JPH10235249A - 鋼板の額縁塗装装置 - Google Patents

鋼板の額縁塗装装置

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JPH10235249A
JPH10235249A JP9040688A JP4068897A JPH10235249A JP H10235249 A JPH10235249 A JP H10235249A JP 9040688 A JP9040688 A JP 9040688A JP 4068897 A JP4068897 A JP 4068897A JP H10235249 A JPH10235249 A JP H10235249A
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mask
coating
steel sheet
plate
steel plate
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Nobuyuki Kishi
信之 貴志
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 額縁塗装装置1は、被塗装材である鋼板
2を図の表(おもて)から奥へ搬送する搬送ロール3を
囲む様に基礎上に設置した装置フレーム10に、上部塗
装ガン4、下部塗装ガン5、左マスク機構50及び右マ
スク機構70を取付けたものである。 【効果】 鋼板の左右側辺はマスク板で覆い、鋼板のト
ップ、ボトムは鋼板の送りと塗装ガンの噴射タイミング
をコントロールすることで額面塗装を実施する。上部塗
装ガンと下部塗装ガンを備えているので、鋼板の両面塗
装が可能となる。従って、本発明によれば簡単な装置で
鋼板の両面を額面塗装することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼板の額縁塗装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素鋼鋼板は、空気中の酸素と水分の存
在下で酸化が進行し多くは部分的に錆びる。この様な酸
化や発錆を防止する目的で、鋼板の製造が完了した時点
で防錆塗装を施し、塗装板の状態で例えば造船所へ出荷
することがある。造船所では塗装板同士を溶接法で接合
することにより、大きな建造物(船舶)を製造する。と
ころで、溶接の熱で塗料が熱分解して有害なガスを放出
することは好く知られている。そこで対策として鋼板の
製造者は、鋼板の周囲をエッジから一定幅だけ塗装しな
い又は塗料を剥がしたところの、額縁(縁が未塗装、中
が塗装)塗装鋼板を提供する。
【0003】額縁塗装鋼板の製造技術には、例えば特
開昭61−271046号公報「金属板の額縁塗装装
置」、実開昭60−95963号公報「鋼板塗装機の
マスキング装置」、実公昭59−36298号公報
「鋼板の額縁塗装装置」が提案されている。
【0004】上記は、同公報の第1図によれば、塗装
装置10の出側に境界線用ノズル21及び剥離用ノズル
25を備え、これら境界線用ノズル21及び剥離用ノズ
ル25から噴射したウォータジェットで、塗膜を強制的
に剥ぎ取る装置である。ウォータジェットであるから、
鋼板とノズル21,25との間隔を厳しく管理する必要
があり、間隔が大きくなると剥離力が不足して剥離むら
が出やすくなる。
【0005】上記は、同公報の第8図によれば、マス
キング・テープ5を鋼板Wの側端部に被せ、その上から
塗装をすることにより、マスキング・テープ5の陰の部
分が未塗装部分になると言うものである。
【0006】上記は、同公報の第1図によれば、被塗
装板2の左右側部を遮蔽板12,12で遮蔽し、被塗装
板2の前端部を遮蔽板8で遮蔽しつつ塗装を開始する装
置である。前記遮蔽板12は詳しくは第4図に示めされ
るとおり、被塗装板2の上面に斜めに被せた板である。
また、前記遮蔽板8は詳しくは第3図に示めされるとお
り、被塗装板2の上面に斜めに被せた板である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記は、ウォータジ
ェットであるから、鋼板とノズル21,25との間隔を
厳しく管理する必要があり、間隔が大きくなると剥離力
が不足して剥離むらが出やすくなり、装置の扱いには熟
練を要する。更に、噴射した水で鋼板が濡れるため、塗
膜を剥がした後の非塗装部分にすぐ錆が発生する。その
ために、ドライヤが必要となり、設備が大掛りになり、
設備費用が嵩むとともに、ドライヤのユーテリティとし
て燃料(電気、油若しくはガス)が不可欠であるため、
ランニングコストも嵩む。
【0008】上記は、マスキング・テープ5をデコイ
ラー6から繰出し巻取りコイラー7で巻取ることで繰り
返し使用できると言うものであるが、マスキング・テー
プ5の上面には塗料が付着するため、この塗料が接着剤
となって巻戻しが困難になる。マスキング・テープ5を
1パスの使い捨てにすると、ランニングコストが嵩む。
【0009】上記は、遮蔽板8,12が傾斜している
ため、遮断したはずの塗料が斜面に沿って流れ落ちて被
塗装板2に付着する。付着した部分が盛り上がるため膜
厚が不均一になり、且つ見栄えが悪くなる。
【0010】以上、従来の技術毎に課題を述べたが、上
記〜は全て鋼板の上面のみに額縁塗装を施す装置で
ある。これでは、鋼板を上下面反転した後に再度残りの
面を塗装する必要があり、生産性が小さい。そこで、本
発明の目的は、ランニングコストが小さくて済み、且つ
両面塗装が可能な額縁塗装装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、被塗装材である鋼板を水平搬送する搬送
ロールと、この搬送ロールの軸に沿って往復走行して鋼
板の上面に塗料を吹き付ける上部塗装ガン及び鋼板の下
面に塗料を吹き付ける下部塗装ガンと、鋼板の左側辺の
上下面をマスクする左上部マスク板・左下部マスク板を
鋼板の板幅に応じた位置に保持する左マスク機構と、鋼
板の右側辺の上下面をマスクする右上部マスク板・右下
部マスク板を鋼板の板幅に応じた位置に保持する右マス
ク機構と、これら左・右マスク機構を位置制御するため
の制御部とから鋼板の額縁塗装装置を構成する。
【0012】鋼板の左右側辺はマスク板で覆い、鋼板の
トップ、ボトムは鋼板の送りと塗装ガンの噴射タイミン
グをコントロールすることにより、額面塗装を実施す
る。なお、左右側辺をマスク板で覆ったので、塗装ガン
の走行ストロークを調整する必要が無く、塗装ガンのス
トロークを調整するものに比べて格段に装置が簡単にな
る。上部塗装ガンと下部塗装ガンを備えているので、鋼
板の両面塗装が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る額縁塗装装置の正面図
であり、額縁塗装装置1は、被塗装材である鋼板2を図
の表(おもて)から奥へ搬送する搬送ロール3を囲む様
に基礎上に設置した装置フレーム10(詳しくは図2で
説明する。)に、上部塗装ガン5、下部塗装ガン6、左
マスク機構50及び右マスク機構70を取付けたもので
あり、以下、部分毎に構造を説明する。
【0014】図2〜図4で上部塗装ガン5、下部塗装ガ
ン6及び装置フレーム10を説明する。図2は本発明に
係る額縁塗装装置の斜視図であり、前記装置フレーム1
0は、例えば4本のコラム11・・・(・・・は複数を示す。
以下同様。)と、4本の長手ビーム12・・・と、3本の
クロスビーム13,14,15とからなる。
【0015】クロスビーム13の上下のフランジにレー
ルを張り、これらのレールに上部スライダ20を取付
け、この上部スライダ20に上部塗装ガン5を取付け、
この様な上部スライダ20をチェーンループ21で往復
移動させるようにしたものである。クロスビーム14に
は、同様に、下部スライダ40を取付け、この下部スラ
イダ40に下部塗装ガン6を取付けたことを示す。残り
のクラスビーム15は、左右マスク機構を支える部材で
あり、図5以降でその構成を説明する。
【0016】図3は本発明に係る上部スライダ及び上部
塗装ガンの正面図であり、上部スライダ20は、複数の
回転輪22・・・を備えた横ビーム23,24と、これら
横ビーム23,24に固定した枠フレーム25と、この
枠フレーム25内を上下に移動する昇降部材26と、前
記枠フレーム25のトップに吊り下げた位置決めシリン
ダ27と、このシリンダ27のピストンロッド28に取
付けたサブビーム29と、このサブビーム29に取付け
た左右一対の縦パイプ31,31(又はロッド)と、こ
れら縦パイプ31,31の下端に渡したガンブラケット
32とからなる。
【0017】ガンブラケット32には、例えばウォッシ
ュ系塗装ガン5A、ジンク系塗装ガン5B、ノンジンク
系塗装ガン5Cを取付け、適宜使い分けるが、本実施例
ではこれらを一括して上部塗装ガン5と呼ぶ。前記昇降
部材26は、昇降しながら、チェーンループ21と枠フ
レーム25とを連結する部材である。
【0018】図1,2に示した下部塗装ガン6を支える
下部スライダ40は、天地が逆であること及び位置決め
シリンダ27が省略できることを条件に、上部スライダ
20と基本構造が同一であるから構造の説明は省略す
る。
【0019】図4は図3の4−4線断面図であり、レー
ルに回転輪22・・・が載っており、レールに沿って横ビ
ーム23,24、枠フレーム25などが図面表裏方向に
移動し得ることを示す。ガンブラケット32には前後
(図4では左右)に塗装ガン5,5を取付けることがで
き、3個×2列で合計6個の塗装ガン5・・・を取付ける
ことができる。なお、位置決めシリンダ27を作動させ
ることにより、サブビーム29、縦パイプ31、ガンブ
ラケット32及び塗装ガン5・・・を昇降させることがで
き、本実施例では図の位置の他に2ポジション、合計3
ポジションに塗装ガン5・・・を位置決めすることができ
る。すなわち、薄板、中板、厚板に応じて塗装ガン5・・
・を上げ、塗装ガン5と鋼板の上面との距離をほぼ一定
にすることができる。位置決めシリンダ27は、高価で
はあるが、いわゆるステッピングシリンダやボールねじ
式電動シリンダを採用すれば、mm単位の位置決めが可
能となる。
【0020】図1に戻って、センターギヤボックス34
及び上部ギヤボックス35を介してチェーンループ21
を廻すと、上部スライダ20はチェーンループ21に導
かれてスプロケット36,36間を往復する。同時に、
センターギヤボックス24及び下部ギヤボックス37を
介してチェーンループ38を廻すと、下部スライダ40
はチェーンループ38に導かれてスプロケット39,3
9間を往復する。
【0021】図5〜図7でマスク機構の構造を説明す
る。図5は本発明に係るマスク機構の斜視図であり、ク
ロスメンバ15に、左マスク機構50と右マスク機構7
0を取付けた状態を示す。
【0022】図6は本発明に係る左マスク機構の正面図
であり、左マスク機構50は、レール51,51に沿っ
て回転する回転輪52・・・を備えたスライドベース53
と、このスライドベース53から下げた左右のロッド5
4,54(又はパイプ)と、これらのロッド54,54
の途中に昇降自在に取付けた昇降ベース55と、この昇
降ベース55を上下させるためのジャッキ56と、昇降
ベース55に取付けた平面視長方形の左上部マスク板5
7と、ロッド54,54の下端に固定した固定ベース5
8と、この固定ベース58に取付けた平面視長方形の左
下部マスク板59と、スライドベース53を横移動させ
るためのチェーン61、スプロケット62、スプロケッ
ト63、チェーン64及びマスク移動用モータ65とか
らなる。マスク移動用モータ65を運転することによ
り、スライドベース53、すなわち左上部・下部マスク
板57,59を図面左右へ任意に移動することができ
る。
【0023】左上部マスク板57を水平に保持したの
で、上に溜まった塗料が鋼板上に落下することを抑える
ことができる。更に、左上部マスク板57の上面にスポ
ンジ66を貼り、左下部マスク板59の下面にスポンジ
67を張ることがより望ましい。スポンジ66,67が
緩衝材並びに吸収材となる。すなわち、塗装ガンから噴
射した塗料が、マスク板57,59に反射して鋼板上に
付着することをスポンジ66,67を付加することで防
止できる。スポンジ66,67は、緩衝機能並びに吸収
機能を兼備えた発泡性ラバー、発泡性樹脂であってもよ
く材質を特に限定するものではない。
【0024】図7は本発明に係る左マスク機構の側面断
面図であり、ロッド54の図右側に昇降ベース55を張
出してそれの先に左上部マスク板57を取付け、ロッド
54の図左側に固定ベース58を張出してそれの先に左
下部マスク板59を取付けたことを示し、結果的に左上
部マスク板57による時計廻りモーメントと左下部マス
ク板29による反時計廻りモーメントが相殺し合うこと
になり、ロッド54には大きなモーメントが掛らない構
造にした。ジャッキ56のスパナー掛け部56aに図示
せぬ工具を掛けて廻すことにより、左上部マスク板57
は上又は下へ移動させることができる。右マスク機構7
0は左マスク機構50のいわゆる勝手反対の構造のもの
であるが、基本的構造は同一であるから説明を省略す
る。
【0025】以上の構成からなる額縁塗装装置の作用を
次に述べる。図8は額縁塗装装置の運転の為の概念図で
あり、額縁塗装装置1は、鋼板2を搬送する前・後テー
ブル81,82を備え、前テーブル81に板トップ検出
センサ83と板側端検出センサ84とを備えていて、制
御部85は前テーブル81を進む鋼板2の厚さ、長さ、
板幅、搬送速度、塗装仕様などの「一次情報」と、板ト
ップ検出センサ83からの「板トップ(先端)」情報
と、板側端検出センサ84からの板左右の側辺の位置情
報並びに斜行量(ラインに対する側辺の傾き量)情報な
どを得て、左右のマスク機構50,70を駆動する指令
を出し、また、塗装ガン制御及び搬送制御を実施する。
86,86はロータリエンコーダであって、左上部・下
部マスク57,59の位置、及び右上部・下部マスク8
7,88の位置を制御部85へフィードバックする機器
である。。
【0026】図9は上部塗装ガン及び上部マスクの作用
説明図であり、上部塗装ガンの軌跡をG1とすれば、こ
の軌跡G1の端部をカバーするために左上部マスク57
と右上部マスク87を矢印,の如く移動する。ただ
し、左上部マスク57と右上部マスク87は互いに独立
して移動する。
【0027】図10は下部塗装ガン及び下部マスクの作
用説明図であり、下部塗装ガンの軌跡をG2とすれば、
この軌跡G2の端部をカバーするために左下部マスク5
9と右下部マスク88を矢印,の如く移動する。た
だし、左下部マスク59と右下部マスク88は互いに独
立して移動する。
【0028】図11は本発明の額縁塗装装置の運転フロ
ー図であり、ST××はステップ番号を示す。なお、本
図の補足説明図である図12(a)〜(e)をも参照し
つつ運転の一例を説明する。 ST01;鋼板を額縁塗装装置へ向わせる。このときの
鋼板2は図12(a)を示すとおりに未塗装板である。 ST02;図8で説明した要領で、装置入口で鋼板のト
ップ、左右の側端位置及び斜行量を検出する。 ST03;図8で説明した要領で、左・右マスク板の位
置を調整する。
【0029】ST04;鋼板を前進させ、鋼板のトップ
(先端)から50〜100mmの位置に定めた塗装開始
点が上部塗装ガンに達した時点で鋼板を止める。 ST05;上部塗装ガンを噴射しつつ1往復させて鋼板
の上面に塗装を施す。図12(b)に示すとおりに1本
の筋がつく。 ST06;次に、鋼板を前進させつつ上部塗装ガンで、
通常の塗装を実行する。図12(c)参照。
【0030】ST07;鋼板のトップ(先端)から50
〜100mmの位置に定めた塗装開始点が下部塗装ガン
に達した時点で再度鋼板を止める。 ST08;上部塗装ガンを止める。 ST09;下部塗装ガンを噴射しつつ1往復させて鋼板
の下面に筋塗装を施す。 ST10;再度鋼板を前進させ、上部・下部塗装ガンで
鋼板の上面・下面の通常塗装を行なう。
【0031】ST11;鋼板のボトム(後端)直前の塗
装終了点が上部塗装ガンに達したら鋼板を止める。 ST12;下部塗装ガンを止める。 ST13;上部塗装ガンを噴射しつつ1往復させて鋼板
の上面に筋塗装を施す。図12(d)参照。 ST14;以降、上部塗装ガンは休止させる。
【0032】ST15;鋼板を前進させ下面の通常塗装
を実施する。 ST16;鋼板のボトム(後端)直前の塗装終了点が下
部塗装ガンに達したら鋼板を止める。 ST17;下部塗装ガンを噴射しつつ1往復させて鋼板
の下面に筋塗装を施す。 ST18;下部塗装ガンを止める。 ST19;塗装実施中(ST03→ST17)は、鋼板
の斜行量に合せて左右のマスクを移動する。 以上により、図12(e)に示す額縁塗装鋼板2Bを得
ることができる。
【0033】図13(a),(b)は本発明の額縁塗装
装置で塗装した鋼板における膜厚分布グラフである。次
の塗装条件で額縁塗装を施した。 鋼板のサイズ:厚さ12mm×幅3000mm×長さ6
000mm 搬送速度:6.5 m/分 塗料の種類:ウォッシュ系塗料 設定膜厚:15±2 μm 塗装ガン速度:70 m/分
【0034】(a)は鋼板先後端の境界部の膜厚分布を
示し、トップにおいては境界からほぼ3mmの箇所で膜
厚は13μmを超え、以降ボトムに向って15±2μm
の膜厚を維持し、ボトムにおいては境界から手前約3m
mの箇所まで15±2μmの膜厚を維持することができ
た。
【0035】(b)は鋼板側端の境界部の膜厚分布を示
し、左右端いずれにおいても境界から1mm以内におい
て15±2μmの膜厚にすることができた。鋼板の左右
端においては、マスク板の存在により、極めて境界を明
確にすることができる。鋼板のトップ、ボトムはマスク
板を使用しないのでやや落ちるが、実用上は差支えな
い。従って、本発明技術により、非塗装帯の幅が均一
で、且つ非塗装帯と塗装帯の境界部の塗装膜厚は中央の
膜厚に比較してバラツキが少なく、品質の優れた額面塗
装鋼板を製造することができた。
【0036】尚、下部塗装ガンを止めて、上部塗装ガン
のみで片面することは差支えない。また、図示しないが
上部・下部塗装ガンに簡単なマスクを付設し、図11の
ST05、ST09、ST13及びST17で簡単なマ
スクを待機位置からマスキング位置へ移動し、このマス
クで噴射塗料の一部を遮断することにより「1往復塗
装」における境界部の明確化を図ることは好ましい。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、搬送ロールと、上部塗装ガン及び下
部塗装ガンと、鋼板の左側辺の上下面をマスクする左上
部マスク板・左下部マスク板を鋼板の板幅に応じた位置
に保持する左マスク機構と、鋼板の右側辺の上下面をマ
スクする右上部マスク板・右下部マスク板を鋼板の板幅
に応じた位置に保持する右マスク機構と、これら左・右
マスク機構を位置制御するための制御部とから鋼板の額
縁塗装装置を構成した。
【0038】鋼板の左右側辺はマスク板で覆い、鋼板の
トップ、ボトムは鋼板の送りと塗装ガンの噴射タイミン
グをコントロールすることにより、簡単な装置で額面塗
装を実施することができる。上部塗装ガンと下部塗装ガ
ンを備えているので、鋼板の両面塗装が可能となる。従
って、本発明によれば簡単な装置で鋼板の両面を額面塗
装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る額縁塗装装置の正面図
【図2】本発明に係る額縁塗装装置の斜視図
【図3】本発明に係る上部スライダ及び上部塗装ガンの
正面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明に係るマスク機構の斜視図
【図6】本発明に係る左マスク機構の正面図
【図7】本発明に係る左マスク機構の側面断面図
【図8】額縁塗装装置の運転の為の概念図
【図9】上部塗装ガン及び上部マスクの作用説明図
【図10】下部塗装ガン及び下部マスクの作用説明図
【図11】本発明の額縁塗装装置の運転フロー図
【図12】図11の補足説明図
【図13】本発明の額縁塗装装置で塗装した鋼板におけ
る膜厚分布グラフ
【符号の説明】
1…額縁塗装装置、2…鋼板、2B…額縁塗装鋼板、3
…搬送ロール、5…上部塗装ガン、6…下部塗装ガン、
50…左マスク機構、57…左上部マスク板、59…左
下部マスク板、70…右マスク機構、85…制御部、8
7…右上部マスク板、88…右下部マスク板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装材である鋼板を水平搬送する搬送
    ロールと、この搬送ロールの軸に沿って往復走行して鋼
    板の上面に塗料を吹き付ける上部塗装ガン及び鋼板の下
    面に塗料を吹き付ける下部塗装ガンと、鋼板の左側辺の
    上下面をマスクする左上部マスク板・左下部マスク板を
    鋼板の板幅に応じた位置に保持する左マスク機構と、鋼
    板の右側辺の上下面をマスクする右上部マスク板・右下
    部マスク板を鋼板の板幅に応じた位置に保持する右マス
    ク機構と、これら左・右マスク機構を位置制御するため
    の制御部とからなる鋼板の額縁塗装装置。
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