JPH10239107A - 高分割エンコーダ装置 - Google Patents
高分割エンコーダ装置Info
- Publication number
- JPH10239107A JPH10239107A JP4053497A JP4053497A JPH10239107A JP H10239107 A JPH10239107 A JP H10239107A JP 4053497 A JP4053497 A JP 4053497A JP 4053497 A JP4053497 A JP 4053497A JP H10239107 A JPH10239107 A JP H10239107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- position data
- switching
- absolute position
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Optical Transform (AREA)
Abstract
れる絶対位置データをさらに高分割化する。 【解決手段】 コンパレータ回路21と信号切り替え回
路22とを用いて、エンコーダ1が出力する電気角で9
0度異なるA,A*,B,B*信号の交点の前後で信号
を切り替えて、歪みの大きいピーク部分を用いずに直線
部分だけを用いて三角波状の基準電圧信号を得る。この
基準電圧信号をA/D変換回路23でデジタル化し、さ
らに演算・指令回路25により基準電圧信号を直線で構
成された三角波とみなして、リクエスト信号が入力され
たときの相対的位置データを演算し、相対的位置データ
をエンコーダ1から得られる絶対位置データに加えて高
分割絶対位置データを得る。
Description
知するエンコーダに関し、特に従来のエンコーダの高分
割化を実現することのできる高分割エンコーダ装置に関
する。
等のシステムに、サーボモータの回転位置や直線運動す
るリニアモータの移動位置などを検知してこれらの制御
に利用する位置データを得るために、エンコーダが使用
されている。典型的な光電式のロータリーエンコーダに
おいては、回転ディスクに設けられた8192のスリッ
トを通して受光する4つのフォトダイオードをそれぞれ
電気角で90度ずれるように配置し、図2に示すような
電気角で90度ずれるA′,B′,A′*及びB′*信
号を得る。この電流信号を増幅し、I/V変換してさら
に作動増幅して得られたA,B,A*及びB*信号(図
3)に基づいて相互に180度位相のずれた2種類のパ
ルス列からなるエンコーダ信号を得て、さらにこれらエ
ンコーダ信号の立ち上がり及び立下がりのタイミングを
利用して4倍周波数のパルス列信号に変換し、機械角の
360度を8192×4=32768に分割した絶対位
置データを得ることができるようになっている。
作物が必要とされている現在では、さらに高分割化した
位置データを出力できるエンコーダが望まれている。単
純に考えれば、回転ディスクのスリット数を増やせばよ
い。しかしながらスリット数を増やして光電式のエンコ
ーダを光学的に高分割化することには限界がある。これ
は光の回折現象により、回転ディスクのスリット幅を狭
くすることに限界があるためである。
なく、電気的な信号処理及び信号に演算を施すことによ
り、簡単な構成で高い精度の高分割化を実現することの
できるエンコーダ装置を提供することにある。
より、小規模の演算装置で速やかに高分割化された位置
データを得ることのできるエンコーダ装置を提供するこ
とにある。
度位相が異なるサイン波状のA信号,B信号,A*信号
(信号の反転信号)及びB*信号(B信号の反転信号)
を含むエンコーダ信号に基づいて絶対位置データを出力
するエンコーダと、このエンコーダから連続して出力さ
れる絶対位置データ間を更に分割して高分割絶対位置デ
ータを出力する高分割絶対位置データ出力手段とを具備
する高分割エンコーダ装置を改良の対象とする。本発明
では、高分割絶対位置データ出力手段は、A信号,B信
号,A*信号及びB*信号を入力として各信号を比較
し、A信号とB信号との交点、B信号とA*信号との交
点、A*信号とB*信号との交点、及びB*信号とA信
号との交点で信号切り替え信号を出力するコンパレータ
回路を用いる。そして信号切り替え回路は、コンパレー
タ回路から出力される信号切り替え信号に基づいて、A
信号,B信号,A*信号及びB*信号を選択的に切り替
えてA信号→B*信号→A*信号→B信号の順で連続し
て繰り返し現れる基準電圧信号を出力する。信号切り替
え回路から出力された基準電圧信号を、A/D変換回路
を用いて所定のビット数(所定のサンプリング周波数)
でA/D変換する。そしてメモリ手段は、信号切り替え
信号が出力されたときのA/D変換された基準電圧信号
の切り替わり電圧値をラッチして記憶する。演算手段
は、エンコーダ装置に制御部側からリクエスト信号が入
力されたときのA/D変換された基準電圧信号の電圧値
及び信号切り替え回路で選択されている信号の種類と、
リクエスト信号が入力されたときにメモリ手段に記憶さ
れている直前の(1サイクル前の)4つの切り替わり電
圧値とに基づいてリクエスト信号が入力されたときの相
対的位置データを演算し、この相対的位置データをリク
エスト信号が入力される前にエンコーダから出力された
絶対位置データに加算して高分割絶対位置データとして
出力する。
リット透過式の光電式エンコーダが好ましく、回転体の
回動を検知するロータリーエンコーダ、及び直線運動体
の運動を検知するリニアエンコーダが含まれる。エンコ
ーダは被検知物である回転体の回動等にともない、電気
角で90度位相が異なるA信号,B信号,A*信号及び
B*信号を含むエンコーダ信号に基づいて絶対位置デー
タを出力する。A信号,B信号,A*信号及びB*信号
を得るために、典型的には発光素子としてLED、受光
素子としてフォトダイオードが用いられる。4つのフォ
トダイオードA,B,A*,B*は電気角で90度位相
がずれるように配置されている。4つのフォトダイオー
ドA,B,A*,B*は、例えば回転方向に並べられ、
また2つずつ回転方向に並べ、径方向に2セット配置し
てもよい。ロータリーエンコーダの場合、スリット数は
通常、8192である。4つのフォトダイオードA,
B,A*,B*から得られるA信号,B信号,A*信号
及びB*信号の波形は、理想的には三角波であるが、実
際には図3に示したようにピーク部分が歪んだサイン波
状になる。
ータ回路と、信号切り替え回路と、A/D変換回路と、
メモリ手段と、演算手段とを具備している。コンパレー
タ回路は、A信号,B信号,A*信号及びB*信号を入
力として各信号を比較する。各信号はそれぞれ電気角で
90度位相がずれているので、移動体が移動して位置が
かわると、各信号の電圧の大きさは相互に相対的に上下
する。コンパレータ回路は、A信号とB信号との交点、
B信号とA*信号との交点、A*信号とB*信号との交
点、及びB*信号とA信号との交点で信号切り替え信号
を出力する。ここで「交点」は信号の一致と言い換える
こともできる。
ら出力される信号切り替え信号に基づいて、基準電圧信
号を出力する。この基準電圧信号は、基本的にはA信
号,B信号,A*信号及びB*信号を部分的に組み合わ
せて構成される。そのためA信号,B信号,A*信号及
びB*信号が選択的に切り替えられる。すなわち基準電
圧信号は、A信号→B*信号→A*信号→B信号の順で
連続して繰り返し現れる。各切り替えのタイミングは、
信号切り替え信号に基づいており、A信号とB*信号と
の交点でA信号→B*信号に切り替わり、B*信号とA
*信号との交点でB*信号→A*信号と切り替わる。
れ、所定のビット数でA/D変換されてデジタル信号化
される。所定のビット数を、例えば8ビットとすると、
基準電圧信号は256分割されることになる。
切り替え信号が出力されたときのA/D変換された基準
電圧信号の切り替わり電圧値をラッチして記憶する。こ
のラッチは、ラッチ回路を用いればよい。
力されると、そのときの高分割絶対位置データを算出す
る。演算手段はまず、リクエスト信号が入力されたとき
の信号切り替え回路で選択されている信号の種類即ちそ
のときに信号切り替え信号によって、基準電圧信号でA
信号、B*信号、A*信号、B信号のいずれを選択して
いるのかを決定する。この決定により、電気角で何度の
区間でリクエスト信号が発生したか(例えば90度〜1
80度の区間でリクエスト信号が発生したか)を知る。
これにより基準電圧信号の電圧値だけでは分からない、
リクエスト信号の発生区間の特定ができる。そしてリク
エスト信号が入力されたときの基準電圧信号の電圧値と
リクエスト信号が入力されたときにメモリ手段に記憶さ
れている直前(1サイクル前の電気角で360度前まで
の)4つの切り替わり電圧値により、例えば電気角で9
0度〜180度の間のどの位置でリクエスト信号が発生
したかを演算して、その結果を相対的位置データとす
る。
イクル中の基準電圧信号の電圧の変化総量に対する当該
サイクルが開始されてからリクエスト信号が入力された
ときまでの基準電圧信号の電圧の変化総量との比を求
め、この比を分割数(A/D変換器のビット数で定まる
数:8ビットであれば256×4)に乗算して、相対的
位置データを得ることができる。次に、相対的位置デー
タを、リクエスト信号が入力される前にエンコーダから
出力された最新の絶対位置データに加算して高分割絶対
位置データを得る。高分割絶対位置データは、リクエス
ト信号を送信した外部の制御装置、例えばサーボアンプ
等に出力されて、移動体の制御に供される。
り替わり電圧値間の電圧が直線的に変化するものとみな
して、先に入力された絶対位置データで示された位置か
らの相対的位置を示す相対的位置データを演算すると、
演算が容易になる。
は、理想的には三角波である。しかし実際には各波形の
ピーク部分は歪んでおり、三角波A,A*,B,B*信
号をそのまま全部利用して高分割化をしても精度がでな
い。そこで本発明では、各三角波の直線性の良い部分だ
けを利用するようにした。
電気角で90度ずれたA信号,B信号,A*信号及びB
*信号が相互に交点で切り替えられて構成されるため、
A,B,A*及びB*信号それぞれの歪みの大きいピー
ク部分が切り捨てられて、各切り替わり電圧値をピーク
とし、各ピーク間がほとんど直線的に変化する三角波状
の波形となる。従って、各ピーク間を直線とみなして演
算を行っても大きな誤差は生じず、その結果単純な演算
で速やかに相対的位置データを算出することができる。
明する。図1は、本発明に係る高分割エンコーダ装置の
一つの実施の形態の主要部を示す回路ブロック図であ
る。同図において、高分割エンコーダ装置はエンコーダ
1と高分割絶対位置データ出力装置2とからなる。
式ロータリー・アブソリュート・エンコーダであって、
いわゆるA,B,Cチャンネルのエンコーダ信号の他に
これらの信号に基づいて絶対位置データを演算して出力
する機能を有している。このエンコーダ1は、位置検知
用のフォトダイオード・ユニット11とフォトダイオー
ド・ユニット11からの出力を作動増幅する作動増幅回
路12とを含んでいる。このほか原点検知用(Cチャン
ネル用)のフォトダイオード等も備えられているが、こ
こでは説明を省略する。
ぞれ電気角で90度位相がずれるように配置された4つ
のフォトダイオードA,B,A*,B*からなる。これ
ら4つのフォトダイオードA,B,A*,B*は、例え
ば回転板に設けられた複数のスリットに沿うようにA,
A*,B,B*の順に並置されていてもよい。また回転
板の周方向に沿って並べたフォトダイオードA,A*と
同様に回転板の周方向に沿って並べたフォトダイオード
B,B*の2つのセットを、径方向に並べて、スリット
をこれら2つのセットと対向するように長くした構成で
もよい。この例では、いずれの場合も通常スリット数は
8192である。各フォトダイオードA,B,A*,B
*は、図2に示すような90度位相がずれた電流信号で
あるA′信号,B′信号,A′*信号,B′*信号を発
生する。
とをそれぞれI/V変換してさらに差動増幅し、また
B′信号とB′*信号とをそれぞれI/V変換してさら
に差動増幅して、図3に示すようなA信号,B信号,A
*信号,B*信号を作成する。すなわち、フォトダイオ
ード・ユニット11の4つのフォトダーオードから出力
されるA´信号,A´*信号またはB´信号,B´*信
号は、図2に示すようにそれぞれ位相が90度ずれた電
流信号である。しかしながらこれらの電流信号は、数1
0μAと小さく、増幅しなければそのままでは使用でき
ない。また温度変化の影響受けて変動する。そこで差動
増幅回路12を用いて、I/V変換して更に差動増幅し
た信号A´−A´*=A信号、A´*−A´=A*信
号、B´−B´*=B信号及びB´*−B´=B*信号
を得ている。
うにA信号,B信号,A*信号,B*信号に基づいて4
倍周波数のパルス信号を作成し、絶対位置データを得て
いた。しかし本実施の形態においてはさらに高分割化さ
れた位置データを得るために、高分割絶対位置データ出
力装置2によりA信号,B信号,A*信号,B*信号に
演算処理を施して、まず高分割化した相対的位置データ
を得て、この相対的位置データを絶対位置データに加え
ることを特徴としている。
パレータ回路21,信号切り替え回路22,A/D変換
回路23,ラッチ回路24,演算・指令回路25,メモ
リ回路26,信号入出力回路28からなる。絶対位置デ
ータ27はエンコーダ1より例えば前述した方法により
得られる。なお最新の絶対位置データ27は、専用のメ
モリに記憶してもよいが、メモリ回路26に記憶させて
もよい。
は三角波状のA信号,A*信号,B信号,B*信号とな
る。しかしながら実際には、各波形はピーク部分が歪ん
でおり、図3に示すようなサイン波状である。そのた
め、これらの三角波状のA信号,A*信号,B信号及び
B*信号をそのまま全部利用して高分割化しようとして
も容易には精度が出ないし、精度を出そうとすると演算
が非常に複雑になる。そこで本発明では、図4(A)に
示すようにA信号,A*信号,B信号及びB*信号の直
線性の良い部分だけを利用する。
1から入力されたA信号,B信号,A*信号及びB*信
号の各信号を比較して、A信号とB信号との交点(レベ
ルの一致点),B信号とA*信号との交点(レベルの一
致点),A*信号とB*信号との交点(レベルの一致
点),及びB*信号とA信号との交点(レベルの一致
点)で信号切り替え信号を出力する。具体的にコンパレ
ータ回路21では、4つのA信号,A*信号,B信号,
B*信号のうち、A信号とB信号とを比較し、A信号と
B*信号とを比較し、A*信号とB*信号とを比較し、
A*信号とB信号とを比較して、図4(B)〜(E)に
示すような信号を得る。図4(B)の「A>B」信号
は、A信号がB信号より大きくなっている期間high
に立上がっており、図4(C)の「A>B*」信号はA
信号がB*信号より大きくなっている期間highに立
上がっており、図4(D)の「A*>B*」信号は、A
*信号がB*信号より大きくなっている期間highに
立上がっており、図4(E)の「A*>B」信号はA*
信号がB信号より大きくなっている期間highに立上
がっている。これらの比較をするためにコンパレータ回
路21には4つの比較手段が含まれている。
立上がり位置に基づいて、4分割の信号切り替え信号が
得られる。コンパレータ回路21は、図4(B)〜
(E)に示す各信号の立上がりに同期した信号を信号切
り替え信号として出力する。この例では、図4(B)〜
(E)に示した4つの立上がり部(図面上に丸印を付し
た部分)を利用しているため、信号切り替え信号の精度
が高くなる。
路21から出力される信号切り替え信号に基づき、A信
号,B信号,A*信号及びB*信号を選択的に切り替え
て、A信号→B*信号→A*信号→B信号の順で連続し
て繰り返し現れる基準電圧信号RVS[図4(A)]を
作成する。具体的には、信号切り替え回路22は、コン
パレータ回路21から出力される切り替え信号に基づい
て、A信号,A*信号,B信号,B*信号を切り替え
て、図4(A)に示す電圧基準信号RVSを作る。図4
(B)の「A>B」信号の立ち上がりはB信号の使用中
止とA信号の使用開始を示すタイミング信号となり、図
4(C)の「A>B*」信号の立ち上がりはA信号の使
用中止とB*信号の使用開始を示すタイミング信号とな
り、図4(D)の「A*>B*」信号の立ち上がりはB
*信号の使用中止とA*信号の使用開始を示すタイミン
グ信号となり、図4(E)の「A*>B」信号の立ち上
がりはA*信号の使用中止とB信号の使用開始を示すタ
イミング信号となる。
号,A*信号,B信号,B*信号を切り替えて作られた
電圧基準信号RVSは、1サイクル中にVa,Vb*,
Va*,Vbの4つのピークを有し、A信号,A*信
号,B信号,B*信号の1周期と同じ周期で発生する。
すなわち1スリットが電気角で360度移動して発生す
る信号である。このような電圧基準信号RVSを用いる
ことにより、A信号,A*信号,B信号,B*信号のピ
ーク部分を使用することを避けている。
(マイコン処理)するために、基準電圧信号RVSをA
/D変換する。具体的に、A/D変換回路23は、信号
切り替え回路22から出力される基準電圧信号RVSを
8ビットでデジタル信号に変換する。すなわちA/D変
換回路23は、1/4周期分の基準電圧信号RVSを8
ビットすなわち256の分割数で分割してデジタル信号
に変換する。そのため1周期分の分割数は、256×4
となる。
て、電圧基準信号RVSからVa,Vb*,Va*,V
bの4つのピーク電圧のデータを順次ラッチする。ラッ
チした値はメモリ回路26にメモリされる。メモリ回路
26は、少なくとも直前の即ち1サイクル前の4つのピ
ーク電圧及び現在のサイクルでラッチする値を記憶して
いる。そしてラッチした値で前の記憶データが更新され
る。なお基準電圧信号RVSをA/D変換した値をその
ままメモリ回路26に順次メモリしてもよい。実際に演
算のベースに使用するのは1サイクル(1周期:電気角
で360度)前即ち1スリット前の測定データである。
号入出力回路3から信号入出力回路28を通じてリクエ
スト信号Xが入力されたときに、そのときの高分割絶対
位置データを演算して作成し、さらに角度データに変換
して信号入出力回路28を通じてサーボアンプの信号入
出力回路3に出力する。
からリクエスト信号Xが入力されると、演算・指令回路
25はリクエスト信号Xが入力された位置における回転
位置を演算して出力する。まずエンコーダ1から絶対位
置データDab1 を入力する。絶対位置データ27は、エ
ンコーダ1から出力され、エンコーダ1は1スリットが
電気角で360度回転するたびに回転方向に応じて絶対
位置データ27を加減算していく。図4(A)におい
て、Dab1 及びDab2 が絶対位置データの更新位置であ
り、Dab1 とDab2 の間で1スリットが電気角で360
度回転して1周期または1サイクルとなる。本実施の形
態では、この1周期を更に分割数256×4で分割して
高分割化する。
信号Xが入力されたときの信号切り替え回路22で選択
されている信号の種類によって、基準電圧信号RVSで
A信号,B*信号,A*信号,B信号のいずれを選択し
ているのかを特定する。この特定により、電気角で何度
の区間でリクエスト信号Xが発生したかを決定する。こ
れにより基準電圧信号RVSの電圧値だけでは分からな
い、リクエスト信号Xの発生区間[図4(A)の(1)
〜(4)の区間]の特定ができる。そしてリクエスト信
号Xが入力されたときの基準電圧信号RVSの電圧値と
リクエスト信号Xが入力されたときにメモリ手段26に
記憶されている直前(1サイクル前の電気角で360度
前までの)4つの切り替わり電圧値(Vb,Va,Vb
*,Va*)により、1サイクル中の期間の何分割目の
位置でリクエスト信号が発生したかを演算して、それを
相対的位置データとする。
・指令回路25では絶対位置データ27に高分割された
相対的データを加算することにより、リクエスト信号X
が出力されたときの高分割絶対位置データを演算する。
リクエスト信号Xが1スリット中のどこで発生したか
は、図4(B)〜(E)のいずれの信号が信号切り替え
信号として利用されているのかと、リクエスト信号Xが
入力されたときの電圧Vx(そのときの切り替え信号の
位相関係から選択されている信号、例えば図4(A)の
例ではA信号の電圧)と、予め用意された4つの演算式
とから求める。
Xが入力されたとすると、「A>B」信号の立上がり部
が切り替え信号として用いられているから、区間(1)
すなわち(電気角で0度〜90度の区間)でリクエスト
信号が発生したことが特定できる。この特定と、リクエ
スト信号が入力された基準電圧信号の電圧値と、1サイ
クル前の4つの切り替わり電圧値とから、下記(1)の
式を用いて相対的位置データを演算する。なお演算式
は、選択されている信号の種類とリクエスト信号Xが入
力された区間に応じて4種類用意されている。すなわち
リクエスト信号がX0度〜90度の位置で入力された場
合に用いる式(1)と、リクエスト信号がX90度〜1
80度の位置で入力された場合に用いる式(2)と、リ
クエスト信号がX180度〜270度の位置で入力され
た場合に用いる式(3)と、リクエスト信号が270度
〜360度の位置で入力された場合に用いる式(4)で
ある。
際の測定電圧Vxが代入され、相対的位置データDXが
算出される。これらの演算式は、リクエスト信号Xが入
力された位置が、絶対位置Dab1 からどの程度進んだ
位置にあるかを求め、その位置に応じた分割数を得る式
である。この式の基本は、Dab1 からDab2 までの電圧
の加算値即ち変化総量(分母)とVxが入力された位置
までのDab1 からの電圧の加算値即ち変化総量(分子)
との比率を求めて、この比率をA/D変換器のビット数
により決まる分割数に乗算して得ることである。すなわ
ちこの演算方法では、三角波のピークであるVa,Vb
*,Va*,Vbのそれぞれへの電圧変化は直線的であ
るとみなしている。前述のように三角波状のA信号,A
*信号,B信号,B*信号はピーク部分が歪んだサイン
波状であるが、それ以外の部分はほぼ直線に近い。よっ
てコンパレータ回路21及び信号切り替え回路22によ
り歪みの多い部分を切り捨てて、演算のしやすい直線部
分のみを残した基準電圧信号RVSを得て、さらに本実
施の形態ではこれを直線とみなして演算式により相対的
位置データを得るようにしたのである。
3のビット数に依存する。すなわち8ビットで分割すれ
ば、1サイクルの間を最大256×4分割、一回転では
最大8192×256×4=8388608のかなりの
高分割化が可能である。A/D変換回路23のビット数
を更に大きくすれば、更に高分割化が可能である。
て得た相対的位置データDXに絶対位置データ27を加
算し、高分割絶対位置データを得て、さらにこれを角度
データに変換し、信号入出力回路28に出力する。この
例では、演算・指令回路25が演算手段を構成してい
る。
コーダに対して本発明を適用したものであるが、他の方
式のエンコーダに対しても本発明を適用できる。
コーダ装置によれば、電気的な信号処理及び演算によ
り、簡単な構成で従来よりも高い精度の高分割化を実現
することができる。
実施の形態の主要な構成を示す回路ブロック図である。
出力を示す図である。
た信号を示す図である。
号,B信号,A*信号及びB*信号を用いて得た基準電
圧信号RVSを示す図であり、(B)〜(E)は4種類
の信号切り替え信号をそれぞれ示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気角で90度位相が異なるサイン波状
のA信号,B信号,A*信号及びB*信号を含むエンコ
ーダ信号に基づいて絶対位置データを出力するエンコー
ダと、 前記エンコーダから連続して出力される絶対位置データ
間を更に分割して高分割絶対位置データを出力する高分
割絶対位置データ出力手段とを具備する高分割エンコー
ダ装置であって、 前記高分割絶対位置データ出力手段は、 前記A信号,B信号,A*信号及びB*信号を入力とし
て各信号を比較し、前記A信号と前記B信号との交点、
前記B信号と前記A*信号との交点、前記A*信号と前
記B*信号との交点、及び前記B*信号と前記A信号と
の交点で信号切り替え信号を出力するコンパレータ回路
と、 前記コンパレータ回路から出力される前記信号切り替え
信号に基づいて、前記A信号,B信号,A*信号及びB
*信号が選択的に切り替えられて前記A信号→前記B*
信号→前記A*信号→前記B信号の順で連続して繰り返
し現れる基準電圧信号を出力する信号切り替え回路と、 前記基準電圧信号を所定のビット数でA/D変換するA
/D変換回路と、 前記信号切り替え信号が出力されたときのA/D変換さ
れた前記基準電圧信号の切り替わり電圧値をラッチして
記憶するメモリ手段と、 リクエスト信号が入力されたときの前記基準電圧信号の
電圧値及び前記信号切り替え信号と、前記リクエスト信
号が入力されたときに前記メモリ手段に記憶されている
直前の4つの切り替わり電圧値とに基づいて前記リクエ
スト信号が入力されたときの相対的位置データを演算
し、この相対的位置データを前記リクエスト信号が入力
される前に前記エンコーダから出力された前記絶対位置
データに加算して前記高分割絶対位置データとして出力
する演算手段とを具備してなる高分割エンコーダ装置。 - 【請求項2】 前記演算手段は、前記切り替わり電圧値
間の電圧が直線的に変化するものとみなして、先に入力
された前記絶対位置データで示された位置からの相対的
位置を示す前記相対的位置データを演算するように構成
されている請求項1に記載の高分割エンコーダ装置。 - 【請求項3】 電気角で90度位相が異なるサイン波状
のA信号,B信号,A*信号及びB*信号を含むエンコ
ーダ信号に基づいて絶対位置データを出力する光学式ア
ブソリュート・エンコーダと、 前記エンコーダから連続して出力される絶対位置データ
間を更に分割して高分割絶対位置データを出力する高分
割絶対位置データ出力手段とを具備する高分割エンコー
ダ装置であって、 前記高分割絶対位置データ出力手段は、 前記A信号,B信号,A*信号及びB*信号を入力とし
て各信号を比較し、前記A信号と前記B信号の信号レベ
ルが一致し、前記B信号と前記A*信号の信号レベルが
一致し、前記A*信号と前記B*信号の信号レベルが一
致し、及び前記B*信号と前記A信号の信号レベルが一
致するたびに信号切り替え信号を出力するコンパレータ
回路と、 前記コンパレータ回路から出力される前記信号切り替え
信号に基づいて、前記A信号,B信号,A*信号及びB
*信号が選択的に切り替えられて前記A信号→前記B*
信号→前記A*信号→前記B信号の順で連続して繰り返
し現れる基準電圧信号を出力する信号切り替え回路と、 前記基準電圧信号を所定のビット数でA/D変換するA
/D変換回路と、 前記信号切り替え信号が出力されたときのA/D変換さ
れた前記基準電圧信号の切り替わり電圧値をラッチする
ラッチ回路と、 前記ラッチ回路でラッチした電圧値を記憶するメモリ手
段と、 リクエスト信号が入力されたときの前記基準電圧信号の
A/D変換された電圧値及び前記信号切り替え信号と、
前記リクエスト信号が入力されたときに前記メモリ手段
に記憶されている1サイクル前の4つの切り替わり電圧
値とに基づいて相対的位置データを演算し、該相対的位
置データを前記リクエスト信号が入力される前に前記エ
ンコーダから出力された最新の前記絶対位置データに加
算して前記高分割絶対位置データとして出力する演算手
段とを具備し、 前記演算手段はリクエスト信号が入力されたときの信号
切り替え信号によってリクエス信号が発生したときに前
記信号切り替え回路で選択している信号を特定し、次に
1サイクル前の1サイクル中の基準電圧信号の電圧の変
化総量に対する当該サイクルが開始されてからリクエス
ト信号が入力されたときまでの基準電圧信号の電圧の変
化総量との比を求め、この比を前記ビット数により定ま
る分割数に乗算して前記相対的位置データを得ることを
特徴とする高分割エンコーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04053497A JP3345559B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 高分割エンコーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04053497A JP3345559B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 高分割エンコーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10239107A true JPH10239107A (ja) | 1998-09-11 |
JP3345559B2 JP3345559B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=12583133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04053497A Expired - Lifetime JP3345559B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 高分割エンコーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3345559B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001065419A (ja) * | 1999-08-02 | 2001-03-16 | Robert Bosch Gmbh | 需用量制御式の燃料圧送モジュールによって内燃機関に燃料を供給するための燃料供給系 |
WO2021182353A1 (ja) * | 2020-03-11 | 2021-09-16 | 株式会社デンソー | 回転角度検出装置 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP04053497A patent/JP3345559B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001065419A (ja) * | 1999-08-02 | 2001-03-16 | Robert Bosch Gmbh | 需用量制御式の燃料圧送モジュールによって内燃機関に燃料を供給するための燃料供給系 |
WO2021182353A1 (ja) * | 2020-03-11 | 2021-09-16 | 株式会社デンソー | 回転角度検出装置 |
JP2021143910A (ja) * | 2020-03-11 | 2021-09-24 | 株式会社デンソー | 回転角度検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3345559B2 (ja) | 2002-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5251960B2 (ja) | エンコーダ、サーボユニット及び位置データ算出方法 | |
JP2501227B2 (ja) | 絶対位置エンコ―ダ | |
US5920494A (en) | Method and device for varying interpolation factors | |
US7099790B2 (en) | Sensor signal processor | |
JP2003121135A (ja) | リニヤスケールの読出装置 | |
JP3345559B2 (ja) | 高分割エンコーダ装置 | |
US7460979B2 (en) | Method and system for enhanced resolution, automatically-calibrated position sensor | |
JPS61110006A (ja) | 位置検出方法 | |
JP3685944B2 (ja) | エンコーダ装置の高精度化方法及び高精度エンコーダ装置 | |
JPH0526686A (ja) | 光学式エンコーダ | |
JP3137552B2 (ja) | アブソリュートエンコーダ | |
JPH05955B2 (ja) | ||
JPH05240631A (ja) | 光学式エンコーダ | |
JP3365913B2 (ja) | 位置検出装置 | |
KR100518638B1 (ko) | 다회전 절대위치 엔코더 장치의 룩업테이블 구성방법과이를 이용한 체배방법 및 이를 이용한 위치산출방법 | |
Lygouras | Memory reduction in look-up tables for fast symmetric function generators | |
JPH0626817A (ja) | 光学式変位検出装置 | |
KR101604446B1 (ko) | 광학 인코더 | |
JPH08261795A (ja) | エンコーダの基準位置検出方法 | |
JPS6347612A (ja) | 変位検出装置 | |
JP6951804B2 (ja) | エンコーダ開発用信号発生装置 | |
JP3024265B2 (ja) | 光学式エンコーダ | |
JP2729113B2 (ja) | アブソリュートエンコーダ | |
JPH1038616A (ja) | 位相算出方法及び位相算出装置 | |
JP2002372437A (ja) | エンコーダのオフセット補正回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020730 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070830 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100830 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |