JPH10232221A - 検量線作成方法及び装置 - Google Patents

検量線作成方法及び装置

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JPH10232221A
JPH10232221A JP9036374A JP3637497A JPH10232221A JP H10232221 A JPH10232221 A JP H10232221A JP 9036374 A JP9036374 A JP 9036374A JP 3637497 A JP3637497 A JP 3637497A JP H10232221 A JPH10232221 A JP H10232221A
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fluorine
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康 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精製不可能なホウ素やフッ素等の軽元素に対
して定量測定を行う。 【解決手段】 不純物を含む膜1aを基板1bに成膜し
たものを質量分析用サンプルとして用い、昇温部2aに
より質量分析用サンプルを加熱し、膜1aから不純物を
ガス体として脱離させ、そのガス体をキャリアガスにて
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気圧下で不活性
ガス中に含まれるppt〜ppbオーダーの不純物をイ
オン化して質量分析を行う際の検量線作成方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】大気圧下で不活性ガス中に含まれる微量
のppt〜ppbオーダーの不純物をイオン化して質量
分析を行うにあたっては、含有不純物の全部がイオン化
されるわけではないため、定量的に測定を行うために、
あらかじめ検量線を作成しなければならない。
【0003】従来、検量線を作成するには、図5に示す
ように、不純物を数ppmオーダー含有した標準ガス7
を10倍希釈,100倍希釈,1000倍希釈というよ
うにキャリアガス4を用いて希釈し、これを大気圧イオ
ン化質量分析装置3にそれぞれ個別に導入し、その各々
について得られたイオン強度との直線性から検量線を作
成していた。不活性ガス中の不純物の代表的な物質とし
て、水分(H2O),O2,CH4などがあった。図5
中、5はガス純化装置,6はマスフローコントローラー
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来方法で
は、不活性ガス中の不純物についての検量線作成は、希
釈方法によらざるを得ないが、この方法では、不純物の
対象がホウ素やフッ素の場合に検量線作成が不可能であ
るという問題があった。
【0005】その理由は、不活性ガス中の不純物の対象
がホウ素やフッ素の場合には、ppmレベルでの他の測
定手段がないために、数ppmオーダーでの標準ガスの
作成が不可能だからである。
【0006】また、不活性ガス中の不純物を数%オーダ
ーでの含有で標準ガスの作成が可能であるとしても、こ
のような標準ガスでは検量線作成が不可能であるという
問題があった。
【0007】その理由は、ホウ素やフッ素の含有がpp
mオーダーを超えると、その危険性が高くなり、取扱い
が困難であること、さらに測定時の使用流量が1l/m
inであるため、希釈はマスフローの精度から1000
倍希釈が限界であり、不純物含有量がppmオーダーを
超えると、ppt〜ppbレベルまで希釈するには、二
重希釈の方法によらざるを得ないが、この方法によると
希釈誤差が大きくなり、正確な検量線作成が不可能とな
るからである。
【0008】本発明の目的は、大気圧下で不活性ガス中
のppt〜ppbオーダーの不純物をイオン化し質量分
析する際に、微量のホウ素又はフッ素を定量的に測定可
能にする検量線作成方法及び装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る検量線作成方法は、大気圧下で不活性
ガス中の微量な不純物をイオン化し、質量分析する質量
分析方法における検量線作成方法であって、サンプル作
成工程と昇温工程と脱離工程とを有し、サンプル作成工
程は、微量な不純物を含む膜を基板表面に成膜、或いは
微量な不純物を基板にドープすることにより、質量分析
用のサンプルを作製する処理であり、昇温工程は、前記
質量分析用サンプルを定量の昇温レートで加熱し、基板
或いは膜中に含まれる不純物をガス化する処理であり、
脱離工程は、ガス化された不純物をキャリアガスにより
定量の流量でイオン化対象のガス体として供給する処理
である。
【0010】また本発明に係る検量線作成装置は、大気
圧下で不活性ガス中の微量な不純物をイオン化し、質量
分析する質量分析装置における検量線作成装置であっ
て、サンプル作成部と昇温部と脱離部とを有し、サンプ
ル作成部は、微量な不純物を含む膜を基板表面に成膜、
或いは微量な不純物を基板にドープすることにより、質
量分析用のサンプルを作製するものであり、昇温部は、
前記質量分析用サンプルを加熱し、基板或いは膜中に含
まれる不純物をガス化するものであり、脱離部は、ガス
化された不純物をキャリアガスによりイオン化対象のガ
ス体として供給するものである。
【0011】
【作用】本発明では、定量の不純物を含む膜を基板表面
に成膜、或いは定量の不純物をを基板にドープすること
により、これを質量分析用サンプルとして用いる。
【0012】前記質量分析用サンプルを加熱し、基板或
いは膜中から不純物をガス体として脱離させ、これをキ
ャリアガスにより質量分析用のガス体として供給する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0014】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1を示す構成図である。
【0015】図において、本発明の実施形態1に係る検
量線作成装置は、大気圧下で不活性ガス中の微量(pp
t〜ppbオーダー)な不純物をイオン化し、質量分析
する質量分析装置に検量線としてのガス体を供給するも
のであって、サンプル作成部2aと昇温部2bと脱離部
2cとを有している。
【0016】サンプル作成部2aは、微量な不純物を含
む膜1aを基板1bの表面に成膜し、質量分析用のサン
プルを作成するものである。実施形態1では、不純物と
してフッ素を含有するシリコン酸化膜(SiOF)1a
を基板1bの表面に成膜し、これを質量分析用サンプル
として用いている。
【0017】昇温部2bは、前記質量分析用サンプルを
加熱し、基板1bの膜1a中に含まれる不純物をガス化
するものである。実施形態1では、質量分析用サンプル
を室温(23℃)から1000℃まで昇温レート20℃
/分で加熱している。
【0018】脱離部2cは、ガス化された不純物を、ガ
ス純化装置5を介して供給されるキャリアガス、例えば
高純度エアーにより1l/分の流量で大気圧イオン化質
量分析装置3内に導入するものである。
【0019】以下、質量分析する方法について説明す
る。フッ素を昇温脱離させる質量分析用サンプルとし
て、不純物としてのフッ素を含有するシリコン酸化膜
(SiOF)1aを基板1bに成長したシリコンウェハ
ー又はその破片(以下、シリコンサンプルという)を使
用する。
【0020】脱離部2cのリテーナ2dにシリコンサン
プルをセットし、そのシリコンサンプルを昇温部2bに
より室温(23℃)から1000℃まで昇温レート20
℃/分で加熱する。
【0021】加熱されたシリコンサンプルは、約200
℃の温度になると、表面に成長させたSiOFからフッ
素ガス(F2)が脱離し始める。
【0022】脱離部2cは、基板の膜からガス体として
脱離したフッ素ガス(F2)を、キャリアガスとして使
用した高純度エアーにて1l/分の流量で大気圧イオン
化質量分析装置3内に導入する。
【0023】大気圧イオン化質量分析装置3では、イオ
ン化によって生じたフッ素イオン(19-)の質量をイ
オン電流として検出する。
【0024】室温〜1000℃まで定量の加熱レートで
加熱中、19-によるイオン電流は常時測定され、図2
のようなイオン電流の強度分布を得る。
【0025】(実施形態2)本発明の実施形態2につい
て図3を参照して説明する。実施形態2は、昇温脱離を
利用して不活性ガス中のボロン(不純物)を定量的に測
定する場合を示している。
【0026】実施形態2では、ボロンを昇温脱離させる
質量分析用サンプル1として、シリコン基板中にボロン
をドープ(イオン注入)したウェハー又はその破片を使
用する。
【0027】質量分析用サンプル1は、昇温部2aによ
り室温から1000℃まで昇温レート20℃/分で昇温
される。加熱されたシリコンサンプルは約700〜80
0℃の温度になると、基板表面からボロンが脱離し始め
る。脱離部2cは。脱離したボロンを、キャリアガスと
して使用したアルゴン(Ar)により1l/分の流量で
大気圧イオン化質量分析計3に導入する。
【0028】大気圧イオン化質量分析計3では、イオン
化によって生じたボロンイオン(11+)の質量をイオ
ン電流として検出する。
【0029】室温〜1000℃まで定量の加熱レートで
加熱中、11+によるイオン電流は常時測定され、図4
のようなイオン電流の強度分布を得る。
【0030】本発明に実施形態によって得られたイオン
電流は、フッ素イオン(19-)の場合は図3,ボロン
イオン(11+)の場合は図4に示す分布を示す。
【0031】次に加熱前後の質量分析用サンプルをSI
MSなどの他の定量分析を行うことにより、次式に示す
ような脱離したイオン電流の強度と脱離した元素の量と
の関係が得られ、定量的な測定を可能にする。
【0032】
【式1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、標
準ガスを希釈することなく、不純物を含む膜を基板に成
膜、或いは不純物を基板にドープし、昇温して不純物を
ガス体として脱離してイオン化して分析し、これをSI
MSなどのほかの定量分析と対応させることにより、定
量的な測定を行なうことができ、不活性ガス中のppt
〜ppbオーダーのフッ素イオン(19-)やボロン(
11+)等を定量的に測定することができる。
【0034】また大気圧下で不活性ガス中のppt〜p
pbオーダーの不純物をイオン化し、質量分析する方法
において、本発明は、昇温脱離を利用して定量測定を行
うことを特徴としている。この方法であれば、従来の希
釈方法での場合に数ppmオーダーの標準ガスの精製不
可能なホウ素やフッ素などの軽元素に対して定量測定を
行なうことができるばかりでなく、その揮発性の高さか
ら、より最適な定量測定を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態1により得られたフッ素のイ
オン電流の分布と平均イオン電流を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態2により得られたボロンのイ
オン電流の分布と平均イオン電流を示す図である。
【図5】従来の希釈方法による質量分析を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 質量分析用サンプル 1a 不純物を含む膜 1b 基板 2a サンプル作成部 2b 昇温部 2c 脱離部 3 大気圧イオン化質量分析装置 4 高純度キャリアガス(Ar又はエアー) 5 ガス純化装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧下で不活性ガス中の微量な不純物
    をイオン化し、質量分析する質量分析方法における検量
    線作成方法であって、 サンプル作成工程と昇温工程と脱離工程とを有し、 サンプル作成工程は、微量な不純物を含む膜を基板表面
    に成膜、或いは微量な不純物を基板にドープすることに
    より、質量分析用のサンプルを作製する処理であり、 昇温工程は、前記質量分析用サンプルを定量の昇温レー
    トで加熱し、基板或いは膜中に含まれる不純物をガス化
    する処理であり、 脱離工程は、ガス化された不純物をキャリアガスにより
    定量の流量でイオン化対象のガス体として供給する処理
    であることを特徴とする検量線作成方法。
  2. 【請求項2】 大気圧下で不活性ガス中の微量な不純物
    をイオン化し、質量分析する質量分析装置における検量
    線作成装置であって、 サンプル作成部と昇温部と脱離部とを有し、 サンプル作成部は、微量な不純物を含む膜を基板表面に
    成膜、或いは微量な不純物を基板にドープすることによ
    り、質量分析用のサンプルを作製するものであり、 昇温部は、前記質量分析用サンプルを加熱し、基板或い
    は膜中に含まれる不純物をガス化するものであり、 脱離部は、ガス化された不純物をキャリアガスによりイ
    オン化対象のガス体として供給するものであることを特
    徴とする検量線作成装置。
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