JP3318761B2 - 電子方位計 - Google Patents

電子方位計

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子方位計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強磁性体の磁気特性の変化を利用
したもの、あるいはホール素子を利用した電子方位計が
知られている。
【0003】これらの磁気感知素子を利用したものは、
いずれも電力消費が大きく、ホール素子を利用したもの
は、磁束収束器が必要となるので形状が大きくなるとい
う欠点がある。
【0004】また、磁界により抵抗値が変化する磁気抵
抗素子を利用した電子方位計も考えられている。磁気抵
抗素子は、ホール素子に比べて大きな出力電圧を得るこ
とができるが、ヒステリシス特性を持つ為に同じ磁界で
あっても磁気抵抗の値が異なったり、バイアス磁界の変
動により出力電圧が変化するので安定したバイアス磁界
を印加する必要があるなどの欠点がある。
【0005】図9は、電子方位計のセンサの配置及び方
位と磁気センサの出力との関係を示す図である。センサ
AとセンサBとは直交して配置されており、センサAと
センサBの検出電圧は90°の位相差を持っている。こ
れら2つのセンサA、Bで検出される地磁気のX成分、
Y成分から地磁気の向きと大きさとを求めることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように磁気抵
抗素子は、ヒステリシス特性を持っている為に、磁気抵
抗素子に印加する磁界を大きくしていった場合と、小さ
くしていった場合とでは、同じ磁界を加えた場合でも磁
気抵抗の値が異なってしまう。
【0007】図10は、磁気抵抗素子のヒステリシス特
性を示す図であり、磁気抵抗素子に印加する磁界を循環
的に変化させると、磁気抵抗と磁界との関係は同図に示
すような1つの閉曲線となる。
【0008】今、磁気抵抗素子にバイアス磁界HB を印
加した状態で磁気抵抗素子の磁気検出方向を北に向けた
ときの地磁気の強さをHEN、南に向けたときの地磁気の
強さをHESとする。
【0009】方位計を回転させると、地磁気の方向と磁
気抵抗素子の磁気検出方向とのなす角度が変化して抵抗
値が変化するが、磁気抵抗素子のヒステリシス特性の為
に、磁気抵抗と磁界との関係は図11に示すようなヒス
テリシスループを描く。
【0010】その為、方位計を同じ方向に向けて同じ外
部磁界が加わるようにした場合でも、ヒステリシスルー
プのどの経路をたどったかにより磁気抵抗の値が異な
り、方位の測定に誤差が生じるという問題点があった。
【0011】また、従来の電子方位計では、図12に示
すようにバイアス磁界がHB からH B ′に変動すると、
バイアス磁界の変動分だけ磁気抵抗素子の出力電圧もV
0 からV0 ′に変動し、測定誤差が生じるという問題点
があった。
【0012】本発明の課題は、磁気感知素子のヒステリ
シスによる方位の測定誤差及びバイアス磁界の変動によ
る測定誤差を少なくすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、磁
気感知手段は、外部磁界を検出する手段であり、例えば
磁気抵抗素子などで構成される。
【0014】バイアス磁界発生手段は、上記磁気感知手
段に正、負のバイアス磁界を交互に印加する。
【0015】正、負のバイアス磁界が印加されたときの
磁気感知手段の出力電圧を第1、2のコンデンサに保持
して、検出手段は、第1,2のコンデンサの電圧差を検
出する。
【0016】方位算出手段は、検出手段で検出された2
個の磁気感知手段の2つの電圧差に基づいて方位を算出
する。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、磁気感知手段に正、負の
バイアス磁界を交互に印加しているので、常に一定のヒ
ステリシスループを経て外部磁界を検出することがで
き、磁気感知手段のヒステリシスによる方位の測定誤差
を少なくできる。
【0018】また、正、負のバイアス磁界が印加された
ときの磁気感知手段の出力電圧を第1、2のコンデンサ
に保持して、第1、2のコンデンサの電圧差を検出し
て、この出力差から方位を算出しているので、簡単な構
成でバイアス磁界の変動による方位の測定誤差を少なく
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、実施例の電子方位計の回路構成図で
ある。
【0020】磁気抵抗素子(MR素子)1a、1bは、
磁気検出方向に加わる磁界の強さにより抵抗値が変化す
る磁気感知素子であり、2個の磁気抵抗素子1a、1b
は磁気検出方向が直交するよう配置されている。
【0021】バイアス磁界発生回路2は、正、負のバイ
アス磁界を磁気抵抗素子1a、1bに印加する回路であ
る。検出回路3は、磁気抵抗素子1a、1bに一定電流
を流して外部磁界による磁気抵抗の変化を電圧変化とし
て取り出す回路である。この検出回路3の出力は、A/
D変換器4においてディジタル値に変換され演算/制御
部5に出力される。
【0022】演算/制御部5は、A/D変換器4の出
力、すなわち2個の磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧
から方位を算出し、その算出した方位を表示部6に表示
する。また、演算/制御部5は、バイアス磁界発生回路
2及び検出回路3へそれぞれの回路の動作タイミングを
制御する信号Φ1 〜Φ4 を出力する。
【0023】ここで、磁気抵抗素子1a、1bの抵抗値
と磁界との関係を図2及び図3を参照して説明する。図
2は、バイアス磁界を印加しないときの磁気抵抗素子の
抵抗値と磁界との関係を示す図である。
【0024】磁気抵抗素子は、外部磁界が「0」のとき
最も抵抗値が大きく、正又は負の磁界が加わるにつれて
抵抗値が減少する特性を持っている。なお、同図におい
て、磁界HENは、磁気抵抗素子の磁気検出方向を北に向
けたとき磁気抵抗素子に加わる地磁気の強さであり、磁
界HESは磁気検出方向を南に向けたときに磁気抵抗素子
に加わる地磁気の強さである。
【0025】また、図3は、磁気抵抗素子に正のバイア
ス磁界HB を印加したときの磁気抵抗素子の抵抗値と磁
界との関係を示す図である。この場合、バイアス磁界H
B の点を中心として外部磁界の変化により磁気抵抗素子
の抵抗値が変化する。磁気抵抗素子にバイアス磁界HB
と同じ方向の外部磁界HENが加わったときには抵抗値が
減少し、バイアス磁界HB と逆向きの外部磁界HESが加
わったときには抵抗値が増加する。
【0026】次に、バイアス磁界発生回路2の具体的回
路の一例を、図4を参照して説明する。トランジスタT
R3、TR4のベースには、信号Φ1 が与えられ、トラ
ンジスタTR1、TR2のベースには、信号Φ1 をイン
バータIN1で反転した信号が与えられている。
【0027】そして、トランジスタTR1とTR2のコ
レクタの接続点から出力aが、トランジスタTR3とT
R4のコレクタの接続点から出力bが取り出されてい
る。信号Φ1 は、図5に示すような一定周期のパルス信
号であり、信号Φ1 がハイレベルの期間、バイアス磁界
発生回路2のトランジスタTR1、TR3がオン、トラ
ンジスタTR2、TR4がオフして、トランジスタTR
1のエミッタに供給されている正の電圧+Vがバイアス
磁界発生回路2の出力端子aから後述するバイアス磁界
用コイルL1 の端子aに出力される。
【0028】また、信号Φ1 がローレベルの期間、トラ
ンジスタTR2、TR4がオン、トランジスタTR1、
TR3がオフして、トランジスタTR4のエミッタに供
給されている正の電圧+Vがバイアス磁界発生回路2の
出力端子bから後述するバイアス磁界用コイルL2 の端
子bに出力される。
【0029】すなわち、バイアス磁界発生回路2から
は、信号Φ1 に同期して極性が交互に反転する電圧が出
力される。次に、磁気抵抗素子1a、1b及び検出回路
3の具体的回路の一例を図6を参照して説明する。
【0030】直交して配置された2個の磁気抵抗素子1
a、1bには、バイアス磁界発生用のコイルL1 、L2
が直列に同じ巻数だけ巻かれており、このコイルL1
2の両端a、bには、バイアス磁界発生回路2の出力
a、bが接続されている。
【0031】また、磁気抵抗素子1a、1bには、抵抗
R1を介して電圧VDDが供給されており、磁気抵抗素子
1a、1bに流れる電流は、オペアンプ11により一定
電流に制御されている。
【0032】磁気抵抗素子1aの一端は、アナログスイ
ッチ12を介してオペアンプ16の+入力端子に接続さ
れ、磁気抵抗素子1aの他端、すなわち磁気抵抗素子1
bとの接続点はアナログスイッチ13を介してオペアン
プ16の+入力端子に接続され、さらにアナログスイッ
チ14を介してオペアンプ17の+入力端子に接続され
ている。また、磁気抵抗素子1bの他端はアナログスイ
ッチ15を介してオペアンプ17の+入力端子に接続さ
れている。
【0033】上記アナログスイッチ12、14の制御端
子には信号Φ4 が入力し、アナログスイッチ13、15
の制御端子には信号Φ4 をインバータ24で反転した信
号が入力している。
【0034】オペアンプ16、17の出力は、それぞれ
抵抗R2、R3を介してオペアンプ18の−入力端子、
+入力端子に接続されると共に、抵抗R4、R5を介し
てそれぞれの−入力端子に接続されている。なお、上記
のオペアンプ16、17、18及び抵抗R2、R3等か
らなる回路は、磁気抵抗素子1a、1bの両端の出力電
圧をアナロググランドを基準とする電圧に変換する回路
である。
【0035】オペアンプ18の出力は、アナログスイッ
チ19を介してコンデンサC1 に接続されると共に、ア
ナログスイッチ20を介してコンデンサC2 に接続され
ている。
【0036】上記アナログスイッチ19、20の制御端
子にはそれぞれ信号Φ2 、Φ3 が与えられており、信号
Φ2 、Φ3 によりアナログスイッチ19、20をオン又
はオフさせることで、オペアンプ18から出力される磁
気抵抗素子1a、1bの出力電圧をコンデンサC1 又は
2 にホールドさせている。
【0037】コンデンサC1 とアナログスイッチ19と
の接続点は、オペアンプ21の+入力端子に接続され、
コンデンサC2 とアナログスイッチ20の接続点はオペ
アンプ22の+入力端子に接続されている。さらに、オ
ペアンプ21、22の出力がオペアンプ23の+入力端
子、−入力端子にそれぞれ接続されている。
【0038】ここで、図5のタイムチャートを参照して
図6の回路の動作を説明する。上述したように信号Φ1
は、バイアス磁界の極性を切り換える為の信号であり、
信号Φ2 、Φ3 は、それぞれ信号Φ1 がハイレベル又は
ローベルのとき所定の期間ハイレベルとなる信号であ
り、オペアンプ18の出力をコンデンサC1 又はC2
ホールドさせる為の信号である。
【0039】また、信号Φ4 は、磁気抵抗素子1aの出
力電圧を検出するか、それとも磁気抵抗素子1bの出力
電圧を検出するかを切り換える為の信号である。先ず、
磁気抵抗素子1aの出力電圧を検出する場合の動作を説
明する。信号Φ 4 がハイレベルのときは、アナログスイ
ッチ12、14がオンし、アナログスイッチ13、15
がオフして、磁気抵抗素子1aの両端の電圧がオペアン
プ16、17で検出される。
【0040】この状態で、信号Φ1 がハイレベルとなる
と磁気抵抗素子1aに正のバイアス磁界が印加され、そ
の正のバイアス磁界と地磁気の強さに応じた出力電圧が
オペアンプ18から出力される。さらに、信号Φ2 がハ
イレベルとなったときアナログスイッチ19がオンし
て、オペアンプ18の出力電圧、すなわち磁気抵抗素子
1aの出力電圧がコンデンサC1 にホールドされる。
【0041】また、信号Φ1 がローレベルとなると磁気
抵抗素子1aに負のバイアス磁界が印加され、その負の
バイアス磁界と地磁気の強さに応じた出力電圧がオペア
ンプ18から出力される。さらに、信号Φ3 がハイレベ
ルとなったときアナログスイッチ20がオンして、オペ
アンプ18の出力電圧、すなわち磁気抵抗素子1aの出
力電圧がコンデンサC2 にホールドされる。
【0042】コンデンサC1 、C2 にホールドされた電
圧は、オペアンプ21、22、23等からなる回路で両
者の電圧差が検出され、その電圧差が増幅されてオペア
ンプ23から出力される。
【0043】磁気抵抗素子1bの出力電圧を検出する場
合も同様であり、信号Φ4 がローレベルのときは、アナ
ログスイッチ13、15がオンし、アナログスイッチ1
2、14がオフして、磁気抵抗素子1bの両端の電圧が
オペアンプ16、17で検出される。
【0044】この状態で、信号Φ1 がハイレベルとなる
と磁気抵抗素子1bに正のバイアス磁界が印加され、さ
らに信号Φ2 がハイレベルとなったとき、磁気抵抗素子
1bの出力電圧がコンデンサC1 ホールドされる。
【0045】同様に、信号Φ3 がハイレベルとなったと
き、磁気抵抗素子1bの出力電圧がコンデンサC2 にホ
ールドされる。このように、検出回路3で2個の磁気抵
抗素子1a、1bに正のバイアス磁界を印加したとき
と、負のバイアス磁界を印加したときの出力電圧の差を
求め、それらの電圧差から地磁気のX成分、Y成分を得
て方位を算出している。
【0046】この場合、所定の正のバイアス磁界と負の
バイアス磁界とを循環する一定のヒステリシスループを
経て地磁気の強さを測定できるので、磁気抵抗素子1
a、1bのヒステリシスにより生じる方位の測定誤差を
少なくできる。
【0047】また、正、負のバイアス磁界を印加したと
きの磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧の差を求めるこ
とで、バイアス磁界の変動による方位の測定誤差を除去
することができる。
【0048】次に、バイアス磁界の極性を周期的に反転
させたときの磁気抵抗素子の出力電圧と磁界の強さとの
関係を図7を参照して説明する。今、磁気抵抗素子1
a、1bに正のバイアス磁界HB + と負のバイアス磁界
B - とを交互に印加したとする。なお、この例では、
磁気抵抗素子1a又は1bで検出される地磁気HE の方
向は、正のバイアス磁界HB + の方向と同じであるとす
る。
【0049】図7に示すように正のバイアス磁界HB +
が印加されているときの地磁気の強さをHE とすると、
磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧は、バイアス磁界H
B +による出力電圧より地磁気HE による出力電圧Va
分だけ減少し、負のバイアス磁界HB - が印加されてい
るときには、磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧は、地
磁気HE に比例した出力電圧Vb 分だけ増加する。
【0050】そこで、両者の差を求めることで、バイア
ス磁界による磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧を相殺
し、地磁気HE による磁気抵抗素子1a、1bの出力電
圧のほぼ2倍の電圧を得ることができる。
【0051】この場合、磁気抵抗素子1a、1bにバイ
アス磁界を周期的に反転させて印加しているので、常に
一定のヒステリシスループ、すなわち負のバイアス磁界
B - と正のバイアス磁界HB + とを結ぶヒステリシス
ループを経て地磁気の強さが測定されるので、外部磁界
の強さに対して磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧が一
義的に定まり、磁気抵抗素子1a、1bのヒステリシス
特性による影響を除去することができる。
【0052】また、正のバイアス磁界を印加したときの
磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧と、負のバイアス磁
界を印加したときの磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧
との差を求めているので、バイアス磁界の変動で生じる
磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧の誤差を取り除くこ
とができる。
【0053】図8は、バイアス磁界が変動したときの磁
気抵抗素子の出力電圧の変化を示す図である。ここで、
バイアス磁界HB + 、HB - がΔHだけで変動したとき
の磁界をHB + ′、HB - ′とし、正のバイアス磁界H
B + を印加したときと負のバイアス磁界HB - を印加し
たときの磁気抵抗素子の出力電圧差をV0 とし、正のバ
イアス磁界HB + ′を印加したときと負のバイアス磁界
B - ′を印加したときの磁気抵抗素子の出力電圧差を
0 ′とする。
【0054】磁気抵抗素子の出力電圧と磁界との関係を
示す図8の曲線が、HB ±HE の範囲で傾きがほぼ一定
であるとすると、出力電圧V0 とV0 ′はほぼ等しくな
る。従って、正のバイアス磁界を印加したときと、負の
バイアス磁界を印加したときの磁気抵抗素子1a、1b
の出力電圧の差を求めることで、バイアス磁界の変動に
よる磁気抵抗素子1a、1bの出力電圧の誤差を除去す
ることができる。
【0055】なお、本発明は、実施例に述べた方位計の
専用装置に限らず、電子腕時計、高度計等に組み込むこ
ともでき、また自動車等のナビゲーション装置に適用す
ることもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、磁気感知手段に極性が
異なるバイアス磁界を交互に印加することで、磁気感知
手段のヒステリシス特性により生じる方位の測定誤差を
少なくできる。また、正及び負のバイアス磁界が印加さ
れたときに、磁気感知手段の出力電圧を第1、2のコン
デンサに保持して、第1、2のコンデンサの電圧差を検
出して、この電圧差から方位を求めることで、簡単な構
成でバイアス磁界の変動による測定誤差を少なくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子方位計の回路構成図である。
【図2】バイアス磁界を印加しないときの磁気抵抗素子
の抵抗値と磁界の関係を示す図である。
【図3】バイアス磁界を印加したときの磁気抵抗素子の
抵抗値と磁界との関係を示す図である。
【図4】バイアス磁界発生回路の回路構成図である。
【図5】信号Φ1 〜Φ4 のタイムチャートを示す図であ
る。
【図6】磁気抵抗素子と検出回路の回路構成図である。
【図7】正、負のバイアス磁界を印加したときの磁気抵
抗と磁界との関係を示す図である。
【図8】バイアス磁界の変動の影響を説明する図であ
る。
【図9】センサを直交配置した電子方位計の説明図であ
る。
【図10】磁気抵抗素子のヒステリシス特性の説明図で
ある。
【図11】磁気抵抗素子のヒステリシス特性の説明図で
ある。
【図12】バイアス磁界の変動による磁気抵抗素子の出
力電圧の変動を示す図である。
【符号の説明】
1a、1b 磁気抵抗素子 2 バイアス磁界発生回路 3 検出回路 4 A/D変換器 5 演算/制御部 6 表示部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交して配置された2個の磁気感知手段
    と、この2個の 磁気感知手段夫々に正、負のバイアス磁界を
    交互に印加するバイアス磁界発生手段と、このバイアス磁界発生手段により正のバイアス磁界が印
    加されたときの前記磁気感知手段の出力電圧が保持され
    る第1のコンデンサと、 前記バイアス磁界発生手段により負のバイアス磁界が印
    加されたときの前記磁気感知手段の出力電圧が保持され
    る第2のコンデンサと、 前記第1、第2のコンデンサの電圧差を検出する検出手
    段と、 前記2個の磁気感知手段夫々に、正、負のバイアス磁界
    を印加したときに、前記検出手段で検出されるの2つの
    電圧差に基づいて 方位を算出する方位算出手段と、 を備えたことを特徴とする電子方位計。
  2. 【請求項2】 前記磁気感知手段が、磁気抵抗素子で構
    成されることを特徴とする請求項1記載の電子方位計。
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