JPH10237170A - ポリカーボネートとその製造方法及び電子写真感光体 - Google Patents

ポリカーボネートとその製造方法及び電子写真感光体

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JPH10237170A
JPH10237170A JP4597497A JP4597497A JPH10237170A JP H10237170 A JPH10237170 A JP H10237170A JP 4597497 A JP4597497 A JP 4597497A JP 4597497 A JP4597497 A JP 4597497A JP H10237170 A JPH10237170 A JP H10237170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規ポリカーボネートとその製造方法及びそ
れを用いた電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 下記一般式〔1〕 【化1】 で表される繰り返し単位と、下記一般式〔2〕 【化2】 であらわされる繰り返し単位を有し、式〔1〕で表され
る繰り返し単位のポリマー中の含量が1モル%以上10
0モル%以下であり、残りの部分の構造が式〔2〕で表
され、粘度平均分子量が5,000以上300,000
以下であることを特徴とするポリカーボネート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
とその製造方法及び電子写真感光体に関する。さらに詳
しくは、本発明のポリカーボネートは従来使用されてい
るポリカーボネートに比べ電気特性、耐摩耗性に優れて
いる為、電子写真感光体の感光層又は光機能性高分子材
料として好適に使用することができる。さらに本発明は
新規樹脂であるポリカーボネートの製造方法及び、耐久
性に優れた電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、即時性、高品質の画像
が得られることなどから、近年では複写機の分野にとど
まらず、各種プリンターの分野でも広く使われ応用され
てきている。電子写真技術の中核となる感光体について
は、その光導電材料として従来からのセレニウム、ヒ素
−セレニウム合金、硫化カドミニウム、酸化亜鉛といっ
た無機系の光導電体から、最近では、無公害で成膜が容
易、製造が安易である等の利点を有する有機系の光導電
材料を使用した感光体が開発されている。
【0003】有機系感光体の中でも電荷発生層、及び電
荷輸送層を積層した、いわゆる積層型感光体が考案さ
れ、研究の主流となっている。積層型感光体は、それぞ
れ効率の高い電荷発生物質、及び電荷輸送物質を組合せ
ることにより高感度な感光体が得られること、材料の選
択範囲が広く安全性の高い感光体が得られること、また
塗布の生産性が高く比較的コスト面でも有利なことか
ら、感光体の主流になる可能性も高く鋭意開発されてい
る。
【0004】しかし従来の技術では有機系の積層型感光
体は、感度、帯電性といった電気的特性に於いては十分
な性能を持つが感光体表面の物理的強度に於いて不十分
であるため実用上限られた耐刷性能に留まっているのが
現状である。このような感光体表面の物理的強度をほぼ
決定するのは積層型感光体に於いては電荷輸送層の性質
である。通常、電荷輸送層はバインダー樹脂と電荷輸送
物質の固溶体から成り立っている。良好な電気特性を得
るため種々のバインダー樹脂が検討されてきたが、電荷
輸送物質がバインダー樹脂に対して大量にドープされて
いるため十分な強度を持たせるに至っていない。
【0005】近年、電荷輸送能を有するバインダー樹脂
として、側鎖または主鎖に電荷輸送物質を含むポリカー
ボネート樹脂が開発されており、電荷輸送物質のドープ
量を低減させ電荷輸送層の物理的強度を向上させる検討
が行われている。(特開平7−13376号公報、特開
平6−263862号公報、特開平6−295077号
公報)しかしこれらのポリカーボネート樹脂は、電荷輸
送物質を結合させたモノマーの構造上重合の際の反応性
が悪く十分な量の電荷輸送物質をバインダー樹脂中に導
入することができない。或いは側鎖型の場合は電荷輸送
物質部分以外のポリカーボネート樹脂主鎖の構造が入る
ことにより電荷輸送物質の濃度が低くなり電気写真感光
体としての十分な電気特性を得られていないのが現状で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子写真感光体は、電
子写真プロセスすなわち帯電、露光、現像、転写、クリ
ーニング、除電等のサイクルで繰り返し使用されるため
その間様々なストレスを受け劣化する。この様な劣化と
しては例えば帯電器として普通用いられるコロナ帯電器
から発生する強酸化性のオゾンやNOxが感光層に化学
的なダメージを与えたり、像露光で生成したキャリアー
(電流)が感光層内を流れることや除電光、外部からの
光によって感光層組成物が分解するなどによる化学的、
電気的劣化がある。またこれとは別の劣化としてクリー
ニングブレード、磁気ブラシなどの摺擦や現像剤、紙と
の接触等による感光層表面の摩耗や傷の発生、膜の剥が
れといった機械的劣化がある。特にこの様な感光層表面
に生じる損傷はコピー画像上に現れやすく、直接画像品
質を損うため感光体の寿命を制限する大きな要因となっ
ている。すなわち高寿命の感光体を開発するためには電
気的、化学的耐久性を高めると同時に機械的強度を高め
ることも必須条件である。一般に積層型感光体の場合機
械的劣化を生じるのは電荷輸送層である。電荷輸送層は
通常バインダー樹脂と電気輸送剤からなっており、これ
まで電荷輸送層のバインダー樹脂としてはポリメタクリ
レート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合
体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ、シリコー
ン樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が用いられてい
る。中でもバインダー樹脂として優れた性能を有する種
々のポリカーボネート樹脂が開発され実用に共されてい
る。しかし良好な電気的特性を得るためには、従来の技
術では電荷輸送物質をバインダー樹脂に対して大量にド
ープしなければならなかった。このため、従来の有機感
光体はトナーによる現像、紙と摩擦、クリーニング部材
(ブレード)による摩擦など実用上の負荷によって表面
が摩耗してしまったり表面に傷が生じてしまうなどの欠
点を有しており、実用上は限られた印刷性能にとどまっ
ているのが現状である。
【0007】また側鎖または主鎖に電荷輸送物質を含む
電荷輸送能を有するポリカーボネート樹脂が開発されて
いるが、電荷輸送物質を結合させたモノマーの構造上重
合の際の反応性が悪く十分な量の電荷輸送物質をバイン
ダー樹脂中に導入することができないか、或いは、側鎖
型の場合は電荷輸送物質部分以外のポリカーボネート樹
脂主鎖の構造が入ることにより電荷輸送物質の濃度が低
くなり電子写真感光体としての十分な電気特性を得られ
ていない為、実用に共されていないのが現状である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは電子
写真感光体の表面の耐摩耗性の改良について鋭意検討を
行った結果、ポリカーボネート中に電荷輸送物質を共重
合させることにより電荷輸送能を有する新規ポリカーボ
ネート樹脂を発明した。本発明のポリカーボネート樹脂
は一般式〔1〕に示すように主鎖の芳香環に不飽和炭化
水素基が直接結合しているため一般式〔1〕の繰り返し
単位中の炭化水素全体を電荷輸送物質の共役系とするこ
とができ、重合の際の反応性が高く、ポリカーボネート
中の電荷輸送部位濃度を上げることができる。従って、
効率よくポリカーボネート樹脂中に電荷輸送物質を導入
させることが可能となり、低分子の電荷輸送物質を添加
する必要がないか又は、従来のポリカーボネートを用い
た場合に比べ電気特性を良好に保ったまま、低分子の電
荷輸送物質の添加量を著しく低減できる。この為、表面
強度が著しく改善され耐久性に優れた電子写真感光体が
得られることを見いだした。すなわち本発明は、(1)
下記一般式〔1〕
【0009】
【化7】
【0010】(一般式〔1〕中Aは電荷輸送性の基を含
む構造を有する一価の基を示す。R1,R2 ,R3 ,R
4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は各々独立に水素原子、炭
素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3
以上10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハ
ロゲン化アルキル基、アルコキシル基、炭素数6以上2
0以下の置換されていてもよい芳香族炭化水素基を表
す。)で表される繰り返し単位と、下記一般式〔2〕
【0011】
【化8】
【0012】(一般式〔2〕中、Y1 ,Y2 ,Y3 ,Y
4 ,Y5 ,Y6 ,Y7 ,Y8 は各々独立に水素原子、炭
素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3
以上10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハ
ロゲン化アルキル基、アルコキシル基、炭素数6以上2
0以下の置換されていてもよい芳香族炭化水素基を表
す。Xは
【0013】
【化9】
【0014】なお、R9 ,R10,R11,R12,R13,R
14は各々独立に水素原子、炭素数1以上10以下の飽和
脂肪族炭化水素基、炭素数3以上10以下の不飽和脂肪
族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル基、アル
コキシル基、炭素数6以上20以下の置換されていても
よい芳香族炭化水素基を示し、Zは炭素数3以上20以
下の置換または非置換の脂肪族炭化水素基を示し、nは
2以上20以下の整数を示す。)であらわされる繰り返
し単位を有し、式〔1〕で表される繰り返し単位のポリ
マー中の含量が1モル%以上100モル%以下であり、
残りの部分の構造が式〔2〕で表され、(〔1〕及び
〔2〕は一種類の繰り返し単位でも、2種類以上の構造
の繰り返し単位の組み合わせでも良い。)かつ粘度平均
分子量が5,000以上300,000以下であること
を特徴とするポリカーボネートを提供する。一般式
〔1〕の繰り返し単位の中でも
【0015】
【化10】
【0016】(R15,R16,R17,R18,R19,R20
21,R22,R23,R24,R25,R26,R27,R28,R
29,R30,R31,R32は、各々独立に水素原子、炭素数
1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上
10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6以上40
以下の置換されていても良い芳香族炭化水素基、ハロゲ
ン、ハロゲン化アルキル、アルコキシル基、シアノ基、
ニトロ基、アミノ基を示し、Ar1 ,Ar2 ,Ar
3 は、各々独立に炭素数6以上50以下の置換されてい
ても良い芳香族炭化水素又は炭素数12以上20以下の
縮合多環式炭化水素を表し、a,b,c,dは各々0又
は1を表す。)の構造である請求項1記載のポリカーボ
ネートを提供するものである。更に一般式〔1〕の繰り
返し単位のうちで
【0017】
【化11】
【0018】(一般式〔3〕中aは0又は1を表し、R
33,R34は各々独立に炭素数6以上30以下の置換され
ていても良い芳香族炭化水素基、炭素数1以上20以下
の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数2以上20以下の不飽
和脂肪族炭化水素基、アルコキシル基、フェノキシ基、
水素原子、アリールアルコキシ基を表す。但しR33,R
34の少なくとも一方は芳香族炭化水素基である。)の構
造であるものが特に好ましい。また本発明は下記一般式
〔4〕
【0019】
【化12】
【0020】(一般式〔4〕中Aは電荷輸送性の基を含
む構造を有する一価の基を示す。R1,R2 ,R3 ,R
4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は各々独立に水素原子、炭
素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3
以上10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハ
ロゲン化アルキル基、アルコキシル基、炭素数6以上2
0以下の置換されていてもよい芳香族炭化水素基を表
す。)で表されるビスフェノール化合物と、炭酸エステ
ル形成性化合物を反応させる。さらに本発明は前述のポ
リカーボネートを含むことを特徴とする電子写真感光体
を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
前述の一般式〔1〕中、R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 ,R8 は各々独立に水素原子、炭素数
1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上
10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲ
ン化アルキル基、アルコキシル基、炭素数6以上20以
下の置換されていてもよい芳香族炭化水素基を表すが、
炭素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基は例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、sec−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オク
チル基等が挙げられ、炭素数3以上10以下の不飽和炭
化水素基は例えばアリル基が挙げられる。アルコキシル
基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。またハロゲ
ンには塩素原子、臭素原子、フッ素原子などが挙げら
れ、置換されてもよい芳香族炭化水素基には、フェニル
基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等が挙げられ
る。この中で特に水素原子、メチル基、塩素原子、臭素
原子が特に好ましく用いられ、さらに好ましくは水素原
子が用いられる。〔1〕は一種類の繰り返し単位でも、
2種類以上の構造の繰り返し単位の組み合わせでもよ
い。前述の一般式〔2〕中、Xは好ましくは
【0022】
【化13】
【0023】が用いられ、R9 及びR10は好ましくは水
素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、フェニル基が用いられ、さらに好ましくはメ
チル基、フェニル基が用いられる。Y1 ないしY8 は好
ましくは水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、sec−ブ
チル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、アリル基、フェニル基が用いられ、さらに好まし
くは水素原子、メチル基が用いられる。〔2〕は一種類
の繰り返し単位でも、2種類以上の構造の繰り返し単位
の組み合わせでも良い。また実質的に〔2〕の特性を変
えない範囲で他の構造を導入させても良い。請求項2の
式〔A〕〜〔F〕として例えば、具体的に以下の化合物
が挙げられる。但しこれらに限定されるものではない。
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】一般式〔3〕は例えば、以下の化合物が挙
げられる。
【0027】
【化16】
【0028】一般式〔4〕中、R1 ,R2 ,R3
4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 は、各々独立に水素原
子、炭素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭
素数3以上10以下の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲ
ン、ハロゲン化アルキル基、アルコキシル基、炭素数6
以上20以下の置換されていてもよい芳香族炭化水素基
を表すが、炭素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化水素
基は例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、se
c−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n
−オクチル基等が挙げられ、炭素数3以上10以下の不
飽和炭化水素基は例えばアリル基が挙げられる。アルコ
キシル基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。また
ハロゲンには塩素原子、臭素原子、フッ素原子などが挙
げられ、置換されても良い芳香族炭化水素基には、フェ
ニル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基等が挙げら
れる。この中で特に水素原子、メチル基、塩素原子、臭
素原子が特に好ましく用いられ、さらに好ましくは水素
原子が用いられる。
【0029】炭酸エステル形成性化合物としては、例え
ば以下に示す化合物、混合物又はオリゴマーが挙げられ
る。 ・ホスゲン。 ・ビスフェノール類、ジヒヒドロキシ芳香族等の二官能
性ヒドロキシ化合物及びホスゲン。 ・二官能性ヒドロキシ化合物のヒドロキシル基の一部ま
たは全部をホスゲンと反応させたクロロホルメートオリ
ゴマー。例えば末端クロロホルメート基を有するビスフ
ェノールCオリゴマー、Pオリゴマー等が挙げられる。 ・ビスフェノール類、ジヒヒドロキ芳香族等の二官能性
ヒドロキシ化合物及びジフェニルカーボネート等の炭酸
エステル。
【0030】本発明のポリカーボネート中式〔1〕で表
される構造と式〔2〕で表される構造のモル比は任意の
範囲で製造可能であるが、実質的に使用される〔1〕の
含有量の範囲は1モル%以上100モル%以下、好まし
くは5モル%以上100%以下で、さらに好ましくは1
0モル%以上70モル%以下である。1モル%未満であ
ると良好な電気特性が得られず、大量の低分子電荷輸送
物質を添加する必要がある為耐摩耗性向上に寄与しな
い。
【0031】本発明のポリカーボネート(共)重合体
は、粘度平均分子量が5,000以上300,000以
下であるが、好ましくは10,000以上100,00
0以下さらに好ましくは15,000以上50,000
以下である。粒度平均分子量が5,000未満であると
樹脂の機械的強度が低下し実用的でなく、3000,0
00以上であると、電子写真感光体のバインダー樹脂と
して用いた場合適当な膜厚に塗布する事が困難である。
【0032】本発明のポリカーボネート(共)重合体の
製造方法として、前記一般式〔4〕を用いて公知のポリ
カーボネートの重合方法を適用することが出来る。例え
ば以下の方法が挙げられる。 ・一般式〔4〕の化合物とホスゲンを反応させ界面重縮
合を行う。 ・一般式〔4〕の化合物及び他の二官能性ヒドロキシ化
合物とホスゲンを反応させ界面重縮合する。 ・二官能性ヒドロキシ化合物とホスゲンを反応させたク
ロロホルメートに一般式〔4〕の化合物を添加して界面
重縮合させる。 ・一般式〔4〕の化合物をジフェニルカーボネート等の
炭酸エステルとエステル交換反応により溶融重合させ
る。 ・一般式〔4〕の化合物及び二官能性ヒドロキシ化合物
をジフェニルカーボネート等の炭酸エステルとエステル
交換反応により溶融重合させる。
【0033】感光層の具体的な構造として ・導電性支持体上に電荷発生物質を主成分とする電荷発
生層、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を主成分とした
電荷輸送層をこの順に積層した積層型感光体。 ・導電性支持体上に電荷輸送物質及びバインダー樹脂を
主成分とした電荷輸送層、電荷発生物質を主成分とする
電荷発生層をこの順に積層した逆二層型感光体。 ・導電性支持体上に電荷輸送物質及びバインダー樹脂を
含有する層中に電荷発生物質を分散させた分散型感光
体。 の様な構成が基本的な形の例として挙げられる。
【0034】積層型感光体の場合、その電荷発生層に使
用される電荷発生材料としては例えばセレニウム及びそ
の合金、硫化カドミウム、その他無機系光導電材料、フ
タロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、イン
ジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアン
トロン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有機顔料等
各種光導電材料が使用でき、特に有機顔料、更にフタロ
シアニン顔料、アゾ顔料が好ましい。これらの微粒子を
たとえばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセ
タール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラ
ール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
セルロースエステル、セルロースエステルなどの各種バ
インダー樹脂で結着した形で使用される。この場合の使
用比率はバインダー樹脂100重量部に対して30から
500重量部の範囲より使用され、その膜厚は通常0.
1μmから1μm、好ましくは0.15μmから0.6
μmが好適である。
【0035】電荷輸送層に電荷輸送材料を添加する必要
は必ずしもないが、添加する場合はたとえば2,4,7
−トリニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタン
などの電子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イ
ミダゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾ
ール、ピラゾリル、チアジアゾールなどの複素環化合
物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン
誘導体、スチルベン誘導体などの電子供与性物質が挙げ
られる。電荷輸送層には、必要に応じて酸化防止剤、増
感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。電荷輸送層の
膜厚は10〜50μm、好ましくは10〜40μmの厚
みで使用されるのがよい。
【0036】分散型の場合、バインダー樹脂100重量
部に対して電荷発生材料は1〜50重量部、電荷輸送材
料は好ましくは0〜100重量部の範囲より使用され、
より好ましくは0〜60重量部の範囲で使用される。ま
た膜厚は通常5〜50μm、好ましくは10〜30μm
が好適である。また必要に応じて酸化防止剤、増感剤等
の各種添加剤を含んでいてもよい。分散型感光層の場合
には、上記のような配合比の電荷輸送媒体中に、前出の
電荷発生物質が分散される。
【0037】その場合の電荷発生物質の粒子径は充分小
さいことが必要であり、好ましくは1μm以下より好ま
しくは0.5μm以下で使用される。感光層内に分散さ
れる電荷発生物質の量は少なすぎると充分な感度が得ら
れず、多すぎると帯電性の低下、感度の低下などの弊害
があり、例えば好ましくは0.5〜50重量%の範囲
で、より好ましくは1〜20重量%の範囲で使用され
る。感光層の膜厚は通常5〜50μm、より好ましくは
10〜45μmで使用される。またこの場合にも成膜
性、可とう性、機械的強度等を改良するための公知の可
塑剤、残留電位を抑制するための添加剤、分散安定性向
上のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリ
ング剤、界面活性剤、例えばシリコーンオイル、フッ素
系オイルその他の添加剤が添加されていても良い。
【0038】またこれらの感光体は最表面層として従来
公知の例えば熱可塑性或いは熱硬化性ポリマーを主体と
するオーバーコート層を設けても良い。これらの感光層
はロールコーティング、バーコーティング、ディップコ
ーティング、スプレーコーティング、マルチノズルコー
ティング等公知の方法によって導電性支持体上に形成さ
れる。各層の形成方法としては、層に含有させる物質を
溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を順次塗布す
るなどの公知の方法が適用できる。
【0039】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
よって限定されるものではない。 製造例−1 1〔ポリカーボネートの製造〕 1−1.(ビスフェノールCオリゴマーの製造) ・2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン (=ビスフェノールC) 100部 ・水酸化ナトリウム 76部 ・水 922部 ・塩化メチレン 412部
【0040】上記混合物を攪拌機付き反応機に仕込み、
800rpmで攪拌した。これにホスゲン83部を40
分の間に吹き込み反応を行った。反応終了後ポリカーボ
ネートオリゴマーを含有する塩化メチレン溶液のみを捕
集した。得られたオリゴマーの塩化メチレン溶液の分析
結果は下記の通りであった。 オリゴマー濃度(注1) 22.6重量% 末端クロロホルメート基濃度(注2) 0.86規定 末端フェノール性水酸基濃度(注3) 0.22規定 (注1)蒸発乾固させて測定した。 (注2)アニリンと反応させて得られるアニリン塩酸塩
を0.2規定水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定した。 (注3)塩化メチレン、四塩化チタン、酢酸溶液に溶解
させた時の発色を546nmで比色定量した。
【0041】1−2.(ビスフェノールPオリゴマーの
製造) (1)−1.のビスフェノールCに変えて、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
(=ビスフェノールP)を用いて以下の組成で(2)−
1と同様に行った。 ・1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン (=ビスフェノールC) 100部 ・水酸化ナトリウム 45部 ・水 1080部 ・塩化メチレン 421部 得られたオリゴマーの塩化メチレン溶液の分析結果は下
記の通りであった。 オリゴマー濃度 21.7重量% 末端クロロホルメート基濃度 0.49規定 末端フェノール性水酸基濃度 0.16規定
【0042】 1−3.(ポリカーボネートの重合) ・(1)−1で得られたビスフェノールCオリゴマー溶液 176部 ・(1)−2で得られたビスフェノールPオリゴマー溶液 200部 ・塩化メチレン 164部 ・p−tertブチルフェノール(PTBP) 0.278部 ・水 40部 ・トリエチルアミン 0.018部 を攪拌機に仕込み、800rpmで攪拌した。さらに下
記組成の水溶液を仕込み、15分間界面重合し、 ・下記化学式で表されるβ,β−ジ(4−ヒドロキシフェニル)アクロレインジ フェニルヒドラゾン(HAPH)(注4) 14.1部
【0043】
【化17】
【0044】 水酸化ナトリウム 3.4部 水 89部 (注4:β,β−ジアニシルアクロレインジフェニルヒ
ドラゾンを用いて三臭化ホウ素によりエーテルの加水分
解により製造した。) さらに25重量%水酸化ナトリウム5.4部を加え3時
間界面重合を行った。引続き水600部及びメチレンク
ロライド780部を加え30分攪拌後静置し、反応混合
物を分液した。ポリカーボネート樹脂を含む塩化メチレ
ン溶液を水酸化ナトリウム水溶液、塩酸水溶液、脱塩水
を用いて洗浄し、最後に塩化メチレンを蒸発させて樹脂
を取りだした。この樹脂の粘度平均分子量(注5)は3
5,100であった。 (注5:粘度平均分子量の測定)
【0045】試料を塩化メチレンに溶解し濃度Cが6.
00g/Lの溶液を調製した。溶媒(塩化メチレン)の
流下時間to が136.21秒のウベローデ型毛管粘度
計を用いて、20.0℃に設定した恒温水槽中で試料溶
液の流下時間tを測定した。以下の式に従って粘度平均
分子量Mv を算出した。 a=0.438×ηsp+1 ηsp=t/t0 −1 b=100×ηsp/C C=6.00(g/L) η=b/a Mv =3207×η1.205 このポリカーボネートの元素分析の結果、仕込みからの
計算値 C:H:O:N=78.1:5.4:1.7:14.7
に対し分析値C:H:O:N=78.4:5.6:1.
6:14.4であった。この分析値及び 1H−NMRよ
りもモノマー組成比はビスフェノールC:ビスフェノー
ルP:β,β−ジ(4−ヒドロキシフェニル)アクロレ
インジフェニルヒドラゾン=41:41:18(モル
比)であった。
【0046】製造例−2 製造例−1のポリカーボネートの製造において、仕込み
モノマー組成比及びp−tertブチルフェノール(P
TBP)の仕込量を表1に示した量に変えた以外は製造
例−1と同様に行い、粘度平均分子量23,900のポ
リカーボネートを得た。このポリカーボネートのモノマ
ー組成比はビスフェノールC:ビスフェノールP:β,
β−ジ(4−ヒドロキシフェニル)アクロレインジフェ
ニルヒドラゾン=42:42:16(モル比)であっ
た。
【0047】製造例−3 製造例−1のポリカーボネートの製造において、仕込み
モノマー組成比及びp−tertブチルフェノール(P
TBP)の仕込量を表1に示した量に変えた以外は製造
例−1と同様に行い、粘度平均分子量16,700のポ
リカーボネートを得た。このポリカーボネートのモノマ
ー組成比はビスフェノールC:ビスフェノールP:β,
β−ジ(4−ヒドロキシフェニル)アクロレインジフェ
ニルヒドラゾン=42:42:16(モル比)であっ
た。
【0048】実施例−1 (1)感光体の製造 下記構造を有するビスアゾ化合物10部を150部の4
−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンに加え、サン
ドグラインドミルにて粉砕分散処理を行った。ここて得
られた顔料分散液をポリビニルブチラール(電気化学工
業(株)製、商品名#6000−C)の5%ジメトキシ
エタン溶液100部の混合液に加え、最終的に固形分濃
度4.0%の分散液を作製した。
【0049】
【化18】
【0050】この様にして得られた分散液を用いて表面
が鏡面仕上げされた外径30mmφ、長さ348mm、
厚さ1.0mmのアルミシリンダーを浸漬塗布しその乾
燥肉厚が0.4g/m2 となるように電荷発生層を設け
た。次にこのアルミシリンダー上に、次に示すヒドラゾ
ン化合物54部と
【0051】
【化19】
【0052】次に示すシアノ化合物1.18部
【0053】
【化20】
【0054】および製造例−2で製造したポリカーボネ
ート樹脂100部をジオキサン、テトラヒドロフランの
混合溶媒に溶解させた液を塗布し、乾燥後の膜厚が21
μmとなるように電荷輸送層を設けた。
【0055】(2)耐刷試験 (1)で製造した感光体の市販の複写機に装着し24,
000枚のコピーテストを行った。この時の10,00
0枚印刷したときに相当する感光体の膜減り量を、表2
に示した。また、この感光体製造に使用した電荷輸送層
塗布液をアルミニウムを蒸着したPETシート上に塗布
しシートでの電気特性を測定した。この結果及び表面の
鉛筆硬度を表2に示した。
【0056】実施例−2 実施例−1の感光体の製造において用いたヒドラゾン化
合物及びポリカーボネートの量を表2に示した量に変え
た以外は実施例−1と同様に行った。 実施例−3 実施例−1の感光体の製造において用いたヒドラゾン化
合物の量及びポリカーボネートの種類を表2に示した量
に変えた以外は実施例−1と同様に行った。 比較例−1 実施例−1の感光体の製造において製造例−1で製造し
たポリカーボネートに変えて下記構造のポリカーボネー
ト(粘度平均分子量24,900)を用い、
【0057】
【化21】
【0058】ヒドラゾン化合物の量を表2に示すように
変えた以外は実施例1と同様に感光体を作製し耐刷試験
を行った。この時の膜減り量を表2に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表2に示すように本発明の感光体を用いる
と電気特性を良好な値に保ったまま感光体の電荷輸送層
に使用する電荷輸送剤の量を低減することができ、その
ため膜減り量を少ない値に抑えることが可能となった。
【0062】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート(共)重合体
は、電子写真感光体において、感光層中に用いることに
より、優れた電気特性を損なうことなく電荷輸送層中に
用いられる低分子の電荷輸送剤の量を低減できる。この
為、感光体表面の耐摩耗性を著しく向上させることがで
きる。また本発明のポリカーボネートは従来使用されて
いるポリカーボネートに比べ耐摩耗性、表面硬度に優れ
ている為、表面硬度が要求される用途に好適に使用する
ことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔1〕 【化1】 (一般式〔1〕中Aは電荷輸送性の基を含む構造を有す
    る一価の基を示す。R1,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R
    6 ,R7 ,R8 は各々独立に水素原子、炭素数1以上1
    0以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上10以下
    の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲン化アル
    キル基、アルコキシル基、炭素数6以上20以下の置換
    されていてもよい芳香族炭化水素基を表す。)で表され
    る繰り返し単位と、下記一般式〔2〕 【化2】 (一般式〔2〕中、Y1 ,Y2 ,Y3 ,Y4 ,Y5 ,Y
    6 ,Y7 ,Y8 は各々独立に水素原子、炭素数1以上1
    0以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上10以下
    の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲン化アル
    キル基、アルコキシル基、炭素数6以上20以下の置換
    されていてもよい芳香族炭化水素基を表す。Xは 【化3】 を示し、R9 ,R10,R11,R12,R13,R14は各々独
    立に水素原子、炭素数1以上10以下の飽和脂肪族炭化
    水素基、炭素数3以上10以下の不飽和脂肪族炭化水素
    基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル基、アルコキシル
    基、炭素数6以上20以下の置換されていてもよい芳香
    族炭化水素基を示し、Zは炭素数3以上20以下の置換
    または非置換の脂肪族炭化水素基を示し、nは2以上2
    0以下の整数を示す。)であらわされる繰り返し単位を
    有し、式〔1〕で表される繰り返し単位のポリマー中の
    含量が1モル%以上100モル%以下であり、残りの部
    分の構造が式〔2〕で表され、粘度平均分子量が5,0
    00以上300,000以下であることを特徴とするポ
    リカーボネート。
  2. 【請求項2】 請求項1の一般式〔1〕の 【化4】 (R15,R16,R17,R18,R19,R20,R21,R22
    23,R24,R25,R26,R27,R28,R29,R30,R
    31,R32は、各々独立に水素原子、炭素数1以上10以
    下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上10以下の不
    飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6以上40以下の置換さ
    れていても良い芳香族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲン
    化アルキル、アルコキシル基、シアノ基、ニトロ基、ア
    ミノ基を示し、Ar1 ,Ar2 ,Ar3 は、各々独立に
    炭素数6以上50以下の置換されていても良い芳香族炭
    化水素又は炭素数12以上20以下の縮合多環式炭化水
    素を表し、a,b,c,dは各々0又は1を表す。)の
    構造である請求項1記載のポリカーボネート。
  3. 【請求項3】 請求項1の一般式〔1〕の 【化5】 (一般式〔3〕中aは0又は1を表し、R33,R34は各
    々独立に炭素数6以上30以下の置換されていても良い
    芳香族炭化水素基、炭素数1以上20以下の飽和脂肪族
    炭化水素基、炭素数2以上20以下の不飽和脂肪族炭化
    水素基、アルコキシル基、フェノキシ基、水素原子、ア
    リールアルコキシ基を表す。但しR33,R 34の少なくと
    も一方は芳香族炭化水素基である。)の構造である請求
    項1記載のポリカーボネート。
  4. 【請求項4】 下記一般式〔4〕 【化6】 (一般式〔4〕中Aは電荷輸送性の基を含む構造を有す
    る一価の基を示す。R1,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R
    6 ,R7 ,R8 は各々独立に水素原子、炭素数1以上1
    0以下の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数3以上10以下
    の不飽和脂肪族炭化水素基、ハロゲン、ハロゲン化アル
    キル基、アルコキシル基、炭素数6以上20以下の置換
    されていてもよい芳香族炭化水素基を表す。)で表され
    るビスフェノール化合物と、炭酸エステル形成性化合物
    を反応させることを特徴とする請求項1記載のポリカー
    ボネートの製造方法。
  5. 【請求項5】 導電性基板上に感光層を設けた電子写真
    感光体において、感光層に請求項1記載のポリカーボネ
    ートを含むことを特徴とする電子写真感光体。
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