JPH10233638A - マイクロ波増幅器 - Google Patents

マイクロ波増幅器

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JPH10233638A
JPH10233638A JP9037484A JP3748497A JPH10233638A JP H10233638 A JPH10233638 A JP H10233638A JP 9037484 A JP9037484 A JP 9037484A JP 3748497 A JP3748497 A JP 3748497A JP H10233638 A JPH10233638 A JP H10233638A
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line
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茂 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅するマイクロ波信号に多数のキャリア周
波数が含まれる場合でも歪み特性の良いマイクロ波増幅
器を提供する。 【解決手段】 FET10のドレインDに、マイクロ波
信号のキャリア周波数の波長λgの1/4すなわちλg
/4より短い長さを有するマイクロストリップ線路1を
接続し、その他端と接地電位(GND)との間に複数の
キャリア周波数に起因して発生するビート信号周波数を
短絡するコンデンサ5を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波増幅器
に関し、特に異なる複数のキャリア周波数を含むマイク
ロ波信号を増幅するマイクロ波増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、衛星通信方式などでは、比較的
低周波の入力信号で変調されたマイクロ波(超高周波)
を用いて通信が行われており、その送信部ではこれらマ
イクロ波信号を高利得で増幅するため、FETなどの能
動素子を用いたマイクロ波増幅器が用いられる。従来、
このようなマイクロ波増幅器では、能動素子に対して適
切な直流バイアス電圧を供給する手段として、マイクロ
波信号のキャリア周波数に対して高インピーダンスとな
るλg/4線路(λgは、マイクロストリップ線上の波
長を示す)を介して直流バイアス電圧を供給するものと
なっている。
【0003】図9は従来のマイクロ波増幅器の一部を示
す説明図であり、(a)は回路図、(b)は実装図を示
している。FET10のドレインDに対してλg/4線
路11が接続されており、その他端が直流バイアス電圧
DSに接続され、さらにまた低周波の入力信号を短絡す
るコンデンサ15を介して接地に接続されている。これ
らλg/4線路11およびコンデンサ15からなる直流
バイアス電圧供給回路により、キャリア周波数に対して
高インピーダンスを維持し、かつ入力信号周波数に対し
て短絡した状態にて、FET10のドレインDに直流バ
イアス電圧VDSを供給するものとなっている。このよう
な回路構成を取っているものとしては、例えば特公平2
−61175号公報などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマイクロ波増幅器では、直流バイアス電圧V
DSを供給するλg/4線路の純抵抗成分Rが極めて低い
ことから、純抵抗成分Rによる電圧降下を低減できるも
のの、そのリアクタンス成分jXについては考慮されて
おらず、マイクロ波信号のキャリア周波数に多数のキャ
リア周波数が存在する場合に生じる低周波のビート信号
により、そのビート周波数帯における直流バイアス電圧
供給回路のリアクタンス成分jXにて直流バイアス電圧
DSの電圧が低下するという問題点があった。
【0005】例えば、異なるキャリア周波数f1 ,f2
(f1 <f2 )を有する2つのキャリア信号を混合した
場合、これら2つの周波数差f2 −f1 を周波数とする
ビート信号が発生する。したがって、FET10のドレ
インDに供給される直流バイアス電流もビート信号に応
じて変化する。一方、この直流バイアス電流が流れるバ
イアスλg/4線路は、R+jXのインピーダンスを有
しており、信号の周波数成分の電流をID (t)とする
と、FETのドレイン電圧VDS(t)は次式で表され
る。 VDS(t)=VDS−ID(t)*(R+jX)
【0006】前述したビート信号が生じる場合には、周
波数成分の電流ID (t)、純抵抗成分Rおよびリアク
タンス成分jXによって、FETのドレイン電圧V
DS(t)が変動する。これにより、直流バイアス電圧を
阻害されてドレインDの直流バイアス電圧が変動し、増
幅出力に歪みが生じることが判明した。すなわち、ビー
ト信号が出力の歪みを生じさせる原因であることを本発
明者は見い出した。そこで、本発明はこのビート信号を
従来よりも低減して、より歪み特性のよいマイクロ波増
幅器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1によるマイクロ波増幅器
は、λg/4より短い長さの第1のマイクロストリップ
線路と、該第1のマイクロストリップ線路と接地間に接
続された容量素子とからなる回路を備えるものである。
したがって、マイクロ波信号に含まれる複数のキャリア
周波数の差に起因して生じるビート信号が、λg/4よ
り短い長さの第1のマイクロストリップ線路および容量
素子を介して接地電位に短絡される。さらに、本発明の
請求項2は、請求項1記載のマイクロ波増幅器におい
て、第1のマイクロストリップ線路の長さが3λg/1
6以下としたものである。したがって、λg/4より短
い長さの第1のマイクロストリップ線路として長さが3
λg/16以下のマイクロストリップ線路が用いられ
る。
【0008】また、本発明の請求項3は、請求項1記載
のマイクロ波増幅器において、前記回路が、マイクロ波
信号を増幅する能動素子の出力に設けたものである。し
たがって、マイクロ波信号を増幅する能動素子の出力に
設けられた前記回路により、マイクロ波信号に含まれる
複数のキャリア周波数の差に起因して生じるビート信号
が、λg/4より短い長さの第1のマイクロストリップ
線路および容量素子を介して接地電位に短絡される。さ
らに、本発明の請求項4は、請求項3記載のマイクロ波
増幅器において、前記回路が、能動素子の出力端子に接
続される線路の前記能動素子の出力端子近傍に設けたも
のである。したがって、能動素子の出力端子に接続され
る線路の前記能動素子の出力端子近傍に設けられた前記
回路により、マイクロ波信号に含まれる複数のキャリア
周波数の差に起因して生じるビート信号が、λg/4よ
り短い長さの第1のマイクロストリップ線路および容量
素子を介して接地電位に短絡される。
【0009】さらに、本発明の請求項5は、請求項4記
載のマイクロ波増幅器において、能動素子の出力端子に
接続される線路に所定の直流バイアス電圧を供給する直
流バイアス電圧供給手段を備えるものである。したがっ
て、能動素子の出力端子に接続される線路に直流バイア
ス電圧供給手段から所定の直流バイアス電圧が供給され
る。さらにまた、本発明の請求項6は、請求項5記載の
マイクロ波増幅器において、第1のマイクロストリップ
線路とは異なるλg/4より短い長さの第2のマイクロ
ストリップ線路と、第2のマイクロストリップ線路と接
地間に接続された容量素子と、第2のマイクロストリッ
プ線路と容量素子との間に接続された直流バイアス源と
から構成したものである。したがって、直流バイアス源
から、第2のマイクロストリップ線路を介して、能動素
子の出力端子に所定の直流バイアス電圧が供給される。
また、本発明の請求項7は、請求項6記載のマイクロ波
増幅器において、第2のマイクロストリップ線路の長さ
が3λg/16以下としたものである。したがって、3
λg/16以下の長さの第2のマイクロストリップ線路
を介して能動素子の出力端子に所定の直流バイアス電圧
が供給される。
【0010】また、本発明の請求項8は、請求項1記載
のマイクロ波増幅器において、第1のマイクロストリッ
プ線路と容量素子との接続点に、所定の直流バイアス電
圧を供給する直流バイアス電圧供給手段を備えるもので
ある。したがって、直流バイアス電圧供給手段から第1
のマイクロストリップ線路を介して所定の直流バイアス
電圧が供給される。また、本発明の請求項9は、請求項
8記載のマイクロ波増幅器において、直流バイアス電圧
供給手段が、直流バイアス源からなるものである。した
がって、直流バイアス源から第1のマイクロストリップ
線路を介して所定の直流バイアス電圧が供給される。
【0011】また、本発明の請求項10は、請求項3記
載のマイクロ波増幅器において、能動素子が複数あり、
これら複数の能動素子に入力されるマイクロ波信号を複
数に分配する分配器と、複数の能動素子の出力に設けら
れる前記回路と、複数の能動素子の出力信号を合成して
出力する合成器とを備えるものである。したがって、分
配器によりマイクロ波信号が複数の能動素子に分配さ
れ、各能動素子の出力信号が合成器により合成されて出
力されるとともに、各能動素子の出力に設けられた前記
回路により、マイクロ波信号に含まれる複数のキャリア
周波数の差に起因して生じるビート信号が接地電位に短
絡される。また、本発明の請求項11は、請求項10記
載のマイクロ波増幅器において、前記回路が、複数の能
動素子の入力にも設けたものである。したがって、各能
動素子の入力に設けられた前記回路により、マイクロ波
信号に含まれる複数のキャリア周波数の差に起因して生
じるビート信号が接地電位に短絡される。
【0012】また、本発明の請求項12は、請求項10
記載のマイクロ波増幅器において、分配器の前段と合成
器の後段とに所定の直流バイアス電圧を供給する直流バ
イアス電圧供給手段を備えるものである。したがって、
分配器の前段と合成器の後段とに直流バイアス電圧供給
手段から所定の直流バイアス電圧がそれぞれ供給され
る。また、本発明の請求項13は、請求項5,請求項8
または請求項12記載のマイクロ波増幅器において、直
流バイアス電圧供給手段が、λg/4長のマイクロスト
リップ線路と、マイクロストリップ線路と接地間に接続
された容量素子と、マイクロストリップ線路と容量素子
との間に接続された直流バイアス源とからなるものであ
る。したがって、直流バイアス源からλg/4長のマイ
クロストリップ線路を介して所定の直流バイアス電圧が
供給される。また、本発明の請求項14は、請求項10
記載のマイクロ波増幅器において、分配器と複数の能動
素子との間に接続された入力整合回路と、これら複数の
能動素子と合成器との間に接続された出力合成回路とを
備えるものである。
【0013】また、本発明の請求項15は、請求項10
記載のマイクロ波増幅器において、分配器、入力整合回
路、複数の能動素子、第1のマイクロストリップ線路、
容量素子、出力整合回路および合成器を1つのパッケー
ジ内に収容したものである。また、本発明の請求項16
は、請求項10記載のマイクロ波増幅器において、容量
素子をパッケージの外部に外付けするための接続手段を
備えるものである。したがって、接続手段を介して容量
素子がパッケージの外部に外付けされる。また、本発明
の請求項17は、請求請求項1,請求項2,請求項6,
請求項7,請求項13または請求項15記載のマイクロ
波増幅器において、第1のマイクロストリップ線路、第
2のマイクロストリップ線路およびλg/4長のマイク
ロストリップ線路の少なくとも1つをインダクタンスの
等価なコイルで置換したものである。
【0014】
【作用】ビート信号を短絡するコンデンサ5(図1参
照)とマイクロストリップ線路1との接続点はビート信
号に対して短絡となっている。しかしFET10のドレ
インDから見た場合、ビート信号を平滑する回路(以
下、ビート平滑回路という)のビート信号に対するリア
クタンスは、マイクロストリップ線路のビート信号の電
気長に依存する値となる。マイクロストリップ線路1の
インピーダンスをZ、ビート信号の位相定数をβ、マイ
クロストリップ線路1の長さをLとすると、FET10
のドレインDから見たビート平滑回路のビート信号に対
するリアクタンスjXは以下の式で与えられる。 jX = Z*tan(β*L)
【0015】ここで、βはビート信号に固有の値であ
り、マイクロストリップ線路1のインピーダンスZを小
さくするか、その長さLを小さくするほどリアクタンス
jXは小さくなる。しかし、マイクロストリップ線路1
のインピーダンスZを小さくするには、マイクロストリ
ップ線路1の幅を広げる必要があり実装上限界がある。
したがって、リアクタンスjXを小さくするには、マイ
クロストリップ線路1の長さLを短くすることが効果あ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である
マイクロ波増幅器を示す説明図であり、(a)は回路
図、(b)は構成図である。同図において、前述の説明
(図9参照)と同じまたは同等部分には同一符号を付し
てある。従来のマイクロ増幅器(図9参照)と比較し
て、FET10のドレインD(出力端子)に接続された
線路であってドレインDの近傍に、マイクロ波信号のキ
ャリア周波数の波長λgの1/4すなわちλg/4より
短い長さを有するマイクロストリップ線路1が接続さ
れ、その他端と接地電位(GND)との間に複数のキャ
リア周波数に起因して発生するビート信号周波数を短絡
するコンデンサ5(容量素子)とが接続されている。
【0017】これらマイクロストリップ線路1とコンデ
ンサ5とから、ビート平滑回路が構成される。また、F
ET10のドレインに接続された線路には、λg/4線
路11とコンデンサ15と直流バイアス電圧VDSからな
る直流バイアス電圧供給回路も接続されているので、図
9に示した従来技術と同様に、キャリア周波数に対して
高インピーダンスとなる。このため、直流バイアス電圧
DS側へのマイクロ波信号の漏れを防ぐことができる。
【0018】また、λg/4より短い長さのマイクロス
トリップ線路1をドレインDの近傍に設けることによ
り、FET10のドレインDからマイクロストリップ線
路1までの線路距離が長い場合と比較して、その線路の
インダクタンス成分を小さくすることができ、ビート平
滑回路により効率よくビート信号を低減できる。したが
って、マイクロストリップ線路1は、余剰なインダクタ
ンス成分が付加されないように、FET10のドレイン
Dの端子の根本に接続するのが最も望ましい。なお、λ
g/4線路11は、FET10のドレインDに接続され
た線路のどこに設けてもよい。
【0019】図2はビート平滑回路のストリップ線路の
長さLによるNPR特性の変化を示す説明図であり、4
1はL=λg/4の場合(従来と同等)、42はL=3
λg/16の場合、43はL=λg/8の場合、44は
L=λg/20の場合を示している。なお、NPR特性
とは、電力増幅器の線形特性を示す性能指標の1つであ
る。
【0020】増幅器に複数波の信号を加えると、その歪
み特性のため出力信号には入力した信号成分の他に多く
の不用な信号成分が発生し、これにより発生した歪み信
号成分は増幅器の出力信号品質を劣化させる。特に、移
動体通信などでは、移動体の通信局数が多く、1つの増
幅器で非常に多くの信号を増幅する。このような場合に
線形特性の評価を行うには、信号発生器を多数用意しな
くてはならないので、実際には評価できない。この代わ
りに、入力信号に雑音を使用して増幅器の線形特性を評
価する方法が考えられている。
【0021】この方法は、雑音信号の中に非常に狭い雑
音信号のないスリット(帯域)を設けて、この雑音信号
を増幅器に入力し、出力側でこのスリットに生じた電力
密度と雑音信号密度との電力比を測定する。したがっ
て、スリットに生じた電力密度が大きいほど増幅器の線
形特性が悪いことを表するものとなる。この電力比をN
PR(Noise Power Ratio )といい、NPRの絶対値が
大きいほど複数波信号の増幅において歪みの発生が小さ
く、線形特性がよいと判断される。
【0022】したがって、λg/4より短い長さを有す
るマイクロストリップ線路1を用いることにより、λg
/4線路と比較してjXの小さくすることができるとと
もに、ビート信号周波数を短絡するコンデンサ5を介し
て接地することにより、複数のキャリア周波数に起因し
て発生するビート信号を確実に低減できる。これは、図
2に示されているように、マイクロストリップ線路1の
線路長L=3λg/16以下とすることにより、L=λ
g/4と比較して、そのNPR特性が出力バックオフ量
の広い範囲にわたって大幅に改善されていることがわか
る。
【0023】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実
施の形態によるマイクロ増幅器を示す説明図であり、
(a)は回路図、(b)は構成図である。同図におい
て、前述の説明(図1参照)と同じまたは同等部分には
同一符号を付してある。本発明の第1の実施の形態(図
1参照)と比較して、ここではFET10のドレインD
に直流バイアス電圧VDSをビート平滑回路のマイクロス
トリップ線路1を介して供給するようにした点が異な
る。
【0024】すなわち、図3では、マイクロストリップ
線路1とコンデンサ5との接続点に直流バイアス電圧V
DSが接続されており、ここからλg/4より短い長さの
マイクロストリップ線路1を介して、FET10のドレ
インDに直流バイアス電圧VDSが供給される。また、ビ
ート信号は、前述の第1の実施の形態(図1参照)と同
様に、マイクロストリップ線路1およびコンデンサ5を
介して、接地電位に短絡される。
【0025】このように、直流バイアス電圧VDSをビー
ト平滑回路のマイクロストリップ線路1を介して供給す
るようにしたので、第1の実施の形態と同様にビート信
号を低減できる。また、直流バイアス電圧VDSをFET
10のドレインDへ供給するための回路、すなわち図1
におけるλg/4線路11およびコンデンサ15が不要
となり、回路構成部品を低減できるとともに、回路面積
を小さくでき、増幅器を小型化することができる。
【0026】次に、図4を参照して、本発明の第3の実
施の形態について説明する。図4は、本発明の第3の実
施の形態によるマイクロ増幅器を示す説明図であり、
(a)は回路図、(b)は構成図である。同図におい
て、前述の説明(図1参照)と同じまたは同等部分には
同一符号を付してある。本発明の第1の実施の形態(図
1参照)と比較して、ここではFET10のドレインD
に直流バイアス電圧VDSをλg/4線路11とビート平
滑回路のマイクロストリップ線路1とを介して供給する
ようにした点が異なる。
【0027】すなわち、図4では、マイクロストリップ
線路1とコンデンサ5との接続点にλg/4線路11を
介して直流バイアス電圧VDSが接続されており、ここか
らλg/4線路11およびλg/4より短い長さのマイ
クロストリップ線路1を介して、FET10のドレイン
Dに直流バイアス電圧VDSが供給される。なお、λg/
4線路11の他端と接地電位(GND)との間にキャリ
ア周波数を短絡するコンデンサ15が接続されており、
このコンデンサ15とλg/4線路11とから直流バイ
アス電圧供給回路が構成されている。
【0028】また、ビート信号は、前述の第1の実施の
形態(図1参照)と同様に、マイクロストリップ線路1
およびコンデンサ5を介して、接地電位に短絡される。
このように、第2の実施の形態と同様に、λg/4より
短い長さのマイクロストリップ線路1と、ビート信号周
波数を短絡するコンデンサ5からなるビート平滑回路を
有するので、ビート信号を低減できる。
【0029】また、マイクロストリップ線路1とコンデ
ンサ5との接続点に、λg/4線路11とコンデンサ1
5と直流バイアス電圧VDSからなる直流バイアス電圧供
給回路を接続したので、図9に示した従来技術と同様
に、キャリア周波数に対して高インピーダンスとなる。
このため、直流バイアス電圧VDS側へのマイクロ波信号
の漏れを防ぐことができるという効果が得られる。さら
に、ドレインと接続された線路の片側に近接して配置す
ることができるので、第1の実施の形態よりも占有面積
を小さくできる(図1(b),図4(b)参照)。
【0030】次に、図5を参照して、本発明の第4の実
施の形態について説明する。図5は本発明の第4の実施
の形態によるマイクロ増幅器を示す説明図であり、
(a)は回路図、(b)は構成図である。同図におい
て、前述の説明(図1参照)と同じまたは同等部分には
同一符号を付してある。本発明の第1の実施の形態(図
1参照)と比較して、ここではλg/4線路11の代わ
りに、λg/4より短い長さのマイクロストリップ線路
2を介して、FET10のドレインDに直流バイアス電
圧VDSを供給するようにした点が異なる。
【0031】すなわち、図5では、FET10のドレイ
ンDに、マイクロ波信号のキャリア周波数の波長λgの
1/4すなわちλg/4より短い長さを有するマイクロ
ストリップ線路2が接続され、その他端と接地電位(G
ND)との間に入力信号を短絡するコンデンサ5とが接
続され、さらにこの他端に直流バイアス電圧VDSが接続
されている。これにより、λg/4より短い長さのマイ
クロストリップ線路2を介して、FET10のドレイン
Dに直流バイアス電圧VDSが供給される。
【0032】なお、λg/4線路2の他端と接地電位
(GND)との間にキャリア周波数を短絡するコンデン
サ6が接続されており、このコンデンサ6とλg/4線
路2とから直流バイアス電圧供給回路が構成されてい
る。また、ビート信号は、前述の第1の実施の形態(図
1参照)と同様に、マイクロストリップ線路1およびコ
ンデンサ5を介して、接地電位に短絡される。このよう
に、直流バイアス電圧VDSをλg/4より短い長さを有
するマイクロストリップ線路2を介して供給するように
したので、直流バイアス電圧VDS供給側においても、ビ
ート信号を減衰させることができる。
【0033】すなわち、λg/4より短い長さのマイク
ロストリップ線路1とコンデンサ5からなるビート平滑
回路と、λg/4より短い長さのマイクロストリップ線
路2,コンデンサ6からなるビート平滑回路とが、FE
T10のドレインに接続されている線路と接地電位との
間に並列に設けられている。これにより、ビート信号を
平滑にする効果が、第1〜第3の実施の形態と比較して
向上する。
【0034】次に、図6を参照して、本発明の第5の実
施の形態について説明する。図6は本発明の第5の実施
の形態によるマイクロ増幅器を示す説明図であり、
(a)はFETのゲートGおよびドレインDの両方に所
定のビート平滑回路を設けた場合、(b)はFETのド
レインDのみに所定のビート平滑回路を設けた場合を示
している。
【0035】このような複数個のFETを並列動作させ
る構成のマイクロ増幅器では、図10に示すように、λ
g/4線路12A,12B,13A,13B、およびコ
ンデンサC16A,16B,17A,17Bを設けて、
個々のFETのゲートGおよびドレインDに、所定の直
流バイアス電圧VGS,VDSを供給する構成が考えられ
る。
【0036】図10において、22,24,32,34
は入力整合回路、26,28,36,38は出力整合回
路、23,27,33,37は直流阻止コンデンサであ
る。しかし、図10の例では、直流バイアス電圧供給用
として多数のλg/4線路を必要とすること、および外
部との接続回路が多くなることから、マイクロ増幅器の
サイズが大きくなり、小型化できないという問題点があ
った。
【0037】本発明の第5の実施の形態(図6参照)で
は、並列動作させる各FET25,35に対してマイク
ロ波信号を分配する分配線路(分配点)と、各FET2
5,35からの増幅出力を合成する合成線路(合成点)
とから、FET25,35のゲートG(入力端子)およ
びドレインD(出力端子)に、それぞれ直流バイアス電
圧VGS,VDSを供給するとともに、FET25,35の
ゲートGおよびドレインD近傍にビート信号を減衰させ
るビート平滑回路を設けたものである。
【0038】すなわち、コンデンサC21と22,32
とが接続される分配線路にλg/4線路12を接続し、
その他端と接地電位(GND)との間にマイクロ波信号
のキャリア周波数を短絡するコンデンサ16を接続し、
さらにこの他端に直流バイアス電圧VGSを接続したもの
である。また、28,38とコンデンサC29とが接続
される合成線路にλg/4線路13を接続し、その他端
と接地電位(GND)との間にマイクロ波のキャリア周
波数を短絡するコンデンサ17を接続し、さらにこの他
端に直流バイアス電圧VDSを接続したものである。
【0039】さらに、図6(a)では、各FET24,
34のゲートGおよびドレインDの両方に対してλg/
4より短い長さを有するマイクロストリップ線路2A,
2B,3A,3Bを接続し、さらにそれぞれの他端と接
地電位(GND)との間にビート信号周波数を短絡する
コンデンサ7A,7B,8A,8Bを接続したものであ
り、図6(b)ではドレインD側にのみ、マイクロスト
リップ線路3A,3Bとコンデンサ8A,8Bとを設け
たものである。
【0040】なお、この場合、マイクロストリップ線路
2A,2B,3A,3Bとコンデンサ7A,7B,8
A,8Bとの直列接続回路により、ビート平滑回路が構
成されている。これにより、各FET24,34のゲー
トGおよびドレインDに対して直流バイアス電圧VGS
DSを供給する回路を共用することができるとともに、
従来のように、直流バイアス電圧を遮断するためのコン
デンサ23,33,27,37を設ける必要がなくな
り、回路構成部品を低減できるとともに、回路面積を小
さくでき、増幅器を小型化することができる。
【0041】次に、図7を参照して、本発明の第6の実
施の形態について説明する。図7は、本発明の第6の実
施の形態によるマイクロ増幅器を示す説明図であり、パ
ッケージ内部で並列動作する複数FETを整合する内部
整合型のマイクロ波増幅器(トランジスタ)である。こ
のような、パッケージ内部で並列動作する複数FETを
整合する内部整合型のマイクロ波増幅器では、パッケー
ジ内部に分配回路71、入力整合回路72,82、FE
T回路73,83、出力整合回路74,84および合成
回路75を設けられている。
【0042】ゲート端子70から入力されたマイクロ波
信号は、分配回路71にて各入力整合回路72,82に
分配され、ここでインダクタンスやキャパシタンスなど
によりインピーダンス整合された後、FET回路73,
83に設けられた並列動作する各FETに入力され、増
幅出力される。その後、出力整合回路74,84にてイ
ンダクタンスやキャパシタンスなどによりインピーダン
ス整合された後、合成回路75ですべての増幅出力が合
成されて、ドレイン端子76から出力されるものとな
る。
【0043】しかし、このようなマイクロ波増幅器に、
多数のキャリア周波数が含まれるマイクロ波信号を入力
した場合、これらキャリア周波数により低周波のビート
信号が発生し、入力整合回路72,82が有するインダ
クタンス、キャパシタンス、分配回路71および合成回
路75の伝送ラインによる位相角などのリアクタンス成
分jXにて、FET回路73,83の増幅出力に歪みを
生じるという問題点があった。
【0044】本発明の第6の実施の形態(図7参照)で
は、FET回路73,83のドレインDの近傍に、ドレ
インDからのボンディングパターン77,87を設け、
ボンディングパターン77,87とFET回路73,8
3のドレインDとを接続するようにしたものである。さ
らに、ボンディングパターン77,87の一端に、λg
/4より短い長さのマイクロストリップ線路51,52
を接続し、その他端と接地電位(GND)との間にビー
ト信号を短絡するコンデンサ55,56を接続したもの
である。
【0045】これにより、FET側から見た負荷側イン
ピーダンスは、出力整合回路74,84が有するインダ
クタ、キャパシタおよび合成回路75の伝送ラインなど
によりリアクタンス成分jXが大きくなる。しかし、ド
レインDの近傍にビート平滑回路を並列に設けることに
より、リアクタンス成分jXを小さくできる。
【0046】したがって、多数のキャリア周波数に起因
する低周波のビート信号は減衰し、増幅出力の歪みを低
減することができる。これにより、パッケージ内部で並
列動作する複数FETを整合する内部整合型のマイクロ
波増幅器に、多数のキャリア周波数が含まれるマイクロ
波が入力された場合でも、多数のキャリア周波数に起因
する低周波のビート信号を減衰することができ、増幅出
力の歪みを低減することができる。
【0047】なお、前述の本発明の第8の実施の形態で
は、パッケージ内部にλg/4より短いマイクロストリ
ップ線路とビート信号短絡用のコンデンサとからなるビ
ート平滑回路を設けた場合について説明した。しかし、
これに限定されるものではなく、例えば、図8に示すよ
うに、ビート平滑回路接続用の端子をパッケージに設け
て、パッケージ外部に、ビート信号短絡用のコンデンサ
を接続するようにしてもよい。
【0048】また、非常に低いビート周波まで平滑する
場合には、ビート信号を短絡するコンデンサ55,56
として大きなキャパシタが必要となる。このため、ビー
ト信号を短絡するコンデンサの形状が大きくなり、前述
した図7に示すように、同一パッケージ内に収納できな
いことがある。図8では、FET回路73,83の各出
力をそれぞれボンディングパターン79,89で接続す
るとともに、このボンディングパターン79,89に接
続されたλg/4より短い長さのマイクロストリップ線
路53,54(接続手段)と接地電位(GND)との間
に設けられビート信号を短絡するコンデンサ57,58
を端子78,88(接続手段)を介して、パッケージの
外部に設けるようにしたものである。
【0049】これにより、非常に低いビート周波数を平
滑できる大きな形状のコンデンサを、パッケージサイズ
を無駄に大きくすることなく実装可能となる。さらに、
このコンデンサをパッケージの外部に実装することによ
り、ビート信号成分が用途によって変更する場合でも、
外付けのコンデンサ57,58の容量を変更するだけで
対応でき、同一の電力増幅器で多種の伝送キャリアに対
応させることができる。
【0050】なお、図7,8では、パッケージ内部で並
列動作する複数のFETを整合する内部整合型のマイク
ロ波増幅器を例に説明したが、並列動作のみならず、単
一動作の場合でも本発明を適用することができ、前述と
同様の作用効果が得られる。さらに、パッケージに収容
する場合のみではなく、ディスクリート部品を用いて並
列動作する複数FETを有するマイクロ波集積回路に適
用することができ、前述と同様の作用効果が得られる。
【0051】なお、以上の説明において、マイクロ波信
号のキャリア周波数に対して高インピーダンスとなるイ
ンダクタとしてλg/4長のマイクロストリップ線路を
用い、またビート信号を低減するインダクタとしてλg
/4より短い長さのマイクロストリップ線路を用いた場
合を例に説明したが、これらインダクタはマイクロスト
リップ線路に限定されるものではなく、それぞれのマイ
クロストリップ線路と等価なインダクタンスを有するコ
イルで、これらマイクロストリップ線路を置換してもよ
く、前述と同様の作用効果を奏することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、λg/
4より短い長さ、さらには3λg/16以下の長さのマ
イクロストリップ線路を設けるとともに、このマイクロ
ストリップ線路と接地間に容量素子を設けて、マイクロ
波信号に含まれる複数のキャリア周波数の差に起因して
生じるビート信号を、ビート平滑回路のλg/4より短
い長さ、望ましくは3λg/16以下の長さのマイクロ
ストリップ線路および容量素子を介して接地電位に短絡
するようにしたものである。したがって、従来のよう
に、単にλg/4線路を介して低周波の入力信号をコン
デンサにて接地電位に短絡する場合と比較して、マイク
ロ波信号に含まれる複数のキャリア周波数の差に起因し
て生じるビート信号を確実に減衰させることができ、増
幅するマイクロ波信号に多数のキャリア周波数が含まれ
る場合でも良好な歪み特性が得られる。
【0053】また、このビート平滑回路を能動素子の出
力端子に設け、あるいはこの出力端子に接続される線路
であってかつその能動素子の出力端子近傍の線路に設け
たので、能動素子の出力端からλg/4より短い長さの
マイクロストリップ線路までの線路距離が長い場合と比
較して、その線路距離によるインダクタンス成分を小さ
くすることができ、より効率よくビート信号を低減でき
る。また、マイクロストリップ線路と接地間に接続され
た容量素子を設け、このマイクロストリップ線路と容量
素子との接続点から、直流バイアス電圧供給手段、例え
ば直流バイアス源により、所定の直流バイアス電圧を供
給するようにしたので、直流バイアス電圧を能動素子の
出力端子へ供給するための回路が不要となり、回路構成
部品を低減できるとともに、回路面積を小さくでき、増
幅器を小型化することができる。
【0054】さらに、直流バイアス電圧供給手段を、λ
g/4長のマイクロストリップ線路と、このマイクロス
トリップ線路と接地間に接続された容量素子と、これら
マイクロストリップ線路と容量素子との間に接続された
直流バイアス源とから構成したので、能動素子の出力端
子に対する直流バイアス電圧側のインピーダンスをさら
に高くすることができ、ビート信号を低減しつつマイク
ロ波信号の減衰をさらに抑制することができる。また、
ビート平滑回路が接続されている端子に対して所定の直
流バイアス電圧を供給する直流バイアス電圧供給回路を
設け、この直流バイアス電圧供給回路を、出力端子に接
続された線路に対して、λg/4より短い長さのマイク
ロストリップ線路とマイクロ波信号のキャリア周波数を
接地電位に短絡する容量素子との直列接続と、この接続
点に所定の直流バイアス電圧を供給する直流バイアス電
圧源とから構成したので、直流バイアス電圧供給回路に
おいてもビート信号を減衰させることができ、ビート平
滑回路を並列接続した場合と同様に、ビート信号をさら
に減衰させることができる。
【0055】また、異なる複数のキャリア周波数を含む
マイクロ波信号を分配器により複数に分配し、分配され
たマイクロ波信号を各能動素子により増幅し、各能動素
子の出力信号を合成器により合成して出力するマイクロ
波増幅器において、各能動素子の入力端子に対して分配
線路から所定の直流バイアス電圧を共通に供給するとと
もに、各能動素子の出力端子に対して合成線路から所定
の直流バイアス電圧を共通に供給し、さらに、マイクロ
波信号に含まれる複数のキャリア周波数の差に起因して
生じるビート信号を、能動素子の出力端子側さらには入
力端子側に設けられたλg/4より短い長さのマイクロ
ストリップ線路および容量素子を介して接地電位に短絡
するようにしたのである。
【0056】したがって、各能動素子の入力端子および
出力端子に直流バイアス電圧を供給する回路を共用でき
るとともに、能動素子の出力端子側さらには入力端子側
のリアクタンス成分が小さくなり、マイクロ波信号に含
まれる複数のキャリア周波数の差に起因して生じるビー
ト信号を確実に減衰させることができ、増幅するマイク
ロ波信号に多数のキャリア周波数が含まれる場合でも良
好な歪み特性が得られる。また、従来のように、直流バ
イアス電圧を遮断するためのコンデンサを設ける必要が
なくなり、回路構成部品を低減できるとともに、回路面
積を小さくでき、増幅器を小型化することができる。
【0057】また、直流バイアス電圧供給手段を、λg
/4長のマイクロストリップ線路と、このマイクロスト
リップ線路と接地間に接続された容量素子と、これらマ
イクロストリップ線路と容量素子との間に接続された直
流バイアス源とから構成したので、能動素子の出力端子
に対する直流バイアス電圧側のインピーダンスをさらに
高くすることができ、ビート信号を低減しつつマイクロ
波信号の減衰をさらに抑制することができる。また、分
配器、入力整合回路、能動素子、マイクロストリップ線
路、出力整合回路および合成器とを1つのパッケージ内
に収納するとともに、容量素子をパッケージの外部に外
付けするための接続手段を設けたので、非常に低いビー
ト周波数を平滑できる大きな形状のコンデンサを、パッ
ケージサイズを無駄に大きくすることなく実装可能とな
るとともに、ビート信号成分が用途によって変更する場
合でも、外付けの容量を変更するだけで対応でき、同一
の電力増幅器で多種の伝送キャリアに対応させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図2】 ビート平滑回路のストリップ線路の長さLに
よるNPR特性の変化を示す説明図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図6】 本発明の第5の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図8】 本発明の第5の実施の形態によるマイクロ波
増幅器を示す説明図である。
【図9】 従来のマイクロ波増幅器を示す説明図であ
る。
【図10】 従来の他のマイクロ波増幅器を示す説明図
である。
【図11】 従来の他のマイクロ波増幅器を示す説明図
である。
【符号の説明】
1,2,2A,2B,3A,3B,51〜54…マイク
ロストリップ線路(ビート平滑回路)、5,6,7A,
7B,8A,8B,55〜58…コンデンサ(ビート平
滑回路)、10,25,35…FET、11〜13…λ
g/4線路、15〜17…コンデンサ、71…分配回
路、72,82…入力整合回路、73,83…FET回
路、74,84…出力整合回路、75…合成回路,7
7,87…ボンディングパターン、78,88…端子
(接続手段)。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数のキャリア周波数を含むマイ
    クロ波信号を能動素子を用いて増幅するマイクロ波増幅
    器において、 λg/4より短い長さの第1のマイクロストリップ線路
    と、 該第1のマイクロストリップ線路と接地間に接続された
    容量素子とからなる回路を備えることを特徴とするマイ
    クロ波増幅器。
  2. 【請求項2】 前記第1のマイクロストリップ線路の長
    さが3λg/16以下であることを特徴とする請求項1
    記載のマイクロ波増幅器。
  3. 【請求項3】 前記回路が、前記マイクロ波信号を増幅
    する能動素子の出力に設けられることを特徴とする請求
    項1記載のマイクロ波増幅器。
  4. 【請求項4】 前記回路が、前記能動素子の出力端子に
    接続される線路の前記能動素子の出力端子近傍に設けら
    れることを特徴とする請求項3記載のマイクロ波増幅
    器。
  5. 【請求項5】 前記能動素子の出力端子に接続される線
    路に所定の直流バイアス電圧を供給する直流バイアス電
    圧供給手段を備えることを特徴とする請求項4記載のマ
    イクロ波増幅器。
  6. 【請求項6】 前記直流バイアス電圧供給手段が、 前記第1のマイクロストリップ線路とは異なるλg/4
    より短い長さの第2のマイクロストリップ線路と、 該第2のマイクロストリップ線路と接地間に接続された
    容量素子と、 該第2のマイクロストリップ線路と該容量素子との間に
    接続された直流バイアス源とからなることを特徴とする
    請求項5記載のマイクロ波増幅器。
  7. 【請求項7】 前記第2のマイクロストリップ線路の長
    さが3λg/16以下であることを特徴とする請求項6
    記載のマイクロ波増幅器。
  8. 【請求項8】 前記第1のマイクロストリップ線路と前
    記容量素子との接続点に、所定の直流バイアス電圧を供
    給する直流バイアス電圧供給手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載のマイクロ波増幅器。
  9. 【請求項9】 前記直流バイアス電圧供給手段が、直流
    バイアス源であることを特徴とする請求項8記載のマイ
    クロ波増幅器。
  10. 【請求項10】 前記能動素子が複数あり、前記複数の
    能動素子に入力される前記マイクロ波信号を複数に分配
    する分配器と、 前記複数の能動素子の出力に設けられる前記回路と、前
    記複数の能動素子の出力信号を合成して出力する合成器
    とを備えることを特徴とする請求項3記載のマイクロ波
    増幅器。
  11. 【請求項11】 前記回路が、前記複数の能動素子の入
    力にも設けられることを特徴とする請求項10記載のマ
    イクロ波増幅器。
  12. 【請求項12】 前記分配器の前段と前記合成器の後段
    とに所定の直流バイアス電圧を供給する直流バイアス電
    圧供給手段を備えることを特徴とする請求項10記載の
    マイクロ波増幅器。
  13. 【請求項13】 前記直流バイアス電圧供給手段が、λ
    g/4長のマイクロストリップ線路と、 該マイクロストリップ線路と接地間に接続された容量素
    子と、 該マイクロストリップ線路と該容量素子との間に接続さ
    れた直流バイアス源とからなることを特徴とする請求項
    5,請求項8または請求項12記載のマイクロ波増幅
    器。
  14. 【請求項14】 前記分配器と前記複数の能動素子との
    間に接続された入力整合回路と、 前記複数の能動素子と前記合成器との間に接続された出
    力合成回路とを備えることを特徴とする請求項10記載
    のマイクロ波増幅器。
  15. 【請求項15】 前記分配器、前記入力整合回路、前記
    複数の能動素子、前記第1のマイクロストリップ線路、
    前記容量素子、前記出力整合回路および前記合成器を1
    つのパッケージ内に収容したことを特徴とする請求項1
    4記載のマイクロ波増幅器。
  16. 【請求項16】 前記容量素子をパッケージの外部に外
    付けするための接続手段を備えることを特徴とする請求
    項10記載のマイクロ波増幅器。
  17. 【請求項17】 前記第1のマイクロストリップ線路、
    前記第2のマイクロストリップ線路およびλg/4長の
    マイクロストリップ線路の少なくとも1つをインダクタ
    ンスの等価なコイルで置換したことを特徴とする請求項
    1,請求項2,請求項6,請求項7,請求項13または
    請求項15記載のマイクロ波増幅器。
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