JPH10236371A - 折畳み自転車フレーム - Google Patents
折畳み自転車フレームInfo
- Publication number
- JPH10236371A JPH10236371A JP4801697A JP4801697A JPH10236371A JP H10236371 A JPH10236371 A JP H10236371A JP 4801697 A JP4801697 A JP 4801697A JP 4801697 A JP4801697 A JP 4801697A JP H10236371 A JPH10236371 A JP H10236371A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- rear wheel
- wheel support
- support frame
- folding bicycle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 折畳み自転車であっても走行時の前三角フレ
ームとしての充分な剛性が確保できるとともに、格別の
工具を使用することなく、簡単かつ迅速に車体の折畳み
および組立が可能な折畳み自転車フレームを提供する。 【解決手段】 後端に後輪12を軸支する後輪支持フレ
ーム2、3の前端部をヘッドパイプ1の上部に軸支17
し、後端にサドル14を支持するシートフレーム6の前
端部をヘッドパイプ1の下部に軸支18し、これら両フ
レーム2、3および6が交叉する中央部近傍を交叉回動
軸15によって回動可能に軸支した折畳み自転車フレー
ムにおいて、前記後輪支持フレーム2の前端部と交叉回
動軸15との間に該後輪支持フレーム2、3を折曲げ自
在に2分割軸支するとともに固定装置によって後輪支持
フレーム2、3を直線に固定できるヒンジ部4を設けた
ことを特徴とするものである。
ームとしての充分な剛性が確保できるとともに、格別の
工具を使用することなく、簡単かつ迅速に車体の折畳み
および組立が可能な折畳み自転車フレームを提供する。 【解決手段】 後端に後輪12を軸支する後輪支持フレ
ーム2、3の前端部をヘッドパイプ1の上部に軸支17
し、後端にサドル14を支持するシートフレーム6の前
端部をヘッドパイプ1の下部に軸支18し、これら両フ
レーム2、3および6が交叉する中央部近傍を交叉回動
軸15によって回動可能に軸支した折畳み自転車フレー
ムにおいて、前記後輪支持フレーム2の前端部と交叉回
動軸15との間に該後輪支持フレーム2、3を折曲げ自
在に2分割軸支するとともに固定装置によって後輪支持
フレーム2、3を直線に固定できるヒンジ部4を設けた
ことを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後端に後輪を軸支
する後輪支持フレームと、後端にサドルを支持するシー
トフレームとがX字状に交叉する折畳み自転車フレーム
に関する。
する後輪支持フレームと、後端にサドルを支持するシー
トフレームとがX字状に交叉する折畳み自転車フレーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折畳み自転車としては、車体中央
部におけるほぼ鉛直方向の軸線周りに車体の前後を重合
して折り畳むものが一般的であったが、前後の車輪が重
合されて折り畳まれることから幅方向に嵩張り、運搬や
格納に支障を来していた。そこで、車体を上下方向につ
ぶす形態にて折り畳むことも考慮されたが、この場合は
前後の車輪が折り畳まれた車体の両端部に位置するた
め、車輪に泥土が付着されていた場合にはその取扱いが
苦慮された。このようなことから、図11および図12
に示したような、後端に後輪を軸支する後輪支持フレー
ムと後端にサドルを支持するシートフレームとがX字状
に交叉して構成された折畳み自転車フレームが案出され
た。これらのものでは、車体を折り畳んだ場合には、前
後の車輪が近接してハンドルやサドルと対峙して配置さ
れるために車輪に泥土が付着されていた場合であって
も、格納や運搬における取扱いが清潔で容易であるため
に近年普及しつつある。
部におけるほぼ鉛直方向の軸線周りに車体の前後を重合
して折り畳むものが一般的であったが、前後の車輪が重
合されて折り畳まれることから幅方向に嵩張り、運搬や
格納に支障を来していた。そこで、車体を上下方向につ
ぶす形態にて折り畳むことも考慮されたが、この場合は
前後の車輪が折り畳まれた車体の両端部に位置するた
め、車輪に泥土が付着されていた場合にはその取扱いが
苦慮された。このようなことから、図11および図12
に示したような、後端に後輪を軸支する後輪支持フレー
ムと後端にサドルを支持するシートフレームとがX字状
に交叉して構成された折畳み自転車フレームが案出され
た。これらのものでは、車体を折り畳んだ場合には、前
後の車輪が近接してハンドルやサドルと対峙して配置さ
れるために車輪に泥土が付着されていた場合であって
も、格納や運搬における取扱いが清潔で容易であるため
に近年普及しつつある。
【0003】図11に示したものは、実公昭58−28
951号公報に開示されたもので、後端に後輪を軸支す
る主杆32と後端にサドルを支持するシートチューブ3
6とが中央部において交叉軸37によってX字状に交叉
して構成された折畳み自転車フレームであって、シート
チューブ36の前端部はヘッドチューブ31に軸支さ
れ、主杆32の前端部はハンドル軸33に摺動自在に嵌
合された支持部材34に軸支されている。走行使用時に
はシートチューブ36の上部とペダル軸近傍の主杆32
との間に張設された支持リンク35によって車体フレー
ムが図示の走行使用形状に保たれ、前記支持リンク35
を取り外すことで、交叉軸37を中心として主杆32と
シートチューブ36とを前後の車輪が近接する形態にて
車体を折り畳むことができる。
951号公報に開示されたもので、後端に後輪を軸支す
る主杆32と後端にサドルを支持するシートチューブ3
6とが中央部において交叉軸37によってX字状に交叉
して構成された折畳み自転車フレームであって、シート
チューブ36の前端部はヘッドチューブ31に軸支さ
れ、主杆32の前端部はハンドル軸33に摺動自在に嵌
合された支持部材34に軸支されている。走行使用時に
はシートチューブ36の上部とペダル軸近傍の主杆32
との間に張設された支持リンク35によって車体フレー
ムが図示の走行使用形状に保たれ、前記支持リンク35
を取り外すことで、交叉軸37を中心として主杆32と
シートチューブ36とを前後の車輪が近接する形態にて
車体を折り畳むことができる。
【0004】図12に示したものは、実開昭58−87
号公報に開示されたもので、後端に後輪を軸支する主フ
レーム42と後端にサドルを支持するシートアーム46
とが中央部において交叉軸44によってX字状に交叉し
て構成された折畳み自転車フレームであって、シートア
ーム46の前端部はハンドル軸受41にピン43によっ
て軸支され、主フレーム42の前端部はハンドル軸受4
1の上部に固定ボルト45によって螺合固定されてい
る。走行使用時には前記主フレーム42をハンドル軸受
41の上部に固定ボルト45によって固定することによ
って車体フレームが図示の走行使用形状に保たれ、前記
固定ボルト45をハンドル軸受41の上部から取り外す
ことで、交叉軸44を中心として主フレーム42とシー
トアーム46とを前後の車輪が近接する形態にて車体を
折り畳むことができる。
号公報に開示されたもので、後端に後輪を軸支する主フ
レーム42と後端にサドルを支持するシートアーム46
とが中央部において交叉軸44によってX字状に交叉し
て構成された折畳み自転車フレームであって、シートア
ーム46の前端部はハンドル軸受41にピン43によっ
て軸支され、主フレーム42の前端部はハンドル軸受4
1の上部に固定ボルト45によって螺合固定されてい
る。走行使用時には前記主フレーム42をハンドル軸受
41の上部に固定ボルト45によって固定することによ
って車体フレームが図示の走行使用形状に保たれ、前記
固定ボルト45をハンドル軸受41の上部から取り外す
ことで、交叉軸44を中心として主フレーム42とシー
トアーム46とを前後の車輪が近接する形態にて車体を
折り畳むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の折畳み自転車にあって、前記図11の例では
主杆32の前端部はハンドル軸33に摺動自在に嵌合さ
れた支持部材34に軸支されており、転向のために支持
部材34内においてハンドル軸33が常時回転するとい
う必然的な機構上から、走行中において車体左右方向の
フレームの剛性が確保できない虞れがあった。その上、
折畳みのためにシートチューブ36の上部とペダル軸近
傍の主杆32との間に張設された支持リンク35を取り
外すためには専用の工具を使用しなければならない他、
取り外した支持リンク35の取扱いにも苦慮していた。
また、前記図12の例では主フレーム42の前端部をハ
ンドル軸受41の上部に螺合固定するための固定ボルト
45の緊締が不完全な場合、あるいは長期間の走行によ
って固定ボルト45が弛んだ場合には、主フレーム42
とハンドル軸受41とが分離してフレームが分解する虞
れがあって危険であった。
うな従来の折畳み自転車にあって、前記図11の例では
主杆32の前端部はハンドル軸33に摺動自在に嵌合さ
れた支持部材34に軸支されており、転向のために支持
部材34内においてハンドル軸33が常時回転するとい
う必然的な機構上から、走行中において車体左右方向の
フレームの剛性が確保できない虞れがあった。その上、
折畳みのためにシートチューブ36の上部とペダル軸近
傍の主杆32との間に張設された支持リンク35を取り
外すためには専用の工具を使用しなければならない他、
取り外した支持リンク35の取扱いにも苦慮していた。
また、前記図12の例では主フレーム42の前端部をハ
ンドル軸受41の上部に螺合固定するための固定ボルト
45の緊締が不完全な場合、あるいは長期間の走行によ
って固定ボルト45が弛んだ場合には、主フレーム42
とハンドル軸受41とが分離してフレームが分解する虞
れがあって危険であった。
【0006】そこで本発明は、このような従来の折畳み
自転車の諸課題を解決して、折畳み自転車であっても走
行時の前三角フレームとしての充分な剛性が確保できる
とともに、格別の工具を使用することなく、簡単かつ迅
速に車体の折畳みおよび組立が可能な折畳み自転車フレ
ームを提供する。
自転車の諸課題を解決して、折畳み自転車であっても走
行時の前三角フレームとしての充分な剛性が確保できる
とともに、格別の工具を使用することなく、簡単かつ迅
速に車体の折畳みおよび組立が可能な折畳み自転車フレ
ームを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、後
端に後輪を軸支する後輪支持フレームの前端部をヘッド
パイプの上部に軸支し、後端にサドルを支持するシート
フレームの前端部をヘッドパイプの下部に軸支し、これ
ら両フレームが交叉する中央部近傍を交叉回動軸によっ
て回動可能に軸支した折畳み自転車フレームにおいて、
前記後輪支持フレームの前端部と交叉回動軸との間に該
後輪支持フレームを折曲げ自在に2分割軸支するととも
に固定装置によって後輪支持フレームを直線に固定でき
るヒンジ部を設けたことを特徴とするものである。また
本発明は、前記後輪支持フレームが左右一対のフレーム
により構成され、前記固定装置による後輪支持フレーム
の直線固定は、後輪支持フレームが2分割されたヒンジ
部において左右のフレームに掛け渡されたブラケットの
受部に対する後輪支持フレームの前後何れか一方の一対
のフレームの車体側方への弾接によってなされるように
構成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記後輪支持フレームが左右一対のフレームにより構成
され、前記固定装置による後輪支持フレームの直線固定
は、後輪支持フレームが2分割されたヒンジ部において
後輪支持フレームの前部および後部のそれぞれの左右の
フレームに掛け渡されて重合する各ブラケットに対する
弾接による相互の連結によってなされるように構成した
ことを特徴とするものである。また本発明は、前記シー
トフレームの前端近傍下部に略半円弧状の受部を有する
ハンガー固定フックを設けて、フレーム折畳み時にハン
ガーパイプを受けて支持できるように構成したことを特
徴とするものである。また本発明は、前記シートフレー
ム後部に結合された立パイプの下端近傍後部に前記後輪
支持フレームに圧接されるゴムストッパーを設けたこと
を特徴とするものである。また本発明は、前記後輪支持
フレーム後部の適宜位置に、フレーム折畳み時に立パイ
プ内に押し込まれるシートポストの下端部近傍を保持固
定する固定金具を設けたことを特徴とするもので、これ
らを課題解決のための手段とするものである。
端に後輪を軸支する後輪支持フレームの前端部をヘッド
パイプの上部に軸支し、後端にサドルを支持するシート
フレームの前端部をヘッドパイプの下部に軸支し、これ
ら両フレームが交叉する中央部近傍を交叉回動軸によっ
て回動可能に軸支した折畳み自転車フレームにおいて、
前記後輪支持フレームの前端部と交叉回動軸との間に該
後輪支持フレームを折曲げ自在に2分割軸支するととも
に固定装置によって後輪支持フレームを直線に固定でき
るヒンジ部を設けたことを特徴とするものである。また
本発明は、前記後輪支持フレームが左右一対のフレーム
により構成され、前記固定装置による後輪支持フレーム
の直線固定は、後輪支持フレームが2分割されたヒンジ
部において左右のフレームに掛け渡されたブラケットの
受部に対する後輪支持フレームの前後何れか一方の一対
のフレームの車体側方への弾接によってなされるように
構成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記後輪支持フレームが左右一対のフレームにより構成
され、前記固定装置による後輪支持フレームの直線固定
は、後輪支持フレームが2分割されたヒンジ部において
後輪支持フレームの前部および後部のそれぞれの左右の
フレームに掛け渡されて重合する各ブラケットに対する
弾接による相互の連結によってなされるように構成した
ことを特徴とするものである。また本発明は、前記シー
トフレームの前端近傍下部に略半円弧状の受部を有する
ハンガー固定フックを設けて、フレーム折畳み時にハン
ガーパイプを受けて支持できるように構成したことを特
徴とするものである。また本発明は、前記シートフレー
ム後部に結合された立パイプの下端近傍後部に前記後輪
支持フレームに圧接されるゴムストッパーを設けたこと
を特徴とするものである。また本発明は、前記後輪支持
フレーム後部の適宜位置に、フレーム折畳み時に立パイ
プ内に押し込まれるシートポストの下端部近傍を保持固
定する固定金具を設けたことを特徴とするもので、これ
らを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図5は本発明の第1実施の形態を
示すもので、図1は本発明の折畳み自転車の全体側面
図、図2は折畳み自転車のフレームのみを示した平面お
よび側面図、図3は後輪支持フレームにおけるヒンジ部
の平面図、図4は折畳み自転車フレームが折り畳まれた
フレームのみを示す平面および側面図、図5は折り畳ま
れた状態の折畳み自転車の全体平面および側面図であ
る。図1に示すように、本発明の折畳み自転車は、後端
に後輪12を軸支する後輪支持フレーム2、3の前端部
がヘッドパイプ1の上部に上部回動軸17によって軸支
され、後端にサドル14を支持するシートフレーム6の
前端部がヘッドパイプ1の下部に下部回動軸18によっ
て軸支され、これら両フレーム2、3および6が交叉す
る中央部近傍を交叉回動軸15によって回動可能に軸支
された形式のものである。ヘッドパイプ1に回動自在に
嵌合されたハンドルポストの上端部にはハンドルバー1
3が、下端部にはホークによって前輪11が軸支され
る。前記シートフレーム6の後端部に形成された立パイ
プ8にはサドル14を上端部に固定したシートポスト7
がスライド固定自在に嵌合される。なお、符号16は後
輪支持フレームの後部に設けられたハンガーパイプ19
に軸支されたペダルを示す。
いて説明する。図1〜図5は本発明の第1実施の形態を
示すもので、図1は本発明の折畳み自転車の全体側面
図、図2は折畳み自転車のフレームのみを示した平面お
よび側面図、図3は後輪支持フレームにおけるヒンジ部
の平面図、図4は折畳み自転車フレームが折り畳まれた
フレームのみを示す平面および側面図、図5は折り畳ま
れた状態の折畳み自転車の全体平面および側面図であ
る。図1に示すように、本発明の折畳み自転車は、後端
に後輪12を軸支する後輪支持フレーム2、3の前端部
がヘッドパイプ1の上部に上部回動軸17によって軸支
され、後端にサドル14を支持するシートフレーム6の
前端部がヘッドパイプ1の下部に下部回動軸18によっ
て軸支され、これら両フレーム2、3および6が交叉す
る中央部近傍を交叉回動軸15によって回動可能に軸支
された形式のものである。ヘッドパイプ1に回動自在に
嵌合されたハンドルポストの上端部にはハンドルバー1
3が、下端部にはホークによって前輪11が軸支され
る。前記シートフレーム6の後端部に形成された立パイ
プ8にはサドル14を上端部に固定したシートポスト7
がスライド固定自在に嵌合される。なお、符号16は後
輪支持フレームの後部に設けられたハンガーパイプ19
に軸支されたペダルを示す。
【0009】フレームのみが示された図2にて理解され
るように、後輪支持フレーム2、3は左右一対のフレー
ム2A、2Bおよび3A、3Bにより構成され、折畳み
時に折曲げの中心軸となる回動軸5を境として後輪支持
フレーム前部2と後輪支持フレーム後部3とに2分割さ
れている。後輪支持フレーム3の前部3Aおよび3Bの
中間部にはフレームの折畳み時の中心軸となる交叉回動
軸15が左右に掛け渡されてシートフレーム6の中間部
を軸支すると同時に、後輪支持フレーム3の前部3Aお
よび3Bは前記シートフレーム6における立パイプ8の
両側を抱持する形で配置されて後部において集合して単
一のフレーム3Cを経て後輪12を軸支する後輪ホーク
3D、3Eへと延設される。前記シートフレーム6の前
端近傍下部には略半円弧状の受部10Aを有するハンガ
ー固定フック10を設けて、フレーム折畳み時に前記ハ
ンガーパイプ19を受けて支持できるように構成されて
いる。また、前記シートフレーム6の後部に結合された
立パイプ8の下端近傍後部には前記後輪支持フレーム3
の単一フレーム3Cの前部に圧接されるゴムストッパー
9が設けられ、ヘッドパイプ1、後輪支持フレーム2、
3およびシートフレーム6によって形成される前三角フ
レームの走行時の形状を確実に保持する。
るように、後輪支持フレーム2、3は左右一対のフレー
ム2A、2Bおよび3A、3Bにより構成され、折畳み
時に折曲げの中心軸となる回動軸5を境として後輪支持
フレーム前部2と後輪支持フレーム後部3とに2分割さ
れている。後輪支持フレーム3の前部3Aおよび3Bの
中間部にはフレームの折畳み時の中心軸となる交叉回動
軸15が左右に掛け渡されてシートフレーム6の中間部
を軸支すると同時に、後輪支持フレーム3の前部3Aお
よび3Bは前記シートフレーム6における立パイプ8の
両側を抱持する形で配置されて後部において集合して単
一のフレーム3Cを経て後輪12を軸支する後輪ホーク
3D、3Eへと延設される。前記シートフレーム6の前
端近傍下部には略半円弧状の受部10Aを有するハンガ
ー固定フック10を設けて、フレーム折畳み時に前記ハ
ンガーパイプ19を受けて支持できるように構成されて
いる。また、前記シートフレーム6の後部に結合された
立パイプ8の下端近傍後部には前記後輪支持フレーム3
の単一フレーム3Cの前部に圧接されるゴムストッパー
9が設けられ、ヘッドパイプ1、後輪支持フレーム2、
3およびシートフレーム6によって形成される前三角フ
レームの走行時の形状を確実に保持する。
【0010】図3は、後輪支持フレーム2、3における
ヒンジ部4の平面図を示すものであり、折畳み時に折曲
げの中心軸となる回動軸5を含むヒンジ部4を境として
後輪支持フレームが後輪支持フレーム前部2と後輪支持
フレーム後部3とに2分割され、該ヒンジ部4において
左右のフレーム2A、3Aおよび2B、3Bにブラケッ
ト4Rが掛け渡される。図示の例では、該ブラケット4
Rは後輪支持フレーム後部3の前部3A、3Bに固着さ
れており、その前部の左右両側には対向して半円弧状受
部4A、4Bが内方に向いて形成されている。後輪支持
フレーム前部2A、2Bはそれらの前端部が上部回動軸
17に軸支されているとともに、2点鎖線のように車体
の左右方向にも揺動自在に構成されている。また、後輪
支持フレーム前部2A、2Bの後端部はブラケット4R
の中間部に車体横方向に配設された回動軸5に軸支され
るとともに、それらの間において回動軸5に嵌挿された
圧縮コイルばね20によって車体外側方に付勢されてブ
ラケット4Rの半円弧状受部4A、4Bに抱持される。
すなわちこれらの圧縮コイルばね20とブラケット4R
の半円弧状受部4A、4Bと後輪支持フレーム前部2
A、2Bの後端部とによって、後輪支持フレーム前部2
と後輪支持フレーム後部3とが直線状になる固定装置が
構成される。なお、図3の例に代えて、後輪支持フレー
ム前部2A、2Bの後端部がブラケット4Rの外側から
外側を向いて形成された半円弧状受部4A、4Bに引っ
張りコイルばねによって抱持されるように構成すること
もできる。かくして、後輪支持フレームにおけるヒンジ
部4において、図3の実線のような後輪支持フレーム前
部2A、2Bの後端部がコイルばね20によって車体外
側方に付勢されてブラケット4Rの半円弧状受部4A、
4Bに抱持された固定装置による後輪支持フレームの直
線固定状態と、図3の2点鎖線のように後輪支持フレー
ム前部2A’、2B’の後端部がコイルばね20を圧縮
して車体内側方に移動した折畳み可能な状態とを得るこ
とができる。
ヒンジ部4の平面図を示すものであり、折畳み時に折曲
げの中心軸となる回動軸5を含むヒンジ部4を境として
後輪支持フレームが後輪支持フレーム前部2と後輪支持
フレーム後部3とに2分割され、該ヒンジ部4において
左右のフレーム2A、3Aおよび2B、3Bにブラケッ
ト4Rが掛け渡される。図示の例では、該ブラケット4
Rは後輪支持フレーム後部3の前部3A、3Bに固着さ
れており、その前部の左右両側には対向して半円弧状受
部4A、4Bが内方に向いて形成されている。後輪支持
フレーム前部2A、2Bはそれらの前端部が上部回動軸
17に軸支されているとともに、2点鎖線のように車体
の左右方向にも揺動自在に構成されている。また、後輪
支持フレーム前部2A、2Bの後端部はブラケット4R
の中間部に車体横方向に配設された回動軸5に軸支され
るとともに、それらの間において回動軸5に嵌挿された
圧縮コイルばね20によって車体外側方に付勢されてブ
ラケット4Rの半円弧状受部4A、4Bに抱持される。
すなわちこれらの圧縮コイルばね20とブラケット4R
の半円弧状受部4A、4Bと後輪支持フレーム前部2
A、2Bの後端部とによって、後輪支持フレーム前部2
と後輪支持フレーム後部3とが直線状になる固定装置が
構成される。なお、図3の例に代えて、後輪支持フレー
ム前部2A、2Bの後端部がブラケット4Rの外側から
外側を向いて形成された半円弧状受部4A、4Bに引っ
張りコイルばねによって抱持されるように構成すること
もできる。かくして、後輪支持フレームにおけるヒンジ
部4において、図3の実線のような後輪支持フレーム前
部2A、2Bの後端部がコイルばね20によって車体外
側方に付勢されてブラケット4Rの半円弧状受部4A、
4Bに抱持された固定装置による後輪支持フレームの直
線固定状態と、図3の2点鎖線のように後輪支持フレー
ム前部2A’、2B’の後端部がコイルばね20を圧縮
して車体内側方に移動した折畳み可能な状態とを得るこ
とができる。
【0011】このように構成された折畳み自転車フレー
ムにおいて、図3の矢印のように素手にて後輪支持フレ
ーム前部2A、2Bの後端部をコイルばね20の復元力
に抗して2A’、2B’のようにこれらを内方へ移動さ
せてブラケット4Rの半円弧状受部4A、4Bから離脱
させた後、図4のように、ヒンジ部4の回動軸5を回動
中心として後輪支持フレーム2と3とを折り曲げること
によって、後輪支持フレーム3とシートフレーム6とが
交叉回動軸15を中心として折り畳まれる。このとき、
後輪支持フレーム2の前端部とシートフレーム6の前端
部はそれぞれヘッドパイプ1の上下に上部回動軸17と
下部回動軸18によって軸支されているので、フレーム
の折畳みに伴ってヘッドパイプ1が後輪支持フレーム3
側に近接する。すなわち図5(B)に明示されるよう
に、前後輪11と12が近接して折り畳まれる。その
際、立パイプ8内においてサドル14を支持するシート
ポスト7を矢印のように押し込むことにより、よりコン
パクトに収納される。この時、図4(B)に変形例とし
て示すように、前記後輪支持フレーム後部3の適宜位置
に、前述のごとくフレーム折畳み時に立パイプ8内に押
し込まれるシートポスト7の下端部近傍を保持固定する
固定金具29が設けられる。固定金具29は後輪支持フ
レーム3の単一フレーム3Cの上部に起立して設置さ
れ、上端部にシートポスト7の外径よりやや大きい内径
のシートポスト7を受け入れる保持孔29Aを有する。
これらの構成によって、フレーム折畳み時にはシートポ
スト7の下端部近傍が固定金具29の保持孔29A内に
挿入されて保持固定されるので、フレームの折畳み状態
が確実に保持される。また、前記シートフレーム6の前
端近傍下部に設けられたハンガー固定フック10の略半
円弧状の受部10Aはハンガーパイプ19に当接して保
持される。なお、図5(B)において、符号27はスタ
ンドを示し、折り畳まれた自転車をコンパクトに起立さ
せておくことができる。
ムにおいて、図3の矢印のように素手にて後輪支持フレ
ーム前部2A、2Bの後端部をコイルばね20の復元力
に抗して2A’、2B’のようにこれらを内方へ移動さ
せてブラケット4Rの半円弧状受部4A、4Bから離脱
させた後、図4のように、ヒンジ部4の回動軸5を回動
中心として後輪支持フレーム2と3とを折り曲げること
によって、後輪支持フレーム3とシートフレーム6とが
交叉回動軸15を中心として折り畳まれる。このとき、
後輪支持フレーム2の前端部とシートフレーム6の前端
部はそれぞれヘッドパイプ1の上下に上部回動軸17と
下部回動軸18によって軸支されているので、フレーム
の折畳みに伴ってヘッドパイプ1が後輪支持フレーム3
側に近接する。すなわち図5(B)に明示されるよう
に、前後輪11と12が近接して折り畳まれる。その
際、立パイプ8内においてサドル14を支持するシート
ポスト7を矢印のように押し込むことにより、よりコン
パクトに収納される。この時、図4(B)に変形例とし
て示すように、前記後輪支持フレーム後部3の適宜位置
に、前述のごとくフレーム折畳み時に立パイプ8内に押
し込まれるシートポスト7の下端部近傍を保持固定する
固定金具29が設けられる。固定金具29は後輪支持フ
レーム3の単一フレーム3Cの上部に起立して設置さ
れ、上端部にシートポスト7の外径よりやや大きい内径
のシートポスト7を受け入れる保持孔29Aを有する。
これらの構成によって、フレーム折畳み時にはシートポ
スト7の下端部近傍が固定金具29の保持孔29A内に
挿入されて保持固定されるので、フレームの折畳み状態
が確実に保持される。また、前記シートフレーム6の前
端近傍下部に設けられたハンガー固定フック10の略半
円弧状の受部10Aはハンガーパイプ19に当接して保
持される。なお、図5(B)において、符号27はスタ
ンドを示し、折り畳まれた自転車をコンパクトに起立さ
せておくことができる。
【0012】図6および図7は、本発明の第2実施の形
態を示すもので、図6はヒンジ部近傍の平面および側面
図であり、図7はヒンジ部が折り畳まれた状態の平面お
よび側面図である。前記第1実施の形態のものと同様
に、後輪支持フレーム2、3は左右一対のフレーム2
A、2Bおよび3A、3Bにより構成され、後輪支持フ
レームの直線固定を行う固定装置として、後輪支持フレ
ームが2分割されるヒンジ部4において後輪支持フレー
ム前部2A、2Bおよび後輪支持フレーム後部3A、3
Bのそれぞれの左右のフレームに掛け渡されて重合する
各ブラケット4F、4Rに対する弾接による相互の連結
によってなされるように構成したことを特徴とする。本
実施の形態では、各ブラケット4F、4Rに対する弾接
による相互の連結形態として、後輪支持フレーム後部3
A、3B側に連結固定されたブラケット4Rに渦巻ばね
22によって所定の方向に回転付勢された固定ノブ21
が設置され、該固定ノブ21の軸がブラケット4Rの裏
面まで突出して係止突起23を形成している。一方、固
定ノブ21の係止突起23に整合する係止孔24が前記
後輪支持フレーム前部2A、2B側に連結固定されたブ
ラケット4Fに穿設される。
態を示すもので、図6はヒンジ部近傍の平面および側面
図であり、図7はヒンジ部が折り畳まれた状態の平面お
よび側面図である。前記第1実施の形態のものと同様
に、後輪支持フレーム2、3は左右一対のフレーム2
A、2Bおよび3A、3Bにより構成され、後輪支持フ
レームの直線固定を行う固定装置として、後輪支持フレ
ームが2分割されるヒンジ部4において後輪支持フレー
ム前部2A、2Bおよび後輪支持フレーム後部3A、3
Bのそれぞれの左右のフレームに掛け渡されて重合する
各ブラケット4F、4Rに対する弾接による相互の連結
によってなされるように構成したことを特徴とする。本
実施の形態では、各ブラケット4F、4Rに対する弾接
による相互の連結形態として、後輪支持フレーム後部3
A、3B側に連結固定されたブラケット4Rに渦巻ばね
22によって所定の方向に回転付勢された固定ノブ21
が設置され、該固定ノブ21の軸がブラケット4Rの裏
面まで突出して係止突起23を形成している。一方、固
定ノブ21の係止突起23に整合する係止孔24が前記
後輪支持フレーム前部2A、2B側に連結固定されたブ
ラケット4Fに穿設される。
【0013】かくして、図6の状態では、各ブラケット
4F、4Rを重合させて固定ノブ21の係止突起23を
ブラケット4Fの係止孔24に係合した後に固定ノブ2
1から手を放すことによって、渦巻ばね22の回転付勢
力により固定ノブ21が回転し、ブラケット4Fの係止
孔24と固定ノブ21の係止突起23とが直交してロッ
クする。この状態からヒンジ部4を折り畳むには、渦巻
ばね22の回転付勢力に抗して固定ノブ21を回転させ
て係止孔24と係止突起23とを同方向に向けて整合さ
せ、図7に示すように係止突起23を係止孔24から離
脱させることによって、後輪支持フレーム2、3を回動
軸5を中心として折り曲げればよい。
4F、4Rを重合させて固定ノブ21の係止突起23を
ブラケット4Fの係止孔24に係合した後に固定ノブ2
1から手を放すことによって、渦巻ばね22の回転付勢
力により固定ノブ21が回転し、ブラケット4Fの係止
孔24と固定ノブ21の係止突起23とが直交してロッ
クする。この状態からヒンジ部4を折り畳むには、渦巻
ばね22の回転付勢力に抗して固定ノブ21を回転させ
て係止孔24と係止突起23とを同方向に向けて整合さ
せ、図7に示すように係止突起23を係止孔24から離
脱させることによって、後輪支持フレーム2、3を回動
軸5を中心として折り曲げればよい。
【0014】図8および図9は、本発明の第3実施の形
態を示すもので、図8はヒンジ部近傍の平面および一部
断面の側面図であり、図9はヒンジ部が折り畳まれた状
態の平面および側面図である。本実施の形態のものも前
記第1および第2実施の形態のものと同様に、後輪支持
フレーム2、3は左右一対のフレーム2A、2Bおよび
3A、3Bにより構成され、後輪支持フレームの直線固
定を行う固定装置として、後輪支持フレームが2分割さ
れるヒンジ部4において後輪支持フレーム前部2A、2
Bおよび後輪支持フレーム後部3A、3Bのそれぞれの
左右のフレームに掛け渡されて重合する各ブラケット4
F、4Rに対する弾接による相互の連結によってなされ
るように構成したものである。図8に示すように、本実
施の形態では、各ブラケット4F、4Rに対する弾接に
よる相互の連結形態として、後輪支持フレーム前部2
A、2B側に連結固定されたブラケット4Fと、後輪支
持フレーム後部3A、3B側に連結固定されたブラケッ
ト4Rとの両方に互いに整合する係止孔4C、4Cを穿
設するとともに、ブラケット4R側にコイルばね26に
よってスライド自在に付勢されたロック駒25が設置さ
れたものである。該ロック駒25には重合されたブラケ
ッット4F、4Rの係止孔4C、4Cの開口縁部を把持
する上把持部25Aと下把持部25Bとが対向して形成
され、前記コイルばね26の付勢によってこれら上下把
持部25Aと25Bとがブラケッット4F、4Rの重合
状態すなわち後輪支持フレーム2、3の直線固定を行う
固定装置を形成する。かくして、図8の状態では、各ブ
ラケット4F、4Rを重合させてロック駒25から手を
放すことによって、コイルばね26の付勢力により後輪
支持フレーム2、3の直線固定がなされる。この状態か
らヒンジ部4を折り畳むには、ロック駒25をコイルば
ね26の付勢力に抗して矢印後方へ移動させてブラケッ
ット4F、4Rの係止孔4C、4Cの開口縁部から離脱
させることによって、図9に示したように後輪支持フレ
ーム2、3を回動軸5を中心として折り曲げることがで
きる。
態を示すもので、図8はヒンジ部近傍の平面および一部
断面の側面図であり、図9はヒンジ部が折り畳まれた状
態の平面および側面図である。本実施の形態のものも前
記第1および第2実施の形態のものと同様に、後輪支持
フレーム2、3は左右一対のフレーム2A、2Bおよび
3A、3Bにより構成され、後輪支持フレームの直線固
定を行う固定装置として、後輪支持フレームが2分割さ
れるヒンジ部4において後輪支持フレーム前部2A、2
Bおよび後輪支持フレーム後部3A、3Bのそれぞれの
左右のフレームに掛け渡されて重合する各ブラケット4
F、4Rに対する弾接による相互の連結によってなされ
るように構成したものである。図8に示すように、本実
施の形態では、各ブラケット4F、4Rに対する弾接に
よる相互の連結形態として、後輪支持フレーム前部2
A、2B側に連結固定されたブラケット4Fと、後輪支
持フレーム後部3A、3B側に連結固定されたブラケッ
ト4Rとの両方に互いに整合する係止孔4C、4Cを穿
設するとともに、ブラケット4R側にコイルばね26に
よってスライド自在に付勢されたロック駒25が設置さ
れたものである。該ロック駒25には重合されたブラケ
ッット4F、4Rの係止孔4C、4Cの開口縁部を把持
する上把持部25Aと下把持部25Bとが対向して形成
され、前記コイルばね26の付勢によってこれら上下把
持部25Aと25Bとがブラケッット4F、4Rの重合
状態すなわち後輪支持フレーム2、3の直線固定を行う
固定装置を形成する。かくして、図8の状態では、各ブ
ラケット4F、4Rを重合させてロック駒25から手を
放すことによって、コイルばね26の付勢力により後輪
支持フレーム2、3の直線固定がなされる。この状態か
らヒンジ部4を折り畳むには、ロック駒25をコイルば
ね26の付勢力に抗して矢印後方へ移動させてブラケッ
ット4F、4Rの係止孔4C、4Cの開口縁部から離脱
させることによって、図9に示したように後輪支持フレ
ーム2、3を回動軸5を中心として折り曲げることがで
きる。
【0015】図10は、本発明の第4実施の形態を示す
もので、本実施の形態のものは、後輪支持フレーム後部
3が梯子状フレームによって形成されている。後輪支持
フレーム後部3は左右一対の直線状のフレーム3A、3
Bによって形成され、これらを連結する回動軸5、交叉
回動軸15およびハンガーパイプ19によって恰もはし
ごの様相を呈し、後端部が後輪ホーク28を形成してい
るものである。本実施の形態では、後輪支持フレームの
形状が単純で製作が容易である。
もので、本実施の形態のものは、後輪支持フレーム後部
3が梯子状フレームによって形成されている。後輪支持
フレーム後部3は左右一対の直線状のフレーム3A、3
Bによって形成され、これらを連結する回動軸5、交叉
回動軸15およびハンガーパイプ19によって恰もはし
ごの様相を呈し、後端部が後輪ホーク28を形成してい
るものである。本実施の形態では、後輪支持フレームの
形状が単純で製作が容易である。
【0016】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明の趣旨の範囲内で、ヘッドパイプ、後輪
支持フレームおよびシートフレームの各形状およびそれ
らの関連構成、ヒンジ部における固定装置の形態、ハン
ガー固定フックの形状、ゴムストッパーの形状、固定金
具によるシートポストの保持固定形態等については適宜
採用できることは言うまでもない。
したが、本発明の趣旨の範囲内で、ヘッドパイプ、後輪
支持フレームおよびシートフレームの各形状およびそれ
らの関連構成、ヒンジ部における固定装置の形態、ハン
ガー固定フックの形状、ゴムストッパーの形状、固定金
具によるシートポストの保持固定形態等については適宜
採用できることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように、本発明
によれば、後端に後輪を軸支する後輪支持フレームの前
端部をヘッドパイプの上部に軸支し、後端にサドルを支
持するシートフレームの前端部をヘッドパイプの下部に
軸支し、これら両フレームが交叉する中央部近傍を交叉
回動軸によって回動可能に軸支した折畳み自転車フレー
ムにおいて、前記後輪支持フレームの前端部と交叉回動
軸との間に該後輪支持フレームを折曲げ自在に2分割軸
支するとともに固定装置によって後輪支持フレームを直
線に固定できるヒンジ部を設けたことによって、折畳み
自転車であっても該ヒンジ部が直線に固定された状態
で、走行中においてヘッドパイプ、後輪支持フレームお
よびシートフレームによって形成される前三角フレーム
が車体の前後方向はもとより左右方向についても充分な
剛性を保持することができる。しかも、折り畳んだり走
行中に直線固定されるところの後輪支持フレームにおけ
るヒンジ部は左右一対のフレームにより構成されて高強
度であり、走行中において変形して直線固定が解除され
る虞れはない。その上、後輪支持フレームのヒンジ部に
おける直線固定は、所定のばね力による弾接によってな
されるように構成したので、走行中の振動等によって妄
りに解除する虞れは皆無であり安全である。しかも、折
畳みのための直線固定の解除は素手にて所定のばねの付
勢力を解除するだけでよく、軽快な解除と妄りな解除の
防止との相反する特性を合わせ持つ有効な折畳み自転車
が提供される。
によれば、後端に後輪を軸支する後輪支持フレームの前
端部をヘッドパイプの上部に軸支し、後端にサドルを支
持するシートフレームの前端部をヘッドパイプの下部に
軸支し、これら両フレームが交叉する中央部近傍を交叉
回動軸によって回動可能に軸支した折畳み自転車フレー
ムにおいて、前記後輪支持フレームの前端部と交叉回動
軸との間に該後輪支持フレームを折曲げ自在に2分割軸
支するとともに固定装置によって後輪支持フレームを直
線に固定できるヒンジ部を設けたことによって、折畳み
自転車であっても該ヒンジ部が直線に固定された状態
で、走行中においてヘッドパイプ、後輪支持フレームお
よびシートフレームによって形成される前三角フレーム
が車体の前後方向はもとより左右方向についても充分な
剛性を保持することができる。しかも、折り畳んだり走
行中に直線固定されるところの後輪支持フレームにおけ
るヒンジ部は左右一対のフレームにより構成されて高強
度であり、走行中において変形して直線固定が解除され
る虞れはない。その上、後輪支持フレームのヒンジ部に
おける直線固定は、所定のばね力による弾接によってな
されるように構成したので、走行中の振動等によって妄
りに解除する虞れは皆無であり安全である。しかも、折
畳みのための直線固定の解除は素手にて所定のばねの付
勢力を解除するだけでよく、軽快な解除と妄りな解除の
防止との相反する特性を合わせ持つ有効な折畳み自転車
が提供される。
【0018】また、シートフレームの前端近傍下部に略
半円弧状の受部を有するハンガー固定フックを設けて、
フレーム折畳み時にハンガーパイプを受けて支持できる
ように構成したことによって、折畳み時のフレーム同士
の衝突による損傷が防止できると同時に好適なフレーム
の折畳み形状を保持することができる。また、シートフ
レーム後部に結合された立パイプの下端近傍後部に前記
後輪支持フレームに圧接されるゴムストッパーを設けた
ことにより、走行のために後輪支持フレームのヒンジ部
を直線に固定する際、および走行中の搭乗者の重力によ
る立パイプの後輪支持フレームへの衝撃を和らげること
ができる。また、前記後輪支持フレーム後部の適宜位置
に、フレーム折畳み時に立パイプ内に押し込まれるシー
トポストの下端部近傍を保持固定する固定金具を設ける
なら、フレーム折畳み時にはシートポストの下端部近傍
が固定金具の保持孔等内に挿入されて保持固定されるの
で、フレームの折畳み状態が確実に保持される。以上説
明したように、本発明によれば、折畳み自転車であって
も走行時の前三角フレームとしての充分な剛性が確保で
きるとともに、格別の工具を使用することなく、素手に
て簡単かつ迅速に車体の折畳みおよび組立が可能な折畳
み自転車フレームが提供される。
半円弧状の受部を有するハンガー固定フックを設けて、
フレーム折畳み時にハンガーパイプを受けて支持できる
ように構成したことによって、折畳み時のフレーム同士
の衝突による損傷が防止できると同時に好適なフレーム
の折畳み形状を保持することができる。また、シートフ
レーム後部に結合された立パイプの下端近傍後部に前記
後輪支持フレームに圧接されるゴムストッパーを設けた
ことにより、走行のために後輪支持フレームのヒンジ部
を直線に固定する際、および走行中の搭乗者の重力によ
る立パイプの後輪支持フレームへの衝撃を和らげること
ができる。また、前記後輪支持フレーム後部の適宜位置
に、フレーム折畳み時に立パイプ内に押し込まれるシー
トポストの下端部近傍を保持固定する固定金具を設ける
なら、フレーム折畳み時にはシートポストの下端部近傍
が固定金具の保持孔等内に挿入されて保持固定されるの
で、フレームの折畳み状態が確実に保持される。以上説
明したように、本発明によれば、折畳み自転車であって
も走行時の前三角フレームとしての充分な剛性が確保で
きるとともに、格別の工具を使用することなく、素手に
て簡単かつ迅速に車体の折畳みおよび組立が可能な折畳
み自転車フレームが提供される。
【図1】本発明の第1実施の形態を示すもので、折畳み
自転車の全体側面図である。
自転車の全体側面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態を示すもので、折畳み
自転車のフレームのみを示した平面および側面図であ
る。
自転車のフレームのみを示した平面および側面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施の形態を示すもので、後輪支
持フレームにおけるヒンジ部の平面図である。
持フレームにおけるヒンジ部の平面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態を示すもので、折畳み
自転車フレームが折り畳まれたフレームのみを示す平面
および側面図である。
自転車フレームが折り畳まれたフレームのみを示す平面
および側面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態を示すもので、折り畳
まれた状態の折畳み自転車の全体平面および側面図であ
る。
まれた状態の折畳み自転車の全体平面および側面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施の形態を示すもので、ヒンジ
部近傍の平面および側面図である。
部近傍の平面および側面図である。
【図7】本発明の第2実施の形態を示すもので、ヒンジ
部が折り畳まれた状態の平面および側面図である。
部が折り畳まれた状態の平面および側面図である。
【図8】本発明の第3実施の形態を示すもので、ヒンジ
部近傍の平面および一部断面の側面図である。
部近傍の平面および一部断面の側面図である。
【図9】本発明の第3実施の形態を示すもので、ヒンジ
部が折り畳まれた状態の平面および側面図である。
部が折り畳まれた状態の平面および側面図である。
【図10】本発明の第4実施の形態を示すもので、梯子
状フレームによる後輪支持フレームの平面および側面図
である。
状フレームによる後輪支持フレームの平面および側面図
である。
【図11】折畳み自転車の第1の従来例の側面図であ
る。
る。
【図12】折畳み自転車の第2の従来例の側面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 ヘッドパイプ 2 後輪支持フレーム前部 3 後輪支持フレーム後部 4 ヒンジ部 4A 半円弧状受部 4B 半円弧状受部 4F ブラケット 4R ブラケット 5 回動軸 6 シートフレーム 7 シートポスト 8 立パイプ 9 ゴムストッパー 10 ハンガー固定フック 10A 受部 11 前輪 12 後輪 13 ハンドルバー 14 サドル 15 交叉回動軸 16 ペダル 17 上部回動軸 18 下部回動軸 19 ハンガーパイプ 20 コイルばね 21 固定ノブ 22 渦巻ばね 23 係止突起 24 係止孔 25 ロック駒 26 コイルばね 27 スタンド 29 固定金具
Claims (6)
- 【請求項1】 後端に後輪を軸支する後輪支持フレーム
の前端部をヘッドパイプの上部に軸支し、後端にサドル
を支持するシートフレームの前端部をヘッドパイプの下
部に軸支し、これら両フレームが交叉する中央部近傍を
交叉回動軸によって回動可能に軸支した折畳み自転車フ
レームにおいて、前記後輪支持フレームの前端部と交叉
回動軸との間に該後輪支持フレームを折曲げ自在に2分
割軸支するとともに固定装置によって後輪支持フレーム
を直線に固定できるヒンジ部を設けたことを特徴とする
折畳み自転車フレーム。 - 【請求項2】 前記後輪支持フレームが左右一対のフレ
ームにより構成され、前記固定装置による後輪支持フレ
ームの直線固定は、後輪支持フレームが2分割されたヒ
ンジ部において左右のフレームに掛け渡されたブラケッ
トの受部に対する後輪支持フレームの前後何れか一方の
一対のフレームの車体側方への弾接によってなされるよ
うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の折畳み
自転車フレーム。 - 【請求項3】 前記後輪支持フレームが左右一対のフレ
ームにより構成され、前記固定装置による後輪支持フレ
ームの直線固定は、後輪支持フレームが2分割されたヒ
ンジ部において後輪支持フレームの前部および後部のそ
れぞれの左右のフレームに掛け渡されて重合する各ブラ
ケットに対する弾接による相互の連結によってなされる
ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の折畳
み自転車フレーム。 - 【請求項4】 前記シートフレームの前端近傍下部に略
半円弧状の受部を有するハンガー固定フックを設けて、
フレーム折畳み時にハンガーパイプを受けて支持できる
ように構成したことを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の折畳み自転車フレーム。 - 【請求項5】 前記シートフレーム後部に結合された立
パイプの下端近傍後部に前記後輪支持フレームに圧接さ
れるゴムストッパーを設けたことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれかに記載の折畳み自転車フレーム。 - 【請求項6】 前記後輪支持フレーム後部の適宜位置
に、フレーム折畳み時に立パイプ内に押し込まれるシー
トポストの下端部近傍を保持固定する固定金具を設けた
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
折畳み自転車フレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4801697A JPH10236371A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 折畳み自転車フレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4801697A JPH10236371A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 折畳み自転車フレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10236371A true JPH10236371A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12791520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4801697A Pending JPH10236371A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 折畳み自転車フレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10236371A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100573306B1 (ko) | 2005-11-09 | 2006-04-24 | 김병재 | 접이식 자전거 |
CN1308182C (zh) * | 2003-07-15 | 2007-04-04 | 常田幸 | 折叠式自行车 |
CN103625591A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 唐勇 | 折叠式电动车 |
JP2020520856A (ja) * | 2017-05-19 | 2020-07-16 | ヘンリー、ジャイルス | 折りたたみ自転車 |
-
1997
- 1997-03-03 JP JP4801697A patent/JPH10236371A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1308182C (zh) * | 2003-07-15 | 2007-04-04 | 常田幸 | 折叠式自行车 |
KR100573306B1 (ko) | 2005-11-09 | 2006-04-24 | 김병재 | 접이식 자전거 |
CN103625591A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-12 | 唐勇 | 折叠式电动车 |
JP2020520856A (ja) * | 2017-05-19 | 2020-07-16 | ヘンリー、ジャイルス | 折りたたみ自転車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060328 |