JP2002234790A - 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料 - Google Patents

被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料

Info

Publication number
JP2002234790A
JP2002234790A JP2001029637A JP2001029637A JP2002234790A JP 2002234790 A JP2002234790 A JP 2002234790A JP 2001029637 A JP2001029637 A JP 2001029637A JP 2001029637 A JP2001029637 A JP 2001029637A JP 2002234790 A JP2002234790 A JP 2002234790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular fertilizer
coated granular
elution
weight
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001029637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002234790A5 (ja
JP4804632B2 (ja
Inventor
Akimasa Ono
晃正 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001029637A priority Critical patent/JP4804632B2/ja
Publication of JP2002234790A publication Critical patent/JP2002234790A/ja
Publication of JP2002234790A5 publication Critical patent/JP2002234790A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4804632B2 publication Critical patent/JP4804632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glanulating (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被膜強度及び保存安定性に優れ、かつ、初期
溶出が極めて良好に制御された被膜分解性のシグモイド
溶出型被覆粒状肥料を得る。 【解決手段】 下記に示す式(1)〜(3)で構成され
た樹脂成分と、糖重合体もしくはその誘導体を主成分と
する粉体を含む被膜で被覆されている被覆覆粒状肥料。 0.2≦a/(a+b+c)≦0.6…式(1) 0.1≦b/a≦2.0 …式(2) 0.1≦c/a≦2.0 …式(3) a:重量平均分子量が300〜10,000の低分子量
域ポリエチレン及び/または石油ワックスの重量% b:密度が0.830〜0.910g/cm3 、かつメ
ルトインデックスが0.1〜50g/10分のエチレン
−α−オレフィンエラストマーの重量% c:重量平均分子量が20,000以上のα−オレフィ
ン重合体の重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥効を長期間に渡
って持続することができる被覆粒状肥料に関する。さら
に詳しくは、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶
出型の溶出パターンを持ち、かつ、使用前の被膜強度に
優れながらも、溶出終了後の被膜残さの自然分解性に優
れ、さらに、長期保管による溶出パターンの変動が小さ
い、被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料に関す
る。本発明の被覆粒状肥料は、溶出終了後の被膜が、田
畑において自然分解される。
【0002】
【従来の技術】粒状肥料を樹脂などで被覆してカプセル
化することにより、肥料成分を持続的に供給する機能を
持った被覆粒状肥料は、農業の省力化、肥料成分の環境
負荷低減等に対する効果が大きく、近年その発展が著し
い。すなわち、被覆粒状肥料が、過剰施肥を防止して作
物への肥料成分の利用効率を高め、かつ、河川等への肥
料成分の流失を低減させ、さらに、施肥回数の低減を図
れる等の顕著な効果を発揮し、施肥の省力化及び効率
化、また、環境保全に対して著しい成果を挙げているの
は周知の事実である。被覆粒状肥料の最も重要な性能
は、被覆粒状肥料中に含まれる肥効成分の溶出特性であ
り、25℃において肥効成分の80%が溶出する日数
(溶出タイプ)と、溶出パターンにより差別化される。
肥効成分の溶出パターンは、施用初期から溶出が開始す
るリニア型溶出パターンと、一定の溶出抑止期間を経た
後に、急激な溶出を開始するシグモイド型溶出パターン
に大別される。
【0003】シグモイド型溶出パターンを示すシグモイ
ド溶出型被覆粒状肥料については、近年、その研究が盛
んに行われている。その背景としては、施肥法の省力化
が進んでいることが挙げられ、その究極的な施肥法とし
て、例えば、水稲に代表される育苗時全量施肥法が近
年、急速に普及しつつある。これは、水稲が一生の内に
必要とする全肥料成分を播種と同時に育苗箱に全量投入
するものであり、その後は本田に移植しても一切追肥な
どを行わない。水稲は、育苗期にはほとんど養分を要求
せず、その後、本田に移植されてから急激に養分を吸収
するという養分吸収パターンを持つ。通常のリニア溶出
型被覆粒状肥料では、初期から苗に不要な多量の肥料成
分の放出があり、水稲の一生分の成分を全量投入した場
合には、苗は枯死するので全く対応ができない。また、
シグモイド溶出型被覆粒状肥料であっても、溶出抑止期
間中の溶出量(初期溶出量)が多いものは、苗が徒長あ
るいは枯死する等の生育障害が発生する。また、シグモ
イド溶出型被覆粒状肥料であっても、溶出抑止期間後の
溶出が充分でないものは、本田に移植された後の水稲の
養分供給を満たすことができず、穂数の確保が困難とな
り、収量の低下をもたらす。この施肥法を成功させるに
は、極めて初期溶出量の少ない溶出抑止期間を持ち、か
つ、溶出抑止期間後に充分な溶出を示す高機能なシグモ
イド溶出型被覆粒状肥料が必須となる。育苗時全量施肥
法は、水稲と同様の概念で、キャベツ、レタス等の野菜
においても、セル育苗という育苗法で、近年、盛んに研
究されている。
【0004】シグモイド溶出型被覆粒状肥料の溶出パタ
ーンとしては、上述したとおり、溶出抑止期間、溶出抑
止期間中の溶出量(初期溶出量)が極めて重要なファク
ターとなる。前述の育苗時全量施肥法では、初期溶出量
を極めて厳しく制御したものでなければ、苗が枯死する
事態を招く。また、溶出タイプについては、作物の初期
生育を確保するため、溶出抑止期間後に充分な単位期間
あたりの成分溶出があること、すなわち、溶出タイプが
溶出抑止期間に対して、必要以上に長くならないことが
望まれる。
【0005】例えば、水稲の育苗時全量施肥法では、初
期溶出率が25℃水中溶出において、25日間3.0%
以下、かつ、溶出タイプが60〜100日のものが望ま
れており、キャベツのセル育苗では、初期溶出率が25
℃水中溶出において20日間1.0%以下、かつ、溶出
タイプが45日のものが望まれている。また、近年、被
覆粒状肥料のもう一つの機能性として、被膜の分解性が
盛んに研究されている。溶出を制御する被膜は、溶出終
了後は必要なく、できるだけ速やかに田畑で自然に分解
することが好ましい。実際、水田に使用された被覆粒状
肥料の殻が川に流れ込むといった現象も各地で散見され
ており、優れた溶出制御性と被膜の分解性を併せ持った
被覆粒状肥料の早期開発が望まれている。
【0006】これまで述べてきたように、被覆粒状肥料
の開発としては、シグモイド溶出型被覆粒状肥料(A)
及び被膜分解性の被覆粒状肥料(B)が2大テーマであ
る。このうち、(A)のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
としては、例えば、特公平5−29634号公報に記載
の特定被膜構成の多層被覆を用いた被覆粒状肥料、特開
平4−202078号公報に記載のアルカリ物質を添加
した第1層被膜とアルカリ可溶性物質を含む第2層被膜
からなる多層被覆を用いた被覆粒状肥料、特開平2−2
75792号公報、特開平4−202079号公報等に
記載の親水性物質/水膨潤性物質含有被膜と疎水性物質
含有被膜からなる多層被覆の被覆粒状肥料、特開平9−
30883号公報に記載のワックスからなる第1層被膜
とポリオレフィンからなる第2層被膜からなる多層被覆
を用いた被覆粒状肥料、特開平9−132493号公報
に記載の特定構造のポリアルキレングリコールを被膜に
含む被覆粒状肥料、特開平10−17389号公報に等
に記載の糖重合体等を被膜に含む被覆粒状肥料、特開平
10−203886号公報等に記載のポリオレフィンと
エチレン−α−オレフィンコポリマーを含む被膜の被覆
粒状肥料等が挙げられる。
【0007】また、(B)の被膜分解性の被覆粒状肥料
としては、例えば、米国特許3,295,950号明細
書に記載の硫黄被覆とワックス類被覆による多層被覆の
被覆粒状肥料、米国特許3,372,019号明細書、
カナダ特許758、968号明細書等に記載のワックス
とエチレン酢酸−ビニル共重合体の溶融混合物による被
覆粒状肥料、特公平7−91143号公報、特公平2−
23516号公報、特開平8−59382号公報等に記
載の光分解性被膜の被覆粒状肥料、特公平2−2351
7号公報、特開平3−146492号公報、特開平3−
146492号公報、特開平7−315976号公報、
特開平7−33576号公報、特開平7−33577号
公報等に記載の生分解性樹脂を組み合わせた被膜による
被覆粒状肥料、さらに、本出願人による特開平10−2
31190号公報等に記載の特定の重量平均分子量を有
するポリオレフィン及び/または石油ワックス化合物を
組み合わせた被膜による粒状被覆肥料が挙げられる。
【0008】しかしながら、これらの(A)のシグモイ
ド溶出型であり、かつ、(B)の被膜分解性の被覆粒状
肥料である被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
に関しては、未だに提供されていないのが現実である。
例えば、特開平6−144981号公報に記載の酸化性
被膜のシグモイド溶出型被覆粒状肥料は、製造直後から
酸化性物質による酸化分解が進んでしまうものであり、
長期保管後には溶出開始時期が早まって、保管前の溶出
特性と保管後の溶出特性が著しく異なる恐れがあり、充
分なものとはいえなかった。
【0009】また、本発明者らは、既に特開平11−7
1192号公報において、特定分子量のポリオレフィン
及び/または石油ワックスと特定のエチレン−α―オレ
フィン共重合体を含む被膜で被覆することにより、被膜
分解性の被覆粒状肥料の発明を成し遂げたが、該発明
は、被膜分解性の被覆粒状肥料に関する発明であり、シ
グモイド溶出型被覆粒状肥料ではなかった。さらに、本
発明者らは、特開2000−239090号公報におい
て、特定分子量のポリオレフィン及び/または石油ワッ
クスと、特定のエチレン−α−オレフィンエラストマー
と糖重合体を主成分とする粉体を含む被膜からなる被膜
分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料の発明を成し遂
げたが、溶出抑止期間中の初期溶出量は、前述の育苗時
全量施肥法に使用できるレベルまで低下しておらず、こ
ちらも被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料とし
て十分に満足のいくものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に述べ
たとおり、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出
型の溶出パターンを持ち、かつ、使用前の被覆強度に優
れながらも、溶出終了後の被膜残さの自然分解性に優
れ、さらに、長期保管による溶出の変動が小さい実用的
な被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点について鋭意検討した結果、特定の重量平均分子
量を有する低分子量域ポリエチレン及び/または石油ワ
ックス、特定のエチレン−α−オレフィンエラストマ
ー、特定のα−オレフィン重合体、及び糖重合体もしく
はその誘導体を主成分とする粉体を、各々特定量組み合
わせた被膜の被覆粒状肥料が、上記問題点を解決できる
ことを見出し、本発明を成すに至った。
【0012】本発明によれば、高温状態で保存された場
合にも、溶出パターンの変化が少なく長期保管が可能で
あり、かつ、施用時に極めて優れた初期溶出抑制能を示
し、さらに、被膜強度に優れながらも、使用後の被膜が
溶出終了後に田畑で分解される実用的な被膜分解性のシ
グモイド溶出型被覆粒状肥料が得られる。すなわち、
[AA]下記に示す式(1)〜(3)で構成された樹脂
成分と、糖重合体もしくはその誘導体を主成分とする粉
体を含む被膜で被覆されていることを特徴とする被覆粒
状肥料であり、 0.2≦a/(a+b+c)≦0.6…式(1) 0.1≦b/a≦2.0 …式(2) 0.1≦c/a≦2.0 …式(3) a:重量平均分子量が300〜10,000の低分子量
域ポリエチレン及び/または石油ワックスの重量% b:密度が0.830〜0.910g/cm3 、かつ、
メルトインデックスが0.1〜50g/10分のエチレ
ン−α−オレフィンエラストマーの重量% c:重量平均分子量が20,000以上のα−オレフィ
ン重合体の重量% さらに好ましくは、[BB]被覆中に糖重合体もしくは
その誘導体を1〜20重量%含むことを特徴とする[A
A]の被覆粒状肥料であり、特に好ましくは、[CC]
被膜中に、有機金属錯体を0.0002〜2重量%含む
ことを特徴とする[AA]または[BB]の被覆粒状肥
料である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。 (1)低分子量域ポリエチレン、石油ワックス 本発明で使用する低分子量域ポリエチレンとは、(a)
エチレンを単独重合させて得られる重合法低分子量ポリ
エチレン、(b)重量平均分子量が10,000を越え
る高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンを熱分解さ
せて得られる分解法低分子量ポリエチレン、(c)同様
に、重量平均分子量が10,000を越える高密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレンを酸化剤、あるいは高温
の有酸素状態で酸化分解させて得られる分解法低分子量
ポリエチレン酸化物、(d)または上記の熱分解あるい
は酸化分解時に、無水マレイン酸等の不飽和化合物を添
加して、不飽和化合物のグラフト反応により得られる分
解法低分子量ポリエチレン変性物、(e)スラリー法に
よる高密度ポリエチレン、あるいは直鎖法低密度ポリエ
チレン等のポリエチレンの製造プロセスにおける溶媒精
製工程等で副生した低分子量ポリエチレン、及び、この
副生した低分子量ポリエチレンをさらに溶媒抽出等で精
製して得られる副生法低分子量ポリエチレン、及び
(f)これらの混合物である。
【0014】これらの低分子量ポリエチレンのゲルパー
ミュエーションクロマトグラフィー(GPC)によって
測定される重量平均分子量(Mw)は、300〜10,
000である(ポリマーラボラトリー社製高温GPC装
置 型式PL−GPC 210型)。重量平均分子量
(Mw)が300より小さい場合は、被膜の土中での生
分解速度が早く、溶出抑止期間中に被膜の分解が発生し
やすく、また、被膜強度も低下して、溶出制御が困難と
なる。また、Mwが10,000より大きい場合は、溶
出終了後の被膜の分解性が不充分となる。生分解速度と
被膜の力学強度のバランスから、より好ましい重量平均
分子量(Mw)は、630〜5,100であり、最も好
ましいのは630〜3,000である。
【0015】本発明においては、石油ワックスを使用す
ることができる。石油ワックスのゲルパーミュエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によって測定される重
量平均分子量(Mw)は、一般に1,000以下であ
る。また、石油ワックスの融点は、50〜120℃が好
ましい。融点が50℃より小さいと被覆時の装置への付
着が問題となり、また、120℃より大きいものは工業
的に生産し難く、入手が困難である。これらの低分子量
ポリエチレン及び/または石油ワックスは、各々単独で
使用てもよいし、両者の2種以上を混合して使用しても
よい。しかしながら、微生物による生分解速度が適切で
あり、さらに、被膜の力学的強度がより優れている点か
ら低分子量ポリエチレンが好ましい。
【0016】(2)エチレン−α−オレフィンエラスト
マー 本発明に用いるエチレン−α−オレフィンエラストマー
は、エチレンとα−オレフィンをランダム共重合させて
得られるものであり、かつ、密度が0.830〜0.9
10g/cm3 、メルトインデックス(MI)が0.1
〜50g/10分の高分子量ポリマーである。エチレン
と共重合するα−オレフィンは、プロピレン、1−ブテ
ン、4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキサン、1−オ
クテン、1−デセン等の炭素数3〜10のα−オレフィ
ン、及びこれらのα−オレフィンを複数用いたものであ
る。また、被膜強度の強さ、及びエラストマーの入手の
しやすさから、1−ブテン、4−メチル−ペンテン−
1、1−ヘキサン、1−オクテン等の炭素数4〜8のα
−オレフィンを用いたエチレン−α−オレフィン共重合
体がさらに好ましい。
【0017】また、エチレン−α−オレフィン中に含ま
れるα−オレフィンは、下記に示す密度の制限内となる
含有率である1〜49モル%、好ましくは2〜49モル
%である。本発明に用いるエチレンーα―オレフィンエ
ラストマーの密度は、0.830〜0.910g/cm
3 である。密度が0.830g/cm3 未満では、融点
が低く、被膜形成時に被膜欠陥が発生したり、粒同士が
融着して塊が発生してしまう問題が発生し、密度が0.
910g/cm3 を越えると、被膜強度が低下する。こ
れらのバランスから更に好ましい密度は、0.840〜
0.900g/cm 3 であり、特に好ましい密度は、
0.845〜0.890g/cm3 であり、最も好まし
い密度は、0.850〜0.880g/cm3 である。
【0018】本発明に用いるエチレンーα―オレフィン
エラストマーのメルトインデックス(MI)は、0.1
〜50g/10分である。0.1g/10分未満では、
被膜形成時の成形性が悪いことから、被覆欠陥が生じ、
溶出抑止期間中に漏れだしが発生しやすく、また、50
g/10分を越えると、被膜強度が低下する。これらの
バランスから、さらに好ましいMIの範囲は、0.4〜
30g/10分である。本発明に用いるエチレンーα―
オレフィンエラストマーの重量平均分子量(Mw)は、
25,000〜160,000である。25,000未
満では、被膜強度が低下し、160,000を越えると
被膜形成時の成形性が悪いことから、被覆欠陥が生じ、
溶出抑止期間中に漏れだしが発生しやすい。これらのバ
ランスから、さらに好ましいMwの範囲は、30,00
0〜150,000である。
【0019】また、上記のエチレンーα―オレフィンエ
ラストマーは、分子量分布が狭いほど被膜強度に優れ、
例えば、分子量分布の尺度である重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1〜
10のものを用いると好適である。より好ましくは、M
w/Mnが1〜6であり、さらに好ましくはMw/Mn
が1〜5であり、特に好ましくはMw/Mnが1〜4で
あり、最も好ましくはMw/Mnが1〜3である。Mw
/Mnが小さいほど被膜強度を高くできる。
【0020】また、本発明に用いるエチレンーα―オレ
フィンエラストマーの引張破断伸び(試験法:ASTM
D−1238)は、700〜1,250%であり、さ
らに好ましくは750〜1100%であり、特に好まし
くは800〜950%である。また、本発明に用いるエ
チレンーα―オレフィンエラストマーの表面硬度(試験
法:ASTM D−2240)は、60〜90ショアA
であり、さらに好ましくは70〜80ショアAである。
【0021】(3)α−オレフィン重合体 本発明におけるα−オレフィン重合体とは、α−オレフ
ィンの単独重合体及びα−オレフィン−ビニルエステル
共重合体である。α−オレフィンの単独重合体として
は、例えば、高密度ないしは低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−1−ブテンなどのα−オレフィン単
独重合体の内、重量平均分子量が20,000以上のも
のである。α−オレフィン重合体の分子量はGPCで測
定され、ポリエチレンについては市販の標準サンプルで
校正された値を、その他の重合体についてはポリスチレ
ンで校正された値とする。
【0022】これらの中でも、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンを好ましい例として挙げることができるが、溶出
コントロール性や被膜強度の面から最も好ましくはポリ
エチレンである。また、溶出を制御する目的で、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなα−オレフ
ィン−ビニルエステル共重合体を用いることができる。
上記のα−オレフィン単独重合体とα−オレフィン−ビ
ニルエステル共重合体は、同時に使用してもよい。上記
α−オレフィン重合体はその強度上、分子量は20,0
00以上であることが必要であり、さらに好ましくは3
0,000を越える重量平均分子量を有することが好ま
しい。
【0023】(4)被膜中の樹脂成分の構成割合 被膜中の樹脂成分の構成割合は、下記の式で表される。
ここでaとは、重量平均分子量が300〜10,000
の低分子量域ポリエチレン及び/または石油ワックスの
重量%であり、bとは、密度が0.830〜0.910
g/cm3 、かつ、メルトインデックスが0.1〜50
g/10分のエチレン−α−オレフィンエラストマーの
重量%であり、cとは、重量平均分子量が20,000
以上のα−オレフィン重合体の重量%である。 0.2≦a/(a+b+c)≦0.6…式(1) 0.1≦b/a≦2.0 …式(2) 0.1≦c/a≦2.0 …式(3)
【0024】式(1)で示されるように、全樹脂成分を
100重量%とした場合に、低分子量域ポリオレフィン
及び/または石油ワックスの配合量は、20〜60重量
%であり、好ましくは25〜60重量%であり、特に好
ましくは30〜55重量%である。また、式(2)及び
(3)で示されるように、低分子量域ポリエチレン及び
/または石油ワックスに対するエチレン−α−オレフィ
ンエラストマー及びα−オレフィン重合体の配合比は、
低分子量域ポリオレフィン及び/または石油ワックス配
合量100重量部に対して、エチレン−α−オレフィン
エラストマー10〜200重量部及びα−オレフィン重
合体10〜200重量部となることが好ましく、エチレ
ン−α−オレフィンエラストマー20〜160重量部及
びα−オレフィン重合体20〜160量部となるのがさ
らに好ましく、エチレン−α−オレフィンエラストマー
30〜120重量部及びα−オレフィン重合体30〜1
20重量部となるのが最も好ましい。
【0025】(5)糖重合体もしくはその誘導体を主成
分とする粉体 本発明に用いる糖重合体もしくはその誘導体を主成分と
する粉体は、グルコース、フラクトース等の6炭糖及び
その誘導体、あるいはキシロース、アラビノース、リボ
ース等の5炭糖及びその誘導体の1種以上よりなる重合
体の粉体である。例えば、澱粉、セルロース等の多糖類
等が挙げられ、こららの中でも、特に澱粉が好ましい。
これらの糖重合体もしくはその誘導体を主成分とする粉
体は、単独でも、あるいは複数を組み合わせて使用して
もよく、例えば、水膨潤性の高い糖重合体と水膨潤性の
低い糖重合体を組み合わせて使用してもよい。
【0026】澱粉は、トウモロコシ、タピオカ、小麦、
馬鈴薯、米等の穀物、あるいは根菜類由来の粉体が用い
られる。これらの澱粉を加工した加工澱粉、例えば、ア
ルキルエーテル澱粉、α化澱粉、α化澱粉変成物、脂肪
酸エステル澱粉、酢酸澱粉あるいは燐酸澱粉等のエステ
ル化澱粉及びその誘導体、カルボキシメチル澱粉あるい
はアリルエーテル澱粉等のエーテル型澱粉誘導体、酸化
澱粉、及びこれらの混合物を用いることができる。これ
らの澱粉粉体は、例えば、表面シリコーン処理等によ
り、撥水性、取り扱い性を改良して用いてもかまわな
い。
【0027】セルロースは、粗セルロースを酸またはア
ルカリにより加水分解処理して微粉化したものや、微粉
のセルロース誘導体を使用できる。セルロース誘導体と
しては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、またはカルボキシメチルセルロース金属塩
等のセルロース誘導体金属塩等を用いることができる。
本発明の糖重合体もしくはその誘導体を主成分とする粉
体は、レーザー回析式粒度分布測定機により測定された
値で、粒径の小さい方から積算して50%にあたる粒子
径である50%粒子径が5〜40μmの範囲のものが好
ましい。さらに好ましくは50%粒子径が6〜30μm
であり、特に好ましくは8〜25μmである。これらの
平均粒子径のものを使用すれば、より好適なシグモイド
型の溶出パターンを得ることができる。
【0028】また、本発明の糖重合体もしくはその誘導
体を主成分とする粉体は、より狭い範囲の粒度分布を持
つものが好ましい。例えば、レーザー回析式粒度分布測
定機により測定された粒径の小さい方から10%積算の
粒子径である10%粒子径(X10)、50%粒子径(X
50)、90%積算の粒子径である90%粒子径(X90
の関係が、0<(X90−X10)/X50≦1.7のものを
好適に用いることができる。より好適なシグモイド型の
溶出パターンを得るためには、好ましくは(X 90
10)/X50が1.50以下であり、さらに好ましくは
(X90−X10)/X 50が1.25以下である。
【0029】本発明では、これらの糖重合体もしくはそ
の誘導体を主成分とする粉体を使用する際に、乾燥して
用いる。特に、高温の有機溶媒に分散させて使用する際
には、予め、湿状態基準で3%以下の含水率とすること
が好ましい。また、これらの糖重合体もしくはその誘導
体を主成分とする粉体の被膜中の含有率は、1〜20重
量%である。1重量%未満では、初期の溶出抑止期間後
の本溶出速度が不充分となって、好適なシグモイド型の
溶出パターンが得られず、また、20重量%を越える
と、初期の溶出抑制が不充分となり、さらに、被膜強度
も低下する。溶出特性と被膜強度のバランスから、より
好ましい糖重合体もしくはその誘導体を主成分とする粉
体の被膜中の含有率は1〜15重量%である。
【0030】(6)無機充填材 本発明に使用できる無機充填材は、球状及び/または板
状の無機充填材である。例えば、タルク、クレー、珪藻
土、カオリン、ベントナイト、マイカ、ガラス、アルミ
ナ、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等が
挙げられ、これらの内、初期溶出の抑制効果が優れてい
る点から、親水性の低いタルク、クレーが好ましい。こ
れらの無機充填材のレーザー回析式粒度分布測定機によ
り測定された50%粒子径は、0.1〜40μmが好ま
しく、さらに好ましくは0.2〜30μmである。粒径
の小さな無機充填材が好ましいが、0.1μm未満では
逆に膜形成時に凝集して実質的に大粒径となりやすく、
また、40μmを越えると被膜の欠陥が多く発生し、溶
出の制御性の低下を招き好ましくない。
【0031】これらの無機充填材の被膜中の含有率は、
60重量%以下である。60重量%を越えると初期の溶
出抑制が不充分となり、さらに、被膜強度が低下する。
無機充填材を使用すると、被膜形成時に被膜欠陥が減少
し、以て初期溶出をより厳密に抑制でき、また、使用後
の被膜分解時には、膜の崩壊を促進することができる。
初期溶出抑制の厳密さ、被膜分解性、被膜強度のバラン
スから、より好ましくは無機充填材の被膜中の含有率
は、0.1〜60重量%であり、さらに好ましくは2〜
55重量%である。
【0032】(7)有機金属錯体 本発明において、被膜に有機金属錯体を含有させること
は、さらに好ましい。本発明における有機金属錯体と
は、鉄、ニッケル、コバルト、銅、マンガン、銀、パラ
ジウム、モリブデン、クロム、タングステン、セリウム
等の金属元素とアセチルアセトン等のβ−ジケトン類、
β−ケトエステル類、ジアルキルジチオカーバメイト、
ジアルキルチオホスフェート、アルキルサンテート、メ
ルカプトベンゾチアゾール等の錯形成材が、酸素原子あ
るいは硫黄原子を介して錯形成したものであり、これら
の有機金属錯体は単独でもよいし、2種以上組み合わせ
てもかまわない。例えば、アセチルアセトン第二鉄、鉄
アセトニルアセテート、鉄ジエチルジチオカーバメー
ト、鉄ジブチルジチオカーバメート、鉄ジイソノニルジ
チオカーバメート、ニッケルジブチルジチオカーバメー
ト、ニッケルジメチルジチオカーバメート、ニッケルジ
イソノニルジチオカーバメート、マンガンジエチルジチ
オカーバメート、亜鉛ジブチルジチオカーバメート、亜
鉛イソプロピルジチオホスフェート等を用いることがで
きる。
【0033】さらに好ましくは有機鉄錯体、有機ニッケ
ル錯体、及びこれらの混合物である。有機金属錯体の効
果を発揮させるには、被覆粒状肥料の被膜中の含有率
は、0.0002〜2重量%が好ましく、さらに好まし
くは0.0001〜1重量%であり、特に好ましくは
0.005〜0.5重量%である。有機金属錯体を2種
以上用いる場合の有機金属錯体の被膜中の合計の含有率
も同様に、0.0002〜2重量%が好ましく、さらに
好ましくは0.0001〜1重量%であり、特に好まし
くは0.005〜0.5重量%である。
【0034】(8)粒状肥料 本発明で用いる粒状肥料は特に制限はなく、公知の粒状
化学肥料を用いることができる。具体例を挙げるなら
ば、尿素、ホルムアルデヒド縮合尿素、イソブチルアル
デヒド縮合尿素等のアルデヒド縮合尿素類、硫酸グアニ
ル尿素類、石灰窒素、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、リン酸二水素アンモニウムな
どのアンモニウム化合物、硝酸カリウム、塩化カリウ
ム、硫酸カリウムなどのカリウム塩、リン酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム
などのカルシウム塩、硝酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウムなどのマ
グネシウム塩、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、リン酸第一
鉄、リン酸第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩酸第一
鉄、塩酸第二鉄の鉄塩、及びこれらの複塩、ないしはこ
れらを二つ以上複合したものが挙げられる。
【0035】これらの粒状肥料は、粒状としての形態と
力学的強度を維持する目的で、従来公知の結着剤が含ま
れている場合がある。結着剤の例としては、糖蜜、リグ
ニン、及びそれらの変成物が挙げられる。粒状肥料は表
面が平滑で球形に近い方が好ましい。具体的には、粒状
肥料粒子を平面画像として捉えた時の面積をS、外周長
さをAとする時、A2 /4πSが1.00〜1.15の
範囲にある粒子が全体の60%以上であることが好まし
い。また、粒状肥料の押しつぶし強度は、0.4kg以
上あることが好ましく、さらに好ましくは1.0kg以
上である。粒状肥料の粒子径は、好ましくは0.5〜1
0mm、さらに好ましくは1〜6mmである。また、篩
分処理等によって、原料肥料粒子の粒度分布を狭くし
て、粒子毎のバラツキを小さくする方法を用いるとよ
い。
【0036】(9)その他の被膜成分 本発明の被膜には、必要に応じて、(I)ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリ
コールとプロピレングリコールの共重合によるポリアル
キレングリコール、ポリビニルアルコール等の水溶性物
質、ポリエチレエングリコール−オクチルフェニルエー
テル、ポリエチレングリコール−アルキルエーテル、ポ
リエチレングリコール−分岐アルキルエーテル等のエー
テル型ノニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール
−アルキルエステル、ポリエチレングリコール−分岐ア
ルキルエステル等のエステル型ノニオン系界面活性剤、
陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性イ
オン系界面活性剤、及びこれらの混合物等によって溶出
速度を調整したり、(II)有機顔料、カーボンブラック
等の着色剤の添加によって被覆粒状肥料の区別を容易に
したり、あるいは、(III) ポリ乳酸、ポリヒドロキシブ
チレート、ポリカプロラクトン、ジオール−ジカルボン
酸型の脂肪族ポリエステルの部分架橋物等の生分解樹脂
を添加することによって、土壌中での被膜分解速度を調
整することもできる。
【0037】また、被覆粒状肥料の被膜は、粒状肥料の
表面に施されたものであり、粒状肥料100重量部あた
り1〜50重量部の割合で被覆される。被膜が1重量%
未満では、粒状肥料の全粒の周囲全体に均一に被膜を形
成させることが困難であって、溶出制御ができない。ま
た、被膜が50重量部を越えると、被覆粒状肥料の含有
肥料成分量が低下して好ましくない。好ましくは粒状肥
料100重量部あたり被膜が2〜35重量部であり、特
に好ましくは3〜20重量部である。
【0038】(10)被膜形成の方法 本発明の被膜の形成方法に特に制限はないが、噴流塔で
流動する肥料に、被覆材料を必要に応じて溶媒と供に供
給して、熱風で乾燥させる噴流方式、転動ドラム内で転
動する肥料に被覆材料を必要に応じて溶媒と供に供給し
て、熱風で乾燥させる回転パン方式、及びこれらを組み
合わせたもの、例えば、噴流パン方式等を用いることが
できる。被覆材料を溶媒と供に供給する場合のスプレー
ノズルに関しても特に制限はなく、1液型のノズル、ガ
スアシストによる2液型のノズル等を使用することがで
きる。
【0039】(11)本発明における好適なシグモイド
溶出型パターンの定義 本発明においては、溶出抑制の厳密さについて、5日目
溶出率を算出し、この値が1%未満であるものを溶出抑
制の厳密さが良好なレベルとし、かつ、溶出抑止期間が
20日以上であり、かつ、溶出抑止期間を溶出タイプで
除した値が0.40以上であるものを、育苗時全量施肥
法に好適なシグモイド型の溶出パターンとした。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明の実施
の形態、及び効果を説明する。 (I)実施例で使用した材料 1)低分子量域ポリエチレン(LPEと略記) 副生法低分子量ポリエチレン(商品名 ポリレッツ90
SZ チュセイワックスポリマー(株)製)を使用し
た。ポリマーラボラトリー社製高温GPC装置(PL−
GPC 210型)に、同社製カラム(PL gel
MIXED−B、2本)を装着し、オーブン温度140
℃、オルトジクロロベンゼンを溶離液として測定した。
重量平均分子量は910であった。なお、標品は同社の
標準ポリエチレンを使用した。
【0041】2)エチレン−オクテン1−エラストマー
(EOEと略記) MIが0.5g/10分、密度が0.868g/c
3 、Mwが130000、Mw/Mnが2.3、引張
破断伸びが880%、表面硬度が75ショアAのエチレ
ン−オクテン1−エラストマー(商品名 エンゲージ8
150 デュポンダウエラストマーズ(株)製)を使用
した。
【0042】3−1)α−オレフィン重合体(POIと
略記) 低密度ポリエチレン(商品名 サンテックM2270
旭化成(株)製)を使用した。上記のLPEと同様の方
法で測定したサンテックM2270の重量平均分子量
は、74,000であった。 3−2)α−オレフィン重合体(POIIと略記) エチレン酢酸ビニル共重合体(商品名 エバフレックス
360 三井ポリデュポンケミカル(株)製)を使用し
た。上記のLPEと同様の方法で測定したエバフレック
ス360の重量平均分子量は、205,000であっ
た。
【0043】4)タルク:無機充填材 FM77(富士タルク(株)製)を使用した。レーザー
回析式粒度分布測定機により測定された50%粒子径
は、5μであった。 5)澱粉:糖重合体 LMスターチ(コーンスターチ:王子コーンスターチ
(株)製)を使用した。粒度分布をレーザー回析式粒度
分布測定機(LA−700 堀場製作所(株)製)で測
定した。10%粒子径、50%粒子径、90%粒子径
は、それぞれ10.1μm、19.1μm、34.9μ
mであった。赤外線水分計(FD−240 KETTO
(株)製 加熱温度100℃)で測定した含水率は、湿
状態基準で0.8%であった。
【0044】6)界面活性剤(SAと略記) ソフタノール70(ポリエチレングリコール−第二級ア
ルコールエステル:日本触媒(株)製)を使用した。 7)有機金属錯体−鉄錯体(錯体Aと略記) 鉄(III) アセチルアセトナート(試薬)を使用した。 8)粒状肥料 粒状尿素(46−0−0:全窒素として46重量%を含
有)を3.03mm〜3.88mmの篩いで篩分して使
用した。
【0045】(II)溶出タイプ及び溶出抑止期間の測定 下記に示すとおり、25℃水中での溶出評価を行った。
被覆粒状肥料5gをポリエチレン製の溶出瓶に入れ、2
00mlの蒸留水を満たして密栓する。この溶出瓶を2
5℃のインキュベータに保存し、一定時間経過毎に蒸留
水に溶けだした全窒素を測定した。被覆粒状肥料の溶出
率は、もとの被覆粒状肥料含まれていた全窒素に対する
溶出してきた全窒素の百分率で表示する。上記溶出率を
経過日数毎にグラフ等にプロットすると、溶出率が5%
に達した日数として溶出抑止期間が、溶出率が80%に
達した日数として溶出タイプが得られる。
【0046】(III) 被膜強度試験(動力散布機試験) 背負い型動力散布機(丸山製作所、MDJ60GTS−
26)を使用し、エンジンスロットル4、シャッター開
度7の条件で、被覆粒状肥料500gを散布し、噴管先
端から吐出される被覆粒状肥料を回収した。試験前の被
覆粒状肥料20gと散布機から回収した被覆粒状肥料2
0gを各々、蒸留水400mlと共にポリエチレン製の
溶出瓶に仕込み、25℃のインキュベーターで保管し
た。10日後に、各々の溶出瓶をインキュベーターから
抜き出し、試料液を採取した後、全窒素の測定を行って
各々の被覆粒状肥料の溶出率を算出した。散布機試験後
の被覆粒状肥料の溶出率から、試験前の被覆粒状肥料の
溶出率を差し引いた値が、1%以下のものを、被膜強度
が良好であるとした。
【0047】(IV)長期保管試験 被覆粒状肥料100gを150μ厚みのポリエチレン袋
に入れてヒートシールを行い、さらにもう1回、150
μ厚みのポリエチレン袋に入れてヒートシールを行っ
て、被覆粒状肥料を完全に密封した。この作業を2度繰
り返し、2つの試料を作成した。その内、1つは25℃
のインキュベーターで3年保管し、3年経過後に袋を開
封して上記(I)と同様に、25℃水中での溶出評価を
行った。残りの1つは、45℃のインキュベーターで1
年保管し、1年経過後に袋を開封して上記と同様に、2
5℃水中での溶出評価を行った。それぞれの保管条件に
おいて、保管後の溶出タイプと、保管前の溶出タイプと
の比率が、0.95〜1.05であるものを、長期保管
性が良好であるとした。
【0048】(V)分解性試験 静岡県岩本地区から採取した黒ボク土1kgに被覆粒状
肥料1000粒を混合し、底のない枠に入れて屋外に放
置し、1月あたり1回の頻度で混合操作を行いながら、
2年経過後、3年経過後に被覆粒状肥料を取り出した。
試験用の篩いで肥料殻と土を選別し、溶出終了後の形状
である球状を50%以上維持している肥料殻を選択し、
1000から差し引くことで分解粒を把握し、1000
粒に対する分解粒の百分率を分解率とした。本発明で
は、3年後の分解率が90%以上のものを被膜崩壊型の
被覆粒状肥料とした。なお、この分解率が95%以上の
ものは、土と選別しようとした際に、極めて殻らしき残
骸が見つけづらいものであった。以下、実施例により本
発明の効果を示す。なお、実施例、比較例の結果は表1
にまとめて記した。
【0049】
【実施例1】噴流塔型被覆装置を使用して被覆粒状肥料
を製造した。 (1)被覆液の調整 57kgのテトラクロロエチレンに、LPE750g、
EOE450g、POI300gを秤量して投入し、該
溶剤の沸点まで加熱リフラックスさせて、これらの樹脂
を溶解させた。さらに、この溶液にタルク1350g、
澱粉150gを加え、十分に攪拌して被覆液を調整し
た。
【0050】(2)被覆粒状肥料の製造 粒状尿素30kgを噴流塔に投入し、熱風を送風して安
定な噴流状態を形成させた。塔内の温度は65℃であっ
た。次に、上記で調整した被覆液を送液ポンプにより、
スプレーノズルから18分を要して噴流塔内に供給し、
粒状肥料に全量被覆させた。この間、噴流塔内は65±
2℃となるよう熱風の温度を調整した。その後、熱風を
冷風に切り替え、45℃以下となった時点で噴流塔から
製品を抜き出した。製造された被覆粒状肥料の重量は3
3kgであり、供給された固形分のほぼ全量が被覆され
ていたことがわかった。
【0051】(3)被覆粒状肥料の評価 得られた被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に
示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密な溶出抑止期間を
持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料であり、かつ、被
膜強度に優れながらも、溶出終了後の被膜残さの自然分
解性に優れ、さらに、長期保管による溶出の変動が小さ
い実用的な被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
であった。
【0052】
【実施例2】EOEを300g、POIを450gとし
た以外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得
た。得られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給され
た固形分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。
得られた被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に
示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密な溶出抑止期間を
持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料であり、かつ、被
膜強度に優れながらも、溶出終了後の被膜残さの自然分
解性に優れ、さらに、長期保管による溶出の変動が小さ
い実用的な被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
であった。
【0053】
【実施例3】EOEを300g、POIを300g、P
OIIを150gとした以外は、実施例1と同様の方法で
被覆粒状肥料を得た。得られた被覆粒状肥料は33kg
であり、供給された固形分のほぼ全量が被覆されていた
ことがわかった。得られた被覆粒状肥料の各物性を評価
した結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密
な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料
であり、かつ、被膜強度に優れながらも、溶出終了後の
被膜残さの自然分解性に優れ、さらに、長期保管による
溶出の変動が小さい実用的な被膜分解性のシグモイド溶
出型被覆粒状肥料であった。
【0054】
【実施例4】LPEを600g、タルクを1500gと
した以外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得
た。得られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給され
た固形分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。
得られた被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に
示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密な溶出抑止期間を
持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料であり、かつ、被
膜強度に優れながらも、溶出終了後の被膜残さの自然分
解性に優れ、さらに、長期保管による溶出の変動が小さ
い実用的な被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
であった。
【0055】
【実施例5】LPEを600g、EOEを300g、P
OIを450g、タルクを1500gとした以外は、実
施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得られた被
覆粒状肥料は33kgであり、供給された固形分のほぼ
全量が被覆されていたことがわかった。得られた被覆粒
状肥料の各物性を評価した結果を表1に示す。得られた
被覆粒状肥料は、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイ
ド溶出型被覆粒状肥料であり、かつ、被膜強度に優れな
がらも、溶出終了後の被膜残さの自然分解性に優れ、さ
らに、長期保管による溶出の変動が小さい実用的な被膜
分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料であった。
【0056】
【実施例6】LPEを600g、EOEを300g、P
OIを450g、錯体Aを1.8g、タルクを149
8.2gとした以外は、実施例1と同様の方法で被覆粒
状肥料を得た。得られた被覆粒状肥料は33kgであ
り、供給された固形分のほぼ全量が被覆されていたこと
がわかった。得られた被覆粒状肥料の各物性を評価した
結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密な溶
出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料であ
り、かつ、被膜強度に優れながらも、溶出終了後の被膜
残さの自然分解性に優れ、さらに、長期保管による溶出
の変動が小さい実用的な被膜分解性のシグモイド溶出型
被覆粒状肥料であった。
【0057】
【実施例7】LPEを450g、EOEを300g、タ
ルクを1800gとした以外は、実施例1と同様の方法
で被覆粒状肥料を得た。得られた被覆粒状肥料は33k
gであり、供給された固形分のほぼ全量が被覆されてい
たことがわかった。得られた被覆粒状肥料の各物性を評
価した結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料は、厳
密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥
料であり、かつ、被膜強度に優れながらも、溶出終了後
の被膜残さの自然分解性に優れ、さらに、長期保管によ
る溶出の変動が小さい実用的な被膜分解性のシグモイド
溶出型被覆粒状肥料であった。
【0058】
【比較例1】LPEを1200g、EOEを600g、
POIを0g、タルクを1200g、澱粉を0gとした
以外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。
得られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給された固
形分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。得ら
れた被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に示
す。得られた被覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であっ
たが、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被
覆粒状肥料ではなかった。また、被膜強度及び高温での
長期保管性も充分なレベルではなかった。
【0059】
【比較例2】LPEを1200g、EOEを0g、PO
Iを600g、タルクを1200g、澱粉を0gとした
以外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。
得られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給された固
形分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。得ら
れた被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に示
す。得られた被覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であっ
たが、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被
覆粒状肥料ではなかった。また、被膜強度及び常温かつ
高温での長期保管性が充分なレベルではなかった。
【0060】
【比較例3】LPEを1200g、EOEを600g、
POIを0g、タルクを1050gとした以外は、実施
例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得られた被覆
粒状肥料は33kgであり、供給された固形分のほぼ全
量が被覆されていたことがわかった。得られた被覆粒状
肥料の各物性を評価した結果を表1に示す。得られた被
覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であったが、厳密な溶
出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料では
なかった。また、被膜強度及び高温での長期保管性も充
分なレベルではなかった。
【0061】
【比較例4】EOEを750g、POIを0gとした以
外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得
られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給された固形
分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。得られ
た被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に示す。
得られた被覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であった
が、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆
粒状肥料ではなかった。また、被膜強度及び高温での長
期保管性も充分なレベルではなかった。
【0062】
【比較例5】EOEを0g、POIを750gとした以
外は、実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得
られた被覆粒状肥料は33kgであり、供給された固形
分のほぼ全量が被覆されていたことがわかった。得られ
た被覆粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に示す。
得られた被覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であった
が、厳密な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆
粒状肥料ではなかった。また、被膜強度及び高温での長
期保管性も充分なレベルではなかった。
【0063】
【比較例6】EOEを750g、POIを0g、澱粉を
0g、タルクを1470g、SA30gとした以外は、
実施例1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得られた
被覆粒状肥料は33kgであり、供給された固形分のほ
ぼ全量が被覆されていたことがわかった。得られた被覆
粒状肥料の各物性を評価した結果を表1に示す。得られ
た被覆粒状肥料は、被膜分解性が良好であったが、厳密
な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料
ではなかった。また、被膜強度及び高温での長期保管性
も充分なレベルではなかった。
【0064】
【比較例7】LPEを600g、EOEを600g、P
OIを0g、タルクを1650gとした以外は、実施例
1と同様の方法で被覆粒状肥料を得た。得られた被覆粒
状肥料は33kgであり、供給された固形分のほぼ全量
が被覆されていたことがわかった。得られた被覆粒状肥
料の各物性を評価した結果を表1に示す。得られた被覆
粒状肥料は、被膜分解性が良好であったが、厳密な溶出
抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料ではな
かった。また、被膜強度及び高温での長期保管性も充分
なレベルではなかった。
【0065】
【比較例8】LPEを450g、POIを0g、タルク
を1950gとした以外は、実施例1と同様の方法で被
覆粒状肥料を得た。得られた被覆粒状肥料は33kgで
あり、供給された固形分のほぼ全量が被覆されていたこ
とがわかった。得られた被覆粒状肥料の各物性を評価し
た結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料は、被膜分
解性が良好であったが、厳密な溶出抑止期間を持ったシ
グモイド溶出型被覆粒状肥料ではなかった。また、被膜
強度及び高温での長期保管性も充分なレベルではなかっ
た。
【0066】
【比較例9】LPEを240g、EOEを300g、P
OIを960gとした以外は、実施例1と同様の方法で
被覆粒状肥料を得た。得られた被覆粒状肥料は33kg
であり、供給された固形分のほぼ全量が被覆されていた
ことがわかった。得られた被覆粒状肥料の各物性を評価
した結果を表1に示す。得られた被覆粒状肥料は、厳密
な溶出抑止期間を持ったシグモイド溶出型被覆粒状肥料
であり、実用強度及び高温での長期保管性も充分なレベ
ルであったが、被膜分解性が不充分であり、被膜分解性
のシグモイド溶出型被覆粒状肥料ではなかった。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、育苗時全量施肥法に使
用可能なシグモイド型溶出パターン(5日目溶出率が1
%未満及び溶出抑止期間が20日以上で、かつ、溶出抑
止期間を溶出タイプで除した値が0.40以上)を示し
ながらも、溶出終了後の被膜残さが田畑で自然分解され
る高機能な被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
が得られる。また、本肥料は、常温は勿論、特に高温で
長期保存された場合にも溶出のパターンの変動が少な
く、かつ、使用前の被膜強度にも優れた実用的な被膜分
解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 3/00 C08L 3/00 23/02 23/02 23/06 23/06 23/08 23/08 91/06 91/06 Fターム(参考) 4G004 BA01 BA02 4H061 AA01 BB15 DD04 DD18 EE22 EE32 EE35 EE36 EE43 EE62 EE63 FF07 FF15 GG15 HH03 HH25 HH28 HH50 KK01 KK02 LL12 LL16 LL26 4J002 AB01Z AB04Z AE04W BB03W BB03Y BB05X BB12Y BB15X BB17Y BB25W EZ006 FD206 GA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示す式(1)〜(3)で構成され
    た樹脂成分と、糖重合体もしくはその誘導体を主成分と
    する粉体を含む被膜で被覆されていることを特徴とする
    被覆粒状肥料。 0.2≦a/(a+b+c)≦0.6…式(1) 0.1≦b/a≦2.0 …式(2) 0.1≦c/a≦2.0 …式(3) a:重量平均分子量が300〜10,000の低分子領
    域ポリエチレン及び/または石油ワックスの重量% b:密度が0.830〜0.910g/cm3 、かつ、
    メルトインデックスが0.1〜50g/10分のエチレ
    ン−α−オレフィンエラストマーの重量% c:重量平均分子量が20,000以上のα−オレフィ
    ン重合体の重量%
  2. 【請求項2】 被膜が、糖重合体もしくはその誘導体を
    1〜20重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の
    被覆粒状肥料。
  3. 【請求項3】 被膜が、有機金属錯体を0.0002〜
    2重量%含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    の被覆粒状肥料。
JP2001029637A 2001-02-06 2001-02-06 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料 Expired - Lifetime JP4804632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029637A JP4804632B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001029637A JP4804632B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002234790A true JP2002234790A (ja) 2002-08-23
JP2002234790A5 JP2002234790A5 (ja) 2008-03-21
JP4804632B2 JP4804632B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=18893956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001029637A Expired - Lifetime JP4804632B2 (ja) 2001-02-06 2001-02-06 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4804632B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349002A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Bando Chem Ind Ltd 摩擦伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装置
JP5871912B2 (ja) * 2011-04-25 2016-03-01 ジェイカムアグリ株式会社 崩壊性被膜で被覆された被覆粒状肥料

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022159251A (ja) 2021-03-31 2022-10-17 三菱ケミカル株式会社 肥料用被覆材料、並びに被覆粒状肥料及びその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10203886A (ja) * 1997-01-16 1998-08-04 Mitsubishi Chem Corp 被覆粒状肥料
JPH10231191A (ja) * 1997-02-21 1998-09-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 多層被覆肥料とその製造方法
JPH10231190A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 被覆肥料とその製造方法
JPH1192261A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 被覆粒状肥料
JP2000239090A (ja) * 1998-12-24 2000-09-05 Asahi Chem Ind Co Ltd 被膜分解性の被覆粒状肥料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10203886A (ja) * 1997-01-16 1998-08-04 Mitsubishi Chem Corp 被覆粒状肥料
JPH10231190A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 被覆肥料とその製造方法
JPH10231191A (ja) * 1997-02-21 1998-09-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 多層被覆肥料とその製造方法
JPH1192261A (ja) * 1997-09-12 1999-04-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 被覆粒状肥料
JP2000239090A (ja) * 1998-12-24 2000-09-05 Asahi Chem Ind Co Ltd 被膜分解性の被覆粒状肥料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349002A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Bando Chem Ind Ltd 摩擦伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装置
JP5871912B2 (ja) * 2011-04-25 2016-03-01 ジェイカムアグリ株式会社 崩壊性被膜で被覆された被覆粒状肥料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4804632B2 (ja) 2011-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100340610B1 (ko) 분해성 피복 필름으로 피복된 입상 비료 및 이의 제조 방법
JP2995423B2 (ja) 生体分解性徐放性放出マトリックス類
JP2000503965A (ja) 被覆顆粒と無被覆顆粒とから成る肥料顆粒混合物
JPH0724515B2 (ja) 農業用マルチフイルム及びその製造法
BRPI0417597B1 (pt) Método para formação de um produto de polímero superabsorvente e produto de polímero superabsorvente
JP2008001550A (ja) 被覆粒状肥料
US6777465B2 (en) Tackifier composition
Jyothi et al. Cassava starch‐graft‐poly (acrylonitrile)‐coated urea fertilizer with sustained release and water retention properties
JPH03166232A (ja) 生分解性のカバー用フイルムとその製法
JP2002234790A (ja) 被膜分解性のシグモイド溶出型被覆粒状肥料
JP4014699B2 (ja) 被覆粒状肥料
JP2001031489A (ja) 浮上防止性に優れた分解性被膜被覆肥料
JP4256549B2 (ja) 被膜分解性の被覆粒状肥料
JPH07206565A (ja) 微量要素含有被覆粒状肥料
JP3309325B2 (ja) 被覆粒状肥料
JP4212677B2 (ja) 分解性被膜被覆粒状肥料およびその製造方法
JPH11130576A (ja) 分解性を有する被覆粒状肥料
JPH11116798A (ja) 樹脂組成物
KR920005558B1 (ko) 방출 조절제
JP2004217434A (ja) シグモイド溶出型被覆粒状加里肥料
JP2005341898A (ja) 撥水性有機資材を含む高吸水性軽量培土及びその製造方法
JP2000302585A5 (ja)
WO2001021555A1 (fr) Granules enrobes inhibant la nitrification
JP2000044728A (ja) 植物育成用カルボキシメチルセルロースゲル組成物、その製造方法および使用方法
JPH11322479A (ja) 被覆粒状肥料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4804632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term