JPH10232993A - 交差点制御システム - Google Patents

交差点制御システム

Info

Publication number
JPH10232993A
JPH10232993A JP3595097A JP3595097A JPH10232993A JP H10232993 A JPH10232993 A JP H10232993A JP 3595097 A JP3595097 A JP 3595097A JP 3595097 A JP3595097 A JP 3595097A JP H10232993 A JPH10232993 A JP H10232993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
person
intersection
vehicle
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3595097A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakai
昭 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP3595097A priority Critical patent/JPH10232993A/ja
Publication of JPH10232993A publication Critical patent/JPH10232993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】何らかのハンデを負っている歩行者に対してよ
りサービス性の富んだ交差点制御システムを提供する。 【解決手段】信号制御機10は携帯ID発信機20から
ID信号を受け取ると、携帯ID発信機20を持ってい
る人が老人あるいは身障者かを判断する。老人あるいは
身障者の場合は、老人、身障者用ボタン13を有効に
し、これが押された場合に、歩行者用信号の「青」の点
灯時間を長くするように、信号時間設定部16に指示を
だし、信号制御部17が信号機11の「青」の点灯時間
が長くなるように制御する。また、ID識別器15で受
け取ったIDは管制センター18に送られて、携帯ID
発信機20を持った人がどの交差点を通ったかを家庭1
9から問い合わせることが出来るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差点における歩
行者その他の交通を制御するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の交差点では、信号機を制御するコ
ントロールボックスが信号機の近傍に設けられ、信号機
のみを制御するとともに、歩行者は信号機の信号の色を
見て横断歩道を渡るか待つかを判断していた。また、道
路を走る自動車その他の車両も、信号機の信号の色を見
ると共に交差点付近の様子を判断して、交差点内に進入
するか、歩行者の横断を待つかを判断していた。すなわ
ち、歩行者、自動車の運転者は信号機によって示される
情報と自分の目によって得られた情報を元に自分で判断
していた。
【0003】信号機が提供する情報としては、赤、青、
黄色等の信号の他に視覚障害者のために、音声による情
報の提供を行う信号機も設けられている。音声による情
報の提供方法としては、歩行者が横断歩道を横断しても
よい場合に、音楽を流す等が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歩行者
が身障者の場合、上記のような情報提供でも周囲の状況
を十分に把握することが困難であるため、このような場
合にも十分な周囲の状況に対する情報を提供することが
望まれている。
【0005】また、身障者や老人などが信号を渡る時な
どには、何のハンデもない人が横断歩道を渡る時間より
もより時間を必要とするが、従来の信号機制御システム
では、青信号の点灯している時間は、交通量による制御
は行われているものの、一般には一律に決められてお
り、身障者や老人に配慮したシステムとはなっていな
い。
【0006】このように、何らかのハンデを負っている
人に対する配慮が十分ではなく、このような場合を考慮
に入れたシステムが望まれている。従って、本発明の課
題は、何らかのハンデを負っている歩行者に対してより
サービス性の富んだ交差点制御システムを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の交差点制御シス
テムは、人が携帯し、ID信号を無線で送信するための
ID発信手段と、該ID発信手段から受信したID信号
を識別し、該ID信号の識別内容に従って、歩行者用信
号機の点灯を制御する信号制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0008】また、本発明のシステムに使用する歩行者
携帯装置は、車両の走行情報を受信し、該情報から危険
と判断した場合には、警告を発する手段を備えたことを
特徴とする。
【0009】更に、信号機制御装置は、人が携帯する歩
行者携帯装置より送信される、信号の識別内容に従っ
て、信号機の点灯を制御する信号制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0010】あるいは、本発明の道路情報処理装置は、
車両の走行情報に基づいて、歩行者の安全性を判断する
手段と、前記判断手段による判断内容を人が携帯する歩
行者携帯装置に無線で出力する出力手段を備える。
【0011】このような本発明によれば、老人あるいは
身障者がID発信手段を携帯していれば、歩行者用信号
機の青信号の点灯時間を長くしておくことが出来るの
で、横断歩道を渡るのに時間をかけることが出来る。従
って、老人や身障者も安心して横断歩道を渡ることが出
来る。
【0012】また、青信号の点灯時間を長くするのにI
Dを必要とするので、いたずらに青信号の点灯時間を長
くされて、道路を通行する車両の交通を必要以上に妨げ
て渋滞を引き起こしたりすることもない。
【0013】また、上記本発明の交差点制御システムを
利用すれば、ID発信手段を携帯している人が最も最近
どの交差点を通過したかを知ることが出来るので、徘徊
老人等の居場所を突き止めるのに役立てることが出来
る。
【0014】更に、道路を通行する車両に該車両の走行
に関する情報を上記ID発信手段に送信、あるいは、上
記信号制御手段に送信することにより、該ID発信手段
を携帯している人に対して、横断歩道を安全に渡ること
が出来るか否かの情報を提供するシステムも構築するこ
とが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の信号システムの
信号機制御と信号制御システムで得られたデータの処理
を行う部分の原理ブロック構成図である。
【0016】老人や身障者等は自分が老人あるいは身障
者であることを示すIDを送信することの出来る携帯I
D発信機20を携帯する。この携帯ID発信機20を携
帯した人が交差点に近づくと信号機の側に設けられてい
る信号制御機10のアンテナ14で携帯ID発信機から
発信されるIDを受信する。受信されたIDはID識別
器15によって、そのIDが老人あるいは身障者のもの
であるか否かを判断し、老人、身障者用ボタン13の動
作を可能にする。そして、老人、身障者ボタン13が押
されると、信号時間設定部16に歩行者用の信号を
「青」にするように指定するとともに、「青」の時間を
長くするように命令する。信号の「青」の点灯している
時間を長くする目安としては、通常の1.5倍から2倍
程度に設定する。歩行者用の信号の「青」の点灯時間を
長く設定すると、信号制御部17に指示を出して、信号
機11の「青」の点灯時間を長くなるように信号制御部
17に制御させる。
【0017】携帯ID発信機20を持っていない人が老
人、身障者用ボタンを押してもID識別器15は、ID
信号を受け付けていないので、歩行者用信号の「青」の
時間を長くする処理は行わない。従って、携帯ID発信
機20を有していない人は、一般用ボタン12を押し
て、信号が「青」になるようにする。このように、携帯
ID発信機20を持っている人のみに「青」の点灯時間
を長くするというサービスを行うことによって、老人あ
るいは身障者以外の人が不当に老人、身障者用ボタン1
3を押して、「青」の点灯時間を長くしてしまうことを
防止することが出来る。
【0018】また、信号制御機10は、ID識別器15
で携帯ID発信機20から受信したIDを管制センター
18に有線あるいは無線の通信網を介して送って、携帯
ID発信機20の携帯者がいつ、その交差点に来たかを
登録するようになっている。このデータは、管制センタ
ーに保持されており、常に新しいデータに更新される。
家庭19からは、同様に通信網を介して管制センター1
8に保持されている上記データを受け取ることができ、
例えば、自分の家の老人が徘徊をしている場合に、い
つ、どの交差点を通過したかが分かるようになってい
る。家庭19から管制センター18に携帯ID発信機2
0の携帯者の居場所を問い合わせるときには、携帯者の
IDを管制センター18に送信するようにする。管制セ
ンター18では、携帯者のIDと携帯者がいつ、どの交
差点を通過したかを示すテーブルを有しており、このテ
ーブルをもとに家庭19に情報を送るようにする。
【0019】なお、図1の説明では、携帯ID発信機2
0からの信号を受け取ると、老人、身障者用ボタンが有
効になり、これを押すと歩行者用信号の「青」が点灯す
る時間が長くなる構成のみを示したが、老人、身障者用
ボタンを押さなくても自動的に歩行者用信号の「青」の
点灯時間を長くするような構成とすることも可能であ
る。すなわち、ID識別器15が携帯ID発信機20か
らの信号を受け取り、IDを確認すると、自動的に信号
時間設定部16に歩行者用信号を「青」にするように命
令を出すとともに、「青」の点灯時間を長くなるように
指示するように構成する。
【0020】これにより、老人あるいは身障者はボタン
を押すという操作をすることなく、信号を「青」に変え
させて、通常より長く「青」信号を点灯させておくこと
が出来るようになるので、老人あるいは身障者の負担を
より軽減することができる。
【0021】図2は、管制センターの有するテーブルの
例を示した図である。同図(a)は、交差点で、携帯I
D発信機の発信するIDを受信するごとに更新されるテ
ーブルであり、携帯ID発信機のIDと、このIDを受
信した交差点のID(番号)と、携帯ID発信機のID
が受信された日時が登録されている。携帯ID発信機の
IDは、それぞれの携帯ID発信機に固有のものであ
り、あるいは、携帯者に固有に与えられたものであり、
管制センターに登録することにより、与えられるもので
ある。携帯ID発信機の携帯者は与えられたIDを何ら
かの方法で、携帯ID発信機に入力する。入力の方法と
しては、携帯ID発信機を販売するときに、ROMライ
タの様なもので、携帯ID発信機のメモリに書き込む方
法や、キーボードのような入力装置から入力可能なよう
に構成する方法や、バーコードのようなものを読み込ん
で記憶するように構成する方法、IDを記憶したメモリ
カードを装着する方法などが考えられる。
【0022】交差点位置は管制センターに接続されてい
る交差点のIDであり、例えば、番号を各交差点に付し
ておく。これにより、管制センターは交差点を特定する
ことが出来、家庭からの問い合わせに対して交差点の位
置を取得して知らせることが出来る。
【0023】日時は、携帯ID発信機からのIDの受信
を受けた場合のうち、最も最近の日にちと時間とを管制
センターで検出して記録しておくものである。あるい
は、信号制御機から日時を知らせてくるように構成して
もよい。
【0024】このように、1つのIDに対して1つのレ
コードが設けられ、携帯ID発信機からIDを受信する
ごとに交差点位置と日時とを常に更新するようにしてお
く。このようにしておくことにより、家庭から問い合わ
せがあったときには、常に最新の情報を提供することが
出来る。
【0025】同図(b)は、交差点位置とその住所を対
応させたテーブルである。このテーブルも管制センター
に保持されており、家庭から問い合わせがあった場合、
同図(a)のテーブルから交差点位置を取得するが、こ
れは、管制センターが管理する交差点のIDであるの
で、そのまま家庭に知らせても家庭の人はどこの交差点
であるかが分からない。従って、家庭に情報を提供する
場合には、同図(b)のテーブルを参照して、交差点の
ある住所を取得し、家庭に、最も最近通過した交差点の
位置を住所で通知するものである。
【0026】図3は、本発明の交差点における信号機付
近の概観を示す図である。交差点には、信号機が取り付
けられたポスト36が立っており、これに、携帯者31
が持っている携帯ID発信機30からの電波を受信する
ための受信アンテナ35が取り付けられている。携帯I
D発信機30は、マイクロ波等を使って通信できるよう
なアンテナが取り付けられており、受信アンテナ35に
対してIDを送信する。送信距離は5〜10mとし、携
帯者31がポスト36の近傍にきたら、IDを受信でき
るようにしておく。ポスト36には、信号を早く「青」
にするための押しボタンスイッチ34が設けられ、携帯
者31あるいは歩行者は、このボタンを押すことにより
歩行者用信号を「青」にする。
【0027】押しボタンスイッチ34には、一般者用3
3と身障者及び老人用32が設けられており、一般者用
33はただ、早めに歩行者用信号を「青」にするだけで
あるが、身障者及び老人用32は携帯ID発信機30か
らの発信IDが身障者あるいは老人である場合に、はや
めに歩行者用信号を「青」にするとともに、「青」信号
の点灯時間を通常よりも長くする。これにより、身障者
や老人もゆっくり、自分のペースで横断歩道を渡ること
が出来るようになる。
【0028】図4は、本発明の別の形態の説明図であ
る。同図(a)に示されるように、本形態の場合には、
信号機40と人41の間のやり取りは前述した通りであ
って、携帯ID発信機(不図示)を持った人41が信号
機の老人、身障者用ボタンを押すと歩行者用の信号の
「青」が長くなるとともに、携帯ID発信機から送信さ
れたIDを不図示の管理センターに送って、現在の位置
を管理するようになっている。更に、本形態では、車4
2の側にも発信器をつけて自動車が信号に向かって減速
しているかいなかの情報を取得して携帯ID発信機に送
信し、この発信器を持っている人41に自動車が止まろ
うとしている場合以外は、警告を発する様にするもので
ある。
【0029】本形態を実施するためには、車42の速度
等を取得する必要があるが、車速や加速度は同図(b)
に示されるような、既知の方法で取得することが出来
る。同図(b)は、車速を電磁的にピックアップする装
置の概観とその出力を示した図である。
【0030】この車輪回転速度センサでは、車輪と共に
回転する磁性体のロータ43の外周を歯形に切り、適当
な空間を設けて永久磁石46を対向して配置し、磁石の
周囲にコイル45を巻いておく構成とする。ロータ43
が回転するとコイル45を通る磁束の大きさが変化し、
コイル45の両端には交流電圧が発生する。この交流電
圧の周波数はロータ43の回転速度に比例するので、周
波数を検出することによって回転速度を検出できる。更
に、永久磁石46からの磁束をロータ43へ導くための
ヨーク44が設けられている。ヨーク44の先端を工夫
することによって、磁束を集束することができるので、
より精度の高い速度検出ができる。
【0031】加速度は、上記のようにして得られた速度
の値を微分器にかけることにより、容易に得ることが出
来る。この他に車42に設けられる装置としては、ブレ
ーキが踏まれたかいなか(オン/オフ)を検出する装置
とこれらの装置で得られた速度、加速度、ブレーキが踏
まれたか否かの情報を信号機40に送信するための通信
装置が設けられる。
【0032】図5は、車からの情報を使って車が停まろ
うとしているか否かを判断するための方法を示す図であ
る。車50が遠方から信号機51に接近して止まろうと
する場合、先ず、遠方ではブレーキはオフとなってお
り、速度はほぼ一定、加速度は正の値か0か小さい負の
値を取りうる。車50が減速をはじめると、ブレーキが
オンになるとともに、速度は減少し、加速度は絶対値の
大きな負の値になる。停止しているときには、ブレーキ
はオンまたはオフで、速度は0、加速度も0である。ま
た、減速の場合、マニュアル車では、エンジンブレーキ
が使われる場合もあるので、ブレーキが踏まれない場合
があるが最終的にはブレーキが使われるので、減速の判
断としては、ブレーキのオンと加速度が絶対値の大きな
負の値になっていることを検出すればよい。加速度が絶
対値が大きい負の値になっているか否かは、閾値を定め
ておいて、この閾値と比べることで判断するようにすれ
ばよい。
【0033】車50から送信される信号は、速度、加速
度、ブレーキのオン/オフそれぞれについて「0」か
「1」の二値の信号で送信されるものとする。車50の
停止を確認するためには、速度が0であるか否かを判断
すればよいので速度が0か否かを二値の信号で送信す
る。車が減速しているか否かを判断するには、ブレーキ
のオンと加速度が閾値より絶対値の大きな負の値である
ことのいずれかで判断できるので、ブレーキがオンかオ
フかを二値の信号で送信し、加速度も閾値よりも絶対値
の大きな負の値か否かを二値の信号で送信する。信号が
「赤」の場合に、車50が減速しようとしているか否か
を判断するのは、上記の二値化された速度、加速度、ブ
レーキのオン/オフの情報をもとに判断する。
【0034】例えば、信号機51の手前で、速度が0で
なく、ブレーキがオンしていて、加速度が閾値より大き
な絶対値の負の値であった場合には、止まろうとしてい
ると判断する。また、ブレーキがオンしていなくても加
速度が閾値より大きな絶対値の負の値であれば、やは
り、減速しようとしていると判断する。逆に、ブレーキ
がオンになっていなくて、速度が0ではなく、加速度が
閾値より小さな絶対値の負の値かそれ以上であれば、通
過しようとしているとして判断する。
【0035】次に、これらの情報のやり取りに必要な送
受信装置について以下に説明する。図6は、車あるいは
携帯ID発信機に搭載されるデータキャリアのブロック
構成図である。
【0036】図6のデータキャリアはマイクロストリッ
プアンテナ60と通常のアンテナ61を有しており、マ
イクロストリップアンテナ60では、常時マイクロ波
(例えば、2.45GHz)を受信しており、データキ
ャリアからデータを送信する場合にはアンテナ61を使
う。
【0037】マイクロストリップアンテナ60には、A
M検波器62が接続されており、送信されてきたマイク
ロ波の検波を行う。次に、復調回路63が接続されてい
て、マイクロ波で送信されてきたデータの復調を行う。
復調回路63には、アラーム64が取り付けられてい
て、携帯ID発信機の場合には、携帯者に車が通過しよ
うとしているので危険であること等を知らせるためにア
ラームを鳴らす。特に、音で、警告を発するのでは、周
囲がうるさくてアラームの音が聞こえなかったり、携帯
電話の呼び出し音と間違えたりしがちであるので、バイ
ブレーション装置65を設けて、振動等で携帯者に警告
を発するようにする。
【0038】66は、通信及びメモリアクセスの制御を
行うユニットであって、典型的にはCPU等でなってい
る。制御部66にはRAM67が接続されており、携帯
ID発信機の場合には、携帯ID発信機あるいは携帯者
のIDを記憶しておくところである。車載用の場合に
は、次に接続されている車載コンピュータ68から送ら
れてくるデータを送信用に一時的に記憶しておくもので
ある。
【0039】なお、前述したように、RAM67は、携
帯ID発信機の場合、IDを記憶したROMでもよく、
何らかの方法でIDを書き込むように構成することが可
能である。あるいは、ROMを着脱可能なカードとし
て、IDが記憶されたカードを着脱して使うようにして
もよい。
【0040】次の、点線で囲まれている車載コンピュー
タ68は、携帯ID発信機の場合には設けられていない
が、車載用のデータキャリアの場合に設けられるもので
ある。車載コンピュータ68にはブレーキのオン/オフ
を検出する検出器や速度、加速度を知るためのセンサが
接続されており、車載コンピュータ68でデータ処理さ
れて、RAM67に一時記憶される。RAM67から取
り出された携帯ID発信機のIDあるいは、車載コンピ
ュータ68から送られたきたデータはRAM67を介し
て制御部66に送られる。制御部66では、通信とメモ
リアクセスの処理を行っており、RAM67にアクセス
して必要なデータを取り出すとともに、これを変調回路
69に送る。なお、車載用のデータキャリアの場合に
も、RAM67に車のIDを記憶しておき、信号機を介
して、管制センターに車のIDを送るようにすることも
可能である。このようにすると、管制センターではどの
IDの車が交差点に入ったか等を把握することが可能に
なり、信号無視などの監視を行うことができるようにな
る。
【0041】変調回路69では、データを送信できるよ
うに変調し、発信器及びミキサ70に送る。発信器及び
ミキサ70では電波の送信のための発信を行い、更に送
信用に、変調回路71で変調してアンテナ61から送信
する。
【0042】このような、データキャリアを身障者及び
老人に持たせるとともに、道路を走行する自動車にも取
り付けて、信号機及びそのシステムと必要な情報の授受
が出来るようにしておく。
【0043】図7は、信号機に設けられるリード/ライ
トアンテナのブロック構成図である。図7のリード/ラ
イトアンテナ(RWA)のマイクロストリップアンテナ
80からは常時マイクロ波(2.45GHz)を送信
し、前述のデータキャリアからの情報を受信するとコン
ピュータで処理をする。図7では、受信したデータを管
制センターとやり取りする部分が記載されていないが、
前述したように、受信した情報は、管制センターに送ら
れるべきものである。従って、図7は、信号機の送受信
部分のみを記載したものである。
【0044】信号機のマイクロストリップアンテナ80
で、人あるいは車からデータが送信されてきたものを受
信し、フィルタ81に通して、ノイズを除去し、発信器
及びミキサ82で波形整形したあと、帯域フィルタ83
で信号部分のみを取り出し、復調回路84で変調された
信号を復調する。復調回路84で復調された信号は通信
制御回路85に入力されて、携帯ID発信機のIDある
いは、車からの各種情報として制御用コンピュータ86
に入力される。制御用コンピュータ86に入力されたデ
ータは、例えば、携帯ID発信機のIDである場合に
は、不図示の通信回線を通じて管制センターに送られる
とともに、信号機の「青」信号の点灯時間を長くする処
理を行う。
【0045】車からのブレーキのオン/オフ等のデータ
であった場合には、前述した方法に基づいて、車の走行
状態を判断し、携帯ID発信機の持ち主に警告を鳴らす
などを行う。この警告は制御用コンピュータ86から警
告データとして出力され、通信制御回路85を介して、
変調回路87で変調して発信器88で電波を生成して、
フィルタ89をとおして、マイクロストリップアンテナ
80から送出される。この警告音は、携帯ID発信機へ
は、車の走行状態によって、信号を渡るときに危険でな
いかいなかを知らせるアラームとして出力されるが、車
側にも、信号のところに来ている人が、何らかのハンデ
を負っている人であり、注意を要することをドライバに
知らせるためにアラームを鳴らすような信号の送信も行
う。
【0046】図8は、携帯ID発信機を持っている人、
車及び管制センターを含むシステムの全体のフローチャ
ートである。前述のデータキャリアを保有した車と人が
信号機の近傍のエリアに入ってきたとすると(ステップ
S1)、信号機のRWAからは常にマイクロ波が送信さ
れているので、車側のデータキャリアと人側のデータキ
ャリアでこのマイクロ波を受信する(ステップS2、S
5)。
【0047】人側のデータキャリアでは、このマイクロ
波を受信することによって、メモリ(RAM等)内のI
Dを信号機に送信する(ステップS6、S7)。車側で
は信号機のRWAからのマイクロ波を受信すると、車載
コンピュータでブレーキのオン/オフ、速度、加速度等
の情報をメモリ(RAM等)に読み込むとともに、車の
ID等も読み込む(ステップS3)。そして、これらメ
モリに読み込んだ情報を信号機のRWAに送信する(ス
テップS4)。
【0048】信号機側では、現在の信号の状態を取得し
(ステップS8)、人側からと車側から送られてきた情
報を元に人と車の流れを制御する。すなわち、車用の信
号が「青」の場合には、車はそのまま通過、人は待機さ
せる(ステップS9)。車用の信号が「赤」または
「黄」の場合には、車からの情報を元に車が停止動作を
しているか否かを判断し、車が停止状態に入っている場
合には、人に横断させる(ステップS12)。
【0049】車が、車用の信号が「赤」あるいは「黄」
の場合であっても、減速せず、停止状態になっていない
場合には、車にアラームを鳴らすように信号を送る(ス
テップS10)。次に、車にアラームを鳴らした後に送
られてきたブレーキのオン/オフ状態その他を調べ(ス
テップS11)、車が停止した場合には、安全なので、
人に横断歩道を横断させる(ステップS12)。
【0050】車がブレーキ状態その他から停止しないと
判断された場合には、車はそのまま信号を無視して通過
するものと判断し、人に危険である旨のアラームを送信
する(ステップS13)。このアラームは人が持ってい
るデータキャリアのバイブレーション機能を用いて、振
動などで携帯者に警告を発するようにする(ステップS
14)。ここで、バイブレーションによる警告は、はじ
めステップS10で車にアラームを鳴らすと同時に、人
が持っているデータキャリアのバイブレーション機能を
作動させ、小さめの警告を行い、ステップS14で警告
するときは、より大きな振動で警告するというように、
人に対する警告の段階を何段階かに構成することも可能
である。ステップS13、14で人に警告するのと同時
に車のIDが分かるときには、車のIDを管制センター
に送信し、そのIDの車が信号無視を行った旨を登録す
る(ステップS15)。
【0051】あるいは、車側にデータキャリアの他に、
RWAの機能も持たせることも考えられる。この場合、
車が人のIDを読み、車側で人が老人あるいは身障者で
あることを把握することが出来る。この場合、信号機を
介さないで処理することが出来るので、信号機のないエ
リアでも車から人の有無を判断することが出来、また、
人からも車の状態を把握することができるので、交通事
故の低減につながる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、身障者や老人等のハン
デを負った人が交差点に来たときに、歩行者用信号の
「青」の時間を長くすることができるので、ハンデを負
った人に対してよりサービス性の富んだ交差点システム
を提供することが出来る。
【0053】また、車の走行状態をデータとしてやり取
りすることにより、ハンデを負ったデータキャリアの所
有者が危険をいち早く察知することが出来、交通事故の
防止に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号システムの信号機制御と信号制御
システムで得られたデータの処理を行う部分の原理ブロ
ック構成図である。
【図2】管制センターの有するテーブルの例を示した図
である。
【図3】本発明の交差点における信号機付近の概観を示
す図である。
【図4】本発明の別の形態の説明図である。
【図5】車からの情報を使って車が停まろうとしている
か否かを判断するための方法を示す図である。
【図6】車あるいは携帯ID発信機に搭載されるデータ
キャリアのブロック構成図である。
【図7】信号機に設けられるリード/ライトアンテナの
ブロック構成図である。
【図8】携帯ID発信機を持っている人、車及び管制セ
ンターを含むシステムの全体のフローチャートである。
【符号の説明】
10 信号制御機 11 信号機 12 一般用ボタン 13 老人、身障者用ボタン 14 アンテナ 15 ID識別器 16 信号時間設定部 17 信号制御部 18 管制センター 19 家庭 20、30 携帯ID発信機 31 携帯者 32 身障者及び老人用ボタン 33 一般者用ボタン 34 押しボタンスイッチ 35 受信アンテナ 36 ポスト 40、51 信号機 41 人 42、50 車 43 ロータ 44 ヨーク 45 コイル 46 永久磁石 60、80 マイクロストリップアンテナ 61 アンテナ 62 AM検波器 63 復調回路 64 アラーム 65 バイブレータ 66 制御部 67 RAM 68 車載コンピュータ 69 変調回路 70 発信器及びミキサ 71 変調回路 81、89 フィルタ 82 発信器及びミキサ 83 帯域フィルタ 84 復調回路 85 通信制御回路 86 制御用コンピュータ 87 変調回路 88 発信器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人が携帯し、ID信号を無線で送信するた
    めのID発信手段と、 該ID発信手段から受信したID信号を識別し、該ID
    信号の識別内容に従って、歩行者用信号機の点灯を制御
    する信号制御手段とを備えたことを特徴とする交差点制
    御システム。
  2. 【請求項2】前記ID信号は前記ID発信手段を携帯す
    る人が老人あるいは身障者であることを示すことを特徴
    とする請求項1に記載の交差点制御システム。
  3. 【請求項3】前記信号制御手段には、歩行者用信号を青
    にするための2つのボタンが設けられており、そのうち
    の一方のボタンは、前記信号制御手段が、受けっとった
    ID信号を識別した場合にのみ有効になり、該一方のボ
    タンが押されることにより青信号の点灯時間が通常より
    長く設定されることを特徴とする請求項1に記載の交差
    点制御システム。
  4. 【請求項4】前記交差点システムには、前記信号制御手
    段と、家庭とをデータのやり取りが出来るように通信手
    段を介して接続された管制センターが設けられており、 前記信号制御手段は、前記ID信号を受信すると、少な
    くとも該ID信号に含まれるIDを該管制センターに送
    信し、 該管制センターでは、該IDと該IDを送信してきた信
    号機の識別番号を、これらを受信した日時とともに保持
    しておき、前記家庭からの要求に応じて保持している情
    報を該家庭に供給することを特徴とする請求項1に記載
    の交差点制御システム。
  5. 【請求項5】前記ID発信手段は、無線の受信手段と、
    受信手段で受信した信号に基づいて携帯者に警告を発す
    る警告手段とを少なくとも有し、 車道を走る車両に該車両の走行情報を検出する手段及
    び、これらを送信する手段を設け、前記信号制御手段
    は、前記車両から送信される走行情報と、信号情報に基
    づいて、交差点を横断することが安全であるか否かを判
    断し、前記ID発信手段に判断内容を送信することを特
    徴とする請求項1に記載の交差点制御システム。
  6. 【請求項6】前記警告は前記ID発信手段の携帯者に振
    動を伝えることにより行うことを特徴とする請求項5に
    記載の交差点制御システム。
  7. 【請求項7】前記振動による警告は、車道を走行する車
    両の走行状態によって、複数段階の大きさの振動を用い
    ることによって行うことを特徴とする請求項6に記載の
    交差点制御システム。
  8. 【請求項8】車両の走行情報を受信し、該情報から危険
    と判断した場合には、警告を発する手段を備えたことを
    特徴とする歩行者携帯装置。
  9. 【請求項9】人が携帯する歩行者携帯装置より送信され
    る、信号の識別内容に従って、信号機の点灯を制御する
    信号制御手段を備えたことを特徴とする信号機制御装
    置。
  10. 【請求項10】車両の走行情報に基づいて、歩行者の安
    全性を判断する手段と、 前記判断手段による判断内容を人が携帯する歩行者携帯
    装置に無線で出力する出力手段を備えたことを特徴とす
    る道路情報処理装置。
JP3595097A 1997-02-20 1997-02-20 交差点制御システム Pending JPH10232993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3595097A JPH10232993A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 交差点制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3595097A JPH10232993A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 交差点制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10232993A true JPH10232993A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12456269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3595097A Pending JPH10232993A (ja) 1997-02-20 1997-02-20 交差点制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10232993A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205819A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Toyota Motor Corp 踏切制御装置及び踏切制御システム
JP2015197798A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 日本電気株式会社 無線基地局、通信システム、信号制御方法およびプログラム
JP2017098794A (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 Kddi株式会社 通信装置、通信方法、及びコンピュータプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205819A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Toyota Motor Corp 踏切制御装置及び踏切制御システム
JP4581704B2 (ja) * 2005-01-26 2010-11-17 トヨタ自動車株式会社 踏切制御装置及び踏切制御システム
JP2015197798A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 日本電気株式会社 無線基地局、通信システム、信号制御方法およびプログラム
JP2017098794A (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 Kddi株式会社 通信装置、通信方法、及びコンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8593300B2 (en) Vehicle approach warning system, portable warning terminal and in-vehicle communication apparatus
JP4992546B2 (ja) 歩行者横断支援装置、車載装置、タグ装置
JP3495934B2 (ja) 事故防止システム
US5307060A (en) Emergency vehicle alert system
EP1308812B1 (en) Automatic vehicle guidance system, control apparatus in automatic vehicle guidance system, automatic vehicle guidance method, and computer-readable data recording medium in which automatic vehicle guidance system program is recorded
JP2001184592A (ja) 車輌通行支援装置
JP2006277058A (ja) 安全装置
KR20180061462A (ko) 자동차 운전자 생체신호와 자동차 정보를 이용한 자동차 제어 장치 및 방법
JP5821426B2 (ja) 車両接近報知装置および安全杖
JP5045228B2 (ja) 路車間通信システム、車載機、車両および交通信号制御機
JP5994526B2 (ja) 運転支援装置
JPH10232993A (ja) 交差点制御システム
JP4498911B2 (ja) 警報発生システム及び通信機器
JP2002190094A (ja) 特定車両への情報提供方法
JP2002288785A (ja) 交通支援システム及び交通支援方法
JP2009002891A (ja) 車載ナビゲーション装置
JPH0511700A (ja) 車載用ナビゲーシヨンシステム
JP2002150484A (ja) 自動車運転支援システム
JPH1183981A (ja) 無線式移動体検知方法と横断歩道信号システム
JP2001018715A (ja) タクシー安全走行喚起装置およびこれを組み込んだタクシーメータ
JP2004206299A (ja) 自車位置特定システムおよびこれに用いる端末装置、サーバ装置、自車位置特定方法
JP3463103B2 (ja) 車両の走行安全支援システム
JP2001357496A (ja) 交通事故抑止システム及び交通事故抑止方法
JP3720716B2 (ja) 料金収受システム用車載器
JP2005202874A (ja) 車両用人検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060801