JP2000357285A - 歩行者道路横断時の警告装置 - Google Patents

歩行者道路横断時の警告装置

Info

Publication number
JP2000357285A
JP2000357285A JP11170554A JP17055499A JP2000357285A JP 2000357285 A JP2000357285 A JP 2000357285A JP 11170554 A JP11170554 A JP 11170554A JP 17055499 A JP17055499 A JP 17055499A JP 2000357285 A JP2000357285 A JP 2000357285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestrian
vehicle
road
control station
management control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11170554A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takada
博 高田
Takahiro Imai
孝廣 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Honda Electron Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Honda Electron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd, Honda Electron Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP11170554A priority Critical patent/JP2000357285A/ja
Publication of JP2000357285A publication Critical patent/JP2000357285A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交差点や横断歩道を渡ろうとする歩行者を自
動的に検出して、積極的に注意を促す。 【解決手段】 横断歩道SC付近などの道路沿道の所定
領域を要監視領域Rとする道路管理制御局40と、歩行
者Pに携帯されるデータキャリア60とに、それぞれ電
磁誘導結合によりデータを送受する送受信手段を設け、
道路管理制御局40から要監視領域Rに向けて電波を送
出し、要監視領域R内にデータキャリア60が存在する
場合には、そのデータキャリア60に対して電磁誘導結
合によりその駆動電力を供給するとともに、データキャ
リア60から所定のIDデータを道路管理制御局に送信
させ、これにより道路管理制御局40が所定の報知手段
を作動させ、そのデータキャリアを携帯している歩行者
に対して警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者が交差点や
横断歩道を渡ろうとするときに安全確認の注意を促す歩
行者道路横断時の警告装置に関し、さらに詳しく言え
ば、歩行者が交差点や横断歩道に近づいたことを自動的
に検知して歩行者のみならず、自動車の運転者に対して
も注意を喚起し得るようにした歩行者道路横断時の警告
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的交通量の多い例えば幹線道路の交
差点には信号機が設置され、また、一部ではあるが交差
点に併設されていない横断歩道にも歩行者専用の信号機
が設置され、交通の安全が図られている。
【0003】なお、全国的に見れば信号機のない交差点
や横断歩道の方が圧倒的に多いが、交通量の少ない閑散
とした市街地などの道路にまでも高価な信号機を設置す
ることは財政的な面で困難であるし、そればかりでなく
却って車両の円滑な運行に支承を来すことにもなりかね
ない。
【0004】そこで、見通しの悪い危険な交差点などに
は、一時停止の標識の他にカーブミラーなどを設置した
り、横断歩道には白線を梯子状に引いて運転者の注意を
促すようにし、また、小学校の低学年から交通安全教育
を行なって自動車事故を未然に防止するようにしている
のが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、交通事
故は後を絶たない。特に横断歩道での事故は人身事故に
つながるため、社会的問題にもなっている。その原因は
運転者のマナーによるところもあるが、夕暮れ時や降雨
時、降雪時などの視界不良が原因である場合も少なくな
い。
【0006】例えば、傘をさしている場合などでは、到
来する車両を見損なう場合がある。また、積雪地帯では
除雪により道路脇に雪が高く積み上げられ、それが障壁
となって見通しが一段と悪くなるため、歩行者の不意の
飛び出しによる車との接触にも注意する必要がある。
【0007】横断歩道を渡る場合、健常者でも、いゆわ
る魔が差すというように、考え事をしていたりすると左
右確認を怠ることがある。また、老齢化社会を迎えるに
あたって、老人の交通事故が一層増えることが懸念され
る。
【0008】ところで、横断歩道を渡る際の安全性を確
保するため、一部の横断歩道では青信号のときに音楽を
流して歩行者や運転者に注意を促すようにしているが、
これはあくまで信号機と連動して動作する補助的手段で
あって十分とは言えない。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その第1の目的は、交差点や横断歩
道を渡ろうとする歩行者を自動的に検出して、積極的に
注意を促すことができるようにした歩行者道路横断時の
警告装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、自動車の運
転者に対しても、歩行者が横断歩道を渡ろうとしている
ことを報知し得るようにした歩行者道路横断時の警告装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1目的を達成する
ため、本発明は、交差点や横断歩道付近などの道路沿道
の所定領域を要監視領域とする道路管理制御局と、歩行
者に携帯されるデータキャリアとを含み、上記道路管理
制御局および上記データキャリアには、電磁誘導結合に
よりデータを送受する送受信手段がそれぞれ設けられて
おり、上記道路管理制御局から上記要監視領域に向けて
電波が送出され、上記要監視領域内に上記データキャリ
アが存在する場合には、電磁誘導結合により上記データ
キャリアに駆動電力が生起されて同データキャリアから
所定の識別(ID)データが上記道路管理制御局に送信
され、これにより上記道路管理制御局は所定の報知手段
を作動させ、そのデータキャリアを携帯している歩行者
に対して警報を発することを特徴としている。
【0012】このように本発明によれば、データキャリ
アを携帯している歩行者が道路を渡ろうとして交差点や
横断歩道に近づいた時点(要監視領域に立ち入った時
点)で、道路管理制御局により歩行者の存在が検出さ
れ、その歩行者に対して例えば「車にご注意下さい」な
どの警告がなされる。
【0013】この場合において、交差点や横断歩道に接
近する走行車両を検出してその接近車両情報を道路管理
制御局に与える車両検出手段をさらに備え、その車両検
出手段からの接近車両情報に基づいて、要監視領域内に
存在するデータキャリアの携帯歩行者に、例えば「車が
接近していますので、車が止まるまで横断を止めて下さ
い。」などの車両の接近到来を告げることにより、歩行
者に対してより一層の注意を喚起させることができる。
【0014】また、本発明によれば、上記車両検出手段
を、道路の車両走行車線に沿って配置されたLC共振回
路を有するレーンマーカと、車両(自動車)側に搭載さ
れていて、電磁誘導結合により上記LC共振回路との間
で所定のデータを送受するLC共振アンテナおよび同L
C共振アンテナに接続された送受信手段とから構成する
ことにより、上記第2の目的が達成される。
【0015】すなわち、レーンマーカをI/Oポートを
介して道路管理制御局と双方向通信可能に接続し、レー
ンマーカにて検出された車両情報を道路管理制御局に送
信するとともに、道路管理制御局側からレーンマーカに
歩行者存在情報を与え、その歩行者存在情報をLC共振
回路とLC共振アンテナとの電磁誘導結合によりさらに
車両側に伝達して、同車両の運転者に報知することによ
り、運転者に対して横断歩道を渡ろうとしている歩行者
がいることを知らせることができる。
【0016】この車両検出手段によれば、車両側のLC
共振アンテナと道路側のLC共振回路との電磁誘導結合
によるため、降雨や降雪などの環境に左右されることな
く、走行車両を確実に検出することができる。
【0017】また、車両側のLC共振アンテナより道路
側のLC共振回路に電力が供給されるため、道路側のL
C共振回路に別途電力供給ラインを敷設する必要がな
く、ほとんどメンテナンスフリーで使用することができ
る。この場合、レーンマーカにその制御手段の電源とし
て、LC共振回路に整流ダイオードを介して並列に接続
される電源平滑用コンデンサを設けることが好ましい。
【0018】さらには、電磁誘導結合の結合度は距離に
比例するため、車両側の例えば左右2個所にLC共振ア
ンテナを設け、それら2つのLC共振アンテナとレーン
マーカとの電磁誘導結合の結合度合いの強弱を判断する
ことにより、レーンマーカの設置位置を基準にして、車
両の位置認識も行なうことができる。
【0019】他方において、レーンマーカにCPUなど
の制御手段を設け、これに例えばレーンマーカ固有の識
別データの他に、カーブや直線道路の別、登りもしくは
下りの勾配などの道路情報データを書き込み、その道路
情報データを車両側および道路管理制御局に送信するこ
とも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示されてい
る実施例に基づいてより詳しく説明する。
【0021】図1の概念図に示されているように、本発
明による歩行者道路横断時の警告装置は基本的には、例
えば横断歩道SCの道路際に設置される道路管理制御局
40および信号機などの報知手段50と、歩行者Pに携
帯されるデータキャリア60とを備えるが、道路管理制
御局40には、図2の概略的なブロック図に示されてい
る車両検出手段が接続されている。
【0022】そこで、まず車両検出手段について説明す
ると、この車両検出手段は、車両(自動車)Vに搭載さ
れるLC共振アンテナ10およびその送受信手段20
と、道路R側に設置されるレーンマーカ30とから構成
されている。
【0023】車両V側のLC共振アンテナ10は、コイ
ルLとコンデンサCの共振回路からなり、図2には一つ
しか示されていないが、この実施例では、2つのLC共
振アンテナ10が車両Vの左側と右側に左右対称的に搭
載されている。
【0024】送受信手段20は、LC共振アンテナ10
に駆動アンプ22を介して所定周波数の搬送波を出力す
る発振回路21と、LC共振アンテナ10に流れる電流
を電圧に変換して検出する電圧検出抵抗23と、その検
出電圧信号から搬送波を除いて検出電圧信号を復調する
復調回路24とを備えている。
【0025】送受信手段20は、制御手段としてのCP
U(Central Processing Uni
t)25を備えているとともに、発振回路21の出力段
には分周器26が接続されている。また、復調回路24
の出力はA/D変換器27にてデジタル信号に変換され
てCPU25に入力される。
【0026】CPU25の記憶領域には、各車両ごとに
設定された識別データとしての車両データが書き込まれ
ており、CPU25からその車両データが分周器26に
与えられる。これにより、分周器26の分周比が所定に
変えられ、搬送波が周波数変調される。すなわち、分周
器26により搬送波に車両データが含まれる。
【0027】道路R側に設置されるレーンマーカ30
は、コイルLとコンデンサCとからなるLC共振回路3
1を備えている。このLC共振回路31の共振周波数
は、上記LC共振アンテナ10の共振周波数と同一に設
定されている。この実施例においては、LC共振回路3
1のコンデンサCに対してスイッチ32が並列に接続さ
れている。
【0028】また、LC共振回路31には整流回路33
を介して電源平滑用のコンデンサ34が接続されている
とともに、このコンデンサ34には同コンデンサ34を
電源として動作する制御手段としてのCPU35と、道
路制御管理局40と接続されるデータ送受信部としての
I/Oポート(インターフェイス)36とがそれぞれ並
列に接続されている。
【0029】図2には、整流回路33として半波整流ダ
イオードが示されているが、全波の倍電圧整流回路であ
ってもよく、いずれにしてもLC共振アンテナ10との
電磁誘導結合により生じた電力が電源平滑用コンデンサ
34に充電される。
【0030】CPU35の記憶領域には、各レーンマー
カ30に割り当てられた固有の識別データのほかに、こ
のレーンマーカ30が設置される箇所の道路情報デー
タ、例えばカーブや直線道路の別、登りもしくは下りの
勾配、車線数、傾斜路面の傾斜角などが書き込まれる。
【0031】このCPU35に対するデータ書き込みの
ため、LC共振回路31とCPU35との間には、直流
阻止用のコンデンサ371を含むデータ信号線37が整
流回路33をバイパスするように配線されている。
【0032】これによれば、例えば上記と同様なLC共
振アンテナ10および送受信手段20を有する保守専用
車両(図示しない)にて、既設の各レーンマーカ30の
CPU35に対して所定の道路情報データを書き込むこ
とができる。もっとも、あらかじめCPU35に道路情
報を書き込んだ後に、各レーンマーカ30を道路Rに設
置するようにしてもよい。
【0033】また、CPU35は自己のクロック信号を
分周してなる所定周波数の制御クロック信号にてスイッ
チ32をオンオフする。これにより、車両V側から送信
されてくる搬送波に変調がかけられる。
【0034】すなわち、スイッチ32がオフのとき、車
両側のLC共振アンテナ10に対して道路側共振回路3
1が負荷となって動作するため、LC共振アンテナ10
には共振電流が多く流れる。これに対して、スイッチ3
2がオンのときにはLC共振アンテナ10との同調が外
れるため、LC共振アンテナ10に流れる電流が少なく
なる。
【0035】ここで、車両Vとレーンマーカ30との間
で行なわれるデータの送受信について説明する。送受信
手段20の発振回路21を駆動することにより、分周器
26にて変調された車両データを含む搬送波がLC共振
アンテナ10から送信される。車両Vがレーンマーカ3
0のLC共振回路31に近づくと、LC共振アンテナ1
0との間で電磁誘導結合Mが生ずる。
【0036】これにより、LC共振回路31に電力が生
起され、その電力が整流回路33を介して電源平滑用コ
ンデンサ34に充電され、これを電源としてCPU35
およびデータ送信部36が動作状態に入る。すなわち、
CPU35にてスイッチ32が所定の周期でオンオフさ
れ、LC共振アンテナ10から搬送波にAM変調がかけ
られる。これにより、LC共振アンテナ10に変調波が
現れる。
【0037】このように、レーンマーカ30のLC共振
回路31にて搬送波にAM変調がかけられるため、S/
N比が高くなる。したがって、復調回路24でその変調
波が正確に検出され、その検出信号がA/D変換器27
を介して車両側CPU25に入力される。
【0038】この実施例において、車両側CPU25
は、この検出信号と図示されていない他の共振アンテナ
からの検出信号とを比較し、レーンマーカ30の設置位
置を基準として車両Vの現在位置を認識する。
【0039】また、レーンマーカ30側においては、そ
のLC共振回路31にて受信された車両データがデータ
信号線37を介して道路側CPU35に入力される。す
ると、同CPU35は記憶領域から道路情報データ(こ
の例ではレーンマーカ識別データ)を読み出して、その
レーンマーカ識別データと車両データとをI/Oポート
36を介して道路管理制御局40に送信する。
【0040】レーンマーカ30は、上述したように車両
位置認識装置としても併用可能であり、そのため車両V
の走行方向に沿って数多くのレーンマーカ30が埋設さ
れるが、図1の概念図には、その内の横断歩道SCの手
前側の例えば7個のレーンマーカ301〜307が示さ
れている。
【0041】この7個のレーンマーカ301〜307の
内、この実施例では奇数番目のレーンマーカ301,3
03,305,307が道路管理制御局40に並列的に
接続されている。
【0042】また、最後尾列のレーンマーカ307より
も横断歩道SCに近い側には、車両Vが車線内のどの位
置を通過してもそれを検出可能とするため、例えば4つ
のレーンマーカ30a〜30dが不感帯解消用として道
路幅方向に沿って均等間隔で埋設されている。
【0043】これらの各レーンマーカ30a〜30d
も、道路管理制御局40に並列的に接続されるが、この
不感帯解消用のレーンマーカ30a〜30dの位置は任
意であってよく、例えば最前列のレーンマーカ301よ
りも反横断歩道SC側に配置されていてもよいし、もし
くは偶数番目に位置するレーンマーカの個所に配置され
てもよい。
【0044】なお、この実施例では、道路管理制御局4
0に対して各レーンマーカ301,303,305,3
07および30a〜30dを有線で接続しているが、場
合によっては、それらの各I/Oポート36を微弱無線
機に置き換えるとともに、道路管理制御局40に送受信
アンテナを設けて無線接続に変更してもよい。
【0045】次に、図3により道路管理制御局40につ
いて説明する。この道路管理制御局40は、各レーンマ
ーカ301,303,305,307および30a〜3
0dとの間でデータの授受を行なうインタフェイス回路
41と、CPUからなる主制御部42と、主制御部42
によりデータの書込み、読出しが制御される一時記憶手
段としてのRAM(Random Access Me
mory)421とを備えている。このRAM421に
は、各レーンマーカからの車両データとレーンマーカ識
別データとが記憶される。
【0046】主制御部42には、PS(パラレル→シリ
アル)/SP(シリアル→パラレル)変換部43を介し
てこの道路管理制御局40の要監視領域Rに対する送信
系44および受信系45が接続されている。この実施例
において、道路管理制御局40の要監視領域Rは図1に
示されているように、歩行者Pが横断歩道SCを渡ろう
として集まる領域である。
【0047】送信系44は、発振器441より生成され
た搬送波をPS/SP変換部43からのデータに基づい
て所定に変調する変調器442と、同変調器442に増
幅器443を介して接続された送信コイルアンテナ44
4とを含み、送信コイルアンテナ444から要監視領域
Rに向けて変調器442にて変調された所定周波数の電
波が送出される。
【0048】これに対して、受信系45は要監視領域R
内に存在するデータキャリア60からの電波を受信する
受信コイルアンテナ451、その受信電波を増幅する増
幅器452および復調器453を備えている。
【0049】また、主制御部42には、横断歩道SCに
設けられている報知手段(この例では信号機)50を制
御する信号制御部46と、音声報知手段としてのスピー
カ51を駆動するスピーカ駆動部47とが接続されてい
る。なお、参照符号48は、図示しない商用電源に接続
される電源ユニットである。
【0050】次に、図4によりデータキャリア60につ
いて説明する。このデータキャリア60は、歩行者Pの
杖や鞄などに簡単に取り付けられるように構成されたマ
イクロチップよりなり、受信系61と送信系62とを備
えている。
【0051】受信系61は、受信コイルアンテナ611
と復調器612とを含み、SP/PS変換部63を介し
てCPUよりなる主制御部64に接続されている。この
場合、受信コイルアンテナ611と道路管理制御局40
の送信コイルアンテナ444は共振周波数が同一とさ
れ、それらの間に電磁誘導結合が生ずる。
【0052】送信系62は、SP/PS変換部63を介
して主制御部64に接続され、発振器621からの搬送
波を主制御部64からのデータに基づいて所定に変調す
る変調器622と、増幅器623を介してその変調波を
送出する送信コイルアンテナ624とを備えている。
【0053】また、このデータキャリア60の主制御部
64には、例えばこれを携帯する歩行者ごとに割り当て
られた固有の識別(ID)データなどが書き込まれたR
OM(Read Only Memory)などからな
るデータメモリ65と、信号機50の点灯時間などを変
更するための制御スイッチ66とが接続されている。な
お、図4からも分かるように、このデータキャリア60
は、電池などの電源は備えられていない。
【0054】次に、本発明の動作について説明する。ま
ず、道路管理制御局40の送信コイルアンテナ444か
ら、その要監視領域Rに向けて電波が常時もしくは所定
時間間隔ごとに送出されているものとする。
【0055】この要監視領域R内に、データキャリア6
0を携帯した歩行者Pが到来すると、その受信コイルア
ンテナ611に電磁誘導結合により電力が生起され、換
言すると、道路管理制御局40からデータキャリア60
に電力が供給され、同データキャリア60が動作状態に
なる。
【0056】これにより、主制御部64が立ち上がり、
データメモリ65からIDデータが読み出され、そのI
Dデータに基づいて変調器622で変調された搬送波が
送信コイルアンテナ624から送出される。
【0057】この変調波が道路管理制御局40の受信コ
イルアンテナ451で受信されると、道路管理制御局4
0の主制御部42は、要監視領域R内に歩行者Pがいる
と判断し、スピーカ駆動部47を制御して、スピーカ5
1より歩行者Pに対して例えば「車にご注意下さい」な
どの警告を発する。
【0058】また、データキャリア60の制御スイッチ
66が操作された場合には、道路管理制御局40の主制
御部42は、歩行者Pが横断歩道SCを渡る意志がある
と判断し、信号制御部46に例えば信号機50を「青」
にせよとの指示を与える。これにより、信号機が「青」
になる。
【0059】この「青」は歩行者Pが横断歩道SCを渡
りきり、歩行者Pが制御スイッチ66をオフにするまで
継続される。制御スイッチ66のオフ後、信号機50は
通常のタイミングで動作する通常モードに復帰される。
【0060】なお、歩行者Pが制御スイッチ66をオフ
にするのを忘れて立ち去った場合、例えば信号機50か
ら10m程度離れると、道路管理制御局40受信コイル
アンテナ451で受信する電波が消失するため、これを
もって道路管理制御局40の主制御部42は歩行者Pが
立ち去ったものと判断し、信号制御部46に通常モード
にせよとの指示を出す。
【0061】ところで、図1のように車両Vが横断歩道
SCに接近すると、そのLC共振アンテナ10とレーン
マーカ30のLC共振回路31との電磁誘導結合によ
り、各レーンマーカ301,303,305,307か
ら道路管理制御局40の主制御部42に車両データとレ
ーンマーカ識別データとが時系列的に送られ、これらの
各データがRAM421に格納される。
【0062】このようにして車両接近情報を受け取る
と、道路管理制御局40の主制御部42はスピーカ駆動
部47を制御して、スピーカ51より歩行者Pに対して
例えば「接近する車があります。ご注意下さい」などの
警告を発し、歩行者Pに注意を喚起する。
【0063】なお、道路管理制御局40の主制御部42
において、各レーンマーカからの車両データとレーンマ
ーカ識別データとにより、車両Vの車速を演算し、その
車速が遅い場合と速い場合とで、スピーカ51より発せ
られる警告内容を異ならせることもできる。
【0064】この車両接近よる警告報知は、要監視領域
R内に歩行者Pが存在する場合に行なわれるが、本発明
では、横断歩道SCに接近する車両Vに対しても、歩行
者Pの存在を知らせることができる。
【0065】すなわち、道路管理制御局40の受信コイ
ルアンテナ451でデータキャリア60からの電波を受
信しているときに、レーンマーカ301,303,30
5,307より車両接近情報が送られてくると、主制御
部42は、インターフェイス回路41を介してその各レ
ーンマーカに歩行者存在情報を送信する。
【0066】レーンマーカ30は先にも説明したよう
に、到来する車両Vとの電磁誘導結合により電力が供給
されて動作状態となるが、このとき道路管理制御局40
から歩行者存在情報が送られて来た場合、CPU35は
その歩行者存在情報に基づいてLC共振回路31のスイ
ッチ32をオンオフし、車両Vから送信されてくる搬送
波に変調をかける。
【0067】この歩行者存在情報による変調波は、車両
VのLC共振アンテナ10で受信され、復調回路24で
復調された後、A/D変換器27にてデジタル信号に変
換されてCPU25に入力される。これにより、CPU
25は車内に設置されている図示しないブザーやスピー
カなどの報知手段を駆動し、運転者に対して横断歩道S
C付近に歩行者Pがいることを知らせる。
【0068】以上、本発明を具体的な実施例により説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記では道路管理制御局40とデータキャ
リア60の送受信アンテナを送信側と受信側とに分けて
いるが、車両Vに設けられているようなLC共振アンテ
ナを用いてもよいことは勿論である。
【0069】また、上記実施例においては、道路管理制
御局40の要監視領域Rを信号機付きの横断歩道SCと
し、データキャリア60からの送信情報に基づいて信号
機50を制御するようにしているが、信号機のない横断
歩道や交差点などの場合には、例えばスピーカやブザー
などの報知手段を設置して歩行者Pに注意を喚起するよ
うにすればよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データキャリアを携帯している歩行者が道路を渡ろうと
して交差点や横断歩道に近づくと、道路管理制御局によ
り自動的に検出され、その歩行者に対して例えば「車に
ご注意下さい」などの警告がなされるため、歩行者(特
に、老人や子供)と自動車との接触事故を未然に防ぐこ
とができる。
【0071】この場合において、道路管理制御局とデー
タキャリアとの間の電磁誘導結合により、道路管理制御
局からデータキャリアに電力を供給する方式を採用した
ことにより、電池切れなどの問題を生ずることなく、デ
ータキャリアを長期にわたって安心して使用することが
できる。
【0072】また、本発明によれば、道路管理制御局に
接続される車両検出手段として、道路の車両走行車線に
沿って配置されたLC共振回路を有するレーンマーカ
と、車両(自動車)側に搭載されていて、電磁誘導結合
によりレーンマーカ側のLC共振回路との間で所定のデ
ータを送受するLC共振アンテナおよび同LC共振アン
テナに接続された送受信手段とからなる車両検出手段を
用いたことにより、自動車の運転者に対しても、歩行者
が横断歩道を渡ろうとしていることを報知することが可
能となり、よわり一層の交通安全を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歩行者道路横断時の警告装置の概
念図。
【図2】本発明の一実施例を示した模式的ブロック回路
図。
【図3】上記実施例中の道路管理制御局を示したブロッ
ク回路図。
【図4】上記実施例中のデータキャリアを示したブロッ
ク回路図。
【符号の説明】
10 車両側LC共振アンテナ 20 送受信手段 21 発振回路 23 電圧検出抵抗 24 復調回路 25 CPU 26 分周器 30 レーンマーカ 31 道路側LC共振回路 32 スイッチ 35 CPU 36 データ送信部 40 道路管理制御局 41 インタフェイス回路 42 主制御部 44 送信系 444 送信コイルアンテナ 45 受信系 451 受信コイルアンテナ 50 信号機 51 スピーカ 60 データキャリア 61 受信系 611 受信コイルアンテナ 62 送信系 621 送信コイルアンテナ 64 主制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 孝廣 東京都町田市旭町1丁目23番19号 株式会 社本田電子技研内 Fターム(参考) 5H180 AA21 BB04 BB06 CC17 GG09 JJ07 LL06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差点や横断歩道付近などの道路沿道の
    所定領域を要監視領域とする道路管理制御局と、歩行者
    に携帯されるデータキャリアとを含み、上記道路管理制
    御局および上記データキャリアには、電磁誘導結合によ
    りデータを送受する送受信手段がそれぞれ設けられてお
    り、上記道路管理制御局から上記要監視領域に向けて電
    波が送出され、上記要監視領域内に上記データキャリア
    が存在する場合には、電磁誘導結合により上記データキ
    ャリアに駆動電力が生起されて同データキャリアから所
    定の識別(ID)データが上記道路管理制御局に送信さ
    れ、これにより上記道路管理制御局は所定の報知手段を
    作動させ、そのデータキャリアを携帯している歩行者に
    対して警報を発することを特徴とする歩行者道路横断時
    の警告装置。
  2. 【請求項2】 上記交差点や横断歩道に接近する走行車
    両を検出してその接近車両情報を上記道路管理制御局に
    与える車両検出手段をさらに備え、上記道路管理制御局
    は上記車両検出手段からの接近車両情報に基づいて上記
    報知手段を作動させ、上記要監視領域内に存在する上記
    データキャリアの携帯歩行者に対して車両の接近到来を
    意味する警報を発することを特徴とする請求項1に記載
    の歩行者道路横断時の警告装置。
  3. 【請求項3】 上記車両検出手段は、道路の車両走行車
    線に沿って配置されたLC共振回路を有するレーンマー
    カと、車両(自動車)側に搭載されていて、電磁誘導結
    合により上記LC共振回路との間で所定のデータを送受
    するLC共振アンテナおよび同LC共振アンテナに接続
    された送受信手段とを含み、 上記レーンマーカはI/Oポートを介して上記道路管理
    制御局と双方向通信可能に接続されており、上記レーン
    マーカにて検出された車両情報が上記道路管理制御局に
    送信されるとともに、上記道路管理制御局側から上記レ
    ーンマーカに歩行者存在情報が与えられ、その歩行者存
    在情報が上記LC共振回路と上記LC共振アンテナとの
    電磁誘導結合によりさらに上記車両側に伝達され、同車
    両の運転者に報知されるようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載の歩行者道路横断時の警告装置。
JP11170554A 1999-06-17 1999-06-17 歩行者道路横断時の警告装置 Withdrawn JP2000357285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11170554A JP2000357285A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 歩行者道路横断時の警告装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11170554A JP2000357285A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 歩行者道路横断時の警告装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000357285A true JP2000357285A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15907025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11170554A Withdrawn JP2000357285A (ja) 1999-06-17 1999-06-17 歩行者道路横断時の警告装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000357285A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020081522A (ko) * 2001-04-18 2002-10-28 정혜은 휴대용 도로횡단 경보기
JP2006323666A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Denso Corp 歩行者飛び出し警報システム
KR100692655B1 (ko) 2006-08-19 2007-03-14 (주)성지토목기술공사 차량의 진입을 차단하는 정지신호시스템
JP2008123440A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Denso Corp 報知システム
JP2016103289A (ja) * 2016-01-13 2016-06-02 三菱電機株式会社 中継装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020081522A (ko) * 2001-04-18 2002-10-28 정혜은 휴대용 도로횡단 경보기
JP2006323666A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Denso Corp 歩行者飛び出し警報システム
KR100692655B1 (ko) 2006-08-19 2007-03-14 (주)성지토목기술공사 차량의 진입을 차단하는 정지신호시스템
JP2008123440A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Denso Corp 報知システム
JP2016103289A (ja) * 2016-01-13 2016-06-02 三菱電機株式会社 中継装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9930120B2 (en) Infrastructure-to-vehicle communication system and method
US6864784B1 (en) Vehicle speed and safety warning system
US5307060A (en) Emergency vehicle alert system
JP2008287678A (ja) 歩行者横断支援装置、車載装置、タグ装置
US6064301A (en) Roadway deviation prevention system
US7113108B1 (en) Emergency vehicle control system traffic loop preemption
KR20120013700A (ko) 비보호 좌회전 차량 신호 제어시스템
JP2000357285A (ja) 歩行者道路横断時の警告装置
US7161485B2 (en) Emergency vehicle transmitter and receiver alert system
US6958701B1 (en) Transportation monitoring system for detecting the approach of a specific vehicle
CN112109706B (zh) 基于磁感通信的车辆控制的装置和方法
JP2848731B2 (ja) 信号機制御装置
JP2000357288A (ja) 車両到来報知装置
CN107369325A (zh) 基于射频技术的智能控制放行时间的人行横道红绿灯控制系统
JP2005084940A (ja) 車両接近警報装置
JPH1183981A (ja) 無線式移動体検知方法と横断歩道信号システム
JP2000123285A (ja) 車両位置認識装置
JP2000099897A (ja) 車両の運行を支援するデータキャリアに連動する警告方法及びそのためのシステム
CN108682167A (zh) 一种车道占用率智能警示装置
CN2129954Y (zh) 感应式交通指挥信息收发装置
CN216435170U (zh) 一种基于行人过街安全的交叉口右转车辆信号控制装置
JP2001052293A (ja) 車両走行時の情報案内システム
JPH11167697A (ja) 駐車施設
JP3530933B2 (ja) 交通制御器の制御システム
JP2002269681A (ja) 道路規制予告通知システム及び道路規制予告通知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905