JP2017145062A - 液剤容器用キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1のキャップは、キャップ天面部に立設された柱状体先端から液剤が吐出するものであり、長い柱状体を頭皮に接触することで、短い柱状体の先端が頭皮で塞がれることなく、液剤が頭部に吐出・塗布することができる。
第1実施形態の液剤容器用キャップ1(以下、単にキャップ1ともいう)は、頭部に塗布する液剤を収容する容器に取り付ける液剤容器用キャップである。キャップ1は、例えば、図2に示すような容器に取り付けられ、内部に収容された液剤(図示略)を頭部6に塗布するために用いられる。図2に示す容器9は、片手で把持し易い形状及び大きさに形成されており、片手に把持して、液剤の頭部6への塗布作業を行うことができる。また、図2に示す容器9は、胴部91と、底部92と、肩部93と、上端に開口部を有する口首部94とを有する合成樹脂製の容器である。
天面部34の下側に円錐台部35を設けることにより、容器の使用後も、液剤が天面部34上や板状リブ4間の空隙に滞留することなく、円錐台部35の斜面に沿って液剤が流れ落ちるため、衛生的である。
板状リブ4は、それぞれ、天面部34の液剤吐出孔31側から立ち上がる一端部41及びキャップ径方向における該一端部41より外側から立ち上がる他端部42を有している。また、板状リブ4は、それぞれ、キャップ1の平面視において、キャップの径方向に延びている。
また、天面部34の直径は、液剤の粘度や液剤の吐出量によって適宜決めることができるが、本実施形態では、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下である。
しかも、液剤吐出孔31から吐出された液剤7は、図3(c)に示すように、板状リブ4同士の間隙46を液剤7の流路としてキャップ径方向の外側に向かって流出する。このように、板状リブ4によって、塗布した液剤7が広がる方向を制御して、液剤7を頭皮61上に効率よく広げることができるため、キャップ1や容器の使用者に、液剤の広がりを使用感として実感させ易くなる。
本実施形態のキャップ1のように、凸状部が板状リブ4であることは、液剤の拡がる方向を制御し易いので好ましい。また、キャップ1の成形もしやすい。
また、頭部6にキャップ1を安定良く接触できる観点から、板状リブ4の最上端43の高さは全て同じであることが望ましい。
液剤粘度が20〜1000mPa・S(30℃)程度のシャンプー剤等の液剤の場合には、液剤が頭皮61に届きやすく、液剤流路への流れをスムースにする観点から、天面部34から板状リブ4の最上端43までの高さt〔図3(b)参照〕は2〜5mmが好ましい。
上記の液剤粘度は、BM型粘度計(ローターNo.2、回転数60rpm、回転時間60秒)による計測値である。
板状リブ4の最上端43の曲面形状の曲率半径Rは、頭部に対して、優しく接触できることから1.5mm以上が好ましい。曲率半径の好ましい範囲の最大値は、キャップの直径によるが、φ30mmのキャップの場合にはR5mmである。本実施形態ではキャップ直径φ28mmに対して、曲率半径はR2.6mmである。
例えば、上述した実施形態のキャップ1は、図3に示すように、液剤吐出孔31にキャップの内側から栓部材53を挿脱して、該液剤吐出孔31を開閉する吐出孔の開閉機構を備えていたが、本発明の液剤容器用キャップや液剤入り容器は、キャップの外側から栓部材を挿脱して液剤吐出孔を開閉する吐出孔の開閉機構を備えていても良く、また、液剤吐出孔にキャップの内側又は外側から栓部材を押し当てて該液剤吐出孔を閉鎖するものであっても良い。更に、本発明の液剤容器用キャップや液剤入り容器は、液剤吐出孔自体を開閉する吐出孔の開閉機構を有しないものであっても良く、凸状部を含むキャップの上端部を覆うカバーキャップ等を有するものであっても良い。
また、凸状部として、板状リブ以外に楕円柱状リブ、角状リブ等のリブ形状のほか、平面視して扇形の凸状部4A(図8参照)等の各種形状の凸状部を用いることができる。なお、図8の場合、凸状部4A同士の間隙46によって形成される液剤流路は溝状となる。
<1>
頭部に塗布する液剤を収容する容器に取り付ける液剤容器用キャップであって、
基台部と先端部を有し、該先端部には、液剤吐出孔が設けられており、
前記液剤吐出孔を中心にして放射状に3以上の凸状部が設けられており、
前記凸状部は、前記先端部の液剤吐出孔側から立ち上がる一端部及び該一端部よりキャップ径方向外側から立ち上がる他端部を有しており、
前記凸状部の最上端は、前記液剤吐出孔より上方に位置し、該凸状部は、キャップの周方向に間隔を開けて形成され、該凸状部同士の間隙が、前記液剤吐出孔から吐出した液剤がキャップ径方向の外側に向かって流出する液剤の流路となる、液剤容器用キャップ。
<2>
前記凸状部が、板状リブである<1>に記載の液剤容器用キャップ。
<3>
前記凸状部が、キャップの周方向に等間隔で設けられている<1>又は<2>に記載の液剤容器用キャップ。
<4>
前記先端部は、円錐台部を有し、該円錐台部の上面部に、前記液剤吐出孔が設けられた天面部を有している<1>〜<3>の何れか1に記載の液剤容器用キャップ。
<5>
前記凸状部が、前記天面部の外縁からキャップの径方向外側に向けて設けられている<4>に記載の液剤容器用キャップ。
<6>
前記凸状部の最上端の高さが全て同じである<1>〜<5>の何れか1に記載の液剤容器用キャップ。
<7>
前記凸状部の前記一端部から最上端までの部分が曲面形状である<1>〜<6>の何れか1に記載の液剤容器用キャップ。
<8>
前記凸状部が、楕円柱状リブまたは角状リブである<1>に記載の液剤容器用キャップ。
<9>
前記凸状部が、平面視して扇形であり、凸状部同士の間隙によって形成される液剤の流路が溝状である<1>に記載の液剤容器用キャップ。
<10>
前記先端部が半球状である<1>に記載の液剤容器用キャップ。
<11>
<1>〜<10>の何れか1に記載の液剤容器用キャップが、頭部に塗布する液剤が収容された容器に取り付けられている液剤入り容器。
<12>
<11>に記載の液剤入り容器に収容された、頭部に塗布するための液剤。
<13>
下記の工程を含む<11>に記載の液剤入り容器の使用方法。
液剤入り容器を手で把持し、前記凸状部の最上端を頭部に接触させる工程。
液剤入り容器の胴部を押圧し、前記液剤吐出孔より液剤を頭部に向かって吐出させる工程。
2 基台部
3 先端部
31 液剤吐出孔
32 外縁
33 液剤吐出孔の外周部
34 天面部
35 円錐台部
4 板状リブ(凸状部)
41 一端部
42 他端部
43 最上端
46 凸状部間の間隙
5 接続部材
6 頭部
61 頭皮
7 液剤
9 容器
Claims (3)
- 天面部に設けられた液剤吐出孔を中心にして放射状に設けられた3以上の凸状部の最上端を頭部に接触させて、液剤を頭部に塗布することを可能にする塗布用キャップであって、
前記凸状部の最上端を頭部に接触させて、液剤を頭部に塗布する際に、前記凸状部同士の間隙を液剤の流路として、前記液剤吐出孔から吐出した液剤をキャップ径方向の外側に向かって流出させる塗布用キャップ。 - 天面部に設けられた液剤吐出孔を中心にして放射状に設けられた3以上の凸状部を備えており、前記凸状部の最上端を頭部に接触させて、収容される液剤を頭部に塗布することを可能にする、液剤が収容される前の空容器であって、
前記凸状部の最上端を頭部に接触させて、収容される液剤を頭部に塗布する際に、前記凸状部同士の間隙を液剤の流路として、収容される液剤を前記液剤吐出孔からキャップ径方向の外側に向かって流出させる塗布用空容器。 - 天面部に設けられた液剤吐出孔を中心にして放射状に設けられた3以上の凸状部を備えており、前記凸状部の最上端を頭部に接触させて、収容された液剤を頭部に塗布する液剤入り容器であって、
前記凸状部の最上端を頭部に接触させて、収容された液剤を頭部に塗布する際に、前記凸状部同士の間隙を液剤の流路として、収容された液剤を前記液剤吐出孔からキャップ径方向の外側に向かって流出させる液剤入り容器。
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