JPH10235238A - 頭髪用化粧料 - Google Patents

頭髪用化粧料

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JPH10235238A
JPH10235238A JP4443097A JP4443097A JPH10235238A JP H10235238 A JPH10235238 A JP H10235238A JP 4443097 A JP4443097 A JP 4443097A JP 4443097 A JP4443097 A JP 4443097A JP H10235238 A JPH10235238 A JP H10235238A
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JP
Japan
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hair
injection
cosmetic
container
liquid
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JP4443097A
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Shuji Iwao
修司 岩尾
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪用液剤を液垂れすることなく頭皮または
毛根付近に均一に施すことができ、ボリュームアップ整
髪用としても使用可能な頭髪用化粧料を得る。 【解決手段】 粘度(25℃)が100cp以下である
頭髪用液剤L1 が噴射式の容器に充填されてなり、この
容器が、前記の液剤L1 を噴射する長さNが2cm〜2
0cmの噴射ノズル14を有し、噴射時にこの噴射ノズ
ルの噴射口17から10cm離れた面における濡れ直径
φが5cm〜25cmとなるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾル式容器ま
たはディスペンサー式容器など内容液を内圧により噴射
する容器に頭髪用液剤が充填された頭髪用化粧料に関す
るものであり、特に頭髪用液剤を頭皮または毛根部付近
の希望する範囲に、液垂れせず均一に施すことができる
頭髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、整髪剤、トニック、デオドラ
ント剤、育毛料などの頭髪用液剤を、噴射部(アクチュ
エータ)を指で押すことにより適量を噴射口から噴射す
ることができるエアゾル式容器や、手動でピストンポン
プを作動して噴射口から霧状または泡状に噴射すること
ができるディスペンサー式容器などの噴射式容器に充填
した頭髪用化粧料が用いられている。
【0003】これらの頭髪用化粧料は、液剤を手のひら
に分取したり頭髪表面の広範な面に薄く均一に散布する
には適しているが、頭髪の奥部、すなわち頭皮または毛
根部付近に選択的に施そうとしても、毛髪が障害となっ
て希望する範囲に供給することは困難であった。このた
め、噴射式容器内の液剤をいったん頭髪の表層に噴射す
るか、または手のひらに噴射し、手で擦り込むのが実態
であった。
【0004】また、最近ではボリュームアップ整髪と称
して毛髪の根元付近に選択的にセット用整髪剤を塗布
し、毛を逆立たせて嵩高にセットする整髪法が行われて
いるが、この場合は毛先に整髪剤が付着することは望ま
しくないので、前記の噴射式容器は使用不可能であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】頭髪用液剤を毛根や頭
皮の限られた範囲に選択的に施すことができる頭髪用化
粧料としては、頭髪用液剤と噴射剤とをエアゾル式容器
に充填し、棒状に噴射し得るようにしたもの(特開平1
−216914号公報)などが提案されている。しか
し、これらの頭髪用化粧料は、液剤を棒状に噴射するも
のであるため、液剤を頭髪奥部の希望部位に集中的に供
給することはできても、局部的に供給量が過剰となって
液垂れを起こし、また乾き難くいつまでもベタつくな
ど、使い勝手が悪かった。また、棒状の噴射では、毛根
付近の広範囲に液剤を均一に散布する必要があるボリュ
ームアップ整髪用としては全く使用できなかった。本発
明は、上記の課題を解決するためになされたものであっ
て、従ってその目的は、液垂れすることなく適量の化粧
料を頭皮または毛根部付近の希望する範囲に均一に施す
ことができ、ボリュームアップ整髪にも対応できる噴射
式の頭髪用化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、25℃における粘度が100cp以下で
ある頭髪用液剤が噴射式の容器に充填されてなり、この
容器が、前記の液剤を噴射する長さ2cm〜20cmの
範囲内の噴射ノズルを有し、噴射時にこの噴射ノズルの
噴射口から10cm離れた面における濡れ直径が5cm
〜25cmの範囲内となるようにされた頭髪用化粧料を
提供する。前記において、噴射口の口径は、0.1mm
〜2.0mmの範囲内とすることが好ましい。前記の容
器は、1以上の噴射口が形成された複数の噴射ノズルを
有するか、または複数の噴射口が形成された1以上の噴
射ノズルを有するものであってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により図面を用いて説明する。 (実施例1)図1は、本発明のエアゾル式頭髪用化粧料
(以下、一般に「本化粧料」という)の一実施例を示し
ている。図1において本化粧料10は、25℃における
粘度が100cp以下である整髪用液剤(以下、一般に
「液剤」という)L1 および噴射剤L2 が容器本体11
に充填されてなり、この容器本体11の頂部には噴射部
(アクチュエータ)12が取付けられている。この噴射
部12は、プッシュボタン式のキャップ13を指で押し
込むと、その側部に着脱自由に装着された噴射ノズル1
4の噴射口17から液剤L1 が噴射剤L2 と共に噴射さ
れ、指を離すとバネ16の反発力によってキャップ13
が元の位置に上昇復帰し、噴射が停止されるようになっ
ている。
【0008】本化粧料10において、噴射ノズル14
は、長さNが2cm〜20cmの範囲内とされ、噴射口
17はその口径dが0.1mm〜2.0mmの範囲内で
選択されている。またこの化粧料10は、キャップ13
を押し込んで液剤L1 を噴射するとき、噴射口17から
10cm離れた面における濡れ範囲(以下、「スプレー
パターン」という)Pの直径φが5cm〜25cmの範
囲内となるように調整されている。
【0009】本化粧材10は、液剤の粘度が100cp
(25℃)以下とされ、噴射ノズル14の長さNが2c
m〜20cmの範囲内に調整され、かつ前記のスプレー
パターンPの直径φが5cm〜25cmの範囲内となる
ように調整されているので、噴射ノズル14の先端を適
度に頭髪内に挿入しキャップ13を押すと、頭髪奥部の
希望の範囲に液剤L1 を均一に散布することができ、液
剤の局部的集中による液垂れやベタつきが起こらず、ま
た毛先を濡らすことなく毛髪の根元や頭皮の表面を選択
的に濡らすことができる。従って本化粧料10は、トニ
ック、デオドラント剤、育毛料などを頭皮に選択的に施
すことが求められる場合ばかりでなく、毛先を濡らさず
毛髪の根元に整髪剤を選択的に施すことが求められるボ
リュームアップ整髪に際しても好適に使用することがで
きる。
【0010】本化粧料10において、液剤L1 の粘度
(25℃)は100cp以下に調整される。100cp
を越えると、液剤が前記の長さNの噴射ノズル14を通
過し、前記のスプレーパターンを形成するのに過大な噴
射圧を必要とし、実用性が失われる。液剤L1 の粘度
は、低すぎると噴射したときの飛散範囲が広がりすぎる
傾向があるので、これらの観点から、液剤L1 の粘度
(25℃)は1cp〜20cpの範囲内とすることが更
に好ましい。
【0011】本化粧料10において、噴射ノズル14の
ノズル長Nは2cm〜20cmの範囲内で調整される。
ノズル長Nが2cm未満では、頭髪の奥部、すなわち頭
皮や毛根部付近まで適量の液剤を到達させることが困難
となり、20cmを越えると、噴射ノズル14が僅かな
外力で屈曲し、折損するなど実用上の使い勝手が損なわ
れる。
【0012】本化粧料10において、スプレーパターン
Pの直径φは、5cm〜25cmの範囲内となるように
調整される。スプレーパターンPの直径φが5cm未満
では、液剤が局部的に過剰に供給されて液垂れを起こ
し、また乾き難くベタつくなどの問題を起こし、使い勝
手が損なわれ、またボリュームアップ整髪にも不適当と
なる。スプレーパターンの直径φが25cmを越える
と、噴霧が拡散し、頭髪奥部の必要な範囲に選択的に必
要な量の液剤を供給することが困難になる。
【0013】本化粧料10において、噴射口17の口径
dは0.1mm〜2.0mmの範囲内で調整されている
ので、液剤の粘度や噴射剤の噴射圧に対応して、所用量
の液剤を噴射ノズルの噴射口から適度な噴射圧で噴射す
ることができる。また、液剤の特性に応じて、0.1m
m〜2.0mmの範囲内で口径を変化させることによっ
て、その液剤を、好適なスプレーパターンで、毛髪の間
隙を越えて頭皮にまで効果的に到達させることができる
ようになる。
【0014】(実施例2)図2は、本発明のディスペン
サー式頭髪用化粧料(以下、一般に「本化粧料」とい
う)の一実施例を示している。図2において、本化粧料
20は概略、25℃における粘度が100cp以下であ
る液剤L1 が容器本体21に充填されてなり、この容器
本体21の頂部にディスペンサー22が取付けられてい
る。このディスペンサー22は、前方に取付けられたレ
バー23を容器本体の頸部24に向けてトリガー(引き
/緩め操作)すると、内蔵されたピストンと弁との作用
によって、容器本体21内の液剤L1 が、ディスペンサ
ー22の先端25に着脱自由に装着された噴射ノズル2
6の噴射口27から噴射されるようになっている。
【0015】本化粧料20において、噴射ノズル26
は、長さNが2cm〜20cmの範囲内とされ、噴射口
27の口径dは、0.1mm〜2.0mmの範囲内とさ
れている。また本化粧料20は、レバー23をトリガー
して前記の液剤L1 を噴射するとき、噴射口27から1
0cm離れた面におけるスプレーパターンPの直径φが
5cm〜25cmの範囲内となるように調整されてい
る。
【0016】本化粧料20は、液剤L1 の粘度(25
℃)が100cp以下とされ、噴射ノズル26の長さN
が2cm〜20cmの範囲内に調整され、かつ前記のス
プレーパターンPの直径φが5cm〜25cmの範囲内
となるように調整されているので、噴射ノズル26の先
端を適度に頭髪内に挿入しレバー23をトリガーする
と、頭髪奥部の限定された範囲に液剤L1 が散布され、
しかも液剤の局部的集中による液垂れやベタつきが起こ
らず、また毛先を濡らすことなく毛髪の根元付近や頭皮
を選択的に濡らすことができる。
【0017】本化粧料20は、噴射口27の口径dが
0.1mm〜2.0mmの範囲内で調整されているの
で、液剤の粘度やトリガー時の噴射圧に対応して、液剤
を噴射口から適度な量と噴射圧で噴射することができ、
毛髪の間隙を越えて頭皮にまで効果的に到達させること
ができる。また、液剤を頭髪の表層に散布したい場合
は、噴射ノズル26を取り外せば通常のディスペンサー
式化粧料として使用できるので、一つの化粧料をボリュ
ームアップ整髪にも通常の整髪にも好適に使い分けるこ
とができる。
【0018】(実施例3)図3は、本発明の請求項3に
基づくエアゾル式頭髪用化粧料(以下、一般に「本化粧
料」という)のうち、一つの噴射口が形成された複数の
噴射ノズルを有する形状の一実施例を示している。図3
において本化粧料30は概略、粘度(25℃)が100
cp以下の液剤L1 が、噴射剤L2 と共に容器本体31
に充填されてなり、この容器本体31の頂部に噴射部
(アクチュエータ)32が取付けられている。この噴射
部32は、その頂部に、先端に噴射口37が形成された
複数の噴射ノズル36…を、環状に配列して有してい
る。
【0019】噴射部32は、ケーシング内に内蔵された
バルブ機構とプッシュボタン34とを有し、このプッシ
ュボタン34は外方に向けて付勢されていて、この付勢
に逆らって押し下げると、容器本体31内の適量の液剤
L1 および噴射剤L2 が押し出されて混合され、この混
合物がバルブ機構を経由して各噴射ノズル36…に均等
に分配され、それぞれの噴射口37から噴霧状または泡
状に噴射されるようになっている。
【0020】本化粧料30において、各噴射ノズル36
…は、長さが2cm〜20cmの範囲内とされ、噴射口
37の口径は0.1mm〜2.0mmの範囲内で選択さ
れている。またこの化粧料30は、プッシュボタン34
を押し込んで液剤L1 を噴射するとき、噴射口37から
10cm離れた面におけるスプレーパターンの直径が5
cm〜25cmの範囲内となるように調整されている。
【0021】本化粧料30は、例えば倒立して容器本体
31を手に握り、噴射ノズル36…の先端を頭髪内に挿
入し、この状態でプッシュボタン34を押すと、それぞ
れの噴射口37…から適度の噴射角をもって液剤L1 が
噴射される。各噴射ノズル36…は環状に配列されてい
るので、毛髪に阻止されることなく、頭髪奥部の適度に
広い範囲に、液剤を均一に散布することができる。また
頭皮と噴射口37との距離を適当に調節することによっ
て、スプレーパターンの広がりを任意に変更することが
できるので、液垂れを起こさず、適量が頭皮または毛根
部付近の所望の範囲に選択的に施され、ボリュームアッ
プ整髪などにも好適に使用できるものとなっている。
【0022】(評価試験)前記実施例3(図3)のエア
ゾル式化粧料で、液剤の粘度(「液剤粘度」)、噴射ノ
ズルの長さ(「ノズル長」)、噴射口の口径(「噴射口
径」)、スプレーパターンの直径(「SP直径」と略称
する)、および噴射口の数(「噴射口数」)の諸元を本
発明の範囲内で種々に変化させた試料を作成し、使い勝
手を評価した。また、前記諸元のいずれかが本発明の範
囲から外れた比較例試料も作成し、同様に評価試験を行
った。
【0023】前記において、液剤L1 としては下記組成
の整髪剤を用いた。 メタクリル酸系両性ポリマー(三菱油化社製「ユカフォーマーAM75」) …5重量% イソプロピルミリステート …0.5重量% ポリオキシエチレン(20)イソステアリルエーテル …1重量% ヒドロキシプロピルセルロース(「HPC」と略称する) …粘度調整量 香料 …0.2重量% エチルアルコール …バランス 噴射剤L2 としてはLPG:DME=70:30の混合
物を用い、前記の液剤L1 と50:50重量%の割合で
容器に充填して用いた。
【0024】使い勝手の評価は、10人のパネラーによ
り、噴霧の広がり程度(飛散度)、頭皮への到達度、液
垂れの程度(液垂れ)、および乾き易さ(易乾性)につ
いて試験し、 ◎:パネラーの80%以上が良いとするもの ○:60%〜79%が良いとするもの △:40%〜59%が良いとするもの ×:39%以下が良いとするもの の4段階評価として採点した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果から、液剤の粘度(25℃)が
100cp以下であり、噴射ノズル長Nが2cm〜10
cmの範囲内であり、かつスプレーパターン直径φが5
cm〜25cmの範囲内である実施例3の各試料1〜4
は、いずれも良好な評価結果を得ていることがわかる。
これに対し比較例では、液剤粘度が100cpを越える
もの(比較例試料1)、ノズル長が2cm未満であるも
の(比較例試料2)、スプレーパターン直径が25cm
を越えるもの(比較例試料3)のいずれもが、いずれか
の評価項目において不満足な結果となった。
【0027】実施例3において、噴射口37は噴射ノズ
ル36の先端に形成されているが、他の実施例において
は、噴射ノズル36の先端は閉じられていて、その先端
付近のノズル側面に、1またはそれ以上の噴射口が形成
されたものであってもよい。この場合は、噴射ノズルの
先端を頭皮に押しつけて用いても、噴射口が閉塞される
ことなく、周囲に液剤を散布することができる。
【0028】(実施例4)図4は、本発明の請求項3に
基づくエアゾル式化粧料のうち、二つの噴射口が形成さ
れた複数の噴射ノズルを有するものの一実施例を示して
いる。図4において本化粧料40は概略、粘度(25
℃)100cp以下の液剤L1 が、噴射剤L2 と共に容
器本体41に充填されてなり、この容器本体41の頂部
には噴射部42が取付けられている。この噴射部42
は、その先端に着脱自由に取付けられた櫛部43を有し
ている。容器本体41は、図示しないが二重容器式にな
っていて、その内容器に液剤L1 が充填され、内容器と
外容器との間隙に噴射剤L2 が充填されている。
【0029】噴射部42は、ケーシング内に内蔵された
バルブ機構とプッシュボタン44とを有し、このプッシ
ュボタン44は外方に向けて付勢されていて、この付勢
に逆らって押し下げると、容器本体41内の適量の液剤
L1 および噴射剤L2 が押し出されて混合され、混合物
がバルブ機構を経由して櫛部43に向けて押出されるよ
うになっている。
【0030】櫛部43は、噴射部42から容器本体41
と同軸的に延びる軸部45と、この軸部45から直立し
て櫛歯状に延びる複数の噴射ノズル46…とを有してい
る。この噴射ノズル46はそれぞれ先端部が閉じられ、
先端部付近の互いに外向きとなる両側の側面に、それぞ
れ噴射口47,47が形成されている。プッシュボタン
44を押すことにより櫛部43に向けて押出された液剤
は、着脱自由の嵌合機構を有する頸部48を通り、軸部
45内において各噴射ノズル46…に均等に分配され、
それぞれの噴射口47から噴射されるようになってい
る。
【0031】本化粧料40において、各噴射ノズル46
…は、長さが2cm〜20cmの範囲内とされ、噴射口
47の口径は0.1mm〜2.0mmの範囲内で選択さ
れている。またこの化粧料40は、プッシュボタン44
を押し込んで液剤L1 を噴射するとき、噴射口47から
10cm離れた面におけるスプレーパターンの直径が5
cm〜25cmの範囲内となるように調整されている。
【0032】本化粧料40は、例えば容器本体41の胴
部を手で握り、噴射ノズル46…の先端を頭髪内に挿入
し、この状態で髪を梳きながらプッシュボタン44を押
すと、それぞれの噴射口47…から適度の噴射角をもっ
て液剤L1 が噴射される。各噴射ノズル46…は、噴射
口47が互いに外向きとなる両側の側面に形成されてい
るので、頭皮付近でほぼ水平方向に広く液剤を噴射する
ことができ、毛先を濡らすことなく頭髪奥部の比較的広
い範囲に液剤を散布することができる。またプッシュボ
タン44から手を離せば液剤の噴射は止まるので、噴射
ノズル46…を櫛歯として用いながらそのまま毛先部の
整髪も可能となり、ボリュームアップ整髪時などにきわ
めて好適に用いることができる。容器本体41は二重容
器式とされているので、どのような角度で構えても、常
に適切な割合の液剤L1 および噴射剤L2 の混合物を噴
射することができる。
【0033】前記実施例4において、複数の噴射ノズル
46…は軸部45に櫛歯状に1列に配列されているが、
他の実施例においては、複数の噴射ノズル46…が軸部
45から複数列に刷毛状に配列されていてもよい。この
場合は本化粧料をブラシとして使用することができる。
更に他の実施例においては、化粧料がやや太い1本の噴
射ノズルを有し、この噴射ノズルの先端部または側面に
複数の噴射口が形成されたものなどであってもよい。ま
た、前記の各エアゾル式の実施例において、噴射部をデ
ィスペンサー式に代えても同様な結果が得られることは
いうまでもない。
【0034】本発明の頭髪用化粧料は、整髪剤、トニッ
ク、デオドラント剤、育毛料などの頭髪用液剤、および
必要なら噴射剤を前記の噴射ノズルを有する容器に充填
して製造される。整髪剤としては、アニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系、両性系などの各種被膜形成成分およ
び整髪成分を0.5重量%〜30重量%、好ましくは2
重量%〜20重量%含む水性液またはアルコール溶液な
どが使用できる。この被膜形成成分の例としては、メチ
ルビニルエーテル系、(メタ)アクリル系、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カチオン化セルロース、ビニルピ
ロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸
共重合物のジエチル硫酸塩などのポリマーを挙げること
ができる。整髪成分の例としては、ポリオキシアルキレ
ン誘導体などを挙げることができる。デオドラント剤と
しては、1−メントールなどの清涼剤、イソプロピルメ
チルフェノール、塩化ベンザルコニウムなどの殺菌剤な
どを0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.05重
量%〜1重量%含む水性液またはアルコール溶液などが
好適に使用できる。
【0035】(実施例5)下記処方の頭髪用デオドラン
ト剤を調製した。 イソプロピルメチルフェノール 0.2重量% アロエエキス 0.3重量% マグネシア複合シリカ 0.5重量% マルメロエキス 0.3重量% オキシベンゾン 0.1重量% 香料 0.1重量% エチルアルコール 60 重量% 精製水 バランス この液剤の粘度(25℃)は3cpであった。この液剤
と噴射剤とを、液剤:噴射剤が重量比92:8の割合と
なるように、図3に示す噴射式容器で、ノズル長が10
cm、スプレーパターン直径が15cm、噴射口径が
0.45mm、噴射口数が3のものに充填した。得られ
た化粧料は、使用に際して噴射形態は霧状となり、飛散
度、到達度、液垂れ、および易乾性のいずれにおいても
優良と判断された。
【0036】(実施例6)下記処方のフォーム整髪剤を
調製した。 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2重量% ポリエチレングリコール(9000)ジステアレート 0.5重量% ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5重量% メタクリル酸系両性ポリマー 3.0重量% 香料 0.2重量% パラベン 0.2重量% エチルアルコール 15 重量% 精製水 バランス この液剤の粘度(25℃)は15cpであった。この液
剤と噴射剤とを、液剤:噴射剤が重量比92:8の割合
となるように、図3に示す噴射式容器で、ノズル長が6
cm、スプレーパターン直径が13cm、噴射口径が
0.5mm、噴射口数が5のものに充填した。得られた
化粧料は、使用に際して噴射形態は泡状となり、飛散
度、到達度、液垂れ、および易乾性のいずれにおいても
優良と判断された。
【0037】次に、本発明の実施の形態を要約して列記
する。 (1)25℃における粘度が100cp以下である頭髪
用液剤が噴射式の容器に充填されてなり、この容器が、
前記の液剤を噴射する長さ2cm〜20cmの範囲内の
噴射ノズルを有し、噴射時にこの噴射ノズルの噴射口か
ら10cm離れた面における濡れ直径が5cm〜25c
mの範囲内となるようにされた頭髪用化粧料。 (2)前記(1)において、噴射口の口径が0.1mm
〜2.0mmの範囲内とされた頭髪用化粧料。 (3)前記(1)において、容器が、1以上の噴射口が
形成された複数の噴射ノズルを有するか、または複数の
噴射口が形成された1以上の噴射ノズルを有するもので
ある頭髪用化粧料。 (4)前記(1)〜(3)において、頭髪用液剤が整髪
剤、トニック、デオドラント剤、育毛料のいずれか1以
上を含むものである頭髪用化粧料。 (5)前記(1)〜(4)において、頭髪用液剤が霧状
または泡状に噴射されるものである頭髪用化粧料。 (6)前記(1)〜(5)において、噴射口が噴射ノズ
ルの先端に形成された頭髪用化粧料。 (7)前記(1)〜(5)において、噴射口が噴射ノズ
ルの側面に形成された頭髪用化粧料。 (8)前記(1)〜(7)において、複数の噴射ノズル
が環状、櫛歯状または刷毛状に配列された頭髪用化粧
料。 (9)前記(1)〜(8)において、容器がエアゾル式
容器またはディスペンサー式容器である頭髪用化粧料。
【0038】
【発明の効果】本発明の頭髪用化粧料は、粘度(25
℃)100cp以下の頭髪用液剤が、ノズル長2cm〜
20cm、スプレーパターン5cm〜25cmの噴射式
容器に充填されてなるものであるので、液垂れすること
なく、頭髪の奥部、例えば頭皮や毛根付近の希望する範
囲に適量の頭髪用液剤を均一に散布することができるば
かりでなく、毛先を濡らさずに毛髪の根元に選択的に液
剤を施すことができるので、ボリュームアップ整髪にも
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】 本発明の他の一実施形態を示す側面図。
【図3】 本発明の更に他の一実施形態を示す斜視図。
【図4】 本発明の更に他の一実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
10…化粧料、 11…容器本体、 12…噴射部、 14…噴射ノズル、 17…噴射口、 L1 …液剤、 L2 …噴射剤、 N…噴射ノズル長、 d…噴射口直径、 P…スプレーパターン、 φ…スプレーパターン直径。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における粘度が100cp以下で
    ある頭髪用液剤が噴射式の容器に充填されてなり、この
    容器が、前記の液剤を噴射する長さ2cm〜20cmの
    範囲内の噴射ノズルを有し、噴射時にこの噴射ノズルの
    噴射口から10cm離れた面における濡れ直径が5cm
    〜25cmの範囲内となるようにされたことを特徴とす
    る頭髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 前記噴射口の口径が0.1mm〜2.0
    mmの範囲内とされたことを特徴とする請求項1に記載
    の頭髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 前記の容器が、1以上の噴射口が形成さ
    れた複数の噴射ノズルを有するか、または複数の噴射口
    が形成された1以上の噴射ノズルを有することを特徴と
    する請求項1に記載の頭髪用化粧料。
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