JPH1183981A - 無線式移動体検知方法と横断歩道信号システム - Google Patents

無線式移動体検知方法と横断歩道信号システム

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JPH1183981A
JPH1183981A JP9248291A JP24829197A JPH1183981A JP H1183981 A JPH1183981 A JP H1183981A JP 9248291 A JP9248291 A JP 9248291A JP 24829197 A JP24829197 A JP 24829197A JP H1183981 A JPH1183981 A JP H1183981A
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moving object
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pedestrian crossing
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Seiji Oura
聖二 大浦
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】横断歩道上における身体的弱者の危険を救うこ
とを含み、物あるいは移動体の検知を行う。 【解決手段】信号機101、102の制御部400は、
横断歩道内あるいはその近傍の地中に埋められた送受信
機3を介して質問信号を放射し、横断者が所持する発信
器4からの応答信号を信号機101に設置された受信機
1、信号機102に設置された受信機2、および送受信
機3で受信した際、発信器4を介して横断者の位置監視
を開始し、受信機1、受信機2、送受信機3のそれぞれ
の受信レベルデータから決定される距離データにより発
信器4の位置を検知し、さらに、この検知結果により、
点灯色および点灯時間制御部403を用いて信号機の
(青)点灯、(青)点滅、(赤)点灯等の点灯色および
点灯時間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば横断歩
道の横断者監視等に応用さる物あるいは移動体の検知を
行うことのできる無線式移動体検知方法と横断歩道信号
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】信号機が設置されている横断歩道におい
て、信号機の点灯色が(青)の場合に歩行者は横断が可
能であり、横断前に(黄)、あるいは(青)点滅の場合
は横断不可、横断途中に(黄)、あるいは(青)点滅の
場合は注意を払って急いで横断し、(赤)の場合は横断
不可である。
【0003】また、右折あるいは左折する自動車は、そ
の方向に横断歩道がある場合、歩行者の有無を確認し、
歩行者がある場合は一旦停止して歩行者を通過させ、そ
の後、再び運転(走行)を開始する。
【0004】しかしながら、従来の信号機が設置されて
いる横断歩道においては、身体的弱者が横断を行う場
合、信号機の点灯色(青)の時間が短く、十分な横断が
出来ない場合があり得る。
【0005】また、歩行者優先の横断歩道においては、
押しボタンスイッチが信号機の近傍に設置されている
が、そのボタンを押すことが困難な歩行者も存在する。
また、右折あるいは左折する自動車が、その方向に横断
歩道があって身体的弱者が歩行中の場合、運転手および
身体的弱者ともに、とっさの判断を見逃すと非常に危険
な状態に陥る可能性が高い。これは、信号待ちをしてい
る自動車についても同様である。信号が(青)に変わる
ことで発進した場合にも横断中の歩行者が存在すること
があり、これは非常に危険である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の信号機が設置されている横断歩道においては、身体的
弱者が横断を行う場合、信号機の点灯色(青)の時間が
短く、十分な横断が出来ない場合があり、歩行者優先の
横断歩道においては、押しボタンスイッチが信号機の近
傍に設置されているが、そのボタンを押すことが困難な
歩行者も存在し、また、右折あるいは左折する自動車
が、その方向に横断歩道があって身体的弱者が歩行中の
場合、運転手および身体的弱者ともに、とっさの判断を
見逃すと非常に危険な状態に陥る可能性が高く、信号が
(青)に変わることで発進した場合にも横断中の歩行者
が存在することがあり非常に危険であるという問題があ
った。
【0007】そこで、この発明は、横断歩道上における
身体的弱者の危険を救うことを含み、物あるいは移動体
の検知を行うことのできる無線式移動体検知方法と横断
歩道信号システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の無線式移動体
検知方法は、移動体に具備された発信器から無線発信さ
れ、受信機で受信された電磁波の電界強度の強弱によ
り、前記発信器と前記受信機との間の距離を検出して前
記移動体の位置を検知することを特徴とする。
【0009】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器と受信機との間の距離を無線によ
り検出して前記移動体の位置を検知する無線式移動体検
知方法であって、前記無線の使用周波数が、波長λと検
出精度εとにより、ε≧λ/2πと表されることを特徴
とする。
【0010】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器と受信機との間の距離を無線によ
り検出して前記移動体の位置を検知する無線式移動体検
知方法であって、前記無線の周波数fをf≧477MH
zとすることを特徴とする。
【0011】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器から無線発信され、3個の受信機
で受信されたそれぞれの電磁波の電界強度の強弱によ
り、前記発信器と前記3個の受信機との個々の間の距離
を検出して前記移動体の位置を検知することを特徴とす
る。
【0012】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器から無線発信され、複数の受信機
で受信された電磁波の電界強度の強弱により、前記発信
器と前記複数の受信機との個々の間の距離を検出して前
記移動体の位置を2次元的に検知することを特徴とす
る。
【0013】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器から無線発信され、同一線上に存
在しない3個の受信機で受信された電磁波の電界強度の
強弱により、前記発信器と前記3個の受信機との個々の
間の距離を検出して前記移動体の位置を検知することを
特徴とする。
【0014】この発明の無線式移動体検知方法は、移動
体に具備された発信器と受信機との間の距離を無線によ
り検出して前記移動体の位置を検知する無線式移動体検
知方法であって、前記発信器が質問信号を受信した場合
にのみ前記発信器の固有情報を無線発信することを特徴
とする。
【0015】この発明の横断歩道信号システムは、横断
歩道の両側近傍に設けられた第1、第2の信号機で構成
される横断歩道信号システムにおいて、前記第1の信号
機に設けられた第1の受信手段と、前記第2の信号機に
設けられた第2の受信手段と、この第2の受信手段と前
記第1の受信手段との設置位置の線分上でない位置で前
記横断歩道上に埋設され、所定エリアに質問信号を発信
するともにその応答信号を受信する送受信手段と、前記
横断歩道を横断する横断者が具備し、前記所定エリア内
で前記送受信手段から発信される質問信号を受信した
際、応答信号を発信する発信手段と、この発信手段から
発信された応答信号が前記送受信手段、前記第1の受信
手段、前記第2の受信手段でそれぞれ受信された信号強
度から検出される距離情報により前記発信手段の位置を
検知し、前記発信手段を具備した横断者の位置を監視し
て前記第1、第2の信号機の点灯色制御を行う制御手段
とから構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明の無
線式移動体検知方法と横断歩道信号システムに係る歩行
者専用信号機が設置された横断歩道を示している。ここ
では歩行者専用信号機を例にしているが、一般の信号機
についても同様である。
【0017】まず、通常の横断において、歩行者は、信
号機101および信号機102の点灯色により横断可能
か否かを判断する。(青)点灯の場合、横断可能であれ
ば横断する。(青)点滅の場合、横断中であれば横断速
度を加速し、横断前であれば横断を行わない。(赤)点
灯の場合、横断不可であり横断を行わず、(青)点灯の
横断可になるまで待機する。
【0018】通常、信号機101に押しボタンスイッチ
103、そして信号機102に押しボタンスイッチ10
4が併設されているので、そのスイッチを押すことによ
り、横断不可の状態からしばらく待つことにより横断可
にすることが可能である。
【0019】ここで、横断を目的とする歩行者として身
体的弱者が存在する場合を想定する。通常、押しボタン
スイッチは、大人から子供まで十分に手(指)が届く位
置になっている。また、例えば、車椅子使用の身体的弱
者にとっても、車椅子に乗車した状態でも十分に手
(指)が届く位置である。
【0020】しかしながら、この押しボタンスイッチ近
傍に何らかの障害物が存在する等で、押しボタンスイッ
チに接近することが困難な場合がある。さらに、手
(指)が負傷している場合は、車椅子使用者以外につい
ても同様に押しボタンスイッチを押すことが困難であ
る。
【0021】そこで本発明は、押しボタンスイッチを押
す行為を、設置された押しボタンスイッチを押さずに無
線発信器により実行するものである。次に、本発明の実
施例を説明する。
【0022】本発明の無線式移動体検知システムの構成
は、道路の両側に設けられた信号機に受信機を設置し、
さらに送受信機を横断歩道内あるいはその近傍の地中に
埋め、歩行者が発信器を携帯するようにしている。
【0023】図2は、歩行者専用信号機が設置された横
断歩道における受信機、送受信機の設置位置を示すもの
である。受信機1、および受信機2は、それぞれ信号機
101、102の押しボタンスイッチ103、104の
制御部に設置される。送受信機3は、横断歩道内、ある
いはその近傍の地中に埋没させる。送受信機3の位置
は、受信機1と受信機2とのほぼ同距離の位置に埋没さ
せるが、受信器1と受信器2でつくる線分上にない点と
する。発信器4は横断者が所持する。
【0024】次に、発信器4を所持している横断者の位
置検知について説明する。横断者の位置を検出すること
は本発明において重要なポイントである。横断者の位置
は、発信器4から放射された信号を受信機1、受信機
2、送受信機3で受信し、それらの受信レベルにより検
出される。
【0025】図2中に示す破線円は、送受信機3と発信
器4の通信エリア5である。送受信器3の位置が通信エ
リア5で示す破線円の中心である。この通信エリア5
は、受信機1、受信機2の位置を含むものとする。
【0026】送受信機3は、一定周期で発信器4に質問
信号を放射する。もし、通信エリア5内に発信器4が存
在すると、その発信器4は応答信号を放射する。応答信
号として、発信器4の固有のID情報が出力される。
【0027】ID情報は、数バイトのデータ長で、例え
ば発信器のシリアル番号や、発信器所有者が自由に設定
が可能なデータとする。ここで、ID情報を5バイトの
データ長とし、1バイトが8ビットとするならば、40
ビットのデータであるのでID情報の組み合わせは
40、約1×1012通りにもなる。これは全地球上の人
口をはるかに上回る数である。従つてID情報のデータ
長は5バイト程度で十分である。
【0028】この発信器4が放射した信号を、受信機
1、受信機2、送受信機3で受信し、その受信レベル測
定により位置を検知する。発信器4が放射する電界強度
レベルEは、発信器4から測定位置までの距離をrとす
ると、λ/2π<rが成立するrにおいて1/rに比例
して減衰する。
【0029】 すなわち、E(r)=E0 (1/r)…………(1) ここで、λは通信に用いている周波数の波長である。ま
た、λ/2π>rにおいては1/r2 、1/r3 に比例
して減衰する特性を持つ。ここでは位置検知として1/
rに比例して減衰する特性を用いる。
【0030】また、λ/2πを0.1mとするのは妥当
であり、通信の使用周波数は、その周波数の波長をλと
した場合に 0.1≧λ/2π…………(2) すなわち、 f≧477MHz…………(3) と求まる。この条件を満たす周波数であれば発信器4と
受信器(1、2)間距離が0.1m以上離れている場合
に正確な距離がわかる。
【0031】初期状態として、発信器4と受信器(1、
2)間距離を0.1m以上離して発信器4の出力を送受
信機3で受信する。その受信レベルが仮にE0 であった
とすると、発信器4と送受信機3との間の距離を変えた
場合に送受信機3で受信したレベルが0.5E0 であれ
ば、その距離は初期状態の2倍になったことがわかる。
【0032】図3は、発信器4の位置検知原理を示すも
のである。今仮に、受信機1がA、受信機2がB、送受
信機3がCのように配置されているとする。ここで送受
信機3のCの位置は、受信機1および受信機2が形成す
る線分AB上には存在しないこととする。
【0033】まず、送受信機3より質問信号を放射し、
発信器4からの応答を持つ。通信エリア5内に発信器4
が存在すると発信器4のID情報が受信機1、受信機
2、送受信機3で受信される。それぞれの受信器1、受
信機2、送受信機3では、受信レベルによってそれぞれ
発信器4までの距離がわかる。
【0034】図3に示すように、受信機1では受信レベ
ルから、Aを中心とした円周301上に発信器4が存在
していることがわかる。受信機2も受信レベルから、B
を中心として円周302上に発信器4が存在しているこ
とが同様にわかる。受信機1および受信機2の受信レベ
ルにより発信器4が存在する位置が円周301および円
周302の交点である交点304あるいは交点305の
2箇所に絞られる。ここで更に送受信機3の受信レベル
から、Cを中心とした円周303により発信器4の存在
位置が交点305に決定される。
【0035】この例でわかるように図3に示す位置A、
B、Cが一直線上にあると発信器4の存在位置が一点に
定まらない。以上の原理により発信器4の存在位置、す
なわち横断者の位置を検知することが可能となる。
【0036】次に、横断開始の検知について説明する。
前述したように送受信機3により、常に発信器4の位置
監視が可能となる。図4は、発信器4の位置監視につい
ての概略構成を示すものである。信号機101,102
における制御部400の中に発信器4の位置監視部を設
け、ここに横断歩道を含んだその周辺のマップ401を
仮想的に置く。
【0037】まず、前述したように送受信機3から定期
的に質問信号を放射する。この信号に対して発信器4が
応答し、受信機1、受信機2、送受信機3がこの発信器
4の応答を受信する。受信機1、受信機2、送受信機3
では、受信した発信器4の応答ID信号の受信レベル状
態を測定することによつて横断を開始したか否かを知る
ことが出来る。前述したような方法により、受信機1、
受信機2、送受信機3から受信レベルを受け取り、マッ
プ401上にA、B、Cを中心にそのレベルに応じた半
径の円を描く。すると、それら三円の交点402が発信
器4の位置となる。従って、上記通信エリア5内であれ
ば横断者が所持している発信器4の位置の監視が可能と
なる。
【0038】ここで、横断者の位置が横断歩道内に移っ
た場合を横断開始と認める。横断開始を認めると、後述
するように信号機の点灯色および点灯時間が制御され
る。このためにマップ401より、点灯色および点灯時
間制御部403に発信器4の位置情報が送られる。
【0039】また、前述した横断開始の検知と同様に横
断終了を知ることが出来る。例えば、横断者の位置が横
断歩道外へ移った場合を横断終了と認める。次に、横断
者の監視クリアについて説明する。
【0040】このように、信号機は常に発信器4の位置
検出が可能であるので、横断を開始したか横断を中止し
て横断歩道から去ったか、あるいは横断を終了したかを
知ることが出来る。図2で説明したように送受信機3と
発信器4との通信エリア5が定められている。この通信
エリア5は、送受信機3が検知する発信器4の位置が受
信機1、受信機2の外部になる場合であり、この範囲に
わたつて横断者の位置を監視する。
【0041】受信機1、受信機2から任意の外部距離を
定める。例えば4m離れると十分とする。この場合に、
信号機の制御部400は、横断者が横断を終了した、あ
るいは横断を中止して横断歩道から十分に遠ざかったと
見なし、横断者を監視することから解除する。
【0042】次に、発信器4、受信機1、受信機2、送
受信機3について述べる。図5は、横断者が所持する発
信器4の概略構成を示すものである。すなわち、発信器
4は、送受信アンテナ501、受信レベル検出回路50
2、増幅回路503、復調回路504、コマンド解析回
路505、メモリ506、変調回路507、増幅回路5
08、電源509、電源監視回路510、及び電源容量
不足警告灯511とから構成されている。
【0043】発信器4は、電源容量不足警告灯511が
あるのみで操作のためのスイッチ等はない。発信器4は
通常待機状態で、送受信機3からの質問信号の受信を送
受信アンテナ501で待つている。
【0044】発信器4は、アンテナ501から質問信号
を受信すると、その質問信号の受信レベルを受信レベル
検出回路502で検出し、ある設定したレベル以上にな
った場合にのみ応答する。これは発信器4の位置が、送
受信機3と発信器4によつて形成される通信エリア5内
に存在することを意味する。たとえ発信器4が質問信号
を受信しても通信エリア5外である場合は、ID情報の
放射を行わず電源の浪費を防ぐようにしている。
【0045】発信器4は、受信レベル検出回路502で
通信エリア5内の強度以上と検出されると、各回路の動
作を有効にする。まず、受信信号を増幅回路503で増
幅し、復調回路504にて信号の復調を行う。復調した
信号をコマンド解析回路505にて解析し、その結果、
受信した信号が質問信号であるならばメモリ506から
ID情報を取り出し、変調回路507へ送る。
【0046】変調回路507では任意の変調を行い、こ
の変調信号を増幅回路508へ送りそこで増幅される。
増幅された信号は送受信アンテナ501へ送られ、空間
へ放射され、その信号が受信機1、受信機2、送受信機
3で受信される。このように、発信器4は、自らID情
報を放射しないようにしている。
【0047】また、発信器4の電源509は電源監視回
路510で常に監視され、正常動作以下の電圧に降下す
ると電源容量不足警告灯511が点灯するようになって
いる。
【0048】次に、受信機1、受信機2について説明す
る。なお、受信機1、受信機2は機能、性能ともに全く
同一である。図6は、受信機1、受信機2の概略構成を
示すものである。すなわち、受信機(1,2)は、受信
アンテナ601、増幅回路602、復調回路603、I
D情報読出回路604、距離検出回路605、通信回線
606、および受信レベル検出回路607とから構成さ
れている。
【0049】まず、受信機(1,2)は、通常待機状態
で発信器4からのID応答信号の受信を受信アンテナ6
01で待っている。ID応答信号を受信すると、そのI
D応答信号の受信レベルを受信レベル検出回路607で
検出する。また同時に、受信した1D応答信号を増幅回
路602で増幅し、復調回路603にて信号の復調を行
う。復調した信号からID情報読出回路604にてID
情報を取り出す。更に距離検出回路605にてID情報
と受信レベルデータから、該当するID情報を持つ発信
器4の、受信機(1,2)からの位置を決定する。その
後、信号機の制御部400へ通信回線606を用いてI
D情報および距離データを送る。次に、送受信機3につ
いて説明する。
【0050】図7は、送受信機3の概略構成を示すもの
である。すなわち、送受信機3は、送受信アンテナ70
1、増幅回路702、復調回路703、ID情報読出回
路704、距離検出回路705、通信回線706、およ
び受信レベル検出回路707とから構成されている。
【0051】送受信機3の受信動作については、受信機
1、受信機2と全く同一である。受信動作の場合に送受
信機3は、発信器4からのID応答信号の受信を送受信
アンテナ701で待つている。ID応答信号を受信する
と、そのID応答信号の受信レベルを受信レベル検出回
路707で検出する。また同時に、受信したID応答信
号を増幅回路702で増幅し、復調回路703にて信号
の復調を行う。復調した信号からID情報読出回路7O
4にてID情報を取り出す。更に距離検出回路705に
てID情報と受信レベルデータから、該当するID情報
を持つ発信器4の送受信機3からの位置を決定する。そ
の後、信号機の制御部400へ通信回線706を用いて
ID情報および距離データを送る。
【0052】送信動作の場合、信号機の制御部400よ
り通信回線706を使用して質問信号が送受信機3に送
られる。送受信機3は、受け取った質問信号を増幅回路
708で増幅し、送受信アンテナ701へ供給して空間
へ放射する。
【0053】次に、横断者が横断の目的で横断歩道に接
近してから、横断終了までの動作を図8のフローチャー
トを参照して説明する。なお、ここでは、現行の横断歩
道信号システムの動作については説明しない。本発明に
よる動作は現行システムに加算される。
【0054】まず、信号機が(青)点灯の状態で横断を
行う場合について説明する。これは、横断歩道に接近し
た時点で既に信号機が(青)点灯であった場合である
(ST1、2)。
【0055】送受信機3の質問信号放射に、横断者の所
持する発信器4が応答し、その信号を受信機1、受信機
2および送受信機3が受信することにより位置検出が可
能であることは前述したとおりである。
【0056】これによつて信号機の制御部400は、横
断者が横断歩道上に存在することを認識し、横断者が横
断終了まで横断者の位置監視をすると共に、信号機の
(青)点灯状態を持続させる(ST3、4、5)。横断
終了確認も前述した通りで、その時点において(青)点
灯時間か通常の点灯時間を経過している場合は、(青)
点滅に移り(ST8)、経過していない場合は経過する
まで(青)点灯を行う(ST6)。
【0057】次に、横断前に信号機が(青)点滅の場合
について説明する。横断前に(青)点滅の場合は、横断
を行ってはならない(ST1、7、8)。通常この場合
は、「押しボタンスイッチ」を押し、次の(青)点灯ま
で待つことになるが、本発明では横断者が横断歩道に接
近し、横断者が所持している発信器4により横断の待機
者いることが検知可能で(ST9)、発信器4を検知し
た際、「押しボタンスイッチオン」とする行為が信号機
内部(制御部400)で自動的に行われる(ST1
0)。
【0058】時間の経過と共に、信号機の(青)点滅が
(赤)点灯、(青)点灯へと変わり、横断可能になる
(ST11、12、13、14)。その後は前述の信号
機が(青)点灯の状態で横断を行う場合と同様の手順と
なる。
【0059】次に、横断前に信号機が(赤)点灯の場合
について説明する。横断前に(赤)点灯の場合、横断を
行ってはならない(ST1、7、15)。また、ステッ
プST8の(青)点滅から(青)点滅時間が終了した際
(ST16)、(赤)点灯となった場合も横断を行って
はならない(ST17)。
【0060】通常、この(赤)点灯の場合も、「押しボ
タンスイッチ」を押し、次の(青)点灯まで待つことに
なるが、本発明では横断者が横断歩道に接近し、横断者
が所持している発信器4により横断の待機者がいること
を検知可能で(ST18)、「押しボタンスイッチオ
ン」とする行為が信号機内部(制御部400)で自動的
に行われる(ST19)。時間の経過と共に、信号機の
(赤)点灯が(青)点灯へと変わり、横断可能になる
(ST13、14)。その後は前述の信号機が(青)点
灯の状態で横断を行う場合と同様の手順となる。
【0061】次に、送受信機3の自動車への横断者有無
の通達について説明する。ー方、送受信機3は、横断者
が横断中であることを、信号待ちの自動車や横断者が横
断中の横断歩道に右折、あるいは左折して進入してくる
自動車に通達し注意を促す。この方法を実現するため
に、送受信機3から特定の信号を送信し、その信号を自
動車に設置した受信器で受信する。
【0062】信号機からこの信号を送信する周波数は、
自動車に搭載されているラジオ放送受信器、テレビ放送
受信器、無線通信機器、携帯電話等の無線関連機器が使
用している周波数を避ける。この場合、専用の受信機に
よりその情報を受信し、横断者の存在を確認する。
【0063】しかしながら、これらの無線関連機器を使
用中に横断者有りの情報を割り込ませる方が都合がいい
場合がある。その場合は、一旦所定の周波数で受信した
後、その搬送波周波数を所望の無線関連機器の搬送波周
波数へ周波数変換を行い、警告音あるいは音声により通
達する。
【0064】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、横断者の所持する発信器の位置検出を三受信
機によって行うので正確な横断者の位置監視が可能で、
横断歩道への導入において安全な横断を提供することが
できる。
【0065】また、あるエリア内に接近し必然的に実行
する行為を、位置監視によつてエリア内存在を認めるこ
とにより、制御部においてその行為をなした効果を自動
的に行う。すなわち、横断歩道への導入の場合、これは
押しボタンスイッチを押す行為なく、横断歩道接近のみ
でその行為が代行される。
【0066】更に、発信器のエリア内存在を第2のエリ
アに通達することが可能であり、横断歩道への導入の場
合、発信器を所持する横断者の有無を横断歩道近傍の自
動車に通達し注意を促すことができる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
横断歩道上における身体的弱者の危険を救うことを含
み、物あるいは移動体の検知を行うことのできる無線式
移動体検知方法と横断歩道信号システムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の無線式移動体検知システムに係る歩
行者専用信号機が設置された横断歩道を示す図。
【図2】歩行者専用信号機が設置された横断歩道におけ
る受信機、送受信機の設置位置を示す図。
【図3】発信器の位置検知原理を説明するための図。
【図4】発信器の位置監視についての概略構成を示す
図。
【図5】横断者が所持する発信器の概略構成を示すブロ
ック図。
【図6】受信機の概略構成を示すブロック図。
【図7】送受信機の概略構成を示すブロック図。
【図8】横断者が横断の目的で横断歩道に接近してから
横断終了までの動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1、2…受信機 3…送受信機 4…発信器 101、102…信号機 103、104…押しボタンスイッチ 400…制御部 403…点灯色および点灯時間制御部 501、701…送受信アンテナ 601…受信アンテナ 502、607、707…受信レベル検出回路 506…メモリ 604、704…ID情報読出回路 605、705…距離検出回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に具備された発信器から無線発信
    され、受信機で受信された電磁波の電界強度の強弱によ
    り、前記発信器と前記受信機との間の距離を検出して前
    記移動体の位置を検知することを特徴とする無線式移動
    体検知方法。
  2. 【請求項2】 移動体に具備された発信器と受信機との
    間の距離を無線により検出して前記移動体の位置を検知
    する無線式移動体検知方法であって、 前記無線の使用周波数が、波長λと検出精度εとによ
    り、ε≧λ/2πと表されることを特徴とする無線式移
    動体検知方法。
  3. 【請求項3】 移動体に具備された発信器と受信機との
    間の距離を無線により検出して前記移動体の位置を検知
    する無線式移動体検知方法であって、 前記無線の周波数fをf≧477MHzとすることを特
    徴とする無線式移動体検出方法。
  4. 【請求項4】 移動体に具備された発信器から無線発信
    され、3個の受信機で受信されたそれぞれの電磁波の電
    界強度の強弱により、前記発信器と前記3個の受信機と
    の個々の間の距離を検出して前記移動体の位置を検知す
    ることを特徴とする無線式移動体検知方法。
  5. 【請求項5】 移動体に具備された発信器から無線発信
    され、複数の受信機で受信された電磁波の電界強度の強
    弱により、前記発信器と前記複数の受信機との個々の間
    の距離を検出して前記移動体の位置を2次元的に検知す
    ることを特徴とする無線式移動体検知方法。
  6. 【請求項6】 移動体に具備された発信器から無線発信
    され、同一線上に存在しない3個の受信機で受信された
    電磁波の電界強度の強弱により、前記発信器と前記3個
    の受信機との個々の間の距離を検出して前記移動体の位
    置を検知することを特徴とする無線式移動体検知方法。
  7. 【請求項7】 移動体に具備された発信器と受信機との
    間の距離を無線により検出して前記移動体の位置を検知
    する無線式移動体検知方法であって、 前記発信器が質問信号を受信した場合にのみ前記発信器
    の固有情報を無線発信することを特徴とする無線式移動
    体検知方法。
  8. 【請求項8】 横断歩道の両側近傍に設けられた第1、
    第2の信号機で構成される横断歩道信号システムにおい
    て、 前記第1の信号機に設けられた第1の受信手段と、 前記第2の信号機に設けられた第2の受信手段と、 この第2の受信手段と前記第1の受信手段との設置位置
    の線分上でない位置で前記横断歩道上に埋設され、所定
    エリアに質問信号を発信するともにその応答信号を受信
    する送受信手段と、 前記横断歩道を横断する横断者が具備し、前記所定エリ
    ア内で前記送受信手段から発信される質問信号を受信し
    た際、応答信号を発信する発信手段と、 この発信手段から発信された応答信号が前記送受信手
    段、前記第1の受信手段、前記第2の受信手段でそれぞ
    れ受信された信号強度から検出される距離情報により前
    記発信手段の位置を検知し、前記発信手段を具備した横
    断者の位置を監視して前記第1、第2の信号機の点灯色
    制御を行う制御手段と、 を具備したことを特徴とする横断歩道信号システム。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、横断可の表示をなす前
    記第1、第2の信号機の点灯色に従って、前記横断者が
    横断を終了するまで前記点灯色を持続されることを特徴
    とする請求項8記載の横断歩道信号システム。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、横断不可の表示をな
    す前記第1、第2の信号機の点灯色に従って、前記所定
    エリア内で横断待機する横断者が、横断可の点灯色を促
    す押しボタンスイッチを押す行為と同等の処理を行うこ
    とを特徴とする請求項8記載の横断歩道信号システム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記通信エリア内で
    前記発信手段を具備した横断者が前記横断歩道内に存在
    する情報を、前記送受信手段を用いて前記通信エリアと
    は異なる通信エリアに無線送信することを特徴とする請
    求項8記載の横断歩道信号システム。
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