JP2002029874A - 緩効性肥料 - Google Patents

緩効性肥料

Info

Publication number
JP2002029874A
JP2002029874A JP2000203600A JP2000203600A JP2002029874A JP 2002029874 A JP2002029874 A JP 2002029874A JP 2000203600 A JP2000203600 A JP 2000203600A JP 2000203600 A JP2000203600 A JP 2000203600A JP 2002029874 A JP2002029874 A JP 2002029874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
component
slow
biodegradable polymer
transition metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000203600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4693961B2 (ja
Inventor
Satoko Shibazaki
都子 柴崎
Takashi Miyamoto
貴志 宮本
Takeshi Ito
武 伊藤
Katsuya Shino
勝也 示野
Yasunari Hotta
泰業 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Society for Techno Innovation of Agriculture Forestry and Fisheries
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Society for Techno Innovation of Agriculture Forestry and Fisheries
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd, Society for Techno Innovation of Agriculture Forestry and Fisheries filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2000203600A priority Critical patent/JP4693961B2/ja
Publication of JP2002029874A publication Critical patent/JP2002029874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4693961B2 publication Critical patent/JP4693961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な被膜を有するとともに、施肥後におい
ては環境中に残存しない被覆層で被覆された肥料成分を
有する緩効性肥料を得ること。 【解決手段】 2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位
におけるアルキルの60モル%以上がメチルである脂肪
族ポリエステルセグメントと、不飽和結合を有する熱可
塑性樹脂セグメントとを共重合することで得られる生分
解性ポリマー成分と、有機の肥料若しくは無機の肥料の
うち少なくともいずれか一方を含有する肥料料成分とを
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー成分と肥
料成分とを含有する緩効性肥料に関する。より、詳しく
は、任意期間、肥料成分を周辺土壌中または水中などに
除放するとともに、施肥後はポリマー成分が分解し、環
境負荷物質を土壌中などに残存させない緩効性肥料に関
する。
【0002】
【従来の技術】作物が収穫されるまでは様々な肥料が使
用されるが、短期間で効力を失うものは施肥の回数が多
くなり、作業性などの面で非効率的である。そのため、
緩効性肥料を用いることにより、施用回数の低減が可能
とされ、現在までに各種の緩効性肥料が提案されてい
る。
【0003】長期間効力を持続させる除放を行なうため
に、たとえば、肥料成分を合成樹脂からなる被覆剤で被
覆してマイクロカプセル化することは有効であり、この
ような粒状肥料は種々考案されている。
【0004】しかしながら、そのような粒状肥料は、施
肥後において土中などに被覆剤を残留させることがあっ
た。合成樹脂からなる被覆剤が自然環境中に残存した場
合、土壌汚染、水汚染の原因となる。
【0005】そのため、被覆剤として生分解性ポリマー
を用いた肥料が提案されており、生分解性ポリマーを使
用した例としては、ポリ乳酸系(特開平7−06188
4号公報)、ポリカプロラクトン系(特開平10−10
1501号公報)などの提案がある。
【0006】しかし、ポリ乳酸などの生分解性ポリマー
単独で被覆剤を構成したとしても、十分な被膜強度を得
ることは困難であった。そのため、製造運搬時などに物
理的衝撃を受け、被膜にクラックなどが発生して肥料成
分が施肥前に外界に流出する問題があった。一方、物理
的衝撃に対し十分な被膜強度を持たせようとすると、施
肥の段階において、生分解性ポリマーの加水分解速度、
微生物分解速度などが極端に遅くなり、安定した除放を
長期間行なうことが困難であった。
【0007】そのため、上述の生分解性ポリマーと、低
分子ポリオレフィン、低分子ワックスなどの難分解性樹
脂とを配合した徐放性肥料(特開平9−263476号
公報)が提案されたが、依然として、施肥後において、
土壌中または水中に難分解性樹脂が残存する問題があっ
た。
【0008】かかる問題を解決すべく、不飽和結合を有
するオレフィン樹脂を酸化分解促進物資とともに、生分
解性ポリエステルなどとブレンドしてブレンド被覆剤を
構成し、該ブレンド被覆剤で肥料成分を被覆する徐放性
肥料が提案された(特開平9−194280号公報、特
開平9−309784号公報)。遷移金属などからなる
酸化分解促進物資が土中などにおいてオレフィン樹脂を
分解させることで、土壌中などに樹脂成分が残存する問
題は解決された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のブレン
ド被覆剤で肥料成分を被覆する徐放性肥料は、ブレンド
被覆剤の被膜厚みに不均一性がある点で問題があった。
そのため、被膜厚みが薄い部分からは肥料成分が土中な
どへ急速に流出し、一方被膜厚みが薄い部分においては
肥料成分が土中へ流出困難であり、結果として均一に土
中へ肥料成分を流出させることは困難であった。また、
ブレンド被覆剤で肥料成分を被覆する徐放性肥料は、ブ
レンド被覆剤の被膜厚みを制御すること自体も困難であ
った。そのため、製造工程において何らかの原因によっ
て平均的に被膜厚みが薄い徐放性肥料が製造された場合
にあっては、物理的衝撃に弱い徐放性肥料が形成される
ことになる。本発明者は上述の問題を解決するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る緩効性肥料
は、請求項1に記載のように、2−ヒドロキシ−2−ア
ルキル酢酸単位におけるアルキルの60モル%以上がメ
チルである脂肪族ポリエステルセグメントと、少なくと
も2個のヒドロキシル基を有する不飽和炭化水素重合体
セグメントとを共重合することで得られる生分解性ポリ
マー成分と、有機の肥料若しくは無機の肥料のうち少な
くともいずれか一方を含有する肥料成分とを含有する緩
効性肥料である。
【0011】また、本発明に係る緩効性肥料は、請求項
2に記載のように、請求項1記載の発明において、前記
2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位におけるL体と
D体とのモル比が、1:3〜1:6である緩効性肥料で
ある。
【0012】また、本発明に係る緩効性肥料は、請求項
3に記載のように、請求項1または2記載の発明におい
て、前記生分解性ポリマーの還元粘度が0.15〜1.
0dl/gである緩効性肥料である。
【0013】また、本発明に係る緩効性肥料は、請求項
4に記載のように、請求項1〜3のいずれかに記載の発
明において、前記生分解性ポリマー成分に、遷移金属、
遷移金属酸化物、遷移金属ハロゲン化物、無機酸遷移金
属塩、有機酸遷移金属塩のうち少なくともいずれか一つ
を含有する分解促進剤を含有させた緩効性肥料である。
【0014】また、本発明に係る緩効性肥料は、請求項
5に記載のように、請求項1〜4のいずれかに記載の発
明において、前記肥料成分を、前記生分解性ポリマー成
分を含有する被覆材で被覆した緩効性肥料である。
【0015】本発明者は、2−ヒドロキシ−2−アルキ
ル酢酸単位におけるアルキルの60モル%以上がメチル
である脂肪族ポリエステルセグメントと、両末端にヒド
ロキシル基を有する不飽和炭化水素重合体セグメントと
を共重合することで得られる生分解性ポリマー成分と、
有機の肥料若しくは無機の肥料のうち少なくともいずれ
か一方を含有する肥料成分とを含有する緩効性肥料が、
製造時の物理的損傷に耐え得る被膜強度を有するととも
に、土中若しくは水中のいずれにおいても長期安定な除
放が可能であるという新知見に基づいて本発明を完成さ
せた。ここで、生分解性とは、分解の一過程において、
生物の代謝が関与して、低分子量化合物に変換する性質
をいう。
【0016】前記脂肪族ポリエステルセグメントとして
は、2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位におけるア
ルキルの全てがメチルである場合、すなわち、ポリ−2
−ヒドロキシ−2−メチル酢酸であることが望ましい。
なお、2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位における
アルキルは、水素、メチル、エチルであることが可能で
あるが、アルキルの60モル%以上がメチルであること
が必要である。
【0017】2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位に
おけるアルキルの60モル%以上がメチルである脂肪族
ポリエステルセグメントと、両末端にヒドロキシル基を
有する不飽和炭化水素重合体セグメントとを共重合させ
るから、脂肪族ポリエステル単体の場合と比較して、透
湿性を低く抑えることができ、しかも施肥初期のバース
トを防止することができるのである。
【0018】土壌中などにおいて、生分解性ポリマー成
分に水が浸透することにより、表面側に肥料成分が存在
する場合は、表面側に存在する肥料成分の大半が溶出し
た後に、前記生分解性ポリマー成分の分解とともに緩効
性肥料の中心部から表面側にかけて多くの導通隙間が発
生し、肥料成分の溶出を促進させる。
【0019】2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位に
おけるアルキルの60モル%以上をメチルにすること
で、適正な被膜強度を得ることができるとともに、施肥
中期において、2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位
の加水分解を土壌中などにおいて促進できる。また、両
末端にヒドロキシル基を有する不飽和炭化水素重合体セ
グメントの不飽和結合部分が酸化分解されるから、施肥
中期において前記不飽和炭化水素重合体セグメントの分
解が可能である。
【0020】施肥後においては、土壌中若しくは水中の
いずれにおいても、前記脂肪族ポリエステルセグメント
は完全に加水分解し、前記不飽和炭化水素重合体セグメ
ントも完全に分解するから、環境に負荷を与える物質を
残留させない。
【0021】前記2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単
位におけるL体のD体に対するモル比は、溶剤への溶解
性、生分解性、加水分解性を確保するために、6以下で
あることが好ましい。また、所定の被膜強度を有するた
めには3以上であることが好ましい。したがって、前記
2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位におけるL体と
D体とのモル比は、1:3〜1:6であることが好まし
い。なお、2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位にお
けるアルキル基の構造は、既存の測定方法で測定可能で
あり、たとえばNMRで測定することが可能である。ま
た、前記2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位におけ
るL体とD体との識別認識測定方法も既存の測定方法を
使用することが可能であり、たとえば旋光光度計で測定
することが可能である。
【0022】前記生分解性ポリマーは、土壌中若しくは
水中での使用に耐え得る被膜強度を形成するために還元
粘度が0.15dl/g以上であることが望ましく、製
造効率を担保するために1.0dl/g以下であること
が望ましい。ここで生分解性ポリマーの還元粘度は、生
分解性ポリマー0.125gをクロロフォルム25ml
に溶解し、25℃においてウベローデ粘度管を用いて測
定することができる。
【0023】前記生分解性ポリマー成分に、遷移金属、
遷移金属酸化物、遷移金属ハロゲン化物、無機酸遷移金
属塩、有機酸遷移金属塩のうち少なくともいずれか一つ
を含有する分解促進剤を含有させることで、前記生分解
性ポリマーの分解を促進することができる。
【0024】また、有機の肥料若しくは無機の肥料のう
ち少なくともいずれか一方を含有する肥料成分を、前記
生分解性ポリマー成分を含有する被覆材で被覆すること
で、汎用性容易な形状に緩効性肥料を成形することがで
きるとともに、土壌中などにおいては的確な除放を行な
うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】2−ヒドロキシ−2−アルキル酢
酸単位におけるアルキルの60モル%以上がメチルであ
る脂肪族ポリエステルセグメントと、少なくとも2個の
ヒドロキシル基を有する不飽和炭化水素重合体セグメン
トとを共重合することで、生分解性ポリマー成分を得る
ことができる。前記不飽和炭化水素重合体セグメントと
して、両末端にヒドロキシル基を有する不飽和炭化水素
重合体セグメントを用いることも可能である。
【0026】前記生分解性ポリマーの重合方法として
は、種々の公知の方法で行なうことができる。たとえ
ば、前記不飽和炭化水素重合体セグメントとしての両末
端にヒドロキシル基を有する低分子量のジエン系モノマ
ーの重合体若しくは共重合体と、脂肪族ポリエステルセ
グメントとしての2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸環
状2量体ラクチドとを開環付加重合させることで、生分
解性ポリマーを得ることができる。
【0027】前記脂肪族ポリエステルセグメントと前記
不飽和炭化水素重合体セグメントとの共重合は、両者は
相溶困難であるためバルク状態で行なうよりも溶媒中で
行うことが好ましい。溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロフォルム、トリクロロエチレン、
テトラヒドロフランなどを使用することができる。な
お、前記脂肪族ポリエステルセグメントと前記不飽和炭
化水素重合体セグメントとのモル比を適宜変更すること
で目的用途に応じた除放速度を得ることができる。
【0028】前記不飽和炭化水素重合体セグメントとし
ては、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリ
オールなどが挙げられるが、これらに限定されるわけで
はない。ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポ
リオールなどについては既存の製造方法で得ることが可
能である。
【0029】また、前記脂肪族ポリエステルセグメント
の分子量としては、1000以上100000以下のも
のを使用することが望ましい。
【0030】土壌中または水中において、生分解性ポリ
マーの分解速度を更に向上させるために分解促進剤を添
加させることができる。前記分解促進剤としては、遷移
金属、遷移金属酸化物、遷移金属ハロゲン化物、無機酸
遷移金属塩、有機酸遷移金属塩のうち少なくともいずれ
か一つを含有する分解促進剤を使用することができる。
前記遷移金属は、たとえば、Cu、Ag、Zn、Mn、
Fe、Co、Mo、Niなどの微細粉末金属を使用する
ことができる。また、前記遷移金属酸化物は、たとえ
ば、アナターゼ型酸化チタン、酸化クロームグリーン、
コバルトブルーなどを使用することができる。また、前
記遷移金属ハロゲン化物は、たとえば、FeCl2、F
eCl3、NiCl2、NiBr2、CoBr3、MnCl
2、MnCl 3、TiCl4、CuCl、ZnCl2などを
使用することができる。また、前記無機酸遷移金属塩
は、たとえば、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、炭酸、燐
酸、亜燐酸とZn、Mo、Mn、Fe、Co、Ni、C
uなどの微粉末化塩を使用することができる。また、前
記有機酸遷移金属塩は、たとえば、炭素数1ないし22
の有機酸、すなわち飽和、不飽和、脂肪属カルボン酸、
芳香属カルボン酸の遷移金属塩などを使用することがで
きる。なお、酸化分解促進物質の添加量を適宜変更する
ことで目的用途に応じた除放速度を得ることができる。
【0031】前記分解促進剤は、前記生分解性ポリマー
成分に対して0.001〜20wt%添加するのが望ま
しい。20wt%よりも多い添加量は製造中の過熱によ
って被膜の劣化を招く場合もあるので適当ではない。ま
た、0.001wt%よりも少ない添加量では酸化促進
効果が不十分である。前記分解促進剤は、前記生分解性
ポリマー成分に対して0.05〜15wt%添加するの
がより好適である。なお、分解促進剤の添加量を適宜変
更することで目的用途に応じた除放速度を得ることがで
きる。
【0032】本発明で使用される肥料成分としては、硫
安、硝安、尿素、硝酸ソーダ、イソブチルアルデヒド縮
合尿素、リン酸カリ、リン酸石灰、焼成リン肥、塩化カ
リウム、重炭酸カリウム、リン酸カリウム、硝酸カリウ
ムなど、各種の有機の肥料を1種または2種以上組合せ
て用いることができる。
【0033】なお、前記分解促進物質として昇華性微粒
子を使用することも可能である。前記分解促進物質とし
ては、たとえば、ナフタレン、樟脳、硫黄のうち少なく
ともいずれか一つを含有するものを使用できる。前記昇
華性微粒子は、前記脂肪族ポリエステル中に分散された
昇華性微粒子が、施肥後徐々に昇華した結果、微細な空
隙が生成して、空気との接触面積を著しく増加させ、ま
た酸化分解性高分子組成物の隔壁が極薄化して急激に酸
化分解を受けて崩壊し易くなる。このため、前記昇華性
微粒子の昇華性の程度は、施肥後空隙が完成するまでの
期間に影響を与える。すなわち、高分子組成物の酸化分
解性と、空隙界面は比例し、空隙界面は昇華性微粒子の
割合に比例し、粒径に反比例する。すなわち、添加割合
が多いほど、また微粒子径が小さいほど酸化分解は進行
し、被膜設計に際してはこれらの組合せを充分に検討し
計画される。本発明に必須の昇華性微粒子とは常温にお
いて個体で、かつ水に不溶または難溶性で、粒径が0.
1〜50μmのものを使用することができる。
【0034】前記生分解性ポリマー成分と前記肥料成分
との重量比は、1:1〜1:100であることが望まし
い。
【0035】また、被覆粒状肥料の形態は、肥料成分の
除放濃度、除放期間などの要求性能に応じるために組成
物中に含有させるべき肥料成分の量、また施用作業時の
利便性を考慮し、粒状、球状、柱状、円盤状に成形する
ことができる。
【0036】生分解性ポリマーの肥料への被覆方法につ
いては、混練りしてペレット状、シート状などに成形す
る方法、樹脂をカプセル状として肥料成分を充填した後
に密封する方法が挙げられ、特に限定はないが、たとえ
ば、噴流層内において、転動または流動状態にある肥料
成分粒材に被覆材溶液を噴霧し、同時に熱風を高速で吹
き付けることで溶剤を速やかに蒸発乾燥する方法など、
肥料成分を樹脂で被覆できるものが好ましい。但し、生
分解性ポリマーが熱によって分解または劣化する可能性
があるため、混合混練・成形・被覆材噴霧・乾燥などの
過程においては温度を熱分解温度・劣化温度以下に制御
する必要がある。
【0037】肥料成分へ噴霧被覆する生分解性ポリマー
の形態としては、ポリマーをトリクロロエチレン、パー
クロロエチレンなどの含塩素系溶剤の他トルエン、キシ
レンなどの汎用溶剤に溶解した溶液、溶融ポリマー、水
分散体などが考えられ、特に限定はない。
【0038】本発明では、前記生分解性ポリマー成分と
前記肥料成分とに加え、前記肥料成分の溶出コントロー
ル機能が失われない範囲で、添加物としての粉体フィラ
ーを使用することが可能である。前記粉体フィラーは、
難水溶性または不水溶性の粉体であり、無機質若しくは
有機質の何れのものも使用できる。粉体フィラーは被膜
内に均一に分散されるが、分散性不良のものはシリコン
などによる表面処理や界面活性剤などで分散し易くする
などの分散性改良処理が必要である。無機質粉体フィラ
ーの好ましい材料としては、たとえば、タルク、炭酸カ
ルシウム、クレイ、ケイソウ土、シリカおよびその塩、
金属酸化物、イオウなどが挙げられる。これら無機質粉
体フィラーのうちイオウは微生物分解を受ける材料であ
り、被膜の複合材料の成分として土壌中での分解を受け
易くするなどの利点がある。一方、有機質の粉体フィラ
ーは、微生物によって分解を受けるものが多く、複合材
料としての土壌分解はイオウより優れた点があり、たと
えば澱粉その他澱粉質の材料や、土壌中で微生物分解に
よってアオンモニウムイオンを生成するクロチリデンジ
ウレアなどが好ましい材料である。
【0039】前記粉体フィラーとして使用した場合、そ
の使用量が増えると、生分解性ポリマー成分の被膜強度
が低下する傾向がある。したがって、緩効性肥料中にお
ける前記粉体フィラーの使用量としては、30〜70重
量%濃度が好ましい。
【0040】上述の実施の形態では、2−ヒドロキシ−
2−アルキル酢酸単位におけるアルキルの60モル%以
上がメチルである脂肪族ポリエステルセグメントと、両
末端にヒドロキシル基を有する不飽和炭化水素重合体セ
グメントとを開環付加重合することで、生分解性ポリマ
ー成分を得たが、前記脂肪族ポリエステルセグメントと
前記不飽和炭化水素重合体セグメントとをグラフト共重
合することで生分解性ポリマー成分を得ることも可能で
ある。また、ブロック共重合することで生分解性ポリマ
ー成分を得ることも可能である。
【0041】また、前記肥料成分を、前記生分解性ポリ
マー成分を含有する被覆材で被覆することで緩効性肥料
を形成したが、前記肥料成分が、前記生分解性ポリマー
成分中に分散されているで緩効性肥料であってもよい。
【0042】本発明では、前記生分解性ポリマー成分と
前記肥料成分とに加え、前記肥料成分の溶出コントロー
ル機能が失われない範囲で、さらに、添加物としての界
面活性材を使用することが可能である。前記界面活性剤
としては、陽イオン性のもの、陰イオン性のもの、両性
のもの、非イオン性のもの何れも使用できる。
【0043】前記界面活性剤は、親水性が強すぎる場合
は被膜内に均一に分散せずに凝集して被膜欠陥の原因に
なり、一方、親油性が強すぎると被膜への影響は少ない
が、肥料成分の溶出促進効果が劣る傾向がある。したが
って、前記界面活性剤はその親水性疎水性のバランスが
重要である。
【0044】また、前記生分解性ポリマー成分と前記肥
料成分とに加え、添加物として鉱物成分を含有させるこ
とが可能である。前記鉱物成分を含有させた場合、前記
鉱物成分と前記生分解性ポリマーとの界面から優先的に
水が浸透する。施用初期においてはこの界面隙間は小さ
く、肥料成分の溶出速度は一定レベルに制限される。そ
して、日数経過に伴う生分解性ポリマーの分解により上
記界面隙間が拡大するとともに、より内部の肥料成分が
溶出してゆく。最終的に生分解性ポリマーの大部分が消
失しても、鉱物成分の肥料成分吸着効果により徐放性が
残存し、最終的にすべての肥料成分が溶出するまで徐放
性は維持される。
【0045】鉱物成分としては、特に限定されないが、
肥料成分に対する吸着性などの見地から酸性白土(粘
土)、活性白土(粘土)、セッコウ、珪酸質原料などが
望ましい。これらを1種または2種以上を混合して使用
することが可能である。珪酸質原料としては、白珪石、
軟珪石、炉材珪石、ケイソウ土、パーライト(真珠
岩)、X型、Y型、ZSM型などのセオライト、シリカ
ライトなどを、それぞれ挙げることができる。
【0046】前記鉱物成分の形態は、粉末状、球状、鱗
片状、板状、薄片状、繊維状、粉砕片などであってもよ
い。また、前記鉱物成分の均粒径は、大き過ぎると肥料
成分の溶出が早過ぎて十分な徐放効果を得難いととも
に、固形体である農薬が崩壊し易くなる。小さすぎる
と、水が浸透することによる鉱物成分と生分解性ポリマ
ーとの界面形成効果が充分でない。したがって、前記鉱
物成分の均粒径は0.1〜50μmが好適である。この
ように、鉱物成分の粒径は、肥料成分の溶出速度と関連
するため、速い溶出速度を所望する場合は大きく、非常
に遅い溶出速度を所望する場合は小さく、上記範囲内で
適宜設定して溶出速度を制御することが可能である。
【0047】
【実施例】以下に、本発明における実施例を示す。 (実施例1)DLラクチド100重量部、ポリイソプレ
ンポリオール(数平均分子量2500)25重量部、オ
クチル酸スズ0.1重量部、無水キシレン100重量部
を、窒素導入管を備えた重合管に投入し、窒素雰囲気下
で140℃で加熱攪拌、20時間開環重合させた後、1
65℃にてキシレンを留去し、前記生分解性ポリマーと
してのポリイソプレン共重合乳酸系ポリエステルを得
た。
【0048】得られたポリイソプレン共重合乳酸系ポリ
エステルを、トリクロロエチレンに5重量%濃度になる
ように溶解し、平均粒径4mmの尿素に噴霧被覆装置を
用いて噴霧被覆、高温の熱風により溶剤を蒸発乾燥して
被覆粒状肥料を作製した。 (実施例2)実施例1のポリイソプレンポリオールの代
わりに、ポリブタジエンポリオール(数平均分子量25
00)を用いた他は、実施例1と同様の方法で生分解性
ポリマーを得た。そして、実施例1と同様の方法で被覆
粒状肥料を得た。 (実施例3)実施例1で得られた生分解性ポリマーをト
リクロロエチレンに5重量%濃度になるように溶解し
た。その後、アナターゼ型酸化チタンを生分解性ポリマ
ーに対して2重量%になるように添加し、平均粒径4m
mの肥料に噴霧被覆装置を用いて噴霧被覆、高温の熱風
により溶剤を蒸発乾燥して被覆粒状肥料を得た。 (比較例)被覆剤用樹脂としての低密度ポリエチレン
(MI(メルトインデックス)=23、密度0.916
g/cm3)を、トリクロロエチレンに5重量%濃度に
なるように溶解し、平均粒径4mmの尿素に噴霧被覆装
置を用いて噴霧被覆、高温の熱風により溶剤を蒸発乾燥
して被覆粒状肥料を得た。
【0049】実施例1、実施例2、実施例3、比較例の
それぞれで得られた被覆粒状肥料において尿素溶出率
(%)を測定した。被覆粒状肥料をそれぞれ5.0gを
200ml水中に浸漬して25℃に静置する。所定期間
後肥料成分と水に分け、水中に溶出した尿素を定量分析
により求めた。肥料成分には新水を200ml入れて再
び25℃に静置、所定期間後同様な分析を行なった。こ
の様な操作を反復して水中に溶出した尿素の溶出累計と
日数との関係を求めた。尿素の溶出累計から相対的に尿
素溶出率(%)を測定した。その結果を下記表1に示
す。
【0050】
【表1】
【0051】上述の表1に結果から、本発明に係る緩効
性肥料では、施肥初期においてはバーストすること無
く、しかも、日数が経過するにつれて窒素成分の純水中
への高溶出率を達成することができた。なお、施肥後
は、ポリマー成分が分解することで土壌中などにおいて
環境に負荷を与えることはなかった。一方、比較例に係
る緩効性肥料では、日数が経過したとしても窒素成分の
純水中への溶出率は低く、土壌中などに肥料成分を溶出
させる効果は低かった。
【0052】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0053】
【発明の効果】本発明に用いられているポリマーは、脂
肪族ポリエステルセグメントの加水分解と不飽和炭化水
素重合体セグメントの酸化分解、さらに土壌中での微生
物分解の効果により、施肥初期のバーストを抑制しつ
つ、目的用途における除放期間を任意に制御することが
できる。また、施肥後は、生分解性ポリマー成分が容易
に分解するため、土壌中または水中において環境に負荷
を与える物質を残留させない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 貴志 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 伊藤 武 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 示野 勝也 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 堀田 泰業 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4H061 AA01 DD04 DD18 DD20 EE11 EE15 EE16 EE17 EE19 EE27 EE35 FF15 HH03 LL13 LL26 4J031 AA29 AA49 AB01 AC01 AC03 AF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸単位
    におけるアルキルの60モル%以上がメチルである脂肪
    族ポリエステルセグメントと、少なくとも2個のヒドロ
    キシル基を有する不飽和炭化水素重合体セグメントとを
    共重合することで得られる生分解性ポリマー成分と、 有機の肥料若しくは無機の肥料のうち少なくともいずれ
    か一方を含有する肥料成分とを含有する緩効性肥料。
  2. 【請求項2】 前記2−ヒドロキシ−2−アルキル酢酸
    単位におけるL体とD体とのモル比が、1:3〜1:6
    である請求項1記載の緩効性肥料。
  3. 【請求項3】 前記生分解性ポリマーの還元粘度が0.
    15〜1.0dl/gである請求項1または2記載の緩
    効性肥料。
  4. 【請求項4】 前記生分解性ポリマー成分に、遷移金
    属、遷移金属酸化物、遷移金属ハロゲン化物、無機酸遷
    移金属塩、有機酸遷移金属塩のうち少なくともいずれか
    一つを含有する分解促進剤を含有させた請求項1〜3の
    いずれかに記載の緩効性肥料。
  5. 【請求項5】 前記肥料成分を、前記生分解性ポリマー
    成分を含有する被覆材で被覆した請求項1〜4のいずれ
    かに記載の緩効性肥料。
JP2000203600A 2000-07-05 2000-07-05 緩効性肥料 Expired - Lifetime JP4693961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000203600A JP4693961B2 (ja) 2000-07-05 2000-07-05 緩効性肥料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000203600A JP4693961B2 (ja) 2000-07-05 2000-07-05 緩効性肥料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002029874A true JP2002029874A (ja) 2002-01-29
JP4693961B2 JP4693961B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=18700985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000203600A Expired - Lifetime JP4693961B2 (ja) 2000-07-05 2000-07-05 緩効性肥料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4693961B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003327850A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Toyo Ink Mfg Co Ltd 微生物崩壊性樹脂組成物および成形品
US7928377B2 (en) 2004-10-27 2011-04-19 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam apparatus and sample manufacturing method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102826899B (zh) * 2012-07-31 2014-03-05 马鞍山科邦生态肥有限公司 一种晚稻专用肥料及其制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0995603A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Dainippon Ink & Chem Inc ヒドロキシカルボン酸系ポリエステル組成物の製造方法
JP2000044659A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Tokuyama Corp ブロック共重合体及びその製造方法
JP2001064089A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Toyobo Co Ltd 緩効性肥料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0995603A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Dainippon Ink & Chem Inc ヒドロキシカルボン酸系ポリエステル組成物の製造方法
JP2000044659A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Tokuyama Corp ブロック共重合体及びその製造方法
JP2001064089A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Toyobo Co Ltd 緩効性肥料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003327850A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Toyo Ink Mfg Co Ltd 微生物崩壊性樹脂組成物および成形品
US7928377B2 (en) 2004-10-27 2011-04-19 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam apparatus and sample manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4693961B2 (ja) 2011-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Azeem et al. Review on materials & methods to produce controlled release coated urea fertilizer
CN110198779B (zh) 杂卤石制粒方法
JPH09188588A (ja) 耐摩耗性で制御された放出肥料構成物及びその製造方法
CA2372334A1 (en) Conditioned fertilizer product containing lactic acid derivative, method of manufacture and use thereof
JPH054887A (ja) 肥料被覆用組成物および被覆粒状肥料およびその製造法
WO2003074447A2 (en) Anti-explosive fertilizer coatings
WO2003106377A2 (en) Anti-explosive fertilizer coatings
JP2002029874A (ja) 緩効性肥料
JP4050052B2 (ja) 被覆粒状肥料
JP2002029875A (ja) 緩効性肥料
JP4245584B2 (ja) 被覆粒状肥料
JPH09249478A (ja) 生分解性樹脂被膜を有する被覆粒状肥料
JP2001031489A (ja) 浮上防止性に優れた分解性被膜被覆肥料
JPH09202683A (ja) 被覆肥料の製造方法
JP2000302585A (ja) 分解性被膜を有する被覆粒状肥料
JPH09263476A (ja) 分解性被覆粒状肥料およびその製造方法
JP2000302585A5 (ja)
JP3729959B2 (ja) 被覆粒状肥料
JPH11130576A (ja) 分解性を有する被覆粒状肥料
JPH07206565A (ja) 微量要素含有被覆粒状肥料
JPH09194281A (ja) 生分解性被膜を有する被覆粒状肥料
JPH09194280A (ja) 分解性被膜を有する被覆粒状肥料
JPH10231190A (ja) 被覆肥料とその製造方法
JPH07315976A (ja) 分解性被膜被覆粒状肥料
JPH06157181A (ja) 徐放性肥料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4693961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term