WO2016067417A1 - 電子機器、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

 実施形態によれば、電子機器は、複数のストロークを含む複数の第1領域を含み第1時刻に文字認識の処理が実行された第1手書き文書と、第1手書き文書を更新することによって生成され、複数のストロークを含む複数の第2領域を含み第1時刻より後の第2時刻に文字認識の処理が実行される第2手書き文書とを比較し、第1領域の少なくとも1つと第2領域の少なくとも1つが同一のストロークを含み、同一のストロークを含む第2領域の文字認識を行う場合、第1手書き文書の文字認識結果の少なくとも一部を使用し、第1領域の少なくとも1つと第2領域の少なくとも1つに含まれるストロークが異なり、異なるストロークを含む第2領域の文字認識を行う場合、異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理を改めて実行する。

Description

電子機器、方法及びプログラム
 本発明の実施形態は文字を手書き入力する技術に関する。
 近年、タブレット、PDA、スマートフォンといった種々の電子機器が開発されている。従来の電子機器では、文字やコマンドの入力はキーボード、マウス等により文字やコマンドを表すコードを入力することにより行なわれている。近年の電子機器では、この入力を容易にするために、タッチスクリーンディスプレイを備える。画面上で手書き、あるいは画面にタッチすることにより、文字、図形、コマンド等を入力することができるようになっている。
 手書き文書は、イメージデータではなく、文字を構成する各ストロークのサンプリング点の座標情報と、ストローク間の順序関係(手書きされた順番)とを示すストロークデータとして保存される。検索の際、クエリストロークが手書きされると、クエリストロークの特徴と類似する特徴を有するストロークを含むストロークデータを見つける。しかし、通常の文書プロセッサのように文字コード(テキストデータ)に基づく検索もできるように、手書き文書を文字認識して、認識結果をストロークデータに付随させて保存することもある。通常、文字認識は、手書き文書の保存の際に行なわれる。手書き文書の保存は、新規文書の保存と、一度作成し保存された手書き文書を読み出して修正後に上書き保存する場合がある。後者の上書き保存の場合、修正後の手書き文書は修正前の手書き文書と同じ部分(既に認識した部分)があるにも関わらず、文書全体を文字認識している。
特開2003-208416号公報 米国特許第7215815号明細書 特開2001-229179号公報
 従来の電子機器は、手書き文書の文字認識において、既に認識した部分の再認識にかかる処理時間、消費電力が無駄である。
 本発明の一形態の目的は手書き文字を効率よく文字認識する電子機器、方法及びプログラムを提供することである。
 実施形態によれば、手書き文書を文字認識する電子機器は、複数のストロークをそれぞれ含む複数の第1領域を含み第1時刻に文字認識の処理が実行された第1手書き文書と、第1手書き文書を更新することによって生成されるものであって、複数のストロークをそれぞれ含む複数の第2領域を含み第1時刻より後の第2時刻に文字認識の処理が実行される第2手書き文書とを比較し、複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが同一である場合に、その同一のストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、第1手書き文書の文字認識結果の少なくとも一部を使用し、複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合に、その異なるストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、その異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理を改めて実行する。
図1は実施形態に係る電子機器の外観を示す例示的な斜視図である。 図2はタッチスクリーンディスプレイに手書きされる手書き文書の一例を示す図である。 図3はストロークデータの集合である手書き文書データの一例を示す図である。 図4は電子機器のシステム構成を示す例示的なブロック図である。 図5は電子機器によって実行されるデジタルノートアプリケーションプログラムの機能構成を示す例示的なブロック図である。 図6は実施形態の手書き入力処理の一例を示すフローチャートである。 図7Aは修正前の手書き文書の一例を示す図である。 図7Bは修正後の手書き文書の一例を示す図である。 図8は実施形態の手書き入力処理の他の例を示すフローチャートである。 図9は実施形態の手書き入力処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
 以下、実施形態について図面を参照して説明する。
 図1は、実施形態に係る電子機器の外観の一例を示す斜視図である。電子機器は、例えば、ペンまたは指によって手書き入力可能なペン・ベースの携帯型電子機器である。電子機器は、タブレットコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、スマートフォン、PDA等として実現され得る。ここでは、この電子機器がタブレットコンピュータ10として実現されている場合を説明する。タブレットコンピュータ10は、タブレットまたはストレートコンピュータとも称される携帯型電子機器である。本体11は、薄い箱形の筐体を有している。
 本体11の上面にタッチスクリーンディスプレイ17が重ね合わされるように取り付けられている。タッチスクリーンディスプレイ17は、フラットパネルディスプレイと、フラットパネルディスプレイの画面上のペンまたは指の接触位置を検出するように構成されたセンサとを含む。フラットパネルディスプレイは、例えば、液晶表示装置(LCD)であってもよい。センサとしては、例えば、静電容量方式のタッチパネル、電磁誘導方式のデジタイザなどを使用することができる。ここでは、デジタイザとタッチパネルの2種類のセンサの双方がタッチスクリーンディスプレイ17に組み込まれている場合を説明する。このため、タッチスクリーンディスプレイ17は、指を使用した画面に対するタッチ操作のみならず、ペン100を使用した画面に対するタッチ操作も検出することもできる。
 ペン100は例えばデジタイザペン(電磁誘導ペン)であってもよい。ユーザは、ペン100を使用してタッチスクリーンディスプレイ17上で手書き入力操作を行うことができる(ペン入力モード)。ペン入力モードにおいては、画面上のペン100の動きの軌跡、つまり手書き入力操作によって手書きされるストロークが求められ、これに基づいて手書き入力された複数の文字が画面上に表示される。ペン100が画面に接触されている期間のペン100の動きの軌跡が1つのストロークに相当する。複数のストロークが文字、記号等を構成する。手書きされた文字、手書きされた図形、手書きされた表、などに対応する多数のストロークの集合が手書き文書を構成する。手書き文書は複数のページを含むことができる。
 実施形態では、手書き文書は、イメージデータではなく、各ストロークを構成する座標列と、ストローク間の順序関係(手書きされた順番)とを示す手書き文書データとして記憶媒体に保存される。手書き文書データは、複数のストロークにそれぞれ対応する時系列のストロークデータの集合を意味する。各ストロークデータは、ある一つのストロークに対応し、このストローク上の点それぞれに対応する座標データ系列(時系列座標)を含む。これらストロークデータの並びの順序は、ストロークそれぞれが手書きされた順序に相当する。手書き文書データには、1または複数のストロークデータに対応する文字を文字認識した結果の文字コード(テキストデータ)も付随される。
 タブレットコンピュータ10は、記憶媒体から既存の任意の手書き文書データを読み出し、この手書き文書データに対応する手書き文書、つまりこの手書き文書データによって示される複数のストロークを画面上に表示することができる。手書き文書データによって示される複数のストロークも、手書きによって入力される複数のストロークである。
 タブレットコンピュータ10は、ネットワーク通信機能を有しており、他のパーソナルコンピュータやインターネット上のサーバシステム2などと連携することができる。すなわち、タブレットコンピュータ10は、無線LANなどの無線通信デバイスを備えており、他のパーソナルコンピュータとの無線通信を実行することができる。さらに、タブレットコンピュータ10は、インターネット上のサーバシステム2との通信を実行することもできる。サーバシステム2は様々な情報を共有するためのシステムであり、オンラインストレージサービス、他の各種クラウドコンピューティングサービスを実行する。サーバシステム2は1以上のサーバコンピュータから実現し得る。
 サーバシステム2はハードディスクドライブ(HDD)のような大容量の記憶媒体を備えている。タブレットコンピュータ10は、手書き文書データをネットワーク越しにサーバシステム2に送信して、サーバシステム2の記憶媒体に格納することができる(アップロード)。タブレットコンピュータ10とサーバシステム2との間のセキュアな通信を確保するために、通信開始時には、サーバシステム2がタブレットコンピュータ10を認証するようにしてもよい。この場合、タブレットコンピュータ10の画面上にユーザに対してIDまたはパスワードの入力を促すダイアログを表示してもよいし、タブレットコンピュータ10のIDなどを自動的にタブレットコンピュータ10からサーバシステム2に送信してもよい。
 これにより、タブレットコンピュータ10内のストレージの容量が少ない場合でも、タブレットコンピュータ10が多数の手書き文書データあるいは大容量の手書き文書データを扱うことが可能となる。
 さらに、タブレットコンピュータ10は、サーバシステム2の記憶媒体に格納されている任意の1以上の手書き文書データを読み出し(ダウンロード)、その読み出した手書き文書データによって示されるストロークそれぞれの軌跡をタブレットコンピュータ10のディスプレイ17の画面に表示することができる。この場合、複数の手書き文書データのページを縮小することによって得られるサムネイル(サムネイル画像)の一覧をディスプレイ17の画面上に表示してもよいし、これらサムネイルから選ばれた1ページをディスプレイ17の画面上に通常サイズで表示してもよい。
 このように、本実施形態では、手書き文書データが格納される記憶媒体は、タブレットコンピュータ10内のストレージ、サーバシステム2内のストレージのいずれであってもよい。タブレットコンピュータ10のユーザは、任意の手書き文書データを、タブレットコンピュータ10内のストレージおよびサーバシステム2内のストレージから選択される任意のストレージに格納することができる。
 次に、図2及び図3を参照して、ユーザによって手書きされたストローク(手書きの文字、マーク、図形、表など)と手書き文書データとの関係について説明する。図2は、ペン100などを使用してタッチスクリーンディスプレイ17上に手書きされる文書の例を示している。
 一般的に、文書では、一旦手書きされた文字や図形などの上に、さらに別の文字や図形などが手書きされるというケースが多い。図2においては、文字“A”、“B”、“C”がこの順番で手書きされ、この後に、矢印が、手書き文字“A”のすぐ近くに手書きされた場合が想定されている。
 手書き文字“A”は、ペン100などを使用して手書きされる2つのストローク(“∧”形状の軌跡、“-”形状の軌跡)、つまり2つの軌跡によって表現される。最初に手書きされる“∧”形状のペン100の軌跡は例えば等時間間隔でリアルタイムにサンプリングされ、これによって“∧”形状のストロークの時系列座標SD11、SD12、…SD1nが得られる。同様に、次に手書きされる“-”形状のペン100の軌跡もサンプリングされ、これによって“-”形状のストロークの時系列座標SD21、SD22、…SD2nが得られる。
 手書き文字“B”は、ペン100などを使用して手書きされた2つのストローク、つまり2つの軌跡によって表現される。手書き文字“C”は、ペン100などを使用して手書きされた1つのストローク、つまり1つの軌跡によって表現される。手書きの矢印は、ペン100などを使用して手書きされた2つのストローク、つまり2つの軌跡によって表現される。
 図3は、図2の文書に対応する手書き文書データ400を示している。手書き文書データ400は、複数のストロークデータSD1、SD2、…、SD7を含む。手書き文書データ400内においては、これらストロークデータSD1、SD2、…、SD7は、筆跡順に、つまり複数のストロークが手書きされた順に時系列に並べられている。
 手書き文書データ400において、先頭の2つのストロークデータSD1、SD2は、手書き文字“A”の2つのストロークをそれぞれ示している。3番目と4番目のストロークデータSD3、SD4は、手書き文字“B”を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。5番目のストロークデータSD5は、手書き文字“C”を構成する1つのストロークを示している。6番目と7番目のストロークデータSD6、SD7は、手書き矢印を構成する2つのストロークをそれぞれ示している。
 各ストロークデータは、一つのストロークに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまり一つのストローク上の複数の点それぞれに対応する複数の座標を含む。各ストロークデータにおいて、複数の座標は、ストロークが書かれた順に時系列に並べられている。例えば、手書き文字“A”に関しては、ストロークデータSD1は、手書き文字“A”の“∧”形状のストローク上の点それぞれに対応する座標データ系列(時系列座標)、つまりn個の座標データSD11、SD12、…SD1nを含む。ストロークデータSD2は、手書き文字“A”の“-”形状のストローク上の点それぞれに対応する座標データ系列、つまりn個の座標データSD21、SD22、…SD2nを含む。なお、座標データの数はストロークデータ毎に異なっていてもよい。
 各座標データは、ストロークのある1点に対応するX座標及びY座標を示す。例えば、座標データSD11は、“∧”形状のストロークの始点のX座標“X11”及びY座標“Y11”を示す。SD1nは、“∧”形状のストロークの終点のX座標“X1n”及びY座標“Y1n”を示す。
 また、各座標データは、その座標に対応する点が手書きされた時点に対応するタイムスタンプ情報Tを含んでいてもよい。手書きされた時点は、絶対時間(例えば、年月日時分秒)と、ある時点を基準とした相対時間のいずれであってもよい。例えば、各ストロークデータに、ストロークが書き始められた絶対時間(例えば、年月日時分秒)をタイムスタンプ情報として付加し、さらに、ストロークデータ内の各座標データに、絶対時間との差分を示す相対時間をタイムスタンプ情報Tとして付加してもよい。各座標データにタイムスタンプ情報Tが追加された手書き文書データを使用することにより、ストローク間の時間的関係をより精度よく表すことができる。タイムスタンプ情報Tは、手書き文書の修正の有無の検出に利用できる。
 さらに、図3では図示しないが、各座標データは、その座標に対応する点が手書きされた時点の、外部オブジェクト(例えば、ペン100)が画面に接触されたことによる圧力を含んでいてもよい。
 さらに、手書き文書データには、ストロークデータに対応する文字を文字認識した結果の文字コード(テキストデータ)400Aも付随される。ストロークデータSD1、SD2からなる手書き文字は“A”として認識され、3番目と4番目のストロークデータSD3、SD4からなる手書き文字は“B”として認識され、5番目のストロークデータSD5からなる手書き文字は“C”として認識される。6番目と7番目のストロークデータSD6、SD7は手書き文字とは認識されず、図形として認識される。
 本実施形態では、上述したように、手書きされるストロークは、イメージや文字認識結果ではなく、時系列のストロークデータの集合から構成される手書き文書データ400として記憶されるので、言語に依存せずに手書きの文字や図形を扱うことができる。よって、本実施形態の手書き文書データ400の構造は、使用言語が異なる世界中の様々な国で共通に使用できる。
 図4は、タブレットコンピュータ10のシステム構成を示す図である。 
 タブレットコンピュータ10は、CPU101、システムコントローラ102、主メモリ103、グラフィクスコントローラ104、BIOS-ROM105、不揮発性メモリ106、無線通信デバイス107、エンベデッドコントローラ(EC)108等を備える。
 CPU101は、タブレットコンピュータ10内の各種コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。CPU101は、ストレージデバイスである不揮発性メモリ106から主メモリ103にロードされる各種ソフトウェアを実行する。これらソフトウェアには、オペレーティングシステム(OS)201、及び各種アプリケーションプログラムが含まれている。アプリケーションプログラムには、デジタルノートアプリケーションプログラム202が含まれている。このデジタルノートアプリケーションプログラム202は、上述した手書きされたストロークから手書き文書データを生成する機能に加えて、手書き文書データに対応する手書き文字を文字認識する機能、手書き文書データを検索する機能も有する。
 CPU101は、BIOS-ROM105に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
 システムコントローラ102は、CPU101のローカルバスと各種コンポーネントとの間を接続するデバイスである。システムコントローラ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。システムコントローラ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してグラフィクスコントローラ104との通信を実行する機能も有している。
 グラフィクスコントローラ104は、タブレットコンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラである。グラフィクスコントローラ104によって生成される表示信号はLCD17Aに送られる。LCD17Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。LCD17A上にはタッチパネル17B及びデジタイザ17Cが配置されている。タッチパネル17Bは、LCD17Aの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置及び接触位置の動き等はタッチパネル17Bによって検出される。デジタイザ17CはLCD17Aの画面上で入力を行うための電磁誘導式のポインティングデバイスである。ペン100が接触される画面上の接触位置、接触位置の動き、接触圧力等はデジタイザ17Cによって検出される。
 無線通信デバイス107は、無線LAN又は3G移動通信などの無線通信を実行するように構成されたデバイスである。EC108は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含むワンチップマイクロコンピュータである。EC108は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて本タブレットコンピュータ10を電源オン又は電源オフする機能を有している。
 次に、図5を参照して、デジタルノートアプリケーションプログラム202の機能構成について説明する。デジタルノートブックアプリケーションプログラム202は、タッチスクリーンディスプレイ17で表示される手書き文書データに対応する1または複数のストロークにより構成される文字を認識する。タッチスクリーンディスプレイ17で表示される手書き文書データは、新規に作成中の手書き文書データと、新規作成後記憶媒体402に一旦保存され、記憶媒体402から読み出され修正中の手書き文書データとを含む。
 デジタルノートブックアプリケーションプログラム202は、例えば、軌跡表示処理部301、手書き文書データ生成部302、構造解析部303、差分検出器304、文字認識部305、文書保存処理部306、文書取得処理部307、文書表示処理部308、編集部311、検索部312等を備える。
 タッチスクリーンディスプレイ17は、「タッチ」、「移動(スライド)」、「リリース」等のイベントの発生を検出するように構成されている。「タッチ」は、画面上に外部オブジェクトが接触したことを示すイベントである。「移動(スライド)」は、画面上に外部オブジェクトが接触されている間に接触位置が移動されたことを示すイベントである。「リリース」は、画面から外部オブジェクトが離されたことを示すイベントである。
 軌跡表示処理部301及び手書き文書データ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17によって発生される「タッチ」、「移動(スライド)」又は「リリース」のイベントを受信し、これによって手書き入力操作を検出する。「タッチ」イベントには、接触位置の座標が含まれている。「移動(スライド)」イベントには、移動先の接触位置の座標が含まれている。「リリース」イベントには、接触位置が画面から離された位置の座標が含まれている。したがって、軌跡表示処理部301及び手書き文書データ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17から、接触位置の動きの軌跡に対応する座標列を受信することができる。
 軌跡表示処理部301は、タッチスクリーンディスプレイ17の画面上で手書きにより入力される1以上のストロークを表示する。軌跡表示処理部301は、タッチスクリーンディスプレイ17から座標列を受信し、この座標列に基づいて、ペン100等を使用した手書き入力操作によって手書きされる各ストロークの軌跡をタッチスクリーンディスプレイ17内のLCD17Aの画面上に表示する。この軌跡表示処理部301により、画面にペン100が接触している間のペン100の軌跡、つまりストロークがLCD17Aの画面上に描画される。
 編集部311は、LCD17Aの画面上に表示される手書き文書に対してペンの種類(色、サイズ等)を変更することができる。さらに、編集部311は、手書き文書に重畳して消しゴムを表示し、消しゴムを移動することにより、手書き文書をストローク単位で部分的に消去することもできる。さらに、編集部311は、手書き文書の少なくとも一部をクリップボードにコピーして、同一文書の他の箇所、あるいは他の文書へ貼り付けることもできる。さらに、編集部311は、手書き文書の少なくとも一部を他のアプリケーションへエクスポートすることや、他のアプリケーションから画像をインポートすることもできる。どのストロークを何時消去したかを示す消しゴムの消去履歴を、手書き文書データ402Bとともに記憶媒体に402に格納しても良い。消去履歴は、例えば(消去時間t;消去ストロークデータSD)からなる。消去履歴は、手書き文書の修正の有無の検出に利用できる。
 手書き文書データ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17から出力される上述の座標列を受信し、この座標列に基づいて、図3で詳述したような構造を有する手書き文書データを生成する。この場合、手書き文書データ、つまりストロークの各点に対応する座標及びタイムスタンプ情報は作業メモリ401に一時保存されてもよい。手書き文書データ生成部302は、生成された手書き文書データを構造解析部303に出力する。
 構造解析部303は、表示中の手書き文書の構造を解析して、文書が複数のページを含む場合は、各ページから所定の領域、例えば行を検出し、各ページの手書き文書データを行毎の手書き文書データに分割する。構造解析部303は、例えば、時系列順に隣り合うストロークがしきい値以内の範囲にある場合に、それらストロークが1つの行に含まれると判断する。ページの分割は行に限らず、より大きい領域である段落、またはより小さい領域である単語、文字毎に分割しても良い。この領域は差分検出器304が差分を検出する単位であり、差分領域について文字認識をするので、小さい程、文字認識する領域を正確に捉えることができ、文字認識の処理量を最小限とすることができる。しかし、その反面、検出処理に時間がかかり、消費電力も増えるので、領域の大きさは種々の要求に応じて決める。
 差分検出器304は、修正前の手書き文書と修正後の手書き文書とにおいて異なる領域(差分行)を検出する。作業メモリ401が修正前後の手書き文書データを記憶する。表1は作業メモリ401の記憶内容を示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 手書き文書データは行毎のストロークデータと、それに対するハッシュ値と、文字認識結果であるテキストデータとからなる。テキストデータC(t)、C(t)はそれぞれ時刻t、t(tはtより最近である)の手書き文書データのi行目のストロークデータの文字認識結果を示す。ハッシュ値は、行毎のストロークデータに対して不可逆な一方向関数であるハッシュ関数を演算して得られるので、ハッシュ値は行毎の手書き文書データの一致/不一致を検出することができる。修正前後の手書き文書データのハッシュ値が一致(不一致)していることは、修正前後の手書き文書データが同一である(異なる)ことを示す。そのため、ハッシュ値が一致している行は、修正されていない行であり、再度の文字認識は不要である。差分検出器304は、修正前後の手書き文書データのハッシュ値を比較し、一致/不一致を検出し、その結果を修正後の手書き文書データに書き込む。
 文書認識部305は、修正後の手書き文書の文字認識の際、修正前後の手書き文書のハッシュ値が異なる行だけ文字認識を再度行い、ハッシュ値が同じ行は修正前の手書き文書データの文字認識結果を利用する。文字認識には、記憶媒体402内の手書き文字辞書データ402Aが利用される。なお、文字を修正するのに消しゴムで消去する以外に取り消し線を引いて削除することがある。取り消し線を文字と区別するために、文字認識部305は、一定以上の長さのストロークは文字の一部とは見做さず、認識の対象から除外する。そして、取り消し線の無い文字の部分のみを認識の対象とする。
 このように、既に認識した部分の再認識を省略することにより、文字認識に関する処理時間が短縮され、消費電力が抑えられる。文書保存処理部306は、表1に示すように、各行毎のストロークデータとテキストコードからなる手書き文書データ402Bを記憶媒体に保存する。
 差分領域の検出はハッシュ値の利用に限らず、他の方法を用いても良い。例えば、図3に示すように、手書き文書データはストロークを構成する座標に対応する点が手書きされた時点に対応するタイムスタンプ情報Tを含んでいる。通常は、隣接する座標は時間的に連続して入力されるが、修正された部分は、他の部分より最近に手書きされ、時間的に不連続である。そのため、他の部分に比べて不連続な、かつ最近の時刻を示すタイムスタンプ情報Tを含む座標部分を見つければ、当該座標部分を含むストローク、文字、単語、行等は修正されたと判定でき、差分領域として検出してもよい。
 また、記憶媒体402に手書き文書データ402Bとともに格納した消しゴムの操作履歴に基づいて、消去されたストロークを検出すれば、当該ストロークは以前の手書き文書において修正されたと判定でき、差分領域として検出してもよい。
 検索部312は、クエリ入力操作に基づいて手書き文書データ生成部302から生成されたクエリストロークを文書取得処理部307に供給する。文書取得処理部307はこのクエリストロークに対応するストロークを含む手書き文書を記憶媒体402から検索する。検索は、ストロークデータの特徴量に基づくパターンマッチングを利用しても良いし、文字認識結果を利用しても良いし、両者を利用してもよい。
 次に、修正前後の手書き文書データの例を幾つか挙げて文字認識の例を説明する。図6は、記憶媒体402に保存されている手書き文書データ402Bを読み出して、LCD17Aに表示して、表示されている手書き文書を修正して上書き保存する動作の一例を示すフローチャートである。この場合、文字認識は保存直前に1回行なう。しかし、文字認識は手書き文書表示中に定期的に、あるいは手書き文書が修正される毎に行なっても良い。
 ブロック62で、文書取得処理部307は、図示しないメニューを表示し、ユーザに所望の文書を指定させ、記憶媒体402から所望の手書き文書データを読み出す。読み出した手書き文書は、文書表示処理部308によりLCD17Aで表示される。読み出された手書き文書データは修正前の手書き文書データとして表1に示すように作業メモリ401にも格納される。修正前の手書き文書データは、行毎のストロークデータと、ハッシュ値と、テキストデータからなる。なお、記憶媒体402に記憶されている手書き文書は、読み出し前は修正後の手書き文書であったが、読み出されると、修正前の手書き文書となる。手書き文書が複数のページを含む場合、指定の1ページが表示される。表示ページは切り替え可能である。ブロック64で、手書き文書を修正する。例えば、消しゴムを使って一部を消去し、書き直したり、今までの文書はそのままで新たに書き足したり等の修正処理を行う。
 ブロック66で、手書き文書データ生成部302は、ストロークの修正に伴い、手書き文書データを修正する。修正された手書き文書データは構造解析部303に供給される。ブロック68で、修正後の手書き文書の保存(上書き保存)が指示されたか否かが判定される。読み出しと同様に、保存も図示しないメニューから指示される。保存の指示があるまで、ブロック64、66が繰り返される。
 保存の指示があると、ブロック70で、構造解析部303は、修正後(現在)の手書き文書の各ページの構造を解析して、手書き文書データの各ページを行毎に分割する。ブロック72で、差分検出器304は、修正前後の手書き文書において行毎のストロークデータのハッシュ値を求めて、異なる行を検出する。検出結果は表1に示すように修正後の手書き文書データの一属性として作業メモリ401に書き込まれる。ブロック73で、文書表示処理部308は、現在表示されている修正後の手書き文書において、修正前の手書き文書に比べて異なる行の表示態様を、他の部分とは異ならせる。
 図7A、図7Bは修正前後の手書き文書の一例である。図7Aに示す
「(1)Market trend
(1-1)Market size and sales
Market size of the apparatus in the 2014 fiscal year is expected as about 300 million dollars. A share of our company is considered about 20%.」の手書き文書が、ブロック62で記憶媒体402から読み出された修正前の手書き文書である。これに対して、ブロック64で「A share of our company is considered about 20%.」を「Since a share of our company is considered about 20%, marketing planning should be decided base on this sales.」と修正した手書き文書を図7Bに示す。図7Bに示すように、修正後の手書き文書表示において、修正部分を他とは異なる表示態様で表示させる。異なる表示態様は、例えば破線で囲む、点滅させる、輝度・色・太さ等を変える等を含むが、これらに限らず、他と区別がつく態様であれば、何でもよい。
 ブロック74で、文書認識部305は、修正前後の手書き文書のハッシュ値が異なる行だけ文字認識を行う。文字認識が完了すると、ブロック75で、文書表示処理部308は、差分行の表示態様を元の表示態様に戻す。すなわち、他の部分の表示態様と同じにする。ブロック76で、文書認識部305は、差分行の文字認識結果と、差分行以外についての修正前の手書き文書データの文字認識結果と用いて、修正後の手書き文書データの認識結果を求める。表1の例では、修正後の手書き文書の1行目、2行目のハッシュ値は修正前の手書き文書の1行目、2行目のハッシュ値と同じであり、3行目のハッシュ値は修正前の手書き文書の3行目のハッシュ値と違う。そのため、1行目、2行目については再度認識する必要はなく、修正後の手書き文書の認識結果C(t)、C(t)として、修正前の手書き文書の認識結果C(t)、C(t)を使うことができる。しかし、3行目については修正によりストロークデータが変化しているので、再度の認識結果C3A(t)を使う。
 ブロック78で、文書保存処理部306は、修正後の手書き文書データを記憶媒体402に上書き保存する。修正後の手書き文書データは表1に示すように、行毎のストロークデータと、ハッシュ値と、修正前のハッシュ値との比較結果と、テキストデータからなる。
 このように、保存されている手書き文書を読み出して、修正後に上書き保存する際、修正前と同じ部分については修正前の認識結果を使い、修正前と異なる部分のみ認識し、修正後の認識結果として、修正後の手書き文書に付随させて保存するので、修正前と同じストロークについては重複した認識を省略することができ、認識に関する処理時間の短縮、消費電力の節約に繋がる。
 図8は、手書き文書を新規に作成する場合の動作の一例を示すフローチャートである。ブロック80で、図示しないメニューを表示し、ユーザに新規文書作成を指定させ、手書き入力操作を行わせる。ブロック82で、軌跡表示処理部301は、タッチスクリーンディスプレイ17の画面上で手書きにより入力される1以上のストロークを表示するともに、手書き文書データ生成部302は、タッチスクリーンディスプレイ17から出力される上述の座標列を受信し、この座標列に基づいて、図3で詳述したような構造を有する手書き文書データを生成する。
 ブロック84で一定時間をカウントするタイマが満了(一定時間が経過)しているか否か判定される。一定時間が経過していない場合、ブロック80、82が繰り返される。一度作成した手書き文書は、この間に修正される可能性がある。これに対処するために、作業メモリ401は、現在の手書き文書データと一定時間前の手書き文書データを保存する。なお、一定時間毎に、現在の手書き文書データが一定時間前の手書き文書データとなり、新たに現在の手書き文書データが書き込まれる。一定時間が経過している場合は、ブロック86で、構造解析部303は、現在の手書き文書の構造を解析して、ページの手書き文書データを行毎の手書き文書データに分割する。ブロック88で、差分検出器304は、作業メモリ401に記憶されている現在の手書き文書と一定時間前の手書き文書において行毎のストロークデータのハッシュ値を求めて、異なる行を検出する。検出結果は表1に示すように作業メモリ401に書き込まれる。なお、表1の修正前、修正後は図8では一定時間前、現在である。ブロック89で、文書表示処理部308は、現在と一定時間前の手書き文書において異なる行の表示態様を、他の部分とは異ならせる。
 ブロック90で、文書認識部305は、一定時間前の手書き文書とハッシュ値が異なる行だけ文字認識を行う。文字認識が完了すると、ブロック91で、文書表示処理部308は、差分行の表示態様を元の表示態様に戻す。すなわち、差分行は、文字認識中は表示態様が変化する。このため、ユーザは文字認識中であることを知ることができる。
 ブロック92で、文書認識部305は、差分行の文字認識結果と、差分行以外についての一定時間前の手書き文書データの文字認識結果と用いて、現在の手書き文書データの認識結果を求める。この結果は、表1に示すような形式で作業メモリ401に記憶される。すなわち、作業メモリ401には、常に、現在の手書き文書と一定時間前の手書き文書が記憶されている。
 ブロック94で、タイマをリセットし、一定時間のカウントを再開する。ブロック96で、手書き文書の保存が指示されたか否かする。保存が指示されていない場合は、ブロック80に戻る。保存が指示された場合は、ブロック98で、文書保存処理部306は、現在の手書き文書データを記憶媒体402に新規保存する。手書き文書データは表1に示すように、行毎のストロークデータと、ハッシュ値と、テキストデータからなる。
 このように、新規作成時に一定時間毎に文字認識を行なう場合でも、一定時間前の手書き文書と異なる部分のみ認識するので、認識に関する処理時間の短縮、消費電力の節約に効果がある。また、異なる部分は認識中は他の部分と異なる表示形態で表示されるので、ユーザは修正済みのストロークが現在認識中であることを理解できる。
 図9は、新規作成時に文字認識を行なう場合の変形例を示すフローチャートである。図8では一定時間毎に文字認識を行ったが、図9では差分行が検出されると文字認識を行う。
 ブロック80で、手書き文書の新規作成が行われる。ブロック82で、手書き文書データが生成される。ブロック86で、構造解析部303は、現在の手書き文書の構造を解析して、ページの手書き文書データを行毎の手書き文書データに分割する。ブロック88Aで、差分検出器304が、作業メモリ401に記憶されている現在の手書き文書と以前の手書き文書において行毎のストロークデータのハッシュ値を求めて、異なる行があるか否か判定する。異なる行がある場合、その検出結果は表1に示すように作業メモリ401に書き込まれる。なお、表1の修正前、修正後が図9では以前、現在である。異なる行が検出されない場合、ブロック80に戻る。異なる行が検出された場合、ブロック89で、文書表示処理部308は、現在と以前の手書き文書において異なる行の表示態様を、他の部分とは異ならせる。
 ブロック90で、文書認識部305は、以前の手書き文書とハッシュ値が異なる行だけ文字認識を行う。文字認識が完了すると、ブロック91で、文書表示処理部308は、差分行の表示態様を元の表示態様に戻す。すなわち、他の部分の表示態様と同じにする。ブロック92で、文書認識部305は、差分行の文字認識結果と、差分行以外についての以前の手書き文書データの文字認識結果と用いて、現在の手書き文書データの認識結果を求める。この結果は、表1に示すような形式で作業メモリ401に記憶される。すなわち、作業メモリ401には、常に、現在の手書き文書と以前の手書き文書が記憶されている。
 ブロック96で、手書き文書の保存が指示されたか否かする。保存が指示されていない場合は、ブロック80に戻る。保存が指示された場合は、ブロック98で、文書保存処理部306は、現在の手書き文書データを記憶媒体402に新規保存する。手書き文書データは表1に示すように、行毎のストロークデータと、ハッシュ値と、テキストデータからなる。
 このように、新規作成時に文字認識を行なう場合、以前の手書き文書との差分が生じたら、差分領域のみ再認識し、差分がない領域については以前の認識結果を利用して、現在の手書き文書の文字認識を行うので、認識に関する処理時間の短縮、消費電力の節約に効果がある。
 なお、図6で説明した保存文書の修正の場合は、上書き保存指示が入力されると、文字認識処理を開始するが、保存文書の修正においても、図8に示したように文書が表示されている間に一定時間毎に文字認識を行なってもよいし、図9に示したように修正により差分領域が生じる毎に文字認識を行なってもよい。また、図8、図9に示す新規文書の作成においても、図6に示したように保存指示が入力されると、文字認識処理を開始しても良い。
 また、文字認識の開始タイミングは上述の例に限らず、他のタイミングも考えられる。例えば、編集モードで、手書き文書の少なくとも一部をクリップボードにコピーする際や、他のアプリケーションへエクスポートする際は、ストロークデータに最新の認識結果が付随していることが好ましい。そのため、編集時にクリップボードへのコピーコマンドやエクスポートコマンドが入力されると、先ず、最新の認識結果が付随しているか否か判定される。この判定は、表1に示す認識結果であるテキストデータC(t)の時刻パラメータtと現在時刻とに基づいて行なうことができる。ストロークデータに最新の認識結果が付随していない場合は、図6のブロック70以降に示すように差分領域を検出して、差分領域のみ文字認識して、最新の文字認識結果を得てから、クリップボードへコピー、あるいは他のアプリケーションへエクスポートされる。
 本実施形態の処理はコンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムをコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
 本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
 10…タブレットコンピュータ、17…タッチスクリーンディスプレイ、17A…LCD、202…デジタルノートアプリケーションプログラム、301…軌跡表示処理部、302…手書き文書データ生成部、303…構造解析部、304…差分検出器、305…文字認識部、312…検索部、402A…手書き文字辞書データ、402B…手書き文書データ。

Claims (20)

  1.  手書き文書に含まれる複数のストロークに対して文字認識の処理を実行するための電子機器であって、
     複数のストロークをそれぞれ含む複数の第1領域を含み第1時刻に文字認識の処理が実行された第1手書き文書と、前記第1手書き文書を更新することによって生成されるものであって、複数のストロークをそれぞれ含む複数の第2領域を含み前記第1時刻より後の第2時刻に文字認識の処理が実行される第2手書き文書とを比較し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが同一である場合に、その同一のストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、前記第1手書き文書の文字認識結果の少なくとも一部を使用し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合に、その異なるストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、その異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理を改めて実行する電子機器。
  2.  作成した手書き文書を新規保存するとともに、読み出した手書き文書を上書き保存するメモリを具備し、
     前記第1手書き文書は前記メモリに保存した文書であり、第2手書き文書は前記メモリに上書き保存される文書である請求項1記載の電子機器。
  3.  前記第2手書き文書の表示の際に、前記差がある領域を他の領域とは異なる表示態様で表示し、前記領域の文字認識が完了すると、前記差がある領域の表示態様を元の表示態様に戻す請求項1記載の電子機器。
  4.  ディスプレイ上の前記手書き文書を部分的に消去するイレーサを前記ディスプレイに表示するユーザインターフェースを具備し、
     前記手書き文書に対する前記イレーサの消去履歴に基づいて、前記第1手書き文書と前記第2手書き文書との差がある領域を検出する請求項1記載の電子機器。
  5.  前記手書き文書は、手書きストロークに対応する座標データ列が手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記電子機器は、前記第1手書き文書を記憶するメモリを具備し、
     前記メモリは、領域毎に前記ストロークデータとそのハッシュ値とを記憶し、
     前記メモリに記憶された前記第1手書き文書の領域毎のハッシュ値と、前記第2手書き文書の領域毎のハッシュ値とに基づいて差がある領域を検出する請求項1記載の電子機器。
  6.  前記手書き文書は、手書きストロークに対応する座標データ列が手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記ストロークデータにはストロークの手書き時刻情報が付随しており、
     前記電子機器は、前記手書き時刻情報に基づいて前記第1手書き文書と前記第2手書き文書との差がある領域を検出する請求項1記載の電子機器。
  7.  前記領域は行である請求項1記載の電子機器。
  8.  手書き文書に含まれる複数のストロークに対して文字認識の処理を実行するための方法であって、
     複数のストロークをそれぞれ含む複数の第1領域を含み第1時刻に文字認識の処理が実行された第1手書き文書と、前記第1手書き文書を更新することによって生成されるものであって、複数のストロークをそれぞれ含む複数の第2領域を含み前記第1時刻より後の第2時刻に文字認識の処理が実行される第2手書き文書とを比較し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが同一である場合に、その同一のストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、前記第1手書き文書の文字認識結果の少なくとも一部を使用し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合に、その異なるストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、その異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理を改めて実行する方法。
  9.  前記第1手書き文書はメモリに保存した文書であり、第2手書き文書は前記メモリから読み出され、更新後に前記メモリに上書き保存される文書である請求項8記載の方法。
  10.  前記第2手書き文書の表示の際に、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合、前記異なるストロークを他のストロークとは異なる表示態様で表示し、前記異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理が完了すると、前記異なるストロークの表示態様を元の表示態様に戻す請求項8記載の方法。
  11.  ディスプレイ上の手書き文書を部分的に消去するイレーサを前記ディスプレイに表示し、
     前記手書き文書に対する前記イレーサの消去履歴に基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項8記載の方法。
  12.  手書き文書は、ストロークに対応する座標データ列がストロークが手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記第1手書き文書の領域毎に前記ストロークデータとそのハッシュ値とをメモリに記憶し、
     前記メモリに記憶された前記第1手書き文書の領域毎のハッシュ値と、前記第2手書き文書の領域毎のハッシュ値とに基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項8記載の方法。
  13.  手書き文書は、ストロークに対応する座標データ列がストロークが手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記ストロークデータにはストロークの手書き時刻情報が付随しており、
     前記手書き時刻情報に基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項8記載の方法。
  14.  前記第1領域と前記第2領域は行である請求項8記載の方法。
  15.  コンピュータにより実行され、手書き文書に含まれる複数のストロークに対して文字認識の処理を実行するためのプログラムであって、
     複数のストロークをそれぞれ含む複数の第1領域を含み第1時刻に文字認識の処理が実行された第1手書き文書と、前記第1手書き文書を更新することによって生成されるものであって、複数のストロークをそれぞれ含む複数の第2領域を含み前記第1時刻より後の第2時刻に文字認識の処理が実行される第2手書き文書とを比較し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが同一である場合に、その同一のストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、前記第1手書き文書の文字認識結果の少なくとも一部を使用し、
     前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合に、その異なるストロークを含む第2領域の文字認識を行うとき、その異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理を改めて実行するプログラム。
  16.  前記第1手書き文書はメモリに保存した文書であり、第2手書き文書は前記メモリから読み出され、更新後に前記メモリに上書き保存される文書である請求項15記載のプログラム。
  17.  前記第2手書き文書の表示の際に、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なる場合、前記異なるストロークを他のストロークとは異なる表示態様で表示し、前記異なるストロークを含む第2領域に含まれる複数のストロークに対する文字認識の処理が完了すると、前記異なるストロークの表示態様を元の表示態様に戻す請求項15記載のプログラム。
  18.  ディスプレイ上の手書き文書を部分的に消去するイレーサを前記ディスプレイに表示し、
     前記手書き文書に対する前記イレーサの消去履歴に基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項15記載のプログラム。
  19.  手書き文書は、ストロークに対応する座標データ列がストロークが手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記第1手書き文書の領域毎に前記ストロークデータとそのハッシュ値とをメモリに記憶し、
     前記メモリに記憶された前記第1手書き文書の領域毎のハッシュ値と、前記第2手書き文書の領域毎のハッシュ値とに基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項15記載のプログラム。
  20.  手書き文書は、ストロークに対応する座標データ列がストロークが手書きされた順番に並べられてなるストロークデータを具備し、
     前記ストロークデータにはストロークの手書き時刻情報が付随しており、
     前記手書き時刻情報に基づいて、前記複数の第1領域の少なくとも1つの領域と、前記複数の第2領域の少なくとも1つの領域とに含まれるストロークが異なるか否かを判定する請求項15記載のプログラム。
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