JPH0680443U - 容器及びそこに付設する頭皮マッサージ用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マッサージ作用と内容液塗布作用とを同時に
行いうる容器を得る。 【構成】 容器１０の液取り出し口１２の周囲に、該液
取り出し口１２の先端近傍まで延出する複数の突起２５
を持つ頭皮マッサージ用具２０を付設する。 【効果】 使用に際して、突起２５の押圧力による頭皮
へのマッサージ作用と同時に発毛や育毛等の目的で用い
られるローション類を頭皮及び頭髪に塗布することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は容器及びそこに付設する頭皮マッサージ用具に関し、特に、発毛や育 毛等の目的で用いられるローション類を頭皮あるいは頭髪に塗布するのに好適な 容器及びそこに付設する頭皮マッサージ用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

発毛や育毛等の目的で用いられるローション類は頭皮あるいは頭髪に刺激を与 えながら塗布すると効用が大きいといわれることから、塗布中及び／又は塗布後 に人手で頭皮及び頭髪にマッサージを施すのが普通である。近年においては、専 用の頭皮マッサージ用具も提案され、ローションと共にあるいは単独品として市 販に供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ローション類の容器を片手に持ち頭部に塗布しながら、もう一方の手で頭皮に マッサージを加えることは疲労感が大きく、十分なマッサージ効果を上げること ができない。そこで、通常、塗布の後に再度頭皮頭髪のマッサージを行いそれに より十分な効果を上げているが、２度手間となるうらみがある。このことは専用 の頭皮マッサージ用具を用いる場合も同様である。

【０００４】 本考案は、上記の不都合を解消することを目的としており、より具体的には、 発毛や育毛等の目的で用いられるローション類を頭部に塗布するときに、その塗 布と同時に十分なマッサージ効果を頭皮や頭髪に与えることができる容器及びそ こに付設する頭皮マッサージ用具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、本考案は、基本的に、容器の 液取り出し口の周囲に該液取り出し口の先端近傍まで延出する複数の突起を持つ 部材を付設していることを特徴とする容器を開示する。 前記複数の突起を持つ部材が容器に対して着脱自在であってもよい。さらに、 液取り出し口に伸縮自在な部分を持つ中栓を取り付け、その中栓の伸長時での先 端を前記複数の突起の先端よりもいくぶん突出するように構成してもよい。

【０００６】 さらに、本考案は、容器の液取り出し口近傍の肩部に装着自在な基部と、該基 部から該液取り出し口の先端近傍まで延出する複数本の棒状突起とを有する容器 に付設可能な頭皮マッサージ用具をも開示する。 前記複数の突起は、単なる突起であってもよく棒状の突起であってもよい。棒 状の突起の場合には、その先端でのマッサージ効果に加えてクシとしての機能も 果たすことができる。

【０００７】 複数の突起を持つ部材は、従来、クシやヘアブラシ等の材料として用いられる 樹脂材、竹材等の材料を任意に用いることができるが、シリコン系樹脂は、その 表面特性が滑らかであり頭皮あるいは頭髪に損傷を与えないことから、特に好ま しい。その際に、表面のみをシリコン系樹脂によりコーティングするようにして もよい。基部と突起部とを別材料により構成することも可能でありその際には、 突起部あるいはその表面のみをシリコン系樹脂により成形してもよい。

【０００８】

【作 用】

本考案による容器あるいは従来の容器に本発明による頭皮マッサージ用具を付 設した容器を手に持ち、頭皮及び頭髪に対して内容液（発毛や育毛等の目的で用 いられるローション類）を塗布する。その際に、前記突起部の先端を頭皮に接触 させかつ押圧を繰り返しながら塗布を行う。それにより、頭皮、頭髪にはマッサ ージ効果を与えながら、内容物を所要の部位に塗布することができる。

【０００９】 容器の液取り出し口に伸縮自在な部分を持つ中栓を取り付けた場合には、突起 部の先端の押圧に繰り返しにより中栓も伸縮を繰り返すこととなり、内容液の塗 布がより確実となる。 本考案によれば、塗布過程において所要のマッサージ作用が頭皮及び頭髪に与 えられるので、塗布後に別途マッサージを行わなくても所要の効果を得ることが できる。

【００１０】

【実施例】

以下、容器として限定的ではないが化粧液用容器を例にとり、いくつかの実施 例に基づき本考案をより詳細に説明する。 図１は、本発明による化粧液用容器及びそこに付設する頭皮マッサージ用具を 分解して示す斜視図である。１０は発毛や育毛等の目的で用いられるローション 類を収容している化粧液用容器であり、胴体部１１及び液取り出し口１２を有し ていて、胴体部１１と液取り出し口１２とは肩部１３を介して接続している。液 取り出し口１２には中栓１３が着脱自在に嵌挿されており、化粧液用容器１０を 振り込んだときに、該中栓１３から内容液が射出する。液取り出し口１２にはキ ャップ１５が着脱自在に取り付けられる。

【００１１】 なお、この化粧液用容器１０及びキャップ１５は通常の市販品に用いられる化 粧液用容器そのものであり、この例においては円筒形の容器として示されるが、 形状は任意である。 ２０は頭皮マッサージ用具であり、基部２１及び該基部から容器１０の軸線方 向に延長する複数本の棒状突起２５とからなる。基部２１の下方端の内面側には 化粧液用容器１０の胴体部１１と液取り出し口１２とを連結する前記肩部１３に 嵌着しうる形状及び寸法の段差部２２が形成されており、該段差部２２が肩部１ ３に外側から嵌着することにより、頭皮マッサージ用具２０は化粧液用容器１０ に移動しないように装着される（図２参照）。

【００１２】 基部２１の上端面２３には複数本の棒状突起２５が固設されている。この棒状 突起２５は、上記のように頭皮マッサージ用具２０を化粧液用容器１０の肩部１ ３にしっかりと装着したときに、その先端が前記中栓１４の先端よりもいくぶん 突出した位置となるように形成することが好ましい。 この実施例においては、頭皮マッサージ用具２０はシリコン系樹脂により一体 成形されており、棒状の突起は基部２１の上面端２３に等間隔で８本設けられて いるが、これはあくまでも一つの例であって、全体をポリエチレン、ポリプロピ レン、ポリアミド等の様な樹脂により成形した後に、棒状突起の先端部分のみに シリコン系樹脂によるコーティングを施すようにしてもよく、また、樹脂製基部 に対して別途形成したシリコン樹脂製あるいは竹製の棒状体等をを嵌入等により 取り付けるようにしてもよい。棒状突起の本数や形状も任意である。

【００１３】 使用に際しては、発毛や育毛等の目的で用いられるローション類を収容した化 粧液用容器１０の肩部１３に対して、キャップ１５を取り外した後に、上記の頭 皮マッサージ用具２０を装着する。容器１０を手に持ち、頭皮マッサージ用具２ ０の棒状突起２５の先端を頭皮に向けかつその先端で頭皮に押圧力を付与しなが ら、容器１０を頭髪内で移動させる。それにより、頭皮や頭髪には反復する押圧 力が与えられると同時にローション類も吐出し塗布される。このことは塗布と同 時に必要なマッサージ作用を頭皮及び頭髪に与えていることを意味しており、必 要量を塗布した後に改めてマッサージを行う煩わしさが回避される。さらに、こ の実施例においては、マッサージ機能を果たす部材が長尺状の棒状突起であるこ とからそれがクシとしての機能も果たし、頭髪の中での移動を容易とする。

【００１４】 図３は頭皮マッサージ用具の他の実施例を示している。この頭皮マッサージ用 具３０は、基部３１が円筒状の長い壁部分を有していて、その上端面３３に突起 ３５が複数個形成されている。そして、この円筒状壁部分は、頭皮マッサージ用 具３０を化粧液用容器１０の肩部に装着したときに、前記上端面３３が中栓１４ の先端位置近傍まで延出する長さに形成される。このものは、上記のような形状 であることから、全体としての構造的強度が大きく、強い押圧力を頭皮に与える ことが可能となる。

【００１５】 図４に示す実施例は中栓の構造において、図１に示した実施例のものと異なっ ている。この中栓４４はその途中に蛇腹部４５を有していて、それにより中栓４ ４自体が伸縮自在となっている。そして、その伸長時にその先端は複数の突起２ ５の先端よりいくぶん突出するように形成されている。使用時に、棒状突起２５ の先端を頭皮に押圧すると中栓４４の蛇腹４５は収縮し、棒状突起２５の先端を 頭皮から離すと蛇腹４５は伸長して元の原姿勢に復帰する。この中栓を用いるこ とにより内容液の吐出は確実となり、マッサージ目的と塗布目的の同時達成が一 層確実となる。また、図４に示される中栓を持つ容器に対して図３に示される形 態の頭皮マッサージ用具を装着しても同様に目的は達成できる。

【００１６】 なお、上記の例においてはいずれも、化粧液用容器に対して頭皮マッサージ用 具が着脱自在である構成のものについて説明したが、必ずしも着脱自在である必 要はなく、製造段階において、化粧液用容器に対して頭皮マッサージ用具を接着 やねじ込み等の適宜の手段により一体に固設してもよく、この場合であっても同 様に所期の目的が達成されることは容易に理解されよう。

【００１７】 さらに、特に図示しないが、頭皮マッサージ用具の基部部分をゴム材料あるい はフレキシブル性の大きい樹脂材料のようにある程度伸縮性がありかつ形状をあ る程度変化できるような材料により成形することにより、化粧液用容器と頭皮マ ッサージ用具との間の寸法、形状の組み合わせに自由度を持たせることができ、 そのような場合には、単に頭皮マッサージ用具のみを製品として市場に供するこ とも可能となる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案による容器及びそこに付設する頭皮マッサージ用具は、特に、発毛や育 毛等の目的で用いられるローション類を頭部に塗布するときに、その塗布と同時 に十分なマッサージ効果を頭皮や頭髪に与えることができる。それにより、必要 量を塗布した後に改めてマッサージを行う煩わしさが回避される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による容器及びそこに付設する頭皮マッ
サージ用具を示す分解斜視図。

【図２】本考案による容器及びそこに付設する頭皮マッ
サージ用具の一実施例を示す断面図。

【図３】本考案による容器及びそこに付設する頭皮マッ
サージ用具の他の実施例を示す断面図。

【図４】本考案による容器及びそこに付設する頭皮マッ
サージ用具のさらに他の実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１０…容器、１２…液取り出し口、１３…肩部、１４…
中栓、１５…キャップ、２０…頭皮マッサージ用具、２
１…基部、２５…棒状突起、

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器の液取り出し口の周囲に該液取り出
   し口の先端近傍まで延出する複数の突起を持つ部材を付
   設していることを特徴とする容器。
2. 【請求項２】 該複数の突起を持つ部材が容器に対して
   着脱自在であることを特徴とする請求項１記載の容器。
3. 【請求項３】 該液取り出し口には伸縮自在な部分を持
   つ中栓が取り付けられており、かつ該中栓の伸長時での
   先端は前記複数の突起の先端よりも突出していることを
   特徴とする請求項１又は２記載の容器。
4. 【請求項４】 容器の液取り出し口近傍の肩部に装着自
   在な基部と、該基部から該液取り出し口の先端近傍まで
   延出する複数本の棒状突起とを有することを特徴とする
   容器に付設可能な頭皮マッサージ用具。