JPH09194281A - 生分解性被膜を有する被覆粒状肥料 - Google Patents

生分解性被膜を有する被覆粒状肥料

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JPH09194281A
JPH09194281A JP8021847A JP2184796A JPH09194281A JP H09194281 A JPH09194281 A JP H09194281A JP 8021847 A JP8021847 A JP 8021847A JP 2184796 A JP2184796 A JP 2184796A JP H09194281 A JPH09194281 A JP H09194281A
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JP
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copolymer
granular fertilizer
coating
coated granular
acid
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JP8021847A
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English (en)
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Yoshihiro Chikami
世始裕 千頭
Michiyuki Ashihara
通之 芦原
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/37Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆粒状肥料において生分解性被膜の溶出制
御と必要な被膜強度を両立させる。 【解決手段】 粒状肥料の表面を生分解性ポリエステル
とポリオレフィン又はポリ塩化ビニリデンからなる樹脂
で被覆し、更に該被覆面を前記ポリエステルからなる樹
脂で被覆。 【効果】 長期間にわたる溶出制御可能で、その製造、
保管、流通及び使用の各段階で破損することのない被膜
を有する被覆粒状肥料が提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被覆粒状肥料に関す
る。更に詳しくは生分解性を有する被膜で被覆された被
覆粒状肥料に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】これまでに溶出速度の制御が
可能な肥料として、樹脂や硫黄等の無機物で被覆された
被覆粒状肥料が開発され開示されてきた(特公昭54-310
4 号、特公昭59-30679号、特公昭54-817号等)。これら
の肥料の内、熱可塑性樹脂で被覆されたものは溶出速度
や溶出の温度依存性を制御する技術などが次々に開発さ
れ(特開昭55-9495 号、特開昭54-97260号等)、その溶
出機能は充実していった。これら被覆粒状肥料は、例え
ば水稲の基肥一発施肥等に代表される画期的な省力施肥
法を可能にした。しかしながら、これらの樹脂で被覆さ
れた被覆粒状肥料は優れた溶出制御機能を有するもの
の、内容物の肥料が溶出した後、カプセルを形成してい
る被膜がいつまでも土壌中に残ると云った問題点を有し
ていた。この問題の解決策として近年環境問題の点で注
目を浴びている生分解性樹脂で粒状肥料を被覆した、被
覆粒状肥料が開示されている。特公平2-23517 号ではポ
リ3−ハイドロオキシ−3−アルキルプロピオン酸で被
覆された被覆粒状肥料が、特開平5-85873 号ではポリカ
プロラクトンで被覆された被覆粒状肥料が、特開平7-61
884 号ではポリ2−ハイドロオキシ−2−アルキル酢酸
で被覆された被覆粒状肥料が開示されている。これらの
生分解性樹脂は何れも親水性(極性)の強いポリエステ
ルであって、その強い親水性のため微生物の生産する加
水分解酵素で結合が切断され、分解資化されてゆく。親
水性(極性)が強いと云うことは水蒸気や水分の透過量
が大きいと云うことであって、これら生分解性樹脂で被
覆された被覆粒状肥料はその溶出が極めて速いものが多
い。また、土壌に施用した時点から分解作用を受けるた
め、ものによっては無菌の水中では溶出が終了するまで
に50日程度かかるものが、土壌中では1週間程度で溶
出が終了してしまうものもあった。この問題の解決のた
め、特公平2-23517 号や特開平7-61884 号では水蒸気透
過性の小さいポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を
ブレンドさせて、溶出速度や分解速度の調節を行う技術
が開示されている。この技術によって溶出速度や被膜の
分解速度の調節可能な範囲が飛躍的に広がった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
ポリオレフィン系樹脂をはじめとする熱可塑性樹脂と生
分解性ポリエステルとのブレンドは、お互いの極性の違
いから充分な相溶性が得られず、単独材料の被膜に比べ
極端に被膜強度が低下する欠点を有していた。一般に肥
料の製造、保管、流通、使用の実際の場面においては被
膜に摩擦や衝撃等の相当のストレスがかかる。特に畑や
水田における散布では、省力化の風潮の中、近年自動散
布機が普及している。自動散布機は一般に圧縮空気や回
転羽根によって吹き出された肥料を角度の異なる邪魔板
に衝突させて、飛散する方向を変え畑や水田に均一に分
散させている。吹き出される際の機械や肥料粒子間にお
ける摩擦や、邪魔板への衝突によって被覆肥料の被膜に
クラックや擦り傷をつける。被膜にクラック等の傷が入
るとその傷から溶出し、当初設計した溶出期間よりも相
当速く溶出してしまう。また、傷の入り方も状況によっ
て異なるため傷が入った後の溶出は全く予想出来ない。
前述の通り被覆粒状肥料の特性は適切な溶出制御にある
のであって、クラックや擦り傷等のダメージは被覆粒状
肥料にとって致命的な障害である。本発明者らはこれら
生分解性樹脂被膜が有する問題を解決すべく、生分解性
被膜の溶出制御と被膜強度を両立させた被膜組成につい
て鋭意研究を重ねた。そしてついに、粒状肥料の表面を
生分解性を有するポリエステルの一種以上と、ポリオレ
フィン若しくはオレフィンと他の重合単位との共重合体
とポリ塩化ビニリデン若しくは塩化ビニリデンと他の重
合単位との共重合体の一種以上を有効成分とする樹脂で
被覆し、更にその上に該ポリエステルの一種以上を有効
成分とする樹脂で被覆してなる生分解性被膜を有する被
覆粒状肥料に、極めて優れた被膜特性があることを見い
だし本発明に到達した。以上の記述から明らかなよう
に、本発明の目的は生分解性ポリエステルと非分解性の
ポリオレフィン若しくはオレフィンと他の重合単位との
共重合体とポリ塩化ビニリデン若しくは塩化ビニリデン
と他の重合単位との共重合体から選ばれた一種以上を有
効成分とする被膜において、長期間にわたる溶出制御が
可能であって、製造、保管、流通、使用の各場面で充分
に耐え得る被膜強度を有する生分解性被膜被覆粒状肥料
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以下に記載の
(1)から(9)の構成を有する。 (1)粒状肥料の表面を生分解性を有するポリエステル
の一種以上と、ポリオレフィン若しくはオレフィンと他
の重合単位との共重合体とポリ塩化ビニリデン若しくは
塩化ビニリデンと他の重合単位との共重合体の一種以上
を有効成分とする樹脂で被覆し、更にその表面を該ポリ
エステルの一種以上を有効成分とする樹脂で被覆してな
る生分解性被膜を有する被覆粒状肥料。 (2)生分解性を有するポリエステルがポリ3−ハイド
ロオキシ−3−アルキルプロピオン酸、ポリ2−ハイド
ロオキシ−2−アルキル酢酸、ポリカプロラクトン、及
び次の一般式(1)で表される脂肪族ポリエステルであ
る前記(1)に記載の被覆粒状肥料。
【化2】 (ここで、R1 ,R2 はそれぞれ炭素数2〜10のアル
キレン基) (3)ポリ3−ハイドロオキシ−3−アルキルプロピオ
ン酸のアルキル基がメチル基若しくはエチル基である前
記(2)に記載の被覆粒状肥料。 (4)ポリ2−ハイドロオキシ−2−アルキル酢酸のア
ルキル基が水素、メチル基若しくはエチル基である前記
(2)に記載の被覆粒状肥料。 (5)一般式(1)で表される脂肪族ポリエステルのR
1 またはR2 がそれぞれ炭素数2又は/及び4のアルキ
レン基である前記(2)に記載の被覆粒状肥料。 (6)ポリオレフィン及びその共重合体がポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・一酸化炭素
共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合
体、エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・メタ
クリル酸共重合体、ゴム系樹脂、ポリスチレン、ポリメ
チルメタアクリレート等から選ばれた一種以上である前
記(1)に記載の被覆粒状肥料。 (7)ポリ塩化ビニリデン及びその共重合体がポリ塩化
ビニリデン、塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体であ
る前記(1)に記載の被覆粒状肥料。 (8)被膜中に水難溶性もしくは水不溶性の、有機また
は無機の充填材を混合して成る前記(1)から(7)に
記載の被覆粒状肥料。 (9)無機充填剤がタルク、クレイ、ケイソウ土、シリ
カ、炭酸カルシウム、ゼオライト、金属酸化物若しくは
硫黄の粉末から選ばれた一種以上であり、有機充填材が
糖重合体及びその誘導体、若しくはクロチリデンジウレ
ア、イソブチリデンジウレア、オキザマイドの粉末から
選ばれた一種以上である前記(8)に記載の被覆粒状肥
料。
【0005】以下に詳細な構成を詳述する。本発明に必
須の生分解性ポリエステルは、土壌中において微生物が
生産する体内、体外の加水分解酵素、または土壌中に存
在する前記以外の加水分解酵素、若しくは通常の土壌環
境において加水分解等の作用によって主鎖の切断が行わ
れるものを指す。分解の速度については特に指定するも
のではないが、使用目的に応じ選択すればよい。しかし
ながら、現行の樹脂被覆肥料に用いられている程度の形
状のカプセルにした場合、土壌中で数ヶ月から10年程
度の期間で分解しカプセルの形状が消失するものの中か
ら選択するのが実用的な範囲であると考える。この機能
を有するポリエステルであれば如何なるものも原則的に
は使用可能であるが、以下に示す生分解性ポリエステル
が特に推奨される樹脂材料である。
【0006】本発明において好ましい生分解性ポリエス
テル材料としては、ポリエステルがポリ3−ハイドロオ
キシ−3−アルキルプロピオン酸及び該ポリエステルと
他のポリエステルとの共重合体、ポリ2−ハイドロオキ
シ−2−アルキル酢酸及び該ポリエステルと他のポリエ
ステルとの共重合体、ポリカプロラクトン、及び次の一
般式(1)で表される脂肪族ポリエステル共重合体が挙
げられる。
【0007】
【化3】
【0008】(ここで、R1 ,R2 はそれぞれ炭素数2
〜10のアルキレン基)
【0009】ポリ3−ハイドロオキシ−3−アルキルプ
ロピオン酸は一般式(2)に示される何れの組成のもの
であっても本発明に使用することが出来るが、更に好ま
しい材料としてポリ3−ハイドロオキシ−3−メチルプ
ロピオン酸、ポリ3−ハイドロオキシ−3−エチルプロ
ピオン酸、3−ハイドロオキシ−3−メチルプロピオン
酸と3−ハイドロオキシ−3−エチルプロピオン酸との
共重合体を挙げることが出来る。但し、3−ハイドロオ
キシ−3−メチルプロピオン酸と3−ハイドロオキシ−
3−エチルプロピオン酸との共重合体はランダム結合で
あってもブロック結合であっても本発明の目的は達成さ
れる。
【0010】
【化4】
【0011】(ここで、Rはアルキル基)
【0012】ポリ2−ハイドロオキシ−2−アルキル酢
酸は一般式(3)に示される何れの組成のものであって
も本発明に使用することが出来るが、更に好ましい材料
としてポリ2−ハイドロオキシ酢酸、ポリ2−ハイドロ
オキシ−2−メチル酢酸、ポリ2−ハイドロオキシ−2
−エチル酢酸、及び2−ハイドロオキシ酢酸と2−ハイ
ドロオキシ−2−メチル酢酸の共重合体が挙げられる。
但し、2−ハイドロオキシ酢酸と2−ハイドロオキシ−
2−メチル酢酸との共重合体はランダム結合であっても
ブロック結合であっても本発明の目的は達成される。こ
れらポリ2−ハイドロオキシ−2−アルキル酢酸の単量
体にはL体、D体、D,L体と3種類の光学異性体が存
在するが、これらの内何れのものであっても本発明に使
用することが出来る。
【0013】
【化5】
【0014】(ここで、Rはアルキル基)
【0015】ポリカプロラクトンは一般式(4)に示さ
れる組成のもので、Rは炭素数2から5のアルキレン基
であれば何れのものであっても本発明に使用することが
出来る。
【0016】
【化6】
【0017】(ここで、Rはアルキル基)
【0018】一般式(1)で表される脂肪族ポリエステ
ル共重合体はそれぞれ炭素数2から10のアルキレン基
を持つグリコールとジカルボン酸またはその無水物との
縮合反応によって得られたものである。
【0019】R1 は炭素数2〜10のアルキレン基を持
つグリコールであり、例えばエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、3−メチルペンタン−1,5−ジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコ
ール並びにそ混合物である。
【0020】R2 は炭素数2〜10のアルキレン基を持
つ脂肪族ジカルボン酸又はその無水物であり、例えばコ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン
酸、ドデカン酸、無水コハク酸、無水グルタル酸並びに
それらの混合物である。
【0021】上記グリコールとジカルボン酸のうちブタ
ンジオール1,4とコハク酸又はその無水物、エチレン
グリコールとコハク酸又はその無水物、ブタンジオール
1,4とアジピン酸、並びにエチレングリコールとアジ
ピン酸の組み合わせは原料のコストも安く本発明におい
ては望ましい組み合わせといえる。上記生分解性樹脂の
使用により、樹脂被覆粒状肥料の被膜に土壌中における
生分解性を付与することが出来る。
【0022】本発明で必須のポリオレフィン若しくはオ
レフィンと他の重合単位との共重合体とポリ塩化ビニリ
デン若しくは塩化ビニリデンと他の重合単位との共重合
体(以下該樹脂と記す) は、極性が大きく水蒸気透過性
の大きな、つまり溶出速度の速い生分解樹脂被膜の溶出
速度を遅くするために添加する資材であるため、極性が
小さく水蒸気の透過性が小さいものを用いることが望ま
しい。本発明に好ましいポリオレフィン若しくはオレフ
ィンと他の重合単位との共重合体としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・一酸化炭素
共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共重合
体、エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・メタ
クリル酸共重合体、ゴム系樹脂、ポリスチレン、ポリメ
チルメタアクリレート等が挙げられるが、水蒸気の透過
性が小さい樹脂であれば何れのものであっても使用する
ことが出来る。本発明に好ましいポリ塩化ビニリデン若
しくは塩化ビニリデンと他の重合単位との共重合体とし
ては、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン・塩化ビニ
ル共重合体等が挙げられる。これらもポリオレフィン系
樹脂と同様に水蒸気の透過性が小さい樹脂であれば何れ
のものを用いても差し支えない。
【0023】本発明の目的の一つである生分解性樹脂被
膜の溶出速度を遅くする方法としては、水蒸気透過性の
大きな該ポリエステルと水蒸気透過性の小さな該樹脂を
ブレンドすることで達成できる。これはブレンドによっ
て被膜としての水蒸気透過性が低下すること、またブレ
ンドで該樹脂同士が相互に分散することによって該ポリ
エステルが微生物や微生物が生産する加水分解酵素と接
触する確率が低くなることに因ると考えられる。但し、
該樹脂の過度の混合によっては被膜の分解性が損なわれ
ることもあり、該樹脂のブレンドは全樹脂中の50wt
%以下、好ましくは40wt%以下にすることが望まし
い。この範囲内で該樹脂を選択することによって溶出速
度の設定を行うべきである。
【0024】しかしながらこれら極性の異なる樹脂のブ
レンドは一般に相溶性が悪く、ブレンド以前の樹脂単体
の被膜強度が如何に強くとも、一旦ブレンドすれば極端
に強度が低下していた。しかしながら本発明において
は、上記ブレンド被膜(この被覆層を以下ブレンド層と
いう)に該ポリエステルを有効成分とする被膜を更に被
覆する( この被覆層を保護層という) ことでこの通常の
使用に耐える被膜強度を得ることが出来る。
【0025】この際の保護膜の膜厚は厚くすればそれだ
け強度が増すが、一般に生分解を有するポリエステルは
高価であるため、過剰な被覆は経済的とは云えない。よ
って保護膜の膜厚は、求められる被膜強度とコストの関
係から任意に設定すべきものである。
【0026】2重の被膜で溶出を制御する場合、その溶
出速度は水蒸気透過性の小さい層の特性によってほぼ決
定される。このことからも最外層に被覆する材料として
該ポリエステルは水蒸気透過性が大きいため好ましい材
料である。但し、該ポリエステルの一部には結晶性が高
く、極性は強いものの水蒸気透過性の小さなものがまれ
にではあるが存在する。このため水難溶性もしくは水不
溶性の充填材を該ポリエステル被膜に分散させ水蒸気透
過性を高くする方法が推奨される。
【0027】水難溶性もしくは水不溶性の充填材は該保
護層にのみではなく、該ブレンド層に用いても差し支え
ない。該充填材の添加は上記のように溶出制御において
有用なだけでなく、安価な充填材を用いればコスト的に
も有利である。但し、充填材の添加は被膜強度の低下を
もたらすことも念頭に置いて被膜組成を決定すべきであ
り、本発明の効果を損なわない範囲で用いるべきであ
る。被膜組成にもよるが充填材の添加は被膜重量の80
%以下で行うことが推奨される。無機充填剤としてはタ
ルク、クレイ、ケイソウ土、シリカ、炭酸カルシウム、
ゼオライト、金属酸化物若しくは硫黄の粉末が挙げら
れ、有機充填材としては糖重合体及びその誘導体、若し
くはクロチリデンジウレア、イソブチリデンジウレア、
オキザマイド等の粉末を用いることが出来る。
【0028】更に本発明では被膜強度や溶出制御機能が
損なわれない範囲で界面活性剤を添加することが出来
る。本発明に使用し得る界面活性剤は陽イオン性のも
の、陰イオン性のもの、両性のもの、非イオン性のもの
何れも使用し得るが、界面活性剤の親水性疎水性のバラ
ンスが重要であり、被膜のブレンド状況にあったものを
添加すべきである。
【0029】本発明はあらゆる肥料成分を含む粒状物に
適用できる。例えば硫安、塩安、硝安、尿素、塩化加
里、硝酸加里、硝酸ソーダ、燐酸アンモニア、燐酸加
里、燐酸石灰等の水溶性肥料、及びキレート鉄、酸化
鉄、塩化鉄、ホウ酸、ホウ砂、硫酸マンガン、塩化マン
ガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、モリブデン酸ナトリウム、モ
リブデン酸アンモニウム等の水溶性微量要素の単体また
は2種以上の成分を含む肥料に対しては特に有効であ
る。また、OMUP(クロチリデンジウレア)、IBD
U(イソブチリデンジウレア)やオキザマイド等の難水
溶性肥料に適用すると、これらの肥料の有効期間を延ば
すことが出来る。
【0030】本発明の被覆材は、有機溶剤に溶解または
分散して使用される。この時使用される溶剤としては、
トルエンに代表されるような高分子材料やワックス類を
溶解するものが使用できる。本発明の被膜にフィラーと
して粉体を使用する場合、粉体が有機溶剤中で沈降や浮
上せず均一に混合する様に、溶解槽等では強制的に攪拌
する必要がある。以下実施例によって本発明を説明す
る。
【0031】
【実施例】
1.本発明肥料の製造例 [製造法1]図1は製造例において用いた噴流カプセル
化装置を示す。1は噴流塔で塔径250mm、高さ20
00mm、窒素ガス噴出口径50mm、円錐角50度で
肥料投入口2、排ガス出口3を有する。噴流用窒素ガス
はブロアー10から送られ、オリフィス流量計9、熱交
換器8を経て噴流塔に至るが、流量は流量計、温度は熱
交換機で管理され、排気は排ガス出口3から塔外に導き
出される。カプセル化処理に使用される粒状肥料は肥料
投入口2から所定の熱風を(N2 ガス)を通し乍ら投入
し噴流を形成させる。熱風温度はT1 、カプセル化中の
粒子温度はT2 、排気温度はTa の温度計により検出さ
れる。T2 が所定の温度になったら、カプセル化液を一
流体ノズル4を通して噴霧状で噴粒に向かって吹き付け
る。被覆液は液タンク11で攪拌しておき、粉体使用の
場合は粉体が被覆液中に均一に分散されているように攪
拌しておく。所定の被覆率に達したらブロアーを止め、
被覆された肥料を抜き出し口7より排出する。本製造例
では下記の基本条件を維持しつつサンプルの試作を行な
った。 一流体ノズル:開口0.8mmフルコン型 熱風量:4m3 /min 熱風温度:80±2℃ 肥料の種類:6〜7meshの粒状尿素 肥料投入量:10kg 供試溶剤:トルエン 被覆液濃度:固形分5.0重量% 被覆液供給量:0.3kg/min *被覆液はポンプ5より送られてノズルに至るが、80
℃以下に温度が低下しないように蒸気で過熱しておく。 *所定の被覆率になるまで上記条件を維持しつつ被覆を
行う。
【0032】[製造法2]製造法1と同じ被覆装置を用
い、本製造例では下記の基本条件を維持しつつサンプル
の試作を行なった。 一流体ノズル:開口0.8mmフルコン型 熱風量:4m3 /min 熱風温度:100±2℃ 肥料の種類:6〜7meshの粒状尿素 肥料投入量:10kg 供試溶剤:パークロルエチレン 被覆液濃度:固形分5.0重量% 被覆液供給量:0.3kg/min *被覆液はポンプ5より送られてノズルに至るが、10
0℃以下に温度が低下しないように蒸気で過熱してお
く。 *所定の被覆率になるまで上記条件を維持しつつ被覆を
行う。
【0033】[製造法3]製造法1と同じ被覆装置を用
い、本製造例では下記の基本条件を維持しつつサンプル
の試作を行なった。 一流体ノズル:開口0.8mmフルコン型 熱風量:4m3 /min 熱風温度:100±2℃ 肥料の種類:6〜7meshの粒状尿素 肥料投入量:10kg 供試溶剤:酢酸エチル 被覆液濃度:固形分5.0重量% 被覆液供給量:0.3kg/min *被覆液はポンプ5より送られてノズルに至るが、70
℃以下に温度が低下しないように蒸気で過熱しておく。 *所定の被覆率になるまで上記条件を維持しつつ被覆を
行う。
【0034】2.試作サンプルの評価 表1に製造例の方法で試作した被覆粒状肥料の組成を示
す。 破損処理法 試作した被覆粒状肥料被膜の耐衝撃性を評価するための
装置を図2に示した。別途圧縮機で加圧された圧縮空気
は弁14で調節され、オリフィス流量計15を経て配管
18に供給される配管の内径は100mm、長さLは5
mで、配管内の風速は50m/secである。試作被覆
粒状肥料はホッパー16に投入され、ロータリーバルブ
17を経て配管内に供給される。試作被覆粒状肥料は風
に乗って運ばれその一部は配管内に設けられた衝突板1
9(図3に示す)に衝突し、受器20に貯まり、残りの
試作被覆粒状肥料は補修器21で除かれ空気は排出口2
2より大気中に放出される。受器に貯まった試作被覆粒
状肥料を取り出し破損処理サンプルとした。
【0035】試作サンプル評価 破損処理前及び破損処理後の試作被覆粒状肥料をそれぞ
れ10gを200ml水中に浸漬して25℃に静置す
る。所定期間後肥料と水に分け、水中に溶出した尿素を
定量分析により求める。肥料には新水を200ml入れ
て再び25℃に静置、所定期間後同様な分析を行なう。
この様な操作を反復して水中に溶出した尿素の溶出累計
と日数関係をグラフ化して溶出速度曲線を作成し、80
%溶出率に至る日数を知ることが出来る。表1の溶出項
の24時間溶出とは、上記溶出測定に於て25℃、24
時間経過後の水中溶出率であり、80%溶出日数とは上
記溶出率測定に於て溶出速度曲線を作成して求めた。
【0036】
【表1】
【0037】[表1]において *1 ポリ−3−ハイドロオキシ−3−メチルプロピオ
ン酸 Mw=750,000 *2 タルク 平均粒径10μm *3 エチレン・一酸化炭素共重合体 MI=0.75 CO=
0.95wt % *4 1,4 ブタンジオール・コハク酸共重合体 Mw=67,
000 *5 低密度ポリエチレン MI=20 d=0.922 *6 ポリ−L−2−ハイドロオキシ−2−メチル酢酸
Mw=150,000 *7HO−(CH22 −[ O−CO−(CH25]n
−OH n=400 *8 クレイ 平均粒径10μm *9 エチレングリコール・コハク酸共重合体 Mw=65,
000 *10 エチレングリコール・アジピン酸共重合体 Mw=6
5,000 *11 1,4 ブタンジオール・アジピン酸共重合体 Mw=5
9,000 *12 塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体 Vcl=10wt
% *13 ケイソウ土 平均粒径10μm *14 クロチリデンジウレア粉末 平均粒径10μm *15 ポリ−D,L−2−ハイドロオキシ−2−メチル
酢酸 Mw=150,000 *16 エチレン3%含むコポリマー型アタクチックポリ
プロピレン Mw=60,000 *17 炭酸カルシウム 平均粒径10μm *18 イソブチリデンジウレア粉末 平均粒径10μm *19 ポリ−L−2−ハイドロオキシ−2−エチル酢酸
Mw=150,000 *20 m.p=69〜73℃のパラフィンワックス *21 シリカ 平均粒径10μm *22 オキザマイド粉末 平均粒径10μm *23 酸化鉄 平均粒径10μm *24 ゼオライト 平均粒径10μm
【0038】
【本発明の効果】本発明によって、生分解性ポリエステ
ルと非分解性のポリオレフィン及びその共重合体とポリ
塩化ビニリデン及びその共重合体から選ばれた一種以上
を有効成分とする被膜において、長期間にわたる溶出制
御が可能であって、製造、保管、流通、使用の各段階で
充分に耐え得る被膜強度を有する被覆粒状肥料用生分解
性被膜が実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被覆粒状肥料製造装置である。
【図2】本発明に係る耐衝撃性評価装置である。
【図3】図2の装置に使用する衝撃板である。
【符号の説明】
1 噴流塔 2 肥料投入口 3 排ガス出口 4 一流体ノズル 5 ポンプ 6 液配管 7 肥料抜出口 8 熱交換器 9 オリフィス流量計 10 ブロアー 11 液タンク 12 ポンプ 13 液タンク T1 温度計 T2 温度計 T3 温度計 14 弁 15 オリフィス流量計 16 ホッパー 17 ロータリーバルブ 18 配管 19 衝突板 20 受器 21 補修器 22 排出口 23 圧縮空気

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状肥料の表面を生分解性を有するポリ
    エステルの一種以上と、ポリオレフィン若しくはオレフ
    ィンと他の重合単位との共重合体とポリ塩化ビニリデン
    若しくは塩化ビニリデンと他の重合単位との共重合体の
    一種以上を有効成分とする樹脂で被覆し、更にその表面
    を該ポリエステルの一種以上を有効成分とする樹脂で被
    覆してなる生分解性被膜を有する被覆粒状肥料。
  2. 【請求項2】 生分解性を有するポリエステルがポリ3
    −ハイドロオキシ−3−アルキルプロピオン酸、ポリ2
    −ハイドロオキシ−2−アルキル酢酸、ポリカプロラク
    トン、及び次の一般式(1)で表される脂肪族ポリエス
    テルである請求項1に記載の被覆粒状肥料。 【化1】 (ここで、R1 ,R2 はそれぞれ炭素数2〜10のアル
    キレン基)
  3. 【請求項3】 ポリ3−ハイドロオキシ−3−アルキル
    プロピオン酸のアルキル基がメチル基若しくはエチル基
    である請求項2に記載の被覆粒状肥料。
  4. 【請求項4】 ポリ2−ハイドロオキシ−2−アルキル
    酢酸のアルキル基が水素、メチル基若しくはエチル基で
    ある請求項2に記載の被覆粒状肥料。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で表される脂肪族ポリエス
    テルのR1 またはR2 がそれぞれ炭素数2又は/及び4
    のアルキレン基である請求項2に記載の被覆粒状肥料。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン及びその共重合体がポリ
    エチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重
    合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・一酸
    化炭素共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共
    重合体、エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・
    メタクリル酸共重合体、ゴム系樹脂、ポリスチレン、ポ
    リメチルメタアクリレート等から選ばれた一種以上であ
    る請求項1に記載の被覆粒状肥料。
  7. 【請求項7】 ポリ塩化ビニリデン及びその共重合体が
    ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン・塩化ビニル共重
    合体である請求項1に記載の被覆粒状肥料。
  8. 【請求項8】 被膜中に水難溶性もしくは水不溶性の、
    有機または無機の充填材を混合して成る請求項1から7
    に記載の被覆粒状肥料。
  9. 【請求項9】 無機充填剤がタルク、クレイ、ケイソウ
    土、シリカ、炭酸カルシウム、ゼオライト、金属酸化物
    若しくは硫黄の粉末から選ばれた一種以上であり、有機
    充填材が糖重合体及びその誘導体、若しくはクロチリデ
    ンジウレア、イソブチリデンジウレア、オキザマイドの
    粉末から選ばれた一種以上である請求項8に記載の被覆
    粒状肥料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044376A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Yamagata Three Top:Kk 土壌酸性化感応型肥料、およびその製造方法
US6217630B1 (en) 1999-05-03 2001-04-17 Cargill, Incorporated Conditioned fertilizer product, method for conditioning fertilizer, and method for using conditioned fertilizer product
JP2006137853A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2006137854A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tosoh Corp 樹脂組成物
JP2020050803A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社カネカ 樹脂組成物及び成形体

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