JPH10231191A - 多層被覆肥料とその製造方法 - Google Patents

多層被覆肥料とその製造方法

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JPH10231191A
JPH10231191A JP9038021A JP3802197A JPH10231191A JP H10231191 A JPH10231191 A JP H10231191A JP 9038021 A JP9038021 A JP 9038021A JP 3802197 A JP3802197 A JP 3802197A JP H10231191 A JPH10231191 A JP H10231191A
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liquid
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JP9038021A
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Keiji Tada
啓司 多田
Yuichi Sakai
裕一 酒井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/37Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer

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  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 力学的強度、溶出コントロール性に優れると
ともに、環境分解性に優れた被覆肥料を提供する。 【解決手段】 粒状肥料の表面が、重量平均分子量30
0〜10000のポリオレフィンおよび/または石油ワ
ックスを10〜100重量%含有してなる第一層と、重
量平均分子量が10000より大きいのポリオレフィン
を10〜100重量%含有してなる第二層の少なくとも
2層により被覆されており、全皮膜に於ける第一層の重
量分率が30〜98重量%であり、かつ、内部の粒状肥
料に対する全皮膜の重量が1〜50重量%である粒状の
多層被覆肥料とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥料の表面を樹脂
などで被覆した被覆粒状肥料に関するものであり、こと
に自然環境下に於ける分解性に優れた皮膜で被覆された
粒状肥料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、肥料を緩効性にしようとするもの
には次のような技術が知られている。すなわち、まず第
一には化学的緩効性肥料である。これはCDU化成やI
B化成に代表されるように、一定の反応速度を有する化
学反応により肥料成分の溶出をコントロールする技術で
ある。第二には、肥料の表面を一定の皮膜により被覆す
ることにより内部の肥料の溶出を制御するものである。
【0003】皮膜の種類はこれまでいくつかのものが知
られている。即ち、まず第一には硫黄を主成分とする皮
膜により粒状肥料を被覆するものである。しかしながら
硫黄はその酸化物が土壌の酸性化の原因となるととも
に、力学的強度が極めて悪いという欠点を有するもので
あった。第二にはアルキッド樹脂である。アルキッド樹
脂も力学的強度に乏しく、ことに耐衝撃性、耐磨耗性に
乏しいため、結果として、満足のいく緩効性、即ち溶出
コントロール性を発現することができなかった。第三に
はウレタン系樹脂である。ウレタン系樹脂は力学的強度
は比較的高いものの、製造上の問題や高価であるなどの
問題点を有する。第四にはポリオレフィン系樹脂であ
る。本系樹脂は力学的強度に優れるとともに溶出特性も
優れているが、溶出後の皮膜の自然環境下に於ける分解
性については必ずしも十分満足いくものではなかった。
【0004】さらに、特公昭54−3104号公報で
は、皮膜素材として通常のポリオレフィンに比較的分子
量の小さいポリオレフィンワックスを混合して使用でき
ることが記載されており、溶媒を使用して製造するとき
の濃度を高く設定できるなどの特徴があるが、ワックス
は強度が弱く、単独使用は困難である旨が記述されてい
る。また、特開平9−30883号公報には、被覆肥料
の欠陥粒子を少なくし初期溶出を低減することを目的と
して、ワックスを含む第一層と熱可塑性樹脂を含む第二
層により被覆された被覆粒状肥料が開示されているが、
皮膜の分解性については満足いくものではない。
【0005】肥料成分の溶出が終了した後の皮膜の分解
性を改良しようとする試みもいくつかなされている。こ
れらの方法の代表的なものはいわゆる光分解や生分解を
応用したものである。生分解性を応用したものとして
は、例えば特開平3−146492号公報にはポリカプ
ロラクトンを使用する技術が、特開平7−315976
号公報には脂肪族ポリエステルを使用する技術が、さら
に特開平7−33577号公報にはポリ乳酸を使用する
技術が開示されている。一方光分解を応用するものとし
ては、例えば特公平7−91143号公報に記載されて
いるような有機金属を用いる技術が知られている。
【0006】しかしながら、これらの従来技術において
はいずれも、力学的強度、溶出コントロール性、皮膜の
分解性、生産性などを同時に十分満足できるものはなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の力学的強度、溶出コントロール性、皮膜の分解性、生
産性などを同時に十分に満足しうる被覆粒状肥料を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
について鋭意検討した結果、特定の分子量を有するポリ
オレフィンおよび/または石油ワックスを特定量含有す
る第一層と、特定の分子量を有するポリオレフィンを特
定量含有する第二層が、順次内層粒状肥料を被覆してな
るという全く新しい構造を有する被覆肥料が上記問題点
を解決することを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】即ち、本発明は下記の通りである。 (1)粒状肥料の表面が、重量平均分子量300〜1
0,000のポリオレフィンおよび/または石油ワック
スを10〜100重量%含有してなる第一層と、重量平
均分子量が10,000より大きいポリオレフィンを1
0〜100重量%含有してなる第二層の少なくとも2層
により被覆されており、全皮膜に於ける第一層の重量分
率が30〜98重量%であり、かつ、内部の粒状肥料に
対する全皮膜の重量が1〜50重量%である粒状の多層
被覆肥料。 (2)鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、銀、パ
ラジウム、モリブデン、クロム、タングステン、セリウ
ムの中から選ばれる一種以上の有機金属錯体を、第二層
の皮膜重量に対し,0.02〜20×10-6モル/g含
む上記1に記載の多層被覆肥料。 (3)転動または噴流装置を用いて、重量平均分子量3
00〜10,000のポリオレフィンおよび/または石
油ワックスを固型分基準で10〜100重量%含有して
なる分散(溶)液により粒状肥料の表面に第一層を生成
させ、次に、重量平均分子量が10,000より大きい
ポリオレフィンを固型分基準で10〜100重量%含有
してなる分散(溶)液により第二層を形成させる工程を
含むことを特徴とする上記1または2に記載の多層被覆
肥料の製造方法。 (4)第二層を形成する分散(溶)液中に、固型分換算
で0.02〜20×10 -6モル/gの、鉄、コバルト、
ニッケル、銅、マンガン、銀、パラジウム、モリブデ
ン、クロム、タングステン、セリウムの中から選ばれる
一種以上の有機金属錯体が含まれている上記3に記載の
多層被覆肥料の製造方法。
【0010】なお、「分散(溶)液」とは、使用される
各成分が、溶液ないしは分散液となっているものを意味
し、詳しくは後記の通りである。以下、本発明につき詳
述する。本発明に於けるポリオレフィンは、いわゆる高
密度ないしは低密度ポリエチレン、および、ポリプロピ
レン、エチレン・プロピレン共重合物、ポリブテン、ブ
テン・エチレン共重合物、ブテン・プロピレン共重合物
などであるが、これらの中でもポリエチレン、およびポ
リプロピレンを好適に使用することができる。
【0011】ポリオレフィンは通常の重合反応によって
得られるものの他に、高分子量のものを熱分解ないしは
酸化分解により低分子量化したものがあるが、もちろん
これらのものも使用可能である。また、微量のカルボキ
シル基などの官能基によって変性されたものも使用可能
である。本発明に於ける石油ワックスとは、いわゆるパ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスおよ
びペトロラタムと呼ばれる石油系ワックスをいう。
【0012】本発明においては、これらの中で、第一層
を構成するのは重量平均分子量が300〜10,000
のポリオレフィンおよび/または石油ワックスであり、
好ましくは500〜8,000、さらに好ましくは、5
00ないし5,000である。また、ポリオレフィンの
中では、ポリエチレンを、ことに重量平均分子量500
〜5,000のポリエチレンを最も好適に使用すること
ができる。これらは単独で使用してもよいし、混合して
使用してもよい。第一層を構成するポリオレフィンまた
は、石油ワックスの重量平均分子量が300未満となる
と、被覆粒状肥料の力学的強度が低下する結果を招き、
一方、10,000を越えると、皮膜の分解性に問題が
生じる。重量平均分子量が300〜10,000のポリ
オレフィンまたは、石油ワックスは、広い分子量分布を
有するものであってもよいし、いわゆるバイモーダル的
な分布を有するものであってもよい。
【0013】第二層を構成するのは重量平均分子量が1
0,000より大きいポリオレフィンである。なかでも
10,000より大きく、100,000以下、さらに
好ましくは15,000以上、80,000以下のポリ
オレフィンが好適に使用される。重量平均分子量が1
0,000以下では実用上の磨耗性をはじめとする力学
的強度に問題が生じる。また、分子量が一定以上に大き
いものは溶剤に対する溶解性に注意が必要となる。第二
層のポリオレフィンについても、広い分子量分布を有す
るものであってもよいし、いわゆるバイモーダル的な分
布を有するものであってもよい。また、標準的に使用さ
れるMI値でいえば、0.1ないし100程度のものを
好適に使用することが可能である。
【0014】本発明に於けるポリオレフィンの分子量
は、ゲルパーメーションクロマトグラフィー(GPC)
によって測定される重量平均分子量をいうものとする。
第一層に於けるポリオレフィンの含量は10〜100重
量%であり、好ましくは10ないし80重量%さらに好
ましくは10ないし50重量%である。ポリオレフィン
の含量がこの量より少ないと力学的強度、溶出性、分解
性に問題を生じる結果となる。
【0015】第一層は上記ポリオレフィンの他に、これ
以外の樹脂、無機添料、及び有機添料、乳化剤、有機金
属錯体、着色剤、潤滑剤およびその他の添加剤等を含む
ことができる。本発明にて併用しうる上記の樹脂として
は、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル(括
弧内の文字は読んでも読まなくてもよいものとする。以
下同じ。)、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン・一酸化炭素共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル・塩化ビニリデン共重合物、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、ポリクロロブレン、ブタジエン・スチレン共
重合物、EPDM、スチレン・イソプレン共重合物など
のジエン系(共)重合物などを使用することができる。
さらにこれらの他に、石油樹脂、天然ゴム、ロジンなど
の天然樹脂、硬化油、固型脂肪酸などの油脂、及びこれ
らの変性物、密ロウ、木ロウなどのワックスなども使用
することができる。これらの樹脂は本発明の効果を損な
わない範囲で使用することができるが、通常は40重量
%以下、好ましくは20重量%以下である。
【0016】無機添料としては、タルク、クレー、炭酸
カルシウム、ベントナイト、シリカ、ケイソウ土、酸化
チタンなどの金属酸化物、硫黄粉末などを好適に使用す
ることができる。タルクなどの無機添料は80重量%以
下、好ましくは70重量%以下である。有機添料として
は、澱粉、及び変性澱粉、寒天、キサントンなどの粉
末、場合により架橋されたポリスチレンないしはポリメ
タクリル酸メチルなどを使用することができる。澱粉な
どの有機添料は30重量%以下、好ましくは15重量%
以下である。これらの添料の種類と量は皮膜の力学的強
度や溶出性、分解性等に影響を及ぼすので、この点を勘
案しその量を決定すべきである。例えば、タルクをはじ
めとする無機添料は本来分解性の問題がなく、この見地
からは多く配合することが可能であり、一方で皮膜の比
重を上昇させる効果も有するが、上記範囲を逸脱すると
皮膜強度の低下をもたらす。また、澱粉などの親水性ポ
リマーは溶出コントロール性に大きな影響を与えるの
で、この見地からも考慮してその量を決定されるべきで
ある。
【0017】使用することのできる乳化剤に特に制限は
なく、アニオン、ノニオン、カチオン等従来公知の乳化
剤を使用することができるが、中でもエチレンオキサイ
ドの重合単位を有するノニオン系乳化剤が好ましい例と
してあげられる。乳化剤は本発明の被覆肥料の製造上の
観点からいえば、下記に述べる溶剤への溶解性を勘案し
て決定するのが好ましい。即ち、乳化剤が製造時に使用
される溶剤に不溶の場合、溶出性の再現性に乏しかった
りするなどの欠陥が生じる結果となる。乳化剤は通常、
10重量%以下の範囲で使用される。
【0018】有機金属錯体としては、鉄、コバルト、ニ
ッケル、銅、マンガン、銀、パラジウム、モリブデン、
クロム、タングステン、セリウムの中から選ばれる一種
以上の有機金属錯体を好適に使用することができる。好
ましい錯形成剤としては、アセチルアセトンをはじめと
するβ−ジケトン類、β−ケトエステル類、並びにジア
ルキルジチオカーバメート、ジアルキルジチオホスフェ
ート、アルキルキサンテート、メルカプトベンゾチアゾ
ールが例示され、より具体的には、ニッケルジブチルジ
チオカーバメート、ニッケルジエチルジチオカーバメー
ト、鉄のアセチルアセトン錯体などが挙げられる。有機
金属錯体は2種以上を併用すると効果の大きい場合があ
り、酸素を介して錯形成した遷移金属と硫黄を介して錯
形成した遷移金属の組み合わせが好ましい場合があり、
そのモル比は2以上であることが好ましい。有機金属錯
体の総量は第一層の皮膜層重量に対し,0.02〜20
×10-6モル/gの範囲で使用することが好ましい。
【0019】着色剤としては、カーボンブラック、チタ
ンホワイトなど従来公知の顔料、ないしは染料を使用す
ることができる。これらの着色剤の量は通常、1%以下
の範囲である。本発明にて、第二層に於けるポリオレフ
ィンの含量は10〜100重量%であり、好ましくは1
0ないし80重量%さらに好ましくは10ないし50重
量%である。ポリオレフィンの含量がこの量より少ない
と皮膜の力学的強度の低下を招く。第二層もポリオレフ
ィンの他に、他の樹脂、無機添料、有機添料、乳化剤、
有機金属錯体、着色剤、潤滑剤等を含むことができる。
これらのものは、第一層で例示したものと同じものを同
じ量使用することが好ましい態様例として挙げられる
が、中でも第二層は皮膜の分解性の見地から有機金属錯
体を含むことが好ましい。この錯体の量は第二層の皮膜
重量に対し,0.02〜20×10-6モル/gであるこ
とが好ましく、さらに好ましくは、0.1〜10×10
-6モル/gである。上記金属錯体のうち好ましい態様例
としては上述したものと同じものが例示される。
【0020】本発明の多層被覆肥料は、内部に存在する
粒状肥料を中心に第一層と第二層が実質上順次層構造を
形成している。使用される粒状肥料は、特に制限はな
く、従来公知のものが使用できる。好ましい態様例を列
挙するならば、尿素、アルデヒド縮合尿素、イソブチル
アルデヒド縮合尿素、ホルムアルデヒド縮合尿素、硫酸
グアニル尿素、オキサミド等の含チッソ有機化合物、硝
酸アンモニウム、燐酸二水素アンモニウム、燐酸水素二
アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム等
のアンモニウム化合物、硝酸カリウム、燐酸カリウム
硫酸カリウム、塩化カリウムなどのカリウム塩、燐酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カル
シウムなどのカルシウム塩、硝酸マグネシウム、塩化マ
グネシウム、燐酸マグネシウム、硫酸マグネシウムなど
のマグネシウム塩、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、燐酸第一
鉄、燐酸第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第一
鉄、塩化第二鉄などの鉄塩、及びこれらの複塩、ないし
はこれらを2つ以上複合したものを使用することができ
る。これらの粒状肥料は粒状としての形態と力学的強度
を維持する目的で従来公知の結着剤が含まれている場合
がある。結着剤の例としては、廃糖蜜、リグニンスルホ
ン酸塩、およびそれらの変性物がその例として挙げられ
る。
【0021】本発明の多層被覆肥料は、前述のごとく粒
状肥料を中心に第一層と第二層が実質上順次層構造を形
成しているが、この他に本発明の効果を阻害しない程度
に第三の層が任意の場所に形成されていてもよい。例え
ば、内側の粒状肥料と第一層の層間、ないしは第一層と
第二層の層間に接着強度を改良する目的で適当な接着性
を有する層を介在させることができる。これらの接着剤
も従来公知のものを使用することができるが、本発明の
目的に照らして力学的強度や、分解性の高いものが好ま
しいといえる。さらに第二層の外層に表面処理されてい
てもよい。例えば、肥料粒子のブロッキングを改良する
目的で無機粉体を用いて処理したり、安息角を改良する
目的でワックス等をコートしたりすることが可能であ
る。
【0022】粒状肥料を被覆する全皮膜に於ける第一層
の重量分率は30〜98重量%であり、好ましくは、3
5〜90重量%、さらに好ましくは50〜90重量%で
ある。この下限を逸脱すると皮膜の分解性に劣り、この
上限を逸脱すると、被覆肥料の力学的強度に低下を招
く。第一層に含有される重量平均分子量300〜10,
000のポリオレフィンないしは石油ワックスと、第二
層に含有される重量平均分子量10,000より大きい
ポリオレフィンの量比でいうならば、1/1以上である
ことが好ましい。
【0023】また、内部の粒状肥料に対する全皮膜層の
重量は1〜50重量%であり、好ましくは、2〜30重
量%、さらに好ましくは、3〜15重量%である。この
下限を逸脱すると、肥料としての溶出成分のコントロー
ルが困難となる。また、この上限を逸脱すると、肥料と
しての品位の低下という問題が生じる。本発明の多層被
覆肥料の粒子径は、特に制限はないが、通常、0.5〜
10mm、好ましくは1〜5mmである。
【0024】以上述べたように、本発明の多層被覆肥料
は、比較的小さい分子量を有するポリオレフィンないし
は石油ワックスを特定量有する第一層と、比較的大きい
分子量を有するポリオレフィンを特定量有する第二層
が、順次粒状肥料を被覆した構造を有している。驚くべ
きことに、これらの構成により、本発明の多層被覆肥料
は、皮膜の力学的強度、溶出コントロール性、皮膜分解
性の面で従来にない優れた性能を示す。即ち、例えば、
第一層相当の皮膜だけで被覆された肥料よりも、意外に
大きな力学的強度を、また、第二層相当の皮膜だけで被
覆された肥料よりも、意外に大きな分解性を有し、か
つ、溶出コントロール性にも優れていることが確認され
ている。また、第一層と第二層の成分が、全量同一成分
で単層で被覆された肥料よりも上記性能のバランスに優
れていることが見出されている。
【0025】次に、本発明の多層被覆肥料の製造方法に
ついて説明する。本発明に用いられる噴流装置として
は、従来公知の種々のものを使用することができる。こ
れらの装置については、例えば、特公昭54−3104
号公報に開示されている。即ち、噴流塔本体に、熱風を
送風するためのブロアー、分散(溶)液を送液するため
の溶液ポンプ、及びスプレーノズル、温度計などを取り
付けた装置である。噴流塔内に被覆しようとする粒状肥
料を導入し、ブロアー等から所定の温度のガスを送風し
て塔内で肥料の噴流が安定に起こるように調整する。塔
内が所望の温度になったら、スプレーノズルから特定の
分散(溶)液を供給することにより粒状肥料の表面に第
一層の皮膜を形成させる。次に同様の方法によりスプレ
ーノズルから特定の分散(溶)液を供給することによ
り、第一層の形成された粒状肥料の表面に、さらに第二
層の皮膜を形成させる。この二つの操作は連続してやっ
てもよいし、場合により、一旦、噴流塔から取り出して
もよい。第一層と第二層を被覆する場合の温度、送風量
などの条件は、液組成等により適宜変更することができ
る。
【0026】なお、本発明の多層被覆肥料は、噴流塔に
よる方法のみならず、転動被覆装置など他の装置によっ
ても製造することが可能であり、この場合も、第一層、
第二層を順次製造する方法を採用できる。使用される粒
状肥料に特に制限はなく、前述したものが使用できる。
粒状肥料の粒子径は最終製品の目標粒径、および皮膜の
重量を勘案し、適宜設定すればよい。粒状肥料の形状は
被覆肥料の性能に大きな影響を及ぼす可能性があり、好
ましくは真球状である。真球状からの逸脱が大きいと、
溶出性や力学的強度に悪影響を及ぼすことがある。
【0027】次に、第一層を形成させるための分散
(溶)液について説明する。本分散(溶)液は、重量平
均分子量が300〜10,000のポリオレフィンおよ
び/または石油ワックスを固型分基準で10〜100重
量%含有する分散(溶)液である。ポリオレフィンない
しは石油ワックスの好ましい態様例については前述した
ものを使用することができる。本分散(溶)液は、ポリ
オレフィン、石油ワックスの他に前述したこれ以外の樹
脂、無機、及び有機添料、乳化剤、有機金属錯体、着色
剤、潤滑剤その他添加剤等を含むことができる。
【0028】分散(溶)液は、上記ポリオレフィンとそ
の他の物質および溶剤より構成される。溶剤は使用する
ポリオレフィンやその他の物質の溶解性、沸点などを勘
案して決定される。本発明に使用する溶剤に特に制限は
ないが、好ましいものを例示するなら、ベンゼン、トル
エン、キシレン、メシチレンなどの芳香族系溶剤、ヘキ
サン、ヘプタン、n−オクタン、2−エチルヘキサン、
2−エチルシクロヘキサンなどのパラフィン類、ジクロ
ルメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ト
リクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの塩素化
炭化水素などが挙げられる。これらの溶剤と混合される
物質は、この溶剤に溶解するものと溶解しないものがあ
ってよい。かかる見地から本明細書においてはこれらの
混合物を「分散(溶)液」と記述した。上記の溶剤に対
し、ポリオレフィン、石油ワックスおよびこれ以外の樹
脂は溶解することが好ましいが、無機添料、有機添料は
溶解しないで分散体として使用されることが多い。
【0029】前述の無機添料、有機添料、有機金属錯
体、乳化剤、着色剤、潤滑剤等の通常使用される範囲
は、固型分基準で、タルクなどの無機添料は80重量%
以下、好ましくは70重量%以下であり、また、澱粉な
どの有機添料は30重量%以下、好ましくは15重量%
以下であり、有機金属錯体は,0.02〜20×10-6
モル/gの範囲が好ましく、乳化剤は通常、10重量%
以下の範囲で使用される。さらに着色剤は通常、1%以
下で使用される。
【0030】なお、固型分とは全分散(溶)液中におけ
る溶剤以外の部分をいい、固型分濃度とは、溶剤を含む
全混合物の重量に対する溶剤以外の重量の占める割合を
百分率表示したものをいう。固型分濃度は、該分散
(溶)液を130℃で24時間乾燥させ、その前後の重
量を測定することによって測定される。本発明に於い
て、第一層の形成に用いる分散(溶)液の固型分濃度
は、1〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは3〜
15重量%である。
【0031】また、第一層の形成に用いられる分散
(溶)液は、全固型分量で、粒状肥料100重量部当た
り、0.3〜49重量部である。当然ながらこの量は、
第一層の皮膜重量、厚みを決定するので、その見地から
決定されるべきである。次に、第二層を形成させるため
の分散(溶)液について説明する。本分散(溶)液は、
重量平均分子量が10,000より大きいポリオレフィ
ンを固型分基準で10〜100重量%含有する分散
(溶)液である。ポリオレフィンの好ましい態様例につ
いては前述したものを使用することができる。本分散
(溶)液も、第一層と同様、ポリオレフィンの他に、前
述したこれ以外の樹脂、無機添料、有機添料、乳化剤、
有機金属錯体、その他添加剤等を含むことができる。
【0032】溶剤は第一層と同様、使用するポリオレフ
ィンやその他の物質の溶解性、沸点などを勘案し決定さ
れる。本発明に使用する溶剤に特に制限はなく、上述し
たものを好ましく使用することができる。上述の無機添
料、有機添料、有機金属錯体、乳化剤等の通常使用され
る範囲は、第一層と同様、固型分基準で、タルクなどの
無機添料は80重量%以下、好ましくは70重量%以下
であり、また、澱粉などの有機添料は20重量%以下、
好ましくは10重量%以下であり、有機金属錯体は,
0.02〜20×10-6モル/gの範囲が好ましく、乳
化剤は通常、10重量%以下の範囲で使用される。
【0033】第二層を形成させるための分散(溶)液中
には、前記の有機金属を含むことが、本発明の目的であ
る力学的強度、溶出コントロール性、分解性の面から好
ましい。第二層の形成に用いる分散(溶)液の固型分濃
度は、1〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは3
〜15重量%である。
【0034】また、第二層の形成に用いられる分散
(溶)液は、全固型分量で、粒状肥料100重量部当た
り、0.02〜35重量部である。第一層と同様、この
量は第二層の重量と厚みを決定するので、その見地から
の考慮が必要である。第一層及び第二層を形成させるに
際し、皮膜形成時の、分散(溶)液を供給するときの雰
囲気温度は、特に制限はないが、通常、30℃以上で、
且つ、粒子同士の付着が起こらない温度が設定される。
具体的には30〜150℃程度の範囲、さらに好ましく
は30〜100℃の範囲が選ばれる。熱風は、肥料粒子
を安定に噴流させ、かつ、上記温度を維持するに必要な
温度と風量に設定されるべきである。これらの技術は従
来公知の技術を応用することが可能である。
【0035】本発明の製造法においては、上記方法によ
り第一層と第二層が形成されるが、この他に第三層を任
意の場所に形成させることができる。これらの具体例に
ついては既に上述した。例えば、従来公知の接着剤溶液
を用いて第一層と粒状肥料の間、ないしは第一層と第二
層の間に該接着剤層を形成させることができる。さらに
第二層を形成させた後にワックス等をコートしたりする
ことが可能である。具体的には、例えば同じ噴流装置を
使用して接着剤を含む液を所望の工程で導入したり、第
二層形成後にブレンダーなどにより処理する方法もあ
る。
【0036】本発明は、比較的分子量の低いポリオレフ
ィンおよび/または石油ワックスと比較的分子量の高い
ポリオレフィンを各々一方だけを使用せず、ないしは、
混合して使用せず、即ち、これらを粒状肥料に対し、順
次皮膜化することにより、意外にも解決課題に対し大き
な効果を示すことを見出したものである。本発明の多層
被覆肥料は、優れた力学的強度、溶出コントロール性、
皮膜の分解性を有するため、徐放性を有する肥料として
広く使用することができる。ことに皮膜の分解性に優れ
るため、環境への負荷が少ないことは本発明の大きな特
徴の一つである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例、及び比較
例を具体的に示す。なお、実施例、比較例中の試験は下
記の方法によった。 (1)溶出試験 10gの被覆肥料を200mlの脱イオン水に浸せき
し、25℃の恒温槽に保管した。一定時間経過後に水に
溶出した肥料成分を、全農型土壌分析器ZA−II型に
てチッソ、燐酸、カリなどの濃度を測定した。尿素につ
いては該液を紫外吸光光度法により定量した。溶出率
は、もとの被覆肥料に含まれていた肥料成分に対する溶
出してきた成分の百分率で表示する。 (2)耐磨耗試験 内径12cm、高さ12cmの円筒状ボールミル用磁性
容器に、15gの被覆肥料、250gのシリカサンド日
光4号(川鉄鉱業(株)製)、20gの磁性ボール(直
径約2.5cm)3個を入れ、77rpmにて24時間
回転させた。この試験前と試験後の被覆肥料について各
々溶出試験を行い、3日目の溶出率の差で表す。数値が
大きいものほど耐磨耗性が低い。 (3)分解試験 畑地土壌1kgに被覆肥料60gを混合し、底のない枠
に入れて屋外に放置した。3年経過後の被覆肥料のう
ち、もとの皮膜の形状を全く維持していないものの全体
に対する割合を持って示した。なお、上記混合物は、1
回/月の頻度で混合操作を行った。
【0038】
【実施例1】図1に示す噴流装置を使用し被覆肥料を製
造した。即ち、重量平均分子量が750のポリエチレン
(商標;ネオワックスL、ヤスハラケミカル(株)製)
30重量部に1900重量部のテトラクロルエチレンを
加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラックスさせてポリエ
チレンを溶解した。さらにこの溶液にタルク70重量部
を加え、十分攪拌して分散液を調整した(これをA液と
する)。一方同様に、鉄アセチルアセトン錯体0.03
重量部(下記、B液の固型分基準で0.85×10-6
ル/g)およびニッケルジブチルジチオカーバメート
0.003重量部(下記、B液の固型分基準で0.08
5×10-6モル/g)を含む重量平均分子量が7400
0のポリエチレン(商標;サンテックM2270、旭化
成工業(株)製)40重量部、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(以下、EVAと略す。)10重量部に1900
重量部のテトラクロルエチレンを加え、該溶剤の沸点ま
で加熱リフラックスさせてこれらを溶解したのち、タル
ク49.9重量部およびカーボンブラック0.1重量部
を加え、十分攪拌して分散液を調整した(これをB液と
する)。2〜4mmで篩分した平均粒子径3.0mmの
粒状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各々15
%)100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送風して
装置内の温度が60℃で安定な噴流状態を起こさせた。
【0039】次に、上記A液のうち、120重量部を送
液ポンプによりスプレーノズルから10分を要して噴流
装置に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃とな
るよう熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃
となるよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のう
ち、80重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから
5分を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内
は65±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の
供給終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になっ
た時点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0040】製造された被覆肥料は110重量部であ
り、供給された固形分のほぼ全量が、被覆されているこ
とがわかった。さらに被覆粒子を切断し顕微鏡により断
面観察したところ、粒状燐硝安カリの周囲に2層の皮膜
が観察され、かつ、外層のみがカーボンブラックにより
黒色に着色されているのが観察された。慎重に外層の
み、内層のみを分取し、各々に含まれているポリエチレ
ンの量と分子量をGPCにて測定したところ、外層は、
分子量74000のポリエチレンを40重量部、内層
は、分子量540のポリエチレンを30重量部含んでい
ることがわかった。
【0041】また、得られた被覆肥料を粉砕し、粒状燐
硝安カリを水に溶解させる方法により皮膜のみの重量を
測定した結果、皮膜は粒状燐硝安カリ100重量部当た
り10重量部が形成されていることがわかった。皮膜の
全量をGPCにて分析した結果、分子量540のポリエ
チレンと分子量74000のポリエチレンの比は、9:
8であることがわかった。以上の結果から、第一層の皮
膜全体に占める割合は60重量%であることがわかっ
た。また、第二層に於ける鉄及びニッケルを原子吸光法
により測定したところ、鉄は0.85×10-6モル/
g、ニッケルは0.085×10-6モル/g含まれてい
ることがわかった。
【0042】
【実施例2】重量平均分子量が2900のポリエチレン
(商標;ハイワックス220P、三井石油化学(株)
製)50重量部、に1900重量部のテトラクロルエチ
レンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラックスさせて
ポリエチレンを溶解した。さらにこの溶液にタルク48
重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(HLB値19.5)2重量部を加え、十分攪拌して分
散液を調整した(これをA液とする)。一方同様に、鉄
アセチルアセトン錯体0.03重量部(下記、B液の固
型分基準で0.85×10-6モル/g)およびニッケル
ジブチルジチオカーバメート0.003重量部(下記、
B液の固型分基準で0.085×10-6モル/g)を含
む重量平均分子量が74000のポリエチレン(商標;
サンテックM2270、旭化成工業(株)製)50重量
部に1900重量部のテトラクロルエチレンを加え、該
溶剤の沸点まで加熱リフラックスさせてこれらを溶解し
たのち、タルク48重量部、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル(HLB値19.5)2重量部を加
え、十分攪拌して分散液を調整した(これをB液とす
る)。2〜4mmで篩分した平均粒子径3.0mmの粒
状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各々15%)
100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送風して装置
内の温度が60℃で安定な噴流状態を起こさせた。
【0043】次に、上記A液のうち、112重量部を送
液ポンプによりスプレーノズルから10分を要して噴流
装置に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃とな
るよう熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃
となるよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のう
ち、48重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから
5分を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内
は65±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の
供給終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になっ
た時点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0044】実施例1と同様な分析を行った結果、製造
された被覆肥料は、分子量2900のポリエチレンを3
0重量%含む第一層と分子量74000のポリエチレン
を40重量%含む第二層からなり、皮膜の重量は粒状肥
料に対し、8重量%、第一層の全皮膜に占める割合は、
70重量%であることがわかった。また、第二層に於け
る鉄及びニッケルを原子吸光法により測定したところ、
鉄は0.85×10-6モル/g、ニッケルは0.085
×10-6モル/g含まれていることがわかった。
【0045】
【実施例3】重量平均分子量が4830のポリエチレン
(商標;ハイワックス320P、三井石油化学(株)
製)25重量部、EVA10重量部に1900重量部の
テトラクロルエチレンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リ
フラックスさせてポリエチレン、及びEVAを溶解し
た。さらにこの溶液にタルク60重量部、澱粉5重量部
を加え、十分攪拌して分散液を調整した(これをA液と
する)。一方同様に、鉄アセチルアセトン錯体0.03
重量部(下記、B液の固型分基準で0.85×10 -6
ル/g)およびニッケルジブチルジチオカーバメート
0.003重量部(下記、B液の固型分基準で0.08
5×10-6モル/g)を含む重量平均分子量が5000
0のポリエチレン(商標;サンテックM6555、旭化
成工業(株)製)30重量部に1900重量部のテトラ
クロルエチレンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラッ
クスさせてポリエチレンを溶解したのち、タルク63重
量部、澱粉5重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(HLB値19.5)2重量部を加え、十分
攪拌して分散液を調整した(これをB液とする)。2〜
4mmで篩分した平均粒子径3.0mmの粒状燐硝安カ
リ(N、P25、K2O成分は各々15%)100重量
部を噴流装置に投入し、熱風を送風して装置内の温度が
60℃で安定な噴流状態を起こさせた。
【0046】次に、上記A液のうち、140重量部を送
液ポンプによりスプレーノズルから12分を要して噴流
装置に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃とな
るよう熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃
となるよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のう
ち、60重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから
5分を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内
は65±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の
供給終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になっ
た時点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0047】実施例1と同様な分析を行った結果、製造
された被覆肥料は、分子量48300のポリエチレンを
25重量%含む第一層と分子量50000のポリエチレ
ンを30重量%含む第二層からなり、皮膜の重量は粒状
肥料に対し、10重量%、第一層の全皮膜に占める割合
は70重量%であることがわかった。また、第二層に於
ける鉄及びニッケルを原子吸光法により測定したとこ
ろ、鉄は0.85×10 -6モル/g、ニッケルは0.0
85×10-6モル/g含まれていることがわかった。
【0048】
【実施例4】鉄アセチルアセトン錯体0.03重量部
(下記、B液の固型分基準で0.85×10-6モル/
g)およびニッケルジブチルジチオカーバメート0.0
03重量部(下記、A液の固型分基準で0.085×1
-6モル/g)を含む重量平均分子量が6770のポリ
エチレン(商標;ハイワックス4400G、三井石油化
学(株)製)25重量部に1900重量部のテトラクロ
ルエチレンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラックス
させてこれらを溶解した。さらにこの溶液にタルク70
重量部、澱粉5重量部を加え、十分攪拌して分散液を調
整した(これをA液とする)。一方同様に、鉄アセチル
アセトン錯体0.03重量部(下記、B液の固型分基準
で0.85×10-6モル/g)およびニッケルジブチル
ジチオカーバメート0.003重量部(下記、B液の固
型分基準で0.085×10-6モル/g)を含む重量平
均分子量が50000のポリエチレン(商標;サンテッ
クM6555、旭化成工業(株)製)40重量部に19
00重量部のテトラクロルエチレンを加え、該溶剤の沸
点まで加熱リフラックスさせてこれらを溶解したのち、
タルク52重量部、澱粉5重量部およびポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(HLB値19.5)3重
量部を加え、十分攪拌して分散液を調整した(これをB
液とする)。2〜4mmで篩分した平均粒子径3.0m
mの粒状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各々1
5%)100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送風し
て装置内の温度が60℃で安定な噴流状態を起こさせ
た。
【0049】次に、上記A液のうち、90重量部を送液
ポンプによりスプレーノズルから8分を要して噴流装置
に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃となるよ
う熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃とな
るよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のうち、
10重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから5分
を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内は6
5±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の供給
終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になった時
点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0050】実施例1と同様な分析を行った結果、製造
された被覆肥料は、分子量6770のポリエチレンを2
5重量%含む第一層と分子量50000のポリエチレン
を40重量%含む第二層からなり、皮膜の重量は粒状肥
料に対し、5重量%、第一層の全皮膜に占める割合は、
90重量%であることがわかった。また、第一層、およ
び第二層に於ける鉄及びニッケルを原子吸光法により測
定したところ、鉄は0.85×10-6モル/g、ニッケ
ルは0.085×10-6モル/gが各々の層に含まれて
いることがわかった。
【0051】
【実施例5】重量平均分子量が650の酸化タイプポリ
エチレン(商標;ネオワックスE、ヤスハラケミカル
(株)製)90重量部に1900重量部のテトラクロル
エチレンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラックスさ
せてポリエチレンを溶解した。さらにこの溶液にタルク
9重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(HLB値19.5)1重量部を加え、十分攪拌して分
散液を調整した(これをA液とする)。一方同様に、鉄
アセチルアセトン錯体0.01重量部(下記、B液の固
型分基準で0.28×10-6モル/g)およびニッケル
ジブチルジチオカーバメート0.001重量部(下記、
B液の固型分基準で0.028×10-6モル/g)を含
む重量平均分子量が74000のポリエチレン(商標;
サンテックM2270、旭化成工業(株)製)20重量
部に1900重量部のテトラクロルエチレンを加え、該
溶剤の沸点まで加熱リフラックスさせてこれらを溶解し
たのち、タルク60重量部、澱粉20重量部を加え、十
分攪拌して分散液を調整した(これをB液とする)。2
〜4mmで篩分した平均粒子径3.0mmの粒状燐硝安
カリ(N、P25、K2O成分は各々15%)100重
量部を噴流装置に投入し、熱風を送風して装置内の温度
が60℃で安定な噴流状態を起こさせた。
【0052】次に、上記A液のうち、28重量部を送液
ポンプによりスプレーノズルから5分を要して噴流装置
に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃となるよ
う熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃とな
るよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のうち、
52重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから5分
を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内は6
5±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の供給
終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になった時
点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0053】実施例1と同様な分析を行った結果、製造
された被覆肥料は、分子量650の酸化タイプポリエチ
レンを90重量%含む第一層と分子量74000のポリ
エチレンを20重量%含む第二層からなり、皮膜の重量
は粒状肥料に対し、4重量%、第一層の全皮膜に占める
割合は、35重量%であることがわかった。また、第二
層に於ける鉄及びニッケルを原子吸光法により測定した
ところ、鉄は0.28×10-6モル/g、ニッケルは
0.028×10-6モル/g含まれていることがわかっ
た。
【0054】
【実施例6】重量平均分子量が750のポリエチレン
(商標;ネオワックスL、ヤスハラケミカル(株)製)
40重量部、EVA10重量部に1900重量部のテト
ラクロルエチレンを加え、該溶剤の沸点まで加熱リフラ
ックスさせてポリエチレンおよびEVAを溶解した。さ
らにこの溶液にタルク50重量部を加え、十分攪拌して
分散液を調整した(これをA液とする)。一方同様に、
鉄アセチルアセトン錯体0.1重量部(下記、B液の固
型分基準で2.8×10-6モル/g)およびニッケルジ
ブチルジチオカーバメート0.01重量部(下記、B液
の固型分基準で0.28×10-6モル/g)を含む重量
平均分子量が74000のポリエチレン(商標;サンテ
ックM2270、旭化成工業(株)製)90重量部に1
900重量部のテトラクロルエチレンを加え、該溶剤の
沸点まで加熱リフラックスさせてポリエチレンを溶解し
たのち、タルク6重量部、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(HLB値19.5)4重量部を加え、
十分攪拌して分散液を調整した(これをB液とする)。
2〜4mmで篩分した平均粒子径3.0mmの粒状尿素
100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送風して装置
内の温度が60℃で安定な噴流状態を起こさせた。
【0055】次に、上記A液のうち、475重量部を送
液ポンプによりスプレーノズルから15分を要して噴流
装置に供給した。この間、噴流装置内は60±2℃とな
るよう熱風の温度を調節した。引き続き、内温を65℃
となるよう熱風を調節した後、同様にして上記B液のう
ち、25重量部を送液ポンプによりスプレーノズルから
5分を要して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内
は65±2℃となるよう熱風の温度を調節した。B液の
供給終了後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になっ
た時点で噴流装置から内容物を取り出した。
【0056】実施例1と同様な分析を行った結果、製造
された被覆肥料は、分子量750のポリエチレンを40
重量%含む第一層と分子量74000のポリエチレンを
90重量%含む第二層からなり、皮膜の重量は粒状肥料
に対し、25重量%、第一層の全皮膜に占める割合は、
95重量%であることがわかった。また、第二層に於け
る鉄及びニッケルを原子吸光法により測定したところ、
鉄は2.8×10-6モル/g、ニッケルは0.28×1
-6モル/g含まれていることがわかった。
【0057】
【比較例1】2〜4mmで篩分した重量平均粒子径3.
0mmの粒状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各
々15%)100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送
風して装置内の温度が60℃で安定な噴流状態を起こさ
せた。次に、実施例2で使用したA液のうち、160重
量部を送液ポンプによりスプレーノズルから15分を要
して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内は60±
2℃となるよう熱風の温度を調節した。液の供給終了
後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になった時点で
噴流装置から内容物を取り出した。得られた生成物は、
実施例7における性能評価に供した。
【0058】
【比較例2】2〜4mmで篩分した重量平均粒子径3.
0mmの粒状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各
々15%)100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送
風して装置内の温度が65℃で安定な噴流状態を起こさ
せた。次に、実施例2で使用したB液のうち、160重
量部を送液ポンプによりスプレーノズルから15分を要
して噴流装置に供給した。この間、噴流装置内は65±
2℃となるよう熱風の温度を調節した。液の供給終了
後、熱風を冷風に切り替え、35℃以下になった時点で
噴流装置から内容物を取り出した。得られた生成物は、
実施例7における性能評価に供した。
【0059】
【比較例3】2〜4mmで篩分した重量平均粒子径3.
0mmの粒状燐硝安カリ(N、P25、K2O成分は各
々15%)100重量部を噴流装置に投入し、熱風を送
風して装置内の温度が65℃で安定な噴流状態を起こさ
せた。次に、実施例2で使用したA液とB液を7/3の
割合で混合した液160重量部を送液ポンプによりスプ
レーノズルから15分を要して噴流装置に供給した。こ
の間、噴流装置内は65±2℃となるよう熱風の温度を
調節した。液の供給終了後、熱風を冷風に切り替え、3
5℃以下になった時点で噴流装置から内容物を取り出し
た。得られた生成物は、実施例7における性能評価に供
した。
【0060】
【実施例7】上述した方法に従い、実施例1〜6、比較
例1〜3で得られた被覆肥料の評価を実施した。溶出率
は前記の方法に従い、全チッソの溶出で示した。ただ
し、実施例6の被覆肥料は尿素の測定によった。分解
性、耐磨耗性も前記の方法により評価した。結果は表1
の通りである。
【0061】以上の結果より、本発明の多層被覆肥料
は、従来技術によって得られたものに比し、力学的強
度、溶出コントロール性、皮膜の分解性などが大きく改
善されていることがわかる。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の多層被覆肥料は、優れた力学的
強度、溶出コントロール性、皮膜の分解性を有するた
め、徐放性を有する肥料として広く使用することができ
る。ことに皮膜の分解性に優れるため、環境への負荷が
少ないことは本発明の大きな特徴の一つである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法に使用する噴流装置の一例の概
念図である。
【符号の説明】
1 ブロワー 2 オリフィス 3 加熱器 4 送液ポンプ 5 スプレーノズル 6 肥料投入口 7 排出口 8 肥料 T1 温度計 T2 温度計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状肥料の表面が、重量平均分子量30
    0〜10,000のポリオレフィンおよび/または石油
    ワックスを10〜100重量%含有してなる第一層と、
    重量平均分子量が10,000より大きいポリオレフィ
    ンを10〜100重量%含有してなる第二層の少なくと
    も2層により被覆されており、全皮膜に於ける第一層の
    重量分率が30〜98重量%であり、かつ、内部の粒状
    肥料に対する全皮膜の重量が1〜50重量%である粒状
    の多層被覆肥料。
  2. 【請求項2】 鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガ
    ン、銀、パラジウム、モリブデン、クロム、タングステ
    ン、セリウムの中から選ばれる一種以上の有機金属錯体
    を、第二層の皮膜重量に対し,0.02〜20×10-6
    モル/g含む請求項1に記載の多層被覆肥料。
  3. 【請求項3】 転動または噴流装置を用いて、重量平均
    分子量300〜10,000のポリオレフィンおよび/
    または石油ワックスを固型分基準で10〜100重量%
    含有してなる分散(溶)液により粒状肥料の表面に第一
    層を生成させ、次に、重量平均分子量が10,000よ
    り大きいポリオレフィンを固型分基準で10〜100重
    量%含有してなる分散(溶)液により第二層を形成させ
    る工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    の多層被覆肥料の製造方法。
  4. 【請求項4】 第二層を形成する分散(溶)液中に、固
    型分換算で0.02〜20×10-6モル/gの、鉄、コ
    バルト、ニッケル、銅、マンガン、銀、パラジウム、モ
    リブデン、クロム、タングステン、セリウムの中から選
    ばれる一種以上の有機金属錯体が含まれていることを特
    徴とする請求項3に記載の多層被覆肥料の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007145693A (ja) * 2005-11-07 2007-06-14 Chisso Corp 時限溶出型被覆粒状肥料
JP2013521213A (ja) * 2010-03-03 2013-06-10 エムオーエス ホールディングス インコーポレーテッド 微量栄養素を有する肥料組成物とその製造方法

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