JP3318763B2 - 電子方位計 - Google Patents

電子方位計

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子方位計に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子は、小型で、比較的大きな
出力が得られるので方位計などに利用することが考えら
れている。磁気抵抗素子に加わる磁界があまり大きくな
い領域では、磁気抵抗素子の抵抗変化は磁界の強さの2
乗に比例するので、弱い磁界を検出することが難しい。
そこで、地磁気のような微弱な磁界を検出する場合に
は、一定のバイアス磁界を加え、わずかな磁界の変化に
対して大きな抵抗値変化が得られるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気抵抗素子を利用し
た方位計では、地磁気の強さと方向を調べる為に2個の
磁気抵抗素子の磁界の検出方向を直交させて配置し、両
者の出力の比から地磁気のベクトクの正接( Tanθ)を
求め、地磁気の方位を算出している。
【0004】外部磁界による磁気抵抗素子の抵抗値の変
化を検出する当たっては、磁気抵抗素子に一定の電流を
流し、抵抗値の変化を電圧変化として取り出している。
ところが、2個の磁気抵抗素子に同じ強さの磁界を印加
しても、磁気抵抗素子の特性のばらつきなどにより、そ
れらの磁気抵抗素子の出力電圧が同一にならないので、
従来は、バイアス磁界発生用コイルに印加するバイアス
電圧並びに磁気抵抗素子に流す電流を調整する必要があ
った。
【0005】また、磁気抵抗素子はヒステリシス特性を
持っているので、方位計を同じ方向に向けても、磁気抵
抗素子がどのような履歴を経たかによりその出力電圧が
異なり、方位の測定誤差が生じるという問題点があっ
た。
【0006】さらに、バイアス磁界が変動するとそれに
つれて磁気抵抗素子の出力電圧も変動するので、方位の
測定誤差が生じるという問題点もあった。本発明の課題
は、磁気センサのヒステリシス等による方位の測定誤差
を少なくすることである。また、磁気センサの出力のば
らつきを補正する為の調整を容易にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】磁気センサは、例えば磁
界の強さにより抵抗値が変化する磁気抵抗素子などであ
る。
【0008】バイアス磁界用コイルは、磁気センサに
正、負のバイアス磁界を印加する。検出手段は、正のバ
イアス磁界が印加されたときの磁気センサの出力と、負
のバイアス磁界が印加されたときの磁気センサの出力と
の差を検出する。
【0009】制御手段は、上記検出手段の出力に応じて
バイアス磁界用コイルに印加されるバイアス電圧を制御
する。
【0010】
【作用】本発明では、正のバイアス磁界が印加されたと
きの磁気センサの出力と、負のバイアス磁界が印加され
たときの磁気センサの出力との差に応じて、バイアス磁
界用コイルに印加するバイアス電圧を制御することで、
外部磁界の値が小さい状態で方位の測定を行うことがで
きるので、磁気センサのヒステリシスなどによる方位の
測定誤差を少なくすることができる。
【0011】また、正のバイアス磁界が印加されたとき
の磁気センサの出力と、負のバイアス磁界が印加された
ときの磁気センサの出力との差に応じて、磁気センサの
特性のばらつき、交流バイアス磁界のばらつきなどの影
響による生じる出力電圧の誤差を少なくでき、センサの
出力のばらつきの補正が容易になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例の電子方位計の回
路ブロック図である。
【0013】検出部1は、磁気検出方向を直交して配置
された2個の磁気抵抗素子と、その磁気抵抗素子の周り
に巻かれたバイアス磁界用コイルと、バイアス磁界用コ
イルにバイアス磁界を発生させる為のバイアス電圧を供
給するバイアス電圧発生回路と、磁気抵抗素子の出力電
圧を検出する電圧検出回路などで構成されている。
【0014】A/D変換回路2は、検出部1で検出され
る2個の磁気抵抗素子のアナログの出力電圧をディジタ
ル値に変換する回路であり、変換したディジタル値を演
算/制御部3に出力する。
【0015】演算/制御部3は、A/D変換回路2でデ
ィジタル値に変換された2個の磁気抵抗素子の出力電圧
から地磁気の方位を算出すると共に、その算出した方位
を磁北を基準とした角度、あるいは磁北を示す矢印など
で表示部4に表示する。また、演算/制御部3は、上記
各回路の動作を制御する制御信号をそれぞれの回路に出
力する。
【0016】次に、図2は、検出部1の具体的回路構成
の一例を示す図である。検出部1は、正、負のバイアス
電圧を発生するバイアス回路5と、後述する電圧差検出
回路7の出力に応じた直流バイアス電圧をバイアス回路
5の出力電圧に加算する直流バイアス加算回路6と、正
のバイアス磁界が印加されたときの磁気抵抗素子の出力
電圧と、負のバイアス磁界が印加されたときの磁気抵抗
素子の出力電圧との差を検出する電圧差検出回路7とか
らなっている。
【0017】バイアス回路5は、2個のオペアンプ1
1、12からなり、オペアンプ11、12の+入力端子
には電圧+Vを抵抗R1、R2で分圧した電圧が供給さ
れ、−入力端子には図1の演算制御部3よりそれぞれ抵
抗R3、R4を介して一定周期の信号Φが供給されてい
る。このバイアス回路5からは、信号Φに同期して極性
の反転する電圧が出力される。
【0018】直流バイアス加算回路6は、2個のオペア
ンプ13、14からなり、オペアンプ13、14の−入
力端子には、それぞれ抵抗R7、R8を介してオペアン
プ11、12の出力電圧が入力し、+入力端子には、そ
れぞれ抵抗R9、R10を介して後述する電圧差検出回
路7のオペアンプ15、16の出力電圧が入力してい
る。
【0019】電圧差検出回路7は、磁気抵抗素子17、
18の出力電圧を保持するコンデンサC1〜C4と、そ
れらのコンデンサの電圧差を出力する2個のオペアンプ
15、16とで構成されている。
【0020】磁気抵抗素子17、18の周りに巻かれた
バイアス磁界用コイルL1、L2には、オペアンプ1
3、14から極性が交互に反転するバイアス電圧が供給
されており、バイアス磁界用コイルL1、L2には正、
負のバイアス磁界が交互に発生する。
【0021】磁気抵抗素子17、18には一定の電流が
供給されており、磁気抵抗素子17に正のバイアス磁界
が印加されたときの出力電圧はトランスファーゲート1
9を経てコンデンサC1に保持され、負のバイアス磁界
が印加されたときの出力電圧はトランスファーゲート2
0を経てコンデンサC2に保持される。
【0022】上記のような動作が行われるようなタイミ
ングで、図1における演算/制御部は、制御信号Φ2
びΦ3 をそれぞれのゲートに対して供給する。このコン
デンサC1の端子電圧はオペアンプ15の+入力端子に
入力し、コンデンサC2の端子電圧は−入力端子に入力
しており、両者の差の電圧がオペアンプ15から出力さ
れる。このオペアンプ15の出力電圧は、抵抗R9を介
して直流バイアス加算回路6のオペアンプ13の+入力
端子に帰還されている。
【0023】同様に、磁気抵抗素子18に正のバイアス
磁界が印加されたときの出力電圧はトランスファーゲー
ト21を経てコンデンサC3に保持され、負のバイアス
磁界が印加されたときの出力電圧はトランスファーゲー
ト22を経てコンデンサC4に保持される。
【0024】コンデンサC3の端子電圧はオペアンプ1
6の+入力端子に入力し、コンデンサC4の端子電圧は
−入力端子に入力しており、両者の差の電圧がオペアン
プ16から出力される。このオペアンプ16の出力電圧
は、抵抗R10を介して直流バイアス加算回路6のオペ
アンプ14の+入力端子に帰還されている。
【0025】次に、以上のような構成の電圧差検出回路
7の動作を説明する。磁気抵抗素子17、18に印加さ
れる外部磁界がゼロのときには、正のバイアス磁界を印
加したときの磁気抵抗素子17、18の出力電圧と、負
のバイアス磁界を印加したときの磁気抵抗素子17、1
8の出力電圧とはほぼ等しいので、それらの出力電圧の
差を演算するオペアンプ15、16の出力電圧は共にゼ
ロとなる。
【0026】従って、電圧差検出回路7から直流バイア
ス加算回路6のオペアンプ13、14への帰還量はゼロ
となり、この場合、オペアンプ13、14は反転増幅器
として機能するので、バイアス電圧に直流電圧が重畳さ
れず、バイアス回路5から出力される交流のバイアス電
圧がそのままバイアス磁界用コイルL1、L2に出力さ
れる。
【0027】一方、磁気抵抗素子17、18の磁気検出
方向に外部磁界が印加された場合には、磁気抵抗素子1
7、18の出力電圧はバイアス電圧の極性により異なっ
た値となるので、両者の電圧差がオペアンプ15、16
で増幅され、一部の電圧がオペアンプ13、14の+入
力端子に帰還される。
【0028】オペアンプ13、14では、オペアンプ1
5、16からの帰還量に応じた電圧が+入力端子に印加
され、その帰還量に応じた直流電圧が交流のバイアス電
圧に加算される。
【0029】このとき、直流バイアス加算回路6では、
オペアンプ15、16の出力を小さくする方向、すなわ
ちコンデンサC1、C2の電圧差と、コンデンサC3、
C4の電圧差を小さくする方向の直流バイアス電圧が交
流のバイアス電圧に加算される。
【0030】この直流バイアス電圧により外部磁界を打
ち消す方向の磁界が発生するので、オペアンプ15、1
6の出力電圧の帰還量に応じて発生する直流のバイアス
磁界と外部磁界とがほぼバランスした状態で安定する。
【0031】このときオペアンプ15、16の入力端子
間はイマジナリショートの状態となり、コンデンサC1
とC2の電圧差と、コンデンサC3、C4との電圧差、
すなわち磁気抵抗素子17、18に正のバイアス磁界を
印加したときと、負のバイアス磁界を印加したときの出
力電圧の差はほぼゼロとなる。このときオペアンプ1
5、16の出力には外部磁界に比例したわずかな出力電
圧が得られるので、この出力電圧から地磁気の方位を算
出することができる。
【0032】このように本実施例では、磁気抵抗素子1
7、18に正のバイアス磁界を印加したとき出力電圧
と、負のバイアス磁界を印加したときの出力電圧との電
圧差を求め、その電圧差を入力側に帰還させて、帰還量
に応じて外部磁界を打ち消す方向のバイアス磁界を磁気
抵抗素子17、18に印加するようにした。
【0033】これにより、磁気抵抗素子17、18に実
質的に加わる外部磁界を小さくして、一定のヒステリシ
スループ上で磁気抵抗素子17、18の出力電圧を測定
できるので、磁気抵抗素子17、18のヒステリシスに
よる出力電圧の誤差を少なくできる。
【0034】さらに、外部磁界を打ち消すようなバイア
ス磁界を印加することで、磁気抵抗素子17、18の抵
抗値のばらつき、定電流源の電流のばらつき、交流バイ
アス磁界のばらつきなどが磁気抵抗素子17、18の出
力電圧におよぼす影響を抑えることができ、磁気抵抗素
子17、18の出力電圧のばらつきを調整する為の作業
が簡単になる。
【0035】なお、本発明は、上述した方位計の専用装
置に限らず、電子腕時計、高度計等に組み込みこともで
き、自動車等のナビゲーション装置に適用することもき
る。また、磁気抵抗素子以外の他の磁気感知素子にも適
用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、磁気センサのヒステリ
シスによる影響を少なくし、方位の測定誤差を減らすこ
とができると共に、磁気センサの出力のばらつきを補正
する為の調整が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子方位計の回路ブロック図である。
【図2】図1の検出部の具体的な構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】 1 検出部 3 演算/制御部 5 バイアス回路 6 直流バイアス加算回路 7 電圧差検出回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個の磁気センサと、この少なくとも2個の磁気センサに正、負のバイアス磁
    界を印加するためのバイアス磁界用コイルと、 このバイアス磁界用コイルにより正のバイアス磁界が印
    加されたときの前記磁気センサの出力と、負のバイアス
    磁界が印加されたときの前記磁気センサの出力との差を
    検出する検出手段と、 この前記検出手段の出力に応じて前記バイアス磁界用コ
    イルに印加されるバイアス電圧を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする電子方位計。
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