特性の実例である。
100倍程度の増幅をする場合、半導体のノイズなどは
あまり問題ないが、この磁気検出装置においては、図1
2に示すような周囲温度の変化によるオフセット電圧の
温度ドリフトによって、磁気検出結果の信頼性が低下す
るという問題があった。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、外
部磁界を高感度で検出できると共に、磁気検出結果の信
頼性を向上させることができる磁気検出装置及び磁気検
出方法を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による磁気検出装置及び磁気検出方法は、次
のような構成としたものである。 (1) リボン状のアモルファスコアに巻線を施した磁
気センサ−と、前記巻線にパルス状の励磁電流を供給し
て前記アモルファスコアを励磁する励磁電流発生部と、
前記巻線の両端部間に生ずる誘起電圧を復調して検波電
圧を出力する検波電圧出力部と、前記巻線の両端部と前
記励磁電流発生部との間に設けられ、且つ前記巻線の両
端部を交互に入れ替えるスイッチ部とを備えた磁気検出
装置。
【0011】(2) リボン状のアモルファスコアに巻
線を施した磁気センサ−と、前記巻線にパルス状の励磁
電流を供給して前記アモルファスコアを励磁する励磁電
流発生部と、前記巻線の両端部間に生ずる誘起電圧を復
調して検波電圧を出力する検波電圧出力部と、前記巻線
の両端部と前記励磁電流発生部との間に設けられ、且つ
前記巻線の両端部を交互に入れ替えるスイッチ部とを備
えた磁気検出装置を用いて、前記パルス状の励磁電流の
供給時に、前記スイッチ部が前記巻線の両端部を交互に
入れ替えることを特徴とする磁気検出方法。
【0012】このような磁気検出装置及び磁気検出方法
によれば、リボン状のアモルファスコアに巻線を施した
磁気センサ−を用いたため、外部磁界を高感度で検出で
きると共に、パルス状の励磁電流の供給時にスイッチ部
が巻線の両端部を交互に入れ替えることにより、周囲の
温度が変化してもオフセット電圧が変動しないようにす
ることができるので、本発明の磁気検出装置及び磁気検
出方法による磁気検出結果の信頼性を向上させることが
できる
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図9
は、本発明による磁気検出装置及び磁気検出方法の第1
の実施の形態について説明するために参照する図であ
る。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
磁気検出装置を示す図である。同図において、パルス電
流発生器10(励磁電流発生部)から供給されたパルス
状の励磁電流IPは巻線12を流れて、アスペクト比
(長さ/幅)の大きなアモルファスコア14を励磁す
る。巻線12及びアモルファスコア14は磁気センサ−
15を構成している。
【0015】巻線12の両端に生ずる誘起電圧VTは、
ダイオード16,17、コンデンサー19,20、負荷
抵抗22によって構成された検波回路(検波電圧出力
部)によって復調され、検波出力電圧VOとなって出力
されるようになっている。このような磁気検出装置にお
いては、巻線12の両端に生ずる誘起電圧VTは、外部
磁界Mによって著しく変調を受けるので、その検波出力
電圧VOによりその外部磁界Mを検出できるようになっ
ている。
【0016】図1の磁気検出装置は、磁気センサ−15
の巻線12の巻き始めと巻き終りを入れ替える、すなわ
ち、巻線12を流れる励磁電流IPの進行方向モード
(以下、センスという)を反転するために用いる、双極
単投型のスイッチ25(スイッチ部)を設けたものであ
る。このスイッチ25をその端子25a側に切り替え作
動すると、励磁電流IPは巻線12の端子12Aから端
子12Bへ流れ、スイッチ25をその端子25b側に切
り替え作動すると、励磁電流IPは反対に端子12Bか
ら端子12Aへ流れる。
【0017】このような磁気検出装置においては、その
巻線12の巻き始めと巻き終りを交互に入れ替えるスイ
ッチ25を設けたことにより、外部磁界Mによって変調
を受ける分については、スイッチ25を切り替え作動す
ることによって検波出力電圧VOの極性は反転するが、
前記オフセット電圧の温度ドリフト等のその他の変動要
素においては、極性が反転しないという特性を有してい
る。
【0018】もし、巻線12の前記センスを反転した
時、アモルファスコア14の磁化特性に対称性があれ
ば、スイッチ25で切り替えた前後の検波出力電圧VO
を引き算すれば、外部磁界Mによる検波出力電圧VO
変化分は一方の符号が反転しているため加算されて二倍
となり、前記オフセット電圧の温度ドリフト等の、検波
出力電圧VO以外の変化分は極性が変化しないため減算
され、対称性が完全であればゼロとなる。
【0019】すなわち、前記検波出力電圧VO以外の変
化分だけでなく、オフセット電圧もキャンセルされるの
で、検波出力電圧VOそのものが、磁界検出電圧とな
る。また、コモンモードである誘導ノイズなどもキャン
セルされるので、S/N比の向上が期待できる。
【0020】図2は、図1の磁気検出装置を実際に使用
して、スイッチ25を切り替えた前後の検波出力電圧V
Oを測定して算術計算にてグラフに表したもので、前述
の考え方が基本的に可能であることを示している。高感
度で安定性に優れた磁気検出装置を実現するためには、
前記センスを反転させた前後の対称性を極力完全なもの
にすることと、正確な差動加算器を用いることにより可
能となる。
【0021】上記のことを確実に実現するために、図3
に、本発明の第2の実施の形態に係る磁気検出装置の構
成を示すブロック図を示している。パルス電流発生器1
1(励磁電流発生部)が、制御信号発生器29から供給
された方形波を整形してパルス状の励磁電流IPを作
り、電子スイッチ251(スイッチ部)が、制御信号発
生器29から供給された制御用方形波によって、時分割
的に磁気センサ−15の巻線12の前記センスを交互に
反転しながらアモルファスコア14を励磁する。
【0022】その巻線12のセンスがプラス方向の場合
における出力電圧VT(+)と、そのセンスがマイナス
方向の場合における出力電圧VT(−)を各々検波器3
1(検波電圧出力部)によって検波・積分した信号を、
差動増幅器33で引き算処理と増幅をした後、検波出力
電圧VOとして出力する。
【0023】図4は、図3の磁気検出装置においてもっ
とも重要な、巻線12の前記センスの切り替えに用いら
れる電子スイッチ251の構成を示す回路図である。こ
の電子スイッチ251は、ブリッジ回路状に配置され
た、2つのNPN型のバイポーラ・トランジスタ35,
36と、2つのPNP型のバイポーラ・トランジスタ3
7,38を有している。
【0024】そして、(+)電源41と(−)電源42
の間に直流電圧を印加し、制御電圧端子44にプラス
(+)の電圧を加え、制御電圧端子45にマイナス
(−)の電圧を加えると、NPN型バイポーラ・トラン
ジスタ35と、PNP型バイポーラ・トランジスタ38
が導通する。このため(+)電源41からの電流は、N
PN型バイポーラ・トランジスタ35、磁気センサ−1
5の巻線12、PNP型バイポーラ・トランジスタ38
を経由して、(−)電源42に到達する。
【0025】同様に、制御電圧端子44にマイナス
(−)の電圧、制御電圧端子45にプラス(+)の電圧
を加えると、NPN型バイポーラ・トランジスタ36
と、PNP型バイポーラ・トランジスタ37が導通し、
(+)電源41からの電流は、NPN型バイポーラ・ト
ランジスタ36、磁気センサ−15の巻線12、PNP
型バイポーラ・トランジスタ37を経由して、(−)電
源42に到達する。
【0026】つまり、電流がバイポーラ・トランジスタ
35,38を通る前者の状態では、巻線12の端子12
Aから端子12Bへ電流が流れ、電流がバイポーラ・ト
ランジスタ36,37を通る後者の状態では、巻線12
の端子12Bから端子12Aへ電流が流れる。すなわ
ち、制御電圧端子44及び45に加える電圧の極性を反
転すると、巻線12の前記センスを入れ替えたことにな
る。
【0027】上記本発明の電子スイッチ251と異なる
構成の、一般に市販されている電子スイッチの多くは、
導通時のインピーダンスが比較的高い電圧切り替え型で
あり、比較的大電流の切り替えを必要とする本発明の用
途には適さない。これに対し上記本発明の電子スイッチ
251は、数十mAの比較的大電流であるパルス状の励
磁電流IPの切り替えが可能である。
【0028】ところで、この電子スイッチ251は、巻
線12の前記センスの切り替え時に、図5に示すよう
な、パルス電流IPが始めは小さくて徐々に大きくなっ
ていく過度現象が見られる。このため、パルス電流IP
の1波ごとに電子スイッチ251を切り替えると不安定
になり、その切り替え時のパルス電流IPの対称性を損
なうおそれがある。そこで、この点を改良するためのス
イッチングの手法を図6に示した。
【0029】すなわち、パルス電流IPの1波ごとに電
子スイッチ251の切り替え動作を行うのではなく、パ
ルス電流IPのほぼ10×n波、例えば20波程度が1
群となるようにして電子スイッチ251の切り替え動作
を行う。このことで、上記パルス電流IPを切り替える
ときの最初の不安定部分が、パルス電流IPの群全体か
ら見て無視できる程度となり、パルス電流IPを安定化
することができる。
【0030】その結果、パルス電流IPが、図6(a)
に示す前記センスがプラス(+)のときと、図6(b)
に示すセンスがマイナス(−)のときとの間でほぼ対称
性を保ち、両者間のパルス電流IPを引き算したときの
不平衡分を最小にすることができる。また、図3に示す
ように制御信号発生器29が、パルス電流発生器11
と、電子スイッチ251に、同時に信号を出力できるよ
うに設けられているため、前記センスの切り替え用のタ
イミングと、パルス電流IPのパルス間隔に同期できる
ような設定にすることにより、さらにパルス電流IP
安定性を持たせることができる。また、各々のセンス間
の間隔における導通時間ta、tbが正確に等しくなる
ようにすることができる。
【0031】図7は、電子スイッチ251を制御するた
めの制御信号、及び、パルス電流発生器11において、
磁気センサ−15を励磁するためのパルス電流IPを発
生させるための元になる方形波を発生する、制御信号発
生器29の詳細な構成を示すブロック図と、各ブロック
部における信号波形を示したものである。
【0032】図7において、基準信号発生器47として
は、2ユニットのオペアンプを使った安定性の高いマル
チバイブレータを用いている。この基準信号発生器47
は、デューティ比が50%の方形波の、電子スイッチ2
51で使用する制御信号と、パルス電流発生器11で磁
気センサ−15のパルス状の励磁電流IPを作成するた
めの基準信号を作る。
【0033】基準信号発生器47で作られた基準信号
は、1/24モノ・マルチで構成される分周器48に入
り、1/24に分周される。この分周器48で分周され
た信号をトリガーとして、次に置かれた切り替え信号発
生器49であるフリップ・フロップを起動して、電子ス
イッチ251用の制御信号を発生させる。この切り替え
信号発生器49のフリップ・フロップは、安定性の高い
基準信号発生器47の信号を分周して作られた等間隔の
トリガーパルスで駆動されるので、デューティ比は正確
に50%となって、前記センスの正確な切り替え動作が
可能となる。
【0034】このため、磁気センサ−15へのパルス状
の励磁電流IPと、電子スイッチ251への前記センス
の切り替え用の制御信号は、制御信号発生器29からの
同一の基準信号から作られているため互いに同期が取ら
れているので、磁気検出装置を安定して動作させること
ができる。
【0035】図8は、図7の制御信号発生器29から出
力される方形波を使って磁気センサ−15のパルス状の
励磁電流IPを作り出す装置、すなわちパルス電流発生
器11の詳細な構成を示す図である。制御信号発生器2
9から出力された方形波は、入力端子51より直流阻止
用コンデンサー53を通ってバイポーラ・トランジスタ
55のベースに入る。抵抗57,58は、バイポーラ・
トランジスタ55のバイアス・レベルを決定するための
抵抗である。
【0036】図9は、バイポーラ・トランジスタ55へ
入力する方形波の波形図である。図8のパルス電流発生
器11は、バイポーラ・トランジスタ55へ入力される
方形波の立ち上がり部分(右肩上がり傾斜部分)を利用
して、パルス状の励磁電流I Pを作るようになってい
る。
【0037】すなわち、入力された方形波が立ち上がる
際、バイアス電流と合算して極性がプラスに転じたとこ
ろからバイポーラ・トランジスタ55は導通して磁気セ
ンサ−15の巻線12にコンデンサー60を充電する電
流が流れ始める。そして、立ち上がり終った瞬間に充電
は完了して充電するために流れる電流はゼロになる。た
だしこの後で、方形波のレベルが立ち下がり始めてバイ
ポーラ・トランジスタ55がカットオフになるまでは、
巻線12に僅かながらDC電流が流れ続ける。
【0038】バイポーラ・トランジスタ55がカットオ
フになった後は、コンデンサー60に充電された電荷は
抵抗64に少しずつ放電され、さらに方形波のレベルが
下がりきって、巻線12に流れる励磁電流IPはゼロの
まま推移し、次に方形波が立ち上がってバイポーラ・ト
ランジスタ55が導通すると、再び同様の次の周期が開
始する。すなわち、この磁気検出装置ではコンデンサー
60の充電開始から完了までの時間がパルス幅となるの
で、抵抗57,58を調節してバイポーラ・トランジス
タ55の導通する時期を制御することでパルス幅を制御
できる。
【0039】図9(a),(b)は、上記の方形波とパ
ルス幅の関係を示したものである。比較的バイアス電流
が小さいバイアス・レベル1では充電開始時期が遅くな
るため、実線で示すパルスの幅はPW1のように狭くな
り、比較的バイアス電流が大きいバイアス・レベル2で
は充電開始時期が早まるため、破線で示すパルスの幅は
PW2のように広めとなる。
【0040】この磁気検出装置ではパルス状の励磁電流
Pのパルス幅は、磁気センサ−15の基本的な性能で
ある、検出すべき磁界の強さと検出出力電圧の関係(直
線性や感度)に大きな影響を及ぼす重要なファクターな
ので、上記パルスの幅を調整できる機能を使用して、パ
ルス幅を最適値に調節することができる。
【0041】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気検出
装置及び磁気検出方法によれば、リボン状のアモルファ
スコアに巻線を施した磁気センサ−を用いたため、外部
磁界を高感度で検出できると共に、パルス状の励磁電流
の供給時にスイッチ部が巻線の両端部を交互に入れ替え
ることにより、周囲の温度が変化してもオフセット電圧
が変動しないようにすることができるので、本発明の磁
気検出装置及び磁気検出方法による磁気検出結果の信頼
性を向上させることができる。
【0043】その結果、地磁気の1/1000程度の微
弱な磁力を検出できる高感度、低雑音の磁気センサー装
置を実現することができる。このため例えば、地球内部
の何らかの変動や、太陽活動に伴う地磁気の僅かな変動
の観測、大地震の前兆現象として震源より発生するとい
われているULF(極超低周波)の検出装置などに応用
することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気検出装置
の回路図である。
【図2】検波出力電圧と地磁気に対する角度との関係を
示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る磁気検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の磁気検出装置の電子スイッチと磁気セン
サ−の関係を示す回路図である。
【図5】図4の電子スイッチによる巻線の両端子の切り
替え時のパルス電流の立ち上がり特性を示すパルス波形
図である。
【図6】図4の電子スイッチによる巻線の両端子の交互
の切り替えによる各群のパルス電流を示す波形図であ
り、図6(a)はセンスが(+)のときの各群のパルス
電流を示す波形図、図6(b)はセンスが(−)のとき
の各群のパルス電流を示す波形図である。
【図7】図3の制御信号発生器の詳しい構成を示すブロ
ック図及び波形図である。
【図8】パルス電流発生器の詳しい構成を示す回路図で
ある。
【図9】図9(a)は図7の制御信号発生器の基準信号
発生器からの基準信号の方形波を示す図であり、図9
(b)は図3のパルス電流発生器からのパルス状の励磁
電流を示す波形図である。
【図10】従来考えられた磁気検出装置の回路図であ
る。
【図11】図10の磁気検出装置を使用したときの検波
出力電圧と地磁気に対する角度との関係を示すグラフで
ある。
【図12】図10の磁気検出装置において周囲温度の変
化によるオフセット電圧の変動状態を示すグラフであ
る。
【図13】図10の磁気検出装置により地磁気を検出す
るときの磁気センサ−15の回転状態を示す概略側面図
である。
【図14】図10の磁気検出装置により地磁気を検出す
るときの磁気センサ−15の回転状態を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
10,11…パルス電流発生器、12…巻線、12A,
12B…端子、14…アモルファスコア、15…磁気セ
ンサー、16,17…ダイオード、19,20…コンデ
ンサー、22…負荷抵抗、25…スイッチ、25a,2
5b…端子、29…制御信号発生器、31…検波器、3
3…差動増幅器、35,36…NPN型バイポーラ・ト
ランジスタ、37,38…PNP型バイポーラ・トラン
ジスタ、41…電源(+)、42…電源(−)、44,
45…制御電圧端子、47…基準信号発生器、48…分
周器、49…切り替え信号発生器、51…入力端子、5
3…直流阻止用コンデンサー、55…バイポーラ・トラ
ンジスタ、57,58…抵抗、60…コンデンサー、6
2…電源、64…抵抗、251…電子スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リボン状のアモルファスコアに巻線を施
    した磁気センサ−と、 前記巻線にパルス状の励磁電流を供給して前記アモルフ
    ァスコアを励磁する励磁電流発生部と、 前記巻線の両端部間に生ずる誘起電圧を復調して検波電
    圧を出力する検波電圧出力部と、 前記巻線の両端部と前記励磁電流発生部との間に設けら
    れ、且つ前記巻線の両端部を交互に入れ替えるスイッチ
    部とを備えたことを特徴とする磁気検出装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部が、ブリッジ回路状に配
    置された2つのNPN型のバイポーラトランジスタと2
    つのPNP型のバイポーラトランジスタを有することを
    特徴とする請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 【請求項3】 リボン状のアモルファスコアに巻線を施
    した磁気センサ−と、 前記巻線にパルス状の励磁電流を供給して前記アモルフ
    ァスコアを励磁する励磁電流発生部と、 前記巻線の両端部間に生ずる誘起電圧を復調して検波電
    圧を出力する検波電圧出力部と、 前記巻線の両端部と前記励磁電流発生部との間に設けら
    れ、且つ前記巻線の両端部を交互に入れ替えるスイッチ
    部とを備えた磁気検出装置を用いて、 前記パルス状の励磁電流の供給時に、前記スイッチ部が
    前記巻線の両端部を交互に入れ替えることを特徴とする
    磁気検出方法。
  4. 【請求項4】 前記巻線に供給するパルス状の励磁電流
    がほぼ10×n個のパルス群毎に前記巻線の両端部に交
    互に入れ替えて供給されるようにしたことを特徴とする
    請求項3に記載の磁気検出方法。
JP11138986A 1999-05-19 1999-05-19 磁気検出装置及び磁気検出方法 Pending JP2000329835A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138986A JP2000329835A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 磁気検出装置及び磁気検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138986A JP2000329835A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 磁気検出装置及び磁気検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329835A true JP2000329835A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15234820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11138986A Pending JP2000329835A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 磁気検出装置及び磁気検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329835A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061466A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Masahiko Sumigama 磁気センサ
CN1680780B (zh) * 2004-02-04 2010-06-09 三星电子株式会社 利用罗盘确定地磁场及由此确定方位角的方法和装置
KR101553092B1 (ko) 2010-12-10 2015-09-14 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 자기 패턴 검출 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061466A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Masahiko Sumigama 磁気センサ
CN1680780B (zh) * 2004-02-04 2010-06-09 三星电子株式会社 利用罗盘确定地磁场及由此确定方位角的方法和装置
KR101553092B1 (ko) 2010-12-10 2015-09-14 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 자기 패턴 검출 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2923307B2 (ja) 電流センサ
KR100993928B1 (ko) 자기브리지형 전류센서, 자기브리지형 전류검출방법, 및상기 센서와 검출방법에 사용하는 자기브리지
US6404192B1 (en) Integrated planar fluxgate sensor
US20110006753A1 (en) Electric current sensor
US4859944A (en) Single-winding magnetometer with oscillator duty cycle measurement
EP0380562B1 (en) Magnetometer employing a saturable core inductor
JPH0473554B2 (ja)
JP2571364B2 (ja) 磁束ゲ−ト・センサ装置
JP2001281308A (ja) 磁気センサ及び位置検出装置
JPH11109008A (ja) 磁気探知装置
JP2000329835A (ja) 磁気検出装置及び磁気検出方法
JPH10239411A (ja) 磁気検出装置
JP3318762B2 (ja) 電子方位計
JP2002022774A (ja) 磁界制御バランス形電流センサ
JP3399185B2 (ja) 磁気検知装置及び磁気検知方法
JP2004286613A (ja) 方位計測システム
JP2617498B2 (ja) 磁気センサ
JP2000162294A (ja) 磁界センサ
JP2002286821A (ja) 磁場検出装置
JP3318761B2 (ja) 電子方位計
JPH095084A (ja) 磁気センサ
JP2000266786A (ja) 電流センサ
JPH05172921A (ja) 磁気検出装置
JP2007085824A (ja) 磁気検出装置
JP4220623B2 (ja) 磁気インピーダンス効果素子の検出回路