JPH0412816B2 - - Google Patents

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JPH0412816B2
JPH0412816B2 JP61204710A JP20471086A JPH0412816B2 JP H0412816 B2 JPH0412816 B2 JP H0412816B2 JP 61204710 A JP61204710 A JP 61204710A JP 20471086 A JP20471086 A JP 20471086A JP H0412816 B2 JPH0412816 B2 JP H0412816B2
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JP
Japan
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optical
main scale
optical grating
phase difference
displacement
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JP61204710A
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Norihito Toikawa
Seiji Sakagami
Makoto Nagai
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Mitutoyo Corp
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Mitutoyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、相対移動可能な光学格子を有し、光
学格子からの透過光または反射光を所定処理して
相対移動量を検出する光学式変位検出装置に係
り、特に、複数列の光学格子を設けることによつ
て絶対変位量を検出可能としたものである。
〔背景技術とその問題点〕
独立物体間の相対移動変位を検出して物理的諸
元(長さ、圧力、重量)を求めることが知られて
いる。その手段の1つとして光学式変位検出装置
が広く利用されている。
従来、かかる光学式変位検出装置の一般的な透
過型の構造は、第6図に示す構成とされていた。
すなわち、長手方向に光学格子13が整列配設さ
れたメインスケール10と対応する参照光学格子
3A,3Bを有するインデツクススケール20と
を相対する2つの物体(例えば、静止体と可動
体)のそれぞれに取り付け、光源1および光電変
換器2A,2Bを両スケール10,20を挟みイ
ンデツクススケール20と一体的に配設し、両光
電変換器2A,2Bからの出力信号を処理するた
めの波形整形回路、分割回路、方向弁別回路等を
選択的に含む信号検出回路7と可逆計数カウンタ
8とデジタル表示器等からなる表示手段9とを設
け構成していた。従つて、光源1、光電変換器2
A,2Bと一体的なインデツクススケール21と
メインスケール10とを矢印X方向に相対移動さ
せれば、両光学格子13,3A,3Bを透過した
透過光を光電変換器2A,2Bを介し信号検出回
路7で所定処理することによつて、例えば、1μ
m1パルスのデジタル信号をカウンタ8で計数し
表示手段9にその変位量を表示し、さらには他の
機器にその変位量相当電気信号を出力することが
できた。なお、2つの光電変換器2A,2Bを設
けているのは方向弁別機能を発揮させるものであ
り、また、分割方式によつては分解能を倍化向上
させるに利用することができるようにするための
ものであつた。
しかしながら、上記従来の光学式変位検出装置
には次のような問題があつた。
第1に、インクレメンタル方式であるためアブ
ソリユート方式で運用することができ難いという
欠点があつた。すなわち、前記光電変換器2A,
2Bの出力は、例えば、光学格子13のスリツト
幅を10μm、ピツチを20μmとすれば20μm相当長
を一周期とする略正弦波形状のサイクリツク信号
となるからである。そこで、メインスケール10
に関与させた電磁スイツチ等を設け、いわゆる絶
対的原点を定め準アブソリユート方式とした型が
利用されているが、これとて該電磁スイツチ間の
間隔内ではインクレメンタル方式に変わりはない
から抜本的解決策とはらないばかりか、その電磁
スイツチ等を設けることから大型化、経済的負担
増大さらには信頼性欠如という問題があつた。
一方、メインスケール10にバイナリコードや
グレイコード等を設けたアブソリユート方式の検
出装置も考えられるが、この型では設備大型化が
避けられず、かつ到底現今の高精度要請を満足す
る程の精度、分解能を得ることはできないという
原理的欠点があり、産業上の利用が困難であつ
た。
第2に、インクレメンタル方式であるために精
度不安定ないし精度保障上の問題等が内存してい
た。測定中にノイズ等に基づく誤計数が1度でも
あると当該工程中における表示手段9への表示値
すなわち測定値は意味のないものとなりかつ高分
解能ゆえにその誤計数が容易には気付かないとい
う問題があり、製品不良発生をまぬかれないとい
う致命的欠点があつた。
これがため、厳格なノイズ対策が要求され設備
過大となるばかりか、完全対策といえないので使
用態様が制約されてしまうという問題もあつた。
第3に、利用上、取扱上の不利不便があつた。
すなわち、工作機械のテーブル送り速度等は利用
者側の任意選択事項であるところ、変位検出装置
には当該電装品の特性から定まる両スケール1
0,20の許容相対移動速度の制限がある。従つ
て、その許容相対移動速度を越える高速な使用が
あると誤計数を生じてしまうという応答速度の制
限問題があつた。さらに、利用者側の運用あるい
は偶発、不用意等により装置の電源が遮断される
と累積計数値が喪失してしまうので、再度原点合
せ作業をしなければならず作業能率を低下させる
という問題もあつた。反面これを避けるにはバツ
クアツプ電源を備えなければならないという設備
経済上の問題があつた。
このような問題点は従来の光学式変位検出装置
がその構成上インクレメンタル方式とされている
ことに起因することから、アブソリユート方式で
高分解能、高精度を保障することのできる光学式
変位検出装置の開発が強く望まれていた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来の問題点を除去すべく鑑み
なされたもので高分解能、高精度で検出範囲の広
いアブソリユート方式の光学式変位検出装置を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は、各列毎のピツチが異なる複数列の光
学格子をメインスケールに設けるとともにインデ
ツクススケールにも相当列かつ対応ピツチの光学
格子を設け、各複数列の光学格子に関与して出力
される電気信号間の位相差を巧みに利用すること
によつて当該光学格子のピツチよりも小さい値の
分解能で当該光学格子のピツチよりも著しく大き
な広範囲に亘り両スケールの相対移動変位の絶対
変位量を検出できるようにするものである。
これがため、複数列の光学格子が設けられると
ともに各列毎の光学格子ピツチが異なるものと形
成されているメインスケールと、 前記メインスケールの各列光学格子に対応させ
た複数列の参照光学格子が設けられ前記メインス
ケールと相対変位可能とされたインデツクススケ
ールと、 前記両スケールに平行光を照射するための平行
照明系と、 前記メインスケールの各列光学格子毎に2個1
組として配設され、各組毎に前記メインスケール
を透過した透過光または、前記メインスケールか
ら反射された反射光を受けて90度位相のずれた電
気信号を出力する複数組の光電変換器と、 前記光電変換器の各組からそれぞれ出力される
電気信号間の組間位相差を求めるとともにこの組
間位相差を利用して前記メインスケールとインデ
ツクススケールとの相対移動変位量の絶対値を検
出できるよう形成された絶対変位検出回路とを備
えた構成とし前記目的を達成するのである。
従つて、各ピツチが異なる複数列の光学格子が
設けられたメインスケールと対応する各ピツチが
異なる複数列の参照光学格子が設けられたインデ
ツクススケールとをその長手方向に相対移動させ
れば、例えば、2列の光学格子とした場合には、
90度位相づれさせた2個1組の1列目の参照光学
格子に対応された光電変換器からは位相差θ1をも
つ電気信号が出力され、同様に2列目の参照光学
格子に対応された光電変換器からは位相差θ2をも
つ電気信号が出力される。
ここに、絶対変位検出回路では、位相差θ1であ
る電気信号および位相差θ2である電気信号を適時
サンプルホールドするとともに組間位相差(θ2
θ1)を演算し、この組間位相差(θ2−θ1)を利用
して両スケールの相対移動量の絶対値を求めるこ
とができる。
〔実施例〕
本発明の光学式変位検出装置の一実施例を図面
を参照しながら詳細に説明する。
この実施例は、第1図ないし第4図に示され、
本装置は、複数列(2列)の光学格子が設けられ
たメインスケール10と対応する参照光学格子が
設けられたインデツクススケール20と両スケー
ル10,20を光照射するための平行照明系40
と両スケール10,20からの透過光を受けて電
気信号を出力する複数組(2組)の光電変換器3
0と、組間位相差を求めて両スケール10,20
の相対移動変位量の絶対値を検出できるよう形成
された絶対変位検出回路50とから構成されてい
る。
メインスケール10は第1図、第2図に示すよ
うに断面矩形のガラス材料11からなる細長薄板
形状とされ、図で下段側にピツチPが400μmと
された第1の光学格子13、上段側にピツチP2
(=P−ΔP)が398μmとされた第2の光学格子1
5が設けられている。
ここに、第1の光学格子13が検出範囲長L
(80mm)をN(=200)等分し、かつ第2の光学格
子15をN+1等分するよう形成されているか
ら、 L=NP=(N+1)(P−ΔP) ……(1) ΔP=P/(N+1),L≒P2/ΔP ……(2) が成立する。上記数値はこの関係式において選択
したものである。
一方、インデツクススケール20は、メインス
ケール10と同様に断面矩形のガラス材料21か
らなる薄板形状とされ、第2図に示したように下
段側にメインスケール10の第1の光学格子13
と対応される第1の参照光学格子23A(23B)
と、上段側に第2の光学格子15と対応される第
2の参照光学格子25A(25B)とが設けられ
ている。
そして、第1の参照光学格子23A(23B)
のピツチはqであり、第2の参照光学格子25A
(25B)のピツチはq−Δqとされかつ長手方向
にそれぞれ対応する第1、第2の光学格子13,
15に対し90度位相をづらせた2組の参照光学格
子23A,23B,25A,25Bが設けられて
いる。なお、この実施例ではq=P、Δq=ΔPと
されている。
次に、光電変換器30は2組(30A,30
B)を形成するところの4つの光電素子33A,
33B,35A,35Bから形成され、各参照光
学格子23A,23B,25A,25Bに対応配
設されるとともに各光電素子33A,33B,3
5A,35Bにはプリアンプ37A,37B,3
8A,38Bがそれぞれ接続されている。また、
両スケール10,20を挟む光電変換器30と反
対側にはLEDからなる光源41とコリメータレ
ンズ42とからなる両スケール10,20に平行
光を照射させるための平行照明系40が設けら
れ、この平行照明系40はインデツクススケール
20、光電変換器30と所定の関係をもつて一体
的にメインスケール10と図でX方向に相対移動
可能とされている。
ここに、第2図に見られるように第1の光学格
子13と第2の光学格子15との一致した点Tを
原点とし、図で右方向に座標すなわちメインスケ
ール10に対するインデツクススケール20の相
対移動変位量をXとすると、光電素子33A,3
3Bは当該第1参照光学格子23A,23Bに対
応させて90度の位相差をもつて配設しているから
光電素子33Aの出力をa1、光電素子33Bの出
力をb1とすれば、両光電素子33A,33Bから
の電気信号の原点からの位相差θ1は θ1=2πX/P+π/2 ……(3) であるから a1=Asinθ1 b1=Acosθ1 ……(4) と近似することができる。なお、(3)式の右辺第2
項のπ/2は、原点Tにおいて透過光量が最大とな るためその補正項として導入したものである。
同様に、光電素子35A,35Bの出力をそれ
ぞれa2,b2とすると光電素子35A,35Bから
の電気信号の位相差θ2は、 θ2=2πX/P−ΔP+π/2 ……(5) であるから a2=Bsinθ2 b2=Bcosθ2 ……(6) と近似することができる。
また、絶対変位検出回路50はCPU55を介
しタツチセンサ65から両スケール10,20の
相対移動変位量Xを求めようとする時点に出力さ
れるトリガによつて、各光電素子33A,33
B,35A,35Bの出力信号a1,b1,a2,b2
サンプルホールドするためのサンプルホールド回
路51と、このサンプルホールド回路51からホ
ールドした前記出力信号a1,b1,a2,b2の1つを
順次に取り出すマルチプレクサ52と、このマル
チプレクサ52で取り出したアナログ信号たる出
力信号をデジタル変換するA/D変換器53と、
コントロールデータバス54を介し上記サンプル
ホールド回路51、マルチプレクサ52、A/D
変換器53に適時の指令等を行うとともに入力さ
れたデータをもとに後記の所定演算処理等を行う
前記CPU55とから形成され、またCPU55に
は、バス54を介し、タツチセンサ65と表示手
段60とが接続されている。
さて、CPU55では、第4図のBに見られる
ように最終的には X=XL+ΔXL=np+ΔXL ……(16) として原点Tからの絶対変位量Xを求めるのであ
る。なお、第4図Bの縦軸は式(3)の右辺第2項と
の関係でθ1−π/2としている。ここに、XLはメイ ンスケール10の第1の光学格子13における広
範囲変位量であつて、第1の光学格子13のピツ
チPと通過したピツチPの数n(nは1以上の整
数)との積とされ、ΔXLは第1の光学格子13の
n+1番目のピツチP内での絶対的変位量であ
る。
つまり、本発明がメインスケール10に複数列
(この実施例では2列)の光学格子13,15を
設けかつ各光学格子13,15に対応させた各組
の光電素子35B,35Aと33B,33Aとの
組間位相差(θ2−θ1)を利用してアブソリユート
方式化したのは次の根拠によるものである。
すなわち、前記の(5)式は次の通り変換すること
ができる。
θ2=2πX/P−ΔP+π/2→ ≒22πX/P(1+ΔP/P)+π/2 ……(7) そして、(7)式に(3)式と(2)式を代入すると θ2=θ1+2πX・ΔP/P2 =θ1+2πX/L ……(8) となる。従つて、(8)式から X=L/2π(θ2−θ1) ……(9) となる。
しかして、CPU55では(9)からメインスケー
ル10の第1の光学格子13に対応する光電素子
33A,33Bからの出力信号a1,b1の位相差θ1
と第2の光学格子15に対応する光電素子35
A,35Bからの出力信号a2,b2の位相差θ2を求
めれば検出範囲長Lは決定されているから原点T
からの全体的変位量Xを求めることができる。
ここに、θ1とθ2とは式(4)と(6)とから θ1=tan-1a1/b1,θ2=tan-1a2/b2……(10) として求められる。
さらに、この実施例では一層精度を安定化させ
るためθ1とθ2とを独立させるのでなく、相関関数
をもたせ絶対的変位Xを求めるよう形成してい
る。
θ2とθ1とを独立して求めて単に式(9)に基づいた
演算をしたのでは、各光電素子33A,33B,
35A,35Bからの出力信号a1,b1,a2,b2
各光学格子13,15のピツチP、P−ΔP毎の
サイクリツクな波形となるため桁落が生じる虞れ
があるからである。
そこで、新たにaとbとを定義する。
a=b1・a2−a1・b2 b=b1・b2+a1・a2 ……(11) この式(11)に式(2)、(4)を代入すれば、 a=ABsin(θ2−θ1) b=ABcos(θ2−θ1) a/b=tan(θ2−θ1) ……(12) ゆえに、θ2−θ1=tan-1a/b ……(13) として、逆生接関数演算によつて光電素子35
A,35Bと33A,33Bとの組間の位相差
(θ2−θ1)を求めうよう形成されている。
ところで、式(12)から明らかの通り、組間位
相差(θ2−θ1)は第4図Aに見られるように検出
範囲長L内でθ〜2πまで変化するから、図で点
Qまでの変位X′は同Bに示す絶対値Xの近似値
である。従つて、式(9)と同様に X′=L/2π(θ2−θ1) =L/2πtan-1a/b ……(14) が成立する。
さらに、たちかえつて、第4図Bに示したよう
に量スケール10,20の相対移動量の絶対値X
は広範囲変位量XLと狭範囲変位量ΔXLを決定し
なければならない(式(16)参照)。
ここに、式(3)、(10)からメインスケール10の第
1の光学格子13のピツチP内での狭範囲変位量
ΔXLを定めることは可能だが、第1の光学格子1
3、第1の参照光学格子23A,23B、光電素
子33A,33Bに基づく位相差θ1はピツチPの
周期関数であるからいずれ(原点Tから数えて何
番目)のピツチ内であるかは特定することができ
ない。
そこで、上記位相差θ1をπ/2以上〜(2π+π/2
) 以下に位相づれさせた値θ1′に変換する。すると
式(3)に類似的に θ1′=2πΔXL/P+π/2 とおけば、 ΔXL=P/2π(θ1′−π/2) ……(15) が成立する。
一方、原点Tから当該時点までに通過した第1
の光学格子13のピツチPの数nは、第4図の関
数からX′/Pを越えない数でかつ整数であるこ
と明らかである。
ただし、例外的に第4図において、X′の測定
分解能ΔLが同Bで2π→0に位相が変化する領域
を含む場合であつてΔXLが2πより0に近い場合
には(X′−ΔL/2)/Pを越えない整数に1を加 えればよい。
ここに、式(14)の通りX′=f(θ2−θ1)の関
数であり、P、ΔLは設計値で定められている値
であり、かつθ1′はθ1から一義的に位相をづらせ
て求められた。
従つて、n=f(θ2−θ1、ΔXL)の関数として
求めることができる。
以上からCPU55内で前記式(16)のX=np
+ΔXLを演算することによつて、両スケール1
0,20の相対移動変位量の絶対値Xを求めるこ
とができる。
次に、この実施例の作用について説明する。
例えば、工作機械のベツト等静止体にメインス
ケール10を固定し、平行照明系40、光電変換
器30とともに一体化してインデツクススケール
20をスライダ等可動体に固定する。従つて、工
作機械を運転することによつて、メインスケール
10とインデツクススケール20とが相対移動す
ると、各光電素子33A,33B,35A,35
Bからは略正弦波の電気信号a1,b1,a2,b2が出
力され、信号a1,b1とa2,b2とはサイクルが光学
格子13,15のピツチ差相当分だけ異なり、か
つ信号a1とb1およびa2とb2とはそれぞれ90度の位
相差を生じる。
ここで、第3図に示したように両スケール1
0,20の相対移動変位量の絶対値を表示手段6
0に表示または制御装置(図示省略)にフイード
バツク信号として出力したいときに作動するタツ
チセンサ65からのトリガが入力される(ステツ
プ10)と、CPU55からコントロールデータバ
ス54を介しサンプルホールド回路51へホール
ド指令が発せられる。
サンプルホールド回路51はプリアンプ37
A,37B,38A,38Bの出力段側からアナ
ログ的な電気信号a1,b1とa2,b2をホールド(ス
テツプ12)する。
次いで、ステツプ14の如くマルチプレクサ52
がCPU55からの指令に基づいて電気信号a1
b1とa2,b2を取り込み、A/D変換器53でデジ
タル信号に変換した後CPU55に入力される。
以下、CPU55では、前記式(10)、(15)に基づ
いて第1の光学格子13に相応する光電素子33
A,33Bからの位相差θ1と狭範囲変位量ΔXL
を算出する(ステツプ16)。つまり、第1の光学
格子13の当該ピツチP内での変位量を絶対値と
して求める。もとより、位相差θ1はいずれかのピ
ツチ内であるかを特定するためにπ/2以上〜(2π +π/2)以下の値であるθ1′にCPU55内で変換さ れている。
また、ステツプ18では、式(11)、(12)に基づ
いた定義信号a,bとこれらと光電素子35A,
35Bと33A,33Bとの各位相差に基づく組
間位相差θ2−θ1との正接関数を定め、逆正接関数
演算して組間位相差θ2−θ1を算出する。
ここに、前記n=f(θ2−θ1、ΔXL)に基づい
て第4図に相当するそれまでに通過した第1の光
学格子13のピツチPの数nを求める(ステツプ
20)。
従つて、ステツプ22において、式(16)を演算
することにより両スケール10,20の相対移動
変位量の絶対値Xを求める。この絶対値Xは表示
手段60に表示され、必要によつて外部へ出力さ
れる。ここに、タツチセンサ65で指定した所望
時点の絶対変位量を検出、表示することができ
る。この実施例では、メインスケール10の第1
の光学格子13のピツチPを400μm、第1の光
学格子13と第2の光学格子15との関係を検出
範囲長L=80mmとして定め、かつN=200に設定
しているから検出範囲長(L=80mm)以内を2μ
mの分解能をもつて絶対値検出できる。
従つて、この実施例によれば、メインスケール
10にそれぞれピツチ(P、P−ΔP)の異なる
複数列の光学格子13,15を設け、これら光学
格子13,15との関係から求めた組間位相差
(θ2−θ1)を利用して検出範囲長(L)内でメイ
ンスケール10とインデツクススケール20との
相対移動変位量を絶対値として検出することがで
きる。ここに、アブソリユート方式の光学式変位
検出装置を確立できるから精度的、運用技術的に
も産業上の利用性を飛躍的に拡大することができ
る。
このことは、途次におけるノイズの影響もなく
その累積もないから安定した所定精度が保障さ
れ、また、連続的追従を要しないから応答速度が
高く迅速測定を図れ、さらに、所定のあるいは偶
然の電源遮断があつたとしても都度の原点合せ作
業をすることなくただちに再測定することができ
る等、従来のインクレメンタル方式の欠点並びに
不利不便を一掃するということを意味するもので
ある。
また、メインスケール10に設けた複数列の光
学格子13,15は、ガラス板上にエツチング手
法等によつて物理的に固定化されたものとされ、
かつ異なるピツチの光学格子間に関する組間位相
差と当該一つの光学格子内に関する位相差とを利
用して変位量の絶対値を検出するものと形成され
ているので、例えば従来インクレメンタル方式の
装置において1ピツチ内に生ずる波形を抵抗分割
等による電気的細分化していた場合と異なり、両
スケール10,20すなわち採用する工作機械と
の対応整合が執られたものであるから、真の高精
度測定を保障することができる。
さらに、組間位相差を求めるに両光学格子1
3,15に関与した各位相差を減算して算出する
のみならず逆正接関数演算によつて求めることが
できるよう形成されているから両光学格子13,
15との相関関係を密接不可分とすることによつ
て桁落のない検出ができる。この点からも高精度
が保障される。
なお、この実施例では、メインスケール10の
第1の光学格子13のピツチPが400μm、第2
の光学格子15のピツチP−ΔPが398μmであり、
検出範囲評L(80mm)の範囲内で分割数Nを200と
して2μmの分解能で検出できるよう形成したが、
これらの数値的事項は任意的に選択することがで
き、分解能0.1μm以下とすることもできる。この
意味においてメインスケール10には2列の光学
格子13,15を設けたが3列以上でも同様にで
きる。3列以上とすれば検出範囲長Lを大きくか
つ様々に選択することが可能となる。
同様に、インデツクススケール20の参照光学
格子35A,35Bもピツチqをメインスケール
10の第1の光学格子13のピツチと同じとした
が対応する光学格子のピツチPiに対しピツチを
1/n(nは1以上の整数)とした場合にも本発
明は適用され、こうするとメインスケール10の
光学格子13,15に改変を加えずして分解能を
高められる。また、各参照光学格子23A,23
B,25A,25Bをそれぞれ90度位相づれさせ
た各2個から形成したが、要は対応するメインス
ケール10の光学格子13,15との関係におい
て位相差を生じさせることができればピツチqが
微妙に異なるいわゆるバーニヤ方式の参照光学格
子を採用することによつて各1個と形成すること
もできる。さらに、光学格子13の上下に光学格
子15を配設して上下の位相差の平均をとること
により、インデツクススケール20のメインスケ
ール10に対する傾きの補正も可能である。
また、検出装置自体を、平行照明系を用いた透
過型としたが第5図に示すような反射型としても
よく、直線型でなくロータリー型としても本発明
は適用される。また、変位検出時を特定するため
にタツチセンサ65を用いたがこれに限定されな
い。また、一定のサンプリング時間毎に絶対変位
検出回路50で変位検出できるようすることもで
きる。
さらに、検出範囲長Lはメインスケール10と
インデツクススケール20との相対移動方向に対
する長さであるが、本検出装置は変位を検出する
ものであつて測定対象を長さ、幅等に限定するこ
とでなく、圧力、重量等であつてもよいものであ
る。
もとより、メインスケールにバイナリコードや
グレイコードを用いてアブソリユート方式を具現
化した場合と比較すれば、本発明の場合、格子の
列数は著しく少なくて済み、ピツチも狭小とでき
かつダイナミツクレンジ(検出範囲/分解能)の
高く、その実用的価値において格段の差異あるこ
とが理解される。さらに、検出範囲長Lの通過ポ
イントを計数し、複数の検出範囲長Lにわたる長
大化検出をすることも容易である。
〔発明の効果〕
本発明は、高分解能、高精度で検出範囲の広い
アブソリユート方式の光学式変位検出装置を提供
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光学式変位検出装置の一
実施例を示す全体構成図、第2図は同じく要部拡
大図、第3図は同じく絶対変位量を演算するため
のフローチヤート、第4図は同じく波形説明図、
第5図は同じく他の実施例を示す概要図および第
6図は従来の光学式変位検出装置の概略構成図で
ある。 10……メインスケール、13……第1の光学
格子、15……第2の光学格子、20……インデ
ツクススケール、23……第1の参照光学格子、
25……第2の参照光学格子、30……光電変換
器、40……平行照明系、50……絶対変位検出
回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数列の光学格子が設けられるとともに各列
    毎の光学格子ピツチが異なるものと形成されてい
    るメインスケールと、 前記メインスケールの各列光学格子に対応させ
    た複数列の参照光学格子が設けられ前記メインス
    ケールと相対変位可能とされたインデツクススケ
    ールと、 前記両スケールに平行光を照射するための平行
    照明系と、 前記メインスケールの各列光学格子毎に2個1
    組として配設され、各組毎に前記メインスケール
    を透過した透過光または、前記メインスケールか
    ら反射された反射光を受けて90度位相のずれた電
    気信号を出力する複数組の光電変換器と、 前記光電変換器の各組からそれぞれ出力される
    電気信号間の組間位相差を求めるとともにこの組
    間位相差を利用して前記メインスケールとインデ
    ツクススケールとの相対移動変位量の絶対値を検
    出できるよう形成された絶対変位検出回路とを備
    えてなる光学式変位検出装置。 2 前記特許請求の範囲第1項において、 前記インデツクススケールの各参照光学格子
    が、前記メインスケールの各列毎の光学格子ピツ
    チをP1、P2、…としたとき当該光学格子ピツチ
    の1/n(n=1、2、3、…)のピツチとして
    前記メインスケールの光学格子ピツチに対応され
    ていることを特徴とする光学式変位検出装置。 3 前記特許請求の範囲第1項または第2項にお
    いて、 前記絶対変位検出回路が、前記相対移動変位量
    の絶対値(X)を前記組間位相差を変数として求
    めた広範囲変位量(XL)と前記メインスケール
    のいずれか1つの列の光学格子に対応された当該
    組の光電変換器から出力される前記電気信号を変
    数として求めた当該光学格子の1ピツチ内での狭
    範囲変位量(ΔXL)との和として検出できるよう
    形成されている光学式変位検出装置。 4 前記特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかにおいて、 前記絶対変位検出回路が、前記組間位相差を2
    組の前記光電変換器から出力される電気信号から
    求めた値を前記組間位相差の正接関数とし、この
    正接関数を逆正接演算して算出するよう形成され
    ている光学式変位検出装置。
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