JPH11109008A - 磁気探知装置 - Google Patents
磁気探知装置Info
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- JPH11109008A JPH11109008A JP9287567A JP28756797A JPH11109008A JP H11109008 A JPH11109008 A JP H11109008A JP 9287567 A JP9287567 A JP 9287567A JP 28756797 A JP28756797 A JP 28756797A JP H11109008 A JPH11109008 A JP H11109008A
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Abstract
可能にし、磁性体のバラツキ、温度変動、歪変動、ドリ
フトに起因する検出出力を大幅に少なくする。 【解決手段】 磁性体Mの透磁率の変化率と外部磁界の
大きさとに比例したパルス状信号を検出巻線Wdに発生
する磁気センサ素子Sと、磁性体にサンプリング用のパ
ルス状ドライブ電流を流して磁性体の透磁率を周期的に
変化させるドライブ回路11と、前記パルス状信号の正
負それぞれのピーク値を検出するピーク値検出部12
と、パルス状ドライブ電流に同期した交流電流を検出巻
線に流すとともに、前記パルス状信号の正負それぞれの
ピーク値の絶対値が等しくなるように直流電流成分を前
記交流電流に重畳するフィードバック回路とを備え、検
出巻線の直流電流成分から探知対象磁界の大きさを検出
する。
Description
磁界を確実に検知するための磁気探知装置に係り、とく
に磁気センサ素子に用いる磁性体の特性のバラツキや温
度、歪による変動の影響を極めて小さくすることのでき
る磁気探知装置に関する。
(1)トロイダルコア等に励磁巻線と検出巻線とを設けた
平行フラックスゲート方式(励磁による磁界と検出する
磁界とが平行方向となる)や、(2)アモルファス磁性合
金線又は箔の周囲に検出巻線を設けるとともに、アモル
ファス磁性合金線又は箔自体に直接電流を流して励磁機
能を持たせる直交フラックスゲート方式(励磁による磁
界と検出する磁界とが直交方向となる)がある。両者と
も励磁によって磁性体の透磁率を変化させ、検出巻線に
外部磁界に比例する誘起電圧を発生させるものである
が、前者は励磁巻線のインピーダンスが高いため励磁速
度が大きくできないため感度が低く、装置が高価になる
欠点を有している。一方、後者の1例であるアモルファ
ス磁性金属を用いるセンサーは小型化が容易で感度が高
いものの、保磁力が相対的に大きくなるので零磁界での
検知が困難なためバイアス磁界を必要としていた。その
ためバイアス磁界印加時のセンサ出力が感度の温度変
動、ドリフトの影響を受け、安定性が問題となる欠点を
持っていた。
ンサ素子の例は特許第2617498号に開示されてお
り、その磁気センサ素子を用いた検出回路の1例を示す
ものとして特開平9−166437号がある。
サ素子は導電性で高透磁率を有する線状、棒状、帯状等
の長手方向に直線状部分を有する磁性体に検出巻線を巻
回して設け、磁性体の長手方向にパルス状の電流を通電
して磁性体を周回する磁束を飽和近くまで励磁し、当該
磁性体の透磁率μを大きく変化させ、その時に以下の
(1)式によって生じる電圧Vを検出巻線に誘起させる
もので、その誘起電圧Vが外部磁界に比例することを利
用するものである。 V=d(μ・H・S)/dt …(1) μ:磁性体自身の透磁率 H:外部磁界 S:磁性体の断面積 但し、パルス状の電流による磁界は検出巻線を交叉する
方向とは直交するため、他の交叉磁束が存在しないかぎ
り、誘起電圧を生じることはない。この誘起電圧の大き
さは、外部の交叉磁束(磁界)や磁性体自身の透磁率が
大きいほど、また印加パルスが急峻なほど大となる。従
って、この目的に合う、導電性を持つ磁性体としてはコ
バルト系のアモルファス磁性合金線、箔等が有用であ
る。
気センサ素子の1例であり、磁気センサ素子Sは、エポ
キシ樹脂等の絶縁基板1に貼り合わせた導電性を有する
帯状のアモルファス磁性合金箔をエッチングすることに
よって所定のパターン形状(長手方向に直線状部分を有
する形状で、例えば幅5mm×長さ15mm)の磁性体Mを
形成し、さらに磁性体Mの周囲を周回するようにコイル
を巻いて検出巻線Wdを設けたものである。磁性体Mの
両端部は絶縁基板1に固定の励磁用端子2にそれぞれ接
続され、検出巻線Wdの両引き出し端部は絶縁基板1に
固定の検出端子3にそれぞれ接続されている。
質的にヒステリシスを持つため、その保磁力を越える磁
界がないと磁束の変化がなく、検出巻線に出力が出てこ
ない。従って、上記の如き磁気センサ素子Sで地磁気等
の微弱な磁界をアナログ的に検知する場合、従来はある
大きさの直流バイアス磁界のもとで信号出力を得るよう
にしている。さらに、良好なリニアリティを望む場合、
フィードバック法という手法を用いる。すなわち、外部
磁界が増加する場合、その増分信号を増幅し、前記直流
バイアス磁界を逆方向に減らすようにコントロールす
る。この時増幅回路の増幅度を可能な限り大きくする
と、フィードバックの平衡状態で外部磁界と直流バイア
ス磁界の変化分が等しくなる。また、この平衡状態で磁
気センサー素子に印加されている合成磁界は常に前記直
流バイアス磁界付近の値となっており、つまり出力はこ
の直流バイアス磁界を動作点とした信号となっている。
しかし、磁性体の透磁率(B−Hカーブの変化率)には
バラツキや温度変動、歪変動、ドリフトがあるため、こ
の直流バイアス磁界を動作点とした出力信号は変動しや
すく、安定になり難いこととなる。
バイアス方式をやめ、直流バイアス磁界が零でも微小磁
界の検出が可能で、磁性体の特性バラツキや温度変動、
歪変動、ドリフトに起因する検出出力を大幅に少なくす
ることが可能な磁気探知装置を提供することを目的とす
る。
の実施の形態において明らかにする。
に、本発明の磁気探知装置は、磁性体と、該磁性体に巻
回された検出巻線とを有し、該磁性体の透磁率の変化率
と外部磁界の大きさとに比例したパルス状の電気信号を
前記検出巻線に発生する磁気センサ素子と、前記磁性体
にサンプリング用のパルス状ドライブ電流を流して前記
磁性体の透磁率を周期的に変化させる励磁手段と、前記
パルス状の電気信号の正負それぞれのピーク値を検出す
るピーク値検出部と、前記サンプリング用のパルス状ド
ライブ電流に同期した交流電流を前記検出巻線に流すと
ともに、前記パルス状の電気信号の正負それぞれのピー
ク値の絶対値が等しくなるように直流電流成分を前記交
流電流に重畳するフィードバック回路とを備え、前記検
出巻線の直流電流成分から探知対象磁界の大きさを検出
することを特徴としている。
は前記パルス状ドライブ電流の繰り返し周波数を規定す
る発振器を有し、該発振器の交流信号を前記フィードバ
ック回路の一部に加えることにより、前記サンプリング
用のパルス状ドライブ電流の周期に前記パルス状の電気
信号の正負それぞれのピーク値を同期させるように構成
してもよい。
の実施の形態を図面に従って説明する。
て、図3の磁気センサ素子Sと組み合わせて磁気探知装
置を構成するための回路構成を示す。
ス端子COMに接続されたアースグランドライン7間に
直流電源Eよりの直流電圧(例えば5V)が供給されて
いる。また、磁気センサ素子Sの磁性体Mにパルス電流
を流して磁性体Mの透磁率を周期的に変化させる(非飽
和状態から飽和状態に変化させる)励磁手段として、サ
ンプリング信号発生用発振器10及びドライブ回路11
が設けられている。さらに、磁気センサ素子Sの検出巻
線Wdに誘起した信号を検出する信号検出手段として、
ピーク値検出部12、比較増幅部13が設けられてい
る。
は、トランジスタQ3,Q4、抵抗R17乃至R20及
びコンデンサC8,C9からなる無安定マルチバイブレ
ータで構成されており、その発振周波数fsはR18,
C8及び、R19,C9で決定され、図2(A),
(B)のようにトランジスタQ3,Q4のコレクタ側の
半サイクル位相の異なる2つの方形波信号を後段のドラ
イブ回路11に印加している。この2つの方形波信号の
うち1つの信号が所定のインピーダンス(すなわちコン
デンサC3と抵抗R16)を通してピーク値検出出力の
中点に加算されており、この方形波信号は比較増幅器1
3とコンデンサC4による積分機能により三角波となっ
て出力され、最終的に三角波の交流バイアス電流が磁気
センサ素子Sの検出巻線Wdに流れる。
なる2つの方形波信号を受けて、図2(C)のような急
峻な立ち上がりのパルス電流を磁気センサ素子Sの磁性
体Mに印加通電するものであり、ここでは磁性体と限流
抵抗R25とに直列に挿入されるスイッチング用トラン
ジスタQ5のベースに、トランジスタQ3のコレクタ側
の方形波信号を、コンデンサC10と抵抗R22との接
続点と電源入力ライン6間に接続されたクランプ用ダイ
オードD3を持つコンデンサC10及び抵抗R22の直
列回路を通して印加し、さらに、トランジスタQ4のコ
レクタ側の方形波信号を、コンデンサC11と抵抗R2
3との接続点と電源入力ライン6間に接続されたクラン
プ用ダイオードD4を持つコンデンサC11及び抵抗R
23の直列回路を通して印加している。サンプリング信
号発生用発振器10のトランジスタQ3,Q4のターン
オンに同期してトランジスタQ5がスイッチング動作を
行う結果、図2(C)の如く磁気センサ素子Sの磁性体
Mに対して発振周波数fsの三角波の交流バイアス電流
の頂点にて急峻な立ち上がりのパルス電流を通電するこ
ととなる(1サイクルに2回サンプリングが行われ
る)。
周波阻止用コイルL1と抵抗R10の直列回路には、比
較増幅部13の出力電流が供給され、該直列回路の他方
の一端は基準電圧端子Vrefに接続されている。基準電
圧端子Vrefは電源入力ライン6とアースグランドライ
ン7間に接続された抵抗R13と定電圧ダイオードD1
の直列接続の中点に接続され、定電圧ダイオードD1に
より一定電圧(例えば、直流電源Eの電圧が5Vであれ
ば、基準電圧端子Vrefが2.5V近傍)に維持されて
いる。また、高周波阻止用コイルL1と抵抗R10との
接続点が出力端子Voutに接続されている。抵抗R10
は磁気センサ素子Sの検出巻線Wdに流れる直流バイア
ス電流、すなわち外部磁界に比例する出力電圧を得るも
のである。
有し、電源電圧を抵抗R1、抵抗R2で分圧した比較基
準電圧Vcomを抵抗R11を通して演算増幅器OPの非
反転入力に加え、検出巻線Wdから発生したパルス状の
電気信号は直流カット機能のコンデンサC6を通して比
較基準電圧Vcomに重畳され、正負の信号をそれぞれト
ランジスタQ1,Q2を通してピーク検出し、それぞれ
のピーク値をさらに抵抗R4,R5によって中点値を抵
抗R7を通して演算増幅器OPの反転入力に加えてい
る。なお、抵抗R3、抵抗R6はコンデンサC1,C2
のリセット用放電抵抗である。さらに、前記比較増幅部
13は、演算増幅器OPの入出力間に接続された抵抗R
8とコンデンサC4からなる並列回路と、演算増幅器O
Pの出力と検出巻線Wdの間に挿入された抵抗R9とコ
ンデンサC5の並列回路とを有している。演算増幅器O
Pの増幅度は抵抗R7とR8の比で決まり、コンデンサ
C4は方形波信号を三角波信号に変換し、コンデンサC
5は磁気センサ素子Sの検出巻線Wdの一端を演算増幅
器OPの出力を通してアースグランドライン7(アース
端子COM)へバイパスする役目を持つ。
は、基準電圧側から演算増幅器側に直流バイアス電流が
流れると負のパルス信号が増大し、コンデンサC2の電
位が下がる、すなわち演算増幅器OPの反転端子電位が
下がり、OPの出力が上がることとなり、負のフィード
バック制御回路となっている。
ーク値検出部12による直流バイアス電流に図2(D)
実線のような三角波の交流リップル電流が重畳されてお
り、この三角波の正負のピークは前記サンプリング信号
発生用発振器10の方形波信号に同期している(つまり
図2(C)のサンプリング用のパルス電流の立ち上がり
に同期している)。
の如き急峻な立ち上がりのパルス電流を磁気センサ素子
Sの磁性体Mに通電すると、検出巻線Wdには磁性体M
の長手方向のトータル磁界H(探知対象磁界である本来
的な外部磁界Hexと検出巻線Wdに流れる三角波の交流
リップル電流と直流バイアスによる磁界の総和)に比例
したピーク値を持つパルス状の誘起電圧が図2(E)の
如く得られる。この場合、リップル磁界Hripの極性は
交互に反転しているから、図2(E)のパルス状の誘起
電圧の極性も交互に反転する。また、探知対象磁界Hex
が存在しないときには、直流バイアス磁界は零となるよ
うに制御され、三角波の交流リップル電流による交流リ
ップル磁界Hripのみで、前記パルス状の誘起電圧は交
互に極性が反転しても正負のピークの絶対値は同じであ
る。なお、交流リップル磁界Hripの正負のピークは磁
性体Mのヒステリシスを越える(換言すれば保磁力を越
える)強さに設定されている。
前記ドライブ回路11によるサンプリング用のパルス電
流を前記磁気センサ素子Sに印加したときに検出巻線W
dに誘起される図2(E)のパルス状の誘起電圧の正負
のピーク値をホールドする機能を持つ。つまり、トラン
ジスタQ1と正ピーク値ホールド用コンデンサC1との
直列回路が電源入力ライン6とアースグランドライン7
間に接続され、抵抗R1と抵抗R2の接続点に接続され
たトランジスタQ1のベースに直流阻止用コンデンサC
6を介して前記パルス状の誘起電圧が印加される。同様
に、負ピーク値ホールド用コンデンサC2とトランジス
タQ2との直列回路が電源入力ライン6とアースグラン
ドライン7間に接続され、トランジスタQ2のベースに
も直流阻止用コンデンサC6を介して前記パルス状の誘
起電圧が印加されるようになっている。
ーク値に対応したコンデンサC1の充電電圧は放電抵抗
R6の両端に供給され、負のピーク値に対応したコンデ
ンサC2の充電電圧は放電抵抗R3の両端に供給されて
いる。今、外部磁界が零の時、前記正のピーク値と負の
ピーク値の絶対値が等しい状態となり、抵抗R4、抵抗
R5の分圧回路の中点電位は、比較増幅部13の演算増
幅器OPの非反転入力の直流レベルとほぼ一致し、演算
増幅器OPの出力側に直流電流成分が現れないように抵
抗R4と抵抗R5の値を設定している。
を行う。
方向に、探知対象磁界である本来的な外部磁界Hexが存
在しなければ、トータル磁界Hは、検出巻線Wdに比較
増幅部13から図2(D)実線の三角波の交流リップル
電流を流すことにより発生する交流リップル磁界Hrip
のみとなり、リップル磁界Hripの正負のピークのタイ
ミングで磁性体Mに印加される図2(C)のパルス電流
によって検出巻線Wdに図2(E)の如く交互に極性が
反転したパルス状の誘起電圧(磁性体Mの透磁率の変化
率とトータル磁界Hとの積に比例)が発生し、その正負
のピークの絶対値は等しい(交流リップル磁界Hripの
正負のピークの絶対値が等しいため)。またこの時、検
出巻線Wdに流れるのは三角波のリップル電流のみとな
り、出力端子Voutと基準電圧端子Vref間の抵抗R10
に流れる直流電流成分はなく、出力端子Voutと基準電
圧端子Vref間の直流電位差は零となる。
し、その向きが交流リップル磁界Hripの正の半サイク
ルに一致している場合、トータル磁界Hは、リップル磁
界Hripの正の半サイクルではリップル磁界Hripと探知
対象磁界Hexとが加算された磁界の強さとなり、リップ
ル磁界Hripの負の半サイクルではリップル磁界Hripか
ら探知対象磁界Hexが減算された磁界の強さになる。こ
のため、ピーク値検出部12において、図2(E)のパ
ルス状の誘起電圧の正のピーク値に対応したコンデンサ
C1の充電電圧が高く、負のピーク値に対応したコンデ
ンサC2の充電電圧が低くなり、この結果、演算増幅器
OPの反転入力の直流電位は高くなる方向に変化し、演
算増幅器OPの出力側の直流電圧レベルは低下する方向
に変化する。従って、比較増幅部13から検出巻線Wd
に流される三角波のリップル電流は図2(D)の点線の
如く変化し(波形自体は変化せず直流電流成分が重畳さ
れる)、リップル磁界Hripの正の半サイクルのピーク
の絶対値は減少し、リップル磁界Hripの負の半サイク
ルのピークの絶対値は増加する。このような、比較増幅
部13の負のフィードバック制御によって、リップル磁
界Hripの正の半サイクルでのトータル磁界Hと負の半
サイクルでのトータル磁界Hとがバランスし、図2
(E)のパルス状の誘起電圧の正負それぞれのピーク値
の絶対値が等しくなった状態で安定する。このとき、図
2(D)の点線の波形からも明らかなように、出力端子
Voutと基準電圧端子Vref間の抵抗R10に流れる直流
電流成分が発生し、出力端子Voutと基準電圧端子Vref
間に直流電位差が発生し、この直流電位差は地磁気等の
探知対象磁界Hex(磁性体Mの長手方向に印加された成
分)に比例している。
がリップル磁界Hripの負の半サイクルに一致している
場合、出力端子Voutと基準電圧端子Vref間の直流電位
差の極性が反対となる。
子Sの内部磁界の平均値は常に零になるように制御され
ており、そのままでは検出巻線Wdに誘起電圧は発生し
ない。誘起電圧を得るために、交流リップル電流による
交流リップル磁界を重畳させていることが大きな特徴で
ある。リップル電流の周波数は、サンプリング信号発生
用発振器10の発振周波数と同じfsであり、リップル
電流の正負のピークで磁性体Mにサンプリング用のパル
ス電流が流れるため、発生する誘起電圧も最大の値とな
るタイミングで行われる。
を得ることができる。
流バイアス電流を重畳する従来の不安定なバイアス方式
をやめ、その代わりにサンプリング用のパルス電流と同
期した交流のリップル電流を検出巻線Wdに流して、直
流バイアス磁界が零でも地磁気等の探知対象の外部磁界
を検出可能としている。
反転したパルス状の誘起電圧の正負のピーク値の絶対値
が同じになる点で平衡する動作原理であり、センサー素
子の感度変動のため正負のピーク値の絶対値が変動して
も平衡点の変化はない。従って、磁気センサ素子Sの磁
性体Mの特性バラツキや、温度、歪、あるいはドリフト
による出力変動を極めて小さくすることができる。
いため、ダイナミックレンジも従来の2倍近く取れるよ
うになった。
信号発生用発振器10として無安定マルチバイブレータ
を用いたが、その他のパルス発生器(方形波発生器)を
用いることも可能である。
力端子Voutと基準電圧端子Vref間の直流電圧を取り出
すように説明したが、出力端子Voutとアース端子CO
M間の直流電圧を取り出すようにしてもよい。
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
探知装置によれば、磁気センサ素子の磁性体の特性選別
をする必要がなく、歩留まりの向上を図ることができ
る。また、動作原理上、磁性体の感度や出力温度特性等
の影響が無くなり、極めて安定な磁気探知装置が得られ
る。
磁気等の静磁界を検知するのに適したものであるが、動
磁界の検知にも適用可能である。また、地磁気の影響を
キャンセルするブラウン管のディスプレイモニタ、ナビ
ゲーション装置の方向探知、3次元ディスプレイ(バー
チャルリアリティ)等にも応用できる。
て磁気センサ素子と組み合わせる回路構成を示す回路図
である。
振器の出力電圧波形、ドライブ回路によるパルス電流波
形、比較増幅部により磁気センサ素子の検出巻線に供給
される交流リップル電流波形、及び前記検出巻線に誘起
する電圧波形を示す波形図である。
示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性体と、該磁性体に巻回された検出巻
線とを有し、該磁性体の透磁率の変化率と外部磁界の大
きさとに比例したパルス状の電気信号を前記検出巻線に
発生する磁気センサ素子と、 前記磁性体にサンプリング用のパルス状ドライブ電流を
流して前記磁性体の透磁率を周期的に変化させる励磁手
段と、 前記パルス状の電気信号の正負それぞれのピーク値を検
出するピーク値検出部と、 前記サンプリング用のパルス状ドライブ電流に同期した
交流電流を前記検出巻線に流すとともに、前記パルス状
の電気信号の正負それぞれのピーク値の絶対値が等しく
なるように直流電流成分を前記交流電流に重畳するフィ
ードバック回路とを備え、 前記検出巻線の直流電流成分から探知対象磁界の大きさ
を検出することを特徴とする磁気探知装置。 - 【請求項2】 前記励磁手段は前記パルス状ドライブ電
流の繰り返し周波数を規定する発振器を有し、該発振器
の信号を前記フィードバック回路の一部に加えることに
より、前記サンプリング用のパルス状ドライブ電流の周
期に前記パルス状の電気信号の正負それぞれのピーク値
を同期させることを特徴とする請求項1記載の磁気探知
装置。
Priority Applications (3)
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