JPH10232864A - 文章入力装置、及び文章入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

文章入力装置、及び文章入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH10232864A
JPH10232864A JP9326022A JP32602297A JPH10232864A JP H10232864 A JPH10232864 A JP H10232864A JP 9326022 A JP9326022 A JP 9326022A JP 32602297 A JP32602297 A JP 32602297A JP H10232864 A JPH10232864 A JP H10232864A
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phrase
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word
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Minoru Nishihata
実 西畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手書き文字認識による入力方式に適用できる
と共に、キーボードによる入力方式にも適用可能であっ
て、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し得る
文章入力装置、及び文章入力プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。 【解決手段】 表示画面上の固定語句表示領域21、手
書き文字入力領域22、一時表示領域23、変換ボタン
領域24、採用ボタン領域25及び頻出語句表示領域2
6を指示又は手書きすることにより、その指示された領
域の表示内容又は手書き内容が入力される表示兼入力タ
ブレット20を備え、これら入力された内容を連ねて文
章を作成する。文章から語句を切り出す切り出し手段
と、語句毎の重要度を算出する重要度算出手段と、語句
の重要度に基づいて頻出語句表示領域26に占有面積を
拡げる等の強調をして表示させる強調表示手段とが備え
られている。各手段は、CPUにて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面上の所定
領域を指示又は手書きすることにより、その指示された
領域の表示内容又は手書き内容が入力される表示兼入力
タブレットを備え、これら入力された内容を連ねて文章
を作成する例えばコンピュータやワードプロセッサ等の
文章入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワードプロセッサにて文
章を入力する際に、語句の入力を効率的に行う方法とし
て、仮名漢字変換した語句を記憶しておき、再び同じ読
み方の仮名を入力した場合には、頻度順或いは新しさの
順に、語句の候補を順次表示する方法が従来よく知られ
ている。
【0003】また、入力効率化に関するその他の文章入
力方法としては、次のような様々の方法が公報に開示さ
れている。
【0004】(1)文章を各要素に分解してキーワード
に対応させて記憶装置に蓄積し、利用者の要求に合致し
た文章の種々の要素をメニュー形式で提示する。例えば
「会社」「安否」等のキーワードに応じて候補となる定
型的な文章の構成語句、例えば「貴社」「御社」等をメ
ニュー形式で提示する。そして、これら構成語句を順次
選択していくことにより新たな文章を入力する(特開昭
62−202259号公報)。
【0005】(2)長単語検出手段により切り出された
単語及び登録済単語の出現頻度を計測し、その出現頻度
の高い方から順に一定数の単語を高頻度単語として登録
することにより、長い文字列の単語を迅速確実に入力で
きるようにする(特開平2−76066号公報)。
【0006】(3)従来のキーボードに記憶部と表示部
と選択部とを加えることにより、使用頻度の多い命令や
文章を予め設定することなく、容易かつ簡略的に入力を
可能にする(特開平4−105111号公報)。
【0007】(4)単語の表記を記憶した辞書部とその
辞書部中の単語を表示する表示装置とを備え、タッチパ
ネル上をペンで指すとその位置に対応した単語が表示さ
れ、さらに、確定キーの入力によりその単語を確定しテ
キストに取り入れるようにする(特開平6−51891
号公報)。
【0008】(5)作成中の文章で文字の連なりを取り
出してその出現回数を数え、その文字の連なりで出現回
数が多いものを表示するための表示装置と、その文字の
連なりに割り当てられたキーにより、何度も使用する文
字の連なりを簡単に入力できるようにする(特開平6−
203016号公報)。
【0009】上記の従来技術(1)〜(5)は、(4)
を除いて、主にキーボード入力を想定したものであり、
いずれも候補となる語句を、ディスプレイ画面の一部、
或いはキーボード上の一部に設けた表示装置に表示した
上で、目的の語句を選択することにより、入力動作を簡
略化しようとするものである。
【0010】一方、近年、普及しつつある手書き文字認
識による文章入力においては、キーボード上の文字の位
置を覚える必要がないという長所がある反面、紙に文字
を書く場合と同様に、文字の総画数分の動作が必要であ
るため、手の動作のストロークが、キーボードを用いた
入力よりも多くなってしまう傾向がある。
【0011】例えば、「傾向」という語句を入力する場
合、キーボードでは、「け」「い」「こ」「う」「変換
キー」「確定キー」の最短6ストロークで入力が可能で
ある。しかし、手書き文字認識では、漢字で直接入力す
る場合、「傾向」の総画数合計の19ストロークが必要
となる。また、仮名漢字変換を併用した場合でも「けい
こう」の9画を入力する必要があるため、「変換キー」
「確定キー」を合わせて11ストロークが必要となる。
すなわち、この場合、手書き文字認識ではキーボード入
力の約2〜3倍の動作を要する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術(4)を除く従来技術(1)〜(5)の入力方法で
は、手書き文字認識による方式に対してもある程度の適
用が可能である。しかし、手書き文字認識による方式で
は、文字の画数によるストローク動作の増加は避けられ
ないため、キーボード入力以上に、入力動作の簡略化の
工夫が望まれる。すなわち、前記の従来技術(1)〜
(5)は、それぞれ以下の問題点を有している。
【0013】まず、前記従来技術(1)では、キーワー
ドの入力が必要であることと、キーワードと文章の対応
付けが必要であることと、定型以外の文章は効率的に入
力し難いという問題点を有している。
【0014】また、前記従来技術(2)及び従来技術
(5)は、入力された語句をディスプレイ画面或いはキ
ーボード上の一部分に、出現頻度順或いは語句の長さの
順に表示し、選択により入力しようとするものである
が、基本的には少ない語句を表示することを想定してお
り、表示する候補の語句を多くしていった場合に、目的
の語句を見付け出すことが困難となるという問題点を有
している。また、語句の区切りは入力時に決定されるた
め、予め入力された文章の一部の語句を修正する場合に
語句の出現頻度が正しく計数されないことがあると考え
られる。
【0015】さらに、前記従来技術(3)は、送信キー
によって入力データを区切り、キーボード上の一部分に
表示しておいて再入力を可能とするものであるが、前記
従来技術(2)の方式に内包された位置付けとみること
ができ、従来技術(2)と同様の問題点を有している。
【0016】前記従来技術(4)は、辞書部に保有する
全ての語句に対応する、読みの順のスケールを用意し、
ペン状の器具でスケール上の位置を指定することによ
り、語句を入力しようとするものであるが、語句を予め
表示しておく方式ではないため、一旦概ねの位置を指定
して、目的の語句が含まれる候補の語句の一覧が表示さ
れるまで操作を繰り返した上で、目的の語句を改めて選
択するという段階を踏む必要があるという問題点を有し
ている。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、特に手書き文字認識によ
る入力方式に適用できると共に、キーボードによる入力
方式にも適用可能であって、より少ない動作で効率良く
目的の文章を入力し得る文章入力装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の文
章入力装置は、上記課題を解決するために、表示画面上
の所定領域を指示又は手書きすることにより、その指示
された領域の表示内容又は手書き内容が入力される表示
兼入力タブレットを備え、これら入力された内容を連ね
て文章を作成する文章入力装置において、文章から語句
を切り出す切り出し手段と、上記切り出し手段にて切り
出された語句に対して語句毎の重要度を算出する重要度
算出手段と、上記重要度算出手段にて算出された語句の
重要度に基づいて上記表示兼入力タブレットに強調して
表示させる強調表示手段とが備えられていることを特徴
としている。
【0019】上記の発明によれば、文章を作成するとき
には、表示兼入力タブレットにて表示画面上の所定領域
を指示又は手書きすることにより、その指示された領域
の表示内容又は手書き内容が入力される。そして、これ
ら入力された内容を連ねることにより文章が作成され
る。
【0020】ここで、文章を作成していく段階では、切
り出し手段が作成中の文章から語句を切り出す。次い
で、重要度算出手段が、切り出し手段にて切り出された
語句に対して語句毎の重要度を算出する。さらに、強調
表示手段が、上記重要度算出手段にて算出された語句の
重要度に基づいて表示兼入力タブレットに強調して表示
させる。
【0021】すなわち、作成中の文章から切り出された
各語句は、表示兼入力タブレットの所定領域に例えばソ
ートされて表示される。この表示兼入力タブレットに表
示された語句は、再度その語句を入力するときに、その
語句の表示領域を指示することによって、文章作成の入
力に反映される。
【0022】一方、再度同じ語句を選択して入力するに
際しては、重要度算出手段の算出による重要度の高い語
句は強調表示手段にて強調表示されるので、重要度の高
い語句程、選択を容易に行うことができる。
【0023】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置を提供することができる。
【0024】請求項2に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の文章入力装置
において、予め入力された文章を記憶する記憶手段を備
え、上記重要度算出手段は、上記記憶手段に記憶された
文章から切り出された語句、又は作成中の文章から切り
出された語句と上記記憶手段に記憶された文章から切り
出された語句とを併合したものから語句毎の重要度を算
出する一方、上記強調表示手段は、上記記憶手段に記憶
された文章から切り出された語句の重要度又は上記併合
された語句の重要度に基づいて表示兼入力タブレットに
強調して表示させることを特徴としている。
【0025】上記の発明によれば、文章を作成していく
段階で表示兼入力タブレットに表示される語句は、過去
に入力され記憶手段に記憶されていた文章から切り出さ
れた語句か、又は作成中の文章から切り出された語句と
過去に入力され記憶手段に記憶された文章から切り出さ
れた語句とを併合したものとなる。そして、これらの語
句に対して、重要度算出手段にて重要度の算出が行わ
れ、強調表示手段にて表示兼入力タブレットに強調表示
される。
【0026】この結果、表示兼入力タブレットに表示さ
せる語句として、過去に入力した文章の語句を対象とす
ることができる一方、作成中の文章に関する語句と過去
に入力した文章に関する語句との両方を対象とすること
もできる。
【0027】したがって、過去の文章の語句を利用して
選択入力することが可能となるので、表示兼入力タブレ
ットに表示する語句の選択幅が広がり、これによって、
さらに、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し
得る文章入力装置を提供することができる。
【0028】また、記憶手段に文章を格納する場合に、
予め入力するに際しては、表示兼入力タブレットを使用
する必要はなく、例えばキーボード等の入力装置から入
力することが可能である。したがって、キーボードによ
る入力方式にも適用が可能である。
【0029】請求項3に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1又は2記載の文章入
力装置において、予め入力されかつ重要度を算出した語
句を記憶する記憶手段を備え、上記強調表示手段は、上
記記憶手段に記憶された予め重要度を算出した語句の重
要度、又は作成中の文章から切り出されて重要度が算出
された語句と上記記憶手段に記憶された予め重要度を算
出した語句とを併合した語句の重要度に基づいて表示兼
入力タブレットに強調して表示させることを特徴として
いる。
【0030】上記の発明によれば、文章を作成していく
段階で表示兼入力タブレットに表示される語句は、過去
に入力され重要度が算出された語句か、又は作成中の文
章から切り出されて重要度が算出された語句と上記記憶
手段に記憶された予め重要度を算出した語句とを併合し
た語句である。そして、これら語句は、その重要度に基
づいて、強調表示手段にて表示兼入力タブレットに強調
表示される。
【0031】この結果、表示兼入力タブレットに表示さ
せる語句として、過去に入力した語句を対象とすること
ができる一方、作成中の文章に関する語句と過去に入力
した語句との両方を対象とすることもできる。
【0032】したがって、過去の語句を利用して選択入
力することが可能となるので、表示兼入力タブレットに
表示する語句の選択幅が広がり、これによって、さら
に、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し得る
文章入力装置を提供することができる。
【0033】また、記憶手段に語句を格納する場合に、
予め入力するに際しては、表示兼入力タブレットを使用
する必要はなく、例えばキーボード等の入力装置から入
力することが可能である。したがって、キーボードによ
る入力方式にも適用が可能である。
【0034】請求項4に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1、2又は3記載の文
章入力装置において、上記強調表示手段は、語句の表示
を強調すべく、語句の表示領域の占有面積を大きくする
ことを特徴としている。
【0035】上記の発明によれば、強調表示手段は、語
句の表示を強調させる方法として、表示兼入力タブレッ
トに表示された語句の表示領域の占有面積を大きくす
る。
【0036】したがって、重要度の高い語句程、広い占
有面積で表示されるので、その語句の入力に際しての選
択を確実に容易に行うことができる。
【0037】請求項5に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか
1項に記載の文章入力装置において、上記強調表示手段
にて語句を表示兼入力タブレットに表示させるに際し
て、表示兼入力タブレットの表示可能範囲を越えるとき
には、表示する語句の絞り込みを行う絞り込み手段が備
えられていることを特徴としている。
【0038】すなわち、長い文章を入力していくと、次
第に表示兼入力タブレットに表示される語句が多くな
り、ついには表示兼入力タブレットの表示可能範囲を越
える場合がある。
【0039】このとき、本発明では、絞り込み手段が表
示する語句の絞り込みを行うので、語句が多くなった場
合においても、必要な語句だけを表示させることができ
る。
【0040】請求項6に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか
1項に記載の文章入力装置において、上記強調表示手段
にて語句を表示兼入力タブレットに表示させるに際し
て、表示兼入力タブレットの表示可能範囲を越えるとき
には、全体の語句の表示比率を縮小する縮小手段が備え
られていることを特徴としている。
【0041】上記の発明によれば、表示兼入力タブレッ
トの表示可能範囲を越えるときには、縮小手段が全体の
語句の表示比率を縮小する。このため、表示可能な語句
数を順次増加させることができる。
【0042】請求項7に係る発明の文章入力装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれか
1項に記載の文章入力装置において、上記表示兼入力タ
ブレットには、例えば「が」「と」…「ある」「ない」
等の分野に関わらない一般的な頻出語句又は例えば操作
者の所望する予め設定された語句が固定語句表示領域に
表示されていることを特徴としている。
【0043】上記の発明によれば、文章を作成すべく表
示兼入力タブレットにて表示画面上の所定領域を指示す
る際に、表示兼入力タブレットには固定語句表示領域が
設けられており、この固定語句表示領域には、例えば
「が」「と」…「ある」「ない」等の分野に関わらない
一般的な頻出語句又は例えば操作者の所望する予め設定
された語句が表示されている。
【0044】したがって、文章の作成に際して、この固
定語句表示領域の頻出語句や予め設定された語句を選択
して入力すれば良いので、表示兼入力タブレットへの入
力操作をさらに容易なものとすることができる。
【0045】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置を提供することができる。
【0046】請求項8に係る発明の文章入力プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上
記課題を解決するために、表示画面上の所定領域を指示
又は手書きすることにより、その指示された領域の表示
内容又は手書き内容が入力される表示兼入力タブレット
を備え、これら入力された内容を連ねて文章を作成する
ための文章入力プログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体であって、文章から語句を切り出す
切り出し手段と、上記切り出し手段にて切り出された語
句に対して語句毎の重要度を算出する重要度算出手段
と、上記重要度算出手段にて算出された語句の重要度に
基づいて上記表示兼入力タブレットに強調して表示させ
る強調表示手段と、を実現させるための文章入力プログ
ラムを記録したことを特徴としている。
【0047】上記の発明によれば、文章を作成するとき
には、表示兼入力タブレットにて表示画面上の所定領域
を指示又は手書きすることにより、その指示された領域
の表示内容又は手書き内容が入力される。そして、これ
ら入力された内容を連ねることにより文章が作成され
る。
【0048】ここで、文章を作成していく段階では、切
り出し手段が作成中の文章から語句を切り出す。次い
で、重要度算出手段が、切り出し手段にて切り出された
語句に対して語句毎の重要度を算出する。さらに、強調
表示手段が、上記重要度算出手段にて算出された語句の
重要度に基づいて表示兼入力タブレットに強調して表示
させる。
【0049】すなわち、作成中の文章から切り出された
各語句は、表示兼入力タブレットの所定領域に例えばソ
ートされて表示される。この表示兼入力タブレットに表
示された語句は、再度その語句を入力するときに、その
語句の表示領域を指示することによって、文章作成の入
力に反映される。
【0050】一方、再度同じ語句を選択して入力するに
際しては、重要度算出手段の算出による重要度の高い語
句は強調表示手段にて強調表示されるので、重要度の高
い語句程、選択を容易に行うことができる。
【0051】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力プログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。いずれの実施の形態も文章入力装置
の構成で説明を行っているが、後述する文章入力装置を
動作させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体(例えば、磁気テープ、CD−ROM
等)であってもよいことは明らかである。
【0053】〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態に
ついて図1ないし図13に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
【0054】本実施の形態のコンピュータ又はワードプ
ロセッサ等の文章入力装置1は、図2に示すように、表
示兼入力タブレット20、中央処理装置(以下、「CP
U(Central Processing Unit)」と称する)2、文章表
示用ディスプレイ3、文章記憶用メモリ4、頻出語句用
メモリ5及び記憶手段としての外部記憶装置6を備えて
いる。
【0055】上記表示兼入力タブレット20は、ビット
マップ情報の表示に加えて、ペン状の器具又は指等の後
述する指示具8を用いてビットマップ情報を入力するも
のであり、例えば感圧素子のマトリクスが配置された透
明なフィルムを、液晶表示パネル上に貼り合せることに
より実現されるものである。
【0056】上記CPU2は、入出力機器である表示兼
入力タブレット20及び文章表示用ディスプレイ3、文
章記憶用メモリ4及び頻出語句用メモリ5等のメモリ、
並びに外部記憶装置6を制御するものである。
【0057】上記文章表示用ディスプレイ3は入力され
た文章を表示するものである。また、文章記憶用メモリ
4は入力された文章を記憶するためのメモリ、頻出語句
用メモリ5は語句を記憶するためのメモリである。さら
に、外部記憶装置6は文章や頻出語句データを外部に保
存しておくための記憶装置である。
【0058】上記構成を有する文章入力装置1は、図3
に示す外観を有しており、筐体7の前側上面に表示兼入
力タブレット20が形成されていると共に、この表示兼
入力タブレット20の蓋を形成するように文章表示用デ
ィスプレイ3が開閉自在に設けられている。
【0059】上記の表示兼入力タブレット20は、同図
に示すようにペン状の器具や指等の指示具8にて、表示
画面上の所定領域を押圧することにより、文字、数字及
び記号等を入力し得るようになっている。また、この表
示兼入力タブレット20は、後述するように、手書き文
字を入力し得るものとなっている。
【0060】なお、文章入力装置1は、必ずしもこれに
限らず、例えば、図4に示すように、従来のキーボード
11による入力方式を持つワードプロセッサ10に、表
示兼入力タブレット12を付加した構成とすることも可
能である。
【0061】上記の表示兼入力タブレット20の表示内
容及び入力情報の処理内容は、ソフトウェアによって柔
軟に変更することが可能であるが、ここでは、図5に示
すように、手書き文字認識方式を採用する場合の表示内
容が示されている。
【0062】すなわち、表示兼入力タブレット20に
は、予め決められた位置である例えば下部左側に固定語
句表示領域21が表示されている。この固定語句表示領
域21には、例えば「が」「と」…「ある」「ない」…
等の分野にかかわらない一般的な頻出語句又は操作者が
設定した語句が表示されており、これら語句を上記指示
具8にて接触することにより当該語句を入力し得るもの
となっている。
【0063】また、表示兼入力タブレット20の例えば
下部右側には、手書き文字入力領域22、一時表示領域
23、変換ボタン領域24及び採用ボタン領域25が表
示されている。
【0064】上記の手書き文字入力領域22には例えば
5個のます目が形成されており、各マス目の中に上記指
示具8にて手書き文字を入力すると、その手書き文字が
前記CPU2に内蔵されたソフトウェアにて認識され、
その認識された文字が一時表示領域23に表示されるよ
うになっている。
【0065】そして、一時表示領域23に表示された文
字をそのまま採用する場合には採用ボタン領域25を押
す一方、仮名漢字変換を必要とする場合には変換ボタン
領域24を押すことにより、CPU2に内蔵されたソフ
トウェアを用いて一時表示領域23に示された仮名を漢
字に変換し、次いで、採用ボタン領域25を押すことに
より入力文字として採用することができる。
【0066】また、表示兼入力タブレット20の例えば
上部には、頻出語句表示領域26が表示されており、こ
の頻出語句表示領域26には、図1に示すように、入力
した文章から切り出された語句が一覧表として表示され
るようになっている。
【0067】なお、上記固定語句表示領域21、一時表
示領域23、変換ボタン領域24、採用ボタン領域25
及び手書き文字入力領域22にて示した文字入力の機能
については、前記図4に示すワードプロセッサ10で
は、キーボード11からの入力によって代替することが
可能である。
【0068】次に、上記構成を有する文章入力装置1の
文章入力方法について、図6及び図7に示すフローチャ
ート、図8ないし図13及び図1に基づいて説明する。
なお、ここでは、例えば、「私は日本人である。日本人
は・・・」という文章を入力する場合の例を説明する。
【0069】まず、図6及び図8に示すように、「私」
という文字を表示兼入力タブレット20の手書き文字入
力領域22にてペン入力する(S1)。これにより、入
力領域による分岐が行われる(S2)。今の場合には、
採用ボタン領域25を押すことにより(S3)、「私」
という文字を前記文章記憶用メモリ4に追加格納する
(S4)と同時に、文章表示用ディスプレイ3に表示す
る(S5)。
【0070】この後、語句の切り出し・ソート・強調処
理(S6)を経て、頻出語句表示領域26に「私」とい
う文字が表示される(S7)。
【0071】ここで、頻出語句表示領域26において、
「私」の左側に表示された「さ」は、「私」の音読みで
ある「し」が、五十音の「さ」行に属しているというこ
とを表わしている。このように表示するのは、頻出語句
表示領域26上での人の目による検索を容易にするため
である。なお、漢字が五十音のどの行に属するかという
判定は、例えばJlS第l水準の漢字の場合は、文字コ
ードの範囲によって判定することができる。なお、
「私」という漢字データを、その訓読みである「わた
し」という仮名データと対応づけて記録したような電子
辞書と照合することにより、「私」という漢字が五十音
の「わ」行に属するものとして処理することも可能であ
る。
【0072】続いて、「は」という文字を入力するとき
には、固定語句表示領域21上の「は」に対応する領域
を押すことにより入力し(S1、S2、S8)、結果と
して「私は」という文字列が前記文章記憶用メモリ4に
追加格納され(S9)、同時に文章表示用ディスプレイ
3に表示される(S10)。
【0073】次いで、「日本人」という語句を入力す
る。このときには、図9に示すように、表示兼入力タブ
レット20の手書き文字入力領域22に仮名で「にほん
じん」と入力する(S1、S2、S11)。これによ
り、入力した文字がCPU2に内蔵されたソフトウェア
によって認識され(S12)、一時表示領域23に表示
される(S13)。
【0074】次いで、この状態から、変換ボタン領域2
4を押すことにより(S1、S2、S14)、図10に
示すように、仮名漢字変換ソフトウェアにて仮名の「に
ほんじん」を漢字の「日本人」に変換し(S15)、一
時表示領域23に表示する(S16)。さらに、採用ボ
タン領域25を押すことにより、前述した処理により、
「日本人」という語句が、文章記憶用メモリ4に追加さ
れると同時に、文章表示用ディスプレイ3及び表示兼入
力タブレット20の頻出語句表示領域26に表示される
(S1、S2、S3、S4、S5)。
【0075】続いて、図11に示すように、固定語句表
示領域21上の「で」及び「ある」に対応する領域をそ
れぞれ押すことにより(S1、S2、S8)、「であ
る」という語句が、文章記憶用メモリ4に追加される
(S9)と同時に、文章表示用ディスプレイ3及び頻出
語句表示領域26に表示される。この時、頻出語句表示
領域26上では語句が文字コード順或いは読み方の文字
コード順にソートされた上で表示される(後述するS2
3)。なお、同図に示す句点「。」は手書き文字認識に
よって入力されたものとする。
【0076】続いて、「日本人」という語句を再び入力
する。このときには、図12に示すように、頻出語句表
示領域26上の「「日本人」という語句が表示された領
域を押す(S1、S2、S17)。この操作により、
「日本人」という語句が、文章記憶用メモリ4に追加さ
れる(S9)と同時に、図1に示すように、文章表示用
ディスプレイ3に表示される(S10)。
【0077】この後、図7のサブルーチンに示すよう
に、文章記憶用メモリ4に格納された「私は日本人であ
る。日本人」という文字列が、切り出し手段としてのC
PU2にて「私」「は」「日本人」「である」「日本
人」という5個の語句に切り出される(S21)。
【0078】この語句の切り出しについては、様々な方
法が考えられる。そして、その方法及び切り出しの基準
は限定されるものではないが、ここでは、文字コードに
て漢字と仮名との境界を判定することにより、切り出す
ものとしている。
【0079】このようにして切り出された語句の内、固
定語句表示領域21に表示された語句の一つと完全に一
致する語句、つまりこの例では「は」が切り捨てられ
(S22)、残った語句が文字コード順にソートされた
上で(S23)、語句毎の出現頻度が計数される(S2
4)。この例では、次の表1のようになる。
【0080】
【表1】
【0081】この後、重要度算出手段としてのCPU2
にて、重複する語句、つまり「日本人」の一つが切り捨
てられ、それぞれの語句の重要度が計算される(S2
5)。本実施の形態では、出現頻度を重要度とし、出現
頻度に応じて頻出語句表示領域26上の語句の強調度合
が計算される(S26)。
【0082】ここでは、語句の出現頻度が多い程表示上
の占有面積を大きくするという強調方法を採っている。
仮に単純な比例関係を採用した場合、例えば2回の出現
頻度により2倍の面積を占めるとした場合には、頻出語
句表示領域26が少数の高頻度の語句によって占められ
てしまう傾向があるので、次のような計算式を用いるこ
とにより、頻度の増分に対する占有語句面積の増分を抑
制する方が良い。
【0083】
【数1】
【0084】ここで、a=5、b=250とした場合の
計算例を下の表2に示す。
【0085】
【表2】
【0086】このような語句毎の占有部分の高さの計算
値Siを用いて、各頻出語句を頻出語句表示領域26に
表示した例が、図1である。この例における入力した文
章では、「日本人」という語句が2度現われているた
め、他の語句よりも大きな面積を占めている。すなわ
ち、各頻出語句毎の表示領域は、文字入力長さが一定で
あるので、占有部分の高さ(行間隔)が拡張されたもの
となっている。
【0087】したがって、今後、再び「日本人」という
語句を入力する場合、他の語句よりも目に付き易く、ま
た、指示具8にて触れることにより入力する場合も、入
力操作がより容易になる。
【0088】次に、以下に示す文例のように、さらに長
い文章を入力する場合の例を示す。 文例: 「私は日本人である。日本人は主に米を主食にしてい
る。日本人は米が好きである。米が日本人を作ったとも
言える。日本人は昔から米を作ってきたが、最近は輸入
量が増えてきている。」 上記文例に基づく頻出語句表示領域26は、図13のよ
うに示される。すなわち、上記文例では、「日本人」及
び「米」が頻出語句となっており、頻出語句表示領域2
6上で、より広い面積を占有しているため、再入力が容
易となる。
【0089】このように、本実施の形態の文章入力装置
1では、文章を作成するときには、表示兼入力タブレッ
ト20にて表示画面上の所定領域を指示又は手書きする
ことにより、その指示された領域の表示内容又は手書き
内容が入力される。そして、これら入力された内容を連
ねることにより文章が作成される。
【0090】ここで、文章を作成していく段階では、切
り出し手段としてのCPU2が作成中の文章から語句を
切り出す。次いで、重要度算出手段としてのCPU2
が、切り出された語句に対して語句毎の重要度を算出す
る。さらに、強調表示手段としてのCPU2が、語句の
重要度に基づいて表示兼入力タブレット20に強調して
表示させる。
【0091】すなわち、上記の切り出された各語句は、
表示兼入力タブレット20の頻出語句表示領域26にソ
ートされて表示される。この表示兼入力タブレット20
に表示された語句は、再度その語句を入力するときに、
その語句の表示領域を指示することによって、文章作成
の入力に反映される。
【0092】一方、再度同じ語句を選択して入力するに
際しては、重要度の高い語句は強調表示されるので、重
要度の高い語句程、選択を容易に行うことができる。
【0093】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置1を提供することができる。
【0094】なお、本実施の形態においては、入力中の
文章と頻出語句抽出の対象となる文章とが同一として説
明してきたが、必ずしもこれに限らず、頻出語句抽出の
対象となる文章は、過去に入力して記憶手段としての外
部記憶装置6に格納されている文章であっても良いし、
過去に入力した文章と現在入力中の文章を併用しても良
い。
【0095】したがって、過去の文章の語句を利用して
選択入力することが可能となるので、表示兼入力タブレ
ット20に表示する語句の選択幅が広がり、これによっ
て、さらに、より少ない動作で効率良く目的の文章を入
力し得る文章入力装置1を提供することができる。
【0096】また、各語句の重要度を予め計算して頻出
語句データとして外部記憶装置6に格納しておき、新し
い文章の入力に際して、そのような頻出語句データのみ
を頻出語句用メモリ5に転送した上で語句の入力に用い
ても良い。
【0097】さらに、現在入力中の文章から切り出しか
つそれぞれの重要度を計算した頻出語句データと上記の
外部記憶装置6に格納しておいた頻出語句データとを併
合して用いることも可能である。
【0098】例えば、上記過去に入力する語句として、
予め決められた「平成、年、月、日」等の汎用語句等の
一連の語句データをソートの対象となる一連の頻出語句
に併合して用いても良い。
【0099】この結果、表示兼入力タブレット20に表
示させる語句として、過去に入力した語句を対象とする
ことができる一方、作成中の文章に関する語句と過去に
入力した語句との両方を対象とすることもできる。
【0100】したがって、過去の語句を利用して選択入
力することが可能となるので、表示兼入力タブレット2
0に表示する語句の選択幅が広がり、これによって、さ
らに、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し得
る文章入力装置1を提供することができる。
【0101】また、外部記憶装置6に文章や語句を格納
する場合に、予め入力するに際しては、表示兼入力タブ
レット20を使用する必要はなく、例えばキーボード1
1等の入力装置から入力することが可能である。したが
って、キーボード11による入力方式にも適用が可能で
ある。
【0102】なお、外部記憶装置6に記憶されている文
章の語句と過去に入力した語句との両方を作成中の文章
に関する語句に併合して使用することも可能である。
【0103】また、本実施の形態の文章入力装置1で
は、頻出語句表示領域26に表示される語句の表示を強
調させる方法として、各語句の表示領域の占有面積を大
きくする。
【0104】したがって、重要度の高い語句程、広い占
有面積で表示されるので、その語句の入力に際しての選
択を確実に容易に行うことができる。
【0105】さらに、本実施の形態の文章入力装置1で
は、重要度の計算基準を語句の出現頻度としている。し
たがって、文章中に繰り返し出現する話題の中心となる
語句を容易に入力することができる。
【0106】また、本実施の形態の文章入力装置1で
は、文章を作成すべく表示兼入力タブレット20にて表
示画面上の所定領域を指示する際に、表示兼入力タブレ
ット20には固定語句表示領域21が設けられており、
この固定語句表示領域21には、例えば「が」「と」…
「ある」「ない」等の分野に関わらない一般的な頻出語
句又は例えば操作者の所望する予め設定された語句が表
示されている。
【0107】したがって、文章の作成に際して、この固
定語句表示領域21の頻出語句や予め設定された語句を
選択して入力すれば良いので、表示兼入力タブレット2
0への入力操作をさらに容易なものとすることができ
る。
【0108】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置1を提供することができる。
【0109】また、本実施の形態では、頻出語句表示領
域26に表示される切り出し語句の表示順序を出現順と
することが可能である。これにより、頻出語句表示領域
26に表示される語句を再度選択入力するときに、出現
順に選択することができる。さらに、本実施の形態で
は、頻出語句表示領域26に表示される切り出し語句の
表示順序を語句の文字コード順(所謂漢字コード順)と
することが可能である。これにより、頻出語句表示領域
26に表示される語句を再度選択入力するときに、文字
コード順に選択することができる。
【0110】また、本実施の形態では、頻出語句表示領
域26に表示される切り出し語句の表示順序を語句の読
み仮名の文字コード順とすることが可能である。これに
より、頻出語句表示領域26に表示される語句を再度選
択入力するときに、読み仮名の文字コード順に選択する
ことができる。なお、この場合に、「あ」行、「か」行
等のように、各行毎にラベルを付与することにより、さ
らに選択入力を容易にすることができる。
【0111】さらに、本実施の形態では、表示兼入力タ
ブレット20と文章そのものを表示するための文章表示
用ディスプレイ3とを別に備えている。これにより、作
成した文章を文章表示用ディスプレイ3に表示すること
ができる。
【0112】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図14ないし図16に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につ
いては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0113】前記実施の形態1で説明した文章入力装置
1の問題点として、ある程度以上の長い文章を入力した
場合、頻出語句の一覧が表示可能範囲を超えることがあ
る。
【0114】これに対処するため、本実施の形態では、
第1の方法として、予め定められた基準にてそれぞれの
語句の重要度を計算し、絞り込み手段としての前記CP
U2が語句の絞り込みを行なう。すなわち、図14のフ
ローチャートに示すように、重要度の高いものから表示
すべき語句を選択し、重要度の小さいものを切り捨てる
(S31)。
【0115】ここでの重要度の計算基準は、語句の強調
と同一の計算基準でも良いし、別の計算基準でも良い。
例えば、語句の強調度合は、出現頻度に応じて計算する
一方、表示すべき語句の絞り込みは、文章の後ろから数
えた出現順としても良い。
【0116】また、第2の方法としては、図15のフロ
ーチャートに示すように、縮小手段としてのCPU2に
て、全体の語句の大きさの表示比率を順次縮小していく
ことにより(S41)、表示可能な語句数を順次増加さ
せていくことも可能である。
【0117】この時、表示比率の縮小により、それぞれ
の語句が見え難くなった場合に、図16のフローチャー
トに示すように、任意の時点で表示比率変更ボタン領域
を押圧操作することにより(S51)、上記第1の方法
で示した語句の重要度に応じて、表示語句数の絞り込み
を行なうと同時に、表示比率を復元する方向に遷移させ
る。この絞り込みの操作は、段階的に、連続して行なう
ことができるようにする。
【0118】この場合、表示上の語句数は絞られるが、
頻出語句用メモリ5に格納された語句数は不変とする。
これにより、絞り込みの逆の操作を行なうことよって、
再び表示比率を縮小し、表示語句数を増やすことが可能
となる。
【0119】なお、図16においては、前記図6と同じ
部分(S2以降S6に至るまでの部分)は、記載を省略
している。
【0120】このように、本実施の形態の文章入力装置
1では、表示兼入力タブレット20の表示可能範囲を越
えるときには、語句毎に計算された重要度に応じて、表
示すべき語句の絞り込みや全体の語句の表示比率を縮小
する。
【0121】したがって、語句が多くなった場合に、語
句の絞り込みを行ったときには必要な語句だけを表示さ
せることができる一方、全体の語句の表示比率を縮小し
た場合には表示可能な語句数を順次増加させることがで
きる。
【0122】また、表示比率の縮小により、それぞれの
語句が見え難くなった場合には、任意の時点で、表示語
句数の段階的かつ可逆的な絞り込みの操作を行なう。こ
のため、段階的に表示語句数の絞り込みを行なっていく
と共に、表示比率を復元していくことができる。
【0123】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図17に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0124】本実施の形態では、重要度の計算方法につ
いて、前記実施の形態1で述べた語句の出現頻度よる方
法の他、種々のものを取り上げる。
【0125】まず、第1の方法は、語句の重要度の基準
を、それぞれの語句を構成する文字数とする方法であ
り、第2の方法は、文字の総画数の合計を基準とする方
法である。これら第1及び第2の方法は、最初から入力
する場合の手間がかかる語句程重要度が高いとする考え
方であり、特に第2の方法は、手書き文字認識方式を対
象としたものである。
【0126】上記の第2の方法では、文字とその文字の
画数情報とを対応づけた次のような表を文章記憶用メモ
リ4に予め用意し、切り出された語句を構成する文字と
突き合わせて、語句を構成する文字の画数の合計を計算
する。
【0127】
【表3】
【0128】例えば、「あい」という語句の画数は3+
2=5となる。
【0129】次に、第3の方法は、語句の重要度の基準
を、文章の先頭を基準とした、語句の出現位置の、最大
値又は平均値とする方法であり、第4の方法は、語句を
入力した時間的な順序の新しさの、最新値又は平均値と
するものである。
【0130】これら第3及び第4の方法は、話題が次第
に移り変わっていくような長い文章の場合、後から入力
した語句程、再入力の可能性が高いとする考え方によ
り、語句の重要度を計算するものである。
【0131】上記の第3の方法では、語句の切り出し時
に、文章の先頭を基準とした語句の出現位置を求める。
【0132】具体的に第3の方法を説明する。例えば、
切り出された語句が「日本人」と「米」だけであり、こ
れらが次のように出現したと仮定する。
【0133】 出現位置→1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 語句 →日本人、日本人、日本人、米、日本人、米、米、米、米、日本人 この例では、「日本人」の出現位置の最大値は10であ
り、「米」の出現位置の最大値は9である。したがっ
て、最大値で比較すると9<10となって、「日本人」
の方が後に出現しており現在の入力位置に近いので、重
要度が高いということになる。
【0134】一方、出現位置の平均値で比較すると、 「日本人」の出現位置の平均値=(1+2+3+5+10)÷5=4.2 「米」 の出現位置の平均値=(4+6+7+8+9) ÷5=6.8 となり、4.2<6.8となって、「米」の方が現在の
入力位置に近いので、重要度が高いということになる。
すなわち、話題の中心が「日本人」から「米」に移って
きているため、「米」の方が重要とする考え方である。
【0135】また、第4の方法では、入力の度に1が加
算されるレジスタを用意し、頻出語句用メモリ5には、
それぞれの語句が使われる度に、前記レジスタの内容が
コピーされる項目「新しさ」を用意し、この項目に基づ
いてそれぞれ語句の相対的な重要度を計算する。
【0136】前記、実施の形態1における文例「私は日
本人である。日本人」という文章を入力した場合の、上
記レジスタと頻出語句用メモリ5上の「新しさ」項目の
時間的な変遷は、図17のように示される。
【0137】この場合の「新しさ」の値は、ある一つの
時点において値が大きい程重要とする相対値である。な
お、この「新しさ」の値を、その時点のレジスタの値で
割ることにより、その値を重要度の絶対値として扱うこ
とも可能である。
【0138】また、第5の方法として、重要度の計算に
ついては、これまで説明した前記実施の形態1及び実施
の形態2における語句の出現頻度の方法、及び上記第1
の方法から第4の方法までの内、いずれか複数の方法で
求めたそれぞれの値を含む数式によって計算された値と
することも可能である。
【0139】すなわち、語句の重要度は次のような関数
で表記することができる。
【0140】 fi =W(x0i,x1i,x2i,x3i,x4i) …(式2) 但し、fi : i番目の語句の重要度 W : 重要度を求めるための関数 x0i: i番目の語句の出現頻度を基準にする方法に
て求めた値 xli: i番目の語句の第1の方法で求めた値 x2i: i番目の語句の第2の方法で求めた値 x3i: i番目の語句の第3の方法で求めた値 x4i: i番目の語句の第4の方法で求めた値 次に、上記(式2)における関数Wの例を示す。
【0141】 fi =p*x0i+q*x1i+r*x2i+s*x3i+t*x4i …(式3) 但し、p、q、r、s、tはそれぞれの項に重みをつけ
る定数、*はここでは乗算記号である。
【0142】このように、本実施の形態では、語句の重
要度の計算基準を、それぞれの語句を構成する文字数又
は文字の総画数の合計としている。それゆえ、最初から
入力する場合の手間がかかる語句の選択入力を容易に行
うことができる。
【0143】また、本実施の形態では、語句の重要度の
計算基準を、文章の先頭を基準とした語句の出現位置の
最大値若しくは平均値又は語句を入力した時間的な順序
の新しさの最新値若しくは平均値とすることができる。
これにより、話題が次第に移り変わっていくような長い
文章の場合に、後から入力した語句の選択入力を容易に
行うことができる。
【0144】さらに、本実施の形態では、語句の重要度
の計算基準を、語句の出現頻度、語句を構成する文字数
の合計、語句を構成する文字の総画数の合計、文章の先
頭を基準とした語句の出現位置の最大値若しくは平均値
又は語句を入力した時間的な順序の新しさの最新値若し
くは平均値の各方法のいずれか複数の方法で求めたそれ
ぞれの値を含む数式によって計算された値とすることが
可能である。
【0145】これにより、種々の方法による語句の重要
度の計算基準値を取り入れた重要度の算出を行うことが
できる。
【0146】なお、本実施の形態では、表示兼入力タブ
レット20の表示可能範囲を越えるときには、上記の種
々の方法による語句の重要度の計算基準値を取り入れた
重要度の算出に基づいて、語句の絞り込みを行うことが
可能である。
【0147】これにより、語句の絞り込みに際して、種
々の方法による語句の重要度の計算基準値を取り入れた
絞り込みを行うことができる。
【0148】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について説明すれば、以下の通りである。なお、説明の
便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面
に示した部材と同一の機能を有する部材については、同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0149】本実施の形態では、語句の重要度に応じた
表示の強調方法については、前記実施の形態1に示した
占有面積による方法以外の方法について、種々の方法を
取り上げて説明する。
【0150】まず、第1の方法は、語句の表示の強調方
法を、頻出語句表示領域26上の文字そのものの色の変
化とするものであり、第2の方法は、頻出語句表示領域
26上の文字の背景の色の変化とするものである。これ
らの方法は、いずれも表示兼入力タブレット20が多色
表示可能であることを前提としている。
【0151】すなわち、カラー表示に対応したビットマ
ップ方式のディスプレイ画面においては、任意の点の色
は、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの
値によって表わすことができる。R、G、Bそれぞれの
値が0から255までの256段階であると仮定する
と、例えば黒と赤は次のように表される。
【0152】 黒:R=0、 G=0、 B=0 赤:R=255、G=0、 B=0 この時、Rの値を0から255の任意の値に変化させる
ことにより、表示色を黒から赤の間の任意の中間色とす
ることができる。ここで、前記(式2)又は(式3)の
fiをRの値に転送することにより、重要度の高い語句
程赤色に近い色にて文字又は文字の背景を強調表示する
ことができる。ただし、この場合、fi>255の時、
R=255とする。
【0153】次に、強調方法における第3の方法は、語
句の重要度に応じて、文字のフォントの種類又は表示属
性を変化させることにより語句を強調する方法である。
【0154】例えば、表4に示すように、標準フォン
ト、太字フォント、及び太字フォント+アンダーライン
の3種類の表示方法を用意しておき、fiの範囲に応じ
て表示方法を切り替えることにより、実現することがで
きる。
【0155】
【表4】
【0156】なお、この第3の方法では、候補の語句の
文字の色又は文字の背景の色を、重要度の強調ではな
く、他の語句との識別に用いることを示している。
【0157】例えば、「日本人」という語句を構成する
それぞれの文字コードは、JISコードの16進数表記
では、日→(467C)16、本→(4B5C)16、人→
(3F4D)16となる。これら3個のコードを加算する
と、16進数表記で(D125)16となるが、このう
ち、上2桁の“D1”を表示色のRの値、下2桁の“2
5”を表示色のGの値とし、Bの値は0に固定とする
と、「日本人」という語句に対応する固有色は、 R=(D1)16、 G=(25)16、 B=(00)16 と表わすことができる。
【0158】このように、頻出語句に対して固有の色を
付けておくことにより、頻出語句表示領域26上の表示
位置が移動した場合にも、容易に目的の語句を見つける
ことが可能となる。
【0159】この場合、語句と表示色との対応は、多数
対一の関係であっても差し支えなく、むしろ、例えば
「日本人」と「日本国」のように、隣接する語句の色を
識別可能とすることが一つの考え方である。
【0160】このため、上述したように、文字コードを
加算した上で、下の方の桁を、色を決定する上で重要な
パラメータとすること等によって、隣接した語句をそれ
ぞれ高度に識別可能な色にすることが好ましい。
【0161】また、語句の識別の目的とは別に、目視に
よる語句の検索を容易にするために、語句の先頭の文字
コード又はその文字の読み方の先頭の文字コードを色を
決定する上で重要なパラメータとして、色分けしても良
い。なお、この場合、「日本人」と「日本国」とは同じ
色又は近い色となる。
【0162】このように、本実施の形態では、語句の表
示の強調方法を、頻出語句表示領域26上の文字の色の
変化又は文字の背景の色の変化としている。
【0163】これにより、頻出語句に対して固有の色を
付けておくことにより、頻出語句表示領域26上の表示
位置が移動した場合にも、容易に目的の語句を見つける
ことが可能となる。
【0164】また、本実施の形態では、語句の表示の強
調方法を、頻出語句表示領域26上の文字のフォント又
は表示属性の変化とすることが可能である。
【0165】これにより、頻出語句表示領域26上の表
示位置が移動した場合にも、文字のフォントの種類又は
表示属性を変化により、容易に目的の語句を見つけるこ
とが可能となる。
【0166】さらに、頻出語句表示領域26に表示され
る語句について、候補の語句の色又は語句の背景の色
を、その語句の固有値として計算された色若しくは操作
者がその語句固有に定めた色とすることが可能である。
【0167】これにより、頻出語句に対して固有の色を
付けておくことにより、頻出語句表示領域26上の表示
位置が移動した場合にも、容易に目的の語句を見つける
ことが可能となる。
【0168】
【発明の効果】請求項1に係る発明の文章入力装置は、
以上のように、文章から語句を切り出す切り出し手段
と、上記切り出し手段にて切り出された語句に対して語
句毎の重要度を算出する重要度算出手段と、上記重要度
算出手段にて算出された語句の重要度に基づいて上記表
示兼入力タブレットに強調して表示させる強調表示手段
とが備えられているものである。
【0169】それゆえ、作成中の文章から切り出された
各語句は、表示兼入力タブレットの所定領域に例えばソ
ートされて表示される。この表示兼入力タブレットに表
示された語句は、再度その語句を入力するときに、その
語句の表示領域を指示することによって、文章作成の入
力に反映される。
【0170】一方、再度同じ語句を選択して入力するに
際しては、重要度算出手段の算出による重要度の高い語
句は強調表示手段にて強調表示されるので、重要度の高
い語句程、選択を容易に行うことができる。
【0171】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0172】請求項2に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1記載の文章入力装置において、予
め入力された文章を記憶する記憶手段を備え、上記重要
度算出手段は、上記記憶手段に記憶された文章から切り
出された語句、又は作成中の文章から切り出された語句
と上記記憶手段に記憶された文章から切り出された語句
とを併合したものから語句毎の重要度を算出する一方、
上記強調表示手段は、上記記憶手段に記憶された文章か
ら切り出された語句の重要度又は上記併合された語句の
重要度に基づいて表示兼入力タブレットに強調して表示
させるものである。
【0173】それゆえ、過去の文章の語句を利用して選
択入力することが可能となるので、表示兼入力タブレッ
トに表示する語句の選択幅が広がり、これによって、さ
らに、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し得
る文章入力装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0174】また、記憶手段に文章を格納する場合に、
予め入力するに際しては、表示兼入力タブレットを使用
する必要はなく、例えばキーボード等の入力装置から入
力することが可能である。したがって、キーボードによ
る入力方式にも適用が可能であるという効果を奏する。
【0175】請求項3に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1又は2記載の文章入力装置におい
て、予め入力されかつ重要度を算出した語句を記憶する
記憶手段を備え、上記強調表示手段は、上記記憶手段に
記憶された予め重要度を算出した語句の重要度、又は作
成中の文章から切り出されて重要度が算出された語句と
上記記憶手段に記憶された予め重要度を算出した語句と
を併合した語句の重要度に基づいて表示兼入力タブレッ
トに強調して表示させるものである。
【0176】それゆえ、過去の語句を利用して選択入力
することが可能となるので、表示兼入力タブレットに表
示する語句の選択幅が広がり、これによって、さらに、
より少ない動作で効率良く目的の文章を入力し得る文章
入力装置を提供することができる。
【0177】また、記憶手段に語句を格納する場合に、
予め入力するに際しては、表示兼入力タブレットを使用
する必要はなく、例えばキーボード等の入力装置から入
力することが可能である。したがって、キーボードによ
る入力方式にも適用が可能であるという効果を奏する。
【0178】請求項4に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1、2又は3記載の文章入力装置に
おいて、上記強調表示手段は、語句の表示を強調すべ
く、語句の表示領域の占有面積を大きくするものであ
る。
【0179】それゆえ、重要度の高い語句程、広い占有
面積で表示されるので、その語句の入力に際しての選択
を確実に容易に行うことができるという効果を奏する。
【0180】請求項5に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
文章入力装置において、上記強調表示手段にて語句を表
示兼入力タブレットに表示させるに際して、表示兼入力
タブレットの表示可能範囲を越えるときには、表示する
語句の絞り込みを行う絞り込み手段が備えられているも
のである。
【0181】それゆえ、絞り込み手段が表示する語句の
絞り込みを行うので、語句が多くなった場合において
も、必要な語句だけを表示させることができるという効
果を奏する。
【0182】請求項6に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
文章入力装置において、上記強調表示手段にて語句を表
示兼入力タブレットに表示させるに際して、表示兼入力
タブレットの表示可能範囲を越えるときには、全体の語
句の表示比率を縮小する縮小手段が備えられているもの
である。
【0183】それゆえ、表示兼入力タブレットの表示可
能範囲を越えるときには、全体の語句の表示比率を縮小
して、表示可能な語句数を順次増加させることができる
という効果を奏する。
【0184】請求項7に係る発明の文章入力装置は、以
上のように、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
文章入力装置において、上記表示兼入力タブレットに
は、分野に関わらない一般的な頻出語句又は例えば操作
者の所望する予め設定された語句が固定語句表示領域に
表示されているものである。
【0185】それゆえ、文章の作成に際して、この固定
語句表示領域の頻出語句や予め設定された語句を選択し
て入力すれば良いので、表示兼入力タブレットへの入力
操作をさらに容易なものとすることができる。
【0186】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0187】請求項8に係るコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、以上のように、文章から語句を切り出す
切り出し手段と、上記切り出し手段にて切り出された語
句に対して語句毎の重要度を算出する重要度算出手段
と、上記重要度算出手段にて算出された語句の重要度に
基づいて上記表示兼入力タブレットに強調して表示させ
る強調表示手段と、を実現させるための文章入力プログ
ラムが記録されているものである。
【0188】それゆえ、作成中の文章から切り出された
各語句は、表示兼入力タブレットの所定領域に例えばソ
ートさえて表示される。この表示兼入力タブレットに表
示された語句は、再度その語句を入力するときに、その
語句の表示領域を指示することによって、文章作成の入
力に反映される。
【0189】一方、再度同じ語句を選択して入力するに
際しては、重要度算出手段の算出による重要度の高い語
句は強調表示手段にて強調表示されるので、重要度の高
い語句程、選択を容易に行うことができる。
【0190】この結果、手書き文字認識による入力方式
において、より少ない動作で効率良く目的の文章を入力
し得る文章入力プログラムが記録されたコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における文章入力装置の実施の一形態を
示すものであり、2回目に「日本人」を入力した後の表
示兼入力タブレット及び文章表示用ディスプレイの表示
状態を示す説明図である。
【図2】上記文章入力装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記文章入力装置の構造を示す斜視図である。
【図4】他の文章入力装置の構造を示す斜視図である。
【図5】上記文章入力装置における文章表示用ディスプ
レイ及び表示兼入力タブレットを示す構造図である。
【図6】上記文章入力装置の動作を示すフローチャート
である。
【図7】上記文章入力装置におけるサブルーチンである
切り出し・ソート・強調処理の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】上記文章入力装置にて「私」を入力したときの
表示兼入力タブレット及び文章表示用ディスプレイの表
示状態を示す説明図である。
【図9】上記文章入力装置にて「にほんじん」を入力し
たときの表示兼入力タブレット及び文章表示用ディスプ
レイの表示状態を示す説明図である。
【図10】上記文章入力装置にて入力した「にほんじ
ん」を「日本人」に変換したときの表示兼入力タブレッ
ト及び文章表示用ディスプレイの表示状態を示す説明図
である。
【図11】上記文章入力装置にて「で」「ある」を入力
したときの表示兼入力タブレット及び文章表示用ディス
プレイの表示状態を示す説明図である。
【図12】上記文章入力装置にて、再度「日本人」を入
力するときの表示兼入力タブレット及び文章表示用ディ
スプレイの表示状態を示す説明図である。
【図13】上記文章入力装置にて、長い文章を入力した
ときの頻出語句表示領域の表示状態を示す説明図であ
る。
【図14】本発明における他の実施の形態の文章入力装
置を示すものであり、文章入力装置におけるサブルーチ
ンである切り出し・ソート・強調処理の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】上記文章入力装置におけるサブルーチンであ
る切り出し・ソート・強調処理の変形例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図16】上記文章入力装置におけるさらに他の動作を
示すフローチャートである。
【図17】本発明におけるさらに他の実施の形態の文章
入力装置を示すものであり、重要度の算出して同じ語句
が繰り返される場合に、新しく入力されるものを重要と
する方法を示す説明図であり、(a)はレジスタの変遷
を示すもの、(b)は頻出語句メモリの変遷を示すもの
である。
【符号の説明】
1 文章入力装置 2 CPU(切り出し手段、重要度算出手段、強調表
示手段、絞り込み手段、縮小手段) 3 文章表示用ディスプレイ 4 文章記憶用メモリ 5 頻出語句用メモリ 6 外部記憶装置(記憶手段) 8 指示具 20 表示兼入力タブレット 21 固定語句表示領域 22 手書き文字入力領域 23 一時表示領域 24 変換ボタン領域 25 採用ボタン領域 26 頻出語句表示領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上の所定領域を指示又は手書き
    することにより、その指示された領域の表示内容又は手
    書き内容が入力される表示兼入力タブレットを備え、こ
    れら入力された内容を連ねて文章を作成する文章入力装
    置において、 文章から語句を切り出す切り出し手段と、 上記切り出し手段にて切り出された語句に対して語句毎
    の重要度を算出する重要度算出手段と、 上記重要度算出手段にて算出された語句の重要度に基づ
    いて上記表示兼入力タブレットに強調して表示させる強
    調表示手段とが備えられていることを特徴とする文章入
    力装置。
  2. 【請求項2】 予め入力された文章を記憶する記憶手段
    を備え、 上記重要度算出手段は、上記記憶手段に記憶された文章
    から切り出された語句、又は作成中の文章から切り出さ
    れた語句と上記記憶手段に記憶された文章から切り出さ
    れた語句とを併合したものから語句毎の重要度を算出す
    る一方、 上記強調表示手段は、上記記憶手段に記憶された文章か
    ら切り出された語句の重要度又は上記併合された語句の
    重要度に基づいて表示兼入力タブレットに強調して表示
    させることを特徴とする請求項1記載の文章入力装置。
  3. 【請求項3】 予め入力されかつ重要度を算出した語句
    を記憶する記憶手段を備え、 上記強調表示手段は、上記記憶手段に記憶された予め重
    要度を算出した語句の重要度、又は作成中の文章から切
    り出されて重要度が算出された語句と上記記憶手段に記
    憶された予め重要度を算出した語句とを併合した語句の
    重要度に基づいて表示兼入力タブレットに強調して表示
    させることを特徴とする請求項1又は2記載の文章入力
    装置。
  4. 【請求項4】 上記強調表示手段は、語句の表示を強調
    すべく、語句の表示領域の占有面積を大きくすることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の文章入力装置。
  5. 【請求項5】 上記強調表示手段にて語句を表示兼入力
    タブレットに表示させるに際して、表示兼入力タブレッ
    トの表示可能範囲を越えるときには、表示する語句の絞
    り込みを行う絞り込み手段が備えられていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の文章入
    力装置。
  6. 【請求項6】 上記強調表示手段にて語句を表示兼入力
    タブレットに表示させるに際して、表示兼入力タブレッ
    トの表示可能範囲を越えるときには、全体の語句の表示
    比率を縮小する縮小手段が備えられていることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の文章入力
    装置。
  7. 【請求項7】 上記表示兼入力タブレットには、分野に
    関わらない一般的な頻出語句又は予め設定された語句が
    固定語句表示領域に表示されていることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の文章入力装置。
  8. 【請求項8】 表示画面上の所定領域を指示又は手書き
    することにより、その指示された領域の表示内容又は手
    書き内容が入力される表示兼入力タブレットを備え、こ
    れら入力された内容を連ねて文章を作成するための文章
    入力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 文章から語句を切り出す切り出し手段と、 上記切り出し手段にて切り出された語句に対して語句毎
    の重要度を算出する重要度算出手段と、 上記重要度算出手段にて算出された語句の重要度に基づ
    いて上記表示兼入力タブレットに強調して表示させる強
    調表示手段と、を実現させるための文章入力プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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