JPH07302306A - 文字入力装置 - Google Patents

文字入力装置

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JPH07302306A
JPH07302306A JP9503194A JP9503194A JPH07302306A JP H07302306 A JPH07302306 A JP H07302306A JP 9503194 A JP9503194 A JP 9503194A JP 9503194 A JP9503194 A JP 9503194A JP H07302306 A JPH07302306 A JP H07302306A
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data
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JP9503194A
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English (en)
Inventor
Jun Ito
純 伊藤
Yasumasa Matsuda
泰昌 松田
Hiroyuki Kumai
裕之 隈井
Akira Nakajima
晃 中島
Hiromi Tomita
ひろみ 冨田
Shigeki Hataya
茂樹 畑谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】日本語として尤もらしい単語となるような認識
結果を出力すると共に、誤認識による前後の認識結果へ
の悪影響を除去する。 【構成】単語辞書105は、日本語として尤もらしい単
語ごとに、標準筆記データ、並びに、文字コードおよび
品詞からなる単語情報を記憶しており、単語照合手段1
03は、座標検知手段101が取り込んだ筆記データか
らなる単語について、該単語のそれぞれの筆記データに
ついて文字認識手段104が出力した標準筆記データと
の文字単位の一致度に基づいて、該単語の単語単位の一
致度を求めることに、該単語が日本語として尤もらしい
単語であるか否かを判定し、日本語として尤もらしい単
語であると判定した場合に、対応する単語情報を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された筆記データ
からなる単語が日本語として尤もらしい単語であるか否
かを判定する単語照合処理と、該筆記データを文字コー
ドに変換する文字認識処理とを同時期に行うことが可能
な文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ペンを備えた情報処理装置は、
さらに、液晶ディスプレイとタブレットとを重ね合せた
表示一体型タブレットを備えている。そして、ユーザ
は、ペンで表示一体型タブレットに表示されたソフトキ
ーを押下することで、情報処理装置に対する各種指示を
入力することができる。また、ユーザは、文字を入力す
る場合には、表示一体型タブレットに表示された入力枠
と称される領域に、1文字分の筆記データを手書きで入
力する。これにより、情報処理装置は、入力された1文
字分の筆記データについて文字認識処理を行って、該筆
記データを文字コードに変換する。
【0003】従来は、文字単位で文字認識処理を行って
おり、表示一体型タブレットに複数の入力枠が表示され
ている場合でも、順次、各入力枠に入力された1文字分
の筆記データについて文字認識処理を行っている。
【0004】ところが、文字単位で文字認識処理を行う
と、形が似た文字の識別が困難であり、ユーザの意図通
りの認識結果を得られない場合がある。
【0005】例えば、「し」と「く」は識別しにくく、
ユーザが「くるみ」と入力したい場合でも、「く」と
「し」を誤認識してしまうと、「しるみ」というよう
に、日本語として無意味な認識結果となってしまう。
【0006】ここで、従来の文字認識処理の概要につい
て簡単に説明する。
【0007】文字認識処理においては、1文字の標準的
な筆記データである標準筆記データと該文字の文字コー
ドとを組にして記憶している文字認識用辞書を参照する
ことにより、ユーザが手書き入力した筆記データと文字
認識用辞書に記憶されている標準筆記データとを照合
し、一致度が予め決められた値より大きい標準筆記デー
タの全てについて、該標準筆記データに対応する文字コ
ードを、認識結果として出力する。この際に、入力され
た筆記データの入力画数を基準として、同画数の標準筆
記データの全てについて照合を行う。また、認識結果の
出力順序は、一致度が高い順に出力するのが一般的であ
る。
【0008】さて、先に述べたような日本語として無意
味な認識結果の出力を防ぐために、特開平1−3198
86号公報に記載されているように、文字認識の後段
に、日本語処理を備えた情報処理装置が考案されてい
る。
【0009】日本語処理においては、日本語として尤も
らしい単語の文字コードを記憶している単語辞書を参照
することにより、文字認識処理の結果である複数文字分
の認識結果と単語辞書に記憶されている単語とを照合
し、単語と一致した認識結果がある場合には、該認識結
果の出力順序の優先度が高くなるよう修正することによ
り、日本語として尤もらしい認識結果を出力することが
できるようにしている。
【0010】例えば、ユーザが「くるみ」と入力したい
場合に、文字認識処理を行った結果、「く」に対して
は、「し」,「と」,「く」,「ん」という順序で認識
結果が出力され、「る」に対しては、「る」,「3」,
「ろ」という順序で認識結果が出力され、「み」に対し
ては、「み」という認識結果が出力されたとする。この
とき、日本語処理を適用せずに、認識結果の1番目に出
力されたものをそれぞれ並べると、「しるみ」になる。
ところが、日本語処理を行うと、「しるみ」という単語
は、日本語として尤もらしくなく、単語辞書に記憶され
ていないので、「くるみ」および「しろみ」という単語
が単語辞書に記憶されていることを利用して、認識結果
の出力順序を補正する。この例の場合、「し」と「く」
とを入れ替えるか、または、「る」と「ろ」とを入れ替
えれば、全体として日本語らしい単語(「くるみ」また
は「しろみ」)となるように、認識結果を出力すること
ができる。手法はさまざまであるが、入れ替え回数を最
小限に抑えるというルールを採用すれば、認識結果は
「くるみ」に修正される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来技術では、以下の点で問題がある。
【0012】文字認識処理が出力する認識結果は、一致
度が大きい順序で数十個程度に限られており、ユーザが
意図する文字となるような認識結果から欠落した場合
に、該文字の文字コードを認識結果として出力できない
ばかりでなく、ユーザが意図する文字を欠いたまま日本
語処理を行うこととなるので、前後の認識結果にその悪
影響が及んでしまうという問題点がある。
【0013】すなわち、例えば、上述した例で、「く」
に対して、「く」という認識結果が欠落し、「し」,
「ん」という認識結果しか出力されなかった場合には、
単語辞書を参照すると、日本語として尤もらしい単語は
「しろみ」のみであるので、認識結果が「しろみ」に補
正される。これは、ユーザから見れば、意図した「くる
み」のうちの、「み」のみが意図通りで、「く」,
「る」の2文字が誤認識されたこととなる。日本語処理
を適用していなければ、「しるみ」となり、1文字のみ
が誤認識されたこととなるが、日本語処理を適用しする
と、「く」という認識結果が欠落したために、他の認識
結果に誤認識を波及させてしまい、誤認識された文字数
が多くなってしまう。
【0014】また、従来は、前段の文字認識処理におい
て、入力された筆記データの画数と同画数の標準筆記デ
ータの全てについて、文字単位で文字認識用辞書を参照
して認識結果を出力し、後段で日本語処理を行うので、
単語辞書に記憶されている単語の文字以外の文字につい
ても、文字認識処理を行うこととなっている。
【0015】例えば、「くるみ」とユーザが入力しよう
とし場合に、1文字目の筆記データに対し、文字認識処
理は、「く」,「ん」「(」,「)」といった標準筆記
データと照合を行い、一致度を求めていた。ところが、
「んるみ」,「(るみ」は日本語として尤もらしくな
く、単語辞書には記憶されていない単語であるので、
「ん」,「(」は、後段の日本語処理で消去されること
となる認識結果である。文字認識処理で、処理時間の大
部分を占めるのが、標準筆記データと照合する処理であ
り、「ん」,「(」といった無駄な筆記データと照合す
る処理は、文字認識処理速度を低下させる原因となる。
【0016】本発明の目的は、日本語として尤もらしい
単語となるような認識結果を出力することができるよう
にし、かつ、誤認識による前後の認識結果への悪影響を
除去することが可能な文字入力装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、単語照合処理と文字認識処理とを同時期
に行うようにしている。
【0018】そのために、日本語として尤もらしい単語
ごとに、該単語を構成する文字の標準筆記データ、並び
に、該標準筆記データに対応する文字コードおよび該単
語の品詞からなる単語情報を記憶している単語辞書を用
意するようにしている。
【0019】そして、単語照合処理において、ユーザが
入力した筆記データからなる単語について、文字認識処
理によって該筆記データのそれぞれについて求めた文字
単位の一致度に基づいて、該単語が日本語として尤もら
しい単語であるか否かを判定するようにしている。な
お、この判定を行う際に、文字単位の一致度に基づい
て、単語単位の一致度を求めるようにし、求めた単語単
位の一致度が予め決められた値より大きい場合に、日本
語として尤もらしい単語であると判定するようにする。
【0020】これにより、文字認識処理においては、上
記単語辞書に記憶されている標準筆記データのうちの、
単語照合処理において判定対象となる筆記データ数と一
致する数の標準筆記データについてのみ、該判定対象と
なる筆記データのそれぞれと該標準筆記データのそれぞ
れとを照合すればよいので、無駄な照合を行わなくても
済む。
【0021】また、単語照合処理において、ユーザが入
力した筆記データからなる単語の中に文字認識処理によ
って求めた文字単位の一致度が小さい筆記データがあっ
ても、該単語の単語単位の一致度が予め決められた値よ
り大きいならば、日本語として尤もらしい単語であると
判定し、該単語の単語情報を出力するので、文字単位の
一致度が小さい筆記データに対応する文字コードを認識
結果として出力することができ、ユーザが意図した文字
の認識結果が欠落することがなくなり、さらに、該文字
の認識結果が欠落することによる前後の認識結果への悪
影響を除去することが可能となる。
【0022】具体的には、本発明の文字入力装置は、以
下に示す手段を備えるようにしている。
【0023】(1)日本語として尤もらしい単語ごと
に、該単語を構成する文字の標準的な筆記データである
標準筆記データ、並びに、該標準筆記データに対応する
文字コードおよび該単語の品詞からなる単語情報を記憶
している単語辞書を格納している単語辞書格納手段。 (2)ユーザが入力した文字の筆記データを取り込む座
標検知手段と、 (3)上記座標検知手段が取り込んだ筆記データと上記
単語辞書に記憶されている標準筆記データとを文字単位
で照合し、文字単位の一致度を出力する文字認識手段。 (4)上記座標検知手段が取り込んだ筆記データからな
る単語について、上記文字認識手段が出力した文字単位
の一致度に基づいて、該単語が日本語として尤もらしい
単語であるか否かを判定し、日本語として尤もらしい単
語であると判定した場合に、該単語の単語情報を出力す
る単語照合手段。 (5)上記単語照合手段が出力した単語情報のうちの品
詞に基づいて形態素解析処理を行い、該単語情報のうち
からユーザに提供すべき単語情報を選択する形態素解析
手段。
【0024】そして、上記単語照合手段は、上記座標検
知手段が取り込んだ筆記データからなる単語について、
該単語のそれぞれの筆記データについて上記文字認識手
段が出力した文字単位の一致度に基づいて、単語単位の
一致度を求め、求めた単語単位の一致度が予め決められ
た値より大きい場合に、日本語として尤もらしい単語で
あると判定するようにしている。なお、単語単位の一致
度は、例えば、文字単位の一致度の平均値とすることが
できる。
【0025】また、上記単語照合手段は、上記座標検知
手段が取り込んだ筆記データからなる単語について、該
単語のそれぞれの筆記データについて上記文字認識手段
が出力した文字単位の一致度が予め決められた値より小
さい筆記データの数が、予め決められた数に達した時点
で、日本語として尤もらしい単語でないと判定すること
ができる。
【0026】また、上記文字認識手段は、上記単語辞書
に記憶されている標準筆記データのうちの、上記座標検
知手段が取り込んだ筆記データからなる単語の筆記デー
タ数と一致する数の標準筆記データについて、該単語の
ぞれぞれの筆記データと該標準筆記データのそれぞれと
を文字単位で照合することが好ましい。
【0027】また、上記単語辞書格納手段は、文字ごと
に、該文字の標準筆記データを記憶している第1の記憶
領域と、日本語として尤もらしい単語ごとに、該単語を
構成する文字の標準筆記データの記憶位置、並びに、該
標準筆記データに対応する文字コードおよび該単語の品
詞からなる単語情報を記憶している第2の記憶領域とを
備えるようにすることができる。
【0028】また、上記座標検知手段が取り込んだ複数
の筆記データから単語を構成しうる全ての筆記データ列
を抽出する抽出手段を備えるようにしてもよく、このよ
うにした場合は、上記単語照合手段は、上記抽出手段が
抽出した筆記データ列のそれぞれの筆記データと上記単
語辞書に記憶されている標準筆記データとを文字単位で
照合し、また、上記単語照合手段は、上記抽出手段が抽
出した筆記データ列について、上記文字認識手段が出力
した文字単位の一致度に基づいて、該筆記データ列が日
本語として尤もらしい単語であるか否かを判定するよう
にする。
【0029】
【作用】本発明においては、上記座標検知手段が筆記デ
ータを取り込むと、上記単語照合手段は、該筆記データ
からなる単語について、まず、該単語のそれぞれの筆記
データを上記文字認識手段に文字単位で照合させる。
【0030】これにより、上記文字認識手段は、上記座
標検知手段が取り込んだ筆記データからなる単語につい
て、該単語のそれぞれの筆記データと上記単語辞書に記
憶されている標準筆記データとを文字単位で照合し、文
字単位の一致度を出力するが、このとき、上記単語辞書
に記憶されている標準筆記データのうちの、該単語の筆
記データ数と一致する数の標準筆記データについての
み、該単語のそれぞれの筆記データと該標準筆記データ
のそれぞれとを文字単位で照合する。
【0031】続いて、上記単語照合手段は、上記座標検
知手段取り込んだ筆記データからなる単語について、該
単語のそれぞれの筆記データについて上記文字認識手段
が出力した文字単位の一致度に基づいて、例えば、それ
らの平均値を求めることにより、単語単位の一致度を求
め、求めた単語単位の一致度が予め決められた値より大
きい場合に、日本語として尤もらしい単語であると判定
し、該単語の単語情報を出力する。
【0032】そこで、上記形態素解析手段は、上記単語
照合手段が出力した単語情報のうちの品詞に基づいて形
態素解析処理を行い、該単語情報のうちからユーザに提
供すべき単語情報を選択する。
【0033】上記形態素解析手段が選択した単語情報を
ユーザに提供する方法としては、例えば、上記座標検知
手段が取り込んだ筆記データを筆跡として表示し、ユー
ザから指示が入力された時点で、該表示した筆跡を、対
応する筆記データについて上記形態素解析手段が選択し
た単語情報のうちの文字コードが表す文字に置き換えて
表示するようにする方法が考えられる。
【0034】また、例えば、上記座標検知手段が取り込
んだ筆記データを筆跡として表示し、上記形態素解析手
段が形態素解析処理を行った結果が予め決められた条件
と一致した時点で、該表示した筆跡を、対応する筆記デ
ータについて上記形態素解析手段が選択した単語情報の
うちの文字コードが表す文字に置き換えて表示するよう
にする方法も考えられる。
【0035】以上説明したように、本発明の文字入力装
置においては、上記単語照合手段が、上記文字認識手段
が出力した文字単位の一致度を利用するようにし、単語
照合処理と文字認識処理とを同時期に行うようにしてい
るので、日本語として尤もらしい単語となるような認識
結果を出力することができると共に、誤認識による前後
の認識結果への悪影響を除去することが可能となる。
【0036】以下、このことについて具体的に説明す
る。
【0037】例えば、ユーザが「くるみ」と入力したい
場合に、ユーザが入力した筆記データについて文字認識
処理を行った結果、1文字目の筆記データについては、
「く」の標準筆記データとの一致度が40%,「し」の
標準筆記データとの一致度が60%,「ん」の標準筆記
データとの一致度が30%となり、2文字目の筆記デー
タについては、「る」の標準筆記データとの一致度が9
0%,「3」の標準筆記データとの一致度が45%,
「ろ」の標準筆記データとの一致度が60%となり、3
文字目の筆記データについては、「み」の標準筆記デー
タとの一致度が90%となったとする。
【0038】従来は、例えば、文字認識処理において一
致度が50%より大きい場合に認識結果を出力するよう
になっていると、1文字目の筆記データの認識結果とし
ては「し」が出力され、2文字目の筆記データの認識結
果としては「る」,「ろ」が出力され、3文字目の筆記
データの認識結果としは「み」が出力される。そこで、
1文字目の筆記データについてユーザが意図する認識結
果は「く」であるにも係わらず、「く」の標準筆記デー
タとの一致度が40%となったので、「く」という認識
結果が欠落してしまい、その後で上述した日本語処理を
適用すると、日本語として尤もらしい単語は「しろみ」
のみであるので、認識結果が「しろみ」に補正される。
【0039】ところが、本発明においては、「く」の標
準筆記データとの一致度が40%であっても、「くる
み」という単語の単語情報が単語辞書に記憶されている
ことから、「くるみ」という単語の単語単位の一致度を
求めるようにし、求めた単語単位の一致度が予め決めら
れた値(例えば、50%)より大きい場合には、「くる
み」という単語の単語情報を出力するようになってい
る。
【0040】「くるみ」の単語単位の一致度は、「く」
の標準筆記データとの一致度(=40%),「る」の標
準筆記データとの一致度(=90%),「み」の標準筆
記データとの一致度(=90%)の平均値(=73%)
となるので、「くるみ」という単語の単語情報が出力さ
れ、「くるみ」という認識結果が出力されることとな
る。
【0041】なお、「しろみ」という単語の単語情報も
単語辞書に記憶されているので、「しろみ」という単語
の単語単位の一致度も求められ、「しろみ」の単語単位
の一致度は、「し」の標準筆記データとの一致度(=6
0%),「ろ」の標準筆記データとの一致度(=60
%),「み」の標準筆記データとの一致度(=90%)
の平均値(=70%)となるので、「しろみ」という単
語の単語情報も出力される。
【0042】このように、従来は、「く」という認識結
果が欠落したために、他の認識結果に誤認識を波及させ
てしまい、誤認識された文字数が多くなってしまうとい
う問題があったが、本発明によれば、このような問題を
解決することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0044】図2は本実施例の文字入力装置の外観図で
ある。
【0045】図2に示すように、本実施例の文字入力装
置は、文字の筆記データを入力するためのペン201
と、処理を行う本体202とから構成されている。本体
202は、電源スイッチ203と、ペン201により入
力された筆記データや各種指示を受け付け、処理結果を
表示する表示一体型タブレット204とを備えている。
表示一体型タブレット204の表示画面は、ユーザが文
字の筆記データを入力するための入力枠205と、編集
中の文章を表示するための本文領域206とを備えてい
る。
【0046】以下、本実施例の文字入力装置を使用して
文字を入力する際のユーザの操作手順について説明す
る。
【0047】図3は表示一体型タブレット204の画面
表示例を示す図である。
【0048】図3において、301は編集中の文章を表
示するための本文領域、302は文字の筆記データを入
力するための入力枠である。入力枠302に入力された
筆記データは、筆跡として入力枠302に表示される
が、さらに、本実施例においては、入力枠302に入力
された筆記データを、筆記データのまま(筆跡として)
本文領域301に表示するようになっている。
【0049】そこで、図3において、303は本文領域
301に表示された筆記データについて文字認識処理を
行うよう指示するための認識キー、304は本文領域3
01に表示された筆記データについて仮名漢字変換処理
を行うよう指示するための変換キー、305は本文領域
301に表示された筆記データをそのまま確定するよう
指示するための直接キー、306は文字認識処理の結果
や仮名漢字変換処理の結果を確定するよう指示するため
の確定キー、307は後述する自動変換処理に関する設
定を行うための設定画面を表示するよう指示するための
設定キー、308は単語登録を行うよう指示するための
登録キー、309は文字の入力先を示すカーソルであ
る。
【0050】図3では、認識キー303,変換キー30
4,直接キー305,確定キー306,設定キー30
7,登録キー308は、表示一体型タブレット204の
表示画面上に表示したソフトキーである例を示してお
り、ユーザは、ペン201で各ソフトキーを押下するこ
とで指示を行うことができる。
【0051】文字の入力は、以下の手順で行うことがで
きる。
【0052】図4に示すように、ユーザは、入力枠30
2に1文字目の筆記データ「今」を入力する。1文字目
の入力が終了すると、図5に示すように、次の入力枠3
02に2文字目の筆記データ「日」を入力することがで
きる。1文字目の筆記データ「今」は、2文字目の筆記
データが入力された時点で、筆記データのまま、そのサ
イズが縮小されて、本文領域301のカーソル309の
位置に表示される。
【0053】このように、本実施例においては、入力枠
302に入力された筆記データは、筆記データのまま、
本文領域301に表示されるようになっている。これ
は、入力された筆記データがメモ程度の簡易的な文字列
であれば、筆記データのまま確定すれば、文字認識処理
によって誤認識された場合の修正操作を省くことができ
るからであり、ユーザは、筆記データのまま確定したい
場合は、ペン201で直接キー305を押下すると、本
文領域301に表示された筆記データは、文書データと
してそのまま記憶される。
【0054】ところで、1文字入力する度に文字認識処
理を行い、認識結果を表示する従来技術では、ユーザ
は、表示された認識結果が正しいか否かを注意しながら
筆記データの入力を行なわなければならず、操作性の点
から好ましくない。
【0055】そこで、本実施例においては、本文領域3
01に表示された筆記データについて、後で一括して文
字認識処理および文字変換処理を行うことができるよう
にし、さらに、認識結果修正および変換結果修正を行う
ことができるようにしている。
【0056】なお、本文領域301に表示された筆記デ
ータについて、文字認識処理および仮名漢字変換処理を
内部的に進めておき、該筆記データと共に、その認識結
果および変換結果を記憶保持しておくことにより、ユー
ザが認識キー303,変換キー304を押下したとき
に、認識結果および変換結果を直ちに表示することがで
きるようにする。そして、ユーザが直接キー305を押
下するか、または、表示された認識結果および変換結果
に対して確定キー306を押下するまでは、認識結果お
よび他の認識結果である認識候補、並びに、変換結果お
よび他の変換結果である変換候補を記憶保持しておき、
ユーザが後で認識結果修正または変換結果修正を行うこ
とが可能となるようにする。
【0057】また、本実施例においては、確定されてい
るか否かをユーザが区別しやすくするために、確定前の
文字列に下線を表示し、確定後の文字列からは下線を消
去するようにしている。
【0058】図6は、上述した操作を繰り返し、筆記デ
ータ「今日は」の入力を終了した状態の画面表示例を示
す図である。
【0059】この状態で、ユーザが認識キー303を押
下すると、図7に示すように、本文領域301に下線が
表示されている筆記データが、認識結果に書き替えられ
る。このとき、認識結果は、まだ確定されていないの
で、認識結果修正が可能であり、下線が表示されたまま
である。
【0060】もし、認識結果がユーザの意図通りでなか
った場合には、ユーザは、図8に示すように、誤認識さ
れた認識結果の文字をペン201で指示する。これによ
り、指示された文字の他の認識結果である認識候補が本
文領域301に表示される。ユーザは、表示された認識
候補から所望の文字をペン201で指示することによ
り、認識結果修正を行うことができる。
【0061】図9は、同様の操作を繰り返し、筆記デー
タ「てんきが」の入力を終了した状態の画面表示例を示
す図である。
【0062】この状態で、ユーザが変換キー304を押
下すると、図10に示すように、本文領域301に下線
が表示されている筆記データが、変換結果に書き替えら
れる。このとき、変換結果は、まだ確定されていないの
で、変換結果修正が可能であり、下線が表示されたまま
である。
【0063】もし、変換結果がユーザの意図通りでなか
った場合には、ユーザは、図11に示すように、誤変換
された変換結果の文字をペン201で指示する。これに
より、指示された文字の他の変換結果である変換候補が
本文領域301に表示される。ユーザは、表示された変
換候補から所望の文字をペン201で指示することによ
り、変換結果修正を行うことができる。
【0064】なお、ここでは、ユーザは、変換キー30
4を押下することにより変換結果を表示させたが、認識
キー303を押下して認識結果を一旦表示させてから、
変換キー304を押下することにより、変換結果を表示
させるようにしてもよい。また、変換キー304を押下
した後、変換結果を見て、誤認識された認識結果の文字
が含まれていることに気付いた場合には、認識キー30
3を押下することにより認識結果を表示させ、認識結果
修正を行うことができる。
【0065】さらに、図9に示す状態で、図12に示す
ように、ユーザが直接キー305を押下すると、本文領
域301に下線が表示されている筆記データは、図13
に示すように、筆記データのまま本文領域301に表示
される。このように、直接筆記データのまま本文領域3
01に表示することにより、文字認識処理によって誤認
識された場合の認識結果修正操作を省くことができるの
で、メモ程度の簡易的な文字列であれば、高速な入力が
可能となる。
【0066】図17は本実施例における本文領域301
の表示状態の状態遷移図である。
【0067】本文領域301の表示状態は、大別して、
確定前の下線表示状態1701,確定状態1702,候
補表示状態1703がある。
【0068】図17に示すように、筆記データの入力直
後は、状態1704となる。状態1704では、本文領
域301には、図6,図9,図12に示すような下線が
表示された筆記データが表示される。
【0069】状態1704において、認識キー303が
押下されると、状態1705に遷移する。状態1705
では、本文領域301には、図7に示すような下線が表
示された認識結果が表示される。
【0070】状態1705において、本文領域301中
の文字が指示されると、状態1706に遷移する。状態
1706では、本文領域301には、図8に示すような
他の認識結果である認識候補が表示される。
【0071】また、状態1704において、変換キー3
04が押下されると、状態1707に遷移する。状態1
707では、本文領域301には、図10に示すような
下線が表示された変換結果が表示される。
【0072】状態1707において、本文領域301中
の文字が指示されると、状態1708に遷移する。状態
1708では、本文領域301には、図11に示すよう
な他の変換結果である変換候補が表示される。
【0073】状態1704において、直接キー305が
押下されると、状態1709に遷移する。状態1709
では、本文領域301には、図13に示すような下線が
消去された確定状態の筆記データが表示される。
【0074】状態1706,状態1708において、表
示された認識候補または変換候補が指示されると、それ
ぞれ、状態1705,状態1707に遷移する。
【0075】状態1705,状態1707において、新
たな筆記データの入力があるか、または、確定キー30
6が押下されると、状態1710に遷移する。
【0076】状態1705において、変換キー304が
押下されると、状態1707に遷移し、逆に、状態17
07において、認識キー303が押下されると、状態1
705に遷移する。
【0077】ところで、本実施例においては、必ずしも
認識キー303または変換キー304が押下されなくて
も、認識結果または変換結果を自動的に表示することが
できるようになっている。
【0078】表示のタイミングとしては、文節の区切り
が明確な文字(句読点,「を」等の助詞)が入力される
ことを利用することができる。すなわち、文節の区切り
が明確な文字が入力されたことを検出すると、認識結果
または変換結果を自動的に表示する。
【0079】図14は、図13に続いて、筆記データ
「よく、」の入力が終了した状態の画面表示例を示す図
である。
【0080】図14に示すように、筆記データ中に読点
「、」があるので、この読点「、」を検出した時点で、
図15に示すように、読点「、」を含む筆記データ「よ
く、」について内部的に進めてある仮名漢字変換処理の
結果である変換結果に書き替えられる。
【0081】なお、文節の区切りが明確な文字は、形態
素解析処理によって検出することができ、これについて
は後述する。
【0082】そして、本実施例においては、変換結果を
自動的に表示するようにするか、または、認識結果を自
動的に表示するようにするかを、ユーザが設定すること
ができるようにしている。
【0083】図16は上記設定をユーザが行うための設
定画面の画面表示例を示す図である。
【0084】ユーザが設定キー307を押下すると、図
16に示すような設定画面が表示される。
【0085】設定画面において、ユーザは、認識結果お
よび変換結果を自動的に表示したくない場合には、ソフ
トキー1601を押下する。また、従来技術のように、
本文領域301に筆記データを表示せずに、逐次文字認
識処理を行い、文字単位で認識結果を表示したい場合に
は、ソフトキー1602を押下する。また、認識結果を
自動的に表示したい場合には、ソフトキー1603を押
下し、変換結果を自動的に表示したい場合には、ソフト
キーの1604を押下する。設定後は、ソフトキー16
05(設定終了キー)を押下すると、設定画面が終了す
る。
【0086】また、本実施例においては、ユーザが単語
辞書105に単語を登録することができるようになって
いる。
【0087】図18はユーザが所望の単語を単語辞書1
05に登録するための単語登録画面例を示す図である。
【0088】ユーザが登録キー308を押下すると、図
18に示すような単語登録画面が表示される。
【0089】単語辞書105は、後述するように、単語
の標準的な筆記データを見出しとして、その認識結果,
変換結果,品詞が記憶されたデータベースであるので、
単語登録画面において、ユーザは、標準筆記データおよ
び認識結果となる文字コードを入力する。
【0090】図18は、標準筆記データを入力するため
に、ユーザがソフトキー1801を押下し、筆記データ
を入力中の状態を示している。
【0091】この状態では、見出しとなる標準筆記デー
タが入力されているので、直接キー305のみが有効と
なっており、その他のソフトキーは無効となっている。
なお、無効となっているソフトキーを点線で表示する
と、ユーザが標準筆記データのみの入力状態であること
を区別しやすくなる。
【0092】ユーザは、標準筆記データの入力を終了す
ると、認識結果となる文字コードを入力するために、ソ
フトキー1901を押下する。
【0093】図19は、ユーザがソフトキー1901を
押下し、認識結果となる文字コードを入力中の状態を示
している。
【0094】この状態で、ユーザは、認識キー303を
押下しながら、認識結果となる文字コードを入力する。
このとき、その他のソフトキーは無効となり、点線で表
示される。ユーザは、認識結果となる文字コードの入力
を終了した後、ソフトキー1902を押下すると、単語
登録画面が終了する。
【0095】なお、ユーザは、認識結果となる文字コー
ドに加えて、変換キー304を押下しながら、変換結果
となる文字コードを入力し、単語辞書105に登録する
ようにしてもよい。
【0096】以下、上述したユーザの操作手順を実現す
るための本実施例の構成および処理構造について説明す
る。
【0097】図1は本実施例の文字入力装置の基本ブロ
ック図である。
【0098】図1において、101は座標検知手段、1
02は形態素解析手段、103は単語照合手段、104
は文字認識手段、105は単語辞書、106は本文表示
手段、107は表示手段である。
【0099】座標検知手段101は、タブレットやスキ
ャナ等によって実現することができ、ユーザが入力した
文字の筆記データを取り込むものである。
【0100】形態素解析手段102は、プログラムとし
て実現することができ、座標検知手段101が取り込ん
だ筆記データを切り出し、切り出した筆記データについ
て単語照合手段103が求めた単語単位の認識結果,変
換結果,品詞に基づいて、日本語として尤もらしい単語
列を作成するものである。なお、形態素解析手段102
が切り出した筆記データは、後述する検索筆記データに
相当している。また、形態素解析手段102は、その処
理対象が筆記データであること以外は、従来からある文
字コードを対象とした一般的な形態素解析手段を適用す
ることができる。
【0101】単語照合手段103は、プログラムとして
実現することができ、形態素解析手段102により切り
出された筆記データを、単語辞書105を参照して、単
語単位でその一致度を求め、求めた一致度が予め決めら
れた値より大きい単語の認識結果,変換結果,品詞を、
形態素解析手段102に引き渡すものである。
【0102】単語辞書105においては、後述するよう
に、認識結果,変換結果,品詞に対する見出しが単語の
標準的な筆記データとなっているので、単語照合手段1
03は、該見出しを検索する際に、文字認識手段104
を用いる。そして、文字認識手段104が求めた文字単
位の一致度に基づいて、単語単位の一致度を求めること
ができる。そこで、単語照合手段103は、例えば、文
字認識手段104が求めた文字単位の一致度が予め決め
られた値以下の筆記データがあっても、該筆記データを
含む単語の筆記データが単語辞書105に記憶されてお
り、該単語のうちの該筆記データ以外の筆記データの文
字単位の一致度が予め決められた値より大きく、これら
の文字単位の一致度の平均値を求めた結果、単語単位の
一致度が予め決められた値より大きくなるならば、該単
語の認識結果,変換結果,品詞を形態素解析手段102
に引き渡すこととなる。
【0103】文字認識手段104は、プログラムとして
実現することができ、形態素解析手段102により切り
出された筆記データのそれぞれについて、単語辞書10
5を参照して、文字単位でその一致度を求め、求めた一
致度を単語照合手段103に引き渡すものである。
【0104】本文表示手段106は、プログラムとして
実現することができ、筆記データの受け付け処理,画面
表示処理等を行うものであり、ディスプレイ等の表示装
置として実現される表示手段107に、処理結果を表示
するものである。
【0105】図20は本文表示手段106,形態素解析
手段102,単語照合手段103の処理構造を示す図で
ある。
【0106】図20に示すように、本文表示手段106
は、座標入力検知部2001,領域判定部2002,イ
ンキング部2004,文書データ追加部2005,候補
表示部2006,下線表示書き替え部2007,確定部
2008という処理部と、入力枠データ2003,文書
データ2009というデータとからなっている。
【0107】また、形態素解析手段102は、枠筆記デ
ータ格納部2001,変換候補表示部2012,認識候
補表示部2013,認識第1候補表示部2014,変換
第1候補表示部2015,自動変換設定部2016,形
態素木消去部2018,検索筆記データ作成部201
9,変換候補格納部2022,認識候補格納部202
3,登録誤入力部2024という処理部と、形態素木デ
ータ2010,自動モードデータ2017というデータ
とからなっている。
【0108】また、単語照合手段103は、単語一致度
計算部2020,単語取得部2021という処理部から
なっている。
【0109】ここで、各処理部の説明に先立って、各デ
ータの構造について説明する。
【0110】まず、形態素木データ2021について説
明する。
【0111】形態素木データ2010は、ユーザが入力
した筆記データ、並びに、該筆記データについて文字認
識処理および形態素解析処理を行った結果のデータを記
憶するものである。
【0112】図21は形態素木データ2010の構造を
模式的に示す図であり、ここでは、図9に示した画面表
示状態におけるデータ内容を示している。
【0113】図21において、入力筆記データ2101
には、ユーザが入力した筆記データがそのまま、枠筆記
データ格納部2011によって格納される。
【0114】また、認識結果データ2102には、入力
筆記データ2101について文字認識手段104が文字
単位で文字認識処理を行った認識結果、すなわち、該文
字の文字コード2103および文字一致度2104が、
認識候補格納部2023によって格納される。複数の認
識結果がある場合には、全ての認識結果が、文字一致度
2104の値が大きい順に格納される。
【0115】また、変換結果データ2105には、単語
照合手段103が求めた単語の変換結果が木構造状に連
結されたものが、変換候補格納部2022によって格納
される。単語を木構造状に連結するためには、単語の品
詞を利用し、日本語として尤もらしい単語列を選択す
る。
【0116】次に、単語辞書105について説明する。
【0117】単語辞書105は、単語ごとに、標準筆記
データ,文字コード,品詞が記憶されたデータベースで
ある。
【0118】図22は単語辞書105の構造を模式的に
示す図である。
【0119】図22に示すように、単語辞書105は、
単語ごとに、該単語の標準筆記データ2201,認識結
果文字コード2202,変換結果文字コード2203,
品詞2204を記憶しているデータベースである。な
お、記憶の順序は、各単語の標準筆記データ2201の
画数の昇順または降順となっている。
【0120】標準筆記データ2201には、ユーザが入
力した筆記データとマッチングするためのデータが記憶
されている。また、認識結果文字コード2202には、
標準筆記データ2201の文字コードが記憶されてお
り、変換結果文字コード2203には、認識結果文字コ
ード2202を漢字に変換した文字コードが記憶されて
いる。
【0121】なお、変換結果文字コード2203は、必
ずしも記憶していなくてもよい。また、ユーザが漢字の
筆記データを入力することが可能な場合は、漢字の標準
筆記データを記憶する必要がある。
【0122】図22では、模式的に、各単語は同じ文字
の標準筆記データを重複して記憶しているが、辞書容量
を小さくするために、同じ文字の標準筆記データは1つ
にまとめて記憶することができる。例えば、図22の例
では、「て」の標準筆記データが3つの単語に含まれて
いるようになっているが、実際の「て」の標準筆記デー
タは、共有標準筆記データとして1つ記憶し、単語辞書
の標準筆記データには、共有標準筆記データのアドレス
を記憶するようにする。このようにした場合は、図21
にも示しているように、形態素木データ2010におい
て、認識結果データ2102に、文字コード2103お
よび文字一致度2104と共に、各文字の共有標準筆記
データのアドレスを格納するようにする。
【0123】次に、自動モードデータ2017について
説明する。
【0124】図23は自動モードデータ2017の構造
を模式的に示す図である。
【0125】自動モードデータ2017には、ユーザが
図16に示した設定画面において押下したソフトキーに
対応するモード、すなわち、「筆記データ表示」モー
ド,「逐次認識」モード,「自動認識」モード,「自動
変換」モードのうちのいずれかが、自動変換設定部20
16によって格納される。
【0126】次に、文書データ2009について説明す
る。
【0127】文書データ2009には、本文領域301
に表示されている文字列が記憶される。
【0128】図24は文書データ2009の構造を模式
的に示す図であり、ここでは、図9に示した画面表示状
態におけるデータ内容を示している。
【0129】図24において、確定文字列2401に
は、ユーザにより既に確定された文字列が記憶され、下
線表示文字列2402には、下線が表示され認識結果修
正または変換結果修正が可能な状態である文字列が記憶
される。
【0130】確定文字列2401および下線表示文字列
2402には、具体的には、文字数2403,データ型
2404,文字列2405が格納される。データ型24
04の内容は、「文字列」,「筆記データ」,「認識結
果」,「変換結果」,「なし(下線表示されている文字
列がないことを示す。)」のうちのいずれかであり、本
文領域301に表示されている文字列は、データ型24
04の内容によって、確定文字列2401および下線表
示文字列2402のいずれかに分類される。すなわち、
下線表示文字列2402のデータ型は、「筆記デー
タ」,「認識結果」,「変換結果」,「なし」のいずれ
かであり、「認識結果」,「変換結果」である文字列が
ユーザにより確定されると、該文字列は、「文字列」と
なって確定文字列2401に移動され、「筆記データ」
である文字列がユーザにより確定されると、該文字列
は、「筆記データ」のまま確定文字列2401に移動さ
れる。
【0131】以下、各処理部の詳細について説明する。
【0132】まず、座標入力検知部2001について説
明する。
【0133】座標入力検知部2001は、座標検知手段
101からの入力があったか否かを検知し、入力があっ
た場合には、領域判定部2002に入力座標を引き渡す
ものである。座標入力検知部2001は、常に、座標検
知手段101を検知していなくても、座標検知手段10
1からの割り込み処理で実現するようにしてもよい。
【0134】次に、領域判定部2002について説明す
る。
【0135】領域判定部2002は、座標入力検知部2
001から引き渡された入力座標が、画面上のどの領域
であるかを判定し、領域ごとに処理を振り分けるもので
ある。
【0136】領域判定部2002の処理の流れを図25
に示す。
【0137】図25に示すように、領域判定部2002
は、まず、座標入力検知部2001から引き渡された入
力座標を受け取ると(ステップ2501)、該入力座標
が画面上の入力枠302であるか(ステップ250
2)、本文領域301であるか(ステップ2503)、
認識キー303であるか(ステップ2504)、変換キ
ー304であるか(ステップ2505)、直接キー30
5であるか(ステップ2506)、確定キー306であ
るか(ステップ2507)、設定キー307であるか
(ステップ2508)、登録キー308であるか(ステ
ップ2509)を判定する。
【0138】入力座標が入力枠302である場合は、イ
ンキング部2004を実行する(ステップ2510)。
なお、インキング部2004は、座標検知手段101が
取り込んだ入力座標が入力枠302であった場合に、該
入力座標に対応する液晶の画素を反転表示するものであ
り、この反転表示により、ユーザは、仮想的に表示一体
型タブレットに筆記した感覚を得ることができる。
【0139】続いて、入力座標が直前の入力枠302と
同一であるか別であるかを判定し(ステップ251
1)、別である場合は、文書データ追加部2005を実
行し(ステップ2512)、枠筆記データ格納部201
1を実行し(ステップ2513)、入力枠データ200
3を初期化する(ステップ2514)。なお、入力枠デ
ータ2003は、入力枠302に入力中の1文字分の筆
記データを一時的に記憶するものであり、領域判定部2
002は、同じ入力枠302に入力された筆記データに
ついて、その入力座標を入力枠データ2003に格納す
る(ステップ2515)。
【0140】また、入力座標が本文領域301である場
合は(ステップ2503)、候補表示部2006を実行
する(ステップ2516)。
【0141】また、入力座標が認識キー303である場
合は(ステップ2504)、入力枠データ2003に入
力座標が格納されているか否かを調べることにより、認
識キー303が押下された時点で入力枠302に筆記デ
ータがあるか否かを判定し(ステップ2517)、あっ
た場合は、ステップ2512〜ステップ2514を実行
してから、認識第1候補表示部2012を実行する(ス
テップ2518)。
【0142】また、ステップ2505〜ステップ250
7においても、同様に、それぞれ変換キー304,確定
キー306が押下された時点で入力枠302に筆記デー
タがあるか否かを判定した後、それぞれ、変換第1候補
表示部2015,確定部2008を実行する。
【0143】また、入力座標が設定キー307である場
合は(ステップ2508)、自動変換設定部2016を
実行し、入力座標が登録キー308である場合は(ステ
ップ2509)、登録後入力部2026を実行する。
【0144】次に、文書データ追加部2005について
説明する。
【0145】文書データ追加部2005は、1文字分の
筆記データの入力が終了すると、該筆記データ(入力枠
データ2003に格納されている。)を文書データ20
09に格納し、本文領域301に筆跡として表示するも
のである。
【0146】文書データ追加部2005の処理の流れを
図26に示す。
【0147】図26に示すように、文書データ追加部2
005は、まず、文書データ2009の下線表示文字列
2402のデータ型を取得する(ステップ2601)。
データ型が「認識結果」または「変換結果」である場合
は(ステップ2602)、変換結果の表示後または認識
結果の表示後に筆記データが入力されたことを示してい
るので、該変換結果または該認識結果を確定するため
に、確定部2008を実行する(ステップ2603)。
【0148】続いて、自動モードデータ2017を取得
する(ステップ2604)。「逐次認識」モード以外の
モードである場合は(ステップ2605)、入力枠デー
タ2003を、文書データ2009の下線表示文字列2
402に追加する(ステップ2606)。このとき、下
線表示文字列2402のデータ型を「筆記データ」に変
更し(ステップ2607)、該入力枠データ2003を
本文領域301に表示する(ステップ2608)。な
お、「逐次認識」モードである場合は、検索筆記データ
作成部2019を実行する。
【0149】次に、候補表示部2006について説明す
る。
【0150】候補表示部2006は、ユーザが認識結果
修正または変換結果修正を行うことができるようにする
ために、他の認識結果である認識候補または他の変換結
果である変換候補を表示するものである。
【0151】候補表示部2006の処理の流れを図27
に示す。
【0152】現在認識結果が表示されているか変換結果
が表示されているかによって、認識候補を表示するか変
換候補を表示するかが異なるので、図27に示すよう
に、候補表示部2006は、まず、現在の文書データ2
009の下線表示文字列2402のデータ型を取得する
(ステップ2701)。「認識結果」である場合は(ス
テップ2702)、ユーザにより指示された文字の他の
認識結果である認識候補を表示する(ステップ270
3)。また、「変換結果」である場合は(ステップ27
04)、ユーザにより指示された文字の他の変換結果で
ある変換候補を表示する(ステップ2705)。なお、
データ型が「筆記データ」,「なし」のときは何も表示
しない。
【0153】次に、下線表示書き替え部2007につい
て説明する。
【0154】下線表示書き替え部2007は、ユーザに
より認識キー303または変換キー304が押下される
と、下線が表示された文字列を書き替えるものである。
【0155】下線表示書き替え部2007の処理の流れ
を図28に示す。
【0156】図28に示すように、下線表示書き替え部
2007は、まず、入力枠データ2003を、文書デー
タ2009の下線表示文字列2402として格納し(ス
テップ2801)、本文領域301を書き替え(ステッ
プ2802)、文書データ2009の下線表示文字列2
402のデータ型を「認識結果」または「変換結果」に
更新する(ステップ2803)。
【0157】次に、確定部2008について説明する。
【0158】確定部2008は、ユーザにより確定キー
305または直接キー306が押下されると、下線表示
文字列2402を確定文字列2401に移動させるもの
である。
【0159】確定部2008の処理の流れを図29に示
す。
【0160】図29に示すように、確定部2008は、
まず、文書データ2009の下線表示文字列2402を
確定文字列2401に移動し(ステップ2901)、本
文領域301の下線を消去し(ステップ2902)、文
書データ2009の下線表示文字列2402のデータ型
を「なし」に更新し(ステップ2903)、形態素木消
去部2018を実行する(ステップ2904)。
【0161】次に、枠筆記データ格納部2011につい
て説明する。
【0162】枠筆記データ格納部2011は、1文字分
の筆記データの入力が終了すると、該筆記データについ
て文字認識処理および形態素解析処理を行い、形態素木
データ2010として格納するものである。
【0163】枠筆記データ格納部2011の処理の流れ
を図30に示す。
【0164】図30に示すように、枠筆記データ格納部
2011は、まず、形態素木データ2010の入力筆記
データ2101に入力枠データ2003を格納し(ステ
ップ3001)、検索筆記データ作成部2019を実行
する(ステップ3002)。
【0165】次に、変換候補表示部2012について説
明する。
【0166】変換候補表示部2012は、図11に示す
ように、本文領域301に下線が表示された変換結果を
表示中に、ユーザが変換結果を指示した場合に、他の変
換結果である変換候補を表示するものである。
【0167】変換候補表示部2012の処理の流れを図
31に示す。
【0168】図31に示すように、変換候補表示部20
12は、まず、ユーザが指示した座標に基づいて、形態
素木データ2010の変換結果データ2105から2番
目以降の変換結果データを読み出し(ステップ310
1)、表示する(ステップ3102)。
【0169】次に、認識候補表示部2013について説
明する。
【0170】認識候補表示部2013は、図8に示すよ
うに、本文領域301に下線が表示された認識結果を表
示中に、ユーザが認識結果を指示した場合に、他の認識
結果である認識候補を表示するものである。
【0171】認識候補表示部2013の処理の流れを図
32に示す。
【0172】図32に示すように、認識候補表示部20
13は、まず、ユーザが指示した座標に基づいて、形態
素木データ2010の認識結果データ2102から2番
目以降の認識結果データを読み出し(ステップ320
1)、表示する(ステップ3202)。
【0173】次に、認識第1候補表示部2014につい
て説明する。
【0174】認識第1候補表示部2014は、ユーザに
より認識キー303が押下されると、認識結果を表示す
るものである。
【0175】認識第1候補表示部2014の処理の流れ
を図33に示す。
【0176】図33に示すように、認識第1候補表示部
2014は、まず、形態素木データ2010の変換結果
データ2105から最尤パスを選択し、該最尤パスに対
応する認識結果データ2102を取得し(ステップ33
01)、下線表示書き替え部2007を実行することに
より、取得した認識結果を、下線を表示させて表示させ
る(ステップ3302)。
【0177】次に、変換第1候補表示部2015につい
て説明する。
【0178】変換第1候補表示部2015は、ユーザに
より変換キー304が押下されると、変換結果を表示す
るものである。
【0179】変換第1候補表示部2015の処理の流れ
を図34に示す。
【0180】図34に示すように、変換第1候補表示部
2015は、まず、形態素木データ2010の変換結果
データ2105から最尤パスを選択し、該最尤パスの変
換結果データを取得し(ステップ3401)、下線表示
書き替え部2007を実行することにより、取得した変
換結果を下線を表示させて表示させる(ステップ340
2)。
【0181】次に、検索筆記データ作成部2019につ
いて説明する。
【0182】検索筆記データ作成部2019は、形態素
木データ2010の入力筆記データ2101に1文字分
の筆記データが格納されるごとに、単語辞書105との
照合を行うものである。
【0183】検索筆記データ作成部2019の処理の流
れを図35に示す。
【0184】図35に示すように、検索筆記データ作成
部2019は、形態素木データ2010の入力筆記デー
タ2101の末尾筆記データを終点とし、始点を先頭か
ら末尾まで順次変えて切り出した複数の検索筆記データ
を作成し(ステップ3501)、単語一致度計算部20
20に引き渡す(ステップ3502)。すなわち、検索
筆記データは、入力筆記データ2101のうちの単語を
構成しうる全ての筆記データである。
【0185】続いて、自動モードデータ2017を取得
し(ステップ3503)、「逐次認識」モードである場
合は(ステップ3504)、認識第1候補表示部201
4を実行する(ステップ3505)。それ以外のモード
である場合は、形態素木データ2010の変換結果デー
タ2105から最尤パスを取得し(ステップ350
6)、文節の区切りが明確な文字である場合は(ステッ
プ3507)、さらに、自動モードデータ2017が
「自動認識」モードであるならば(ステップ350
8)、認識第1候補表示部2014を実行し(ステップ
3509)、また、「自動変換」モードであるならば
(ステップ3510)、変換第1候補表示部2015を
実行する(ステップ3511)。なお、形態素木データ
2010の変換結果データ2105から最尤パスを取得
する際には、単語一致度計算部2020が求めた単語単
位の一致度を参考にする。
【0186】次に、単語一致度計算部2020について
説明する。
【0187】単語一致度計算部2020は、検索筆記デ
ータ作成部2019が切り出した検索筆記データと単語
辞書105から検索した単語との照合を、単語単位で行
うものである。
【0188】単語一致度計算部2020の処理の流れを
図36に示す。
【0189】単語辞書105は、標準筆記データ220
1の画数によりソートされているので、図36に示すよ
うに、単語一致度計算部2020は、まず、辞書検索高
速化のために、検索筆記データの文字ごとの画数を取得
し、画数をインデックスとして、単語辞書105から単
語を取得する(ステップ3601)。取得した単語の全
文字について、1文字ずつ、文字認識手段104を用い
て照合する。1度照合した文字は、文字ごとに形態素木
データ2010の認識結果データ2102に、文字コー
ド2103および文字一致度2104を格納する。
【0190】これにより、文字認識手段104は、取得
した単語が変わる度に、該単語の文字の全てについて、
標準筆記データ2102と照合し、文字コード2103
および文字一致度2104を求める必要がなくなる。す
なわち、1度照合した標準筆記データ3102は、形態
素木データ2010の認識結果データ2102に格納さ
れるので、同じ標準筆記データ2102を単語辞書10
5から検索した場合には、照合処理を行わずに認識結果
データ2102の文字一致度2104を使用することが
できる。
【0191】続いて、形態素木データ2010の認識結
果データ2102を検索し(ステップ3602)、デー
タがあれば、文字一致度2104を取得し、文字単位の
照合結果とする(ステップ3603)。データがなけれ
ば、文字認識手段104を用いて照合し(ステップ36
04)、照合結果を形態素木データ2010の認識結果
データ2102に格納する(ステップ3605)。単語
の全文字について以上の処理を繰り返すが、文字一致度
2104の大きさをチェックし、予め決められた値以下
であった場合は(ステップ3606)、検索筆記データ
と単語辞書105の単語とが不一致であったと判定し、
次の単語に進む(ステップ3607)。ここでは、認識
結果の欠落を救済するために、1文字までの不一致は、
単語の不一致と判定せずに、検索を続けるようにしてい
る(ステップ3608)。
【0192】これにより、2文字以上の文字の文字一致
度2404が予め決められた値である単語の文字コード
2401が、変換候補格納部2022によって、形態素
木データ2010の変換結果データ2105に格納され
る。
【0193】例えば、単語一致度計算部2020が、ユ
ーザが意図する認識結果が「くるみ」であるような検索
筆記データと単語辞書105から検索した単語との照合
を、単語単位で行う場合を考える。
【0194】単語一致度計算部2020は、まず、検索
筆記データの文字ごとの画数(「1」,「1」,
「2」)を取得し、これらの画数をインデックスとし
て、単語辞書105から単語を取得する。取得した単語
が「くるみ」,「しろみ」であったとすると、単語一致
度計算部2020は、「くるみ」,「しろみ」の全文字
(「く」,「る」,「み」および「し」,「ろ」,
「み」)について、1文字ずつ、文字認識手段104を
用いて照合する。文字認識手段104は、「く」,
「る」,「み」,「し」,「ろ」,「み」と順次照合し
ていくが、文字認識手段104が照合する度に、認識候
補格納部2023によって、形態素木データ2010の
認識結果データ2102に、文字コード2103および
文字一致度2104が格納されるので、「み」について
は、2度照合しなくても、2度目には、1度目に照合し
た際に形態素木データ2010の認識結果データ210
2に格納されている文字コード2103および文字一致
度2104を使用することができる。
【0195】続いて、単語一致度計算部2020は、形
態素木データ2010の認識結果データ2102に格納
されている文字一致度2104に基づいて、単語単位の
一致度を求め、求めた単語単位の一致度が予め決められ
た値(例えば、50%)より大きい場合に、該認識結果
データ2102に格納されている文字コード2103か
らなる単語を、変換候補格納部2022によって、形態
素木データ2010の変換結果データ2105に格納す
る。このとき、文字一致度2104が予め決められた値
(例えば、50%)以下である文字が2文字以上あった
場合は、検索筆記データと単語辞書105の単語とが不
一致であったと判定し、次の単語に進む。すなわち、認
識結果の欠落を救済するために、1文字までの不一致
は、単語の不一致と判定せずに、検索を続ける。
【0196】例えば、検索筆記データの1文字目の
「く」の標準筆記データとの文字一致度2104が40
%,2文字目の「る」の標準筆記データとの文字一致度
2104が90%,3文字目の「み」の標準筆記データ
との文字一致度2104が90%であり、標準筆記デー
タの1文字目の「し」の標準筆記データとの文字一致度
2104が60%,2文字目の「ろ」の標準筆記データ
との文字一致度2104が60%,3文字目の「み」の
標準筆記データとの文字一致度2104が90%である
とする。
【0197】このとき、1文字目の「く」の標準筆記デ
ータとの文字一致度2104は50%以下であるが、2
文字目の「る」の標準筆記データとの文字一致度210
4および3文字目の「み」の標準筆記データとの文字一
致度2104が50%より大きいので、「くるみ」とい
う単語との単語単位の一致度を求める。「くるみ」とい
う単語との単語単位の一致度は、「く」,「る」,
「み」のそれぞれの標準筆記データとの文字一致度21
04(40%,90%,90%)の平均値(=73%>
50%)となるので、「くるみ」という単語の文字コー
ド2103が、変換結果データ2105として形態素木
データ2010に格納されることとなる。
【0198】なお、「しろみ」という単語との単語単位
の一致度も求められ、その一致度は、「し」,「ろ」,
「み」のそれぞれの標準筆記データとの文字一致度21
04(60%,60%,90%)の平均値(=70%>
50%)となるので、「しろみ」という単語の文字コー
ド2103も、変換結果データ2105として形態素木
データ2010に格納される。
【0199】このように、本実施例においては、「く」
の標準筆記データとの文字一致度2104が40%であ
っても、「くるみ」という単語が単語辞書に記憶されて
いることから、「く」という認識結果を切り捨てずに、
「くるみ」という単語の単語単位の一致度を求めるよう
にしている。そして、求めた単語単位の一致度が予め決
められた値(例えば、50%)より大きい場合には、
「くるみ」という単語を変換結果データ2105とする
ようになっている。従って、従来は、「く」という認識
結果が40%となった時点で切り捨てられ、そのため
に、他の認識結果に誤認識を波及させてしまい、誤認識
された文字数が多くなってしまうという問題があった
が、本実施例によれば、日本語として尤もらしい単語と
なるような認識結果を出力することができると共に、誤
認識による前後の認識結果への悪影響を除去することが
可能となる。
【0200】なお、自動変換設定部2016は、図16
に示した設定画面を表示し、設定画面においてユーザが
押下したソフトキーに対応するモードを、自動モードデ
ータ2017に格納するものである。
【0201】また、形態素木消去部2018は、ユーザ
により確定された文字列に対応する形態素木データ20
10は不要であるので、これを消去するものである。
【0202】また、単語取得部2021は、単語辞書1
05から1単語ずつ単語を取得するものである。
【0203】また、変換候補格納部2024は、単語一
致度計算部2020によって一致した単語の変換結果文
字コード2203を、形態素木データ2010の変換結
果データ2105に格納するものであり、認識候補格納
部2025は、文字認識手段104によって照合した文
字の認識結果文字コード2202および文字一致度を、
形態素木データ2010の認識結果データ2102に格
納するものである。
【0204】また、登録語入力部2026は、図18に
示した単語登録画面を表示し、ユーザにより入力された
単語(標準筆記データおよび認識結果文字コード)を単
語辞書105に登録するものである。
【0205】さて、次に、ユーザの操作手順に対応する
本実施例の処理の流れについて説明する。
【0206】まず、自動モードデータ2017が「筆記
データ表示」モードであるときに、ユーザが筆記データ
を入力した場合の処理の流れについて説明する。
【0207】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が入力枠302であると判定するので、インキング部
2004を実行する。続いて、1文字分の筆記データの
入力が終了すると、文書データ追加部2005が、入力
枠データ2003を文書データ2009に格納し、筆跡
として本文領域301に表示する。続いて、枠筆記デー
タ格納部2011が、入力枠データ2003を形態素木
データ2010に格納すると共に、検索筆記データ作成
部2019に形態素木データ2010を作成させる。検
索筆記データ作成部2019は、変換候補格納部202
2が変換結果データ2103を形態素木データ2010
に格納することができるようにするために、検索筆記デ
ータを作成して単語一致度計算部2020を実行する。
単語一致度計算部2020は、検索筆記データと単語辞
書105から検索した単語との照合を、単語単位で行
う。なお、単語一致度計算部2020は、単語照合を行
う際に、文字認識手段104を実行するので、文字認識
手段104の結果は、単語一致度計算部202に参照さ
れると共に、認識候補格納部2023によって、形態度
木データ2010の認識結果データ2102に格納され
る。
【0208】これにより、本文領域301に筆記データ
が表示されると共に、該筆記データについて内部的に文
字認識処理および仮名漢字変換処理を進めた結果である
形態素木データ2010が作成される。
【0209】次に、自動モードデータ2017が「逐次
認識」モードであるときに、ユーザが筆記データを入力
した場合の処理の流れについて説明する。
【0210】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が入力枠302であると判定するので、インキング部
2004を実行する。続いて、1文字分の筆記データの
入力が終了すると、文書データ追加部2005が、検索
筆記データ作成部2019に形態素木データ2010を
作成させる。検索筆記データ作成部2019は、変換候
補格納部2022が変換結果データ2103を形態素木
データ2010に格納することができるようにするため
に、検索筆記データを作成して単語一致度計算部202
0を実行する。単語一致度計算部2020は、検索筆記
データと単語辞書105から検索した単語との照合を、
単語単位で行う。なお、単語照合を行う際に、文字認識
手段104を実行するので、文字認識手段104の結果
は、単語一致度計算部202に参照されると共に、認識
候補格納部2023によって、形態度木データ2010
の認識結果データ2102に格納される。また、検索筆
記データ作成部2019は、単語一致度計算部2020
を実行した後、下線表示書き替え部2007を実行す
る。
【0211】これにより、入力枠302に入力された筆
記データは、逐次認識され、認識結果が下線が表示され
た状態で本文領域301に表示されると共に、該筆記デ
ータについて内部的に文字認識処理および仮名漢字変換
処理を進めた結果である形態素木データ2010が作成
される。
【0212】次に、自動モードデータ2017が「自動
認識」モードであるときに、ユーザが筆記データを入力
した場合の処理の流れについて説明する。
【0213】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が入力枠302であると判定するので、インキング部
2004を実行する。続いて、1文字分の筆記データの
入力が終了すると、文書データ追加部2005が、入力
枠データ2003を文書データ2009に格納し、筆跡
として本文領域301に表示する。続いて、枠筆記デー
タ格納部2011が、入力枠データ2003を形態素木
データ2010に格納すると共に、検索筆記データ作成
部2019に形態素木データ2010を作成させる。検
索筆記データ作成部2019は、変換候補格納部202
2が変換結果データ2103を形態素木データ2010
に格納することができるようにするために、検索筆記デ
ータを作成して単語一致度計算部2020を実行する。
単語一致度計算部2020は、検索筆記データと単語辞
書105から検索した単語との照合を、単語単位で行
う。なお、単語一致度計算部2020は、単語照合を行
う際に、文字認識手段104を実行するので、文字認識
手段104の結果は、単語一致度計算部202に参照さ
れると共に、認識候補格納部2023によって、形態度
木データ2010の認識結果データ2102に格納され
る。なお、検索筆記データ作成部2019は、文節の区
切りが明確な文字であることを検出すると、認識第1候
補表示部2014を実行し、認識第1候補表示部201
4は、下線表示書き替え部2007を実行する。
【0214】これにより、入力枠302に入力された筆
記データは、筆跡として本文領域301に表示されてい
くと共に、該筆記データについて内部的に文字認識処理
および仮名漢字変換処理を進めた結果である形態素木デ
ータ2010が作成される。そして、文節の区切りが明
確な文字になると、それまでに表示されている筆跡が、
下線が表示された認識結果に書き替えられる。
【0215】次に、自動モードデータ2017が「自動
変換」モードであるときに、ユーザが筆記データを入力
した場合の処理の流れについて説明する。
【0216】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が入力枠302であると判定するので、インキング部
2004を実行する。続いて、1文字分の筆記データの
入力が終了すると、文書データ追加部2005が、入力
枠データ2003を文書データ2009に格納し、筆跡
として本文領域301に表示する。続いて、枠筆記デー
タ格納部2011が、入力枠データ2003を形態素木
データ2010に格納すると共に、検索筆記データ作成
部2019に形態素木データ2010を作成させる。検
索筆記データ作成部2019は、変換候補格納部202
2が変換結果データ2103を形態素木データ2010
に格納することができるようにするために、検索筆記デ
ータを作成して単語一致度計算部2020を実行する。
単語一致度計算部2020は、検索筆記データと単語辞
書105から検索した単語との照合を、単語単位で行
う。なお、単語一致度計算部2020は、単語照合を行
う際に、文字認識手段104を実行するので、文字認識
手段104の結果は、単語一致度計算部202に参照さ
れると共に、認識候補格納部2023によって、形態度
木データ2010の認識結果データ2102に格納され
る。なお、検索筆記データ作成部2019は、文節の区
切りが明確な文字であることを検出すると、変換第1候
補表示部2015を実行し、変換第1候補表示部201
5は、下線表示書き替え部2007を実行する。
【0217】これにより、入力枠302に入力された筆
記データは、筆跡として本文領域301に表示されてい
くと共に、該筆記データについて内部的に文字認識処理
および仮名漢字変換処理を進めた結果である形態素木デ
ータ2010が作成される。そして、文節の区切りが明
確な文字になると、それまでに表示されている筆跡が、
下線が表示された変換結果に書き替えられる。
【0218】次に、下線が表示された筆記データが筆跡
として本文領域301に表示されている状態で、ユーザ
が認識キー303を押下した場合の処理の流れについて
説明する。
【0219】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が認識キー303であると判定するので、入力中の筆
記データがある場合は、文書データ追加理部2005
が、入力枠データ2003を文書データ2009に格納
し、筆跡として本文領域301に表示する。続いて、枠
筆記データ格納部2011が、入力中の筆記データにつ
いて、検索筆記データ作成部2019に形態素木データ
2010を作成させる。また、領域判定部2002は、
認識第1候補表示部2014を実行し、認識第1候補表
示部2014は、下線表示書き替え部2007を実行す
る。
【0220】これにより、入力枠302に入力された筆
記データは、筆跡として本文領域301に表示され、認
識キー303が押下されると、下線が表示された認識結
果に書き替えられると共に、該筆記データについて内部
的に文字認識処理および仮名漢字変換処理を進めた結果
である形態素木データ2010が作成される。
【0221】次に、下線表示された筆記データが筆跡と
して本文領域301に表示されている状態で、ユーザが
変換キー304を押下した場合の処理の流れについて説
明する。
【0222】この場合、領域判定部2002が、入力座
標が変換キー304であると判定するので、入力中の筆
記データがある場合は、文書データ追加部2005が、
入力枠データ2003を文書データ2009に格納し、
筆跡として本文領域301に表示する。続いて、枠筆記
データ格納部2011が、入力中の筆記データについ
て、検索筆記データ作成部2019に形態素木データ2
010を作成させる。また、領域判定部2002は、変
換第1候補表示部2015を実行し、変換第1候補表示
部2015は、下線表示書き替え部2007を実行す
る。
【0223】これにより、入力枠302に入力された筆
記データは、筆跡として本文領域301に表示され、変
換キー304が押下されると、下線が表示された変換結
果に書き替えられると共に、該筆記データについて内部
的に文字認識処理および仮名漢字変換処理を進めた結果
である形態素木データ2010が作成される。
【0224】なお、本実施例においては、座標検知手段
101は、ペン201により入力された座標を検知する
ようなオンライン入力方法を採用しても、光学文字読み
取り装置により入力された座標を検知するようなオフラ
イン入力方法を採用してもよい。
【0225】また、形態素解析手段102は、複数文字
分の筆記データを一括処理しても、入力がある度に1文
字ずつ処理を行うようにしてもよい。
【0226】また、確定キー305および直接キー30
6は、1つのソフトキーとして兼ねてもよい。
【0227】なお、本実施例においては、ユーザが複数
の文字の筆記データを入力した時点では、それらの筆記
データのうちの、いずれの筆記データと筆記データとの
間が単語の区切りとなるか分からないので、考えられう
る全ての区切りで区切り、複数の検索筆記データを作成
するようになっている。そして、これらの検索筆記デー
タについて、単語照合を行うようになっている。ところ
が、単語の区切りである旨を示す情報をユーザが入力す
ることが可能な場合は、該情報に基づいて、単語を切り
出すことができるようになるので、検索筆記データを作
成する必要はなくなり、単語照合に要する時間がさらに
短縮される。
【0228】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
日本語として尤もらしい単語となるような認識結果を出
力することができると共に、誤認識による前後の認識結
果への悪影響を除去することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の文字入力装置の基本ブロック図。
【図2】本実施例の文字入力装置の外観図。
【図3】表示一体型タブレットの画面表示例を示す説明
図。
【図4】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図5】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図6】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図7】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図8】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図9】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図10】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図11】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図12】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図13】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図14】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図15】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図16】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図17】本文領域の表示状態の状態遷移図。
【図18】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図19】ユーザの操作手順を示す説明図。
【図20】本文表示手段,形態素解析手段,単語照合手
段の処理構造を示す説明図。
【図21】形態素木データの構造を模式的に示す説明
図。
【図22】単語辞書の構造を模式的に示す説明図。
【図23】自動モードデータの構造を模式的に示す説明
図。
【図24】文書データの構造を模式的に示す説明図。
【図25】領域判定部の処理の流れを示す説明図。
【図26】文書データ追加部の処理の流れを示す説明
図。
【図27】候補表示部の処理の流れを示す説明図。
【図28】下線表示書き替え部の処理の流れを示す説明
図。
【図29】確定部の処理の流れを示す説明図。
【図30】枠筆記データ格納部の処理の流れを示す説明
図。
【図31】変換候補表示部の処理の流れを示す説明図。
【図32】認識候補表示部の処理の流れを示す説明図。
【図33】認識第1候補表示部の処理の流れを示す説明
図。
【図34】変換第1候補表示部の処理の流れを示す説明
図。
【図35】検索筆記データ作成部の処理の流れを示す説
明図。
【図36】単語一致度計算部の処理の流れを示す説明
図。
【符号の説明】
201・・・ペン、 202・・・本体、 203・・
・電源スイッチ、204・・・表示一体型タブレット、
205・・・入力枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 晃 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 冨田 ひろみ 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 畑谷 茂樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日本語として尤もらしい単語ごとに、該単
    語を構成する文字の標準的な筆記データである標準筆記
    データ、並びに、該標準筆記データに対応する文字コー
    ドおよび該単語の品詞からなる単語情報を記憶している
    単語辞書を格納している単語辞書格納手段と、 ユーザが入力した文字の筆記データを取り込む座標検知
    手段と、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データと上記単語辞
    書に記憶されている標準筆記データとを文字単位で照合
    し、文字単位の一致度を出力する文字認識手段と、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データからなる単語
    について、上記文字認識手段が出力した文字単位の一致
    度に基づいて、該単語が日本語として尤もらしい単語で
    あるか否かを判定し、日本語として尤もらしい単語であ
    ると判定した場合に、該単語の単語情報を出力する単語
    照合手段と、 上記単語照合手段が出力した単語情報のうちの品詞に基
    づいて形態素解析処理を行い、該単語情報のうちからユ
    ーザに提供すべき単語情報を選択する形態素解析手段と
    を備え、 上記単語照合手段は、上記座標検知手段が取り込んだ筆
    記データからなる単語について、該単語のそれぞれの筆
    記データについて上記文字認識手段が出力した文字単位
    の一致度に基づいて、単語単位の一致度を求め、求めた
    単語単位の一致度が予め決められた値より大きい場合
    に、日本語として尤もらしい単語であると判定すること
    を特徴とする文字入力装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の文字入力装置において、 上記単語照合手段は、上記座標検知手段が取り込んだ筆
    記データからなる単語について、該単語のそれぞれの筆
    記データについて上記文字認識手段が出力した文字単位
    の一致度の平均値を求めることにより、単語単位の一致
    度を求めること判定することを特徴とする文字入力装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の文字入力装置にお
    いて、 上記単語照合手段は、上記座標検知手段が取り込んだ筆
    記データからなる単語について、該単語のそれぞれの筆
    記データについて上記文字認識手段が出力した文字単位
    の一致度が予め決められた値より小さい筆記データの数
    が、予め決められた数に達した時点で、日本語として尤
    もらしい単語でないと判定することを特徴とする文字入
    力装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の文字入力装置
    において、 上記文字認識手段は、上記単語辞書に記憶されている標
    準筆記データのうちの、上記座標検知手段が取り込んだ
    筆記データからなる単語の筆記データ数と一致する数の
    標準筆記データについて、該単語のぞれぞれの筆記デー
    タと該標準筆記データのそれぞれとを文字単位で照合す
    ることを特徴とする文字入力装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の文字入力装
    置において、 上記単語辞書格納手段は、文字ごとに、該文字の標準筆
    記データを記憶している第1の記憶領域と、日本語とし
    て尤もらしい単語ごとに、該単語を構成する文字の標準
    筆記データの記憶位置、並びに、該標準筆記データに対
    応する文字コードおよび該単語の品詞からなる単語情報
    を記憶している第2の記憶領域とを備えたことを特徴と
    する文字入力装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5記載の文字入力装置におい
    て、 上記座標検知手段が取り込んだ複数の筆記データから単
    語を構成しうる全ての筆記データ列を抽出する抽出手段
    を備え、 上記単語照合手段は、上記抽出手段が抽出した筆記デー
    タ列のそれぞれの筆記データと上記単語辞書に記憶され
    ている標準筆記データとを文字単位で照合し、 上記単語照合手段は、上記抽出手段が抽出した筆記デー
    タ列について、上記文字認識手段が出力した文字単位の
    一致度に基づいて、該筆記データ列が日本語として尤も
    らしい単語であるか否かを判定することを特徴とする文
    字入力装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の文字入力装
    置において、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データを文字コード
    に変換する指示をユーザが入力するための指示手段と、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データを筆跡として
    表示し、上記指示手段から指示が入力された時点で、該
    表示した筆跡を、対応する筆記データについて上記形態
    素解析手段が選択した単語情報のうちの文字コードが表
    す文字に置き換えて表示する表示手段とを備えたことを
    特徴とする文字入力装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれか記載の文字入力装
    置において、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データを筆跡として
    表示し、上記形態素解析手段が形態素解析処理を行った
    結果が予め決められた条件と一致した時点で、該表示し
    た筆跡を、対応する筆記データについて上記形態素解析
    手段が選択した単語情報のうちの文字コードが表す文字
    に置き換えて表示する表示手段とを備えたことを特徴と
    する文字入力装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜6のいずれか記載の文字入力装
    置において、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データを文字コード
    に変換する指示をユーザが入力するための第1の指示手
    段と、 上記形態素解析手段が形態素解析処理を行った結果が予
    め決められた条件と一致した時点で、上記座標検知手段
    が取り込んだ筆記データを文字コードに変換する指示を
    ユーザが入力するための第2の指示手段と、 上記座標検知手段が取り込んだ筆記データを筆跡として
    表示し、上記第1の指示手段から指示が入力された時点
    で、該表示した筆跡を、対応する筆記データについて上
    記形態素解析手段が選択した単語情報のうちの文字コー
    ドが表す文字に置き換えて表示し、また、上記第2指示
    手段から指示が入力済みであり、上記形態素解析手段が
    形態素解析処理を行った結果が予め決められた条件と一
    致した時点で、該表示した筆跡を、対応する筆記データ
    について上記形態素解析手段が選択した単語情報のうち
    の文字コードが表す文字に置き換えて表示する表示手段
    とを備えたことを特徴とする文字入力装置。
  10. 【請求項10】請求項7,8または9記載の文字入力装
    置において、 上記表示手段は、上記文字コードが表す文字を上記筆跡
    を表示する領域とは異なる領域に表示する場合に、 さらに、上記座標検知手段取り込んだ筆記データを、そ
    の表示サイズを変換してから、上記文字コードが表す文
    字を表示する領域に筆跡として表示することを特徴とす
    る文字入力装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の文字入力装置におい
    て、 上記表示手段は、上記座標検知手段が取り込んだ筆記デ
    ータの表示サイズを、上記文字コードが表す文字の表示
    サイズと同じ表示サイズに変換することを特徴とする文
    字入力装置。
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