JPH06341862A - 光学式変位検出装置 - Google Patents

光学式変位検出装置

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JPH06341862A
JPH06341862A JP22218792A JP22218792A JPH06341862A JP H06341862 A JPH06341862 A JP H06341862A JP 22218792 A JP22218792 A JP 22218792A JP 22218792 A JP22218792 A JP 22218792A JP H06341862 A JPH06341862 A JP H06341862A
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phase
circuit
sawtooth
sine
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JP22218792A
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English (en)
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Shingo Kuroki
真吾 黒木
Wataru Ishibashi
渡 石橋
▲登▼鴻群
Kougun Nobori
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基準格子116及び検出格子114により制
限された光を受光してメインスケール132とインデッ
クススケール130の相対移動量を互いに位相の異なる
複数の正弦波信号として出力する複数の受光素子120
と、前記複数の受光素子120の出力の位相差を複数に
分割し、微少位相差を有した複数の正弦波を出力する位
相分割回路162と、ラッチ信号の入力により該時点で
出力を得ている位相の正弦波出力を維持するようラッチ
するラッチ回路210と、を備えたことを特徴とする光
学式変位検出装置。 【効果】 位置決め後の外乱などによってスケールの相
対位置に変化を生じた場合にも、容易且つ確実に位置決
め状態に復帰させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式変位検出装置、特
にその信号処理回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種測定器、工作機械、更に最近は各種
情報機械などにも相対移動する二つの部材の変位量を検
出するため各種変位検出装置が用いられており、非接触
で変位量検出が可能なところから光学式変位検出装置が
汎用されている。該光学式変位検出装置は、相対移動す
る2つの部材のそれぞれに設けられた格子と、該格子の
重なりあいを検出するための発光素子及び受光素子より
なる。このような従来の光学式変位検出装置としては、
通常の2枚の格子の重なりあいを検出するエンコーダの
ほか、図13に示すような3枚の格子の重なりあいの変
化より変位量を検出する、いわゆる3格子システムが周
知である(Journal ofthe optical society of Americ
a,1965年、vol.55、No.4、PP373−381)。
【0003】前記図13において、エンコーダ10は、
平行配置された発光側格子12,検出格子14と、両格
子12,14の間に相対移動可能に平行配置された基準
格子16と、前記発光側格子12の図中左側に配置され
た発光素子18と、前記検出格子14の図中右側に配置
された受光素子20と、を含む。そして、発光素子18
から出射された光は発光側格子12,基準格子16,検
出格子14を介して受光素子20に至り、該受光素子2
0は各格子12,14,16で制限された照射光を光電
変換し、更にプリアンプ22により増幅して検出信号s
を得る。
【0004】ここで、基準格子16が発光側格子12,
検出格子14に対し例えば矢印x方向に相対移動する
と、発光素子18からの照射光の格子12,16,14
により遮蔽される光量が徐々に変化し、検出信号sは略
正弦波として出力される。そして、前記基準格子16の
ピッチPと検出信号sの波長が対応し、該検出信号sの
波数及びその分割値より前記基準格子16の相対移動量
を測定するものである。図14にはこのような3格子シ
ステムの反射式リニアエンコーダの縦断面図が示されて
おり、また図15には図14I−I線での断面図が示さ
れている。なお、前記図13と対応する部分には同一符
号を付して説明を省略する。
【0005】同図に示すリニアエンコーダ10は反射式
であり、インデックススケール30及びメインスケール
32を有する。そして、インデックススケール30の図
14中上面には、一個の発光素子18及び四個の受光素
子20a,20b,20c,20dからなる検出部34
が配置されている。そして、前記発光素子18及び各受
光素子20のリード線は、プリント基板24に固定され
ている。さらに、インデックススケール30には、前記
発光素子18及び各受光素子20を囲んで枠36が設け
られている。また、前記インデックススケール30と対
向配置されたメインスケール32には、基準格子16が
設けられており、該基準格子16には図16に示すよう
に縦縞状目盛が形成されている。
【0006】一方、前記インデックススケール30に
は、図17に示すように、前記発光素子18に対応する
発光側格子12、及び前記受光素子20に対応する検出
格子14a,14b,14c,14dが設けられてお
り、各格子には縦縞状目盛が形成されている。そして、
前記検出格子14a…14dの縦縞状目盛のピッチは位
相が互にπ/2づつずれて形成されており、各受光素子
20a…20dからは、それぞれπ/2づつ位相のずれ
たa相、b相、a'相、b'相の信号を得ることができ
る。さらに、a相−a'相により差動振幅増幅したA相
出力を、b相−b'相により同じく差動振幅増幅された
B相出力を得る。そして、前記A相出力及びB相出力の
π/2位相のズレ方向等よりスケールの相対移動方向の
弁別及び電気的に検出信号の分割を行ない、変位量検出
を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光電
型エンコーダは、通常図18に示すように互いにπ/2
位相の異なる正弦波状のA相,B相を出力するか、また
は図19に示す互いにπ/2位相の異なる二相の方形波
を出力する。前記図18に示す正弦波状のA相、B相の
出力信号を利用すると、同図P0,P1,P2,…Pn点で
位置決めが可能なようにアナログでサーボシステムを構
成できるため、スケールの相対位置を正確に停止・位置
決めすることが可能である。 しかしながら、このアナ
ログサーボシステムの欠点は、目盛ピッチPの細かいス
ケールの製作が困難な点にある。
【0008】現状では、ピッチP≧20μm程度までは
比較的安価にスケールを製作できるが、高分解能(例え
ば1μm以下)の位置決めには適さない。一方、1μm以
下の高分解能を得るためピッチP≦4μmのスケールも
製作は可能であるが、高価となってしまうという問題が
あり、さらに目盛ピッチPを細かくしたときには、メイ
ンスケール、インデックススケールの相対移動速度が高
速となった場合、A相、B相の正弦波の周波数が極めて
高くなる。このため、受光素子の応答速度を越え信号が
減衰したりするため、回路構成の点からも対応が困難と
なってしまう。
【0009】また、図19に示す互いにπ/2位相の異
なる二相の方形波出力は、デジタルサーボシステムの位
置情報として用いられる。この出力は、通常図18に示
す正弦波出力を内挿分割して出力されるため、分解能も
高くなり、高速対応も可能である。しかしながら、デジ
タル信号であるため、位置決め時、最小でも±1カウン
ト分の誤差が発生し、しかも該1カウントの範囲でチャ
タリングを生じるおそれもある。従って、目標とする位
置決め精度より分解能の一桁高い位置情報が必要とな
り、A相、B相の内挿分割回路が複雑になるという課題
がある。さらに、二相の方形波信号から速度情報を得る
必要があるとき等には、回路が複雑になるという課題も
ある。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は分解能が高く、しかも高速対応が可
能なアナログサーボ方式の光学式変位検出装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる光学式変位検出装置は、メインスケー
ル、インデックススケール、発光素子、受光素子に加
え、位相分割回路と、ラッチ回路を備える。そして、前
記受光素子は基準格子及び検出格子により制限された光
を受光してメインスケールとインデックススケールの相
対移動量を互に位相の異なる複数の正弦波信号として出
力する。ラッチ回路は、ラッチ信号の入力により該時点
で出力を得ている位相の正弦波を維持するようラッチす
る。
【0011】なお、本発明において、位相分割回路によ
り分割出力された各位相の正弦波の平均電圧値近傍での
立上がりないし立ち下がり部分を採取し、前記各位相の
正弦波に基づく立上がりないし立ち下がり部分を合成し
て鋸歯状出力を得る鋸歯波形成回路を備え、前記ラッチ
回路は、ラッチ信号の入力により、該時点で鋸歯状出力
を得ている位相の正弦波出力を前記鋸歯状波にかえて出
力するよう、前記鋸歯形成回路の出力をラッチすること
が好適である。
【0012】
【作用】本発明にかかる光学式変位検出装置は、前述し
たように位相分割回路により位相の異なる複数の正弦波
信号の位相差をそれぞれ複数に分割するので、従来のπ
/2位相ずれたA相、B相に加えて、複数の微小位相ず
れた正弦波を得ることができる。一方、ラッチ回路にラ
ッチ信号を入力すると、出力信号はラッチされ、該時点
で出力を得ている位相の正弦波出力が継続される。この
ため、例えばメインスケールとインデックススケールの
相対移動を所定位置で停止させた後、両スケールの相対
位置が外乱等により位置ずれを起こした場合にも、前記
正弦波の半波長の範囲であれば、極めて容易に前記所定
位置を検出し、復帰させることができる。
【0013】また、鋸歯波形成回路を用いた場合には、
該鋸歯波形成回路はそれぞれ微少位相ずれたそれぞれの
正弦波の平均電圧値近傍での立上がりないし立下がり部
分を採取する。この立上がり、ないし立ち下がり部分で
はその変化がほぼ直線に疑似され、各正弦波の立ち上が
りないし立ち下がり部分を時間を追って合成することに
より、鋸歯状出力を得ることができる。従って、受光素
子から出力される正弦波一波長当たり複数の鋸歯状波を
得ることができ、それぞれの鋸歯状波から変位情報を得
ることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を
説明する。図1には本発明の一実施例にかかる光学式変
位検出装置としてのリニアエンコーダの回路構成が示さ
れており、前記従来技術と対応する部分には符号100
を加えて示し説明を省略する。同図に示すように、本実
施例にかかるリニアエンコーダは3格子システムを採用
しており、発光素子118と受光素子120a,120
b,…120dの間には発光側格子112、基準格子1
16、及び前記各受光素子120a,120b,…12
0dにそれぞれ対応した検出格子114a,114b,
…114dが配置されている。
【0015】ここで、検出格子114a,114bは互
にπ位相ずれた格子が形成され、検出格子114c,1
14dにも互にπ位相のずれた格子が形成され、前記検
出格子114aと114cはπ/2位相をずらして構成
している。このため検出格子114a,114c,11
4b,114dはそれぞれπ/2づつ位相がずれている
こととなり、基準格子116の相対移動により前記受光
素子120a,120c,120b,120dにはそれ
ぞれπ/2づつ位相のずれた略正弦波の検出信号が得ら
れる。また、前記受光素子120は、本実施例において
フォトトランジスターよりなり、それぞれのベースに照
射された光量に比例して電源100より電流が導通され
る。
【0016】そして、受光素子120aを例にとると、
電源100より該受光素子120aに導通された電流I
1は、受光素子120aによりa相信号を形成して電流
電圧変換回路140aにて電圧に変換される。前記電流
電圧変換回路140aはオペアンプ142、該オペアン
プ142と並列に接続された雑音防止コンデンサー14
4と可変抵抗146の並列回路、及び抵抗148よりな
る。そして、前記オペアンプ142の反転入力端子に前
記受光素子120aが接続され、非反転入力端子には基
準電圧Vrefが前記抵抗148を介して印加される。
【0017】また、同様にして受光素子120b,12
0c,120dに電源100より導通された各電流
2、I3、I4はそれぞれa'相信号、b相信号、b'相
信号を形成して、前記電流電圧変換回路140aと同一
構成の電流電圧変換回路140b,140c,140d
によりそれぞれ電圧に変換される。そして、基準格子1
16の相対移動により電流電圧変換回路140a…14
0bからそれぞれ出力されるP1,P2,P3,P4点の電
圧波形は、それぞれπ/2づつ位相がずれた略正弦波と
なる。本発明において特徴的なことは、位相ずれ正弦波
出力回路と、位相分割回路と、鋸歯形成回路と、ラッチ
回路を備えたことである。
【0018】そして、本実施例において位相ずれ正弦波
出力回路は、差動増幅部150a,150b,150c
よりなる。すなわち、前記a相信号及びa'相信号は差
動増幅部150aによりa相−a'相信号を作成し、D
C分が取除かれ差動振幅増幅されたA相を出力する。こ
こで、前記差動増幅部150aは、オペアンプ152と
抵抗154,156,158,160よりなり、該オペ
アンプ152の反転入力端子には、前記電流電圧変換回
路140aにより電圧に変換されたa相信号が抵抗15
4を介して入力される。また、オペアンプ152の非反
転入力端子には、前記電流電圧変換回路140bにより
電圧に変換されたa'相信号が抵抗156を介して入力
される。さらに、前記抵抗158はオペアンプ152と
並列に接続され、抵抗160はオペアンプ152の非反
転入力端子と基準電圧Vrefとを接続する。
【0019】そして、a相信号はそのπ位相のずれた
a'相信号を基準としてオペアンプ152により差動振
幅増幅されA相出力を形成するのである。なお、同様に
して前記b相信号及びb'相信号は差動増幅部150b
によりb相−b'相信号を作成し、DC分が取除かれ差
動振幅増幅されたB相出力を形成する。さらに、本発明
において特徴的なA’相出力を得るため、差動増幅部1
50cによりa’相−a相信号を作成し、DC分が取除
かれ差動振幅増幅されたA’相出力を得ている。
【0020】また、本実施例において位相分割回路は、
前記A相差動増幅部150a,B相差動増幅部150b
の出力間A相−B相の位相差を5分割するため、差動増
幅部150aと150bの出力端を直列接続する分割抵
抗162a,162b,〜162eと、同様にB相−
A’相の位相差を5分割するため、差動増幅部150b
と150cの出力端を直列接続する分割抵抗162f,
162g,〜162jとを含む。この結果、前記A相差
動増幅部150aからはそのままA相出力、分割抵抗1
62aからは(A相+18度)相出力、分割抵抗162
bからは(A相+36度)相出力、…分割抵抗162e
からは(A相+72度)相出力が得られる。また、前記
B相差動増幅部150bからはそのままB相=(A相+
90度)相出力、分割抵抗162fからは(B相+18
度)=(A相+108度)相出力、分割抵抗162gか
らは(B相+36度)=(A相+126度)相出力…分
割抵抗162jからは(A相+162度)相出力を得る
ことができる。
【0021】各相の出力は、非反転増幅器164a,1
64b,…164jによりそれぞれの出力の振幅が同じ
大きさになるように増幅する。すなわち、非反転増幅器
164aは、オペアンプ166、該オペアンプ166と
並列に接続された抵抗168、及び抵抗170よりな
る。そして、前記オペアンプ166の非反転入力端子に
前記A相出力が入力され、反転入力端子には基準電圧V
refが前記抵抗168を介して印加される。そして、各
非反転増幅器164a,164b,…164jにより増
幅された各位相の正弦波出力は鋸歯形成回路に入力され
る。
【0022】該鋸歯形成回路は、スイッチング部172
a,172b,…172jを含み、各位相の正弦波の立
上がり部を次の位相の正弦波の立上がりまでの間切出
す。そして、スイッチング部172a〜172jの出力
は合成された後、バッファ174に入力される。バッフ
ァ174の出力は反転回路176に入力される。該反転
回路176は出力反転部178と、スイッチング部18
0,182を含む。該出力反転部178はオペアンプ1
84及び抵抗186,188,190を備え、バッファ
174の出力は前記オペアンプ184の反転入力端子に
入力される。
【0023】一方、スイッチング部180は前記バッフ
ァ174に直接接続され、スイッチング部182は出力
反転部178を介して同じくバッファ174に接続され
ている。そして、バッファ174の出力が正の場合はス
イッチング部180がON作動して該バッファ174の
出力をそのまま出力する。バッファ174の出力が負の
場合は、スイッチング部182がON作動し該バッファ
174の出力を出力反転部178により正に反転し、そ
れぞれ出力をバッファ回路192に供給する。バッファ
回路192はオペアンプ194、抵抗196,198を
含み、前記スイッチング部180ないし182の出力を
バッファ出力する。尚、本実施例において鋸歯形成回路
の各スイッチング部172及び反転回路176のスイッ
チング部180,182への指示信号A1〜A12は、図
2に示すように形成される。
【0024】同図に示すように、前記各非反転増幅器1
64の出力はそれぞれコンパレータ200a,200
b,…200jの非反転入力端子に入力され、コンパレ
ータ200aの出力は排他的論理和回路202aに入力
される。また、コンパレータ200bの出力は排他的論
理和回路202a及び202bに入力される。従って、
排他的論理和回路202aからは、非反転増幅器164
aからのA相出力の立上がりから、非反転増幅回路16
4bからの(A+18度)相出力が立ち上がるまでの位
相18度の間、指示信号A1が出力され、スイッチング
部172aをこの間ON作動させることとなる。
【0025】同様に、排他的論理和回路202bからは
非反転増幅器164bからの(A+18度)相出力の立
上がりから、非反転増幅回路からの(A+36度)相が
立上がるまでの位相18度の間、指示信号A2が出力さ
れる。同様にして、排他的論理和回路202c〜202
jからは、それぞれ指示信号A 3〜A10が出力される。
一方、前記コンパレータ200a出力はそのまま前記ス
イッチング部180aのスイッチング信号A11として出
力し、さらにコンパレータ200aの出力を反転回路2
04を介して出力反転部176のスイッチング信号A12
として出力する。
【0026】ここで、前記排他的論理和回路202a〜
202j及び反転回路204の出力は、ラッチ回路21
0を介してスイッチング部172a〜172jにそれぞ
れ出力される。すなわち、ラッチ回路210は二個のラ
ッチ用IC(HC373)212a,212bよりな
り、ラッチ信号214の入力により該時点で出力を行っ
ている非反転増幅回路172の出力をラッチ解除が行わ
れるまで継続する。本実施例にかかる光学式変位検出装
置は以上のように構成され、次にその作用について説明
する。まず、A相、B相出力は前記図18と同様であ
り、A’相出力はA相出力の反転出力である。
【0027】そして、前記位相分割回路の分割抵抗16
2a・・・162jからは、図3に示すように各18度
づつずれた位相の正弦波出力が得られる。一方、鋸歯形
成回路のスイッチング部172a〜172jには、それ
ぞれ排他的論理和回路202a〜202jにより出力さ
れた図4A1〜A10のスイッチング信号が入力され、そ
れぞれHレベルの間だけスイッチング部172をON作
動させる。この結果、図5に示すように各位相の正弦波
の立ち上がりないし立ち下がり部分のみが採取され、1
8度毎の鋸歯状出力を得ることができる。しかしなが
ら、この状態では180度毎に鋸歯状出力の正負が交代
するため、前記反転回路176により負の期間、鋸歯状
出力を反転させ、図6に示すように正の信号のみの鋸歯
状信号を形成する。
【0028】この鋸歯状信号により、図7に示すように
例えば最大電圧Vの1/2の電圧レベルで位置決めする
ようにアナログサーボ系を構成することが可能となり、
±1カウントの誤差を持たない停止位置制御を行うこと
ができる。また、スケールのピッチPより1桁以上のピ
ッチPkを細かくすることができ、スケールピッチが大
きくても高分解能のアナログサーボ系を構成することが
可能となり、さらに高速対応が容易である。また、本実
施例にかかる光学式変位検出装置を例えば半導体素子加
工用のテーブル位置決めに用いた場合、アナログ信号で
ある鋸歯状信号により正確に位置決めし、さらに該位置
で例えばデジタル制御の場合のようにチャタリングを生
じることもない。
【0029】しかしながら、図7において前記テーブル
をP200点に位置決め後、テーブルに外乱が加わり、位
置がPt点に移動し、鋸歯状波を一つ(ないし複数)飛
び超えてしまうことが考えられる。そして、一般的な装
置にあっては、再度位置決めを行う場合に、単に電圧を
1/2V点にもどせば、テーブルはP201点に移動して
しまうこととなる。従って、鋸歯状歯のカウントを行い
なおすか、駆動系自体をアブソリュート制御する必要が
ある。
【0030】これに対し本発明によれば、位置決め後ラ
ッチ信号214をラッチ回路210に入力することによ
り、該時点から光学式変位検出装置の出力は正弦波状信
号となる。即ち、図8に示すようにスイッチング信号A
6がONの状態でラッチ信号214が入力されると、各
スイッチング信号A1〜A5及びA7〜A11はOFFの状
態を維持し、これはたとえテーブルに外乱が加わっても
変更されない。従って、テーブルがP200点から外乱に
よりPt点に移動した場合にも、電圧は上昇を続けるの
みであるので、該電圧を1/2Vとするようテーブルの
駆動制御を行なうことにより、直ちにテーブルを元位置
決め位置に復帰させることができる。このように本実施
例においては、正弦波状信号は、前記鋸歯状波の複数
(本実施例によれば、10個)に相当する距離を一の波
長でカバーするため、例えば位置ずれにより複数の鋸歯
状波分移動してしまった場合にも、半波長Wの範囲で再
度同位置(同電圧点)に復帰させることは極めて容易で
ある。
【0031】また、本実施例にかかる光学式変位検出装
置によれば、速度情報が容易に作れるという利点もあ
る。すなわち、図9に示すように鋸歯状出力の時間tに
おける電圧値Vnは、最大電圧Vk及びピッチPkにより
次の式数1により表される。
【数1】Vn=−nVk+(Vk/Pk)x この数1を時間tで微分すると、次の数2が得られる。
【数2】dVn/dt=(Vk/Pk)・(dx/dt)
・(dx/dx)=(Vk/Pk)・Vx このVxが移動速度となり、電圧(Vn)を時間(t)で
微分すれば、容易に移動速度を求めることができる。
【0032】尚、本実施例において、メインスケールと
インデックススケールの相対移動方向を識別するため、
図2に示す回路構成を採用している。すなわち、コンパ
レータ200aの出力(図10(A))と、コンパレー
タ200cの出力(図10(C))を反転回路206a
で反転した反転出力とを論理積回路208aに入力す
る。この結果、該論理積回路からは図11(A)に示す
ような出力を得ることができる。また、コンパレータ2
00eの出力(図10(E))と、コンパレータ200
gの出力(図10(G))を反転回路206cで反転し
た反転出力とを論理積回路208bに入力する。この結
果、該論理積回路208bからは図11(B)に示すよ
うな出力を得ることができる。
【0033】同様に各コンパレータ200の出力と、該
コンパレータ200と36度ずれたコンパレータ200
の反転出力を論理積回路208に入力することにより、
それぞれ図11(A)〜(J)に示すパルス状出力を
得、図11(A)〜(D)の出力を論理和回路210a
により合成することにより、図12(A)に示す方形波
出力を、また図11(E)〜(J)に示す出力を論理和
回路210bにより合成することにより、図12(B)
に示す方形波出力を得る。そして、図12(A)及び
(B)に示す方形波出力は位相が18度ずれたものとな
り、その位相ずれが進相方向になるか、遅相方向になる
かにより、メインスケールとインデックススケールの相
対移動方向を判別することができる。
【0034】更に、本発明の実施例において、微少位相
差を18度づつにして分割したが、これに限るものでは
ない。例えば、微少位相差を9度、11.25度、2
2.5度等にすることも図1の回路を変更すれば容易に
実現できる。また、A相、B相、A’相の位相差も互い
にπ/2づつである必要はない。例えば互いに120度
の位相差を持たせても実現可能である。また、本実施例
においては鋸歯波形成回路を用いた例について説明した
が、本発明にかかるラッチ回路は、例えば鋸歯波を形成
することなく、位相分割を行った正弦波出力に基づき直
接位置決めした場合にも適用可能であり、さらには位置
決め時には方形波を用い位置決め後に該方形波出力の基
となった正弦波出力にラッチすることも可能である。な
お、本実施例においては3格子システムのリニアエンコ
ーダについて説明したが、むろん通常の2格子システム
のエンコーダでも、またロータリーエンコーダ等の変位
検出器であっても全く同様に適用し得る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる光
学式変位検出装置によれば、ラッチ信号の入力により、
該時点での出力を得ている位相の正弦波出力を維持する
ようラッチするラッチ回路を備えているので、位置決め
後の外乱などによってメインスケール及びインデックス
スケールの相対位置に変化を生じた場合にも、容易且つ
確実に位置決め状態に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリニアエンコーダの
回路構成の説明図である。
【図2】図1に示した回路のスイッチング部の指示信号
出力機構の説明図である。
【図3】図1に示したP1〜P10点の電圧波形の説明図
である。
【図4】図1に示した回路のスイッチング部の指示信号
出力状態の説明図である。
【図5】鋸歯形成回路による出力状態の説明図である。
【図6】図1に示す回路から出力される鋸歯状出力の説
明図である。
【図7】図1に示すエンコーダによる停止位置制御状態
の説明図である。
【図8】本発明において特徴的なラッチ回路の機能の説
明図である。
【図9】図1に示すエンコーダによる速度情報出力状態
の説明図である。
【図10】図2に示すコンパレータ出力状態の説明図で
ある。
【図11】図2に示す論理積回路208の出力状態の説
明図である。
【図12】図2に示す論理和回路210の出力状態の説
明図である。
【図13】一般的な3格子システムのエンコーダの概念
説明図である。
【図14】図13に示したエンコーダの具体的構成の説
明図である。
【図15】図14I−I線での断面の説明図である。
【図16】図14に示したエンコーダのメインスケール
の説明図である。
【図17】図14に示したエンコーダのインデックスス
ケールの説明図である。
【図18】,
【図19】従来のエンコーダの信号処理状態の説明図で
ある。
【符号の説明】
12,112 … 発光側格子 14,114 … 検出格子 16,116 … 基準格子 18,118 … 発光素子 20,120 … 受光素子 30,130 … インデックススケール 32,132 … メインスケール 150 … 差動増幅部(位相ずれ正弦波出力回路) 162 … 分割抵抗(位相分割回路) 172 … スイッチング部(鋸歯形成回路) 210 … ラッチ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2、図7、図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図7】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準格子が形成されているメイン
    スケールと、 検出格子が形成され、前記メインスケールに対し相対移
    動可能に並列配置されるインデックススケールと、 前記基準格子に光を照射する発光素子と、 前記基準格子及び検出格子により制限された光を受光し
    てメインスケールとインデックススケールの相対移動量
    を互いに位相の異なる複数の正弦波信号として出力する
    複数の受光素子と、 前記複数の受光素子の出力の位相差を複数に分割し、微
    少位相差を有した複数の正弦波を出力する位相分割回路
    と、 ラッチ信号の入力により、該時点で出力を得ている位相
    の正弦波出力を維持するようにラッチするラッチ回路
    と、を備えたことを特徴とする光学式変位検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 位相分割回路により分割出力された各位相の正弦波の平
    均電圧値近傍での立上がりないし立ち下がり部分を採取
    し、前記各位相の正弦波に基づく立上がりないし立ち下
    がり部分を合成して鋸歯状出力を得る鋸歯波形成回路を
    備え、 前記ラッチ回路は、ラッチ信号の入力により、該時点で
    鋸歯状出力を得ている位相の正弦波出力を前記鋸歯状波
    にかえて出力するよう、前記鋸歯形成回路の出力をラッ
    チすることを特徴とする光学式変位検出装置。
JP22218792A 1992-07-29 1992-07-29 光学式変位検出装置 Pending JPH06341862A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155635A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Koyo Electronics Ind Co Ltd ロータリエンコーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007155635A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Koyo Electronics Ind Co Ltd ロータリエンコーダ

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