JPH10237821A - 吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置 - Google Patents

吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置

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JPH10237821A
JPH10237821A JP4244797A JP4244797A JPH10237821A JP H10237821 A JPH10237821 A JP H10237821A JP 4244797 A JP4244797 A JP 4244797A JP 4244797 A JP4244797 A JP 4244797A JP H10237821 A JPH10237821 A JP H10237821A
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JP
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band
cable
cable band
suspension bridge
main
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JP4244797A
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Inventor
Kojin Takahashi
行人 高橋
Hiroyuki Tobiyama
裕之 飛山
Ryuichi Chokai
隆一 鳥海
Iwao Sato
巖 佐藤
Hisato Kato
久人 加藤
Shinji Nakatani
眞二 中谷
Tetsuya Naito
哲哉 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HONSHU SHIKOKU RENKAKUKYO
HONSYU SHIKOKU RENRAKUKIYOU KODAN
IHI Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
HONSHU SHIKOKU RENKAKUKYO
HONSYU SHIKOKU RENRAKUKIYOU KODAN
IHI Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルバンドの架設作業を単純化して、熟
練を要せず効率的に架設する。 【解決手段】 昇降可能に配設された複数のローラ22
によって吊橋の主ケーブル4上を走行し得る運搬台車1
9と、運搬台車19に取り付けられるバンド吊籠20
と、バンド吊籠20に設けた支柱26と、支柱26に昇
降可能に設けられ下面に上側ケーブルバンド7を着脱可
能に支持する上アーム30と、上アーム30の下方にお
いて支柱26に昇降可能に設けられ上面に下側ケーブル
バンド8を支持する下アーム31とを備え、主ケーブル
4に沿って運搬台車19を走行させ、ケーブルバンド取
付位置で上アーム30を下降させると共に下アーム31
を上昇させ、上側ケーブルバンド7と下側ケーブルバン
ド8とで主ケーブル4を挟む状態にして固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊橋の主ケーブル
からハンガーロープを吊り下げるためのケーブルバンド
を、主ケーブルに取り付けるために使用する吊橋ケーブ
ルバンドの運搬架設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吊橋の一例を図14によって説明する
と、吊橋の両端になる位置には橋台1を建設し、吊橋の
中間になる位置には橋脚2上に主塔3を建設して、主塔
3の塔頂相互間及び主塔3の塔頂と橋台1との間に主ケ
ーブル4を張り渡し、主ケーブル4から多数のハンガー
ロープ5を吊り下げ、車両や人が通行する補剛桁6をハ
ンガーロープ5の下端に支持させて構成されている。
【0003】ハンガーロープ5を主ケーブル4に取り付
けるためには、図15の拡大縦断正面図に示すように、
上側ケーブルバンド7と下側ケーブルバンド8とで上下
から主ケーブル4を挟み、ボルト9により上側ケーブル
バンド7と下側ケーブルバンド8とを締付けて上側ケー
ブルバンド7と下側ケーブルバンド8とを主ケーブル4
に固定し、ハンガーロープ5の上端に固着されているブ
ラケット10を下側ケーブルバンド8の取付部に嵌め込
み、ブラケット10と下側ケーブルバンド8の取付部と
にわたってピン11を貫通させることにより、ハンガー
ロープ5の上端を主ケーブル4に固定するようになって
いる。
【0004】このように主ケーブル4の所要箇所に、上
側ケーブルバンド7と下側ケーブルバンド8とを固定す
るための従来の取付作業を、図16の拡大縦断正面図に
よって説明する。
【0005】主ケーブル4の上方左右には、ハンガーロ
ープ取付作業を含む各種作業のための仮設用ロープとし
て2本のトラムウエイロープ12,12が張り渡されて
おり、また作業用歩道として主ケーブル4の下側には、
キャットウォーク13が架け渡されている。そして2本
のトラムウエイロープ12,12上には、図17に示す
ような車輪14を有し、梁15で結合されている1対の
台車16を装架し、梁15に取り付けたチェーンブロッ
ク17,18に上側ケーブルバンド7、下側ケーブルバ
ンド8を吊り下げる。
【0006】このようにした図16の状態で1対の台車
16をワイヤで引っ張る等の手段でトラムウエイロープ
12,12上を走行させ、主ケーブル4に対して上側ケ
ーブルバンド7、下側ケーブルバンド8を固定する場所
まで台車16を移動させる。
【0007】そしてチェーンブロック18を操作して下
側ケーブルバンド8を仮想線で示すように主ケーブル4
の下側に配置し、チェーンブロック17を操作して主ケ
ーブル4の上側に上側ケーブルバンド7を配置し、図1
5に示すように上側ケーブルバンド7と下側ケーブルバ
ンド8とで上下から主ケーブル4を挟み、上側ケーブル
バンド7、下側ケーブルバンド8の両側にボルト9を締
め付けて、上側ケーブルバンド7、下側ケーブルバンド
8を主ケーブル4に固定していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、チェーンブロック17,18等を使用して上側ケ
ーブルバンド7及び下側ケーブルバンド8を主ケーブル
4に固定するのでは、熟練を必要とし、作業時間がかか
ると共に、主ケーブル4及び上側ケーブルバンド7及び
下側ケーブルバンド8を傷付ける可能性が高いという問
題があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題を解決し、
上側ケーブルバンド及び下側ケーブルバンドの架設作業
を単純化して、熟練を要せず効率的に行い得るようにし
た吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、昇降可能に配
設された複数のローラによって吊橋の主ケーブル上を走
行し得る運搬台車と、該運搬台車に取り付けられるバン
ド吊籠と、該バンド吊籠に設けられた縦方向に延びる支
柱と、該支柱に昇降可能に設けられ且つ下面に上側ケー
ブルバンドを着脱可能に支持する上アームと、該上アー
ムの下方において前記支柱に昇降可能に設けられ且つ上
面に下側ケーブルバンドを支持する下アームとを備えた
ことを特徴とする吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置に
係り、また、前記吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置に
おいて、運搬台車に結合され且つバンド吊籠を取り付け
た運搬台車及びバンド吊籠の周囲を取り囲む運搬架台
と、該運搬架台の下部に取り付けられ且つ前記運搬台車
及びバンド吊籠の下部に配設される落下防止棧とを備え
ることもできる。
【0011】上アームには上側ケーブルバンドを支持し
て支柱に対し上昇させ、下アームには下側ケーブルバン
ドを支持して支柱に対し下降させてバンド吊籠を運搬台
車に取り付け、主ケーブルの吊橋ケーブルバンド取付箇
所まで運搬台車を主ケーブル上を走行させ、上アームを
支柱に対し下降させると共に下アームを支柱に対し上昇
させると、上側ケーブルバンド及び下側ケーブルバンド
は主ケーブルを上下から挟む状態になるので、上側ケー
ブルバンド及び下側ケーブルバンドを主ケーブルに容易
に固定することができる。
【0012】運搬台車を次の上側ケーブルバンド及び下
側ケーブルバンド取付箇所まで走行させる際には、運搬
台車のローラが上側ケーブルバンドを乗り越える時に、
そのローラを上昇させることにより、既に取り付けた上
側ケーブルバンドに支障されずに運搬台車を走行させる
ことができる。
【0013】また運搬台車に結合される運搬架台の下部
に落下防止棧を取り付けておくと、主ケーブルの下側に
キャットウォークがない場合にも対応可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0015】本発明を実施する形態の一例における主要
な構成部品は、図1の側面図に示す運搬台車19、運搬
台車19に取り付けられる複数のバンド吊籠20、運搬
台車19に結合される運搬架台21等より成るものであ
る。
【0016】運搬台車19は図4の側面図に示すよう
に、下側には、主ケーブル4の上を走行し得る複数の鼓
状のローラ22がジャッキ23を介して取り付けられて
いて、ジャッキ23を収縮または伸長すると、ローラ2
2は上昇または下降し、主ケーブル4から離反する状態
と主ケーブル4上面側に接触する状態とに切り換えられ
るようになっている。運搬台車19の上側には運搬架台
結合ブラケット24が取り付けられていて、後に詳述す
る運搬架台21を結合することができるようになってい
る。
【0017】運搬台車19に取り付けられるバンド吊籠
20は、図5及び、図6に示すように、上部には略水平
方向に延びる取付梁25があって、取付梁25の一端か
ら下方へ向けて縦方向に延びる支柱26が固定されてい
る。
【0018】また取付梁25からは、支柱26に沿わせ
て雄ねじ杆27と、雄ねじ杆27の外側に同心に設けた
雄ねじ筒28とが垂下していて、これらの雄ねじ杆27
と雄ねじ筒28とは、取付梁25の上に設けてあるモー
タ29によって、互いに反対の回転方向に同時に回転さ
れるようになっている。
【0019】支柱26には、水平の上アーム30と水平
の下アーム31とが昇降可能に設けてあって、上述の雄
ねじ杆27は下アーム31に螺合し、雄ねじ筒28は上
アーム30に螺合している。従ってモータ29によって
雄ねじ杆27と雄ねじ筒28とを互いに反対の回転方向
に同時に回転させると、下アーム31が上昇する時には
上アーム30は下降し、下アーム31が下降する時には
上アーム30は上昇することになる。
【0020】上アーム30の下面には、図7に示すケー
ブルバンド仮止金具32が取り付けられている。
【0021】ケーブルバンド仮止金具32は図7に示す
ように、上アーム30の孔51に挿入される筒部材37
と、該筒部材37の上部に一体化されたワッシャ35
と、筒部材37の下部に係合する円錐状の楔部材36と
を有し、頭部を下にしてねじ部を上にしたボルト33
が、前記楔部材36と筒部材37とワッシャ35を貫通
し、該ワッシャ35を貫通したボルト33のねじ部にナ
ット34が嵌められている。
【0022】筒部材37下部の楔部材36と係合する部
分は、円錐状にえぐられていて円錐状の楔部材36の表
面に密接するようになっており、円錐状にえぐられてい
る箇所には、図8に示すように、複数の縦方向のすり割
り溝38が設けられている。
【0023】上述した筒部材37の直径の寸法は、図1
5に示した上側ケーブルバンド7、下側ケーブルバンド
8の両側のボルト9を挿通するボルト挿通孔(図15で
は図示していない)に嵌入することが可能な寸法になっ
ている。従って図9に示すように、上側ケーブルバンド
7に穿設されているボルト9を挿通するためのボルト挿
通孔39を下から筒部材37の外側に嵌め、上側ケーブ
ルバンド7を上アーム30の下面に当接させた状態で、
ナット34を締め付けボルト33を上昇させると、ボル
ト33と共に楔部材36が上昇して筒部材37の下部を
径方向外側に押し開き、筒部材37の下部外周がボルト
挿通孔39の内面に圧接し、上側ケーブルバンド7を上
アーム30の下面に保持するようになる。
【0024】上側ケーブルバンド7が上アーム30の下
面に保持されている状態で、ナット34を緩めてボルト
33を下降させると、ボルト33と共に楔部材36が下
降し、筒部材37の下部は弾性で径方向内側に復元する
ようになり、上アーム30の下面に保持されていた上側
ケーブルバンド7を上アーム30から取り外すことがで
きるようになる。
【0025】また、図5、図6に示すように下アーム3
1には、下側ケーブルバンド8(図15参照)を支持し
固定するための支持脚40が取り付けられている。
【0026】上述したバンド吊籠20は、図5に示すよ
うに取付梁25を運搬台車19の横から運搬台車19の
上に乗せ、運搬台車19に吊り下げて図示していないボ
ルト等により固定することができるようになっている。
【0027】次に、図1に示した運搬台車19に結合さ
れる運搬架台21について説明する。
【0028】図2は運搬架台21の一例の左半分を示す
正面図、図3は図2のIII−III矢視図であって、
運搬架台21は水平の上部桁41と、この上部桁41の
両端から下方へ垂下している縦桁42と、この縦桁42
の下端から中央へ向けて水平に延びている下部桁43と
により構成されていて、上部桁41の下面中心には運搬
台車結合ブラケット44が取り付けられており、縦桁4
2の下部から下部桁43に亘って落下防止棧45が取り
付けられている。
【0029】上部桁41の下面中心に取り付けてある運
搬台車結合ブラケット44は、図1、図4に示すように
運搬台車19の運搬架台結合ブラケット24に結合する
ことができるようになっている。この際、運搬架台21
は、図12に示すようにバンド吊籠20を取り付けた運
搬台車19及びバンド吊籠20の周囲を取り囲むように
されている。
【0030】この運搬架台21は、左右にある1対の主
ケーブル4に対して1個ずつ設けてあって、左右の運搬
架台21は、図2に示す転倒防止梁46で結合されてい
る。
【0031】次に、上述した吊橋ケーブルバンドの運搬
架設装置を使用して、主ケーブル4に上側ケーブルバン
ド7、下側ケーブルバンド8を取り付ける作業順序を説
明する。
【0032】地上において図10に示すようにバンド吊
籠20の上アーム30下面に、ケーブルバンド仮止金具
32で上側ケーブルバンド7を保持させ、下アーム31
の上面の支持脚40上に下側ケーブルバンド8を支持さ
せ、図5に示すモータ29によって雄ねじ杆27と雄ね
じ筒28とを回転し、上アーム30を上昇させ、下アー
ム31を下降させ、上側ケーブルバンド7と下側ケーブ
ルバンド8とを互に離反させた状態としておく。
【0033】このように上側ケーブルバンド7と下側ケ
ーブルバンド8を支持したバンド吊籠20の上部に図1
0に示す吊上げワイヤ47を取り付け、図11に示すよ
うに主塔3の塔頂に設けた塔頂クレーン48で吊上げ
る。
【0034】一方、主塔3の塔頂に設けたウインチ49
によって巻き取り、巻き戻しされる運搬台車曵索50の
先端に運搬台車19を結合し、ウインチ49により運搬
台車曵索50を巻き取って運搬台車19を主塔3の近く
に引き寄せ、この運搬台車19には、図4に示すように
運搬架台結合ブラケット24と運搬台車結合ブラケット
44とを結合することにより運搬架台21を取り付け、
主ケーブル4上の主塔3の近くで待機させておく。
【0035】塔頂クレーン48で吊上げたバンド吊籠2
0は、主塔3の近くで待機している運搬台車19に対
し、図12、図13で示すように取付梁25を運搬台車
19の横から運搬台車19の上に乗せて吊り下げるよう
にして取り付けられる。この際、図13に示すように1
台の運搬台車19に対して2個のバンド吊籠20を取り
付けることができるが、運搬台車19の長さを長くする
と共にローラ22の個数を多くすれば、さらに多くのバ
ンド吊籠20を運搬台車19に取り付けることができ
る。
【0036】次に、図11において、ウインチ49によ
って運搬台車曵索50を巻き戻すと、運搬台車19は主
ケーブル4の勾配により主塔3から離れる方向にケーブ
ル4上を走行して行く。この際バンド吊籠20及び運搬
架台21は、運搬台車19と共に移動する。
【0037】運搬台車19と共にバンド吊籠20及び運
搬架台21がケーブル4に沿って移動する際、作業者が
運搬架台21の落下防止棧45上に添乗すれば、図16
に示されるようなキャットウォーク13が架け渡されて
いない場合にも対応可能となり、吊橋ケーブルバンド架
設の準備工程を簡略化することができる。
【0038】このようにして主塔3から離れている場所
の吊橋ケーブルバンド取付位置まで運搬台車19を走行
させて、ウインチ49による運搬台車曵索50の巻き戻
しを止めて運搬台車19を停止させる。
【0039】そして図12に示すバンド吊籠20のモー
タ29によって雄ねじ杆27と雄ねじ筒28とを回転
し、上アーム30を下降させ、下アーム31を上昇させ
ると、図13の左側に示すように上側ケーブルバンド7
と下側ケーブルバンド8とは上下から主ケーブル4を挟
む状態になるので、上側ケーブルバンド7と下側ケーブ
ルバンド8の所要箇所を主ケーブル4に対し仮締めす
る。
【0040】この後、ケーブルバンド仮止金具32(図
9参照)のナット34を緩め、ボルト33及び楔部材3
6を下降させてケーブルバンド仮止金具32による上側
ケーブルバンド7の支持を解除した後、図12に示すバ
ンド吊籠20のモータ29によって雄ねじ杆27と雄ね
じ筒28とを回転させると、上アーム30が上昇し、且
つ下アーム31が下降し、この状態で上側ケーブルバン
ド7と下側ケーブルバンド8をボルト9によって本締め
すれば、1箇所の吊橋ケーブルバンド取付作業は終了す
る。
【0041】続いて主塔3(図11参照)に近い次の吊
橋ケーブルバンド取付位置まで運搬台車19を走行させ
て同じ作業を繰り返すことになるが、吊橋ケーブルバン
ド取付作業が終了した位置から運搬台車19が移動し始
める際には、図1の左側のように上側ケーブルバンド7
を乗り越えるローラ22のジャッキ23を収縮させてそ
のローラ22を上昇させると、他のローラ22で運搬台
車19、バンド吊籠20、運搬架台21の重量を負担
し、既に取り付けた上側ケーブルバンド7に限定される
ことなく吊橋ケーブルバンド取付位置を通過することが
できる。
【0042】運搬台車19に取り付けられているバンド
吊籠20に支持させていた全ての上側ケーブルバンド
7、下側ケーブルバンド8を主ケーブル4に取り付け終
わると、空になったバンド吊籠20を取り付けたままの
運搬台車19を、主塔3(図11参照)の近くに引き寄
せる。そして空になったバンド吊籠20を塔頂クレーン
48で運搬台車19から外すと共に、吊橋ケーブルバン
ド取付作業中に予め上側ケーブルバンド7と下側ケーブ
ルバンド8を支持させておいた別の運搬台車19を運搬
台車19に取り付け、再び主ケーブル4に上側ケーブル
バンド7、下側ケーブルバンド8を取り付ける作業を行
うことができる。
【0043】尚、本発明の吊橋ケーブルバンドの運搬架
設装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、次の効果があ
る。 (1)一度に複数個の上側ケーブルバンド、下側ケーブ
ルバンドを運搬して主ケーブルに取り付けることがで
き、作業時間を短縮することができる。 (2)運搬台車と分離可能なバンド吊籠を複数個使用す
ることにより、上側ケーブルバンド、下側ケーブルバン
ドの運搬ならびに取付作業をしている間に、他のバンド
吊籠に上側ケーブルバンド、下側ケーブルバンドを支持
する作業を行うことができ、作業を効率良く行うことが
できる。 (3)上側ケーブルバンド、下側ケーブルバンドをそれ
ぞれバンド吊籠の上アーム、下アームにより下降、上昇
させ、主ケーブルを挟み込んで主ケーブルに取り付ける
ので、従来のような手作業が極めて少なくなって作業時
間を短縮でき、主ケーブル及び上側ケーブルバンド、下
側ケーブルバンドを傷付ける可能性も少なくなる。 (4)上側ケーブルバンド、下側ケーブルバンドを取り
付けた箇所から運搬台車を移動する時には、ローラを上
昇させることによって、主ケーブルに取り付けた上側ケ
ーブルバンドに阻害されずに吊橋ケーブルバンド取付位
置を通過することができる。
【0045】また、請求項2の発明によれば、運搬架台
の下部に落下防止棧が取り付けてあるので、運搬台車と
共にバンド吊籠及び運搬架台がケーブルに沿って移動す
る際、作業者が運搬架台の落下防止棧上に添乗すること
もできるため、キャットウォークが架け渡されていない
場合にも対応することができ、吊橋ケーブルバンド架設
の準備工程を簡略化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の側面図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における運搬架台
の左半分を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における運搬台車
と運搬架台とを結合した状態を示す側面図である。
【図5】本発明を実施する形態の一例におけるバンド吊
籠の正面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図5のVII−VII拡大断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII拡大断面図である。
【図9】ケーブルバンド仮止金具に上側ケーブルバンド
を支持させた状態を示す拡大縦断面図である。
【図10】バンド吊籠に上側ケーブルバンドと下側ケー
ブルバンドを支持させて吊り上げる状態を示す側面図で
ある。
【図11】運搬台車を吊橋の主ケーブル上で走行させる
状態を示す側面図である。
【図12】吊橋の主ケーブルにケーブルバンドを取り付
ける状態を示す正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII矢視図である。
【図14】一般的な吊橋の例を示す側面図である。
【図15】吊橋の主ケーブルからハンガーロープを吊り
下げている部分の拡大縦断正面図である。
【図16】従来の吊橋ケーブルバンド取付作業を示す拡
大縦断正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII矢視図である。
【符号の説明】
7 上側ケーブルバンド 8 下側ケーブルバンド 19 運搬台車 20 バンド吊籠 21 運搬架台 22 ローラ 26 支柱 30 上アーム 31 下アーム 45 落下防止棧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 行人 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 (72)発明者 飛山 裕之 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 (72)発明者 鳥海 隆一 東京都港区虎ノ門五丁目1番5号 本州四 国連絡橋公団内 (72)発明者 佐藤 巖 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 加藤 久人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中谷 眞二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 内藤 哲哉 東京都港区芝五丁目34番6号 三菱重工工 事株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能に配設された複数のローラによ
    って吊橋の主ケーブル上を走行し得る運搬台車と、該運
    搬台車に取り付けられるバンド吊籠と、該バンド吊籠に
    設けられた縦方向に延びる支柱と、該支柱に昇降可能に
    設けられ且つ下面に上側ケーブルバンドを着脱可能に支
    持する上アームと、該上アームの下方において前記支柱
    に昇降可能に設けられ且つ上面に下側ケーブルバンドを
    支持する下アームとを備えたことを特徴とする吊橋ケー
    ブルバンドの運搬架設装置。
  2. 【請求項2】 運搬台車に結合され且つバンド吊籠を取
    り付けた運搬台車及びバンド吊籠の周囲を取り囲む運搬
    架台と、該運搬架台の下部に取り付けられ且つ前記運搬
    台車及びバンド吊籠の下部に配設される落下防止棧とを
    備えた請求項1記載の吊橋ケーブルバンドの運搬架設装
    置。
JP4244797A 1997-02-26 1997-02-26 吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置 Withdrawn JPH10237821A (ja)

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Cited By (13)

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