JPH0626817A - 光学式変位検出装置 - Google Patents

光学式変位検出装置

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JPH0626817A
JPH0626817A JP20302892A JP20302892A JPH0626817A JP H0626817 A JPH0626817 A JP H0626817A JP 20302892 A JP20302892 A JP 20302892A JP 20302892 A JP20302892 A JP 20302892A JP H0626817 A JPH0626817 A JP H0626817A
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phase
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circuit
grating
saw
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JP20302892A
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Shingo Kuroki
真吾 黒木
Wataru Ishibashi
渡 石橋
▲登▼鴻群
Kougun Tou
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 受光素子120の正弦波出力に基づき、A
相、該A相とπ/2位相ずれたB相、及び前記A相とπ
位相ずれたA’相出力を得る位相ずれ正弦波出力回路1
50と、前記A相−B相の位相差、及びB相−A’相の
位相差を複数に分割し、微少位相差を有した複数の正弦
波を出力する位相分割回路162と、前記各分割出力さ
れた各位相の正弦波の平均電圧値近傍での立上がりない
し立ち下がり部分を採取し、前記各位相の正弦波に基づ
く立上がりないし立ち下がり部分を合成して鋸歯状出力
を得る鋸歯形成回路172と、を備えたことを特徴とす
る光学式変位検出装置。 【効果】 受光素子120の出力からA相、B相、A’
相出力を得、A相−B相、B相−A’相をそれぞれ複数
に分割し、各正弦波の立上がりないしたち下がり部分を
合成することにより、鋸歯状出力を得るので、スケール
のピッチに比較し高分解能の変位検出を行うことが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式変位検出装置、特
にその信号処理回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種測定器、工作機械、更に最近は各種
情報機械などにも相対移動する二つの部材の変位量を検
出するため各種変位検出装置が用いられており、非接触
で変位量検出が可能なところから光学式変位検出装置が
汎用されている。該光学式変位検出装置は、相対移動す
る2つの部材のそれぞれに設けられた格子と、該格子の
重なりあいを検出するための発光素子及び受光素子より
なる。このような従来の光学式変位検出装置としては、
通常の2枚の格子の重なりあいを検出するエンコーダの
ほか、図12に示すような3枚の格子の重なりあいの変
化より変位量を検出する、いわゆる3格子システムが周
知である(Journal ofthe optical society of Americ
a,1965年、vol.55、No.4、PP373−381)。
【0003】前記図12において、エンコーダ10は、
平行配置された発光側格子12,検出格子14と、両格
子12,14の間に相対移動可能に平行配置された基準
格子16と、前記発光側格子12の図中左側に配置され
た発光素子18と、前記検出格子14の図中右側に配置
された受光素子20と、を含む。そして、発光素子18
から出射された光は発光側格子12,基準格子16,検
出格子14を介して受光素子20に至り、該受光素子2
0は各格子12,14,16で制限された照射光を光電
変換し、更にプリアンプ22により増幅して検出信号s
を得る。
【0004】ここで、基準格子16が発光側格子12,
検出格子14に対し例えば矢印x方向に相対移動する
と、発光素子18からの照射光の格子12,16,14
により遮蔽される光量が徐々に変化し、検出信号sは略
正弦波として出力される。そして、前記基準格子16の
ピッチPと検出信号sの波長が対応し、該検出信号sの
波数及びその分割値より前記基準格子16の相対移動量
を測定するものである。図13にはこのような3格子シ
ステムの反射式リニアエンコーダの縦断面図が示されて
おり、また図14には図13I−I線での断面図が示さ
れている。なお、前記図12と対応する部分には同一符
号を付して説明を省略する。
【0005】同図に示すリニアエンコーダ10は反射式
であり、インデックススケール30及びメインスケール
32を有する。そして、インデックススケール30の図
13中上面には、一個の発光素子18及び四個の受光素
子20a,20b,20c,20dからなる検出部34
が配置されている。そして、前記発光素子18及び各受
光素子20のリード線は、プリント基板24に固定され
ている。さらに、インデックススケール30には、前記
発光素子18及び各受光素子20を囲んで枠36が設け
られている。また、前記インデックススケール30と対
向配置されたメインスケール32には、基準格子16が
設けられており、該基準格子16には図15に示すよう
に縦縞状目盛が形成されている。
【0006】一方、前記インデックススケール30に
は、図16に示すように、前記発光素子18に対応する
発光側格子12、及び前記受光素子20に対応する検出
格子14a,14b,14c,14dが設けられてお
り、各格子には縦縞状目盛が形成されている。そして、
前記検出格子14a…14dの縦縞状目盛のピッチは位
相が互にπ/2づつずれて形成されており、各受光素子
20a…20dからは、それぞれπ/2づつ位相のずれ
たa相、b相、a'相、b'相の信号を得ることができ
る。さらに、a相−a'相により差動振幅増幅したA相
出力を、b相−b'相により同じく差動振幅増幅された
B相出力を得ることができる。そして、前記A相出力及
びB相出力のπ/2位相のズレ方向等よりスケールの相
対移動方向の弁別及び電気的に検出信号の分割を行な
い、変位量検出を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光電
型エンコーダは、通常図17に示すように互いにπ/2
位相の異なる正弦波状のA相,B相を出力するか、また
は図18に示す互いにπ/2位相の異なる二相の方形波
を出力する。前記図17に示す正弦波状のA相、B相の
出力信号を利用すると、同図P0,P1,P2,…Pn点で
位置決めが可能なようにアナログでサーボシステムを構
成できるため、スケールの相対位置を正確に停止・位置
決めすることが可能である。 しかしながら、このアナ
ログサーボシステムの欠点は、目盛ピッチPの細かいス
ケールの製作が困難な点にある。現状では、ピッチP≧
20μm程度までは比較的安価にスケールを製作できる
が、高分解能(例えば1μm以下)の位置決めには適さ
ない。
【0008】一方、1μm以下の高分解能を得るためピ
ッチP≦4μmのスケールも製作は可能であるが、高価
となってしまうという問題があり、さらに目盛ピッチP
を細かくしたときには、メインスケール、インデックス
スケールの相対移動速度が高速となった場合、A相、B
相の正弦波の周波数が極めて高くなる。このため、受光
素子の応答速度を越え信号が減衰したりするため、回路
構成の点からも対応が困難となってしまう。一方、図1
8に示す互いにπ/2位相の異なる二相の方形波出力
は、デジタルサーボシステムの位置情報として用いられ
る。この出力は、通常図17に示す正弦波出力を内挿分
割して出力されるため、分解能も高くなり、高速対応も
可能であるが、デジタル信号であるため、位置決め時、
最小でも±1カウント分の誤差が発生する。従って、目
標とする位置決め精度より分解能の一桁高い位置情報が
必要となり、A相、B相の内挿分割回路が複雑になると
いう課題がある。
【0009】また、二相の方形波信号から速度情報を得
る必要があるとき等には、回路が複雑になるという課題
もある。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は分解能が高く、しかも高速対応が
可能なアナログサーボ方式の光学式変位検出装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる光学式変位検出装置は、メインスケー
ル、インデックススケール、発光素子、受光素子に加
え、位相ずれ正弦波出力回路と、位相分割回路と、鋸歯
形成回路とを備える。そして、前記位相ずれ正弦波出力
回路は、前記受光素子の正弦波出力に基づき、A相、該
A相とπ/2位相ずれたB相、及び前記A相とπ位相ず
れたA’相出力を得る。また、位相分割回路は、A相−
B相、及びB相−A’相の位相差を複数に分割し、微少
位相差を有した複数の正弦波を出力する。鋸歯形成回路
は、前記各分割出力された各位相の正弦波の平均電圧値
近傍での立上がりないし立ち下がり部分を採取し、前記
各位相の正弦波に基づく立上がりないし立ち下がり部分
を合成して鋸歯状出力を得る。
【0011】
【作用】本発明にかかる光学式変位検出装置は、前述し
たように位相ずれ正弦波出力回路によりA相、B相、
A’相が出力され、位相分割回路によりA相−B相、B
相−A’相の位相差をそれぞれ複数に分割するので、従
来のπ/2位相ずれたA相、B相に加えて、複数の微小
位相ずれた正弦波を得ることができる。そして、鋸歯形
成回路は、それぞれ微少位相ずれたそれぞれの正弦波の
平均電圧値近傍での立上がりないし立下がり部分を採取
する。この立上がり、ないし立ち下がり部分ではその変
化がほぼ直線に疑似され、各正弦波の立ち上がりないし
立ち下がり部分を時間を追って合成することにより、鋸
歯状出力を得ることができる。従って、受光素子から出
力される正弦波一波長当たり複数の三角波を得ることが
でき、それぞれの三角波から変位情報を得ることが可能
となる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を
説明する。図1には本発明の一実施例にかかる光学式変
位検出装置としてのリニアエンコーダの回路構成が示さ
れており、前記従来技術と対応する部分には符号100
を加えて示し説明を省略する。同図に示すように、本実
施例にかかるリニアエンコーダは3格子システムを採用
しており、発光素子118と受光素子120a,120
b,…120dの間には発光側格子112、基準格子1
16、及び前記各受光素子120a,120b,…12
0dにそれぞれ対応した検出格子114a,114b,
…114dが配置されている。
【0013】ここで、検出格子114a,114bは互
にπ位相ずれた格子が形成され、検出格子114c,1
14dにも互にπ位相のずれた格子が形成され、前記検
出格子114aと114cはπ/2位相をずらして構成
している。このため検出格子114a,114c,11
4b,114dはそれぞれπ/2づつ位相がずれている
こととなり、基準格子116の相対移動により前記受光
素子120a,120c,120b,120dにはそれ
ぞれπ/2づつ位相のずれた略正弦波の検出信号が得ら
れる。また、前記受光素子120は、本実施例において
フォトトランジスターよりなり、それぞれのベースに照
射された光量に比例して電源100より電流が導通され
る。
【0014】そして、受光素子120aを例にとると、
電源100より該受光素子120aに導通された電流I
1は受光素子120aによりa相信号を形成して電流電
圧変換回路140aにて電圧に変換される。前記電流電
圧変換回路140aはオペアンプ142、該オペアンプ
142と並列に接続された雑音防止コンデンサー144
と可変抵抗146の並列回路、及び抵抗148よりな
る。そして、前記オペアンプ142の反転入力端子に前
記受光素子120aが接続され、非反転入力端子には基
準電圧Vrefが前記抵抗148を介して印加される。ま
た、同様にして受光素子120b,120c,120d
に電源100より導通された各電流I2、I3、I4はそ
れぞれa'相信号、b相信号、b'相信号を形成して、前
記電流電圧変換回路140aと同一構成の電流電圧変換
回路140b,140c,140dによりそれぞれ電圧
に変換される。
【0015】そして、基準格子116の相対移動により
電流電圧変換回路140a…140bからそれぞれ出力
されるP1,P2,P3,P4点の電圧波形は、それぞれπ
/2づつ位相がずれた略正弦波となる。本発明において
特徴的なことは、位相ずれ正弦波出力回路と、位相分割
回路と、鋸歯形成回路とを備えたことである。そして、
本実施例において位相ずれ正弦波出力回路は、差動増幅
部150a,150b,150cよりなる。
【0016】すなわち、前記a相信号及びa'相信号は
差動増幅部150aによりa相−a'相信号を作成し、
DC分が取除かれ差動振幅増幅されたA相を出力する。
ここで、前記差動増幅部150aは、オペアンプ152
と抵抗154,156,158,160よりなり、該オ
ペアンプ152の反転入力端子には、前記電流電圧変換
回路140aにより電圧に変換されたa相信号が抵抗1
54を介して入力される。また、オペアンプ152の非
反転入力端子には、前記電流電圧変換回路140bによ
り電圧に変換されたa'相信号が抵抗156を介して入
力される。さらに、前記抵抗158はオペアンプ152
と並列に接続され、抵抗160はオペアンプ152の非
反転入力端子と基準電圧Vrefとを接続する。そして、
a相信号はそのπ位相のずれたa'相信号を基準として
オペアンプ152により差動振幅増幅されA相出力を形
成するのである。
【0017】なお、同様にして前記b相信号及びb'相
信号は差動増幅部150bによりb相−b'相信号を作
成し、DC分が取除かれ差動振幅増幅されたB相出力を
形成する。さらに、本発明において特徴的なA’相出力
を得るため、差動増幅部150cによりa’相−a相信
号を作成し、DC分が取除かれ差動振幅増幅されたA’
相出力を得ている。また、本実施例において位相分割回
路は、前記A相差動増幅部150a,B相差動増幅部1
50bの出力間A相−B相の位相差を5分割するため、
差動増幅部150aと150bの出力端を直列接続する
分割抵抗162a,162b,〜162eと、同様にB
相−A’相の位相差を5分割するため、差動増幅部15
0bと150cの出力端を直列接続する分割抵抗162
f,162g,〜162jとを含む。
【0018】この結果、前記A相差動増幅部150aか
らはそのままA相出力、分割抵抗162aからは(A相
+18度)相出力、分割抵抗162bからは(A相+3
6度)相出力、…分割抵抗162eからは(A相+72
度)相出力が得られる。また、前記B相差動増幅部15
0bからはそのままB相=(A相+90度)相出力、分
割抵抗162fからは(B相+18度)=(A相+10
8度)相出力、分割抵抗162gからは(B相+36
度)=(A相+126度)相出力…分割抵抗162jか
らは(A相+162度)相出力を得ることができる。各
相の出力は、非反転増幅器164a,164b,…16
4jによりそれぞれの出力の振幅が同じ大きさになるよ
うに増幅する。すなわち、非反転増幅器164aは、オ
ペアンプ166、該オペアンプ166と並列に接続され
た抵抗168、及び抵抗170よりなる。そして、前記
オペアンプ166の非反転入力端子に前記A相出力が入
力され、反転入力端子には基準電圧Vrefが前記抵抗1
68を介して印加される。
【0019】そして、各非反転増幅器164a,164
b,…164jにより増幅された各位相の正弦波出力は
鋸歯形成回路に入力される。該鋸歯形成回路は、スイッ
チング部172a,172b,…172jを含み、各位
相の正弦波の立上がり部を次の位相の正弦波の立上がり
までの間切出す。そして、スイッチング部172a〜1
72jの出力は合成された後、バッファ174に入力さ
れる。バッファ174の出力は反転回路176に入力さ
れる。該反転回路176は出力反転部178と、スイッ
チング部180,182を含む。該出力反転部178は
オペアンプ184及び抵抗186,188,190を備
え、バッファ174の出力は前記オペアンプ184の反
転入力端子に入力される。
【0020】一方、スイッチング部180は前記バッフ
ァ174に直接接続され、スイッチング部182は出力
反転部178を介して同じくバッファ174に接続され
ている。そして、バッファ174の出力が正の場合はス
イッチング部180がON作動して該バッファ174の
出力をそのまま出力する。バッファ174の出力が負の
場合は、スイッチング部182がON作動し該バッファ
174の出力を出力反転部178により正に反転し、そ
れぞれ出力をバッファ回路192に供給する。バッファ
回路192はオペアンプ194、抵抗196,198を
含み、前記スイッチング部180ないし182の出力を
バッファ出力する。尚、本実施例において鋸歯形成回路
の各スイッチング部172及び反転回路176のスイッ
チング部180,182への指示信号A1〜A12は、図
2に示すように形成される。
【0021】同図に示すように、前記各非反転増幅器1
64の出力はそれぞれコンパレータ200a,200
b,…200jの非反転入力端子に入力され、コンパレ
ータ200aの出力は排他的論理和回路202aに入力
される。また、コンパレータ200bの出力は排他的論
理和回路202a及び202bに入力される。従って、
排他的論理和回路202aからは、非反転増幅器164
aからのA相出力の立上がりから、非反転増幅回路16
4bからの(A+18度)相出力が立ち上がるまでの位
相18度の間、指示信号A1が出力され、スイッチング
部172aをこの間ON作動させることとなる。同様
に、排他的論理和回路202bからは非反転増幅器16
4bからの(A+18度)相出力の立上がりから、非反
転増幅回路からの(A+36度)相が立上がるまでの位
相18度の間、指示信号A2が出力される。同様にし
て、排他的論理和回路202c〜202jからは、それ
ぞれ指示信号A 3〜A10が出力される。
【0022】一方、前記コンパレータ200a出力はそ
のまま前記スイッチング部180aのスイッチング信号
11として出力し、さらにコンパレータ200aの出力
を反転回路204を介して出力反転部176のスイッチ
ング信号A12として出力する。本実施例にかかる光学
式変位検出装置は以上のように構成され、次にその作用
について説明する。まず、A相、B相出力は前記図17
と同様であり、A’相出力はA相出力の反転出力であ
る。そして、前記位相分割回路の分割抵抗162a・・
・162jからは、図3に示すように各18度づつずれ
た位相の正弦波出力が得られる。
【0023】一方、鋸歯形成回路のスイッチング部17
2a〜172jには、それぞれ排他的論理和回路202
a〜202jにより出力された図4A1〜A10のスイッ
チング信号が入力され、それぞれHレベルの間だけスイ
ッチング部172をON作動させる。この結果、図5に
示すように各位相の正弦波の立ち上がりないし立ち下が
り部分のみが採取され、18度毎の鋸歯状出力を得るこ
とができる。しかしながら、この状態では180度毎に
鋸歯状出力の正負が交代するため、前記反転回路176
により負の期間、鋸歯状出力を反転させ、図6に示すよ
うに正の信号のみの鋸歯状信号を形成する。この鋸歯状
信号により、図7に示すように例えば最大電圧Vの1/
2の電圧レベルで位置決めするようにアナログサーボ系
を構成することが可能となり、±1カウントの誤差を持
たない停止位置制御を行うことができる。また、スケー
ルのピッチPより1桁以上のピッチPkを細かくするこ
とができ、スケールピッチが大きくても高分解能のアナ
ログサーボ系を構成することが可能となり、さらに高速
対応が容易である。
【0024】一方、本実施例にかかる光学式変位検出装
置によれば、速度情報が容易に作れるという利点があ
る。すなわち、図8に示すように鋸歯状出力の時間tに
おける電圧値Vnは、最大電圧Vk及びピッチPkにより
次の式数1により表される。
【数1】Vn=−nVk+(Vk/Pk)x この数1を時間tで微分すると、次の数2が得られる。
【数2】dVn/dt=(Vk/Pk)・(dx/dt)
・(dx/dx)=(Vk/Pk)/Vx このVxが移動速度となり、電圧(Vn)を時間(t)で
微分すれば、容易に移動速度を求めることができる。
【0025】尚、本実施例において、メインスケールと
インデックススケールの相対移動方向を識別するため、
図2に示す回路構成を採用している。すなわち、コンパ
レータ200aの出力(図9(A))と、コンパレータ
200cの出力(図9(C))を反転回路206aで反
転した反転出力とを論理積回路208aに入力する。こ
の結果、該論理積回路からは図10(A)に示すような
出力を得ることができる。また、コンパレータ200e
の出力(図9(E))と、コンパレータ200gの出力
(図9(G))を反転回路206cで反転した反転出力
とを論理積回路208bに入力する。この結果、該論理
積回路208bからは図10(B)に示すような出力を
得ることができる。
【0026】同様に各コンパレータ200の出力と、該
コンパレータ200と36度ずれたコンパレータ200
の反転出力を論理積回路208に入力することにより、
それぞれ図10(A)〜(J)に示すパルス状出力を
得、図10(A)〜(D)の出力を論理和回路210a
により合成することにより、図11(A)に示す方形波
出力を、また図10(E)〜(J)に示す出力を論理和
回路210bにより合成することにより、図11(B)
に示す方形波出力を得る。そして、図11(A)及び
(B)に示す方形波出力は位相が18度ずれたものとな
り、その位相ずれが進相方向になるか、遅相方向になる
かにより、メインスケールとインデックススケールの相
対移動方向を判別することができる。
【0027】更に、本発明の実施例において、微少位相
差を18度づつにして分割したが、これに限るものでは
ない。例えば、微少位相差を9度、11.25度、2
2.5度等にすることも図1の回路を変更すれば容易に
実現できる。また、A相、B相、A’相の位相差も互い
にπ/2づつである必要はない。例えば互いに120度
の位相差を持たせても実現可能である。なお、本実施例
においては3格子システムのリニアエンコーダについて
説明したが、むろん通常の2格子システムのエンコーダ
でも、またロータリーエンコーダ等の変位検出器であっ
ても全く同様に適用し得る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる光
学式変位検出装置によれば、受光素子の出力からA相、
B相、A’相の正弦波出力を得、A相−B相、B相−
A’相をそれぞれ複数に分割し、各正弦波の立上がりな
いしたち下がり部分を合成することにより、鋸歯状出力
を得るので、スケールのピッチに比較し高分解能の変位
検出を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリニアエンコーダの
回路構成の説明図である。
【図2】図1に示した回路のスイッチング部の指示信号
出力機構の説明図である。
【図3】図1に示したP1〜P10点の電圧波形の説明図
である。
【図4】図1に示した回路のスイッチング部の指示信号
出力状態の説明図である。
【図5】鋸歯形成回路による出力状態の説明図である。
【図6】図1に示す回路から出力される鋸歯状出力の説
明図である。
【図7】図1に示すエンコーダによる停止位置制御状態
の説明図である。
【図8】図1に示すエンコーダによる速度情報出力状態
の説明図である。
【図9】図2に示すコンパレータ出力状態の説明図であ
る。
【図10】図2に示す論理積回路208の出力状態の説
明図である。
【図11】図2に示す論理和回路210の出力状態の説
明図である。
【図12】一般的な3格子システムのエンコーダの概念
説明図である。
【図13】図12に示したエンコーダの具体的構成の説
明図である。
【図14】図13I−I線での断面の説明図である。
【図15】図13に示したエンコーダのメインスケール
の説明図である。
【図16】図13に示したエンコーダのインデックスス
ケールの説明図である。
【図17】,
【図18】従来のエンコーダの信号処理状態の説明図で
ある。
【符号の説明】
12,112 … 発光側格子 14,114 … 検出格子 16,116 … 基準格子 18,118 … 発光素子 20,120 … 受光素子 30,130 … インデックススケール 32,132 … メインスケール 150 … 差動増幅部(位相ずれ正弦波出力回路) 162 … 分割抵抗(位相分割回路) 172 … スイッチング部(鋸歯形成回路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図12】
【図1】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図11】
【図9】
【図10】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準格子が形成されているメイン
    スケールと、 検出格子が形成され、前記メインスケールに対し相対移
    動可能に並列配置されるインデックススケールと、 前記基準格子に光を照射する発光素子と、 前記基準格子及び検出格子により制限された光を受光し
    てメインスケールとインデックススケールの相対移動量
    を互いに位相の異なる複数の正弦波信号として出力する
    複数の受光素子と、 この複数の受光素子の出力の位相差を複数に分割し、微
    少位相差を有した複数の正弦波を出力する位相分割回路
    と、 前記各分割出力された各位相の正弦波の平均電圧値近傍
    での立上がりないし立ち下がり部分を採取し、前記各位
    相の正弦波に基づく立上がりないし立ち下がり部分を合
    成して鋸歯状出力を得る鋸歯形成回路と、を備えたこと
    を特徴とする光学式変位検出装置。
JP20302892A 1992-07-07 1992-07-07 光学式変位検出装置 Pending JPH0626817A (ja)

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