JPH10237393A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH10237393A
JPH10237393A JP4105497A JP4105497A JPH10237393A JP H10237393 A JPH10237393 A JP H10237393A JP 4105497 A JP4105497 A JP 4105497A JP 4105497 A JP4105497 A JP 4105497A JP H10237393 A JPH10237393 A JP H10237393A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
release agent
layer
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JP4105497A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ueda
淳 上田
Hiroyuki Iwami
博之 岩見
Seishiro Matsuzaki
征四郎 松崎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープの巻回体を巻き戻す時の音の発生が低
減され、余分なテープが繰り出されることがなく、粘着
剤層の粘着力の低下がなく、かつ安価である表面保護フ
ィルム剥離用の粘着テープを提供する。 【解決手段】 基材と、該基材の片面に形成された粘着
剤層と、該基材の粘着剤層形成面と反対面に形成された
離型剤層を含有する粘着テープにおいて、当該離型剤層
がシリコーン系離型剤を含有する層であり、当該粘着テ
ープの巻回体を、10〜60m/minのどの速度で巻
き戻した時においても、巻き戻し力が200〜800g
/50mmであり、かつ当該巻き戻し力の最大値と最小
値の差が200g/50mm以下であることを特徴とす
る粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関し、
さらに詳しくは、例えば、液晶表示装置等の被着体の表
面を保護するために貼り付けられた表面保護フィルム
を、被着体から剥離するために使用される粘着テープに
関する。
【0002】
【従来の技術】表面保護フィルム剥離用の粘着テープと
しては、例えば、2軸延伸ポリプロピレンフィルム(O
PPフィルム)などのプラスチックフィルムを基材と
し、その片面に粘着剤層を設けた粘着テープが使用され
ている。粘着テープは、通常、ロール状の巻回体として
保管されており、この巻回体を巻き戻して使用するもの
である。
【0003】従来より、このような粘着テープの粘着剤
層非形成面(以下、粘着テープ背面ともいう)には、粘
着テープ巻回体の巻き戻しを容易にするため、長鎖アル
キル系離型剤(一般的に、炭素数12以上の長鎖アルキ
ルアクリレートの重合物や、長鎖アルキルアクリレート
と他のビニルモノマーとの共重合物、あるいはポリビニ
ルアルコールに長鎖アルキルイソシアネートなどの長鎖
アルキル成分を反応させて得られる反応物をいう。)か
らなる離型剤層が設けられている。
【0004】しかしながら、離型剤層に長鎖アルキル系
離型剤を使用した上記の粘着テープは、長鎖アルキル系
離型剤の離型作用が不十分であるために離型剤層と粘着
剤層の接着性が依然として高く、そのため粘着テープの
巻回体の巻き戻し力が大きくて音が発生し、このような
粘着テープを大量に使用している剥離現場等では作業環
境が悪いという問題があった。また、巻き戻し中にスリ
ップ・スティック現象、即ち、巻き戻し作業中の巻き戻
し力の変動が大きいという現象が生じて、余分なテープ
が繰り出されるという問題もあった。
【0005】離型剤層にシリコーン系離型剤を使用した
上記の粘着テープは、離型剤層と粘着剤層の接着性を低
減でき、粘着テープの巻回体の巻き戻す力が小さく、音
を低減できるが、巻き戻し力が小さすぎて余分のテープ
が繰り出されるという問題があり、また、粘着テープを
巻回体とした場合、シリコーン系剥離剤が粘着剤層に移
行して粘着剤層の粘着力が低下し、表面保護フィルムを
剥離できなくなるという問題もあった。
【0006】また、表面保護フィルム剥離用の粘着テー
プは使用後は廃棄されるので、安価であること、廃棄処
理が簡単であることが要求されているが、現在使用され
ている表面保護フィルム剥離用粘着テープは非常に高価
であり、安価であるテープが要求されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、テープの巻回体を巻き戻す
時の音の発生が低減され、余分なテープが繰り出される
ことがなく、粘着剤層の粘着力の低下がなく、かつ安価
である表面保護フィルム剥離用の粘着テープを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決するため鋭意研究した結果、表面保護フィルム
剥離用の粘着テープとして適しているテープとして、あ
る特定範囲の速度で巻き戻した時に、スリップ・スティ
ック現象がなく、巻き戻し力が適正値で安定しているテ
ープが上記の欠点が少ないことが判明した。
【0009】即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)基材と、該基材の片面に形成された粘着剤層と、該
基材の粘着剤層形成面と反対面に形成された離型剤層を
含有する粘着テープにおいて、当該離型剤層がシリコー
ン系離型剤を含有する層であり、当該粘着テープの巻回
体を、10〜60m/minのどの速度で巻き戻した時
においても、巻き戻し力が200〜800g/50mm
であり、かつ当該巻き戻し力の最大値と最小値の差が2
00g/50mm以下であることを特徴とする粘着テー
プ。 (2)該粘着テープの巻回体を、10〜60m/minの
どの速度で巻き戻した時においても、発生する音の音圧
レベルが70dB以下である上記 (1)の粘着テープ。 (3)シリコーン系離型剤が、オルガノポリシロキサン
と、セルロース誘導体またはアルキッド樹脂を含有する
離型剤である上記 (1)または (2)の粘着テープ。 (4)該粘着テープの巻回体における、シリコーン系離型
剤の粘着剤層への移行量が0.006g/m2 以下であ
る上記 (1)〜 (3)のいずれかの粘着テープ。 (5)離型剤層の厚みが0.03〜0.3μmである上記
(1)〜 (4)のいずれかの粘着テープ。 (6)基材が2軸延伸ポリプロピレンフィルムであり、粘
着剤層がゴム系粘着剤を含有する層である上記 (1)〜
(5)のいずれかの粘着テープ。 (7)ポリエチレンからなる芯に巻き付けられた巻回体で
ある上記 (1)〜 (6)のいずれかの粘着テープ。 (8)表面保護フィルムを剥離するための粘着テープであ
る上記 (1)〜 (7)のいずれかの粘着テープ。
【0010】
【発明の実施の態様】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の粘着テープは、基材と、該基材の片面に形
成された粘着剤層と、該基材の粘着剤層形成面と反対面
に形成された離型剤層を含有する。
【0011】本発明に使用される基材の材料は、特に限
定されず、粘着テープの基材として公知の材料が使用可
能であり、具体的には、主ポリマーが、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル等であるようなプラス
チックが例示され、中でもコスト的にポリプロピレンが
好ましい。また、剥離用テープとして使用するために
は、基材自体が強度があり、延びにくいことが好まし
く、従って延伸フィルムを使用することが好ましい。こ
の延伸フィルムは、1軸延伸でも2軸延伸でもよいが、
2軸延伸であることが好ましい。この場合、縦方向、横
方向の延伸倍率等は特に限定されず、延伸により強度が
アップしたものであればよい。
【0012】また、基材の厚みは、12〜100μmが
好ましく、剥離用粘着テープの必要特性を考慮して、3
0〜60μmがより好ましい。この厚みが小さい場合、
巻回体を巻き戻す際に音が発生しやすくなり、また得ら
れるテープの引っ張り強度が不足する恐れがあり好まし
くない。逆に厚みが大きい場合、長尺で巻けなくなり、
またコストアップとなって実状市場価格に合わなくなる
恐れがあり好ましくない。
【0013】また、粘着テープの巻き戻し時に発生する
静電気を抑制するために、基材に帯電防止処理を行って
もよく、例えば、アルミ等の金属成分を上述したプラス
チックフィルム等の表面に蒸着させた金属蒸着フィルム
を基材として使用してもよい。
【0014】この基材上に粘着剤層が形成されている。
粘着剤層に使用される粘着剤としては、特に限定されな
いが、通常、粘着テープ等に使用される公知の粘着剤で
あり、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等が挙
げられる。中でも、被着体に貼り付けられた表面保護フ
ィルムの剥離用の粘着テープにおいては、天然ゴムや各
種合成ゴムをベースとするゴム系粘着剤が好ましい。
【0015】粘着剤層の厚みは、10〜100μmが好
ましく、15〜50μmがより好ましい。この厚みが小
さい場合、粘着力が低下して被着体より表面保護フィル
ムを剥離できない恐れがあり、逆に厚みが大きい場合、
粘着剤がはみ出したり、コストアップとなる恐れがあり
好ましくない。
【0016】この基材の粘着剤層形成面と反対面に離型
剤層が形成されている。離型剤層はシリコーン系離型剤
を含有する。本発明で使用されるシリコーン系離型剤
は、特に限定されるものではないが、オルガノポリシロ
キサンを主成分とし、これにメチルセルロース、エチル
セルロース、アセチルセルロース等のセルロース誘導体
やアルキッド樹脂等を配合したシリコーン系離型剤が好
適に使用される。セルロース誘導体やアルキッド樹脂等
を配合することにより、シリコーン系離型剤の離型性を
コントロールすることができる。セルロース誘導体やア
ルキッド樹脂は、シリコーン系離型剤中、好ましくは5
〜50重量%配合される。
【0017】オルガノポリシロキサンの硬化反応(架橋
反応)の形式により、縮合反応型と付加反応型に大別さ
れるが、本発明においては、いずれの反応型であっても
よい。
【0018】例えば、縮合反応型シリコーン系離型剤と
しては、例えば、分子末端にシラノール基を有するオル
ガノポリシロキサンに、セロルース誘導体やアルキッド
樹脂を配合したシリコーン系離型剤が挙げられる。ここ
で分子末端にシラノール基を有するオルガノポリシロキ
サンとしては、側鎖の官能基としてメチル基やエチル基
等のアルキル基やフェニル基が導入されたポリシロキサ
ン(例えば、ジメチル・ジフェニルポリシロキサン)を
使用することが好ましく、これにより、セルロース誘導
体やアルキッド樹脂との相溶性が良好となり、剥離特性
が安定した離型剤を得ることができる。またこの分子末
端にシラノール基を有するオルガノポリシロキサンに
は、アルコキシ基含有オルガノポリシロキサン等の架橋
剤や、ジブチルすずジラウレート、ジブチルすずジアセ
テート、ジブヂルすずジオクテート、オクチル酸亜鉛等
の触媒を適宜配合してもよい。また必要に応じて第三成
分としてアクリル樹脂等の樹脂も適宜配合できる。シリ
コーン系離型剤中、上記架橋剤は、好ましくは4〜20
重量%、触媒は、好ましくは5〜10重量%、第3成分
としての樹脂は好ましくは5〜26重量%配合される。
【0019】付加反応型シリコーン系離型剤としては、
例えば、1分子中にケイ素原子に結合したビニル基等の
アルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロ
キサンに、セロルース誘導体やアルキッド樹脂を配合し
たシリコーン系離型剤が挙げられる。ここで上記のオル
ガノポリシロキサンとしては、側鎖の官能基として、メ
チル基やエチル基等のアルキル基やフェニル基が導入さ
れたオルガノポリシロキサンを使用することが好まし
く、これにより、セルロース誘導体やアルキッド樹脂と
の相溶性が良好となり、剥離特性が安定した離型剤を得
ることができる。また上記オルガノポリシロキサンに
は、オルガノハイドロジエンポリシロキサン等の架橋剤
や、塩化第一白金酸等の白金系化合物等の触媒を適宜配
合してもよい。
【0020】上記のシリコーン系離型剤は、市販されて
いるものの中から適宜選択して使用することができ、例
えば、縮合反応型シリコーン系離型剤としては、信越化
学工業(株)から入手できる、KS−723A/B(ジ
メチル・ジフェニルポリシロキサン、メトキシシリコー
ンおよびエチルセルロースからなる)が、付加反応型シ
リコーン離型剤としては、信越化学工業(株)から入手
できる、X−62−9201A/Bを使用することがで
きる。
【0021】本発明においては、粘着テープを巻回体と
した時の、粘着剤層への移行量が好ましくは0.006
g/m2 以下、より好ましくは0.003g/m2 以下
となるようなシリコーン系離型剤を使用することが好ま
しい。シリコーン系離型剤の粘着剤層への移行量が多す
ぎる場合、粘着剤層の粘着力の低下を引き起こす恐れが
ある。
【0022】粘着テープを巻回体から巻き戻す時の巻き
戻し性や粘着剤層への離型剤の移行量をコントロールす
る点で、離型剤層の厚みは、0.03〜0.3μmが好
ましく、0.05〜0.15μmがより好ましい。この
厚みが小さい場合、粘着テープ巻回体の巻き戻し力が大
きくて音の発生しやすく、逆にこの厚みが大きい場合、
巻回体の状態では、離型剤が粘着剤層に移行して粘着剤
層の粘着力の低下を引き起こす恐れがある。
【0023】本発明の粘着テープにおいては、その巻回
体を、10〜60m/minのどの速度で巻き戻した時
においても、巻き戻し力が200〜800g/50m
m、好ましくは300〜600g/50mmとなる性能
を有する。本発明において、「巻き戻し力が200〜8
00g/50mm」とは、巻き戻し力の最大値と最小値
がいずれもが200〜800g/50mmの範囲内にあ
ることを意味する。この巻き戻し力が200g/50m
m未満の場合、巻き戻し力が小さすぎて余分のテープが
繰り出され、逆に800g/50mmを超える場合、巻
き戻す時に音が発生し、このような粘着テープを大量に
使用している剥離現場等では作業環境が悪い。そして、
上記範囲の巻き戻し力を有する本発明の粘着テープは、
その巻回体を、10〜60m/minのどの速度で巻き
戻した時においても、発生する音の音圧レベルは好まし
くは70dB以下、より好ましくは65dB以下の性能
を有する。
【0024】加えて、本発明の粘着テープにおいては、
その巻回体を、10〜60m/minのどの速度で巻き
戻した時においても、巻き戻し力の最大値と最小値の差
が200g/50mm以下、好ましくは100g/50
mm以下、特に好ましくは50g/50mm以下であ
る。この差が200g/50mmを超える場合、巻き戻
し作業中の巻き戻し力の変動が大きく、余分なテープが
繰り出される。
【0025】上述したような本発明の特性を有する粘着
テープは、特定のシリコーン系離型剤を使用すること、
離型剤層を特定の厚みとすること、または特定の粘着剤
を使用すること、基材の特性、厚み設計等により得られ
る。
【0026】本発明の粘着テープは芯に巻き付けて巻回
体の状態で保存し、使用時に巻き戻して使用する。芯材
としては、プラスチックが好ましく、中でも、安価であ
る点、および使用環境がクリーンルームの場合、テープ
ガイドとの擦れにより粉を発生しにくい点から、ポリエ
チレンが特に好ましい。この芯の内径は3インチ程度、
厚みは強度とコストの点から1mm〜15mm程度がよ
い。
【0027】本発明の粘着テープは、液晶表示装置等の
被着体の表面を保護するために貼り付けられた表面保護
フィルムを、被着体から剥離するために使用される粘着
テープ、セパレータフィルム剥離用の粘着テープ等とし
て好適に使用される。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例を挙げ
て説明する。 実施例1 厚さ60μmの2軸延伸ポリエステルフィルム(OPP
フィルム)上に、縮合反応型シリコーン離型剤(KS−
723A/B、信越化学工業(株)製)をトルエンで所
定の濃度に希釈した溶液を乾燥後の塗布量が0.1μm
となるように塗布、乾燥して離型剤層を形成した。その
後、この基材の離型剤層形成面と反対面上に、ゴム系粘
着剤(ダンプロンテープ用粘着剤、日東電工(株)製)
をトルエンで所定の濃度に希釈して、これを塗布、乾燥
して厚さ30μmの粘着剤層を形成し、粘着テープを得
た。
【0029】実施例2 実施例1において、OPPフィルムの厚みを40μmと
したこと以外は、実施例1と同様の方法により粘着テー
プを得た。
【0030】実施例3 実施例1において、乾燥後の塗布量が0.03μmとな
るように塗布、乾燥したこと以外は、実施例1と同様の
方法により粘着テープを得た。
【0031】実施例4 実施例1において、乾燥後の塗布量が0.25μmとな
るように塗布、乾燥したこと以外は、実施例1と同様の
方法により粘着テープを得た。
【0032】実施例5 実施例1において、離型剤として、縮合反応型シリコー
ン系離型剤の代わりに、付加反応型シリコーン系(X−
62−9201A/B、信越化学工業(株)製)を用い
たこと以外は、実施例1と同様の方法により粘着テープ
を得た。
【0033】比較例1 実施例1において、離型剤として、縮合反応型シリコー
ン系離型剤の代わりに、長鎖アルキル系離型剤(BP−
1100、日東電工(株)製)を用い、1%に希釈して
乾燥後の塗布量が0.1μmとなるように塗布、乾燥し
たこと以外は、実施例1と同様の方法により粘着テープ
を得た。
【0034】比較例2 実施例1において、離型剤として、縮合反応型シリコー
ン系離型剤の代わりに、縮合反応型シリコーン系(直鎖
ジメチルポリシロキサン、KS−705F、信越化学工
業(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方
法により粘着テープを得た。
【0035】比較例3 実施例1において、乾燥後の塗布量が0.015μmと
なるように塗布、乾燥したこと以外は、実施例1と同様
の方法により粘着テープを得た。
【0036】実施例1〜5および比較例1〜3で得られ
た粘着テープ50mをポリエチレンの芯材に巻き取った
後、50mmの幅に切断し、これを以下の測定に供し
た。
【0037】<測定方法> 1.巻き戻し力 23℃雰囲気中、10、30、60(m/min)の各
速度で粘着テープ巻回体を巻き戻し、そのときの要した
力をレコーダーで記録しその最大値および最小値を読み
とった。またこの時のスリップ・スティックの有無はチ
ャートの最大値および最小値の差(振れ幅)で判断し
た。 2.巻き戻し音 23℃雰囲気中、30(m/min)の速度で粘着テー
プ巻回体を巻き戻した時の発生音を1m離れた場所で騒
音計(NA−23、リオン(株)製)を用いて測定し
た。 3.離型剤の塗布量および移行量 離型剤の塗布量および巻回体とした時の離型剤の粘着剤
層への移行量は蛍光X線測定装置で定量した。 4.接着力 偏光板用保護フィルム(PPF−100T、日東電工社
製)をステンレス板に両面テープで固定する。この保護
フィルム背面に粘着テープを200gの荷量で貼りつ
け、粘着テープを30(m/min)の速度で剥離し、
保護フィルム背面に対する接着力を測定した。 5.実用試験 剥離装置に粘着テープを装着して、100ピースの偏光
板に保護フィルム(PPF−100T)を貼り付けたテ
スト用セルを使用して、粘着テープで保護フィルムを剥
離することによりテープの巻き戻し状況、剥離状況等の
トラブルの状況を調べた。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、実施例1〜5で得られた粘着テ
ープは、10、30および60(m/min)のいずれ
の巻き戻し速度においても、巻き戻し力がほぼ一定値を
示しており、振れ幅も小さくスリップ・スティックが発
生しなかった。また巻き戻し音も小さく、さらに接着力
も良好であった。実用試験では、巻き戻し力が安定して
いるために常に一定量の粘着テープが巻き戻され、ま
た、表面保護フィルムの剥離も良好であった。
【0040】比較例1で得られた粘着テープは、30
(m/min)の速度で巻き戻した時に、巻き戻し力が
非常に大きく、かつ振れ幅の非常に大きいスリップ・ス
ティックが発生し、また音の発生も大きかった。また、
実用試験においては、巻き戻し力が安定していないため
に一定量の粘着テープを巻き戻せず、テープの巻き戻し
すぎによるトラブルが発生した。
【0041】比較例2で得られた粘着テープは、30
(m/min)および60(m/min)の速度で巻き
戻した時に巻き戻し力が非常に小さく、またシリコーン
離型剤の粘着剤層への移行量が多く、接着力の低下がみ
られた。また、実用試験において巻き戻し力が低すぎる
ために多くのテープが巻き戻されるトラブルと、接着力
不足による剥離できないトラブルが発生した。
【0042】比較例3で得られた粘着テープにおいて
は、30(m/min)の速度で巻き戻した時に、振れ
幅の非常に大きいスリップ・スティックが発生し、また
音の発生も大きかった。また、実用試験においては、巻
き戻し力が安定していないために一定量の粘着テープを
巻き戻せず、テープの巻き戻しすぎによるトラブルが発
生した。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、テープの巻回体を巻き戻す時の音の発生が低減
され、余分なテープが繰り出されることがなく、かつ粘
着剤層の粘着力の低下がないような粘着テープを提供す
ることができるので、表面保護フィルム剥離用の粘着テ
ープとして好適に使用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材の片面に形成された粘着
    剤層と、該基材の粘着剤層形成面と反対面に形成された
    離型剤層を含有する粘着テープにおいて、 当該離型剤層がシリコーン系離型剤を含有する層であ
    り、当該粘着テープの巻回体を、10〜60m/min
    のどの速度で巻き戻した時においても、巻き戻し力が2
    00〜800g/50mmであり、かつ当該巻き戻し力
    の最大値と最小値の差が200g/50mm以下である
    ことを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 該粘着テープの巻回体を、10〜60m
    /minのどの速度で巻き戻した時においても、発生す
    る音の音圧レベルが70dB以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 【請求項3】 シリコーン系離型剤が、オルガノポリシ
    ロキサンと、セルロース誘導体またはアルキッド樹脂を
    含有する離型剤であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の粘着テープ。
  4. 【請求項4】 該粘着テープの巻回体における、シリコ
    ーン系離型剤の粘着剤層への移行量が0.006g/m
    2 以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の粘着テープ。
  5. 【請求項5】 離型剤層の厚みが0.03〜0.3μm
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の粘着テープ。
  6. 【請求項6】 基材が2軸延伸ポリプロピレンフィルム
    であり、粘着剤層がゴム系粘着剤を含有する層であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粘着テ
    ープ。
  7. 【請求項7】 ポリエチレンからなる芯に巻き付けられ
    た巻回体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の粘着テープ。
  8. 【請求項8】 表面保護フィルムを剥離するための粘着
    テープであることを特徴とする請求項1〜7にいずれか
    に記載の粘着テープ。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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