JPH10237829A - 壁構造体 - Google Patents

壁構造体

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JPH10237829A
JPH10237829A JP4562197A JP4562197A JPH10237829A JP H10237829 A JPH10237829 A JP H10237829A JP 4562197 A JP4562197 A JP 4562197A JP 4562197 A JP4562197 A JP 4562197A JP H10237829 A JPH10237829 A JP H10237829A
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JP
Japan
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face plate
support member
front surface
longitudinal direction
support
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Pending
Application number
JP4562197A
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English (en)
Inventor
Terushi Moriwaki
昭史 森脇
Kenji Inagi
健司 稲城
Yoshio Yukiue
義生 雪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
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Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工性がよく、また支柱を隠蔽して車道側から
支柱を見えにくくした壁構造体を提供する。 【解決手段】所定間隔をおいて立設されると共に先端に
鍔状の頭部21を有する複数の係止ピン2を前面に長手
方向に沿って複数立設した支柱1と、両側端部が支柱1
の前面に配置される面板3と、面板3の両側端部に配置
されると共に開口縁41が内方に延出されて取付溝42
を裏面に長手方向に沿って形成した支持部材4とで構成
し、面板3の両側端部に穿設した挿通孔31に係止ピン
2を挿入すると共に係止ピン2の頭部21を面板3の前
面より突出させ、且つ突出させた頭部21を支持部材4
の取付溝42に挿入して支持部材4を面板3の前面に取
付けることにより、面板3の両側端部を支柱1と支持部
材4との間に挟持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や鉄道の沿線
等に沿って設置される壁構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の騒音や投物等の防止を目的
として、道路や鉄道の沿線等に沿って防音壁の如き壁構
造体が設置されている。かかる壁構造体は金属等からな
る不透明な面板から形成されたものもあるが、不透明な
面板から形成されたものはその面板により周囲の風景が
遮蔽されるため、近年では富に遮音を目的とした遮音壁
として、合成樹脂やガラス等の透明又は半透明の透光板
からなる面板から形成された透光性を有する壁構造体が
道路や鉄道の沿線等に設置されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の壁構造体の構造
としては、例えば、壁高欄上に所定間隔をおいて立設さ
れたH型鋼からなる支柱の相対向する凹溝内に、縁部に
アルミの枠材を取付けた透光板からなる面板の両側端部
が嵌め込まれると共に、凹溝と両側端部との間に固定バ
ネを上端から打ち込むことにより、面板が支柱に支持さ
れるようになされたものがある。
【0004】しかしながら前記の如き壁構造体にあって
は、面板の両側端部をH型鋼からなる支柱の相対向する
凹溝内に嵌め込むためには、重く且つ大きい面板を支柱
の上端以上に持ち上げ、そして持ち上げた状態で位置決
めしつつ面板を支柱の上端より凹溝内に落とし込み、さ
らに固定バネを打ち込む必要がある等、施工性が極めて
悪いものであり、また車道側からH型鋼からなる支柱の
前面が見えるために、景観上も好ましいものではない。
【0005】そこで本発明は、上記の如き問題点を解決
し、施工性がよく、また支柱を隠蔽して車道側から支柱
を見えにくくした壁構造体を提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る請求項1記載の壁構造体は、所定間隔をおいて
立設されると共に先端に鍔状の頭部を有する複数の係止
ピンが前面に長手方向に沿って複数立設された支柱と、
両側端部が支柱の前面に配置された面板と、面板の両側
端部に配置されると共に開口縁が内方に延出されて取付
溝が裏面に長手方向に沿って形成された支持部材とを有
し、面板の両側端部に穿設された挿通孔に係止ピンが挿
入されると共に係止ピンの頭部が面板の前面より突出さ
れ、且つ突出された頭部が支持部材の取付溝に挿入され
て支持部材が面板の前面に取付けられることにより、面
板の両側端部が支柱と支持部材との間に挟持されたこと
を特徴とするものである。
【0007】前記発明によれば、まず所定間隔をおいて
立設された支柱の前面に面板の両側端部を配置すると共
に、支柱の係止ピンを面板の挿入孔に挿入させて、面板
を支柱に保持させ、次いで面板の挿入孔より突出させた
係止ピンの頭部を支持部材の取付溝に挿入させて支持部
材を面板の前面に取付けることにより、面板の両側端部
が支柱と支持部材との間に挟持され、面板が支柱に取付
けられる。すなわち面板は、従来の如く支柱の上端以上
に持ち上げる必要がなく、支柱の係止ピンを面板の挿入
孔に挿入させるに必要な高さだけ持ち上げればよいの
で、施工性が改善される。また支柱の前面は支持部材に
より隠蔽されるので、景観上も好ましいものとなる。さ
らに面板は固定されていないので、たわみや熱膨張等に
よる面板の伸縮が妨げられることがなく、これらによる
面板の破損が防止される。
【0008】また本発明に係る請求項2記載の壁構造体
は、前記請求項1記載の壁構造体において、面板の挿通
孔が、幅方向に細長く穿設された長孔であることを特徴
とするものである。
【0009】前記発明においては、請求項1記載の壁構
造体の作用効果に加えて、面板の挿通孔が幅方向に細長
く穿設された長孔となされているので、面板が長孔の範
囲内で幅方向に移動可能となり、さらにたわみや熱膨張
等による面板の伸縮が妨げられることがなく、これらに
よる面板の破損が防止される。
【0010】さらにまた本発明に係る請求項3記載の壁
構造体は、所定間隔をおいて立設されると共に先端に鍔
状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向に沿
って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面に配
置された面板と、面板の両側端部に配置されると共に開
口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に沿っ
て形成された支持部材とを有し、係止ピンの頭部が支持
部材の取付溝に挿入されて支持部材が面板の前面に取付
けられることにより、面板の両側端部が支持部材と支柱
との間に挟持されたことを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、まず所定間隔をおいて
立設された支柱の前面に面板の両側端部を配置し、次い
で、その面板を支えながら、支柱の係止ピンの頭部を支
持部材の取付溝に挿入させて支持部材を面板の前面に取
付けることにより、面板の両側端部が支柱と支持部材と
の間に挟持され、面板が支柱に取付けられる。すなわち
面板は、従来の如く支柱の上端以上に持ち上げる必要が
なく、支柱の前面に配置するに必要な高さだけ持ち上げ
ればよいので、施工性が改善される。また支柱の前面は
支持部材により隠蔽されるので、景観上も好ましいもの
となる。さらに面板は支柱と支持部材との間に挟持され
ているだけなので、面板は幅方向に移動可能となり、た
わみや熱膨張等による面板の伸縮が妨げられることがな
く、これらによる面板の破損が防止される。
【0012】さらにまた本発明に係る請求項4記載の壁
構造体は、所定間隔をおいて立設されると共に先端に鍔
状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向に沿
って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面に配
置された面板と、面板の両側端部に配置されると共に開
口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に沿っ
て形成された支持部材とを有し、支持部材の側面に長手
方向に沿って保持溝が設けられ、前記保持溝に面板の両
側端部が挿入されると共に、係止ピンの頭部が支持部材
の取付溝に挿入されて支持部材が支柱の前面に取付けら
れたことを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、まず支持部材の側面に
設けられた保持溝に面板の両側端部を挿入し、そしてそ
の状態で、支柱の係止ピンの頭部を支持部材の取付溝に
挿通させて支持部材を支柱の前面に取付けることによ
り、面板が支柱に取付けられる。すなわち面板は、従来
の如く支柱の上端以上に持ち上げる必要がなく、支柱の
係止ピンを支持部材の取付溝に挿入させるに必要な高さ
だけ持ち上げればよいので、施工性が改善される。また
支柱の前面は支持部材により隠蔽されるので、景観上も
好ましいものとなる。さらに面板はその両側端部が支持
部材の保持溝に挿入されているだけなので、面板は幅方
向に移動可能となり、たわみや熱膨張等による面板の伸
縮が妨げられることがなく、これらによる面板の破損が
防止される。
【0014】さらにまた本発明に係る請求項5記載の壁
構造体は、所定間隔をおいて立設されると共に先端に鍔
状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向に沿
って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面に配
置された面板と、面板の両側端部に配置されると共に開
口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に沿っ
て形成された支持部材とを有し、支持部材の側面に長手
方向に沿って保持溝が設けられ、面板の両側端部が裏面
側にコ字状に折曲され、その折曲端部が前記保持溝に挿
入されると共に、係止ピンの頭部が支持部材の取付溝に
挿入されて支持部材が支柱の前面に取付けられたことを
特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、まず支持部材の側面に
設けられた保持溝に面板の折曲端部を挿入し、そしてそ
の状態で、支柱の係止ピンの頭部を支持部材の取付溝に
挿入させて支持部材を支柱の前面に取付けることによ
り、面板が支柱に取付けられる。すなわち面板は、従来
の如く支柱の上端以上に持ち上げる必要がなく、支柱の
係止ピンを支持部材の取付溝に挿入させるに必要な高さ
だけ持ち上げればよいので、施工性が改善される。また
支柱の前面は支持部材により大半が隠蔽されるので、景
観上も好ましいものとなる。さらに面板はその折曲端部
が支持部材の保持溝に挿入されているだけなので、面板
は幅方向に移動可能となり、たわみや熱膨張等による面
板の伸縮が妨げられることがなく、これらによる面板の
破損が防止される。
【0016】さらにまた本発明に係る請求項6記載の壁
構造体は、前記1、2、3、4または5記載の壁構造体
において、面板が合成樹脂やガラス等の透明又は半透明
の透光板から形成されていることを特徴とするものであ
り、面板を透光板から形成することにより、前記した作
用効果に加えて、面板により周囲の風景が遮蔽されなく
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につき
図面に基づき具体的に説明する。
【0018】まず図1〜7により、請求項1および2記
載の壁構造体について説明する。すなわち図1は請求項
1および2記載の壁構造体の実施の一形態を示す分解斜
視図、図2はその正面図、図3はその横断面図、図4は
その縦断面図、図5は係止ピンの斜視図、図6は支持部
材の裏面図、図7は支持部材の断面図である。
【0019】図1〜7において、1はH型鋼からなる支
柱であって、下端に取付けられたベースプレート11
が、道路側縁等に沿って形成される壁高欄12に埋設さ
れたアンカーボルト13に螺着され、壁高欄12上に長
手方向に所定間隔をおいて立設されている。また隣接す
る支柱1の上端間には上胴縁14が取付けられ、また下
端間には、ベースプレート11等の取付部分である壁高
欄12の上端部を隠蔽する下段パネル15が取付けられ
ると共に、下段パネル15の上面に下胴縁16が取付け
られている。
【0020】2は図5に示される如く先端に鍔状の頭部
21を有する係止ピンであって、下部に形成された螺子
22にナット23が螺着されて、前記支柱1および上下
胴縁14,16の前面に、それぞれの長手方向に沿って
適宜間隔をおいて複数立設されている。
【0021】3はポリカーボネートやアクリル樹脂等の
透光性合成樹脂板やガラス等の透光板からなる面板であ
り、両側端部および上下端部にはそれぞれ前記係止ピン
2に対応して係止ピン2の頭部21が挿入可能な挿通孔
31が穿設され、その挿通孔31は左右の幅方向に細長
く穿設された長孔となされている。そしてこの面板3の
両側端部および上下端部がそれぞれ前記支柱1および上
下胴縁14,16の前面に配置されると共に、挿通孔3
1に係止ピン2がそれぞれ挿入されることにより、面板
3が係止ピン2により掛止されて支柱1の前面に保持さ
れている。また係止ピン2の高さ寸法は、面板3の厚み
よりも高い寸法となされており、係止ピン2が挿通孔3
1に挿入された状態において、係止ピン2の少なくとも
頭部21が面板3の前面より突出されている。
【0022】4は支持部材であって、開口縁41が内方
に相対向して延出されて係止ピン2の頭部21が挿入可
能な取付溝42が裏面に長手方向に沿って形成され、且
つ係止ピン2の間隔毎にその開口縁41がそれぞれ台形
状に切り欠かれて切欠部43が形成され、その切欠部4
3よりそれぞれの係止ピン2の頭部21が取付溝42に
挿入されるようになされている。そして前記の如くして
係止ピン2により支柱1および上下胴縁14,16の前
面に保持された面板3の両側端部および上下端部に、支
持部材4の裏面を係止ピン2に相対向させてこの支持部
材4が配置されると共に、面板3より突出された係止ピ
ン2の頭部21に切欠部43を位置させ、その状態で係
止ピン2の頭部21を取付溝42内に押し込めるように
支持部材4を摺動させることにより、係止ピン2の頭部
21が取付溝42に挿入され、支持部材4は面板3の前
面に取付けられる。なお支持部材4の裏面にはさらに前
記取付溝42と並行にクッション材5が取付けられ、こ
のクッション材5を面板3の前面に当接させることによ
り、面板3の前面と支持部材4の裏面との隙間をなく
し、音漏れを防止すると共に、面板3のガタツキが防止
されている。
【0023】次に上記形態による壁構造体の施工方法を
説明する。まず所定間隔ごとに壁高欄12上にアンカー
ボルト13を埋設し、そのアンカーボルト13に支柱1
のベースプレート11を螺着して、壁高欄12上に支柱
1を立設する。そして支柱1の下端間にベースプレート
11等の取付部分を覆うように下段パネル15を取付
け、さらに支柱1の上端間に上胴縁14を、下段パネル
15の上面に下胴縁16を取付ける。
【0024】さらに支柱1および上下胴縁14,16の
前面に、予め穿設したビス孔に係止ピン2の螺子22を
挿入し、ナット23を螺着して係止ピン2を立設させ
る。なお係止ピン2は予め支柱1および上下胴縁14,
16の前面に立設させておいてもよい。そしてこの支柱
1および上下胴縁14,16の前面に面板3の両側端部
および上下端部を配置させると共に、挿通孔31にそれ
ぞれ係止ピン2を挿入させると共に係止ピン2の頭部2
1を面板3の前面より突出させ、面板3を支柱1および
上下胴縁14,16の前面に保持させる。
【0025】次に支柱1および上下胴縁14,16の前
面に保持させた面板3の両側端部および上下端部に、支
持部材4の裏面を係止ピン2に相対向させて支持部材4
をそれぞれ配置させると共に、面板3の前面より突出さ
せた係止ピン2の頭部21に切欠部43を合わせ、その
状態で係止ピン2の頭部21を取付溝42内に押し込め
るように支持部材4を摺動させることにより、係止ピン
2の頭部21を取付溝42内に挿入させ、支持部材4を
面板3の前面に取付ける。かようにして、面板3の両側
端部が支柱1と支持部材4との間に挟持され、面板3は
支柱1に取付けられる。
【0026】次に請求項3記載の壁構造体について図8
〜9により説明する。すなわち図8は請求項3記載の壁
構造体の実施の一形態を示す主要部の断面図であり、図
9はこれに用いられる保持部材の裏面図である。
【0027】前記請求項1記載の壁構造体では、面板3
の両側端部に穿設された挿通孔31に係止ピン2が挿入
されて、面板3が支柱1前面に掛止保持されているのに
対して、この発明では、面板3は係止ピン2に掛止され
ておらず、面板3の両側端部が支持部材4と支柱1との
間に単に挟持されているのみである点において異なって
いる。
【0028】すなわち所定間隔をおいて立設された支柱
1の前面に、先端に鍔状の頭部21を有する複数の係止
ピン2が長手方向に沿って複数立設され、また支持部材
4の裏面に開口縁41が内方に延出されて取付溝42が
長手方向に沿って形成され、また切欠部43が形成され
ているのは、請求項1記載の壁構造体と同様であるが、
面板3の両側端部が支柱1の前面に配置され、その状態
で、支持部材4が面板3の両側端部に配置され、支柱1
の係止ピン2の頭部21を支持部材4の取付溝42に挿
入させて支持部材4を面板3の前面に取付けることによ
り、面板3の両側端部が支柱1と支持部材4との間に挟
持され、面板3が支柱1に取付けられるようになされて
いる。なお支柱1の前面と面板3の裏面との間、また面
板3の前面と支持部材4の裏面との間に、それぞれクッ
ション材5が介在されている。
【0029】次に請求項4記載の壁構造体について図1
0〜11により説明する。すなわち図10は請求項4記
載の壁構造体の実施の一形態を示す主要部の断面図であ
り、図11はこれに用いられる保持部材の裏面図であ
る。
【0030】この発明でも、面板3は係止ピン2に掛止
されておらず、支持部材4の側面に長手方向に沿って保
持溝44が設けられ、この保持溝44に面板3の両側端
部が挿入されると共に、係止ピン2の頭部21が支持部
材4の取付溝42に挿入されて支持部材4が支柱1の前
面に取付けられている点において前記請求項1記載の壁
構造体と異なっている。
【0031】すなわち所定間隔をおいて立設された支柱
1の前面に、先端に鍔状の頭部21を有する複数の係止
ピン2が長手方向に沿って複数立設され、また支持部材
4の裏面に開口縁41が内方に延出されて取付溝42が
長手方向に沿って形成され、また切欠部43が形成され
ているのは、請求項1記載の壁構造体と同様であるが、
面板3の両側端部が支持部材4の側面に設けられた保持
溝44に挿入され、その状態で、支柱1の係止ピン2の
頭部21を支持部材4の取付溝42に挿通させて支持部
材4を支柱1の前面に取付けることにより、面板3が支
柱1に取付けられるようになされている。なお6は抜け
止め突起であり、面板3が支持部材4の取付溝42より
抜け落ちるのを防止している。また面板3と保持溝44
の内面との間には、クッション材5が介在されている。
【0032】次に請求項5記載の壁構造体について図1
2により説明する。すなわち図12は請求項5記載の壁
構造体の実施の一形態を示す主要部の断面図である。こ
の発明でも、面板3は係止ピン2に掛止されておらず、
前記請求項4記載の壁構造体に用いられた支持部材4が
そのまま用いられている。すなわち支持部材4の側面に
長手方向に沿って保持溝44が設けられ、また面板3の
両側端部が裏面側にコ字状に折曲され、その折曲端部3
2が前記保持溝44に挿入されると共に、係止ピン2の
頭部21が支持部材4の取付溝42に挿入されて支持部
材4が支柱1の前面に取付けられている点において前記
請求項4記載の壁構造体と異なっている。
【0033】すなわち所定間隔をおいて立設された支柱
1の前面に、先端に鍔状の頭部21を有する複数の係止
ピン2が長手方向に沿って複数立設され、また支持部材
4の裏面に開口縁41が内方に延出されて取付溝42が
長手方向に沿って形成され、また切欠部43が形成さ
れ、さらに支持部材4の側面に保持溝44が形成されて
いるのは、請求項4記載の壁構造体と同様であるが、支
持部材4の側面に設けられた保持溝44に、コ字状に折
曲された面板3の折曲端部32が挿入され、その状態
で、支柱1の係止ピン2の頭部21を支持部材4の取付
溝42に挿入させて支持部材4を支柱1の前面に取付け
ることにより、面板3が支柱1に取付けられるようにな
されている。なお保持溝44内に、抜け止め突起6およ
びクッション材5が介在されているのは、前記請求項4
記載の壁構造体と同様であるが、支柱1にはH型鋼では
なく角型鋼管が使用されている。
【0034】
【発明の効果】請求項1〜6記載の本発明によれば、面
板は、従来の如く支柱の上端以上に持ち上げる必要がな
く、支柱の係止ピンを支持部材の取付溝に挿入させるに
必要な高さだけ持ち上げればよいので、施工性が改善さ
れる。また支柱の前面は支持部材により大半が隠蔽され
るので、景観上も好ましいものとなる。さらに面板は固
定されていないので、たわみや熱膨張等による面板の伸
縮が妨げられることがなく、これらによる面板の破損が
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2記載の壁構造体の実施の一形
態を示す分解斜視図である。
【図2】請求項1および2記載の壁構造体の実施の一形
態を示す正面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】図2の縦断面図である。
【図5】図2に用いられた係止ピンの斜視図である。
【図6】図2に用いられた支持部材の裏面図である。
【図7】図6の支持部材の断面図である。
【図8】請求項3記載の壁構造体の実施の一形態を示す
主要部の断面図である。
【図9】図8に用いられた保持部材の裏面図である。
【図10】請求項4記載の壁構造体の実施の一形態を示
す主要部の断面図である。
【図11】図10に用いられた保持部材の裏面図であ
る。
【図12】請求項5記載の壁構造体の実施の一形態を示
す主要部の断面図である。
【符号の説明】
1 支柱 11 ベースプレート 12 壁高欄 13 アンカーボルト 14 上胴縁 15 下段パネル 16 下胴縁 2 係止ピン 21 頭部 22 螺子 23 ナット 3 面板 31 挿通孔 32 折曲端部 4 支持部材 41 開口縁 42 取付溝 43 切欠部 44 保持溝 5 クッション材 6 抜け止め突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をおいて立設されると共に先端
    に鍔状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向
    に沿って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面
    に配置された面板と、面板の両側端部に配置されると共
    に開口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に
    沿って形成された支持部材とを有し、面板の両側端部に
    穿設された挿通孔に係止ピンが挿入されると共に係止ピ
    ンの頭部が面板の前面より突出され、且つ突出された頭
    部が支持部材の取付溝に挿入されて支持部材が面板の前
    面に取付けられることにより、面板の両側端部が支柱と
    支持部材との間に挟持されたことを特徴とする壁構造
    体。
  2. 【請求項2】 面板の挿通孔は、幅方向に細長く穿設さ
    れた長孔である請求項1記載の壁構造体。
  3. 【請求項3】 所定間隔をおいて立設されると共に先端
    に鍔状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向
    に沿って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面
    に配置された面板と、面板の両側端部に配置されると共
    に開口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に
    沿って形成された支持部材とを有し、係止ピンの頭部が
    支持部材の取付溝に挿入されて支持部材が面板の前面に
    取付けられることにより、面板の両側端部が支持部材と
    支柱との間に挟持されたことを特徴とする壁構造体。
  4. 【請求項4】 所定間隔をおいて立設されると共に先端
    に鍔状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向
    に沿って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面
    に配置された面板と、面板の両側端部に配置されると共
    に開口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に
    沿って形成された支持部材とを有し、支持部材の側面に
    長手方向に沿って保持溝が設けられ、前記保持溝に面板
    の両側端部が挿入されると共に、係止ピンの頭部が支持
    部材の取付溝に挿入されて支持部材が支柱の前面に取付
    けられたことを特徴とする壁構造体。
  5. 【請求項5】 所定間隔をおいて立設されると共に先端
    に鍔状の頭部を有する複数の係止ピンが前面に長手方向
    に沿って複数立設された支柱と、両側端部が支柱の前面
    に配置された面板と、面板の両側端部に配置されると共
    に開口縁が内方に延出されて取付溝が裏面に長手方向に
    沿って形成された支持部材とを有し、支持部材の側面に
    長手方向に沿って保持溝が設けられ、面板の両側端部が
    裏面側にコ字状に折曲され、その折曲端部が前記保持溝
    に挿入されると共に、係止ピンの頭部が支持部材の取付
    溝に挿入されて支持部材が支柱の前面に取付けられたこ
    とを特徴とする壁構造体。
  6. 【請求項6】 面板が透光板よりなることを特徴とする
    請求項1、2、3、4または5記載の壁構造体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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