JPH10237383A - 液だれ防止用組成物及び液体用容器 - Google Patents

液だれ防止用組成物及び液体用容器

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JPH10237383A
JPH10237383A JP31611897A JP31611897A JPH10237383A JP H10237383 A JPH10237383 A JP H10237383A JP 31611897 A JP31611897 A JP 31611897A JP 31611897 A JP31611897 A JP 31611897A JP H10237383 A JPH10237383 A JP H10237383A
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JP31611897A
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English (en)
Inventor
Takuya Arase
琢也 荒瀬
Yuji Tanaka
勇次 田中
Koichiro Ogita
耕一郎 荻田
Masaki Shimodou
真己 下堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた液だれ防止効果を有し、容器のリサイ
クルに適応し、かつ低コストである液だれ防止用組成物
及び液体用容器を提供する。 【解決手段】 水酸基又は加水分解可能な置換基と結合
したケイ素を含む基と、パーフルオロポリエーテル鎖と
を有するケイ素含有有機含フッ素ポリマーを、含有して
なることを特徴とする液だれ防止用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体用容器から液
体を取り出す際に液体流出部分に生じる液だれを防止す
る効果を有する液だれ防止用組成物、及び、これを用い
た液体用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】液体用容器は、日常生活において枚挙に
いとまがないほど汎用されており、例えば、コーヒーカ
ップ、紅茶カップ、湯呑み、とっくり等の食器;コーヒ
ーメーカー用デカンタ、サイフォン、紅茶ポット等の飲
料用器具;ビールビン、酒ビン、ウイスキービン等の酒
用容器;しょうゆさし、ソースさし、ミルクピッチャ
ー、油ポット等の調味料容器;液体洗剤収納用ビン等の
日用品容器;有機溶媒収納用ビン等の試薬用容器;ビー
カー等の実験器具類等がある。
【0003】これらの液体用容器から液体を取り出す際
には、当該容器を傾けて注ぎ出すことが、通常行われて
いる。このような場合、当該容器の流出口から液体が注
ぎ出た後に流出口の周囲に液体が残り、これが取り出し
後にしたたり落ちるいわゆる液だれ現象を起こし、周囲
を汚染したり、流出口に付着して腐敗等の原因となった
りする衛生上の問題があった。
【0004】液体用容器がガラス製であったりセラミッ
ク製である場合には、特にこのような液だれ現象が生じ
やすく、使用後に流出口周辺を拭き取ることにより問題
は解決するものの、使用するごとに拭き取る作業をする
ことは極めて面倒であることから、現実には放置される
ことが多かった。
【0005】液だれを防止する目的のため、当該流出口
の形状を工夫して、例えば、三角形に近い形状に尖った
部分を設けたり、細い孔を容器本体から突き出した箇所
に設けたりする工夫が行われている。しかし、このよう
な形状の工夫だけでは液だれを完全には防止することが
できないことから、更に種々の提案がなされている。
【0006】例えば、液体用容器の口部に樹脂製のキャ
ップを取り付けることにより、使用後の液だれを防止す
ることが行われているが、近年の環境汚染防止機運の高
まりとともにガラス製液体用容器の回収リサイクルが行
われるようになってきたため、当該樹脂製キャップを逐
一除去することが困難であることからリサイクルの障害
となる問題が生じてきた。
【0007】特開昭63−44445号公報には、液体
用容器の口部にシリコーンオイルを塗布して焼付ける技
術が開示されている。この方法によれば、安価な装置に
より低コストで有効なシリコーンオイル塗膜を得ること
ができ、ガラス製品、セラミック製品等の液だれ防止に
効果ある手段であった。しかしながらこの方法では、リ
キュール、みりん、乳酸飲料、ソース等の食品類の液体
用容器には有効であったが、油類等の液だれを防止する
ことはできなかった。
【0008】特開平5−330556号公報には、液体
用容器の流出部分近傍の内外面及び端面にフッ素系シラ
ンカップリング剤を被覆することにより液だれを防止す
る技術が開示されている。しかしながらこの技術は、コ
ーヒー用デカンタの裏もり防止や液体のこぼれ防止を主
目的とするものであり、ある程度の液だれ防止効果はあ
るものの完全に液だれを防止しうるものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記現状に鑑み、本発
明は、優れた液だれ防止効果を有し、容器のリサイクル
に適応し、かつ低コストである液だれ防止用組成物及び
当該組成物を適用した液体用容器を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の液だれ防止用組
成物は、水酸基又は加水分解可能な置換基と結合したケ
イ素を含む基と、パーフルオロポリエーテル鎖とを有す
るケイ素含有有機含フッ素ポリマーを、含有してなるこ
とを特徴とするものである。以下に本発明を詳述する。
【0011】本明細書において、水酸基又は加水分解可
能な置換基と結合したケイ素を含む基とは、ケイ素を含
有する基であって、上記ケイ素が、水酸基又は加水分解
可能な基と結合しているものを意味する。上記加水分解
可能な置換基としては特に限定されず、好ましいものと
しては、例えば、ハロゲン、−OR3 、−OCOR3
−OC(R3 )=C(R4 2 、−ON=C
(R3 2 、−ON=CR5 [式中、R3 は、炭素数1
〜4の脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表し、
4 は、水素又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表
し、R5 は、炭素数3〜6の2価の脂肪族炭化水素基を
表す。]等を挙げることができる。より好ましくは、塩
素、−OCH3 、−OC2 5 である。
【0012】本明細書において、パーフルオロポリエー
テル鎖とは、炭素数1〜3の直鎖状又は分岐状のパーフ
ルオロアルキレン基と−O−基とが複数個結合すること
により形成される鎖状化合物を意味する。
【0013】本発明に係る水酸基又は加水分解可能な置
換基と結合したケイ素を含む基と、パーフルオロポリエ
ーテル鎖とを有するケイ素含有有機含フッ素ポリマー
は、水酸基又は加水分解可能な置換基と結合したケイ素
を含む基(a1)と、パーフルオロポリエーテル鎖(a
2)とを有するものであれば特に限定されず、基(a
1)とパーフルオロポリエーテル鎖(a2)とが、どの
ような基によって結合されていてもよいし、上記(a
1)は、上記(a2)に複数個結合していてもよい。上
記(a1)と上記(a2)とを結合する基(a3)とし
ては、このような機能を有する基であれば特に限定され
ず、例えば、アルキレン基、エステル基、エーテル基、
アミド基、イミノ基、ウレタン基、スルフィド基、スル
ホン酸エステル基、スルホアミド基、及び、リン酸エス
テル基のうちの少なくとも1種を挙げることができる。
【0014】上記アルキレン基としては、例えば、メチ
レン基、エチレン基等を挙げることができる。上記エス
テル基としては、例えば、−OCO−、−COO−等を
挙げることができる。上記エーテル基としては、例え
ば、−O−等を挙げることができる。上記アミド基とし
ては、例えば、−CONH−、−NHCO−等を挙げる
ことができる。
【0015】上記イミノ基としては、例えば、−NH−
等を挙げることができる。上記ウレタン基としては、例
えば、−NHCO−、−CONH−、−OCONH−、
−NOCONH−、−NHCOO−、−NHCONH
−、−NHCOON−等を挙げることができる。
【0016】上記スルフィド基としては、例えば、−S
−等を挙げることができる。上記スルホン酸エステル基
としては、例えば、−SO2 −O−、−O−SO2 −等
を挙げることができる。上記スルホアミド基としては、
例えば、−SO2 −NH−、−NH−SO2 −等を挙げ
ることができる。上記リン酸エステル基としては、例え
ば、−O−PO2 −O−等を挙げることができる。
【0017】本発明に係るケイ素含有有機含フッ素ポリ
マーは、更に具体的には、例えば、下記一般式(I)で
表されるケイ素含有有機含フッ素ポリマー等を挙げるこ
とができる。
【0018】
【化5】
【0019】式中、Rf は、パーフルオロアルキル基を
表す。Zは、フッ素又はトリフルオロメチル基を表す。
a、b、c、d、eは、それぞれ独立して、0又は1以
上の整数を表し、a+b+c+d+eは、少なくとも1
以上であり、a、b、c、d、eでくくられた各繰り返
し単位の存在順序は、式中において限定されない。Y
は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。Xは、
水素、臭素又はヨウ素を表す。R1 は、水酸基又は加水
分解可能な置換基を表す。R2 は、水素又は1価の炭化
水素基を表す。lは、0、1又は2を表す。mは、1、
2又は3を表す。nは、1以上の整数を表す。
【0020】上記一般式(I)で表される式中、Rf と
しては、通常、有機含フッ素ポリマーを構成するパーフ
ルオロアルキル基であれば特に限定されず、例えば、炭
素数1〜16の直鎖状又は分岐状のものを挙げることが
できる。好ましくは、CF3−、C2 5 −、C3 7
−である。
【0021】上記一般式(I)中のZは、フッ素でもよ
いしトリフルオロメチル基でもよい。上記一般式(I)
中のa、b、c、d、eは、ケイ素含有有機含フッ素ポ
リマーの主骨格を構成するパーフルオロポリエーテル鎖
の繰り返し単位数を表し、0又は1以上の整数でありa
+b+c+d+eが1以上であれば特に限定されない
が、それぞれ独立して、0〜200が好ましく、後述す
るケイ素含有有機含フッ素ポリマーの分子量を考慮すれ
ば、より好ましくは、それぞれ独立して、0〜50であ
る。a+b+c+d+eは、好ましくは、1〜100で
ある。
【0022】また、a、b、c、d、eでくくられた各
繰り返し単位の存在順序は、便宜上一般式(I)中にお
いてはこの順に記載したが、通常のパーフルオロポリエ
ーテル鎖の構成に鑑み、これらの各繰り返し単位の結合
順序は、この順に限定されるものではない。
【0023】上記一般式(I)中のYは、水素又は炭素
数1〜4のアルキル基を表す。上記炭素数1〜4のアル
キル基としては特に限定されず、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等を挙げることができ、直鎖状で
あっても分岐状であってもよい。上記一般式(I)のX
は、水素、臭素又はヨウ素を表す。本発明の液だれ防止
用組成物は、ケイ素含有有機含フッ素ポリマーを単体で
使う場合、Xは、水素であることが好ましい。Xが臭素
又はヨウ素である場合には、本発明のケイ素含有有機含
フッ素ポリマーはラジカル反応性が高くなるので、化学
結合により他の化合物と結合させるのには好都合であ
る。
【0024】上記一般式(I)中のlは、パーフルオロ
ポリエーテル鎖(a2)に結合する基(a1)におい
て、(a2)と(a1)とを結合する基(a3)に接続
する炭素とこれに結合するケイ素との間に存在するアル
キレン基の炭素数を表し、上記一般式(I)において、
lは、0、1又は2であるが、より好ましくは、0であ
る。
【0025】上記一般式(I)中のmは、ケイ素に結合
する置換基R1 の結合数を表し、1、2又は3である。
置換基R1 が結合していない部分には、当該ケイ素には
2が結合する。
【0026】上記R1 は、水酸基又は加水分解可能な置
換基を表す。上記加水分解可能な置換基としては特に限
定されず、好ましいものとしては、例えば、ハロゲン、
−OR3 、−OCOR3 、−OC(R3 )=C(R4
2 、−ON=C(R3 2 、−ON=CR5 [式中、R
3 は、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化
水素基を表し、R4 は、水素又は炭素数1〜4の脂肪族
炭化水素基を表し、R5 は、炭素数3〜6の2価の脂肪
族炭化水素基を表す。]等を挙げることができる。より
好ましくは、塩素、−OCH3 、−OC2 5 である。
【0027】上記R2 は、水素又は1価の炭化水素基を
表す。上記1価の炭化水素基としては特に限定されず、
好ましいものとしては、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル等を挙げることができ、直鎖状であっても
分岐状であってもよい。
【0028】上記一般式(I)中のnは、1以上の整数
を表し、特に上限はないが、本発明の目的を達するため
には、1〜10の整数であることが好ましい。上記n
は、一般式(I)中においては整数を表すが、このよう
な整数nを有する一般式(I)で表されるポリマーの混
合物として本発明に係るケイ素含有有機含フッ素ポリマ
ーが存在していてもよい。このように混合物としてケイ
素含有有機含フッ素ポリマーが存在する場合には、上記
nは、当該混合物中において平均値として表すことがで
き、当該ケイ素含有有機含フッ素ポリマーが混合物とし
て存在する場合には、本発明の目的を考慮すれば、nの
平均値は、1.3〜3が好ましく、1.5〜2.5が特
に好ましい。
【0029】上記一般式(I)で表されるケイ素含有有
機含フッ素ポリマーの分子量は、5×102 〜1×10
5 が好ましい。5×102 未満では、本発明の効果を発
揮せず、1×105 を超えると加工性に乏しくなる。よ
り好ましくは、1×103 〜1×104 である。
【0030】上記一般式(I)で表されるケイ素含有有
機含フッ素ポリマーの好ましいものとして、例えば、下
記一般式(II)で表されるもの等を挙げることができ
る。
【0031】
【化6】
【0032】式中、pは、1以上の整数を表す。Y、
X、R1 、R2 、l、m、nは、前記と同じ。上記一般
式(II)中のpは、1以上の整数であれば特に限定さ
れないが、1〜200が好ましく、本発明のケイ素含有
有機含フッ素ポリマーの分子量を考慮すれば、より好ま
しくは、1〜50である。
【0033】上記ケイ素含有有機含フッ素ポリマーの分
子量は、5×102 〜1×105 が好ましい。5×10
2 未満では、本発明の効果を発揮せず、1×105 を超
えると加工性に乏しくなる。より好ましくは、1×10
3 〜1×104 である。
【0034】上記ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、
通常市販されているパーフルオロポリエーテルを原料と
して用い、末端に例えば、ヨウ素を導入した後、これ
に、例えば、下記一般式[式中、Y、R1 、R2 、l、
mは、前記と同じ。]で表されるビニルシラン化合物を
反応させること等により得ることができる。
【0035】
【化7】
【0036】本発明のケイ素含有有機含フッ素ポリマー
の他の例としては、下記一般式(III)で表されるも
のを挙げることができる。
【0037】
【化8】
【0038】式中、Rf は、パーフルオロアルキル基を
表す。Zは、フッ素又はトリフルオロメチル基を表す。
a、b、c、d、eは、それぞれ独立して、0又は1以
上の整数を表し、a+b+c+d+eは、少なくとも1
以上であり、a、b、c、d、eでくくられた各繰り返
し単位の存在順序は、式中において限定されない。X
は、水素、臭素又はヨウ素を表す。R1 は、水酸基又は
加水分解可能な置換基を表す。R2 は、水素又は1価の
炭化水素基を表す。mは、1、2又は3を表す。nは、
1以上の整数を表す。Aは、アルキレン基、エステル
基、エーテル基、アミド基、イミノ基、ウレタン基、ス
ルフィド基、スルホン酸エステル基、スルホアミド基、
及び、リン酸エステル基よりなる群から選択される少な
くとも1種を含有する2価の基を表す。
【0039】上記一般式(III)における各置換基等
の説明は、既に一般式(I)の説明の箇所で終えてい
る。また、Aについての説明も、基(a1)とパーフル
オロポリエーテル鎖(a2)とを結合させる基(a3)
の説明の箇所で終えている。上記一般式(III)で表
されるケイ素含有有機含フッ素ポリマーの分子量につい
ても、上記一般式(I)で表されるケイ素含有有機含フ
ッ素ポリマー、上記一般式(II)で表されるケイ素含
有有機含フッ素ポリマーと同様に、5×102 〜1×1
5 が好ましい。5×102 未満では、本発明の効果を
発揮せず、1×105 を超えると加工性に乏しくなる。
より好ましくは、1×103 〜1×104である。
【0040】上記一般式(III)で表されるケイ素含
有有機含フッ素ポリマーは、上記で説明した末端に官能
基を有するパーフルオロポリエーテル鎖と、末端に反応
基を有するシランカップリング剤とを反応させることに
よって得ることができる。上記シランカップリング剤と
しては特に限定されないが、例えば、以下のもの等を挙
げることができる。
【0041】
【化9】
【0042】本発明の液だれ防止用組成物を適用するに
あたっては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、
カーボン、セメント等の微粉末充填剤、チタン、アルミ
ニウム、ケイ素等のアルコキシド、その他の低分子量ポ
リテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/
ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹脂の微
粉末等を、硬度調整剤又は増量剤等として添加すること
ができる。また、通常の架橋剤や水、塩酸、硫酸、カル
ボン酸、スルホン酸等の硬化触媒を更に加えて、硬度調
整を行うこともできる。
【0043】本発明の液だれ防止用組成物を、少なくと
も液体の流出部分近傍の内外面及び端面に被覆すること
により、本発明の液体用容器を得ることができ、このよ
うな液体用容器もまた、本発明の一つである。上記被覆
は、対象となる液体用容器の液体の流出部分近傍の内外
面及び端面の表面に、上記ケイ素含有有機含フッ素ポリ
マーからなる被膜を形成させることにより行うことがで
きる。上記被膜の形成にあたっては、公知のいかなる方
法をも採ることができ、例えば、塗布方法等を挙げるこ
とができる。
【0044】上記塗布方法としては、例えば、刷毛塗
り、スプレー塗装、スピン塗装、浸漬塗装、ロールコー
ト塗装、グラビアコート塗装、カーテンフロー塗装等を
挙げることができる。また、上記塗布にあたっては溶剤
で希釈する方が塗布し易い。このような溶剤としては特
に限定されず、例えば、パーフルオロヘキサン、パーフ
ルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3―
ジメチルシクロヘキサン、HCFC225等を挙げるこ
とができる。
【0045】本発明においては、あらかじめシラン化合
物を含有してなる処理液で塗布対象表面に下地層を形成
させ、その後、当該表面に、溶剤で希釈したケイ素含有
有機含フッ素ポリマーを塗布する方法を用いてもよい。
上記シラン化合物としては特に限定されず、例えば、一
般式(III) Si(OR114 (III) [式中、R11は、脂肪族炭化水素基を表し、その炭素数
は特に限定されない。]で表されるケイ素のアルコキシ
ド化合物、一般式(III)で表される化合物の部分加
水分解縮合生成物等を挙げることができる。なかでも、
入手容易であることから、テトラエトキシシランが好ま
しい。
【0046】上記シラン化合物は、メチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸エチ
ル、アセトン等の有機溶媒又は水溶媒によって所定濃度
の溶液とする。この濃度は特に限定されないが、2〜8
0重量%の範囲内にあることが好ましい。2重量%未満
であると、シリカゾルの形成に長時間を要し、80重量
%を超えると、液粘度が高くなりすぎて作業性を損なう
ので好ましくない。上記溶液に通常の触媒、例えば、塩
酸を加えて所定時間静置してシリカゾルとなした後、塗
布作業に適した濃度まで上記溶媒を用いて希釈する。静
置時間は特に限定されないが、例えば、2〜10日であ
る。希釈濃度は所望する下地層の厚さによって異なる
が、例えば、0.2〜2重量%の範囲内である。
【0047】次に、希釈した溶液を対象とする表面に塗
布する。塗布方法としては、例えば、刷毛塗り、スプレ
ー塗装、スピン塗装、浸漬塗装、ロールコート塗装、グ
ラビアコート塗装、カーテンフロー塗装等を挙げること
ができる。上記操作によって、表面にシラノールポリマ
ーのゲル層が形成される。
【0048】次に、上記被塗布物を加熱することによ
り、酸化ケイ素を主成分とする下地層を形成することが
できる。加熱温度は被塗布物の種類によって異なるが、
例えば、100〜300℃の範囲内である。加熱時間は
特に限定されないが、例えば、10分〜3時間の範囲内
である。形成される下地層の厚さは特に限定されない
が、通常、0.05〜0.1μmの範囲内である。
【0049】しかる後、上記溶剤で希釈したケイ素含有
有機含フッ素ポリマーを上記の表面に下地層を形成させ
た被塗布物表面に塗布する。塗布方法としては、例え
ば、刷毛塗り、スプレー塗装、スピン塗装、浸漬塗装、
ロールコート塗装、グラビアコート塗装、カーテンフロ
ー塗装等を挙げることができる。
【0050】本発明の液だれ防止用組成物により形成さ
れるケイ素含有有機含フッ素ポリマーの被膜の厚みは特
に限定されるものではないが、0.001〜0.03μ
mが好ましい。0.001μm未満であると液だれ防止
効果が乏しくなり、0.03μmを超えると被膜が厚す
ぎて使用に障害が生じるので好ましくない。
【0051】本発明の液だれ防止用組成物を適用するこ
とができる液体用容器としては特に限定されず、例え
ば、コーヒーカップ、紅茶カップ、湯呑み、とっくり等
の食器;コーヒーメーカー用デカンタ、サイフォン、紅
茶ポット等の食品用器具;ビールビン、酒ビン、ウイス
キービン等の酒用容器;しょうゆさし、ソースさし、ミ
ルクピッチャー、油ポット等の調味料容器;液体洗剤収
納用ビン等の日用品容器;有機溶媒収納用ビン等の試薬
用容器;ビーカー等の実験器具類等を挙げることができ
る。
【0052】本発明の液体用容器は、本発明の液だれ防
止用組成物を、少なくとも液体の流出部分近傍の内外面
及び端面に被覆してなることを特徴とする。上記流出部
分近傍の内外面及び端面とは、当該液体用容器の流出口
を構成する部分であり、これらの部分のうち内外面の少
なくとも一部、及び、端部に、本発明の液だれ防止用組
成物の被膜を形成することができる。内外面の少なくと
も一部に被膜を形成する場合には、当該部分の大きさ
は、当該液体用容器の大きさ及び種類によっても異なる
が、例えば、ビールビンの場合には、当該流出口端部か
ら0.1〜2cmの幅の範囲内に被膜を形成することが
好ましい。
【0053】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0054】合成例1 攪拌機、滴下ロート、還流冷却器及び温度計を備えた2
00mlの4つ口フラスコ中に、化学式C3 7 (OC
2 CF2 CF2 24−O(CF2 2 Iで表されるω
−フルオロポリパーフルオロオキセタンヨウ素化合物4
0gをヘキサフルオロテトラクロロブタン80gに溶解
したもの、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド1.5g
(1×10-2モル)を仕込み、充分に系内を窒素置換し
たのち、窒素気流下滴下ロートよりビニルトリクロロシ
ラン16.1g(0.1モル)を滴下した。滴下終了
後、系内の温度を120℃に昇温させ、4時間反応させ
た。反応終了後、減圧下で揮発分を完全に留去すること
によって末端にヨウ素を有するケイ素含有有機含フッ素
ポリマー38.7gを得た。
【0055】次いで、前記と同様のフラスコ中に、前記
ケイ素含有有機含フッ素ポリマー34.4gをパーフル
オロヘキサン50gに溶解したものを仕込み、亜鉛2.
1g(3.2×10-2モル)を強攪拌分散させた。氷水
浴で系を冷却し、窒素気流下無水メタノール10gを滴
下した。滴下終了後、氷水浴を取り除き、加熱還流下2
時間反応させた。反応終了後、不溶物を濾別し、2層に
分離した液相から分液ロートを用いて下層を分取した。
得られた溶液を無水メタノールを用いて3回洗浄したの
ち、減圧下揮発分を完全に留去することによって、下記
式で表される末端が水素化されたケイ素含有有機含フッ
素ポリマー(数平均分子量約5000)31.6gを得
た。
【0056】
【化10】
【0057】1H−NMRより、1.2〜3.0ppm
に下記の式の各水素原子に由来する幅広い吸収体が現れ
た。
【0058】
【化11】
【0059】内部標準としてω−フルオロポリパーフル
オロオキセタン水素化物5.0モル%を添加し、下記式
から重合度P(上記一般式(II)におけるnの平均
値)を計算すると、2.0であった。
【0060】 I/Is =〔0.95×(3P+1)〕/0.05 I : 1.2〜3.0ppmの積分吸収強度 Is : 内部標準物質の積分吸収強度 P : 重合度(上記一般式(II)におけるnの平均
値)
【0061】合成例2 攪拌機及び滴下ロートを備えた200mlの4つ口フラ
スコ中に、化学式C37 (OCF2 CF2 CF2 24
−O(CF2 2 −COOCH3 で表されるω−フルオ
ロポリパーフルオロオキセタンメチルエステル40gを
パーフルオロヘキサン80gに溶解したものに、滴下ロ
ートよりγ−アミノプロピルトリエトキシシラン2.4
gを滴下し、1時間室温で攪拌した。得られた反応物
は、減圧下で揮発分を留去し、化学式C3 7 (OCF
2 CF2 CF2 24−O(CF2 2 −CONH(CH
2 3 −Si(OC2 5 3 で表される目的の生成物
を得た。IRの測定により、1790cm-1付近のメチ
ルエステルのC=O吸収は完全に消失し、1700、1
550cm-1付近の一対のアミド吸収帯が現れているこ
とを確認した。
【0062】実施例1 合成例1で得られたケイ素含有有機含フッ素ポリマーを
パーフルオロヘキサンに溶解して0.1重量%溶液とし
た。化学実験用ガラス製試験管を逆さまにし、その口部
を上記溶液中に1cm浸漬したのち取り出し、室温で1
日間放置した。エタノール/水=1/1(重量比)混合
溶液(以下「溶液A」)、エタノール/水=15/85
(重量比)混合溶液(以下「溶液B」)、及び、市販台
所用合成洗剤10%水溶液(以下「溶液C」)の各液を
上記試験管中に入れ、この試験管を傾けて内容液を一部
注ぎ出した後、再び試験管を立てて口部の液の状態を目
視で観察し、以下の評価基準により評価した。結果を表
1に示した。 ○:口部に液が全く残らない △:口部に少量の液が残るが、液だれは起こらない ×:口部に残った液から液だれが生じる
【0063】実施例2 合成例1で得られたケイ素含有有機含フッ素ポリマーの
代わりに、合成例2で得られたケイ素含有有機含フッ素
ポリマーを用いたこと以外は実施例1と同様にし、同様
に評価した。結果を表1に示した。
【0064】比較例1 フッ素系シランカップリング剤〔信越化学工業社製、K
BM7803、化学式C8 172 4 Si(OC
3 3 〕をジクロロペンタフルオロプロパン(HCF
C225)に溶解させ、0.1重量%溶液とした。その
後実施例1と同様にして液だれ性を観察し、表1に示し
た。
【0065】比較例2 無処理の化学実験用ガラス製試験管中に表1に示した各
液を入れ、以下実施例1と同様にして液だれ性を観察
し、表1に示した。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明の液だれ防止用組成物は、上述の
構成よりなるので、低コストで極めて優れた液だれ防止
効果を発現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/18 104 C09K 3/18 104 (72)発明者 荻田 耕一郎 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 下堂 真己 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基又は加水分解可能な置換基と結合
    したケイ素を含む基と、パーフルオロポリエーテル鎖と
    を有するケイ素含有有機含フッ素ポリマーを、含有して
    なることを特徴とする液だれ防止用組成物。
  2. 【請求項2】 ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、下
    記一般式(I)で表されるものである請求項1記載の液
    だれ防止用組成物。 【化1】 式中、Rf は、パーフルオロアルキル基を表す。Zは、
    フッ素又はトリフルオロメチル基を表す。a、b、c、
    d、eは、それぞれ独立して、0又は1以上の整数を表
    し、a+b+c+d+eは、少なくとも1以上であり、
    a、b、c、d、eでくくられた各繰り返し単位の存在
    順序は、式中において限定されない。Yは、水素又は炭
    素数1〜4のアルキル基を表す。Xは、水素、臭素又は
    ヨウ素を表す。R1 は、水酸基又は加水分解可能な置換
    基を表す。R2 は、水素又は1価の炭化水素基を表す。
    lは、0、1又は2を表す。mは、1、2又は3を表
    す。nは、1以上の整数を表す。
  3. 【請求項3】 ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、分
    子量5×102 〜1×105 であるものである請求項2
    記載の液だれ防止用組成物。
  4. 【請求項4】 ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、下
    記一般式(II)で表されるものである請求項1記載の
    液だれ防止用組成物。 【化2】 式中、pは、1以上の整数を表す。Yは、水素又は炭素
    数1〜4のアルキル基を表す。Xは、水素、臭素又はヨ
    ウ素を表す。R1 は、水酸基又は加水分解可能な置換基
    を表す。R2 は、水素又は1価の炭化水素基を表す。l
    は、0、1又は2を表す。mは、1、2又は3を表す。
    nは、1以上の整数を表す。
  5. 【請求項5】 ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、分
    子量5×102 〜1×105 であるものである請求項4
    記載の液だれ防止用組成物。
  6. 【請求項6】 ケイ素含有有機含フッ素ポリマーは、下
    記一般式(III)で表されるものである請求項1記載
    の液だれ防止用組成物。 【化3】 式中、Rf は、パーフルオロアルキル基を表す。Zは、
    フッ素又はトリフルオロメチル基を表す。a、b、c、
    d、eは、それぞれ独立して、0又は1以上の整数を表
    し、a+b+c+d+eは、少なくとも1以上であり、
    a、b、c、d、eでくくられた各繰り返し単位の存在
    順序は、式中において限定されない。Xは、水素、臭素
    又はヨウ素を表す。R1 は、水酸基又は加水分解可能な
    置換基を表す。R2 は、水素又は1価の炭化水素基を表
    す。mは、1、2又は3を表す。nは、1以上の整数を
    表す。Aは、アルキレン基、エステル基、エーテル基、
    アミド基、イミノ基、ウレタン基、スルフィド基、スル
    ホン酸エステル基、スルホアミド基、及び、リン酸エス
    テル基よりなる群から選択される少なくとも1種を含有
    する2価の基を表す。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    液だれ防止用組成物を、少なくとも液体の流出部分近傍
    の内外面及び端面に被覆してなることを特徴とする液体
    用容器。
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